JP2011163443A - 摺動式トリポード型等速ジョイント - Google Patents

摺動式トリポード型等速ジョイント Download PDF

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Abstract

【課題】耐焼き付き性の向上を図ることができる摺動式トリポード型等速ジョイントを提供する。
【解決手段】トリポード軸部22の外周面は、球面凸状に形成される。トリポード軸部22の外周面のうち外輪10の軌道溝16の溝側面162側に最も膨出した位置を基準位置Eと定義する。この場合に、内側動力伝達面43は、トリポード軸部22の外周面のうち基準位置Eとの間に隙間を形成し、且つ、基準位置Eから離れた複数の位置T1,T2においてトリポード軸部22の外周面と接触する。
【選択図】図6

Description

本発明は、摺動式トリポード型等速ジョイントに関するものである。
従来、摺動式トリポード型等速ジョイントの一例として、例えば、実公平6−19862号公報に記載されたものがある。当該等速ジョイントは、三つのトリポード軸部のそれぞれの外周面に接触するように中間部材(当該文献においては「ボタン材」と称している)とを配置し、中間部材と外輪のそれぞれの軌道溝との間に軸状転動体を配置する構成からなる。そして、トリポード軸部の外周面は球面凸状に形成され、そのトリポード軸部の外周面に対して接触する中間部材の内周面は球面凹状に形成されている。つまり、トリポード軸部の外周面である球面凸状と、中間部材の内周面である球面凹状とは嵌合されているため、油膜形成性が悪いことから、耐焼き付き性が低いという問題があった。そこで、特許文献1においては、中間部材の内周面である球面凹状の曲率半径を、トリポード軸部の外周面である球面凸状の曲率半径より僅かに大きくすることとしている。
実公平6−19862号公報
しかし、特許文献1の構成では、トリポード軸部の外周面と中間部材の内周面との接触部位は一カ所となる。そのため、ジョイント角をとった状態において当該等速ジョイントが回転する際には、トリポード軸部の外周面と中間部材の内周面との接触部位の中心付近は、常に同じ部位同士が接触して、相対回転している状態となる。例えば、コマが床面において安定して回転している場合に、コマの回転中心では常に同じ床位置に接触している状態に相当する。このように、当該中心付近において両部材の接触部位に変動がないため、局所的に却って油膜形成が悪くなり、耐焼き付き性が低くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐焼き付き性の向上を図ることができる摺動式トリポード型等速ジョイントを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
筒状に形成され、内周面に外輪回転軸方向に延びる3本の軌道溝が形成された外輪と、
シャフトに連結されるボス部、および、前記ボス部の外周面からそれぞれ前記ボス部の径方向外方に延びるように立設されそれぞれの前記軌道溝に挿入される3本のトリポード軸部を備えるトリポードと、
前記トリポード軸部の外周に前記トリポード軸部に対して揺動可能に設けられ、前記トリポード軸部に接触して動力を伝達する内側動力伝達面と前記軌道溝の側面と対向する外側動力伝達面とを有する中間部材と、
前記軌道溝の側面と前記外側動力伝達面との間に、前記軌道溝の側面に沿って転動可能に設けられる複数の転動体と、
前記転動体が前記中間部材の外周を循環可能となるように前記転動体を支持する保持器と、
を備える摺動式トリポード型等速ジョイントであって、
前記トリポード軸部の外周面は、球面凸状に形成され、
前記トリポード軸部の外周面のうち前記外輪の前記軌道溝の溝側面側に最も膨出した位置を基準位置と定義した場合に、
前記内側動力伝達面は、前記トリポード軸部の外周面のうち前記基準位置との間に隙間を形成し、且つ、前記基準位置から離れた複数の位置において前記トリポード軸部の外周面と接触することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記トリポード軸部の外周面と前記内側動力伝達面との接触部位は、前記トリポード軸部の外周面の前記基準位置に対して相互に遠ざかる方向の二部位においてアンギュラコンタクトとなるように設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記内側動力伝達面における前記トリポード軸部の外周面と接触する前記二部位が、それぞれ異なる位置を中心とし、それぞれ設定された曲率半径を有する球面凹状にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記内側動力伝達面における前記球面凹状の曲率半径が、前記トリポード軸部の外周面の曲率半径より大きく設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記トリポード軸部のうち前記内側動力伝達面に対して前記アンギュラコンタクトとなるように接触する前記二部位が、ジョイント角0°における前記トリポード軸部の軸心を通る同一平面上に位置するように設けられたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記トリポード軸部のうち前記内側動力伝達面に対して前記アンギュラコンタクトとなるように接触する前記二部位が、ジョイント角0°における前記トリポード軸部の軸方向に直交する同一平面上に位置するように設けられたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記中間部材は、前記軌道溝の側面の両側から前記トリポード軸部を挟むように分離状態で配置された一対の部材から構成され、前記一対の部材は、前記トリポード軸部に対して揺動可能に設けられ、且つ、前記トリポード軸部の外周面にそれぞれ嵌合して設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、基準位置において、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面とが接触しないようにされている。そして、当該基準位置から離れた位置において、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面とが接触する。このように、両部材が接触する部位は基準位置から離れているため、等速ジョイントが回転してトリポード軸部の外周面と内側動力伝達面との間で動力伝達が行われる場合に、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面との接触部位は相対的に移動する。従って、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面との接触部位において、油膜形成性が良好となるので、耐焼き付き性の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、基準位置に対して相互に遠ざかる方向の二部位において、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面とがアンギュラコンタクトとなるようにされている。これにより、トリポード軸部の外周面のうち内側動力伝達面に対して接触する部位が確実に変化する。具体的には、ある瞬間においてトリポード軸部の外周面のうち内側動力伝達面と接触している部位は、その後において内側動力伝達面と接触しない状態となる。従って、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面との接触部位において、油膜切れが発生することを確実に防止できる。
請求項3に係る発明によれば、球面凸状に形成されているトリポード軸部の外周面と球面凹状に形成されている内側動力伝達面とが接触する。従って、両部材が接触する二部位における接触面積を大きくとることができる。従って、各接触部位における面圧を低減することができ、部材の耐久性を向上することができる。
請求項4に係る発明によれば、トリポード軸部の外周面と内側動力伝達面とが接触する二部位において、接触楕円の欠け発生しないようにできる。従って、応力が集中しないようにでき、耐久性の向上を図ることができる。なお、トリポード軸部の外周面の曲率半径より内側動力伝達面の曲率半径が大きい場合に両者が接触すると、両部材が弾性変形することによって両者の接触部位は楕円形状になる。そこで、一般に、両者の接触部位の形状を接触楕円と称する。
請求項5および請求項6に係る発明によれば、確実に上記効果を奏することができる。
請求項7に係る発明によれば、中間部材は、分離した二つの部材により構成されている。このように構成することで、中間部材を容易にトリポード軸部に組み付けることができる。さらに、中間部材を分離した二つの部材により構成することで、動力伝達を行う面の背面側において、中間部材と外輪の軌道溝との接触を抑制できる。
第一実施形態:等速ジョイント1の斜視図であり、外輪10を軸方向に切断した状態を示す。 等速ジョイント1の一部の組み付け状態における、外輪10の開口側から見た図である。 等速ジョイント1の一部の径方向断面図である。 中間部材40の分割部材41のみの拡大斜視図である。 図4に示す分割部材41のA−A断面図である。 図4に示す分割部材41のB−B断面図である。 保持器60に軸状転動体50を組み付けた状態の斜視図である。 (a):保持器60の正面図である。(b):(a)のC−C断面図である。(c):(a)のD−D断面図である。 トリポード軸部22の膨出部22aにおける接触部位T1,T2を示す図である。 分割部材41の凹部43における接触部位T1,T2を示す図である。 第二実施形態:中間部材の分割部材141のみの拡大斜視図である。 図11に示す分割部材141のF−F断面図である。 図11に示す分割部材141のG−G断面図である。 トリポード軸部22の膨出部22aにおける接触部位T3,T4を示す図である。 分割部材141の凹部143における接触部位T3,T4を示す図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の摺動式トリポード型等速ジョイント(以下、単に「等速ジョイント」と称する)を具体化した実施形態について図1〜図10を参照しつつ説明する。ここで、本実施形態の等速ジョイントは、車両の動力伝達シャフトの連結に用いる場合を例に挙げて説明する。例えば、ディファレンシャルギヤに連結された軸部とドライブシャフトの中間シャフトとの連結部位に用いる場合である。
図1〜図3に示すように、等速ジョイント1は、外輪10と、トリポード20と、ニードルユニット30とから構成される。
図1に示すように、外輪10は、筒状部11と、連結軸部12とから構成される。筒状部11は、有底筒状に形成されている。連結軸部12は、筒状部11の底部から軸方向外方に延びるように、筒状部11と同軸的に且つ一体に形成されている。この連結軸部12は、ディファレンシャルギヤ(図示せず)に連結されている。
そして、図1〜図3に示すように、筒状部11の内周面には、外輪回転軸方向(図2の前後方向)に延びる軌道溝16が、外輪回転軸の周方向に等間隔に3本形成されている。各軌道溝16における溝延伸方向(外輪回転軸方向と同一)に直交する断面形状が、外輪10の回転軸中心に向かって開口するコの字形をなしている。つまり、各軌道溝16は、ほぼ平面状に形成された溝底面161と、溝底面161に直交するようなほぼ平面状に形成され且つそれぞれ平行に対向する溝側面162,163とを備える。
軌道溝16のそれぞれの溝側面162,163には、外輪回転軸方向に延びる外輪軌道凹部17,18が形成されている。この外輪軌道凹部17,18は、軌道溝16の溝側面162,163のうち、外輪10の径方向のほぼ中央部に形成されている。この外輪軌道凹部17,18の開口幅(図2、図3の上下幅)は、開口部側に向かって徐々に大きくなるように傾斜して形成されている。つまり、外輪軌道凹部17,18は、ほぼ平面状の底面17a,18aと傾斜した側面17b,18bとを有している。
図1および図3に示すように、トリポード20は、外輪10の筒状部11の内側に配置されている。このトリポード20は、ボス部21と、3本のトリポード軸部22とを備える。ボス部21は、環状に形成され、その内周側には内歯スプライン21aが形成されている。この内歯スプライン21aは、中間シャフト(ドライブシャフト)2の端部の外歯スプライン(図示せず)に嵌合連結される。また、ボス部21の外周面は、ほぼ球面凸状に形成されている。
それぞれのトリポード軸部22は、ボス部21の外周面からそれぞれボス部21の径方向外方に延びるように立設されている。これらのトリポード軸部22は、ボス部21の周方向に等間隔(120°間隔)に形成されている。そして、それぞれのトリポード軸部22の少なくとも先端部は、外輪10の筒状部11のそれぞれの軌道溝16内に挿入されている。
それぞれのトリポード軸部22は、円柱状に近似した形成されており、トリポード軸部22の軸方向先端側に少し寄った部位には、径方向外方向へ球面凸状に膨出した膨出部22aが設けられている。これにより、トリポード軸部22の外周面におけるトリポード軸部22の軸方向の断面形状は、動力を伝達する際にトリポード軸部22が接触する中間部材40の凹部43に向かって凸となる凸湾曲状に形成されている。この凸湾曲状は、トリポード軸部22の中心軸上に位置する第一位置P1(図3,5,6に示す)を中心とし、第一半径R1(図5,6に示す)とする球面をなしている。なお、トリポード軸部22の径方向外方向へ最も膨出した部位は、その軸方向中央から先端側に少し寄った所に位置している。ここで、トリポード軸部22の外周面のうち外輪10の軌道溝16側に最も膨出した位置を基準位置Eとする。トリポード20の回転軸(中間シャフト2の回転軸)と、トリポード軸部22の中心軸(以下、「トリポード軸」とも称する。)とは直交する。
ニードルユニット30は、図1および図7に示すように、全体形状としては環状に形成されており、トリポード軸部22の外周側に配置されている。さらに、ニードルユニット30は、軌道溝16が延びる方向に移動可能となるように、軌道溝16に嵌合されている。このニードルユニット30は、中間部材40と、複数の軸状転動体50と、保持器60とから構成される。
図1および図3に示すように、中間部材40は、一対の分割部材41,42から構成される。一対の分割部材41,42を一体的に見た場合に、中間部材40の全体形状としての外形はほぼ矩形に形成されている。さらに、中間部材40を全体としてみた場合に、中間部材40の中央には、円形孔に相当する部分が形成されている。
一対の分割部材41,42は、トリポード軸(図3の上下方向)および中間シャフト2の回転軸(図3の前後方向)を通る平面に対して、面対称な形状からなるように別体で構成され、それぞれ独立している。そして、一対の分割部材41,42は、図1および図3に示すように、軌道溝16の溝側面162,163の両側からトリポード軸部22を挟むように配置されている。つまり、両分割部材41,42は、動力伝達方向(外輪回転軸回りまたは中間シャフト回転軸回りの方向)の両側からトリポード軸部22を挟むように配置されている。そして、一対の分割部材41,42は、トリポード軸部22に対して、トリポード軸部22の軸直交方向の全ての方向から見た場合に、揺動可能に設けられている。
ここで、図4〜図6を参照して、一方の分割部材41の詳細な形状について説明する。なお、他方の分割部材42は、上述したように、一方の分割部材41と対称形状のものであるため、詳細な説明は省略する。
分割部材41は、断面形状がほぼコ字形のブロック状に形成されている。この分割部材41の側周面は、図5に示すように、トリポード軸部22に対向する内側面41aと、軌道溝16の溝側面162と対向する外側面41bと、トリポード20の回転軸方向の両側に位置する側端面41c,41dと、それぞれの側端面41c,41dと内側面41aとの間に形成された分割面41e,41fとからなる。
分割部材41の内側面41aは、ジョイント角0°時におけるトリポード軸直交方向の断面形状がほぼコ字形になっている。内側面41aのトリポード軸直交方向の中央部には、ほぼ球面凹状の凹部43が設けられている。この凹部43が、本発明における「内側動力伝達面」に相当する。凹部43は、トリポード軸一方側(図6の上側)半分である凹部第一面43aと、トリポード軸他方側(図6の下側)半分に位置する凹部第二面43bとのそれぞれが、異なる中心の球面凹状に形成されている。
凹部43の凹部第一面43aは、図6に示すように、第一位置P1とは異なる第二位置P2を中心とし、第一半径R1よりも長い第二半径R2の球面凹状に形成されている。そして、凹部第一面43aにおいて、トリポード軸部22の外周面に対して接触する部位はT1となる。一方、凹部43の凹部第二面43bは、第一位置P1および第二位置P2とは異なる第三位置P3を中心とし、第二半径R2と同じ第三半径R3の球面凹状に形成されている。
そして、凹部第二面43bにおいて、トリポード軸部22の外周面に対して接触する部位はT2となる。接触部位T1,T2は、トリポード軸部22の外周面のうち基準位置Eに対して相互に離れる方向に離れた位置に位置している。つまり、接触部位T1,T2がアンギュラコンタクトとなるように設定されている。本実施形態においては、接触部位T1,T2は、ジョイント角0°におけるトリポード軸部22の軸心を通る同一平面上に位置するように設けられている。さらに、凹部43は、トリポード軸部22の膨出部22aの外周面のうち基準位置Eとの間に隙間を形成している。特に、図5に示すように、図5の断面部分において、凹部43とトリポード軸部22の膨出部22aとの間には全体に亘って隙間が形成されている。このように、凹部43におけるトリポード軸部22との接触部位T1,T2が、トリポード軸部22に対して動力を伝達する部位として機能する。
また、一方の分割部材41の外側面41bは、軌道溝16の溝側面162に対してほぼ平行に対向するように配置されている。なお、他方の分割部材42の外側面についても、同様に、軌道溝16の溝側面163に対してほぼ平行に対向するように配置されている。すなわち、外輪10の回転軸と中間シャフト2の回転軸が一致している姿勢(ジョイント角0°)において、分割部材41の外側面41bは、トリポード軸部22の中心軸と中間シャフト2の回転軸を通る平面にほぼ平行となる。そして、分割部材41の外側面41bは、複数(本実施形態では、3〜4個)の軸状転動体50に接触し得る範囲を有している。つまり、分割部材41の外側面41bが、本発明における「外側動力伝達面」に相当する。
分割部材41の側端面41c,41dは、図5の左右両側、すなわち、分割部材41の長手方向の両端に位置する部位である。この両方の側端面41c,41dは、分割部材41の外側面41bにほぼ直交する平面からなる。すなわち、両方の側端面41c,41dは、軌道溝16の溝側面162にほぼ直交する平面からなる。
軸状転動体50は、図1〜図3および図7に示すように、ニードルローラである。そして、図1に示すように、複数の軸状転動体50が、中間部材40を一体として見た場合の外周を循環するように設けられている。複数の軸状転動体50のうち一部(本実施形態においては、3〜4個)は、軌道溝16の外輪軌道凹部17,18の底面17a,18aと一対の分割部材41,42の外側面41bとの間に、底面17a,18aおよび外側面41bに沿って転動可能に設けられている。つまり、軸状転動体50を介して分割部材41,42の外側面41bと軌道溝16の底面17a,18aとの間で動力が伝達される。
この軸状転動体50は、外周に転動面51aを有する円柱状の転動面部51と、柱延伸直交方向(図2の左右方向)に切断した断面が円形で、転動面部51の軸方向両端面からそれぞれ突出した突起部52とを備える。転動面部51の外周面に形成される転動面51aの柱延伸長さは、外輪軌道凹部17,18の底面17a,18aの幅と同等、もしくは、底面17a,18aの幅よりも僅かに短くなるように設定されている。
この転動面部51の両端面は、テーパ状に形成されている。このテーパ状の端面51bは、外輪軌道凹部17,18の側面17b,18bとほぼ同様のテーパ状をなしている。すなわち、転動面部51は、転動面部51の外輪軌道凹部17,18の底面17a,18a側に位置する部位が外輪軌道凹部17,18に嵌め込まれるように設けられている。
詳細には、テーパ状の端面51bが外輪軌道凹部17,18の側面17b,18bに対して、軸状転動体50の軸方向に係合し得る関係となる。すなわち、軸状転動体50は、外輪軌道凹部17,18により軸状転動体50の軸方向への移動が規制されている。一方、軸状転動体50は、分割部材41,42の外側面41bに対して、軸状転動体50の軸方向への移動が許容されている。そして、転動面部51の外周の転動面51aが、外輪軌道凹部17,18の底面17a,18aおよび分割部材41,42の外側面41bに沿って転動可能となる。
突起部52は、転動面部51の外径よりも小径に形成されている。そして、両側の突起部52の先端間距離、すなわち、軸状転動体50の軸方向長さは、外輪軌道凹部17,18の開口幅よりも大きく形成されている。つまり、突起部52は、外輪軌道凹部17,18の外部に位置している。
保持器60は、図7および図8(a)〜(c)に示すように、全体形状としては環状に形成されている。保持器60は、軸状転動体50が中間部材40の外周を循環可能となるように、軸状転動体50を支持している。そして、保持器60は、軌道溝16の内部にほぼ収容されている。この保持器60は、軸状転動体50の循環路を形成する一対の循環路形成部材61,62と、一対の循環路形成部材61,62を連結する一対の連結部63,64とから構成される。
一対の循環路形成部材61,62は、保持器60の周縁に位置し、長円形をなしている。この一対の循環路形成部材61,62は、一対の分割部材41,42を囲む形状をなしている。具体的には、循環路形成部材61は、対向する直線部61a,61bと、直線部61a,61bを連結する半円弧状の湾曲部61c,61dとから構成される。また、もう一つの循環路形成部材62は、上記循環路形成部材61と同様に、直線部と湾曲部とから構成される。
さらに、一対の循環路形成部材61,62は、軸状転動体50をその軸方向に挟むように、相互に対向して配置されている。この一対の循環路形成部材61,62には、それぞれ、軸状転動体50の突起部52が挿入されるよう、コの字形断面形状に形成されている。このようにして、一対の循環路形成部材61,62は、両突起部52を支持している。すなわち、一対の循環路形成部材61,62の径方向幅(内周縁と外周縁との距離)は、軸状転動体50の転動面部51の最大径よりも小さく形成されている。従って、軸状転動体50の転動面部51は、一対の循環路形成部材61,62の外周縁から外側に突出しており、且つ、一対の循環路形成部材61,62の内周縁から内側に突出している。
そして、それぞれの循環路形成部材61,62のコの字形の開口側が、軸状転動体50の転動面部51の軸方向長さより僅かに長い距離だけ離間した状態で、対向するように設けられている。従って、一対の循環路形成部材61,62の対向方向の最大幅は、外輪軌道凹部17,18の開口幅より大きく設定されている。そして、一対の循環路形成部材61,62は、軌道溝16の内部に収容されており、且つ、外輪軌道凹部17,18の外部に位置している。
さらに、一対の循環路形成部材61,62の直線部61a,61b間の距離は、軌道溝16の溝幅(外輪軌道凹部17の開口部と外輪軌道凹部18の開口部との距離)よりも小さく設定されている。すなわち、一対の循環路形成部材61,62は、軌道溝16の溝側面162,163に対して隙間を隔てて配置されている。
一対の連結部63,64は、一対の循環路形成部材61,62の湾曲部61c,61dのうち周方向中央部分(図8(a)の上下端部分)をそれぞれ連結する。すなわち、一対の循環路形成部材61,62の間は、連結部63,64以外の部位において開口している。
図8(c)に示すように、連結部63,64は、保持器60の外側に開口するコの字形形状に形成されている。連結部63,64のコの字形形状の底部反開口側(保持器60の内側、以下、「底部内側面」という)は、平面状に形成されている。そして、一対の連結部63,64の底部内側面同士が、平行に且つ対向するように設けられている。さらに、この一対の連結部63,64の底部内側面の離間距離は、各分割部材41,42のトリポード回転軸方向の側端面41c,41d間の距離とほぼ一致している。また、連結部63,64のコの字形形状の底部開口側(保持器60の外側、以下、「底部外側面」という)は、底部内側面に平行な平面状に形成されている。
また、連結部63,64のコの字形の開口側の端部の一方が、循環路形成部材61の湾曲部61c,61dのそれぞれの周方向中央部分に連結され、端部の他方が、もう一つの循環路形成部材62の湾曲部のそれぞれの周方向中央部分に連結される。
そして、軸状転動体50が外輪軌道凹部17,18において最も軌道溝16の溝底面161側(図3の上側)に位置し、且つ、保持器60が軸状転動体50に対して最も軌道溝16の溝底面161側に位置する状態において、保持器60と軌道溝16の溝底面161との間に隙間を設けるように設定されている。これは、外輪軌道凹部17,18と軸状転動体50の転動面部51との軸方向移動量、軸状転動体50と保持器60との軸方向移動量、保持器60の一対の循環路形成部材61,62の軸方向厚みなどに基づいて決定される。
さらに、保持器60の外輪10の径方向内方には、軌道溝16の開口部が位置するように設けられている。すなわち、保持器60の径方向内方側に位置する循環路形成部材62は、外輪10の径方向外方には軸状転動体50に当接するが、外輪10の径方向内方には何ら規制されないことを意味する。
なお、以上のように構成された等速ジョイント1は、外輪10の内部空間内にグリース等の潤滑剤(図示せず)が封入されており、この潤滑剤によって、外輪10の内部空間内に配置されたトリポード軸部22、中間部材40、軸状転動体50および保持器60のそれぞれの摺動部における耐焼付け性が確保されている。
次に、上述した等速ジョイント1の動作について説明する。一端側がディファレンシャルギヤに連結された外輪10が動力を受けて回転すると、外輪10から、軌道溝16の外輪軌道凹部17,18に嵌合している軸状転動体50に動力が伝達される。そして、軸状転動体50から、一対の分割部材41,42のうち動力を伝達する当該軸状転動体50に接触している方の分割部材の外側面41bに動力が伝達される。そして、動力伝達側となる分割部材41または42の凹部43から、トリポード軸部22に動力が伝達される。
このとき、ジョイント角が付加されていると、保持器60により中間部材40の外周を循環可能に支持されている軸状転動体50が、外輪軌道凹部17,18の底面17a,18aに対して、軌道溝16の延伸方向への滑りを生じることなく転動する。
また、一対の分割部材41,42のうち複数の軸状転動体50を介して動力を受けた分割部材は、凹部43が接触しているトリポード軸部22の膨出部22aに動力を伝達する。このときの動力伝達位置は、両者の接触部位T1,T2となる。
ここで、ジョイント角が付加されていると、トリポード軸部22は、外輪10の回転軸方向に往復移動しつつ、軌道溝16の側方から見た場合に首振り運動する。このとき、分割部材41または42は、トリポード軸部22の膨出部22aに追従して移動する。ただし、分割部材41,42は、保持器60および軸状転動体50を介して、外輪10の軌道溝16に対する姿勢を規制されている。そのため、分割部材41,42は、トリポード軸部22の膨出部22aに対して、膨出部22aの球面中心点である第一位置P1を中心としたスピン運動をする。
このように、分割部材41または42がトリポード軸部22に対して移動する場合において、分割部材41,42とトリポード軸部22とのそれぞれにおける接触面形状について、図9および図10を参照して説明する。上述したように、分割部材41,42の凹部43とトリポード軸部22の膨出部22aとは、アンギュラコンタクトとなる二部位T1,T2にて接触している。そして、分割部材41,42とトリポード軸部22との接触部位T1,T2は、両者が僅かに弾性変形するため、図9および図10に示すような楕円形状をなしている。
そして、ジョイント角が付加されているとき、トリポード軸部22の膨出部22aにおける分割部材41,42の凹部43に対する接触部位T1,T2は、図9に示すように、膨出部22a上において基準位置Eを中心とした円弧状に往復移動する。一方、分割部材41,42の凹部43におけるトリポード軸部22の膨出部22aに対する接触部位T1,T2は、図10に示すように、常に同一位置となる。このように、トリポード軸部22の膨出部22aと分割部材41,42の凹部43との接触部位T1,T2は、相対的に移動する。そのため、接触部位T1,T2での油膜形成性が良好となるので、耐焼付け性の向上を図ることができる。
また、一対の分割部材41,42のうち複数の軸状転動体50を介して動力を受けた分割部材は、トリポード軸部22の膨出部22aに動力伝達する。このとき、ジョイント角が付加されていると、分割部材41,42は、トリポード軸部22に追従するので、軸状転動体50に対して外輪10の径方向に摺動する。これにより、分割部材41または42の外側面41bにおける最も動力の加わる荷重点が、軸状転動体50の軸方向に往復運動する。
しかし、一対の分割部材41,42は、動力伝達側とその背面側でそれぞれ独立している。これにより、動力伝達側で発生するトリポード軸部22による荷重位置が変化したとしても、一対の分割部材41,42のうち動力伝達側の部材の動作が、その背面側の分割部材41,42の動作へ影響を及ぼすことがない。従って、背面側に位置する分割部材41,42が軌道溝16に大きな力を付与することを防止できるので、このことによる誘起スラスト力の発生を抑制できる。
<第二実施形態>
第二実施形態の等速ジョイントは、第一実施形態の等速ジョイントに対して、中間部材のみ相違する。以下に、中間部材について説明する。中間部材は、一対の分割部材141から構成される。一方の分割部材141の詳細な形状について、図11〜図13を参照して、一方の分割部材141の詳細な形状について説明する。なお、他方の分割部材は、一方の分割部材141と対称形状のものであるため、詳細な説明は省略する。また、第一実施形態における分割部材41と同一構成の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
分割部材141は、断面形状がほぼコ字形のブロック状に形成されている。この分割部材41の側周面は、図12に示すように、トリポード軸部22に対向する内側面141aと、軌道溝16の溝側面162と対向する外側面41bと、トリポード20の回転軸方向の両側に位置する側端面41c,41dと、それぞれの側端面41c,41dと内側面141aとの間に形成された分割面41e,41fとからなる。つまり、内側面141aのみ、第一実施形態と相違する。
分割部材41の内側面141aは、ジョイント角0°時におけるトリポード軸直交方向の断面形状がほぼコ字形になっている。内側面141aのトリポード軸直交方向の中央部には、ほぼ球面凹状の凹部143が設けられている。この凹部143が、本発明における「内側動力伝達面」に相当する。凹部143は、外輪10の外輪回転軸の一方側(図13の左側)半分である凹部第一面143aと、外輪回転軸の他方側(図13の右側)半分に位置する凹部第二面143bとのそれぞれが、異なる中心の球面凹状に形成されている。
凹部143の凹部第一面143aは、図12に示すように、第一位置P1とは異なる第四位置P4を中心とし、第一半径R1よりも長い第四半径R4の球面凹状に形成されている。そして、凹部第一面143aにおいて、トリポード軸部22の外周面に対して接触する部位はT3となる。一方、凹部143の凹部第二面143bは、第一位置P1および第四位置P4とは異なる第五位置P5を中心とし、第四半径R4と同じ第五半径R5の球面凹状に形成されている。
そして、凹部第二面143bにおいて、トリポード軸部22の外周面に対して接触する部位はT4となる。接触部位T3,T4は、トリポード軸部22の外周面のうち基準位置Eに対して相互に離れる方向に離れた位置に位置している。つまり、接触部位T3,T4がアンギュラコンタクトとなるように設定されている。本実施形態においては、接触部位T3,T4は、ジョイント角0°におけるトリポード軸部22の軸方向に直交する同一平面上に位置するように設けられている。さらに、凹部143は、トリポード軸部22の膨出部22aの外周面のうち基準位置Eとの間に隙間を形成している。特に、図13に示すように、図13の断面部分において、凹部143とトリポード軸部22の膨出部22aとの間には全体に亘って隙間が形成されている。このように、凹部143におけるトリポード軸部22との接触部位T3,T4が、トリポード軸部22に対して動力を伝達する部位として機能する。
このような分割部材141を採用して、ジョイント角を付加した場合に、分割部材141がトリポード軸部22に対して移動する場合において、分割部材141とトリポード軸部22とのそれぞれにおける接触面形状について、図14および図15を参照して説明する。分割部材141の凹部143とトリポード軸部22の膨出部22aとは、アンギュラコンタクトとなる二部位T3,T4にて接触している。そして、分割部材141とトリポード軸部22との接触部位T3,T4は、両者が僅かに弾性変形するため、図14および図15に示すような楕円形状をなしている。
そして、ジョイント角が付加されているとき、トリポード軸部22の膨出部22aにおける分割部材141の凹部143に対する接触部位T3,T4は、図14に示すように、膨出部22a上において基準位置Eを中心とした円弧状に往復移動する。一方、分割部材141の凹部143におけるトリポード軸部22の膨出部22aに対する接触部位T3,T4は、図15に示すように、常に同一位置となる。このように、トリポード軸部22の膨出部22aと分割部材141の凹部143との接触部位T3,T4は、相対的に移動する。そのため、接触部位T3,T4での油膜形成性が良好となるので、耐焼付け性の向上を図ることができる。
<その他>
上記実施形態においては、中間部材40は、独立した一対の分割部材41,42により構成されているものであるが、一体の中間部材40とすることも可能である。ただし、この場合には、上述した、分割部材41,42とすることによる効果を奏しない。
1:等速ジョイント、 2:中間シャフト
10:外輪、 11:筒状部、 12:連結軸部
16:軌道溝
17,18:外輪軌道凹部、 17a,18a:底面、 17b,18b:側面
20:トリポード、 21:ボス部、 21a:内歯スプライン
22:トリポード軸部、 22a:膨出部
30:ニードルユニット
40:中間部材、 41,42:分割部材
41a:内側面、 41b:外側面(外側動力伝達面)
41c,41d:側端面、 41e,41f:分割面
43:凹部(内側動力伝達面)、 43a:凹部第一面、 43b:凹部第二面
50:軸状転動体、 51:転動面部、 51a:転動面、 51b:端面
52:突起部
60:保持器、 61,62:循環路形成部材、 61a,61b:直線部
61c,61d:湾曲部、 63,64:連結部
141:分割部材、 141a:内側面
143:凹部、 143a:凹部第一面、 143b:凹部第二面
161:溝底面、 162,163:溝側面
E:基準位置
P1:第一位置、 P2:第二位置、 P3:第三位置
P4:第四位置、 P5:第五位置
T1,T2,T3,T4:接触部位

Claims (7)

  1. 筒状に形成され、内周面に外輪回転軸方向に延びる3本の軌道溝が形成された外輪と、
    シャフトに連結されるボス部、および、前記ボス部の外周面からそれぞれ前記ボス部の径方向外方に延びるように立設されそれぞれの前記軌道溝に挿入される3本のトリポード軸部を備えるトリポードと、
    前記トリポード軸部の外周に前記トリポード軸部に対して揺動可能に設けられ、前記トリポード軸部に接触して動力を伝達する内側動力伝達面と前記軌道溝の側面と対向する外側動力伝達面とを有する中間部材と、
    前記軌道溝の側面と前記外側動力伝達面との間に、前記軌道溝の側面に沿って転動可能に設けられる複数の転動体と、
    前記転動体が前記中間部材の外周を循環可能となるように前記転動体を支持する保持器と、
    を備える摺動式トリポード型等速ジョイントであって、
    前記トリポード軸部の外周面は、球面凸状に形成され、
    前記トリポード軸部の外周面のうち前記外輪の前記軌道溝の溝側面側に最も膨出した位置を基準位置と定義した場合に、
    前記内側動力伝達面は、前記トリポード軸部の外周面のうち前記基準位置との間に隙間を形成し、且つ、前記基準位置から離れた複数の位置において前記トリポード軸部の外周面と接触することを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  2. 請求項1において、
    前記トリポード軸部の外周面と前記内側動力伝達面との接触部位は、前記トリポード軸部の外周面の前記基準位置に対して相互に遠ざかる方向の二部位においてアンギュラコンタクトとなるように設定されていることを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  3. 請求項2において、
    前記内側動力伝達面における前記トリポード軸部の外周面と接触する前記二部位は、それぞれ異なる位置を中心とし、それぞれ設定された曲率半径を有する球面凹状にそれぞれ形成されていることを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  4. 請求項3において、
    前記内側動力伝達面における前記球面凹状の曲率半径は、前記トリポード軸部の外周面の曲率半径より大きく設定されていることを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  5. 請求項2〜4の何れか一項において、
    前記トリポード軸部のうち前記内側動力伝達面に対して前記アンギュラコンタクトとなるように接触する前記二部位は、ジョイント角0°における前記トリポード軸部の軸心を通る同一平面上に位置するように設けられたことを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  6. 請求項2〜4の何れか一項において、
    前記トリポード軸部のうち前記内側動力伝達面に対して前記アンギュラコンタクトとなるように接触する前記二部位は、ジョイント角0°における前記トリポード軸部の軸方向に直交する同一平面上に位置するように設けられたことを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
  7. 請求項1〜6の何れか一項において、
    前記中間部材は、前記軌道溝の側面の両側から前記トリポード軸部を挟むように分離状態で配置された一対の部材から構成され、
    前記一対の部材は、前記トリポード軸部に対して揺動可能に設けられ、且つ、前記トリポード軸部の外周面にそれぞれ嵌合して設けられることを特徴とする摺動式トリポード型等速ジョイント。
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