JP2011163203A - フューエルデリバリパイプ、及びボルト付きフューエルデリバリパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃料供給管と燃料注入管との連通部分の内壁にかかる引張応力を低減させることが可能なフューエルデリバリパイプ、及びボルト付きフューエルデリバリパイプを提供する。
【解決手段】本発明は、燃料供給装置から供給された燃料を燃料噴射弁に供給するフューエルデリバリパイプ100であって、外周部に前記燃料噴射弁が取り付けられる取付部109を有し、内部空間が燃料供給路104Aとされる燃料供給管104と、前記燃料供給管104の外周部から突出するように設けられ、突出端側が前記燃料供給装置に接続可能とされ、内部空間が前記燃料供給路104Aと連通する燃料注入路106Aとされる燃料注入管106と、前記燃料供給管104と前記燃料注入管106との両方に一体的に結合する結合部121と、を備え、前記結合部121に座付きボルト120を挿通するボルト挿通孔108が貫通形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置から供給された燃料を燃料噴射弁に供給するフューエルデリバリパイプ、及びボルト付きフューエルデリバリパイプに関する。
例えば下記特許文献1に記載のフューエルデリバリパイプがある。このフューエルデリバリパイプは、燃料供給装置から供給された燃料を、エンジンの各給気通路あるいは各気筒内に供給するものである。このフューエルデリバリパイプは、燃料通路を内部に有する連通管と、コネクタとを備える。コネクタは、連通管の外周部から突出するように設けられるとともに燃料通路に連通し、先端部分が前記燃料供給装置に接続可能になっている。また、連通管の外周部に燃料通路と、エンジンの各給気通路あるいは各気筒と、を連通するためのソケットが設けられている。
特開2002−221122号公報
しかし、フューエルデリバリパイプにコネクタから高圧の燃料を供給すると、コネクタと連通管との連通部分に引張応力が集中するため、例えば、連通部分の内壁に金属疲労を原因とするひび割れ等が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、燃料供給管(連通管を含む)と燃料注入管(コネクタを含む)との連通部分にかかる引張応力を低減させることが可能なフューエルデリバリパイプ、及びボルト付きフューエルデリバリパイプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、燃料供給装置から供給された燃料を燃料噴射弁に供給するフューエルデリバリパイプであって、外周部に前記燃料噴射弁が取り付けられる取付部を有し、内部空間が燃料供給路とされる燃料供給管と、前記燃料供給管の外周部から突出するように設けられ、突出端側が前記燃料供給装置に接続可能とされ、内部空間が前記燃料供給路と連通する燃料注入路とされる燃料注入管と、前記燃料供給管と前記燃料注入管との両方に一体的に結合する結合部と、を備え、前記結合部に座付きボルトを挿通するボルト挿通孔が貫通形成されている。
上記構成によれば、結合部に座付きボルトを挿通するボルト挿通孔が貫通形成されている。そのため、ボルト挿通孔に座付きボルトを挿通して、当該座付きボルトを、当該座付きボルトを螺合させるネジ穴が形成されている相手方に螺合させることができる。そうすると、ボルト挿通孔の近傍の連通部分に圧縮応力をかけることができる。この圧縮応力によって、燃料を供給することによって生じる引張応力を低減させることができる。
以上より、連通部分にかかる引張応力を低減させることが可能なフューエルデリバリパイプを提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ボルト挿通孔から前記燃料供給路までの距離は、前記ボルト挿通孔から前記燃料注入路までの距離と等しい。
例えば、ボルト挿通孔と燃料供給路との距離が、ボルト挿通孔と燃料注入路との距離より短い場合には、ボルト挿通孔から燃料供給路までの肉厚がボルト挿通孔から燃料注入路までの肉厚と比べて小さくなり、燃料供給管の強度が低くなる。そのため、高圧の燃料が燃料供給路を流れるときに、燃料供給管にかかる引張応力により、燃料供給管又は燃料注入管は損壊するおそれがある。しかし、上記構成によれば、ボルト挿通孔から燃料供給路までの肉厚、およびボルト挿通孔から燃料注入路までの肉厚を十分に確保することができ、燃料供給管および燃料注入管の強度を確保できる。
第3の発明は、第1または第2の発明のフューエルデリバリパイプと、前記フューエルデリバリパイプに取り付けられる座付きボルトと、からなるボルト付きフューエルデリバリパイプ。
上記構成によれば、結合部に座付きボルトを挿通するボルト挿通孔が貫通形成されている。そのため、ボルト挿通孔に座付きボルトを挿通して、当該座付きボルトを、当該座付きボルトを螺合させるネジ穴が形成されている相手方に螺合させることができる。そうすると、ボルト挿通孔の近傍の連通部分に圧縮応力をかけることができる。この圧縮応力によって、燃料を供給することによって生じる引張応力を低減させることができる。
以上より、連通部分にかかる引張応力を低減させることが可能なボルト付きフューエルデリバリパイプを提供することができる。
第4の発明は、第1または2の発明において、前記燃料供給管と前記燃料注入管との連通部分の内壁面を形成する部分を連通孔とし、前記座付きボルトを前記ボルト挿通孔に挿通した場合に、前記座付きボルトの座面の外縁から前記燃料供給管の内壁までの距離が10mm以下で、かつ、前記連通孔のうち、前記燃料注入管の長手方向において、前記結合部から遠い側の端部と前記外縁との前記長手方向における距離が2mm以下である。
この構成によれば、連通孔全体に圧縮応力が十分にかかるようにすることができる。
第5の発明は、第3の発明において、前記燃料供給管と前記燃料注入管との連通部分の内壁面を形成する部分を連通孔とし、前記座付きボルトを前記ボルト挿通孔に挿通した場合に、前記座付きボルトの座面の外縁から前記燃料供給管の内壁までの距離が10mm以下で、かつ、前記連通孔のうち、前記燃料注入管の長手方向において、前記結合部から遠い側の端部と前記外縁との前記長手方向における距離が2mm以下である。
この構成によれば、連通孔全体に圧縮応力が十分にかかるようにすることができる。
第6の発明は、第1,第2,または第4の発明において、前記燃料供給管に対して斜め方向に突出するように前記燃料注入管は形成されており、前記燃料注入管と前記燃料供給管とが鈍角をなす鈍角側に前記結合部は形成されている。
この構成によれば、結合部を鈍角側に形成することで、座面の外縁から、燃料供給装置と燃料注入管との接続部分までの距離を確保できる。そのため、座付きボルトの座面からフューエルデリバリパイプにかかる圧縮応力によって、燃料供給装置と燃料注入管との接続部分の変形を防止できる。
第7の発明は、第3または第5の発明において、前記燃料供給管に対して斜め方向に突出するように前記燃料注入管は形成されており、前記燃料注入管と前記燃料供給管とが鈍角をなす鈍角側に前記結合部は形成されている。
この構成によれば、結合部を鈍角側に形成することで、座面の外縁から、燃料供給装置と燃料注入管との接続部分までの距離を確保できる。そのため、座付きボルトの座面からフューエルデリバリパイプにかかる圧縮応力によって、燃料供給装置と燃料注入管との接続部分の変形を防止できる。
本発明によれば、燃料供給管と燃料注入管との連通部分の内壁にかかる応力を低減させることが可能なフューエルデリバリパイプ、及びボルト付フューエルデリバリパイプを提供することが可能になる。
本実施形態におけるフューエルデリバリパイプの断面図 図1の連通孔周辺の拡大図 図2のA−A線断面図 連通孔にかかる応力の方向を示した模式図 有限要素法を用いたシミュレーションによるフューエルデリバリパイプの応力分布図(軸力0kN,内圧25MPaの場合) 有限要素法を用いたシミュレーションによるフューエルデリバリパイプの応力分布図(軸力17kN,内圧0MPaの場合) 有限要素法を用いたシミュレーションによるフューエルデリバリパイプの応力分布図(軸力17kN,内圧25MPaの場合)
図1は、本実施形態のフューエルデリバリパイプ100の断面図である。以下の説明では図1のX方向を上下方向Xといい、Y方向を左右方向Yといい、Z方向を前後方向Zという。
フューエルデリバリパイプ100は、ハウジング101、このハウジング101に連結される第1連結部品102、及び第2連結部品103を備える。
(ハウジング)
ハウジング101は、燃料供給管104、燃料注入管106、及び結合部121を有する。これら3つは、アルミダイキャストにより一体的に形成され、全体として長尺状の形状をしている。
(燃料供給管)
燃料供給管104は、一端(図1の紙面左側)が閉じられ、他端(図1の紙面右側)が開かれた略円筒形状を有し、燃料供給管104の内部空間は、燃料供給路104Aとされている。燃料供給路104Aは、断面が略円形(例えば、直径略10mm)をしている。燃料供給管104の他端には燃料供給路104Aと同軸でかつ、燃料供給路104Aよりやや大きい直径を有する第1嵌入部105が、開口形成されている。第1嵌合部105は、第1連結部品102が嵌入可能にされている。
また、燃料供給管104の外周部には、エンジン(不図示)の燃料噴射弁(不図示)が装着可能な複数(例えば4つ)の取付部109が、燃料供給路104Aの長手方向に沿って等間隔に並んで形成されている。なお、取付部109は、燃料供給路104Aと連通している。また、取付部109の先端は、燃料供給管104の外周から僅かに突出している。
(燃料注入管)
燃料注入管106は、燃料供給管104の他端寄りの位置に、燃料供給管104の外周部から突出するように設けられている。燃料注入管106の内部空間は、燃料注入路106Aとされている。燃料注入路106Aは、断面が円形状(例えば、直径略4mm)をしている。燃料注入路106Aは、燃料供給路104Aと連通しており、燃料供給路104Aに対して斜め方向に沿って延びている。
より具体的には、燃料注入路106Aは、燃料供給路104Aの他端に向かうにつれて当該燃料供給路104Aから離間していく関係にある。燃料注入管106と燃料供給管104との連通部分の内壁面を形成する部分を、連通孔110とする。燃料注入管106の先端部分には燃料注入路106Aよりやや大きい直径を有する第2嵌入部107が、第1嵌入部105と同じ方向に向かって、開口形成されている。第2嵌入部107は、第2連結部品103が嵌入可能にされている。
(結合部)
結合部121は、燃料供給管104と燃料注入管106との両方に一体的に結合している部分である。本実施形態では、結合部121は、燃料供給管104と燃料注入管106とのなす角が鈍角となる側(鈍角側)に配置されている。結合部121は、燃料供給管104と燃料注入管106との間に略円弧状に形成されており、結合部121と燃料注入管106との境界は滑らかに結合しているのに対し、結合部121と燃料供給管104との境界は、燃料供給管104の長手方向に対して直角に結合している。
図2は、結合部121の周囲を拡大した図である。図3は、図2のA―A線断面図である。
図2に示すように、結合部121には、円形状のボルト挿通孔108(例えば、直径略9mm)が、燃料供給路104A及び燃料注入路106Aが現れる平面に直交する方向に貫通形成されている。このボルト挿通孔108に座付きボルト120(後述)を通して、エンジン本体(不図示)のネジ穴(不図示)に、座付きボルト120の先端を螺合させることによって、フューエルデリバリパイプ100はエンジン本体(不図示)に固定される。
(座付きボルト)
座付きボルト120は、例えば軸部の直径が略8mmで、頭部のうち座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通したときに結合部121と対向する面(以後、座面という)120Aが円形状(例えば、直径略13mm)をなしている。なお、座面120Aは、図2において、二重鎖線で示されている。
(ボルト挿通孔の位置)
ボルト挿通孔108の位置は、連通孔110と座付きボルト120の座面120Aとの位置関係により設定されている。
具体的には、図2のように、フューエルデリバリパイプ100を前後方向Zから見た場合に、燃料供給管104の長手方向に直交する方向(上下方向X)において、連通孔110と座面120Aの少なくとも一部とが重なる位置関係にあることが好ましい。上記の位置関係にすることにより、座面120Aは連通孔110から近くに位置することになるから、座面120Aから連通孔110全体に十分な圧縮応力を与えることができる。
また、ボルト挿通孔108から燃料供給路104Aまでの距離M1と、ボルト挿通孔108から燃料注入路106Aまでの距離M2とが等間隔となるような位置関係であることが好ましい。このような位置関係にすると、ボルト挿通孔108から燃料供給路104Aまでの肉厚、およびボルト挿通孔108から燃料注入路106Aまでの肉厚を確保することができ、燃料供給管104および燃料注入管106の強度を確保できる。
本実施形態では、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通した場合に、座面120Aの外縁から燃料供給路104Aまでの距離L1が10mmで、かつ、連通孔110のうち、燃料注入管106の長手方向において、結合部121から遠い側の端部110Aと前記外縁との前記長手方向における距離L2が2mmになるように、ボルト挿通孔108の位置は設定されている。
(第1連結部品、第2連結部品)
第1連結部品102は、圧力センサ(不図示)を備えて、燃料供給管104の他端を閉塞するように、第1嵌入部105に嵌入して配置される。第2連結部品103は、燃料供給装置(不図示)に接続された燃料導入管(不図示)と、燃料注入管106と、を接続する部品であり、第2嵌入部107に嵌入して配置される。
この構成により、燃料供給装置から燃料注入管106に供給された燃料は、燃料供給管104に供給され、燃料噴射弁から噴射されるようになっている。
(引張応力の低減するメカニズム)
つぎに、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、エンジン本体と座付きボルト120の座面120Aとの間で結合部121を挟みこむことによって、連通部分(特に、連通孔110)にかかる引張応力が低減するメカニズムについて、図4を参照して説明する。図4は、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、エンジン本体と座面120Aとの間で結合部121を挟みこんだ状態で燃料注入管106から燃料を燃料供給管104に供給したときに連通孔110にかかる応力の方向を示した模式図である。
図4に示すように、連通孔110には、引張応力P1がかかる。一方、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、エンジン本体と座面120Aとの間で結合部121を挟みこむと、連通孔110には、座付きボルト120の挿通方向に平行な応力(圧縮応力P2)がかかる。引張応力P1のうち圧縮応力P2と平行な方向にかかる応力は、圧縮応力P2と打ち消しあう。これにより、正味の引張応力は、圧縮応力P2と打ち消しあった分だけ低減する。
(シミュレーションの結果)
つぎに、本実施形態のフューエルデリバリパイプ100において、ボルト挿通孔108に座付きボルト120を挿通して、エンジン本体と座面120Aとの間で結合部121を挟みこんだときに、連通部分(特に、連通孔110)にかかる引張応力が低減することを、有限要素法を用いてシミュレーションした結果(図5ないし図7)を参照して説明する。
まず、3つの条件(下記条件1〜3)を設定する。
条件1:座付きボルト120からボルト挿通孔108の内壁に0Nの軸力を加えた状態(つまり、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通していない状態)で、燃料注入管106に25MPaの内圧を加えた場合。
条件2:座付きボルト120からボルト挿通孔108の内壁に17kNの軸力を加えた状態で、燃料注入管106に0MPaの内圧を加えた(つまり、燃料注入管106に燃料を流していない状態)場合。
条件3:座付きボルト120からボルト挿通孔108の内壁に17kNの軸力を加えた状態で、燃料注入管106に25MPaの内圧を加えた場合。つまり、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、エンジン本体と座面120Aとの間で結合部121を挟みこんだ状態で、燃料をフューエルデリバリパイプ100内に流した状態の場合。
条件3は、本実施形態のフューエルデリバリパイプ100を通常使用した場合ある。条件1は、条件3の比較例として、条件3において座付きボルトを用ない場合である。条件2は、条件3の参考例として、条件3においてフューエルデリバリパイプ100内に燃料を流していない場合である。
図5は、条件1の場合における有限要素法を用いたシミュレーションによる連通孔110付近の応力分布図である。図6は、条件2の場合における有限要素法を用いたシミュレーションによる連通孔110付近の応力分布図である。図7は、条件3の場合における有限要素法を用いたシミュレーションによる連通孔110付近の応力分布図である。
まず、条件1の場合は、図5に示すように、連通孔110全体に引張応力がかかり、端部110Aに165MPaの引張応力がかかっている。そのため、金属疲労を原因とするひび割れ等が発生するおそれがある。つぎに、条件3の場合は、図7に示すように、連通孔110全体にかかる引張応力は、図5と比べて低減しており、端部110Aにかかる引張応力は137MPaである。
なお、条件2の場合は、図6に示すように、連通孔110全体に圧縮応力がかかり、特に、端部110Aには26MPaの圧縮応力がかかっている。
これは、座付きボルト120で結合部121を挟みこまない場合には、端部110Aに引張応力165MPaがかかるが、座付きボルト120で結合部121を挟みこむことで、圧縮応力26MPaがかかり、端部110Aにかかる正味の引張応力は137MPaに低減するのである。
(効果)
以上のように本実施形態によれば、結合部121にボルト挿通孔108を設けて、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、エンジン本体と座面120Aとの間で結合部121を挟みこむことにより、連通孔110にかかる引張応力を低減させることが可能になる。
また、距離M1と、距離M2を等しくすることにより、ボルト挿通孔108から燃料供給路104Aまでの肉厚、及びボルト挿通孔108から燃料注入路106Aまでの肉厚を十分に確保することができ、燃料供給管104及び燃料注入管106の強度を確保できる。
さらに、距離L1を10mmで、距離L2を2mmに構成にすることにより、連通孔110全体に圧縮応力P2を十分にかかるようにすることができる。
また、燃料供給管104に対して斜め方向に突出するように燃料注入管106を形成し、燃料注入管106と燃料供給管104とが鈍角をなす鈍角側に結合部121を形成することで、座面120Aの外縁から、第2嵌入部107までの距離を確保できる。したがって、座面120Aからフューエルデリバリパイプ100にかかる圧縮応力によって、第2嵌入部107の変形を防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、結合部121を鈍角側に設けたが、結合部121を鋭角側に設けてもよい。なお、本実施形態のように、結合部121を鈍角側に設けた場合には、鋭角側に設けた場合と比べて、第2嵌入部107は座面120Aから離れた位置に配置される。したがって、座付きボルト120をボルト挿通孔108に挿通して、当該座付きボルト120と螺合するネジ穴を有する相手方と、座面120Aとの間で結合部121を挟みこむことによりフューエルデリバリパイプ100にかかる圧縮応力P2が第2嵌入部107に及びにくくなって、当該第2嵌入部107の変形を防げる。
(2)本実施形態では、燃料供給路104Aと燃料注入路106Aとが鋭角をなすように、燃料供給路104Aと燃料注入路106Aとを連通させていたが、燃料供給路104Aと燃料注入路106Aとが直交するようにしてもよい。
(3)本実施形態では、燃料供給路104A及び燃料注入路106Aが円形状としていたが、例えば角形状であってもよい。
(4)本実施形態では、距離L1を10mmとし、距離L2を2mmとしていたが、距離L1は10mm以内、距離L2を2mm以内の任意の値であればよい。
(5)本実施形態では、ボルト挿通孔108の位置関係について、(i)フューエルデリバリパイプ100を前後方向Zから見た場合に、燃料供給管104Aの長手方向に直交する方向(上下方向X)において、連通孔110と座面120Aの少なくとも一部とが重なる位置関係、(ii)距離M1と、距離M2とが等間隔となるような位置関係、の2つを満たす位置関係にしたが、いずれか1つ満たすものであればよい。ただし、上記実施形態の場合は効果的に連通孔110に圧縮応力を与えることができる。
(6)本実施形態では、座付きボルト120と螺合する相手方をエンジン本体にしていたが、座面120Aと前記相手方との間に圧縮応力がかかればよいので、座付きボルト120と螺合する相手方をナットにしてもよい。
100…フューエルデリバリパイプ
101…ハウジング
102…第1連結部品
103…第2連結部品
104…燃料供給管
104A…燃料供給路
105…第1嵌入部
106…燃料注入管
106A…燃料注入路
107…第2嵌入部
108…ボルト挿通孔
109…取付部
110…連通孔
110A…末端部
120…座付きボルト
120A…座面
121…結合部

Claims (7)

  1. 燃料供給装置から供給された燃料を燃料噴射弁に供給するフューエルデリバリパイプであって、
    外周部に前記燃料噴射弁が取り付けられる取付部を有し、内部空間が燃料供給路とされる燃料供給管と、
    前記燃料供給管の外周部から突出するように設けられ、突出端側が前記燃料供給装置に接続可能とされ、内部空間が前記燃料供給路と連通する燃料注入路とされる燃料注入管と、
    前記燃料供給管と前記燃料注入管との両方に一体的に結合する結合部と、を備え、
    前記結合部に座付きボルトを挿通するボルト挿通孔が貫通形成されている、フューエルデリバリパイプ。
  2. 前記ボルト挿通孔から前記燃料供給路までの距離は、前記ボルト挿通孔から前記燃料注入路までの距離と等しい、請求項1に記載のフューエルデリバリパイプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフューエルデリバリパイプと、
    前記フューエルデリバリパイプに取り付けられる座付きボルトと、
    からなるボルト付きフューエルデリバリパイプ。
  4. 前記燃料供給管と前記燃料注入管との連通部分の内壁面を形成する部分を連通孔とし、
    前記座付きボルトを前記ボルト挿通孔に挿通した場合に、前記座付きボルトの座面の外縁から前記燃料供給管の内壁までの距離が10mm以下で、かつ、前記連通孔のうち、前記燃料注入管の長手方向において、前記結合部から遠い側の端部と前記外縁との前記長手方向における距離が2mm以下である、請求項1または2に記載のフューエルデリバリパイプ。
  5. 前記燃料供給管と前記燃料注入管との連通部分の内壁面を形成する部分を連通孔とし、
    前記座付きボルトを前記ボルト挿通孔に挿通した場合に、前記座付きボルトの座面の外縁から前記燃料供給管の内壁までの距離が10mm以下で、かつ、前記連通孔のうち、前記燃料注入管の長手方向において、前記結合部から遠い側の端部と前記外縁との前記長手方向における距離が2mm以下である、請求項3に記載のボルト付きフューエルデリバリパイプ。
  6. 前記燃料供給管に対して斜め方向に突出するように前記燃料注入管は形成されており、前記燃料注入管と前記燃料供給管とが鈍角をなす鈍角側に前記結合部は形成されている、請求項1、請求項2、請求項4のいずれか一項に記載のフューエルデリバリパイプ。
  7. 前記燃料供給管に対して斜め方向に突出するように前記燃料注入管は形成されており、前記燃料注入管と前記燃料供給管とが鈍角をなす鈍角側に前記結合部は形成されている、請求項3または請求項5に記載のボルト付きフューエルデリバリパイプ。
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