JP2011163181A - 通路切換バルブおよび排気浄化装置 - Google Patents

通路切換バルブおよび排気浄化装置 Download PDF

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拓臣 神長
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Abstract

【課題】ケースが大型化することなく第1の通路の通路断面積を大きくすることができるとともに、アクチュエータの負荷を小さくすることができる通路切換バルブおよび排気浄化装置を提供する。
【解決手段】通路切換バルブ44が、バイパス通路41と主通路40の分岐位置に設けられ、アクチュエータによって回動される回動軸45と、回動軸45に取付けられ、回動軸45の中心軸に対して屈曲してバイパス通路40側および主通路41側にそれぞれ延在する第1のバルブ部46および第2のバルブ部47とを有し、第1のバルブ部46が排気ガスの圧力によって受けるモーメントに対して排気ガスの圧力による逆向きのモーメントが第2のバルブ部47に作用するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通路切換バルブおよび排気浄化装置に関し、特に、第1の通路と第1の通路から分岐された第2の通路とを切換える通路切換バルブおよび排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気装置にあっては、三元触媒によって排気中の窒素酸化物、一酸化炭素および炭化水素の浄化を行うが、三元触媒の温度が低いときには、炭化水素の処理能力が不十分となる。
このため、炭化水素を一時的に捕集するHC吸着触媒を三元触媒の下流側に設置するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたものは、内燃機関の始動時において三元触媒が活性化温度に達していない低温時に、三元触媒を通過した排気ガスをHC吸着触媒の内側通路に導いてHC吸着触媒で炭化水素を吸着させるようにし、内燃機関の始動後に一定時間が経過すると、三元触媒を通過した排気ガスをHC吸着触媒の外方に位置する外側通路に導くようにしている。このように排気ガスを導入する先を内側通路と外側通路とに切換えるために、バルブが設けられている。
ところが、特許文献1に記載されたものは、三元触媒とHC吸着触媒とが別々の排気管に設置されているため、排気装置が大型化してしまう。
そこで、本出願人は、排気装置を小型化して、排気ガスの浄化効率を向上させることができる排気浄化装置を提案した(例えば、特許文献2参照)。
図18は、特許文献2に記載される排気浄化装置を示す図である。図18において、内燃機関から排気ガスが導入されるケース1内には内筒2が設けられており、この内筒2内には排気中の炭化水素を吸着するHC吸着触媒3が設けられている。また、HC吸着触媒3の下流側のケース1内には三元触媒4が設けられている。
また、内筒2の内部および内筒2の下流のケース1の内部によって第1の通路5が画成されており、この第1の通路5に導入される排気ガスはケース1の下流側に設けられた図示しないマフラに排出される。
また、内筒2には開口2aが設けられており、この開口2aは、第1の通路5に対して分岐して内筒2の外周部とケース1の内周部とによって画成される第2の通路6に連通しており、第2の通路6の下流は、三元触媒4の上流の第1の通路5に連通している。
また、内筒2の上流側には平板状のバルブ7が設けられており、このバルブ7は、ケース1に回動自在に支持された回動軸8に取付けられている。この回動軸8は、図示しないアクチュエータに接続されており、アクチュエータによって回動軸8が回動されることにより、第2の通路6を閉止して内筒2の上流側と第1の通路5とを連通する第1の切換位置と、第1の通路5を閉止して内筒2の上流側と第2の通路6とを連通する第2の切換位置に切換えられるようになっている。
この排気浄化装置は、内燃機関の始動時において三元触媒が活性化温度に達していない低温時に、バルブ7が第1の切換位置に切換えられることにより、内燃機関の排気ガスを第1の通路5に導いてHC吸着触媒3で炭化水素を吸着させるようにし、内燃機関の始動後に一定時間が経過すると、バルブ7が第2の切換位置に切換えられることにより、排気ガスを第2の通路6に導くようにして活性化した三元触媒4によって排気ガスを浄化するようになっている。
この排気浄化装置は、ケース1内の第1の通路5上に直列にHC吸着触媒3と三元触媒4を設け、この第1の通路5の径方向外方に第2の通路6を設けているため、排気浄化装置を小型化することができる。
ところが、この排気浄化装置は、ケース1内にケース1よりも小径の内筒2を設け、内筒2内に板状のバルブ7を設けているため、排気浄化装置の小型化を図るためにはバルブ7の面積を小さくしなければならず、したがって、開口2aの開口面積が小さくなってしまう。このため、第2の通路6を流通する排気ガスの圧力損失が発生してしまう。
これに対して、第2の通路6を流通する排気ガスの圧力損失が低下しないようにするためには、図19に示すように、バルブ7の面積を大きくして開口2aの開口面積を大きくすればよいが、この場合には、例えば、バルブ7を第1の切換位置から第2の切換位置に移動させるときに、バルブ7を挟んで第1の通路5の上流Aと下流Bとの差圧または上流Aと下流Cとの差圧が大きく、バルブ7に作用する差圧トルクが大きくなってしまい、バルブ7を駆動するためにアクチュエータに加わる負荷が大きくなってしまう。なお、バルブ7に作用する差圧トルクは、バルブ7の面積が大きい程、大きくなる。
このため、差圧トルクの影響を受けずにバルブ7を作動させるために、大型のアクチュエータが必要となってしまい、アクチュエータが大型化してしまうとともに、アクチュエータの製造コストが増大してしまうことになる。
これに対して、アクチュエータの負荷が大きくならないようにバルブ7を駆動するには、図20〜図22に示すように構成することが考えられる。
図20において、内筒2の上流にはバルブケース11が設けられており、バルブケース11には第1の通路5の一部を構成する絞り部11aが形成されているとともに、第2の通路6に連通する開口11bが形成されている。
また、絞り部11aと第2の通路6との分岐位置には、アクチュエータによって第1の通路5を解放する第1の切換位置(実線で示す)と第2の通路6を解放する第2の切換位置(破線で示す)とに切換自在なL字形状のバルブ12が設けられており、このバルブ12の回動軸12aは、第1の通路5の中心線に対して上方に位置している。
この排気浄化装置では、バルブ12が開口11bを閉塞する第1の切換位置に位置すると、絞り部11aを通して排気ガスを第1の通路5に流通させるようになっており、バルブ12の回動軸12aが第1の通路5の中心線に対して上方に位置することでバルブ12の回動角度を小さくすることができ、その分だけアクチュエータの負荷を小さくすることができる。
図21において、内筒2の上流にはバルブケース13が設けられており、バルブケース13には第1の通路5の一部を構成する絞り部13aが形成されているとともに、第2の通路6に連通する開口13bが形成されている。
また、絞り部13aと第2の通路6との分岐位置には、アクチュエータによって第1の通路5を解放する第1の切換位置(実線で示す)と第2の通路6を解放する第2の切換位置(破線で示す)とに切換自在なバタフライバルブ14が設けられており、このバタフライバルブ14は、回動軸14cと、回動軸14cの中心軸に対して直交する同一軸線上に延在するバルブ14a、14bとを備えている。
図22において、内筒2の上流にはバルブケース15が設けられており、バルブケース15には第1の通路5の一部を構成する絞り部15aが形成されているとともに、第2の通路6に連通する開口15bが形成されている。
また、絞り部15aと第2の通路6との分岐位置には、アクチュエータによって第1の通路5を解放する第1の切換位置(実線で示す)と第2の通路6を解放する第2の切換位置(破線で示す)とに切換自在なバタフライバルブ16が設けられており、このバタフライバルブ16は、回動軸16cと、回動軸16cの中心軸に対して直交する同一軸線上に延在するバルブ16a、16bとを備えている。
このバタフライバルブ14、16は、バルブ14a、16aとバルブ14b、16bとに排気ガスa1、a2による逆向きの差圧トルクを与えて差圧トルクを打ち消し合うようにすることができるため、バルブ14a、16aおよびバルブ14b、16bに作用する差圧トルクを打ち消し合うことができる分だけアクチュエータの負荷を小さくすることができる。
特開2003−74333号公報 特願2009−195051号
しかしながら、図20〜図22に示す排気浄化装置にあっては、バルブケース11、13、15の上流を縮径して絞り部11a、13a、15aを形成することにより、排気ガスの流れを絞り部11a、13a、15aを通して第1の通路5の下流に導くようにしているため、第1の通路5を流通する排気ガスの圧力損失が増大してしまう。
すなわち、L字形状のバルブ12やバタフライバルブ14、16をバルブケース11、13、15内に設ける場合には、L字形状のバルブ12やバタフライバルブ14、16を設置するスペースを確保する分だけ第1の通路5の一部を極端に絞る必要がある。
このため、第1の通路5に吸着媒体3が設けられている場合には、排気ガスが絞り部11a、13a、15aを通して第1の通路5内に導入されるため、HC吸着触媒3の上部に排気ガスが集中的に衝突するため、炭化水素の吸着効率が悪化してしまう。
また、圧力損失が増大しないように絞り部11a、13a、15aの面積を大きくすると、バルブケース11、13、15が高さ方向に大きくなってしまい、結果的に排気浄化装置が大型化してしまう。
特に、図21、図22に示すバタフライバルブ14、16を用いる場合には、バルブ14a、14b、16a、16bが回動軸14c、16cの中心軸に対して直交する同一線上に延在するため、バルブケース13、15が高さ方向により一層大きくなってしまう。
仮に、バルブケース13、15を高さ方向に小さくする場合には、バタフライバルブ14、16の開閉角度(第1の切換位置および第2の切換位置との間の移動角度)を大きくして第1の通路5の通路断面積を大きくすることができるが、この場合には、バタフライバルブ14、16の開閉角度を大きくする分だけアクチュエータの負荷を大きくする必要があり、アクチュエータの大型化および高コスト化を招いてしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、ケースが大型化することなく第1の通路の通路断面積を大きくすることができるとともに、アクチュエータの負荷を小さくすることができる通路切換バルブおよび排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通路切換バルブは、上記目的を達成するため、(1)第1の通路を画成する第1の通路部と、前記第1の通路の軸線方向と略直交する方向に分岐する入口を有し、第2の通路を画成する第2の通路部とを備えたケースに設けられ、前記ケースに導入された流体の流れを前記第1の通路に導く第1の切換位置と前記第2の通路に導く第2の切換位置とに切換えられる通路切換バルブであって、前記第1の通路と前記第2の通路の分岐位置に設けられ、アクチュエータによって回動される回動軸と、前記回動軸に取付けられ、前記回動軸の中心軸に対して屈曲して前記第1の通路側および第2の通路側にそれぞれ延在する第1のバルブ部および第2のバルブ部を有し、流体圧力によって前記第1のバルブ部に加わるモーメントに対し、前記第2のバルブ部に逆向きのモーメントが加わるように構成されている。
この通路切換バルブは、第1の通路と第2の通路の分岐位置に設けられ、アクチュエータによって回動される回動軸と、回動軸に取付けられ、回動軸の中心軸に対して第1の通路側および第2の通路側にそれぞれ延在する第1のバルブ部および第2のバルブ部とを有するので、通路切換バルブの回動軸を第1の通路の中心線上または中心線に対して第2の通路の入口側に設置することにより、通路切換バルブが流体の流れを第1の通路に導く第1の切換位置に切換えられたときに、第1の通路の通路断面積を大きくすることができる。このため、第1の通路に導入される流体の圧力損失を大幅に低減することができる。
また、通路切換バルブが屈曲形状の第1のバルブ部および第2のバルブ部を有しているため、第1の通路の通路断面積を充分に確保してケースを高さ方向に小さくすることができ、ケースの小型化を図ることができる。
また、流体圧力によって第1のバルブ部に加わるモーメントに対し、第2のバルブ部に逆向きのモーメントが加わるように通路切換バルブが構成されるので、通路切換バルブの切換え時に第1のバルブ部と第2のバルブ部に作用する差圧トルクを打ち消すことができ、通路切換バルブを駆動するアクチュエータの負荷を低減することができる。このため、アクチュエータを小型化することができるとともに製造コストを低減することができる。
上記(1)に記載の通路切換バルブにおいて、(2)前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部が楕円形状を有するものから構成されている。
この通路切換バルブは、第1のバルブ部および第2のバルブ部が楕円形状を有するので、真円を二分割した半円状のバルブ部と同じ断面積にして半円の通路切換バルブよりも通路切換バルブの高さ(第1の通路の中心線と直交する方向の高さ)と全長(第1の通路の中心線と同方向の長さ)を短くすることができる。このため、ケースの高さをより一層小さくすることができる。
また、第1のバルブ部および第2のバルブ部を楕円にすることで第1のバルブ部および第2のバルブ部の高さと全長とに余裕を持たせることができる。このため、第1のバルブ部および第2のバルブ部の高さと全長とに余裕を持たせることができる分だけ、通路切換バルブの回動角度を小さくすることができ、アクチュエータの負荷を低減することができる。
上記(1)または(2)に記載の通路切換バルブにおいて、(3)前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部が一体化され、前記回動軸が前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部の屈曲部位によって覆われるものから構成されている。
この通路切換バルブは、屈曲された第1のバルブ部と第2のバルブ部とが一体化されているので、別体の第1のバルブ部と第2のバルブ部とを回動軸に取付ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
また、回動軸を第1のバルブ部および第2のバルブ部の屈曲部位によって覆っているので、例えば、流体が高温の排気ガス等の場合には、回動軸が熱によって変形してしまうのを防止することができ、通路切換バルブを第1の切換位置と第2の切換位置との間で円滑に移動させることができる。
上記(1)ないし(3)に記載の通路切換バルブを備えた内燃機関の排気浄化装置において、(4)第1の通路を画成する第1の通路部および前記第1の通路の軸線方向と略直交する方向に分岐する入口を有し、第2の通路を画成する第2の通路部を有するケースと、前記第1の通路部によって画成される前記第1の通路上に排気ガスの排気方向に直列に設けられた炭化水素吸着触媒および三元触媒とを備え、前記第2の通路を画成する前記第2の通路部が前記第1の通路部を取り囲むように前記第1の通路部の径方向外方に設けられ、前記第2の通路の入口が前記炭化水素吸着触媒に対して上流に位置するとともに、前記第2の通路の出口が前記炭化水素吸着触媒の下流側と前記三元触媒の上流側との間に位置するものから構成されている。
この排気浄化装置は、通路切換バルブの回動軸を第1の通路の中心線上または中心線に対して第2の通路の入口側に設置することにより、通路切換バルブが流体の流れを第1の通路に導く第1の切換位置に切換えられたときに、第1の通路の通路断面積を大きくすることができる。このため、第1の通路に導入される流体の圧力損失を大幅に低減することができる。
また、第1の通路の通路断面積を大きくすることができるため、第1の通路に導入された排気ガスを第1の通路上の炭化水素吸着触媒の全面に衝突させることができ、炭化水素の吸着効率を向上させることができる。
また、第2の通路を画成する第2の通路部が第1の通路部を取り囲むように第1の通路部の径方向外方に設けられ、第1の通路と第2の通路の分岐位置に屈曲形状の第1のバルブ部および第2のバルブ部を有する通路切換バルブが設けられるとともに、ケース内に吸着部材および三元触媒が直列に設置されるので、第1の通路の通路断面積を充分に確保してケースを高さ方向に小さくすることができ、結果的に排気浄化装置の小型化を図ることができる。
また、流体圧力によって第1のバルブ部に加わるモーメントに対し、第2のバルブ部に逆向きのモーメントが加わるように通路切換バルブが構成されるので、通路切換バルブの切換え時に第1のバルブ部と第2のバルブ部に作用する差圧トルクを打ち消すことができ、通路切換バルブを駆動するアクチュエータの負荷を低減することができる。このため、アクチュエータを小型化することができるとともに製造コストを低減することができる。
本発明によれば、ケースが大型化することなく第1の通路の通路断面積を大きくすることができるとともに、アクチュエータの負荷を小さくすることができる通路切換バルブおよび排気浄化装置を提供することができる。
本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、排気浄化装置を備えた排気装置の構成図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、排気浄化装置の断面図(図3のB−B方向矢視断面図に相当)である。 図2のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、通路切換バルブの正面図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、通路切換バルブの斜視図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、アクチュエータの構成図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、通路切換バルブが第1の切換位置に位置した状態を示す図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、通路切換バルブが第2の切換位置に位置した状態を示す図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、差圧トルクと通路切換バルブとの関係を説明するための図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、別体の第1のバルブ部および第2のバルブ部と回動軸との分解した状態を示す通路切換バルブの斜視図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、別体の第1のバルブ部および第2のバルブ部を回動軸に組み付けた状態を示す通路切換バルブの斜視図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、別体の第1のバルブ部および第2のバルブ部を回動軸に組み付けた状態を示す通路切換バルブの正面図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、他の形状の支持部材を有する通路切換バルブを備えた排気浄化装置の図2のA−A方向矢視断面に相当する図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、他の形状の支持部材に取付けられる通路切換バルブの斜視図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、他の形状の支持部材に取付けられた通路切換バルブの斜視図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、楕円形状の第1のバルブ部および第2のバルブ部を備えた排気浄化装置の正面概略図である。 本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図であり、楕円形状の第1のバルブ部および第2のバルブ部を備えた排気浄化装置の要部断面図である。 従来のバルブを備えた排気浄化装置の断面図である。 従来の他の形状のバルブを備えた排気浄化装置の断面図である。 従来のL字型のバルブを備えた排気浄化装置の断面図である。 従来のバタフライバルブを備えた排気浄化装置の断面図である。 従来の他の形状のバタフライバルブを備えた排気浄化装置の断面図である。
以下、本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図17は、本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関21にはエキゾーストマニホールド22を介して排気管23が取付けられており、排気管23の下流端にはスタートコンバータと称する排気浄化装置24が取付けられている。
排気浄化装置24には排気管25を介してアンダーフロアコンバータと称する排気浄化装置26が排気浄化装置24と排気方向に直列に接続されており、排気浄化装置26は、排気管27を介して図示しないマフラに接続されている。
上流側に設けられた排気浄化装置24は、例えば、三元触媒から構成されており、この三元触媒は、排気ガスに含まれる未燃成分(HC、CO)を酸化するとともに窒素酸化物(NOx)を還元する機能を有している。
下流側に設けられた排気浄化装置26は、本発明の排気浄化装置に相当するものであり、図2に示すようにHC吸着触媒(炭化水素吸着触媒)28と三元触媒29とが排気方向に直列に設けられている。
HC吸着触媒28は、内燃機関21の排気ガス中の炭化水素を吸着するようになっており、外形形状が円柱形に形成された多孔質部材、例えば、セラミックス製のハニカムコア等から構成されている。
三元触媒29は、内燃機関21の排気ガスに含まれる未燃成分(HC、CO)を酸化するとともに窒素酸化物(NOx)を還元する機能を有しており、外形形状が円柱状に形成されている。
図2に示すように、排気浄化装置26は、円柱状のケース30を備えており、このケース30は、蓋部材31と蓋部材31の開口に結合されたケース本体32とを備え、蓋部材31の上流側およびケース本体32の下流側が共に外方に向かって漸次小径に絞られた円錐形状に形成され、上流側および下流側にそれぞれ排気管25、27が接続されている。なお、蓋部材31の上流側およびケース本体32の下流側は、円錐形状でなく、角形でもよい。
ケース本体32の下流側には三元触媒29がマット33を介して取付けられており、このマット33は、三元触媒29から発生する熱が外方に放熱されるのを抑制するようになっている。
また、マット33は、ケース本体32と三元触媒29との間に圧入されて撓むことにより、反発力を発生し、三元触媒29をケース本体32に保持するとともに、三元触媒29を保護する機能を有している。
また、三元触媒29の上流側には内筒34が設けられており、この内筒34にはマット35を介してHC吸着触媒28が取付けられている。このマット35は、HC吸着触媒28が発生する熱が外方に放熱されるのを抑制するようになっている。
また、マット35は、内筒34とHC吸着触媒28との間に圧入されて撓むことにより、反発力を発生し、HC吸着触媒28を内筒34に保持するとともに、HC吸着触媒28を保護する機能を有している。
また、蓋部材31の内部にはバルブケース36が設けられており、このバルブケース36は、HC吸着触媒28に向かって開口する開口部37と、開口部37から略直交する方向に開口する開口部38と、排気管25に向かって開口する開口部39とが形成されている。このため、バルブケース36には排気管25から開口部39を介して排気ガスが導入される。
また、バルブケース36の内部、開口部37に連通する内筒34の内部および内筒34の下流端に連通するケース本体32の内部は、第1の通路としてのバイパス通路40を画成しており、このバイパス通路40に導入された排気ガスは、HC吸着触媒28および三元触媒29を介して排気管27に排出されるようになっている。
すなわち、本実施の形態では、バイパス通路40を画成するバルブケース36、内筒34およびケース本体32が第1の通路部としてのバイパス通路部42を構成している。
また、開口部38は、内筒34の外周部とケース本体32の内周部とによって画成される第2の通路としての主通路41に連通している。
すなわち、主通路41を画成するバルブケース36の開口部38、内筒34および内筒34の外方のケース本体32の部位32Aが第2の通路部としての主通路部43を構成しており、この主通路部43はバイパス通路40の軸線方向に対して略直交する入口である開口部38を有し、バイパス通路部42を取り囲むようにしてバイパス通路部42の径方向外方に設けられている。
本実施の形態では、主通路41を画成する主通路部43がバイパス通路部42を取り囲むようにしてバイパス通路部42の径方向外方に設けられており、主通路41の入口であるバルブケース36の開口部38がHC吸着触媒28に対して上流に位置するとともに、主通路41の出口43aである内筒34の下流端34aと下流端34aの外方のケース本体32とによって囲まれる空間がHC吸着触媒28の下流側と三元触媒29の上流側との間に位置している。
なお、内筒34は、環状のガイド部材61a、61bによってケース本体32に支持されている。このガイド部材61a、61bは、円周方向に排気ガスを流通させる複数の開口部が等間隔で形成されており、主通路41を流れる排気ガスの分散効果を発揮している。
一方、バルブケース36内には通路切換バルブ44が収納されており、この通路切換バルブ44は、バイパス通路40と主通路41との分岐位置に設けられ、後述するアクチュエータによって回動される回動軸45と、回動軸45に取付けられ、回動軸45の中心軸に対して屈曲して2方向に延在する半円状の第1のバルブ部46および第2のバルブ部47とを備えている。
また、図3に示すように、バルブケース36の幅方向の一方および蓋部材31の幅方向の一方にはそれぞれ貫通孔36a、31aが形成されており、この貫通孔36a、31aには中空状の支持部材48が挿通されて支持されている。また、バルブケース36の幅方向の他方には貫通孔36bが形成されており、この貫通孔36bには有底筒状の支持部材49が挿通されて支持されている。
この支持部材48、49には軸受50、51を介して回動軸45が回動自在に支持されており、図3、図4に示すように、回動軸45の内筒34に対向する部位には切欠き45aが形成されている。
図3〜図5に示すように、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47は、連接部52を介して一体的に形成されており、この連接部52は、切欠き部45aが当接され、図示しないボルトがボルト挿通孔52aを介して回動軸45に螺合されることにより、回動軸45に取付けられるようになっている。
したがって、支持部材48、49に対して内方に位置する回動軸45の部位は、連接部52によって覆われている。すなわち、回動軸45は、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の屈曲部位を構成する連接部52によって覆われている。
また、回動軸45の軸線方向一端部にはアクチュエータ53のリンクバー54が取付けられている。図6は、アクチュエータ53の構成図である。
図6において、アクチュエータ53は、例えば、負圧を利用してピストンロッド55を押し引きするように構成されている。ピストンロッド55は、リンクバー54を介して回動軸45に連結されており、ピストンロッド55の直線運動をリンクバー54で回転運動に変換して通路切換バルブ44を開閉する。
アクチュエータ53は、ケース56を備えており、ケース56の圧力室56aにはスプリング56bが圧縮状態で収納されている。このスプリング56bは、弾性力によってピストンロッド55を外方に押し出すようにピストンロッド55を付勢している。
このアクチュエータ53は、圧力室56aに負圧が供給されていない自然状態、すなわち、圧力室56aの内圧が大気室56cと同等の場合に、スプリング56bの弾性力でピストンロッド55を図6の仮想線で示すように押し出すことにより、通路切換バルブ44を、排気ガスの流れを主通路41に導く第2の切換位置(破線で示す)に切換えるようになっている。
また、圧力室56aに負圧を供給した状態、すなわち、圧力室56aの内圧が大気室56cの圧力より低下した場合に、スプリング56bの弾性力に抗してピストンロッド55が図6の実線で示すように引き込まれることにより、通路切換バルブ44を、排気ガスをバイパス通路40に導く第1の切換位置(実線で示す)に切換えるようになっている。
このように本実施の形態では、ピストンロッド55を押した状態のときに通路切換バルブ44が第2の切換位置に切換えられ、負圧によってピストンロッド55を引いた状態のときに通路切換バルブ44が第1の切換状態に切換えられる。
このアクチュエータ53の動力源、すなわち、ピストンロッド55を引いてスプリング56bを圧縮させるための動力源としては、図示しない車両に装備されるブレーキブースタで発生するブレーキ負圧が利用される。
すなわち、本実施の形態の動力発生源57は、ブレーキブースタから構成されている。この動力発生源57の図示しないリザーブタンクは、負圧配管58およびスイッチングバルブ59を経てアクチュエータ53の圧力室56aに連通されている。
また、アクチュエータ53は、制御装置60に制御されるようになっており、この制御装置60は、CPU、ROM、RAM等を含んだコンピュータから構成されている。この制御装置60は、スイッチングバルブ59をオン・オフすることにより、アクチュエータ53を駆動して通路切換バルブ44を第1の切換位置および第2の切換位置に切換えるようになっている。
一方、図2に示すように、第1のバルブ部46は、回動軸45からバイパス通路40側に延在しているとともに、第2のバルブ部47は、回動軸45から主通路41側に延在しており、通路切換バルブ44は、第1のバルブ部46が排気ガスの圧力(流体圧力)によって受けるモーメントに対して排気ガスの圧力(流体圧力)による逆向きのモーメントが第2のバルブ部47に作用するように構成されている。
次に、作用を説明する。
一般的に、内燃機関21を冷間始動すると、内燃機関21からエキゾーストマニホールド22を経て排気管23に、例えば、300〜400℃の排気ガスが排出されることにより、この排気ガスを上流側の排気浄化装置24が浄化するとともに、この排気ガスの熱によって上流側の排気浄化装置24が内部から加熱されることになる。
この上流側の排気浄化装置24が活性化されるまでの間は、排気ガス中の炭化水素の浄化作用が不足するために、排気浄化装置24を通過する排気ガス中の炭化水素を下流側の排気浄化装置26のHC吸着触媒28に吸着させることが好ましい。
制御装置60は、内燃機関21を冷間始動してから排気浄化装置24が活性化するまでの間、排気ガスをHC吸着触媒28に優先的に流入させる。このため、制御装置60は、スイッチングバルブ59をオンにしてアクチュエータ53に動力発生源57からの負圧を発生させる状態にする。
このため、この負圧によりピストンロッド55を引いた状態を保つので通路切換バルブ44が第1の切換位置に移動してバルブケース36の開口部38が閉塞されて開口部37が解放される(図7参照)。
この結果、排気ガスは、バイパス通路40に導入されてHC吸着触媒28のみに導入される。そして、HC吸着触媒28に排気ガス中の炭化水素が吸着されるとともに、HC吸着触媒28が昇温される。
このHC吸着触媒28を通過した排気ガスは、HC吸着触媒28の下流の三元触媒29に導入されるため、三元触媒29が内部から昇温するとともに、三元触媒29が排気ガス中の窒素酸化物および一酸化炭素を浄化する。
このHC吸着触媒28を通過した排気ガスは、HC吸着触媒28の下流の三元触媒29に導入されるため、三元触媒29が内部から昇温するとともに、三元触媒29が排気ガス中の窒素酸化物および一酸化炭素を浄化する。
次いで、排気浄化装置24が活性化したものと制御装置60が判断した場合には、制御装置60は、スイッチングバルブ59をオフにすることにより、アクチュエータ53に動力発生源57で発生する負圧を供給させない状態にする。
このとき、スプリング56bの弾性力によりピストンロッド55が押し出されるので、通路切換バルブ44が第2の切換位置に移動してバルブケース36の開口部37を閉塞して開口部38を解放する(図8参照)。
このため、排気ガスの流れは、バイパス通路40から略直交する方向に変更されて主通路41に導入され、主通路41を介して三元触媒29に導入される。このため、三元触媒29により排気ガス中に残存する窒素酸化物、一酸化炭素および炭化水素を浄化することになる。
本実施の形態では、通路切換バルブ44が、バイパス通路40と主通路41の分岐位置に設けられ、アクチュエータ53によって回動される回動軸45と、回動軸45に取付けられ、回動軸45の中心軸に対してバイパス通路40側および主通路41側にそれぞれ延在する第1のバルブ部46および第2のバルブ部47とを有するので、回動軸45をバイパス通路40の中心線上や略中心線上に設置させることにより、通路切換バルブ44が排気ガスの流れをバイパス通路40に導く第1の切換位置に切換えられたときに、バイパス通路40の通路断面積を大きくすることができる。このため、バイパス通路40に導入される流体の圧力損失を大幅に低減することができる。
また、従来のようにバイパス通路40に絞り部を設けるのを不要にできるため、高温の排気ガスによってバイパス通路40を画成する内筒34が損傷するのを防止することができる。
また、バイパス通路40の通路断面積を大きくすることができるため、バイパス通路40に導入された排気ガスをバイパス通路40上のHC吸着触媒28の全面に衝突させることができ、炭化水素の吸着効率を向上させることができる。
また、通路切換バルブ44が屈曲形状の第1のバルブ部46および第2のバルブ部47を有しているので、バイパス通路40の通路断面積を充分に確保して通路切換バルブ44を収納するバルブケース36の高さ方向を小さくすることができ、結果的にケース30を小型化することができる。これに加えて、ケース本体32内にHC吸着触媒28および三元触媒29を直列に設置しているため、排気浄化装置26の小型化を図ることができる。
なお、回動軸45は、バイパス通路40の中心軸に対して主通路41の開口部38側寄りに設置してもよい。この場合には、バイパス通路40の通路断面積をより一層大きくすることができ、排気ガスの圧力損失が発生するのをより一層抑制することができる。
なお、バイパス通路40の圧力損失を低減することを優先する場合には、回動軸45を、バイパス通路40の中心軸に対して主通路41の開口部38と離れた位置に設置してもよい。
一方、本実施の形態の通路切換バルブ44は、第1のバルブ部46が排気ガスの圧力によって受けるモーメントに対して排気ガスの圧力による逆向きのモーメントが第2のバルブ部47に作用するように構成されている。
図9において、通路切換バルブ44が第1の切換位置にある状態から矢印Aで示すように移動して第2の切換位置に切換えられる場合を説明する。このときには、矢印Fで示すようにバイパス通路40内を排気ガスが流れるため、バイパス通路40の内部が高圧、主通路41の内部が低圧となり、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47に排気ガスによる高い差圧が加わることになる。
ここで、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47のそれぞれに加わる差圧トルクT(T2、T1)は、下記の式(1)で表される。
T=P×A×L……(1)
但し、Pは、第1のバルブ部46、第2のバルブ部47に加わる差圧、Aは、第1のバルブ部46、第2のバルブ部47の面積、Lは、第1、2バルブ部の重心から回動軸45までの距離。
式(1)から明らかなように、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の差圧トルクTを低減させるためには、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の面積Aと、第1のバルブ部46の重心から回動軸45までの距離Lおよび第2のバルブ部47の重心から回動軸45までの距離Lを短くする必要がある。
また、差圧トルクT(T2、T1)を打ち消し合うようにするには、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47に加わる差圧Pが一定の場合には、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の面積Aと距離Lとを同じにする、すなわち、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の形状を同形状にすればよい。
また、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47に加わる差圧Pが異なる場合には、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の差圧トルクT(T2、T1)が釣り合うように、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の断面積Aと距離Lとを調整する。
したがって、本実施の形態では、第1のバルブ部46が排気ガスの圧力によって受けるモーメントに対して排気ガスの圧力による逆向きのモーメントが第2のバルブ部47に作用するように第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の形状を設定することにより、通路切換バルブ44を第1の切換位置および第2の切換位置の間に切換えるときに第1のバルブ部46と第2のバルブ部47に作用する差圧トルクを打ち消すことができ、通路切換バルブ44を駆動するアクチュエータ53の負荷を低減することができる。このため、アクチュエータ53を小型化することができるとともに製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態では、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47が連接部52を介して一体化されるので、通路切換バルブ44の構成を簡素化することができる。
具体的には、図10〜図12に示すように、第1のバルブ部62および第2のバルブ部63が別体の場合を考えると、第1のバルブ部62および第2のバルブ部63の基端部に凸部62a、63aを形成し、この凸部62a、63aを回動軸64に形成された4つの切欠き64aに交互に嵌合して凸部62a、63aに形成されたボルト穴65を通して凸部62a、63aを回動軸64にボルト締めすることにより、第1のバルブ部62、第2のバルブ部63および回動軸64によって通路切換バルブ66を構成する必要がある。
このため、少なくとも4本のボルトが必要となってしまい、その分だけ通路切換バルブ66の重量およびコストが増大してしまう。
これに対して、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47を連接部52を介して一体化すれば、連接部52を、例えば、2本のボルトで回動軸45に取付けることができ、通路切換バルブ44の重量およびコストを低減することができる。
また、ボルト締め後に溶接を行う場合には、ボルトの数が減少する分だけ、第1のバルブ部46、第2のバルブ部47および回動軸45への熱容量を減少することができ、第1のバルブ部46、第2のバルブ部47および回動軸45の熱歪みおよび熱膨張を抑制することができる。
また、ボルトの本数を低減することができるため、回動軸45の切欠き45aを1個所にすることができ(回動軸64は、4個所)、回動軸45の製造を容易に行うことができ、通路切換バルブ44の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態では、回動軸45を第1のバルブ部46および第2のバルブ部47の連接部52によって覆っているので、高温の排気ガスに回動軸45が晒されてしまうのを防止することができる。このため、回動軸45が変形してしまうのを防止することができ、通路切換バルブ44を第1の切換位置と第2の切換位置との間で円滑に移動させることができる。
なお、本実施の形態では、別体の第1のバルブ部62および第2のバルブ部63を有する通路切換バルブ66は、本実施の形態の通路切換バルブ44と同一の機能を有しているため、通路切換バルブ66を用いてもよい。
また、本実施の形態では、回動軸45を別体の支持部材48、49に軸受50、51を介して回動自在に支持しているが、図13〜図16に示すように支持部材としての単体のアウターカバー67に軸受68、69を介して回動自在に支持するようにしてもよい。
この場合、アウターカバー67の下方に切欠き部67aを設け、回動軸45が切欠き部67aを介してアウターカバー67から露出するように構成し、回動軸45の下方に第1のバルブ部46および第2のバルブ部47を連接する連接部52を取付けるようにしてもよい。
このようにすれば、回動軸45をアウターカバー67によって覆うことができるため、回動軸45の熱歪みおよび熱膨張を抑制することができ、通路切換バルブ44を第1の切換位置と第2の切換位置との間で円滑に移動させることができる。
また、回動軸45を単体のアウターカバー67に軸受68、69を介して回動自在に支持しているので、左右の軸受68、69の同軸度を向上させることができ、回動軸45が軸受68、69に固着したり、あるいは、軸受68、69に対してかじりが発生してしまうこと等を抑制することができる。
また、本実施の形態では、第1のバルブ部46および第2のバルブ部47が半円状に形成されているが、図16、図17に示すように、第1のバルブ部71および第2のバルブ部72を楕円形状にしてもよい。
図16において、個々の第1のバルブ部71および第2のバルブ部72は、幅方向Wが大きく高さ方向H1に小さい楕円形状をしている。
また、バルブケース74は、HC吸着触媒28に向かって開口する開口部75と、開口部75から略直交する方向に開口する開口部76と、排気管25に向かって開口する開口部77とが形成されている。
このバルブケース74には通路切換バルブ73が設けられており、この通路切換バルブ73の第1のバルブ部71および第2のバルブ部72が、楕円形状を有している。
このようにすれば、図17に示すように、真円を二分割した半円状の第1のバルブ部46および第2のバルブ部47と同じ面積にして半円の第1のバルブ部46および第2のバルブ部47よりも通路切換バルブ73の高さH(バイパス通路40の中心線と直交する方向の高さH)と全長L(バイパス通路40の中心線と同方向の長さL)を短くすることができる。
このため、バルブケース36の高さHをより一層小さくすることができ、結果的にケース30を小型化することができる。これに加えて、通路切換バルブ73を小型化することができる分だけ、排気浄化装置26の軽量化、バルブケース36内のスペースの有効利用、通路切換バルブ73の排気浄化装置26への搭載性の向上を図ることができる。
また、第1のバルブ部71および第2のバルブ部72を真円ではなく、楕円にすることで第1のバルブ部71および第2のバルブ部72の高さHと全長Lとに余裕を持たせることができる。すなわち、第1のバルブ部71および第2のバルブ部72の高さHと全長Lとに余裕を持たせることができる分だけ、通路切換バルブ73の回動角度を小さくすることができ、アクチュエータ53の負荷を低減することができる。
換言すれば、通路切換バルブの開閉角度を小さくすると、第1のバルブ部および第2のバルブ部が長くなるため、第1のバルブ部および第2のバルブ部が長くなる。したがって、通路切換バルブの開閉角度を小さくするには第1のバルブ部および第2のバルブ部の高さHと全長とに余裕を持たせる必要がある。
なお、本実施の形態では、通路切換バルブ44、66、73を排気浄化装置26に適用しているが、主通路を画成する主通路部と、主通路の軸線方向と略直交する方向に分岐する入口を有し、第2の通路を画成する第2の通路部とを備えたケースを有し、ケース内を流体が流れる装置であれば、その他の装置に適用してもよい。
また、アクチュエータ53は、負圧を利用したものに限らず、油圧を用いたものでもよい。また、アクチュエータは、電気モータ等から構成してもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る通路切換バルブおよび排気浄化装置は、ケースが大型化することなく第1の通路の通路断面積を大きくすることができるとともに、アクチュエータの負荷を小さくすることができるという効果を有し、特に、第1の通路と第1の通路から分岐された第2の通路とを切換える通路切換バルブおよび排気浄化装置等として有用である。
21 内燃機関
26 排気浄化装置
28 HC吸着触媒(炭化水素吸着触媒)
29 三元触媒
30 ケース
38 開口部(入口)
40 バイパス通路(第1の通路)
41 主通路(第2の通路)
42 バイパス通路部(第1の通路部)
43 主通路部(第2の通路部)
44、66、73 通路切換バルブ
45、64 回動軸
46、62、71 第1のバルブ部
47、63、72 第2のバルブ部
52 連接部(屈曲部位)
53 アクチュエータ

Claims (4)

  1. 第1の通路を画成する第1の通路部と、前記第1の通路の軸線方向と略直交する方向に分岐する入口を有し、第2の通路を画成する第2の通路部とを備えたケースに設けられ、前記ケースに導入された流体の流れを前記第1の通路に導く第1の切換位置と前記第2の通路に導く第2の切換位置とに切換えられる通路切換バルブであって、
    前記第1の通路と前記第2の通路の分岐位置に設けられ、アクチュエータによって回動される回動軸と、前記回動軸に取付けられ、前記回動軸の中心軸に対して屈曲して前記第1の通路側および第2の通路側にそれぞれ延在する第1のバルブ部および第2のバルブ部を有し、
    流体圧力によって前記第1のバルブ部に加わるモーメントに対し、前記第2のバルブ部に逆向きのモーメントが加わるように構成されることを特徴とする通路切換バルブ。
  2. 前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部が楕円形状を有することを特徴とする請求項1に記載の通路切換バルブ。
  3. 前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部が一体化され、前記回動軸が前記第1のバルブ部および前記第2のバルブ部の屈曲部位によって覆われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通路切換バルブ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の通路切換バルブを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記第1の通路を画成する第1の通路部および前記第1の通路の軸線方向と略直交する方向に分岐する入口を有し、第2の通路を画成する第2の通路部を有するケースと、
    前記第1の通路部によって画成される前記第1の通路上に排気ガスの排気方向に直列に設けられた炭化水素吸着触媒および三元触媒とを備え、
    前記第2の通路を画成する前記第2の通路部が前記第1の通路部を取り囲むように前記第1の通路部の径方向外方に設けられ、前記第2の通路の入口が前記炭化水素吸着触媒に対して上流に位置するとともに、前記第2の通路の出口が前記炭化水素吸着触媒の下流側と前記三元触媒の上流側との間に位置することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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