JP5233910B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気を浄化する2つの触媒を単一のケース内に排気流れ方向に直列に設けた構成の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気系においては、三元触媒により排気中の窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化水素の浄化を行う。しかし、三元触媒の温度が低いときには、炭化水素の処理能力が不十分となる。
そこで、炭化水素を一時的に捕集する炭化水素吸着材を、排気系において三元触媒の下流側に設置することが考えられている(例えば特許文献1参照。)。
この特許文献1に係る従来例では、段落0019に記載されているように、内燃機関Eの始動後において三元触媒30が活性化温度に達していない低温時に、三元触媒30を通過した排気をHC吸着装置29の内側通路33に導いてHC吸着剤35で炭化水素を吸着させるようにし、内燃機関Eの始動後に一定時間が経過すると三元触媒30を通過した排気を外側通路34に導くようにしている。このように排気を導く先を内側通路33と外側通路34とに切り換えるために、切換弁手段36を用いている。
しかし、このような特許文献1に係る従来例では、三元触媒30とHC吸着装置29とを排気管27に別々に設置しているために、コンパクト性に欠ける。
これに対し、特許文献2に係る従来例では、吸蔵還元型NOx触媒20の外径側にHC吸着材21を配置して、これらを単一のケーシング40内に収納した構成になっている。
しかし、このような特許文献2に係る従来例では、吸蔵還元型NOx触媒20の外径側にHC吸着材21を配置している関係より、外径寸法が大きくなることが懸念される。さらに、この特許文献2に係る従来例の場合、吸蔵還元型NOx触媒20とHC吸着材21との間に、バイパス用の排気通路44が設けられているために、さらに、外径寸法が大きくなってしまう。
これに対し、特許文献3に係る従来例では、炭化水素吸着材55を備える吸着部5と三元触媒64を備える触媒部6とを直列に配置して、吸着部5よりも上流側に設置されるバルブ部4でもって、排気を吸着部5に流入させる状態と、排気を触媒部6へ流入させる状態とに切り替える構成が開示されている。なお、吸着部5の炭化水素吸着材55は、円筒形状とされており、その中心孔に主排気通路RAが配置されている。
特開2003−74333号公報 特開2000−345829号公報 特開2006−194231号公報
上記特許文献3に係る従来例は、吸着部5に含まれる炭化水素吸着材55が円筒形状になっているために、その製造手法が制約されてしまい、例えば高価なメタル触媒でしか製作できなくなる。さらに、吸着部外筒51と触媒部外筒61とを結合したうえで、さらに吸着部外筒51にバルブ部外筒41を結合するような構造になっているために、その結合作業が多く必要になる。これらのことから、コストアップを余儀なくされる。
その他、上記特許文献3に係る従来例では、外筒51の内径側に取り付けている円筒形状の炭化水素吸着材55の中心孔に設置している主排気通路RA内を高温の排気が通過するようになっている関係より、炭化水素吸着材55の外径側部分が、外気の影響を受けて炭化水素吸着材55の内径側部分よりも低温になってしまい、触媒部6が活性化した後において炭化水素吸着材55からのHCの脱離が局部的に行われることになる等、HCの浄化性能が低下することが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、内燃機関の排気を浄化する2つの触媒を単一のケース内に排気流れ方向に直列に設けた構成の排気浄化装置において、設備コストを抑制可能な構成にしたうえで、排気を効率良く浄化できるようにすることを目的としている。
本発明は、内燃機関の排気を浄化する2つの触媒を単一のケース内に排気流れ方向に直列に設けた構成の排気浄化装置であって、前記ケース内において排気流れ方向の上流側に配置される上流側触媒は、前記ケースの径方向中心側に当該ケースの内周面から離隔するように配置され、前記ケース内には、導入される排気を、前記上流側触媒に優先的に流入させる第1状態と、前記ケースと前記上流側触媒との間の環状空間から前記排気流れ方向の下流側に配置される下流側触媒へ優先的に流入させることで前記上流側触媒をバイパスさせる第2状態とに切り替えるための切り替え手段が設けられ、前記環状空間には、当該環状空間の周方向に排気を拡散させて前記下流側触媒側へ向かわせるためのガイド部材が設けられ、前記切り替え手段は、前記ケースに導入される排気を前記上流側触媒に優先的に流入させるための内筒と、この内筒の上流側に設置され、かつ前記ケースに導入される排気を前記内筒の下流側へスルーさせることで前記第1状態にする一方で、前記内筒の途中から前記ケースと前記上流側触媒との環状空間へ向けて流すことで前記第2状態にするための弁体とを含む、ことを特徴としている。
この構成では、外径寸法をコンパクトにするために、単一のケース内に2つの触媒を直列に配置することを前提にしている。このような前提構成では、排気浄化装置の使用用途に応じて、例えば2つの触媒の軸方向寸法を個別に変更することで触媒性能を変更することが可能になる等、汎用性を有している。
このような前提構成において、上流側触媒をケースの径方向中心側に配置することによって例えば円柱形状とすることを可能にしている。このような形状の上流側触媒であれば、特許文献3に係る従来例のように円筒形状にしている場合に比べて容易に製作することが可能になって、設備コストを低減するうえで有利となる。
さらに、前記構成では、第2状態にして環状空間に排気を流通させる場合において、ガイド部材により環状空間の周方向全域に排気を拡散させることが可能になるから、排気を下流側触媒にその広域から流入させることが可能になって、下流側触媒により排気を効率良く浄化させることが可能になる。また、前記構成では、切り替え手段の構成要素を特定しているから、排気浄化装置を比較的簡単な構成で実施することが明確になる。
好ましくは、前記ガイド部材は、前記上流側触媒を前記ケースに支持するための支持機能を備える。
この構成では、支持部材等の余分な部品を用いる必要がなくなるから、コスト増加を抑制するうえで有利になる。
好ましくは、前記ガイド部材は、外径形状が前記ケースの内径形状に合致しかつ内径形状が前記上流側触媒の外径形状と合致する環状板とされ、その周方向複数ヶ所には板厚方向に貫通する孔が設けられている。
この構成のように、ガイド部材が環状空間を塞ぐような環状板とされていて、その周方向複数ヶ所に孔を設けているから、環状空間に流入する排気がガイド部材の堰き止め作用によって環状空間の周方向全域に拡散されることになり、この拡散された排気がガイド部材の複数の孔を通過することになって下流側触媒へ向けて送られるようになる。このようにガイド部材による作用が明確になる。
好ましくは、前記ガイド部材の孔は、前記環状板の周方向複数ヶ所を打ち抜くことにより形成され、この打ち抜きにより生じる打ち抜き片が斜め姿勢にされた状態で残存されている。
この構成では、前記孔を排気が通過すると、斜め姿勢の打ち抜き片によって孔を通過した排気が環状空間の周方向一方へ向けて螺旋状に旋回するようになるので、排気がさらに拡散しやすくなる。このように螺旋状に旋回する排気は、環状空間の下流側から下流側触媒へ向かうので、下流側触媒にその広域から流入するようになる。また、前記のように打ち抜き片を、いわゆる切り起こし方法で作るようにしていれば、別体の片を後付けする場合に比べて、簡単に製作することが可能になる。
好ましくは、前記ガイド部材は、前記上流側触媒の上流側端部や下流側端部の少なくともいずれか一方に設けられる。
この構成では、ケースの内部空間において上流側触媒の上流側と下流側とに比較的広い空間が存在するようになっているために、ケース内において排気の気柱共鳴が発生して排気騒音が発生しやすくなることが懸念される。例えば気柱共鳴の腹は、上流側触媒の上流側の空間と下流側の空間とに存在することになり、気柱共鳴の節は、上流側触媒が配置される部位に存在することになる。
このような構成において、気柱共鳴の節となる位置に、前記ガイド部材を設けるように特定しているから、このガイド部材による排気の絞り作用によって排気騒音を低減することが可能になる。
好ましくは、前記上流側触媒は、排気中の炭化水素を吸着する吸着触媒とされ、前記下流側触媒は、三元触媒とされる。
この構成では、吸着触媒をケースの径方向中心側に配置することによって、この吸着触媒としては、例えば円柱形状とすることが可能になり、そのような形状の吸着触媒であれば、特許文献3に係る従来例のように円筒形状とする場合に比べて容易に製作することが可能になって、製造上のコストダウンが可能になる。例えば、吸着触媒は、多孔質部材、つまり内部に微細通路を有する部材、具体的にはセラミックス製のハニカムコア等とすることが可能になり、その成形が簡単に行えるようになる。
好ましくは、前記吸着触媒の外周には、断熱材が設けられる。
そもそも、第2状態にしている場合、吸着触媒の外径側の環状空間を流れる排気の熱が吸着触媒に伝わって昇温することになるが、それによって吸着触媒が急速に高温になると、当該吸着触媒に既に吸着されている炭化水素が脱離する作用が促進されることが懸念される。
しかしながら、この構成では、第2状態にしている場合でも、吸着触媒の外径側の環状空間を流れる排気の熱によって吸着触媒が外径側から加熱されなくなるから、当該吸着触媒に既に吸着されている炭化水素が脱離することが抑制または防止されるようになる。
ちなみに、仮に、下流側触媒が活性化していない状況で、第2状態にして排気を下流側触媒に優先的に流入させようとする場合に、吸着触媒の外径側の環状空間を流れる排気によって吸着触媒が下流側触媒よりも先に昇温することが防止される。このような状況では、下流側触媒による排気中の炭化水素の浄化作用が不十分であるものの、吸着触媒が外径側ならびに内部から加熱されないので、当該吸着触媒に既に吸着されている炭化水素が脱離することが抑制または防止されるようになる。そのため、活性化していない下流側触媒で炭化水素が浄化されずに排出されてしまうことを防止するうえで有利になる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、外径寸法のコンパクト化を図るために、内燃機関の排気を浄化する2つの触媒を単一のケース内に排気流れ方向に直列に設けた構成を前提とし、上流側触媒としての吸着触媒を比較的安価に製造できるような形状に工夫するとともに、ケースに対する吸着触媒の設置形態を工夫しているから、設備コストを抑制することが可能になり、また、上流側触媒としての吸着触媒のバイパス時に排気が下流側触媒にその広域から流入するようになって排気を効率良く浄化させることが可能になる。したがって、本発明は、比較的安価で浄化性能の優れた排気浄化装置を提供できるようになる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の一実施形態で、排気浄化装置の設置例を示す図である。 図1において下流側の排気浄化装置の概略構成を示す断面図である。 図2のガイド部材を示す斜視図である。 図2の切り替え手段の概略構成を示す側面図である。 図4の弁体を示す斜視図で、バイパス用開口を開いた状態を示している。 図4の弁体を示す斜視図で、バイパス用開口を閉じた状態を示している。 図2に示す下流側の排気浄化装置における排気の流れを説明するための説明図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の他実施形態で、内燃機関の排気系を示す概略構成図である。 図8のガイド部材を示す斜視図である。 図8に示す下流側の排気浄化装置における排気の流れを説明するための説明図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図7に本発明の一実施形態を示している。図1を参照して、内燃機関の排気浄化装置の設置状態を説明する。この実施形態では内燃機関1としてガソリンエンジンとする場合を例に挙げている。
内燃機関1には、エキゾーストマニホールド2を介して排気管3が取り付けられている。この排気管3には、スタートコンバータ等と呼ばれる排気浄化装置4と、アンダーフロアコンバータ等と呼ばれる排気浄化装置5とが排気流れ方向に直列に設けられている。
上流側に配置される排気浄化装置4は、例えば三元触媒とされる。この三元触媒は、周知のように、空燃比がほぼ理論空燃比のときに未燃成分(HC,CO)を酸化し、同時に窒素酸化物(NOx)を還元する機能を有する。さらに、この三元触媒は、周知のように、酸素貯蔵機能を有し、この酸素貯蔵機能により空燃比が理論空燃比からある程度まで偏移したとしても、HC,CO、及びNOxを浄化することができる。即ち、内燃機関1の空燃比がリーンとなって三元触媒からなる排気浄化装置4に流入するガスにNOxが多量に含まれると、この排気浄化装置4はNOxから酸素分子を奪ってNOxを還元してNOxを浄化するとともに、その酸素を吸蔵する。また、内燃機関1の空燃比がリッチになって三元触媒に流入するガスにHC,COが多量に含まれると、三元触媒からなる排気浄化装置4はこれらに吸蔵していた酸素を与えて酸化し、これによりHC,COを浄化する。
下流側に配置される排気浄化装置5は、図2に示すように、吸着触媒11と三元触媒12とを単一のケース13内に排気流れ方向に直列に設けた構成である。
吸着触媒11は、内燃機関1の排気中の炭化水素を吸着するもので、外形形状が円柱形に形成された多孔質部材、例えばセラミックス製のハニカムコア等とされる。
三元触媒12は、内燃機関1の排気を浄化するもので、前記したような周知の構成である。この三元触媒12は、その外形形状が円柱形に形成されている。
ケース13は、全体的に円筒形に形成されていて、その排気流れ方向の上流側および下流側が共に外側へ向けて漸次小径に絞られた円錐形状になっている。このケース13は、容器部材13Aの開口に蓋状部材13Bを結合したツーピース構造になっている。
容器部材13Aは、排気流れ方向の上流側に設けられる長尺の大径円筒部13aと、排気流れ方向の途中に設けられる円錐部13bと、排気流れ方向の下流側に設けられる短尺の小径円筒部13cとを備えている。大径円筒部13a内には、吸着触媒11と三元触媒12とが収納され、また、小径円筒部13cは、排気管3の下流側に結合されるようになっている。
蓋状部材13Bは、排気流れ方向の上流側に設けられる短尺の小径円筒部13dと、排気流れ方向の途中に設けられる円錐部13eと、排気流れ方向の下流側に設けられる大径円筒部13fとを備えている。小径円筒部13dは、排気管3の上流側に結合され、また、大径円筒部13fは、容器部材13Aの大径円筒部13aの開口端に外径側から嵌合されて結合されるようになっている。
吸着触媒11は、ケース13の内部空間において排気流れ方向の中間領域に配置されている。三元触媒12は、ケース13の内部空間において排気流れ方向の下流側領域に配置されている。そして、ケース13の内部空間において上流側領域には、切り替え手段14が設けられている。
なお、切り替え手段14は、ケース13内に導入される排気を、吸着触媒11に優先的に流入させる第1状態(図2の矢印X参照)と、三元触媒12へ優先的に流入させて吸着触媒11をバイパスさせる第2状態(図2の矢印Y参照)とに切り替えるものであるが、その詳細は後で説明する。
このように、ケース13の内部空間には、切り替え手段14、吸着触媒11、三元触媒12が、この記載順に排気流れ方向に直列に設けられている。つまり、吸着触媒11が請求項に記載の上流側触媒に、また、三元触媒12が請求項に記載の下流側触媒にそれぞれ相当する。
さらに、吸着触媒11は、ケース13の径方向中心側にケース13の内周面から離隔するように内筒21および第1、第2ガイド部材22,23を介して取り付けられている。これにより、ケース13の内周と吸着触媒11の外周との間には、吸着触媒11をバイパスするための環状空間15が形成されている。
内筒21は、導入される排気を吸着触媒11のみに流入させるための通路を形成するものである。この内筒21は、排気流れ方向の上流側に設けられる小径円筒部21aと、排気流れ方向の途中に設けられる円錐部21bと、排気流れ方向の下流側に設けられる大径円筒部21cとを備えている。
小径円筒部21aの先端部分は、ケース13の蓋状部材13Bにおける小径円筒部13dの内径側に嵌合されている。大径円筒部21cの内部には、吸着触媒11が断熱材24を介して嵌入装着されている。断熱材24は、吸着触媒11の外周に当該吸着触媒11を包囲するように取り付けられている。この大径円筒部21cにおいて排気流れ方向上流側と下流側とが下記する第1、第2ガイド部材22,23を介してケース13に支持されており、それによって吸着触媒11がケース13に支持されるようになっている。このことから、前記した環状空間15は、厳密には、内筒21の大径円筒部21cとケース13との間に形成されていることになる。
そして、内筒21の小径円筒部21aにおいて排気流れ方向の途中で下半分領域には、バイパス用開口21dが設けられており、このバイパス用開口21dよりも下流側には、立ち上がり壁21eが設けられている。この立ち上がり壁21eは、切り替え手段14の下記弁体31を支持するとともに、バイパス用開口21dに入った排気を環状空間15側へ向かわせるように案内するものである。
第1、第2ガイド部材22,23は、図3に示すように、環状空間15を排気流れ方向に塞ぐように、外径形状がケース13の内径形状に合致しかつ内径形状が吸着触媒11の外径形状と合致する環状板とされている。
この実施形態では、第1、第2ガイド部材22,23は、外径形状および内径形状が共に円形の環状板とされている。そして、第1、第2ガイド部材22,23の円周方向複数ヶ所には、板厚方向に貫通する孔22a,23aが設けられているとともに、この孔22a,23aの内周縁の一部には、斜め姿勢の突片22b,23bが設けられている。
詳しくは、孔22a,23aは、円周方向に沿った扇形に形成されていて、その円周方向の一端側の内周縁には突片22b,23bが設けられている。突片22b,23bは、孔22a,23aを通過した排気を螺旋状に旋回させながら送り出すような働きをする。この実施形態において、孔22a,23aは、円形の環状板からなる第1、第2ガイド部材22,23の円周数ヶ所を打ち抜くことにより形成され、また、突片22b,23bは、前記打ち抜きにより生じる打ち抜き片を斜め姿勢に折り曲げられて残存されたものとされているのである。
このように、第1、第2ガイド部材22,23は、共に、吸着触媒11をケース13に支持する機能だけでなく、バイパス用開口21dから斜め下向きに流れる排気を内筒21の円周方向上側へ拡散させる機能を備えている。この実施形態では、第1、第2ガイド部材22,23は、それぞれの排気旋回方向を同じ向きにするように設置されている。
また、三元触媒12は、周知の構成であるが、外形形状が円柱形に形成されていて、ケース13の容器部材13Aの内周面に隙間のない状態で取り付けられている。この三元触媒12の外周全体にも断熱材25が包囲するように取り付けられており、この断熱材25が三元触媒12とケース13の容器部材13Aとの間に介在されるようになっている。
この断熱材25と前記の断熱材24とは、例えばセラミックファイバー(例えばイビデン製の商品名:高温用アルミナファイバー)等を材料とされている。このような材料からなる断熱材24,25は、それで囲む吸着触媒11や三元触媒12の熱を外側へ放出することを抑制または防止するとともに、断熱材24,25の外側の熱を吸着触媒11や三元触媒12に伝達することを抑制または防止する。なお、断熱材24,25は、触媒を保持するのに通常用いているマットによって代用してもよい。
次に、前記の切り替え手段14は、図4に示すように、主として、前記した内筒21と、弁体31と、アクチュエータ32とを含んだ構成になっている。
弁体31は、内筒21のバイパス用開口21dを開閉するものであって、例えば半円形状に形成され、その直線辺に回転自在に設けられる支軸34を介して内筒21の小径円筒部21a内において立ち上がり壁21eに回転または揺動可能に取り付けられている。
アクチュエータ32は、弁体31を作動させるものであって、例えば負圧を利用してピストンロッド32aを押し引きする構成である。ピストンロッド32aは、リンクバー32bを介して弁体31の支軸34に連結されており、ピストンロッド32aの直線運動をリンクバー32bで回転運動に変換して弁体31を開閉する。このアクチュエータ32のケース32cの圧力室32dには、スプリング32eが圧縮状態で収納されており、このスプリング32eの弾力(弾性復元力)によってピストンロッド32aを外側へ押し出すように付勢するようになっている。
このアクチュエータ32の動作としては、圧力室32dに負圧を供給していない自然状態つまり圧力室32dの内圧が大気室32fと同等の場合に、スプリング32eの弾性復元力でピストンロッド32aを図4の二点鎖線で示すように押し出して弁体31がバイパス用開口21dを開く状態になる(図5参照)。一方、圧力室32dに負圧を供給した状態つまり圧力室32dの内圧が大気室32fより低下した場合に、スプリング32eの弾力に抗してピストンロッド32aが図4の実線で示すように引き込まれて弁体31がバイパス用開口21dを閉じる状態になる(図6参照)。
つまり、この実施形態では、ピストンロッド32aを押した自然状態のときに前記第2状態になるが、例えば負圧を供給することによって引いた状態のときに前記第1状態になる。
このアクチュエータ32の動力源、つまりピストンロッド32aを引いてスプリング32eを圧縮させるための動力源としては、図示していないが、車両に装備されるブレーキブースタで発生するブレーキ負圧とすることができる。
つまり、アクチュエータ32の動力発生源35としては、例えばブレーキブースタとすることができる。この動力発生源35のリザーブタンク(図示省略)は、負圧配管36およびスイッチングバルブ37を経てアクチュエータ32の圧力室32dに連通連結されている。なお、アクチュエータ32の動力源としては、内燃機関1の吸気系のバキューム負圧とすることも可能である。また、アクチュエータ32は、例えば電動式とすることも可能である。さらに、アクチュエータ32は、周知のように、圧力でダイアフラムスプリングを撓ませてロッドを押し引きする機構とすることも可能である。
制御装置33は、少なくともアクチュエータ32の動作を制御するもので、必要に応じてスイッチングバルブ37をオン・オフすることにより前記排気の流通経路を前記第1状態または第2状態にするための処理を少なくとも実行する。この制御装置33は、周知のECU(Electronic Control Unit)とされ、双方向性バスによって相互に接続した中央処理装置(CPU)、プログラムメモリ(ROM)、データメモリ(RAM)、バックアップメモリ(不揮発性RAM)等を含んだ構成になっている。
次に、動作について説明する。
一般的に、内燃機関1を冷間始動すると、内燃機関1からエキゾーストマニホールド2を経て排気管3に例えば300〜400℃の排気が排出されることになり、この排気を上流側の排気浄化装置4が浄化するとともに、この排気の熱によって上流側の排気浄化装置4が内部から加熱されることになる。
この上流側の排気浄化装置4が活性化するまでの間は、排気中の炭化水素の浄化作用が不足するために、この上流側の排気浄化装置4を通過する排気中の炭化水素を下流側の排気浄化装置5の吸着触媒11に吸着させるようにすることが好ましい。
そこで、制御装置33は、内燃機関1を冷間始動してから上流側の排気浄化装置4が活性化するまでの間、排気を吸着触媒11に優先的に流入させる第1状態にする。つまり、制御装置33は、スイッチングバルブ37をオンすることにより、アクチュエータ32に動力発生源35で発生する負圧を供給させる状態にする。
これにより、スプリング32eの弾力(弾性復元力)に抗してピストンロッド32aが引かれるので、図6に示すように、弁体31がバイパス用開口21dを閉じる状態になり、前記第1状態とされる。この第1状態では、下流側の排気浄化装置5の内筒21に導入される排気は、すべて内筒21から吸着触媒11のみに流入するようになるので、この吸着触媒11に排気中の炭化水素が吸着されるとともに、この吸着触媒11が昇温するようになる。
この吸着触媒11を通過した排気は、その下流側に配置される三元触媒12に流入するようになって、この三元触媒12が内部から昇温するようになる。この段階でも、三元触媒12が排気中の窒素酸化物及び一酸化炭素を浄化するようになる。
そして、上流側の排気浄化装置4が活性化すると、そのことを制御装置33が認識し、排気を三元触媒12へ優先的に流入させて吸着触媒11をバイパスさせる第2状態にする。つまり、制御装置33は、スイッチングバルブ37をオフすることにより、アクチュエータ32に動力発生源35で発生する負圧を供給させない状態にする。
これにより、スプリング32eの弾力(弾性復元力)でピストンロッド32aを押した状態を保つので、図5に示すように、弁体31がバイパス用開口21dを開く状態になり、前記第2状態になる。この第2状態では、下流側の排気浄化装置5の内筒21に導入される排気は、すべてバイパス用開口21dから内筒21の小径円筒部21aとケース13との間の環状空間16に流入するようになるので、この排気のすべてが吸着触媒11の外径側の環状空間15を経て三元触媒12のみに流入するようになる。
この段階では、活性化した上流側の排気浄化装置4が排気中の窒素酸化物、一酸化炭素ならびに炭化水素を効率良く浄化するが、この上流側の排気浄化装置4を通過した排気が下流側の排気浄化装置5の三元触媒12に流入するようになって、この三元触媒12でも排気中に残存する窒素酸化物、一酸化炭素ならびに炭化水素を浄化する。ところで、この過程において、吸着触媒11の温度が所定の閾値以上に昇温すると、この吸着触媒11に既に吸着された炭化水素が脱離されるようになって、この脱離した炭化水素が三元触媒12に流入するようになるので、前記脱離した炭化水素が三元触媒12で浄化されるようになる。
ここで、図7を参照して、内筒21に導入される排気のすべてを環状空間15から三元触媒12へ送る第2状態にした場合における排気の動向を説明する。
そもそも、バイパス用開口21dを内筒21の円周方向下側に設置しているので、このバイパス用開口21dに流入する排気は、斜め下向きに流れるようになる。この斜め下向きに流れる排気は、まず、上流側に位置する第1ガイド部材22の堰き止め作用によって内筒21とケース31との間の環状空間16において円周方向の上側へ回り込むように拡散されることになる。この拡散された排気は、第1ガイド部材22の各孔22aから環状空間15へ流入するようになる。そのとき、斜め姿勢の突片22bによって排気が環状空間15を円周方向一方へ向けて螺旋状に旋回されながら環状空間15に流入するようになる。
その後、排気は、下流側に位置する第2ガイド部材23の各孔23aを通過して吸着触媒11と三元触媒12との間の空間17へ流れ込むが、その際にも、斜め姿勢の突片23bによって排気が螺旋状に旋回しながら前記空間17に流入するようになるので、排気が三元触媒12にその前面の広域から流入するようになる。これにより、三元触媒12の略全域でもって排気が浄化されるようになる等、三元触媒12の浄化能力がフル活用されるようになる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、次のような作用効果を得ることが可能である。
まず、下流側の排気浄化装置5は、単一のケース13内に吸着触媒11と三元触媒12とを排気流れ方向に直列に設けた構成になっている。これにより、排気浄化装置5の使用対象に応じて、吸着触媒11と三元触媒12との軸方向寸法を個別に変更することで浄化性能を変更することが可能になる等、汎用性を有している。
このような下流側の排気浄化装置5において、ケース13の径方向中心側に上流側に位置する吸着触媒11を配置することによって、この吸着触媒11を例えば円柱形状とすることを可能にしているから、特許文献3に係る従来例のように円筒形状にしている場合に比べて容易に製作することが可能になって、設備コストを低減するうえで有利となる。
また、単一のケース13を容器部材13Aと蓋状部材13Bとを組み合わせたツーピース構造にしているから、排気浄化装置5の製造時に、容器部材13Aに切り替え手段14と吸着触媒11と三元触媒12とを組み込んでから、この容器部材13Aに蓋状部材13Bを取り付けて結合すればよくなる。そのため、特許文献3に係る従来例のように吸着部外筒51と触媒部外筒61とを結合したうえで、吸着部外筒51にバルブ部外筒41を結合する場合に比べて、結合作業を少なくすることが可能になる等、コスト低減を図るうえで有利となる。
さらに、第2状態として環状空間15に排気を流通させる場合において、上流側に位置する第1ガイド部材22により環状空間15の円周方向全域に排気を拡散させることが可能になるとともに、環状空間15から流出する排気を下流側に位置する第2ガイド部材23によりさらに円周方向全域に拡散させることが可能になるから、排気が三元触媒12にその前面の広域から流入するようになって、三元触媒12による排気の浄化が効率良く行われるようになる。
この他、下流側の排気浄化装置5が、単一のケース13内に吸着触媒11と三元触媒12とを排気流れ方向に直列に設けた構成であるために、通常、ケース13の内部空間において吸着触媒11の上流側と下流側とに比較的広い空間16,17が存在するようになっているために、第2状態にしている場合に、ケース13内において排気の気柱共鳴が発生して排気騒音が発生しやすくなることが懸念される。しかしながら、前記した実施形態では、気柱共鳴の節となる位置つまり吸着触媒11の外径側の環状空間15に、吸着触媒11を支持する機能を有する第1、第2ガイド部材22,23を設けることによって排気を絞るようにしているから、排気騒音を低減することが可能になる。
さらに、第2状態にしている場合、吸着触媒11の外径側の環状空間15を流れる排気の熱が吸着触媒11に伝わって昇温しやすくなり、それによって吸着触媒11が急速に高温になると、当該吸着触媒11に既に吸着されている炭化水素が脱離する作用が促進されることが懸念される。しかしながら、この実施形態では、断熱材24を吸着触媒11の外周に取り付けているから、第2状態にしている場合に、吸着触媒11の外径側の環状空間15を流れる排気の熱によって吸着触媒11が外径側から加熱されなくなるから、当該吸着触媒11に既に吸着されている炭化水素が脱離することが抑制または防止されるようになる。これにより、第2状態にしている場合に、吸着触媒11が三元触媒12よりも先に昇温することが防止されるので、活性化していない三元触媒12から炭化水素が浄化されずに流出してしまうことを防止するうえで有利となる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)図8から図10を参照して、本発明の他実施形態を説明する。この実施形態では、第1ガイド部材22を無くして、その代わりに、内筒21のバイパス用開口21dより下流側に第3ガイド部材41を設けているとともに、内筒21の大径円筒部21cにおける開口端つまり吸着触媒11の下流端側に、先絞り形状の筒体42を設けているようにしている。
具体的に、第3ガイド部材41は、内筒21の小径円筒部21aにおける軸方向途中の下側をケース13に支持させる支持機能と、内筒21のバイパス用開口21dから斜め下向きに流入した排気を円周方向上側へ回り込ませるガイド機能とを有している。
この第3ガイド部材41は、横から見たときに半円形状の板とされ、その適宜位置の数ヶ所に板厚方向に貫通する孔41aが設けられている。この孔41aは、例えば円形とされている。なお、孔41aの形状は、任意であり、また、前記した第1、第2ガイド部材22,23の突片22b,23bと同様の突片を設けるようにしてもよい。
この第3ガイド部材41は、内筒21の立ち上がり壁21eとしての役割を持つようになっている。つまり、この実施形態での内筒21は、バイパス用開口21dが設けられているものの、立ち上がり壁21eが設けられていない。
そこで、第3ガイド部材41について、図9に示すように、内筒21の小径円筒部21aの内径寸法に対応する環状板の半分にした半円形状に形成する。この半円形状の第3ガイド部材41を、内筒21においてバイパス用開口21dより排気流れ方向の下流側に取り付けるようにする。この半円形状の第3ガイド部材41の直線辺部分に、切り替え手段14の弁体31の支軸34を回転自在に取り付けるようにする。
また、筒体42は、円錐形の斜面が径方向外向きに膨んで湾曲したような形状になっている。なお、筒体42は、円錐形状としてもよい。この筒体42は、内筒21の大径円筒部21cの端縁に取り付けられ、環状空間15から第2ガイド部材23の孔23aを通過する排気が三元触媒12に衝突して反射されたときに、この反射した排気を直接的に吸着触媒11に向かわせないようにするためのものである。
図10を参照して、内筒21に導入される排気のすべてを環状空間15から三元触媒12へ送る第2状態にした場合における排気の動向を説明する。
そもそも、バイパス用開口21dを内筒21の円周方向下側に設置しているので、第2状態にした場合において、バイパス用開口21dに流入する排気は、斜め下向きに流れるようになる。この斜め下向きに流れる排気は、まず、第3ガイド部材41の堰き止め作用によって内筒21とケース31との間の環状空間16において円周方向上側へ回り込むように拡散されることになる。この拡散された排気のうち上側の排気は、環状空間16から環状空間15へと直接的に流入するようになるが、前記拡散された排気のうち下側の排気は、第3ガイド部材41の各孔41aを通過して環状空間15へ流入するようになる。
その後、第2ガイド部材23の各孔23aから吸着触媒11と三元触媒12との間の空間17へ流れ込むが、その際、斜め姿勢の突片23bによって排気が螺旋状に旋回しながら前記空間17に流入するようになるので、排気が三元触媒12にその前面の広域から流入するようになる。これにより、三元触媒12の略全域でもって排気が浄化されるようになる等、三元触媒12の浄化能力がフル活用されるようになる。また、吸着触媒11から脱離した炭化水素が空間17で排気とミキシングされるという効果も奏する。
さらに、この実施形態の場合も、第3ガイド部材41および第2ガイド部材23による排気絞り作用によって排気騒音を低減することが可能になる。このように、この実施形態においても、上記実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
(2)上記実施形態では、第1、第2ガイド部材22,23に斜め姿勢の突片22b,23bを設けることで排気をスワール流にさせるようにした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば突片22b,23bを無くして単純に孔22a,23aのみを設けるようにしたものも本発明に含まれる。
(3)上記実施形態では、2つの排気浄化装置4,5を備える場合の例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば上流側の排気浄化装置4と下流側の排気浄化装置5との間にも適宜の触媒を設定することが可能である。また、マニバータと呼ばれる触媒をエキゾーストマニホールド2に設置したものにも本発明を適用することが可能である。
(4)上記実施形態では、内燃機関1をガソリンエンジンとした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばディーゼルエンジンあるいはその他のエンジン等、任意の型式とすることが可能である。内燃機関1をディーゼルエンジンとする場合には、例えば上流側の排気浄化装置4を、例えばDPF(Diesel Particulate Filter)やDPNR(Diesel Particulate -NOx Reduction system)、NOx吸蔵還元触媒(NSR:NOx storage reduction)、NOx選択還元触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)等のうち、少なくともいずれか1つとすることが可能である。
1 内燃機関
4 上流側の排気浄化装置
5 下流側の排気浄化装置
11 吸着触媒
12 三元触媒
13 ケース
14 切り替え手段
15 吸着触媒の外径側の環状空間
21 内筒
21d 内筒のバイパス用開口
22 上流側に位置する第1ガイド部材
23 下流側に位置する第2ガイド部材
31 弁体
32 アクチュエータ
33 制御装置

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気を浄化する2つの触媒を単一のケース内に排気流れ方向に直列に設けた構成の排気浄化装置であって、
    前記ケース内において排気流れ方向の上流側に配置される上流側触媒は、前記ケースの径方向中心側に当該ケースの内周面から離隔するように配置され、
    前記ケース内には、導入される排気を、前記上流側触媒に優先的に流入させる第1状態と、前記ケースと前記上流側触媒との間の環状空間から前記排気流れ方向の下流側に配置される下流側触媒へ優先的に流入させることで前記上流側触媒をバイパスさせる第2状態とに切り替えるための切り替え手段が設けられ、
    前記環状空間には、当該環状空間の周方向に排気を拡散させて前記下流側触媒側へ向かわせるためのガイド部材が設けられ
    前記切り替え手段は、前記ケースに導入される排気を前記上流側触媒に優先的に流入させるための内筒と、
    この内筒の上流側に設置され、かつ前記ケースに導入される排気を前記内筒の下流側へスルーさせることで前記第1状態にする一方で、前記内筒の途中から前記ケースと前記上流側触媒との環状空間へ向けて流すことで前記第2状態にするための弁体とを含む、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記ガイド部材は、前記上流側触媒を前記ケースに支持するための支持機能を備える、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記ガイド部材は、外径形状が前記ケースの内径形状に合致しかつ内径形状が前記上流側触媒の外径形状と合致する環状板とされ、その周方向複数ヶ所には板厚方向に貫通する孔が設けられている、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記ガイド部材の孔は、前記環状板の周方向複数ヶ所を打ち抜くことにより形成され、この打ち抜きにより生じる打ち抜き片が斜め姿勢にされた状態で残存されている、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 請求項から4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    記ガイド部材は、前記上流側触媒の上流側端部や下流側端部の少なくともいずれか一方に設けられる、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記上流側触媒は、排気中の炭化水素を吸着する吸着触媒とされ、前記下流側触媒は、三元触媒とされる、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記吸着触媒の外周には、断熱材が設けられる、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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