JP2011160977A - 椅子における背凭れ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右の背凭れ支持フレーム8の後端部の中空孔内に、軸方向の一方の端面を傾斜面23とした第1連結部材20と、第1連結部材20と対向する端面が前記傾斜面23と同じ角度の傾斜面25とされた第2連結部材21とを、傾斜面23、25同士を当接させて遊嵌し、背凭れの両側部より挿入した連結ボルト22を、第2連結部材21を遊通させて、第1連結部材20に設けためねじ孔24に螺合させて締め付け、両連結部材20、21を互いの傾斜面23、25に沿って反対方向に摺動させることにより、両連結部材20、21の外周面を背凭れ支持フーム8の内面に圧接させて、背凭れの両側部を左右の背凭れ支持フレーム8に連結する。
【選択図】 図6
Description
また、背凭れにめねじ孔を形成したり、肘掛け部にねじの挿通孔を加工したりする必要があるので、椅子のコストが大となり、かつ、肘掛け部の外周面にねじの頭部が露呈するので、体裁も悪い。
(1)背凭れを、脚フレームに設けた管状をなす背凭れ支持フレームに取付けてなる椅子における背凭れ取付構造において、前記背凭れ支持フレームにおける背凭れ取付部の端部の中空孔内に、軸線方向の一方の端面を傾斜面とした軸状の第1連結部材と、前記背凭れに設けられ、かつ前記第1連結部材と対向する端面が前記傾斜面と同じ角度の傾斜面とされた軸状の第2連結部材とを、傾斜面同士を当接させて遊嵌し、前記背凭れ側より挿入した連結ボルトを、前記第2連結部材を遊通させて、前記第1連結部材に設けためねじ孔に螺合させて締め付け、前記両連結部材を互いの傾斜面に沿って反対方向に摺動させることにより、両連結部材の外周面を背凭れ支持フレームの内面に圧接させて、背凭れを背凭れ支持フレームに連結する。
従って、背凭れ支持フレームには何らの加工を施すことなく、背凭れを、背凭れ支持フレームに、簡単な手段で容易に、かつ強固に取付けることができる。
また、連結部にねじ等の固定手段が露呈しないので、椅子の体裁もよくなる。
また、傾斜角度を40度とすると、両連結部材における傾斜面形成部の肉厚があまり小さくならないので、両連結部材の強度が損なわれる恐れがない。
また、ボス部と背凭れ支持フレームと外径をほぼ同径としてあるので、背凭れと背凭れ支持フレームとの連結部に段差が形成されず、それらが一体感を呈して見栄えが向上する。
図1は、本発明の一実施形態を適用した椅子の正面図、図2は、同じく側面図、図3は、椅子を斜め後下方より見た斜視図、図4は、椅子の分解斜視図で、椅子は、全てが管状、すなわちパイプよりなる脚フレーム1と、座体2と、背凭れ3とを備えている。
座支持フレーム7よりも上方において左右の前脚6、6の上端には、背凭れ3取付用の背凭れ支持フレームを兼ねる後方に向かって円弧状に湾曲する左右1対の肘掛け部8、8が、一体的に連設され、この両肘掛け部8には、エラストマー等よりなる軟質の肘当て9、9が取付けられている。
図5の拡大図にも示すように、背フレーム13における左右の側部フレーム13a、13aの上下方向の中間部、すなわち、左右の肘掛け部8、8の後端と対向する位置には、外向突部15、15が一体的に連設され、この外向突部15、15の外側端部には、上述した肘掛け部8に連結するための前後方向を向くボス部16、16が、一体的に形成されている。
前部の大径孔17bの内面上部には、上向きに凹入する前後方向を向く凹溝18が形成されている。
また、背フレーム13のボス部16と、肘掛け部8とは、実質的に金属製の第2連結部材21を介して連結されているので、肘掛け部8とボス部16との連結部に大きな剪断力が作用しても、連結強度が問題となることはない。
図8に示すように、底部カバー板10と座板11間において、下部連結板19の前端部の円弧状の当接片19aの上面は、座支持フレーム7の後面下部に当接または近接させてある。このようにすると、背凭れ3に凭れ掛けた際に、その下半部が左右のボス部16、16を支点として前上方に移動しようとする動きを、座支持フレーム7の後面下部により規制することができる。
上面に突設した左右1対の凸軸33、33が、下方より嵌合され、座板11に対し底部カバー板10の後端部を前後左右に位置決めすることにより、座板11への底部カバー板10の他の部分のねじ止め作業を容易に行うことができる。
従って、パイプよりなる肘掛け部8に何らの加工を施すことなく、背フレーム13の両側部を、左右の肘掛け部8に、簡単な手段で容易に、かつ強固に取付けることができ、安価な椅子を提供しうる。
また、連結部にねじが露呈しないので、椅子の体裁もよくなる。
また、上記実施形態では、背フレーム13の左右の側部レーム13aを、背凭れ支持フレームである左右の肘掛け部8に連結してあるが、背フレーム13の下部フレーム13bの両側部にボス部16を設けて、背凭れ3の下端部を肘掛け部8に連結することもある。
この際には、背凭れ37の両側面に、ボス部38、38を、後脚36と対向するように上下方向に向けて設けるとともに、両連結部材20、21を上下方向に向けて、後脚36の上端部に挿入すればよい。また、両連結部材20、21の傾斜面23、25同士が前後に対向して当接するようにし、背凭れ37に加わる前後方向の荷重を、両連結部材20、21の傾斜面23、25により効果的に受け止められるようにするのがよい。
2 座体
3 背凭れ
4 ベース脚
5 横杆
6 前脚
7 座支持フレーム
8 肘掛け部(背凭れ支持フレーム)
9 肘当て
10 底部カバー板
11 座板
12 座クッション
13 背フレーム
13a側部フレーム
13b下部フレーム
14 張り材
15 外向突部
16 ボス部
17 段付孔
17a小径孔
17b大径孔
18 凹溝
19 下部連結板
19a当接片
20 第1連結部材
21 第2連結部材
22 連結ボルト
23 傾斜面
24 めねじ孔
25 傾斜面
26 小径突部
27 挿通孔
28 突条
29 凹部
30 中空孔
31 円筒突部
32 通孔
33 凸軸
34 座体
35 前脚
36 後脚(背凭れ支持フレーム)
37 背凭れ
38 ボス部
Claims (6)
- 背凭れを、脚フレームに設けた管状をなす背凭れ支持フレームに取付けてなる椅子における背凭れ取付構造において、
前記背凭れ支持フレームにおける背凭れ取付部の端部の中空孔内に、軸線方向の一方の端面を傾斜面とした軸状の第1連結部材と、前記背凭れに設けられ、かつ前記第1連結部材と対向する端面が前記傾斜面と同じ角度の傾斜面とされた軸状の第2連結部材とを、傾斜面同士を当接させて遊嵌し、前記背凭れ側より挿入した連結ボルトを、前記第2連結部材を遊通させて、前記第1連結部材に設けためねじ孔に螺合させて締め付け、前記両連結部材を互いの傾斜面に沿って反対方向に摺動させることにより、両連結部材の外周面を背凭れ支持フレームの内面に圧接させて、背凭れを背凭れ支持フレームに連結したことを特徴とする椅子における背凭れ取付構造。 - 背凭れ支持フレームが、脚フレームから後向きに延出するものとして、この背凭れ支持フレームの後端部の中空孔に、第1及び第2連結部材を、それらの傾斜面同士が上下に対向して当接するように遊嵌してなる請求項1記載の椅子における背凭れ取付構造。
- 背凭れ支持フレームが、脚フレームの後部より上向きに延出するものとして、この背凭れ支持フレームの上端部の中空孔に、第1及び第2連結部材を、それらの傾斜面同士が前後に対向して当接するように遊嵌してなる請求項1記載の椅子における背凭れ取付構造。
- 第1及び第2連結部材の傾斜面の軸線に対する傾斜角度を、ほぼ40度としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の椅子における背凭れ取付構造。
- 第2連結部材を背凭れと別体として、その傾斜面と反対側の端部を、背凭れにおける連結ボルトの挿通部に設けたボス部内に、回り止めして嵌合し、かつ前記ボス部の外径を、前記背凭れ支持フレームの外径とほぼ同径としてなる請求項1〜4のいずれかに記載の椅子における背凭れ取付構造。
- 第1連結部材と背凭れのボス部に嵌合した第2連結部材とを、共に金属製としてなる請求項5記載の椅子における背凭れ取付構造。
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