JP2011160847A - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

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Abstract

【課題】外皮が、種類の違う合成樹脂材を直列に位置を変えて配置した構成を備えていても、適度な可撓性を保持しつつ使用による外皮剥離の発生を効果的に抑制することができる内視鏡の可撓管を提供すること。
【解決手段】網状管12の素線束22を形成する複数の金属細線のうちの少なくとも一本の金属細線33に、外皮13を形成する複数種類の合成樹脂材13S,13M,13Hのうちの一つの合成樹脂材13Mと溶着する熱可塑性樹脂からなる第1のコーティングが施されると共に、それと同じ素線束22中の他の少なくとも一本の金属細線34に、外皮13を形成する複数種類の合成樹脂材13S,13M,13Hのうちの他の少なくとも一つの合成樹脂材13Sに対して第1のコーティングよりも良好に溶着する熱可塑性樹脂からなる他のコーティングが施されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は内視鏡の可撓管に関する。
内視鏡の可撓管は一般に、並置された複数の金属細線からなる素線束を複数編組して形成された網状管が螺旋管の外周に被覆されて、可撓性を有する合成樹脂製の外皮が螺旋管の外周に押し出し成形等で被覆された構成を備えている。
そのような内視鏡の可撓管は、使用時には小さな曲率半径で繰り返し不規則に屈曲されるので、外皮が網状管から剥離して皺や座屈が発生し、オーバーホールを伴う可撓管交換修理をしないと使用に耐えない状態になってしまう場合がある。
押し出し成形時に網状管の外面に接着剤を塗布して、網状管と外皮とが接着されるように構成すれば、そのような不具合の発生を抑制することができるが、可撓管が硬く曲がり難くなってしまう傾向がある。
そこで従来は、網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうちの一本又は複数本に、外皮を形成する合成樹脂材と溶着する熱可塑性樹脂からなるコーティングを施し、そのコーティングが押出成型時に溶融されて外皮と溶着されるようにしていた(例えば、特許文献1、2)。
特開平10−127572 特開2000−316798 特開2007−159775
特許文献1、2等に記載されているような、網状管を形成する金属細線の一部に樹脂コーティングを施してその樹脂コーティングを外皮と溶着させる構成は、適度な可撓性を維持しつつ使用による外皮剥離の発生を効果的に抑制することができるので、極めて実用性が高く、各種製品に広く適用されている。
しかし、内視鏡の可撓管には、外皮が、種類の違う合成樹脂材を長手方向に位置を変えて直列に配置して形成されたものがある(例えば、特許文献3)。これは、挿入性の向上を図るため、例えば手元側の領域より先端側の領域を柔らかく形成して可撓管を曲がり易くするためである。
そのように、種類の違う合成樹脂材が位置を変えて配置された外皮を備えていると、網状管中の金属細線に施された樹脂コーティングが、外皮を形成する一部の合成樹脂材にはよく溶着するが、他の合成樹脂材に対しては溶着性が悪く、そのような領域で使用の繰り返しにより外皮が網状管から剥離し易くなってしまう場合がある。
本発明は、外皮が、種類の違う合成樹脂材を直列に位置を変えて配置した構成を備えていても、適度な可撓性を保持しつつ使用による外皮剥離の発生を効果的に抑制することができる内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の可撓管は、並置された複数の金属細線からなる素線束を複数編組して形成された網状管が螺旋管の外周に被覆されて、可撓性を有する合成樹脂製の外皮が螺旋管の外周に被覆された構成を備え、外皮が、複数種類の合成樹脂材を長手方向に位置を変えて配置して形成された内視鏡の可撓管において、網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうちの少なくとも一本の金属細線に、外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの一つの合成樹脂材と溶着する熱可塑性樹脂からなる第1のコーティングが施されると共に、それと同じ素線束中の他の少なくとも一本の金属細線に、外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの他の少なくとも一つの合成樹脂材に対して第1のコーティングよりも良好に溶着する熱可塑性樹脂からなる他のコーティングが施されているものである。
なお、網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうち、外皮を形成する合成樹脂材の種類数と同じ本数の金属細線に、あい異なる種類の熱可塑性樹脂からなるコーティングが施されていてもよい。
本発明によれば、網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうちの少なくとも一本の金属細線に、外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの一つの合成樹脂材と溶着する熱可塑性樹脂からなる第1のコーティングが施されると共に、それと同じ素線束中の他の少なくとも一本の金属細線に、外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの他の少なくとも一つの合成樹脂材に対して第1のコーティングよりも良好に溶着する熱可塑性樹脂からなる他のコーティングが施されていることにより、外皮が、種類の違う合成樹脂材を直列に位置を変えて配置した構成を備えていても、種類の違う合成樹脂材の各々にコーティング線がよく溶着するので、内視鏡の可撓管が適度な可撓性を保持しつつ使用による外皮剥離の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第1の実施例に係る内視鏡の可撓管の部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡の全体構成を示す外観図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡の可撓管の側面部分断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡の可撓管に用いられる網状管の素線束の切断斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡の可撓管に用いられる網状管の素線束の切断斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は本発明の第1の実施例に係る内視鏡の全体構成を示しており、操作部2に連結された挿入部を外装する可撓管1の先端部分には、操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を回動操作することにより任意の方向に任意の角度だけ屈曲させることができる湾曲部4が連結されている。
そして、湾曲部4のさらに先端側には、対物光学系や固体撮像素子等を内蔵した先端部本体5が連結されている。また、操作部2から延出する可撓性の連結コード6の端部には、外部機器であるビデオプロセッサに連結されるコネクタ(図示せず)が取り付けられている。
挿入部を外装する可撓管1は、全体として一様な可撓性を備えているのではなく、可撓性が大きい(即ち、柔らかい)先端側の軟性部1Sと、可撓性が小さい(即ち、硬い)基端側の硬性部1Hとを備えている。
さらにこの実施例の可撓管1は、軟性部1Sと硬性部1Hとの境界部で可撓性が急激に変化しないように、軟性部1Sと硬性部1Hと間に、可撓性が徐々に変化している硬軟境界領域1Mを備えている。したがって可撓管1は、軟性部1Sと硬軟境界領域1Mと硬性部1Hとが先端側から順に配置された構成になっている。
図3は、可撓管1の中間部分の構造を、断面位置を先端側から順に変化させて示している。
可撓管1の基本的な構成は、一般的な内視鏡の可撓管と同様であって、巻き方向が相違する金属帯材からなる二重の螺旋管11の外周に網状管12が被覆されて、可撓性を有する合成樹脂製の外皮13が網状管12の外周に被覆されたものである。なお、螺旋管11は一重又は三重等であっても差し支えない。
網状管12は、並置された複数の金属細線からなる素線束22を複数編組して形成されている。素線は例えば直径0.1mm程度のステンレス鋼線であり、例えば5〜15本程度の素線が並置された素線束22を例えば24〜48個程度編組して構成されている。
外皮13は、複数種類の合成樹脂材、即ち、可撓性の大きな軟質樹脂材13S、可撓性の小さな硬質樹脂材13H、可撓性が中程度の中硬質樹脂材13Mを長手方向に位置を変えて直列に配置して形成され、それによって軟性部1S、硬性部1H及び硬軟境界領域1Mの可撓性変化が形成されている。
なお、この実施例においては、中硬質樹脂材13Mの肉厚が他より薄く形成され、その外面に硬質樹脂材13Hが被覆されて外皮13の肉厚が全体に均一に形成されている。
図1は、可撓管1の硬軟境界領域1M付近をさらに拡大して略示している。外皮13を形成する軟質樹脂材13Sは例えば軟質ポリウレタン樹脂、中硬質樹脂材13Mは例えば硬質ポリウレタン樹脂、硬質樹脂材13Hは例えばポリエステル樹脂である。
素線束22を形成する素線32〜35のうち一部の素線には、図4にも示されるように、外皮13を形成する合成樹脂材13S,13M,13Hのいずれかとよく溶着する熱可塑性樹脂からなるコーティングが施されたコーティング線33〜35が用いられている。
そのようなコーティング線33〜35としては、従来から、ポリアミド樹脂(ナイロン)がステンレス鋼線にコーティングされたものが広く用いられている。そこで、本実施例においても、第1のコーティング線33としてポリアミド樹脂がステンレス鋼線にコーティングされたものが用いられている。ポリアミド樹脂は、硬質ポリウレタン樹脂製の中硬質樹脂材13Mと良好に溶着する。
しかし、ポリアミド樹脂は軟質ポリウレタン樹脂からなる軟質樹脂材13Sとはあまりよく溶着しない。そこで、第2のコーティング線34としては、軟質ポリウレタン樹脂からなる軟質樹脂材13Sと良好に溶着する例えば軟質ポリウレタン樹脂がステンレス鋼線にコーティングされたものが用いられている。
また、第3のコーティング線35としては、ポリエステル樹脂からなる硬質樹脂材13Hと良好に溶着する例えば硬質ポリエステル樹脂がステンレス鋼線にコーティングされたものが用いられている。
このように構成された実施例の内視鏡の可撓管1を製造する際に、螺旋管11に網状管12が被覆された状態の素材管の表面に、外皮13が押出成形で被覆される。すると、網状管12を構成する素線束22中の各コーティング線33〜35が押出成形の熱により溶融されて、そのコーティング部分が各々外皮13と溶着される。したがって、可撓管1が硬くなり過ぎず、適度な可撓性を保持することができる。
そして、コーティング線33〜35として、外皮13を形成する複数の合成樹脂材13S,13M,13Hと個別に良好に溶着する熱可塑性樹脂がコーティングされたものが用いられているので、どの合成樹脂材13S,13M,13Hに対しても少なくとも一本のコーティング線33〜35が良好に溶着され、網状管12と外皮13とがしっかりと結合した状態になる。
その結果、内視鏡検査に際して可撓管1が小さな曲率半径で繰り返し不規則に屈曲されても、外皮13が剥離したり皺が発生したりする等の不具合が発生しなくなるか、不具合発生を大幅に抑制することができる。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えばポリアミド樹脂がステンレス鋼線にコーティングされた第1のコーティング線33が、中硬質樹脂材13Mだけでなく硬質樹脂材13Hとも良好に溶着する場合等には、図5に示される第2の実施例の素線束22のように、素線束22に第1と第2のコーティング線33,34の二種類のコーティング線だけを含ませることで済ませることもできる。
また、外皮13を形成する合成樹脂材の種類は3種類に限定されるものではなく、複数種類(即ち、2種類以上)であれば、本発明を適用することができる。また、同じ種類のコーティング線が一つの素線束22内に複数本含まれていてもよい。
また、外皮13が押出成形以外の製法で製造されるものであってもよく、その場合には、必要に応じて外皮13とコーティング線33〜35を溶着させるための加熱工程を設ければよい。
1 可撓管
1S 軟性部
1M 硬軟境界領域
1H 硬性部
11 螺旋管
12 網状管
13 外皮
13S 軟質樹脂材
13M 中硬質樹脂材
13H 硬質樹脂材
22 素線束
32〜35 素線
33 第1のコーティング線
34 第2のコーティング線
35 第3のコーティング線

Claims (2)

  1. 並置された複数の金属細線からなる素線束を複数編組して形成された網状管が螺旋管の外周に被覆されて、可撓性を有する合成樹脂製の外皮が上記螺旋管の外周に被覆された構成を備え、上記外皮が、複数種類の合成樹脂材を長手方向に位置を変えて配置して形成された内視鏡の可撓管において、
    上記網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうちの少なくとも一本の金属細線に、上記外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの一つの合成樹脂材と溶着する熱可塑性樹脂からなる第1のコーティングが施されると共に、
    それと同じ素線束中の他の少なくとも一本の金属細線に、上記外皮を形成する複数種類の合成樹脂材のうちの他の少なくとも一つの合成樹脂材に対して上記第1のコーティングよりも良好に溶着する熱可塑性樹脂からなる他のコーティングが施されていることを特徴とする内視鏡の可撓管。
  2. 上記網状管の素線束を形成する複数の金属細線のうち、上記外皮を形成する合成樹脂材の種類数と同じ本数の金属細線に、あい異なる種類の熱可塑性樹脂からなるコーティングが施されている請求項1記載の内視鏡の可撓管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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