JP2011158560A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の排出方向を調整することができる定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着装置100は、筒状の定着フィルム110と、定着フィルム110の内側に配置された発熱体(ハロゲンランプ120)と、定着フィルム110の内面に摺接するように配置され、発熱体からの輻射熱を受けるニップ部材(ニップ板130)と、弾性変形可能であり、弾性変形した状態でニップ部材との間で定着フィルムを挟むことで定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材(加圧ローラ150)とを備える。そして、定着装置100は、ニップ部材を、定着フィルムの軸方向に沿った回動軸線を中心に第1の姿勢と第2の姿勢とに回動させることにより、記録シートの排出方向を調整する調整機構を備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、円筒状の定着フィルムと、定着フィルム内に配置されるヒータと、定着フィルムを介して加圧ローラとの間にニップ部を形成するニップ板とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この定着装置では、ニップ板で支持された定着フィルムと加圧ローラとの間(ニップ部)で、用紙(記録シート)を搬送しつつ、用紙上の現像剤像を熱定着している。
特開2008−233886号公報
ところで、前述した定着装置では、普通紙や厚紙などの用紙種類に応じてカール量(定着によって用紙幅方向に沿った軸中心に用紙が丸まってしまう度合い)が異なり、このカール量の違いにより定着装置から排出される用紙の排出方向が変わるため、用紙の排出方向を調整する必要があった。また、定着装置から画像形成装置の上面にある排紙トレイに送る通常排紙と、リアカバーの開放により画像形成装置の後壁に形成された開口部からリアカバー上に用紙を排出するストレート排紙とを実行する場合にも、用紙の排出方向を調整することが望まれていた。
そこで、本発明は、用紙(記録シート)の排出方向を調整することができる定着装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、筒状の定着フィルムと、前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、前記定着フィルムの内面に摺接するように配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるニップ部材と、弾性変形可能であり、弾性変形した状態で前記ニップ部材との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材とを備えた定着装置であって、前記ニップ部材を、前記定着フィルムの軸方向に沿った回動軸線を中心に第1の姿勢と第2の姿勢とに回動させることにより、前記ニップ部からの記録シートの排出方向を調整する調整機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ニップ部材を回動させてニップ部材の姿勢を変えることで、ニップ部材に沿って排出される記録シートの排出方向が変わるので、記録シートの排出方向を調整することができる。
本発明によれば、記録シートの排出方向を調整することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。 ハロゲンランプ、ニップ板、反射板およびステイの斜視図である。 ニップ板、反射板およびステイを搬送方向から見た図である。 ガイド部材を上側から見た斜視図(a)と、ステイを組み付けたガイド部材を下側から見た斜視図(b)と下面図(c)である。 ニップ板が第1の姿勢であるときの定着装置を左側から見た側面図である。 ニップ板が第1の姿勢であるときにニップ圧を解除させた状態を示す側面図である。 ニップ板を第2の姿勢に回動させた状態を示す側面図である。 ニップ板が第2の姿勢であるときにニップ圧を復帰させた状態を示す側面図である。 用紙の排出方向を変更するときのニップ板と加圧ローラとの関係を示す説明図(a),(b)である。 加圧ローラに押圧されるニップ板の下面を各姿勢において異なる曲率となるように構成した形態を示す説明図(a),(b)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る定着装置100を備えたレーザプリンタ1(画像形成装置)の概略構成について説明した後、定着装置100の詳細な構成について説明する。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタを使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ31と、用紙Pの前側を持ち上げる用紙押圧板32と、給紙ローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストローラ37とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Pは、用紙押圧板32によって給紙ローラ33に寄せられ、給紙ローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙P上に転写されたトナー像(トナー)は、定着装置100を通過することで用紙P上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2に示すように、定着装置100は、定着フィルム110と、発熱体の一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ部材の一例としてのニップ板130と、反射板140と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ150と、ステイ160とを備えている。
定着フィルム110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)のフィルムであり、その両端部が後述するガイド部材170により回転が案内されている。
ハロゲンランプ120は、ニップ板130および定着フィルム110を加熱することで用紙P上のトナーを加熱する公知の発熱体であり、定着フィルム110の内側において定着フィルム110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、ハロゲンランプ120からの輻射熱を受ける板状の部材であり、筒状の定着フィルム110の内面に摺接するように配置されている。そして、このニップ板130は、ハロゲンランプ120から受けた輻射熱を定着フィルム110を介して用紙P上のトナーに伝達する。
このニップ板130は、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。より詳細に、ニップ板130は、断面視において、前後方向(用紙Pの搬送方向)に沿うように延びるベース部131と、上方(加圧ローラ150からニップ板130に向かう方向)に向けて折り曲げられた折曲部132とを主に有している。
ベース部131の下面131A(加圧ローラ150側の面)は、平面状(曲率0)に形成されている。
なお、ベース部131の上面には、黒色の塗装を施したり、熱吸収部材を設けたりしてもよい。これによれば、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く吸収することができる。
図3に示すように、ニップ板130は、ベース部131の右端部から平板状に延びる挿入部133と、ベース部131の左端部に形成された係合部134とをさらに有している。係合部134は、側面視U形状に形成されており、上に向けて折り曲げて形成された側壁部134Aには係合孔134Bが設けられている。
図2に示すように、反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱(主に前後方向や上方向に向けて放射された輻射熱)をニップ板130(ベース部131の内面)に向けて反射する部材であり、定着フィルム110の内側においてハロゲンランプ120を取り囲むように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板140によってハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に集めることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く利用することができ、ニップ板130および定着フィルム110を速やかに加熱することができる。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板140は、湾曲形状(断面視略U形状)をなす反射部141と、反射部141の両端部から前後方向外側に沿って延びるフランジ部142とを主に有している。なお、熱反射率を高めるため、反射板140は、鏡面仕上げを施したアルミニウム板などを用いて形成してもよい。
図3に示すように、反射板140の左右方向(用紙Pの幅方向)の両端部にはフランジ状の係止部143が合計4つ形成されている(3つのみ図示)。係止部143は、フランジ部142より上方に位置し、図4に示すように、ニップ板130、反射板140およびステイ160が組み立てられたときに、後述するステイ160の複数の接触部163を挟む(左右方向において最も外側の接触部163Aと隣接する)ように配置される。
これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が左右に動こうとしても、係止部143が接触部163Aに当接することで、反射板140の左右方向の位置が規制される。その結果、反射板140の左右方向における位置ずれを抑制することができる。
図2に示すように、加圧ローラ150は、弾性変形可能な部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。そして、この加圧ローラ150は、弾性変形した状態でニップ板130との間で定着フィルム110を挟むことで定着フィルム110との間にニップ部を形成している。
この加圧ローラ150は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着フィルム110(または用紙P)との摩擦力により定着フィルム110を従動回転させる。
トナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ150と加熱された定着フィルム110の間(ニップ部)を搬送されることでトナー像(トナー)が熱定着されることとなる。
ステイ160は、前後方向におけるニップ板130(ベース部131)の両端部131Bを反射板140のフランジ部142を介して支持することでニップ板130の剛性を確保する部材である。ステイ160は、反射板140(反射部141)の外面形状に沿った形状(断面視略U形状)を有して反射板140を覆うように配置されている。このようなステイ160は、比較的剛性が大きい、例えば、鋼板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。
ステイ160の前壁161および後壁162の下端には、図3に示すように、略櫛歯状をなすように形成された複数の接触部163が設けられている。
また、ステイ160の前壁161および後壁162の右端部には、下方に向けて延び、さらに左方へ向けて延びる略L形状の係止部165が設けられている。さらに、ステイ160の左端には、上壁166から左方に向けて延び、側面視略U形状に折り曲げられた保持部167が設けられている。保持部167の各側壁部167Aの内面には、内側に向けて突出する係合ボス167B(一方のみ図示)が設けられている。
図2および図3に示すように、ステイ160の前壁161および後壁162の内面の左右方向両端部には、内側に向けて突出する当接ボス168が合計4つ設けられている。この当接ボス168は、前後方向において反射板140(反射部141)に当接する。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が前後に動こうとしても、当接ボス168に当接することで、反射板140の前後方向の位置が規制される。その結果、反射板140の前後方向における位置ずれを抑制することができる。
また、ステイ160の左右両端の上部には、左右方向外側に突出する被支持部169が形成され、この被支持部169は、後述するガイド部材170に支持されるようになっている。
以上説明したステイ160に、反射板140とニップ板130を組み付ける場合、まず、ステイ160に反射板140を嵌め込むようにして取り付ける。ステイ160の前壁161および後壁162の内面には当接ボス168が設けられているので、この当接ボス168が反射板140に当接することで、反射板140はステイ160に仮保持される。
その後、図4に示すように、ニップ板130の挿入部133をステイ160の係止部165の間に挿入してベース部131(両端部131B)を各係止部165に係合させ、次いで、ニップ板130の係合部134(係合孔134B)とステイ160の保持部167(係合ボス167B)とを係合させる。
これにより、ニップ板130は、ベース部131の両端部131Bが係止部165に支持され、係合部134が保持部167に保持されることで、ステイ160に保持される。また、反射板140は、フランジ部142がニップ板130とステイ160に挟まれた状態で、ステイ160に保持される。
これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が上下に動こうとしても、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれていることで、反射板140の上下方向の位置が規制される。その結果、反射板140の上下方向における位置ずれを抑制することができ、ニップ板130に対する反射板140の位置を固定することができる。
そして、ニップ板130および反射板140を保持するステイ160と、ハロゲンランプ120は、図5(a)に示すガイド部材170に直接固定されている。すなわち、ガイド部材170は、ニップ板130、反射板140、ステイ160およびハロゲンランプ120を一体的に支持している。
ガイド部材170は、樹脂などの絶縁性の材料で略円柱状に形成され、定着フィルム110の両端側に1つずつ配置されて、主に定着フィルム110の左右方向(軸方向)への移動を規制している。具体的に、ガイド部材170は、定着フィルム110の左右方向への移動を規制する規制面171と、定着フィルム110の径方向内側への変形を抑えるための抑制部172と、ステイ160の両端部を保持するための保持凹部173とを主に備えている。
抑制部172は、規制面171から左右方向内側に突出するリブであり、開口を下に向けたC字状に形成されている。そして、この抑制部172は、定着フィルム110内に入り込むことで径方向内側への変形を抑えている。また、抑制部172の下側を向いた開口は、ステイ160を保持凹部173に挿入させるための逃げ部となっている。
保持凹部173は、下方に開口するとともに左右方向内側に貫通する溝であり、当該保持凹部173を形成する壁のうち前後方向で対向する一対の側壁174には、図5(b),(c)に示すように、一対の係合突起174Aが形成されている。各係合突起174Aは、保持凹部173の底面173A(図5(a)参照)から離れた位置から内側に突出するように形成されている。
そして、図5(b)に示すように、保持凹部173の底面173Aと一対の係合突起174Aの間に、ステイ160の被支持部169を差し込むと、被支持部169の上下方向への動きが保持凹部173の底面173Aと一対の係合突起174Aとで規制される。これにより、ガイド部材170に対するステイ160の上下方向における位置ずれを抑制することができる。
また、一対の係合突起174Aの左右方向内側の面174Bには、ステイ160の左右方向外側の端縁160Aが当接するようになっている。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などでステイ160が左右に動こうとしても、係合突起174Aがステイ160に当接することで、ステイ160の左右方向の位置が規制される。その結果、ガイド部材170に対するステイ160の左右方向における位置ずれを抑制することができる。
さらに、ステイ160は、保持凹部173の一対の側壁174間で前後に挟み込まれることで、前後方向における位置ずれが抑制されている。以上のように、ガイド部材170にステイ160が支持されることで、ニップ板130および反射板140がステイ160を介してガイド部材170に一体的に支持される。
また、ガイド部材170の左右方向外側には、ハロゲンランプ120を固定するための固定部175が左右方向外側に突出するように形成されている。固定部175の下面には、ボルトB(図6参照)を捩じ込むための取付穴175Aが形成されている。そして、図6に示すように、固定部175の下面に、ハロゲンランプ120の端部にある板状の端子121がボルトBによって直接固定される。端子121は、レーザプリンタ1の本体筐体2の図示しない電源とフレキシブルな配線を介して電気的に接続されている。
そして、ガイド部材170の外周面170Aのうち左右方向内側の部分は、定着フレーム180に上下に移動可能に支持されるスライド部材190に回動可能に支持されている。言い換えると、ガイド部材170で支持されるニップ板130は、定着フィルム110(図2参照)の軸方向に沿った回動軸線を中心に回動可能となっている。
また、ガイド部材170の外周面170Aのうち左右方向外側の部分には、操作片176と、バネ係合部177と、係合片178がそれぞれ径方向外側に突出するように設けられている。
操作片176は、ユーザによって把持されて回動操作される部位であり、ガイド部材170の外周面170Aから後方に向けて延びている。
バネ係合部177は、ガイド部材170の前側上部に設けられ、スライド部材190に設けられた板バネ191に形成される2箇所の凹部191Aのそれぞれに係合可能となっており、各凹部191Aと係合した状態においてその位置に保持されるようになっている。具体的に、2箇所の凹部191Aは、略上下方向(ガイド部材170の周方向)に並んで設けられ、ガイド部材170に向けて開口するように形成されている。
係合片178は、ガイド部材170の前側下部に設けられ、スライド部材190に略上下方向(ガイド部材170の周方向)に並んで設けられた2つの規制部材192の間に配置され、各規制部材192とガイド部材170の周方向で当接可能となっている。具体的に、係合片178は、バネ係合部177が上側の凹部191Aに係合するときに上側の規制部材192に下側から当接し、図9に示すようにバネ係合部177が下側の凹部191Aに係合するときに下側の規制部材192に上側から当接する。
これにより、ガイド部材170で支持されるニップ板130が、図6に示す第1の姿勢と、図9に示す第2の姿勢とに適宜回動されて、各姿勢で保持されるようになっている。すなわち、本実施形態では、ガイド部材170と、ガイド部材170を回動可能に支持するスライド部材190とによって、ニップ板130を前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とに回動させて、ニップ部からの用紙Pの排出方向を調整する調整機構が構成されている。
また、図6に示すように、スライド部材190の上面には、略後方(後述するカム部186側)に適宜屈曲しながら延びる支持板210が固定されている。そして、支持板210と、定着フレーム180の上部に固定された上フレーム181との間には、支持板210およびガイド部材170を常時下方(加圧ローラ150側)に付勢するコイルスプリングSが設けられている。これにより、印字制御時においてニップ板130と加圧ローラ150との間に、好適なニップ圧がかかるようになっている。
定着フレーム180の左右の側壁には、加圧ローラ150を軸受200を介して支持する軸支溝182と、スライド部材190を上下に移動可能に支持する支持溝183が形成されている。
また、定着フレーム180の左右の側壁には、ニップ板130を加圧ローラ150から離すように移動させることでニップ圧を解除させる解除機構CMが設けられている。解除機構CMは、操作レバー184と、回動軸185と、カム部186を備えて構成されている。
操作レバー184は、その一端が定着フレーム180の左右の側壁に貫通する回動軸185に一体に固定されており、回動軸185は、定着フレーム180に回動可能に支持されている。
カム部186は、回動軸185の左右両端部から径方向外側に突出するように回動軸185に一体に固定されている。そのため、操作レバー184を回動させて左右のカム部186で左右の支持板210を上方に押圧すると、図7に示すように、左右のスライド部材190がコイルスプリングSの付勢力に抗して上昇することで、加圧ローラ150からニップ板130が離れてニップ圧が解除される。
そして、この状態において、ユーザが操作片176を掴んでガイド部材170を図示時計回りに回動させると、図8に示すように、ニップ板130が第1の姿勢から第2の姿勢へ回動する。その後、図9に示すように、操作レバー184を元の位置に戻すと、カム部186が左右の支持板210から外れて、コイルスプリングSの付勢力により左右のスライド部材190が下降することで、加圧ローラ150にニップ板130が押圧されてニップ圧が発生する。
以上の操作により、ニップ板130が、図10(a)に示す第1の姿勢から、図10(b)に示す第2の姿勢へ回動する。これにより、第1の姿勢において水平であったニップ板130の下面131Aが、第2の姿勢において所定の傾きで傾斜する。そのため、ニップ板130の下面131Aに沿った方向に排出される用紙Pの排出方向が水平方向から後斜め上方に向いた方向に変更され、これらの2方向に用紙Pの排出方向を適宜調整することができる。なお、ニップ板130を第2の姿勢から第1の姿勢に移動させる場合には、前述した動作を逆に行えばよい。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ニップ板130を回動させてニップ板130の姿勢を変えることで、ニップ板130の下面131Aに沿って排出される用紙Pの排出方向が変わるので、用紙Pの排出方向を調整することができる。
ニップ圧を解除させる解除機構CMを設けたので、ニップ板130をスムーズに回動させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、第1の姿勢と第2の姿勢のどちらの場合であっても、加圧ローラ150で押圧されるニップ板130の下面131Aの曲率が変わらない形態を例示したが、本発明はこれに限定されず、加圧ローラで押圧されるニップ板の下面の曲率が各姿勢において異なるように構成されていてもよい。
例えば、図11(a),(b)に示すように、ニップ板230の下面231のうち、ニップ板230が第1の姿勢(図11(a)の姿勢)となるときに加圧ローラ150に押圧される部分(詳しくは搬送方向下流側の部位PA1)が、ニップ板230が第2の姿勢(図11(b)の姿勢)となるときに加圧ローラ150に押圧される部分(詳しくは搬送方向下流側の部位PA2)の曲率と異なる曲率で形成されていてもよい。これによれば、異なる曲率の部位PA1,PA2によって、用紙Pの排出方向を変更することができるとともに、ニップ幅も適切な幅に変更することができる。また、各姿勢において各部位PA1,PA2の曲率を変えることで、回動するニップ板230が加圧ローラ150に必要以上に食い込むことを防止することができるので、加圧ローラ150や用紙Pが傷むのを抑制することができる。
特に、図11(a),(b)に示すように、異なる曲率の部位PA1,PA2のうち、一方の部位PA2の曲率中心Cを中心にしてニップ板230を回動させると、ニップ板230が加圧ローラ150に必要以上に食い込むのをより防止することができる。
なお、図11(a),(b)に示す形態では、ニップ板230の下面231の加圧ローラ150に押圧される部分のうち搬送方向下流側の部位PA1,PA2の曲率が各姿勢で異なるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ニップ板の下面の加圧ローラに押圧される部分全体の曲率が各姿勢で異なるように構成されていてもよいし、搬送方向上流側の部位の曲率が各姿勢で異なるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、ニップ圧を解除させる解除機構CMを設けたが、本発明はこれに限定されず、解除機構を設けずに、すなわちニップ圧を解除することなくニップ板130を回動させてもよい。
前記実施形態では、ハロゲンランプ120とニップ板130をガイド部材170に一体的に支持させたが、本発明はこれに限定されず、例えばハロゲンランプを本体筐体に固定し、ニップ板をハロゲンランプに対して相対的に回動可能としてもよい。
前記実施形態では、反射板140やステイ160を設けたが、本発明はこれに限定されず、反射板やステイを設けない構成としてもよい。
前記実施形態では、発熱体としてハロゲンランプ120(ハロゲンヒータ)を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、赤外線ヒータやカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、ニップ部材として板状のニップ板130を例示したが、本発明はこれに限定されず、板状でない厚めの部材を採用してもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材として加圧ローラ150を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。
前記実施形態では、ニップ板130を加圧ローラ150(バックアップ部材)に押圧することでニップ部を形成する構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、バックアップ部材をニップ部材に押圧することでニップ部を形成する構成としてもよい。なお、この場合には、解除機構として、バックアップ部材をニップ部材から離すように移動させることで、ニップ圧を解除させる機構を採用してもよい。
前記実施形態では、記録シートとして、普通紙やはがきなどの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
前記実施形態では、本発明の定着装置を備えた画像形成装置として、レーザプリンタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、LEDによって露光を行うLEDプリンタであってもよいし、プリンタ以外の複写機や複合機などであってもよい。また、前記実施形態では、モノクロ画像を形成する画像形成装置を例示したが、これに限定されず、カラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
100 定着装置
110 定着フィルム
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
131A 下面
150 加圧ローラ
170 ガイド部材
CM 解除機構
P 用紙

Claims (3)

  1. 筒状の定着フィルムと、
    前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、
    前記定着フィルムの内面に摺接するように配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるニップ部材と、
    弾性変形可能であり、弾性変形した状態で前記ニップ部材との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材とを備えた定着装置であって、
    前記ニップ部材を、前記定着フィルムの軸方向に沿った回動軸線を中心に第1の姿勢と第2の姿勢とに回動させることにより、前記ニップ部からの記録シートの排出方向を調整する調整機構を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ部材のバックアップ部材側の面のうち、前記ニップ部材が前記第1の姿勢となるときに前記バックアップ部材に押圧される部分は、前記ニップ部材が前記第2の姿勢となるときに前記バックアップ部材に押圧される部分の曲率と異なる曲率で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ部材および前記バックアップ部材の一方を他方から離すように移動させることで、ニップ圧を解除させる解除機構を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
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