JP2013238897A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤を迅速に温めることで、起動時における定着装置の動作を良好にすることができる定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着装置100は、筒状の定着フィルム110と、定着フィルム110の内側に配置された発熱体(ハロゲンランプ120)と、定着フィルム110の内面に摺接するように配置され、発熱体からの輻射熱を受けるニップ板130と、ニップ板130との間で定着フィルム110を挟むことで定着フィルム110との間にニップ部N1を形成するバックアップ部材(加圧ローラ150)とを備えている。そして、ニップ板130を折り曲げることにより定着フィルム110の内面に向けて開口する凹部H1が形成され、当該凹部H1で潤滑剤Gを保持している。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、筒状の定着フィルムと、当該定着フィルム内に配置されるヒータと、定着フィルムの内面に摺接する肉厚の押圧パッドと、押圧パッドとの間で定着フィルムを挟持する加圧ローラとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、押圧パッドの定着フィルムとの摺接面に凹部を設け、この凹部に潤滑剤を入れることで、押圧パッドと定着フィルムとの摩擦を少なくして、定着フィルムを良好に回転させている。
特開2006−47769号公報
しかしながら、従来技術では、押圧パッドが肉厚であるため、押圧パッドの熱容量が大きくなり、押圧パッドを介して定着フィルム(詳しくは、定着フィルムと加圧ローラ間のニップ部)を迅速に加熱することができない問題があった。さらに、このように押圧パッドの熱容量が大きいと、特に冬場や寒冷地などの低温の状況下において定着装置を作動させる際、潤滑剤がなかなか温まらずにその粘性が高いままで維持されるため、定着装置の起動時において定着フィルムと押圧パッドとの摩擦が高くなり、良好な動作を実現できなくなるおそれもあった。
そこで、本発明は、潤滑剤を迅速に温めることで、起動時における定着装置の動作を良好にすることができる定着装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置であって、筒状の定着フィルムと、前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、前記定着フィルムの内面に摺接するように配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるニップ板と、前記ニップ板との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材とを備え、前記ニップ板を折り曲げることにより前記定着フィルムの内面に向けて開口する凹部を形成し、当該凹部に潤滑剤を保持させたことを特徴とする。
本発明によれば、潤滑剤を保持させる凹部を、ニップ板を折り曲げることによりに形成したので、従来のように肉厚の押圧パッドに潤滑剤を保持させる凹部を形成するものに比べ、ニップ板の板厚を薄く保って熱容量を小さくすることができる。そのため、従来の肉厚の押圧パッドに比べ、ニップ板を迅速に加熱することができ、ひいてはニップ板から熱を受ける潤滑剤を迅速に適性な粘度まで低くすることができる。
そして、特に冬場や寒冷地などの低温の状況下において定着装置を作動させる場合であっても、迅速に潤滑剤を温めることができるので、定着装置の起動時における定着フィルムとニップ板との摩擦を迅速に下げることができ、起動時における定着動作を良好に行うことができる。
また、折り曲げるという1つの動作で、ニップ板の剛性を上げることと凹部の形成が同時に達成されるので、その加工時間を短縮することができる。
本発明によれば、潤滑剤を保持させる凹部をニップ板の折り曲げにより形成することで、潤滑剤を迅速に温めることができるので、起動時における定着装置の動作を良好にすることができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。 ハロゲンランプ、ニップ板、反射板およびステイの斜視図である。 ニップ板、反射板およびステイを搬送方向から見た図である。 ニップ板の中央部を上に突出させた形態を示す断面図である。 図5のニップ板の搬送方向下流側の端部を示す拡大図(a)と、図2のニップ板の搬送方向下流側の端部を示す拡大図(b)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る定着装置100を備えたレーザプリンタ1(画像形成装置)の概略構成について説明した後、定着装置100の詳細な構成について説明する。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタを使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ31と、用紙Pの前側を持ち上げる用紙押圧板32と、給紙ローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストローラ37とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Pは、用紙押圧板32によって給紙ローラ33に寄せられ、給紙ローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着され
る構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙P上に転写されたトナー像(トナー)は、定着装置100を通過することで用紙P上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2に示すように、定着装置100は、定着フィルム110と、発熱体の一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ板130と、反射板140と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ150と、ステイ160とを主に備えている。
なお、以下の説明においては、用紙Pの搬送方向(略前後方向)を単に「搬送方向」といい、用紙Pの幅方向(略左右方向)を単に「幅方向」という。また、加圧ローラ150からの押圧力がかかる方向(略上下方向)を単に「押圧方向」という。
定着フィルム110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)のフィルムであり、その幅方向両端部が図示しないガイド部材により回転が案内されている。
ハロゲンランプ120は、ニップ板130および定着フィルム110を加熱することで用紙P上のトナーを加熱する公知の発熱体であり、定着フィルム110の内側において定着フィルム110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、加圧ローラ150の押圧力を受けるとともに、ハロゲンランプ120からの輻射熱を定着フィルム110を介して用紙P上のトナーに伝達する板状の部材であり、筒状の定着フィルム110の内面に摺接するように配置されている。
このニップ板130は、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。より詳細に、ニップ板130は、断面視において、搬送方向に沿うように延びるベース部131と、上に向けて折り曲げられた折曲部132とを主に有している。なお、本実施形態では、ベース部131の剛性を上げるためやニップ板130の端縁による定着フィルム110の削れ防止のためにベース部131の搬送方向の両端縁から折り曲げられる折曲部132
を形成したが、これに限定されず、折曲部132は形成しなくてもよい。
ベース部131は、搬送方向における中央部131Aが両端部131Bよりも当該ベース部131の面直方向にずれるように、詳しくは、加圧ローラ150側(下方)に向けて凸となるように(突出するように)屈曲形成されている。具体的に、ベース部131は、両端部131Bよりも中央部131Aが下方にオフセットされたようなハット形状に折り曲げ形成されており、このように折り曲げられることにより、両端部131Bの内端から斜め下側(加圧ローラ150側)に延びて中央部131Aに連結される接続部131Cが形成されている。
そして、両端部131Bと各接続部131Cとの間の屈曲部分が、定着フィルム110の内面に向けて開口する凹部H1として形成されている。すなわち、ベース部131の中央部131Aの搬送方向上流側と下流側に、1つずつ凹部H1が形成されている。
そして、各凹部H1内には、潤滑剤Gが保持されている。これにより、定着フィルム110とニップ板130との摺動抵抗が低減され、定着フィルム110を良好に回転させることが可能となっている。ここで、潤滑剤Gとしては、例えば耐熱性フッ素グリスを採用すればよい。
また、各凹部H1は、後述するニップ部N1(ベース部131の中央部131Aに接する定着フィルム110と加圧ローラ150とが接触する部分)の範囲外に位置している。すなわち、用紙P上のトナー像を熱定着させる部分であるニップ部N1に凹部H1が形成されないので、その分伝熱面積を確保することができ、ニップ部N1から用紙Pへの熱伝導性が向上されている。
さらに、各凹部H1と定着フィルム110との間で形成される潤滑剤Gを保持するための断面視三角形状の空間の3つの隅部のうち定着フィルム110の回転方向前側の隅部C1,C2は、鋭角に形成されている。そのため、定着フィルム110の回転方向後側の凹部H1において、定着フィルム110に付着した潤滑剤Gが、凹部H1の出口側(回転方向前側)の角部で削られることがないので、定着フィルム110に良好に潤滑剤Gを塗布させることが可能となっている。
なお、ベース部131の内面(上面)には、黒色の塗装を施したり、熱吸収部材を設けたりしてもよい。これによれば、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く吸収することができる。
また、ベース部131の両端部131Bは、後述するニップ部N1の範囲外に位置しており、搬送方向に延びる平面状に形成されている。これにより、後述するステイ160の広めの受圧面F1(加圧ローラ150からの押圧力を受ける面であり、搬送方向の長さがL1となる面)で、反射板140を間に挟んでベース部131の両端部131Bの一部の平面部分(受圧面F1に対応した部分)を支えることが可能となっている。
図3に示すように、ニップ板130は、ベース部131の右端部から平板状に延びる挿入部133と、ベース部131の左端部に形成された係合部134とをさらに有している。係合部134は、側面視U形状に形成されており、上に向けて折り曲げて形成された側壁部134Aには係合孔134Bが設けられている。
図2に示すように、反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱(主に前後方向や上方向に向けて放射された輻射熱)をニップ板130(ベース部131の内面)に向けて反射する部材であり、定着フィルム110の内側においてハロゲンランプ120を取
り囲むように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板140によってハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に集めることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く利用することができ、ニップ板130および定着フィルム110を速やかに加熱することができる。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板140は、湾曲形状(断面視略U形状)をなす反射部141と、反射部141の両端部から搬送方向に沿って延びるフランジ部142とを主に有している。なお、熱反射率を高めるため、反射板140は、鏡面仕上げを施したアルミニウム板などを用いて形成してもよい。
図3に示すように、反射板140の幅方向両端部にはフランジ状の係止部143が合計4つ形成されている(3つのみ図示)。係止部143は、フランジ部142より上方に位置し、図4に示すように、ニップ板130、反射板140およびステイ160が組み立てられたときに、後述するステイ160の複数の接触部163を挟む(幅方向において最も外側の接触部163Aと隣接する)ように配置される。
これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が左右に動こうとしても、係止部143が接触部163Aに当接することで、反射板140の幅方向の位置が規制される。その結果、反射板140の幅方向における位置ずれを抑制することができる。
図2に示すように、加圧ローラ150は、ニップ板130との間で定着フィルム110を挟むことで定着フィルム110との間にニップ部N1を形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。より詳細に、加圧ローラ150は、定着フィルム110を介してニップ板130を押圧することで定着フィルム110との間にニップ部N1を形成している。
この加圧ローラ150は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着フィルム110(または用紙P)との摩擦力により定着フィルム110を従動回転させる。
トナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ150と加熱された定着フィルム110の間(ニップ部N1)を搬送されることでトナー像(トナー)が熱定着されることとなる。
ステイ160は、搬送方向におけるニップ板130(ベース部131)の両端部131Bを広めの受圧面F1で支持することでニップ板130の剛性を確保する部材であり、反射板140(反射部141)の外面形状に沿った形状(断面視略U形状)を有して反射板140を覆うように配置されている。このようなステイ160は、比較的剛性が大きい、例えば、鋼板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。
ステイ160の前壁161および後壁162の下端には、図3に示すように、略櫛歯状をなすように形成された複数の接触部163が設けられている。
また、ステイ160の前壁161および後壁162の右端部には、下方に向けて延び、さらに左方へ向けて延びる略L形状の係止部165が設けられている。さらに、ステイ160の左端には、上壁166から左方に向けて延び、側面視略U形状に折り曲げられた保持部167が設けられている。保持部167の各側壁部167Aの内面には、内側に向けて突出する係合ボス167B(一方のみ図示)が設けられている。
図2および図3に示すように、ステイ160の前壁161および後壁162の内面の幅方向両端部には、内側に向けて突出する当接ボス168が合計4つ設けられている。この当接ボス168は、搬送方向において反射板140(反射部141)に当接する。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が前後に動こうとしても、当接ボス168に当接することで、反射板140の搬送方向の位置が規制される。その結果、反射板140の搬送方向における位置ずれを抑制することができる。
以上説明したステイ160に、反射板140およびニップ板130を組み付ける場合、まず、ステイ160に反射板140を嵌め込むようにして取り付ける。ステイ160の前壁161および後壁162の内面には当接ボス168が設けられているので、この当接ボス168が反射板140に当接することで、反射板140はステイ160に仮保持される。
その後、図4に示すように、ニップ板130の挿入部133をステイ160の係止部165の間に挿入してベース部131(両端部131B)を各係止部165に係合させ、次いで、ニップ板130の係合部134(係合孔134B)とステイ160の保持部167(係合ボス167B)とを係合させる。
これにより、ニップ板130は、ベース部131の両端部131Bが係止部165に支持され、係合部134が保持部167に保持されることで、ステイ160に保持される。また、反射板140は、フランジ部142がニップ板130とステイ160に挟まれた状態で、ステイ160に保持される。
なお、図示は省略するが、ニップ板130および反射板140を保持するステイ160と、ハロゲンランプ120は、定着フィルム110の回転を案内するガイド部材に保持されている。そして、このガイド部材が定着装置100の図示しない筐体に固定されることで、定着フィルム110、ハロゲンランプ120、ニップ板130、反射板140およびステイ160が定着装置100の筐体に保持されている。
本実施形態において、反射板140は、図2に示すように、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれた状態で支持されている。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が上下に動こうとしても、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれていることで、反射板140の押圧方向の位置が規制される。その結果、反射板140の押圧方向における位置ずれを抑制することができ、ニップ板130に対する反射板140の位置を固定することができる。
以上によれば、本実施形態において以下のような作用効果を得ることができる。
潤滑剤Gを保持させる凹部H1を、ニップ板130を折り曲げることによりに形成したので、従来のように肉厚の押圧パッドに潤滑剤を保持させる凹部を形成するものに比べ、ニップ板130の板厚を薄く保って熱容量を小さくすることができる。そのため、従来の肉厚の押圧パッドに比べ、ニップ板130を迅速に加熱することができ、ひいてはニップ板130から熱を受ける潤滑剤Gを迅速に適性な粘度まで低くすることができる。
そして、特に冬場や寒冷地などの低温の状況下において定着装置100を作動させる場合であっても、迅速に潤滑剤Gを温めることができるので、定着装置100の起動時における定着フィルム110とニップ板130との摩擦を迅速に下げることができ、起動時における定着動作を良好に行うことができる。
また、折り曲げるという1つの動作で、ニップ板130の剛性を上げることと凹部H1の形成が同時に達成されるので、その加工時間を短縮することができる。
凹部H1がニップ部N1の範囲外に位置するので、ニップ部N1の伝熱面積を大きくすることができ、ニップ部N1から用紙Pへの熱伝導性を向上させることができる。
凹部H1と定着フィルム110との間で形成される断面視三角形状の空間の隅部のうち定着フィルム110の回転方向前側の隅部C1,C2が、鋭角に形成されているので、定着フィルム110に良好に潤滑剤Gを塗布させることができる。特に、ニップ部N1よりも定着フィルム110の回転方向後側の凹部H1内の空間の隅部C2を鋭角としたので、回転方向後側の凹部H1内の潤滑剤Gを良好にニップ部N1に送り込むことができ、定着フィルム110とニップ板130との摺動抵抗を確実に抑えることができる。
ニップ板130(ベース部131)の両端部131Bを搬送方向に延びる平面状に形成したので、ニップ板130の平面状の両端部131Bをステイ160の比較的大きな受圧面F1で支持することができる。したがって、ステイ160からニップ板130が外れ難くなるので、ステイ160によってニップ板130を確実に支えることができる。
また、ニップ板130の搬送方向における中央部131Aを両端部131Bよりも面直方向にずれるように屈曲形成するとともに、両端部131Bを搬送方向に延びる平面状に形成することで、ニップ板130(ベース部131)がハット形状になるので、従来のコ字状のニップ板よりも屈曲部が多くなり、剛性をさらに強くすることができる。そのため、例えば従来と同等の剛性を保ちつつ従来よりもニップ板130を薄くすることができ、これにより、ニップ板130の熱容量を小さくして、ニップ板130を速やかに加熱することができる。
ニップ板130の中央部131Aが両端部131Bよりも加圧ローラ150側へ突出しているので、加圧ローラ150からの押圧力をニップ板130の突出した中央部131Aで良好に受け止めることができ、良好なニップ部N1を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、ニップ板130の中央部131Aを両端部131Bよりも下方に突出させたが、これに限定されず、図5に示すように、ニップ板230(ベース部231)の中央部231Aを両端部231B,231Cよりも上方(ハロゲンランプ120側)に突出させてもよい。なお、図5では、前記実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明は省略することとする。
これによれば、ニップ板230の搬送方向上流側の端部231Bの全体を定着フィルム110に摺接させることができるので、この端部231Bで定着フィルム110をニップ部N2に入る前に事前に加熱することができ、熱定着性を向上させることができる。
また、ニップ板230の搬送方向下流側の端部231Cが中央部231Aよりも下側へ突出するので、図6(a)に示すように、端部231Cの上下流付近において定着フィルム110を比較的小さな曲率半径で曲げることが可能となっている。
これにより、図6(b)に示すような前記実施形態では、曲率半径の大きな定着フィルム110が用紙Pからなかなか離れていかない(定着フィルム110と用紙Pの角度が小さい)が、図6(a)の形態では、曲率半径の小さな定着フィルム110が用紙Pから急激に離れる(定着フィルム110と用紙Pの角度が大きくなる)。そのため、図6(a)
の形態では、用紙Pを定着フィルム110から良好に剥離させることができる。
また、図5に示す形態のニップ板230は、前述したような両端部231B,231Cおよび中央部231Aと、両端部231B,231Cの内端から斜め上側(ハロゲンランプ120)側に延びて中央部231Aに連結される接続部231Dとを有するように折り曲げられている。これにより、図5に示す形態では、中央部231Aと接続部231Dとの間の屈曲部分が、潤滑剤Gを保持する凹部H2として形成されている。
そして、このように形成される凹部H2は、ニップ部N2の範囲内に位置するようになっている。すなわち、ニップ板230の両端部231B,231Cの内端および中央部231Aの中央部分と、加圧ローラ150との間で定着フィルム110を挟み込むことで、ニップ部N2の範囲内に凹部H2が配置されるようになっている。
このように、ニップ部N2の範囲内に凹部H2が位置することで、定着フィルム110が凹部H2内の潤滑剤Gに対して押し付けられるので、潤滑剤Gを良好に定着フィルム110に塗布することができる。
また、図5に示す形態でも、凹部H2と定着フィルム110とで形成される断面視三角形状の空間の隅部のうち回転方向前側の隅部は鋭角に形成されているので、定着フィルム110とニップ板230との摺動抵抗を下げることができるといった、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
前記実施形態では、反射板140やステイ160を設けたが、これに限定されず、反射板やステイを設けない構成としてもよい。
前記実施形態では、発熱体としてハロゲンランプ120(ハロゲンヒータ)を例示したが、これに限定されず、例えば、赤外線ヒータやカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材として加圧ローラ150を例示したが、これに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。また、前記実施形態では、加圧ローラ150(バックアップ部材)がニップ板130を押圧することでニップ部を形成する構成を例示したが、これに限定されず、ニップ板がバックアップ部材を押圧することでニップ部を形成する構成としてもよい。
前記実施形態では、記録シートとして、普通紙やはがきなどの用紙Pを例示したが、これに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
前記実施形態では、本発明の定着装置を備えた画像形成装置として、レーザプリンタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、LEDによって露光を行うLEDプリンタであってもよいし、プリンタ以外の複写機や複合機などであってもよい。また、前記実施形態では、モノクロ画像を形成する画像形成装置を例示したが、これに限定されず、カラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
100 定着装置
110 定着フィルム
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
131 ベース部
131A 中央部
131B 両端部
131C 接続部
150 加圧ローラ
160 ステイ
C1 隅部
G 潤滑剤
H1 凹部
N1 ニップ部
P 用紙

Claims (6)

  1. 記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置であって、
    筒状の定着フィルムと、
    前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、
    前記定着フィルムの内面に摺接するように配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるニップ板と、
    前記ニップ板との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材とを備え、
    前記ニップ板を折り曲げることにより前記定着フィルムの内面に向けて開口する凹部を形成し、当該凹部に潤滑剤を保持させたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ板が、前記搬送方向に延びる平面状に形成される両端部と、当該両端部の内端から前記バックアップ部材側に延びる接続部と、各接続部を連結する中央部とを有するように折り曲げられることで、前記両端部と前記接続部との間の屈曲部分が前記凹部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記凹部は、前記ニップ部の範囲外に位置することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ニップ板が、前記搬送方向に延びる平面状に形成される両端部と、当該両端部の内端から前記発熱体側に延びる接続部と、各接続部を連結する中央部とを有するように折り曲げられることで、前記中央部と前記接続部との間の屈曲部分が前記凹部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記凹部は、前記ニップ部の範囲内に位置することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記凹部と前記定着フィルムとの間で形成される前記潤滑剤を保持するための空間の隅部のうち前記定着フィルムの回転方向前側の隅部が、鋭角に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
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