JP2011158532A - 画像表示装置およびプログラム並びに画像表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の表示をより適切に行なう。
【解決手段】VRAMからの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAMへの1画素分のデータの書き込みタイミングよりも速いLCDコントローラーにおいて、通常時は読み出しタイミング(クロック信号DCLK)にデフォルト値Ddefを設定し(S320)、書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み込み用のアドレスカウンターAc2との差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下となったときに読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一の設定値Dlowに設定する(S330)。これにより、データの読み出しが書き込みを追い越す追い越し現象が生じるのを回避でき、液晶ディスプレイへの画像の表示をより適切に行なうことができる。
【選択図】図6
【解決手段】VRAMからの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAMへの1画素分のデータの書き込みタイミングよりも速いLCDコントローラーにおいて、通常時は読み出しタイミング(クロック信号DCLK)にデフォルト値Ddefを設定し(S320)、書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み込み用のアドレスカウンターAc2との差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下となったときに読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一の設定値Dlowに設定する(S330)。これにより、データの読み出しが書き込みを追い越す追い越し現象が生じるのを回避でき、液晶ディスプレイへの画像の表示をより適切に行なうことができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、表示部に画像を表示する画像表示装置およびコンピューターを画像表示装置として機能させるためのプログラム並びに画像表示制御方法に関する。
従来、この種の画像表示装置としては、1ライン分の画像データを一時的に格納するラインバッファーと、読み出しと書き込みとが非同期で行なわれるVRAM(VideoRAM)とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。この装置では、VRAMへのデータの書き込みとVRAMからのデータの読み出しとに競合が生じるおそれがあるときには、VRAMの空き領域へ新たなデータの書き込みを行なうことにより、データの読み出しと競合を生じさせることなく、データの書き込みを効率よく行なうことができるとしている。
しかしながら、上述した装置では、VRAMへのデータの書き込みとVRAMからのデータの読み出しとが競合する場合に特別なアドレス管理が必要となるため、処理が複雑となってしまう。
本発明の画像表示装置およびプログラム並びに画像表示制御方法は、簡易な処理により画像の表示をより適切にすることを主目的とする。
本発明の画像表示装置およびプログラム並びに画像表示制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像表示装置は、
表示部に画像を表示する画像表示装置であって、
単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、
単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、
前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込む画像データ書き込み手段と、
前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出す画像データ読み出し手段と、
前記画像データ読み出し手段により読み出された画像データを前記表示部に出力する表示出力手段と、
を備え、
前記画像データ読み出し手段は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行する手段である
ことを要旨とする。
表示部に画像を表示する画像表示装置であって、
単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、
単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、
前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込む画像データ書き込み手段と、
前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出す画像データ読み出し手段と、
前記画像データ読み出し手段により読み出された画像データを前記表示部に出力する表示出力手段と、
を備え、
前記画像データ読み出し手段は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行する手段である
ことを要旨とする。
この本発明の画像表示装置では、通常時には所定のタイミングでフレーム用記憶手段からの画像データの読み出しを実行し、所定のタイミングでは画像データの読み出しと画像データの書き込みとが競合する競合時には競合が回避されるようタイミングの変更を伴って画像データの読み出しを実行する。これにより、簡易な処理によりフレーム用記憶手段における画像データの読み出しと書き込みとが競合しないようにして、画像の表示をより適切なものとすることができる。
こうした本発明の画像表示装置において、前記所定のタイミングは、前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込み速度よりも速い読み出し速度であり、前記画像データ読み出し手段は、前記競合時には、前記画像データの読み出しが前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みを追い越さないよう前記所定のタイミングよりも読み出し速度を低下させて前記画像データの読み出しを実行する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の画像表示装置において、前記画像データ読み出し手段は、前記通常時には第1の所定の読み出し速度で画像データの読み出しを実行し、前記競合時には前記書き込み速度と同一の第2の所定の読み出し速度で画像データの読み出しを実行する手段であるものとすることもできる。
本発明のプログラムは、表示部を備えるコンピューターを上述したいずれかの本発明の画像表示装置として機能させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをコンピューターに実行させれば、上述した画像表示装置と同様の効果を得ることができる。
本発明の画像表示制御方法は、
単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、を備え、表示部への画像の表示を制御する画像表示制御方法であって、
(a)前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込むステップと、
(b)前記ステップ(a)による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すステップと、
(c)前記ステップ(b)により読み出された画像データを前記表示部に出力するステップと
を備え、
前記ステップ(b)は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記ステップ(a)による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行するステップである
ことを要旨とする。
単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、を備え、表示部への画像の表示を制御する画像表示制御方法であって、
(a)前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込むステップと、
(b)前記ステップ(a)による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すステップと、
(c)前記ステップ(b)により読み出された画像データを前記表示部に出力するステップと
を備え、
前記ステップ(b)は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記ステップ(a)による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行するステップである
ことを要旨とする。
この本発明の画像表示装置用の制御方法によれば、通常時には所定のタイミングでフレーム用記憶手段からの画像データの読み出しを実行し、所定のタイミングでは画像データの読み出しと画像データの書き込みとが競合する競合時には競合が回避されるようタイミングの変更を伴って画像データの読み出しを実行する。これにより、簡易な処理によりフレーム用記憶手段における画像データの読み出しと書き込みとが競合しないようにして、画像の表示をより適切なものとすることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリンター20の外観を示す外観斜視図であり、図2は、本実施形態のプリンター20の機能ブロックを示すブロック図である。
本実施形態のプリンター20は、印刷機構40(図2参照)を内蔵しL版サイズの用紙に印刷を行なうフォトプリンターとして構成されており、その外観としては、図1に示すように、本体21の上面には本体21を持ち運ぶための取っ手22が、本体21の背面にはセットした用紙を自動給紙するオートシートフィーダー23が、本体21の前面には印刷機構40により印刷された用紙を保持する排紙トレイ24と写真や印刷時の設定を確認するための液晶ディスプレイ(LCD)25が、本体21の側面には電源をオンオフするための電源ボタン26が、それぞれ設けられている。また、本体21の前面には、排紙トレイ24に隣接した位置に赤外線通信ポート28(受光部)が設けられており、この赤外線通信ポート28に発光部30aを向けてリモートコントロール装置30を操作することにより、プリンター20を遠隔操作できるようになっている。なお、リモートコントロール装置30は、プリンター20を遠隔操作するためのボタン類として、電源をオンオフするための電源ボタン31と、印刷中に押されると印刷を中止し写真選択画面で押されると印刷枚数や写真の選択を解除するストップ/設定クリアボタン32と、トップメニュー画面を表示するためのトップメニューボタン33と、印刷枚数を設定するための印刷枚数設定ボタン34と、項目や設定値を選択するための上下左右ボタン35と、項目を決定したり次の画面に進むためのOKボタン36と、一つ前の画面に戻る戻るボタン37と、印刷を開始する印刷ボタン38と、設定画面を表示する設定ボタン39などを備える。
印刷機構40は、図2に示すように、左右方向(主走査方向)にループ状に架け渡されたキャリッジベルト43により駆動されガイド42に沿って左右に往復するキャリッジ41と、キャリッジ41にシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを供給するインクカートリッジ44と、各インクカートリッジ44から供給された各インクに圧力をかけてノズルから用紙Sに向けてインクを吐出する印刷ヘッド45と、副走査方向に用紙Sを搬送する搬送ローラー46とを備える。インクカートリッジ44は、印刷機構40の下方に取り付けられており、インクカートリッジ44がキャリッジ41上に搭載されていない、いわゆるオフキャリッジタイプである。印刷ヘッド45は、ここでは圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
LCD25は、LCDコントローラー60による表示制御を受けて文字や図形,記号などを表示する。LCD25は、本実施形態では、960ドット×240ドットの画素により構成されており、960ドット分の画像データにより1ラインが形成され、240ラインのラインデータにより1フレーム(1画像)が形成される。
また、本実施形態のプリンター20は、その制御系としては、図2に示すように、プリンター全体の制御を司るメインコントローラー50と、印刷機構40を制御するプリンターASIC48と、赤外線通信ポート28を介して入力した赤外線信号を操作信号として処理する赤外線通信コントローラー56と、LCD25を表示制御するLCDコントローラー60と、メモリーカードスロット57に挿入されたメモリーカードMCに対するデータの書き込みや読み出しを制御するメモリーカードコントローラー58と、を備え、これらはバス59を介して互いに電気的に接続されている。
図3は、LCDコントローラー60の機能ブロックを示すブロック図である。LCDコントローラー60は、図示するように、入力されたシリアルデータの画像データをパラレルデータの画像データに変換する入力SP変換部61と、パラレルデータに変換された画像データの1ライン分を一時的に保持するラインバッファー62と、ラインバッファー62から画像データを1画素ずつ読み出して圧縮する圧縮部63と、1フレーム分の圧縮データを保持するVRAM65と、圧縮データのVRAM65への書き込みとVRAM65に保持されている圧縮データの読み出しとを制御するVRAM制御部64と、水平/垂直同期信号などの各種同期信号を発生させる同期信号発生部66と、LCD25への画面表示の水平/垂直同期信号に同期してVRAM65から周期的に圧縮データを読み出すと共に解凍して元の画像データを復元する解凍部67と、復元された画像データをLCD25に表示するためのデータ変換を行なう出力データ変換部68と、LCD25に接続されたLCDインターフェース(I/F)69とを備える。
VRAM65からのデータの読み出しは、同期信号発生部66から水平同期信号が出力されたときに解凍部67がVRAM制御部64に指示することにより開始され、次の水平同期信号が出力されるまでの1周期の間に1ライン分のデータを画像の左端から右方向に順に読み出すことにより行なわれる。具体的には、同期信号発生部66から出力される1画素分の圧縮データの読み出しタイミングを定めるクロック信号DCLK(本実施形態ではデフォルト値は20MHz)に従って、1画素分ずつデータを読み出すことにより行なわれる。一方、VRAM65へのデータの書き込みは、ラインバッファー62に1ライン分の画像データが保持されたときに圧縮部63がVRAM制御部64に指示することにより開始され、上述したデータの読み出し(水平同期信号)とは非同期に行なわれる。具体的には、同期信号発生部66から出力される1画素分のデータの書き込みのタイミングを定めるクロック信号SCLK(本実施形態では10MHz)に従って、画像の左端から右方向に1画素分ずつラインバッファー62から画像データを読み出して圧縮してからVRAM65の対応するアドレスに書き込むことにより行なわれる。このように、VRAM65からのデータの読み出しとVRAM65へのデータの書き込みとは非同期で行なわれることから、VRAM65からのデータの読み出しの途中で新たなデータの書き込みが追い越し、或いは、VRAM65へのデータの書き込みの途中でデータの読み出しが追い越す場合が生じる。本実施形態では、基本的には、VRAM65への1画素分のデータの書き込みタイミングを定めるクロック信号SCLKを10MHzで発生させ、VRAM65からの1画素分のデータの読み出しタイミングを定めるクロック信号DCLKを20MHzで発生させるものとしていることから、後者の追い越し現象が生じるものとなる。
メインコントローラー50は、CPU51を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶するROM52と、一時的にデータを記憶するRAM53と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリー54と、電源ボタン26からの操作信号を入力するインターフェース55(I/F)とを備える。このメインコントローラー50は、メモリーカードスロット57に挿入されたメモリーカードMCから画像ファイルなどを入力したり、赤外線通信コントローラー56からの操作信号や印刷機構40の各部からの検出信号などを入力したりする。また、メインコントローラー50は、メモリーカードMCに編集画像などを保存したり、プリンターASIC48への指令信号やLCDコントローラー60への制御信号を出力したりする。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作、特に、LCDコントローラー60の動作について説明する。図4は、圧縮部63により実行されるVRAMデータ書き込み処理の一例を示すフローチャートであり、図5は、解凍部67により実行されるVRAMデータ読み出し処理の一例を示すフローチャートである。
VRAMデータ書き込み処理では、まず、ラインバッファー62に1ライン分の画像データが保持されるのを待ち(ステップS100)、クロック信号DCLKが入ったときに(ステップS110)、ラインバッファー62から画像データを読み出して(ステップS120)、読み出した画像データを圧縮し(ステップS130)、圧縮後のデータ(圧縮データ)をVRAM65の書き込み用のアドレスカウンターAc1が示すアドレスに書き込む(ステップS140)。そして、アドレスカウンターAc1を値1だけインクリメントし(ステップS150)、ラインバッファー62が空となるまでステップS110に戻ってクロック信号DCLKが入るたびにステップS120〜S150の処理を繰り返す(ステップS160)。ラインバッファー62が空となると、アドレスカウンターAc1がVRAM65の最終ラインの最終画素を示すアドレスAendのときには(ステップS170)、アドレスカウンターAc1を画像の先頭ラインの先頭画素を示すアドレスに初期化して(ステップS180)、本処理を終了する。なお、画像データの圧縮は、本実施形態では、各ライン毎に、ラインバッファー62の先頭画素(各ラインの左端の画素)については無圧縮とし、そのラインにおける2番目の画素から最終画素については左に隣接する画素の画像データとの差分を演算すると共に演算した差分を量子化(DPCM符号化)することにより圧縮するものとした。
VRAMデータ読み出し処理では、まず、同期信号発生部66から水平同期信号が入るのを待ち(ステップS200)、水平同期信号が入ると、クロック信号SCLKが入るのを待つ(ステップS210)。クロック信号SCLKが入ると、VRAM65の読み出し用のアドレスカウンターAc2が示すアドレスから圧縮データを読み出し(ステップS220)、読み出した圧縮データを解凍し(ステップS230)、解凍して得られた元の画像データを出力データ変換部68に出力する(ステップS240)。そして、アドレスカウンターAc2を値1だけインクリメントし(ステップS250)、1ライン分のデータの読み出しが完了するまでステップS210に戻ってクロック信号SCLKが入るたびにステップS220〜S250の処理を繰り返し(ステップS260)、1ライン分のデータの読み出しが完了すると、アドレスカウンターAc2がVRAM65の最終ラインの最終画素を示すアドレスAendであるか否か即ち全ラインのデータの読み出しが完了したか否かを判定する(ステップS270)。全ラインのデータの読み出しが完了していないときには、ステップS200に戻って水平同期信号が入るたびに残りのラインに対してステップS210〜S250の処理を繰り返し、全ラインのデータの読み出しが完了すると、アドレスカウンターAc2を画像の先頭ラインの先頭画素を示すアドレスに初期化して(ステップS280)、本処理を終了する。
図6は、同期信号発生部66により実行されるDCLK設定処理の一例を示すフローチャートである。DCLK設定処理では、まず、アドレスカウンターAc1,Ac2を圧縮部63と解凍部67とからそれぞれ入力し(ステップS300)、入力したアドレスカウンターAc1,Ac2の差分(Ac1−Ac2)が予め定めた所定値Arefよりも大きいか否かを判定する(ステップS310)。この判定は、本実施形態では、VRAM65からの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAM65への1画素分のデータの書き込みタイミングよりも速いことから、データの読み出しが書き込みを追い越す追い越し現象が発生するおそれを判定するものとなる。差分(Ac1−Ac2)が所定値Arefよりも大きいときには、追い越し現象は発生するおそれはないと判断し、クロック信号DCLKにデフォルト値Ddefを設定して(ステップS320)、本処理を終了し、差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下のときには、このままでは追い越し現象が発生するおそれがあると判断し、クロック信号DCLKに設定値Dlowを設定して(ステップS330)、本処理を終了する。ここで、設定値Dlowは、上述した追い越し現象を回避するために、図5のVRAMデータ読み出し処理で行なわれるデータの読み出しタイミングを、デフォルト値Ddef(本実施形態では、20MHz)よりも低速にしたものである。具体的には、図4のVRAMデータ書き込み処理で行なわれるデータの書き込みタイミングと同一の速度(本実施形態では、10MHz)となるよう定めるものとした。
図7は、従来例の書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み出し用のアドレスカウンターAc2の時間変化を示し、図8は、本発明の書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み出し用のアドレスカウンターAc2の時間変化を示す。なお、従来例では、VRAM65の書き込みタイミングは10MHz一定とし、読み出しタイミングは20MHz一定とした。従来例では、書き込みタイミングよりも速い読み込みタイミングでデータを読み出すと、読み出しが書き込みを追い越す場合が生じるが(図7参照)、本発明では、書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み込み用のアドレスカウンターAc2との差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下となったときに読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一の速度とするから、追い越し現象は生じない(図8参照)。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の液晶ディスプレイ(LCD)25が本発明の「表示部」に相当し、ラインバッファー62が「ライン用記憶手段」に相当し、VRAM65が「フレーム用記憶手段」に相当し、圧縮部63とVRAM制御部64と同期信号発生部66とが「画像データ書き込み手段」に相当し、解凍部37とVRAM制御部64と同期信号発生部66とが「画像データ読み出し手段」に相当し、出力データ変換部68が「表示出力手段」に相当する。なお、本実施形態では、マルチファンクションプリンター20の動作を説明することにより本発明の表示制御方法の一例も明らかにしている。
以上説明した本実施形態のプリンター20によれば、VRAM65からの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAM65への1画素分のデータの書き込みタイミングよりも速いLCDコントローラー60において、通常時は読み出しタイミング(クロック信号DCLK)にデフォルト値Ddefを設定し、書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み込み用のアドレスカウンターAc2との差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下となったときに読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一の設定値Dlowに設定するから、データの読み出しが書き込みを追い越す追い越し現象が生じるのを回避することができる。この結果、液晶ディスプレイ25への画像の表示をより適切に行なうことができる。
上述した実施形態では、通常時には読み出しタイミングを定めるクロック信号DCLKにデフォルト値Ddefを設定し、読み出しの途中で書き込み用のアドレスカウンターAc1と読み込み用のアドレスカウンターAc2との差分(Ac1−Ac2)が所定値Aref以下となったときに読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一の設定値Dlowに設定するものとしたが、追い越しが生じなければよいから、必ずしも読み出しタイミングを書き込みタイミングと同一とする必要はない。また、読み出し途中で読み出しタイミングを変更するものに限られず、読み出しの開始時(読み出し用のアドレスカウンターAc1が先頭ラインの先頭画素を示すアドレスであるとき)に、書き込み用のアドレスカウンターAc2の値と書き込みタイミングとデフォルト値Ddefの読み出しタイミングとに基づいて、先頭ラインの先頭画素から最終ラインの最終画素までのデータをVRAM65から読み出す際に途中でVRAM65の書き込みを追い越すか否かを予測し、追い越すと予測される場合に、追い越しが生じないよう読み出しタイミングを変更してから読み出しを開始するものとしてもよい。この場合、読み出しタイミングは、書き込み用のアドレスカウンターAc2が先頭アドレスの先頭画素に近いほど低速となるよう設定することが望ましい。
上述した実施形態では、RAM65からの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAM65への1画素分のデータの書き込みタイミングよりも速いLCDコントローラー60を用いて液晶ディスプレイ25を表示制御するものとしたが、RAMからの1画素分のデータの読み出しタイミングがVRAMへの1画素分のデータの書き込みタイミングよりも遅いLCDコントローラーを用いるものとしてもよい。この場合、VRAM65からのデータの読み出しの途中で新たなデータの書き込みが追い越すものとなるから、データの書き込みが読み出しを追い越さないよう読み出しタイミングを設定する必要がある。
上述した実施形態では、ラインバッファー62に保持されている画像データを圧縮してからVRAM65に記憶させるものとしたが、画像データを未圧縮のままVRAM65に記憶させるものとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明を液晶ディスプレイ25付きのプリンター20に適用して説明したが、これに限られず、ディスプレイを備える機器であれば、例えば、FAX機器やビューワー,パーソナルコンピューターなど如何なる機器に適用するものとしてもよい。また、ディスプレイも液晶ディスプレイに限られず、プラズマディスプレイや有機ELディスプレイなど複数の画素により構成される如何なるディスプレイに適用するものとしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
20 プリンター、21 本体、22 取っ手、23 オートシートフィーダー、24 排紙トレイ、25 液晶ディスプレイ、26 電源ボタン、28 赤外線通信ポート、30 リモートコントロール装置、30a 発光部、31 電源ボタン、32 ストップ/設定クリアボタン、33 トップメニューボタン、34 印刷枚数設定ボタン、35 上下左右ボタン、36 OKボタン、37 戻るボタン、38 印刷ボタン、39 設定ボタン、40 印刷機構、41 キャリッジ、42 ガイド、43 キャリッジベルト、44 インクカートリッジ、45 印刷ヘッド、46 搬送ローラー、48 プリンターASIC、50 メインコントローラー、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 フラッシュメモリー、55 インターフェース(I/F)、56 赤外線通信コントローラー、57 メモリーカードスロット、58 メモリーカードコントローラー、60 LCDコントローラー、61 入力SP変換部、62 ラインバッファー、63 圧縮部、64 VRAM制御部、65 VRAM、66 同期信号発生部、67 解凍部、68 出力データ変換部、69 LCDインターフェース(I/F)、MC メモリーカード。
Claims (5)
- 表示部に画像を表示する画像表示装置であって、
単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、
単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、
前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込む画像データ書き込み手段と、
前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出す画像データ読み出し手段と、
前記画像データ読み出し手段により読み出された画像データを前記表示部に出力する表示出力手段と、
を備え、
前記画像データ読み出し手段は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行する手段である
画像表示装置。 - 請求項1記載の画像表示装置であって、
前記所定のタイミングは、前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込み速度よりも速い読み出し速度であり、
前記画像データ読み出し手段は、前記競合時には、前記画像データの読み出しが前記画像データ書き込み手段による画像データの書き込みを追い越さないよう前記所定のタイミングよりも読み出し速度を低下させて前記画像データの読み出しを実行する手段である
画像表示装置。 - 前記画像データ読み出し手段は、前記通常時には第1の所定の読み出し速度で画像データの読み出しを実行し、前記競合時には前記書き込み速度と同一の第2の所定の読み出し速度で画像データの読み出しを実行する手段である請求項2記載の画像表示装置。
- 表示部を備えるコンピューターを、請求項1ないし3いずれか1項に記載の画像表示装置として機能させるためのプログラム。
- 単位ライン分の画像データを記憶するライン用記憶手段と、単位フレーム分の画像データを記憶するフレーム用記憶手段と、を備え、表示部への画像の表示を制御する画像表示制御方法であって、
(a)前記ライン用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すと共に該読み出した画像データを前記フレーム用記憶手段に書き込むステップと、
(b)前記ステップ(a)による画像データの書き込みとは非同期に動作し、前記フレーム用記憶手段に記憶された画像データを1画素ずつ読み出すステップと、
(c)前記ステップ(b)により読み出された画像データを前記表示部に出力するステップと
を備え、
前記ステップ(b)は、通常時には所定のタイミングで前記画像データの読み出しを実行し、前記所定のタイミングでは前記画像データの読み出しと前記ステップ(a)による画像データの書き込みとが競合する競合時には該競合が回避されるようタイミングの変更を伴って前記画像データの読み出しを実行するステップである
画像表示制御方法。
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