JP2011158224A - レンジフードの設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】一形態のレンジフードを用いて背面取り付けタイプ、側面取り付けタイプ、天井吊りタイプの各設置タイプに対して適用させた取り付け設置を可能したレンジフードの設置構造を提供する。
【解決手段】フード部1の上に送風機ボックス2を設置している形態のレンジフードAの送風機ボックス2の前面2a側に位置して取り付けられる前面幕板C1、同側面2b側に位置して取り付けられる側面幕板C2、同背面2c側に位置して取り付けられる背面幕板C3を備え、背面幕板C3は、前面幕板C1および側面幕板C2の高さよりも、フード部1のフード高さ分、高く形成されて、レンジフードAがキッチン壁面K1に側面取り付け、または、キッチン天井K2に天井吊りにて取り付け設置されるときに、フード部1の背面1a下端縁(捕獲空間Mの下向き開口縁)からキッチン天井K2に向けて取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンジフードの設置構造に係り、特に、キッチンの壁面や天井などに、薄型レンジフードの送風機ボックスを目隠すための幕板部材を用いて取り付け設置するレンジフードの設置構造に関する。
レンジフードは、調理時に発生する汚染空気を吸い込み捕獲(捕集)する下向き開口の捕獲空間を有するフード部と、このフード部の上に取り付けられる送風機内臓の送風機ボックスを主要構成部として構成されている。
フード部は、底面視で略矩形形状の適宜の横幅寸法を有する下向き開口の扁平箱型に形成されている。例えば、調理時に使用者と対面する操作部が備えられている前面と反対側の背面の長辺側幅寸法を、例えば、600mm、750mm、900mm、1200mmとして底面視で略矩形形状に形成されている4タイプのフード部が知られている。そして、送風機ボックスは、フード部の天板上にネジ止めなどによって設置されるように形成されている。
そして、このように形成されているレンジフードのキッチンへの設置としては、以下の三つのタイプを挙げることができる。
一つ目が、昔から最も標準的なキッチンタイプとして知られているキャビネット(吊り戸棚など)が取り付けられるキッチン壁面に、フード部の背面を突き合わせた状態でキャビネットと並列されて取り付け設置される背面取り付けタイプである(例えば、特許文献1および2などを参照)。
二つ目が、オープンキッチンの場合のように、フード部の一側面(短辺一側)をキッチン壁面に突合せた状態で取り付け設置される側面取り付けタイプである(例えば、特許文献3など参照)。
三つ目が、アイランドキッチンの場合のように、キッチン壁面から離れたキッチン天井から吊り上げられるように取り付け設置される天井吊りタイプである(例えば、特許文献4などを参照)。
また、このように背面取り付けタイプ、側面取り付けタイプ、天井吊りタイプなどによってキッチンに取り付け設置されるレンジフードは、底面視で略矩形形状の扁平箱型に形成されるフード部を、欧米スタイルを取り入れた様々なシステムキッチンとの兼ね合いを持たせたデザイン性などを重視してより薄く形成したスリムタイプになってきている。
特開平10−288369号公報(段落番号0008、および図1参照) 特開2005−106426号公報(段落番号0030、および図1、図5参照) 特開2009−127974号公報(段落番号0002、0018、および図3参照) 特開2009−3622号公報(段落番号0006、0007、0018、および図1参照
ところで、特許文献2および特許文献3に記載されているように、送風機ボックスがフード部の背面側や一側面側に位置して設置されている形態のレンジフードを、前記したように、背面取り付けタイプや側面取り付けタイプにて設置する場合、送風機ボックスをキッチン壁面にネジ止め、必要に応じてフード部の背面や一側面をネジ止めするなどによってキッチン壁面に強固に、かつ、安定良く取り付け設置することができる。
そして、特許文献1に記載されている送風機ボックスがフード部の略中央部位に位置して設置されている形態のレンジフードを、特許文献4のアイランドキッチンに適用させた場合においても安定良く取り付け設置することができる。つまり、アイランドキッチンでは、例えば、図に示すように、天井裏の躯体梁柱などに上端側を取り付けられてキッチン天井から室内に垂れ下げられる4本の吊りボルトの下端側に連結ブラケットを介してフード部を4点支持にて支持させた設置構造であることから、レンジフードは安定良く設置される。
しかしながら、特許文献1に記載されているレンジフードを、特許文献2および特許文献3に記載の背面取り付けや側面取り付けにて設置する場合、フード部の略中央部位に位置して設置されている送風機ボックスをキッチン壁面に取り付けることができない。そのため、キッチン壁面への取り付けはフード部の背面のみまたは一側面のみの取り付けとなる。つまり、デザイン性などを重視して高さ(厚さ)が薄く形成されているスリムタイプのフード部の背面または一側面のみをキッチン壁面に専用の止めネジを用いて取り付けるレンジフードの取り付け設置構造となる。
そのために、フード部の略中央部位に位置して送風機ボックスが設置され、しかも、厚さが薄くなったことによるフード部の構造上などから、キッチン壁面に取り付けられた背面または一側面と対向するフード部の前面または他側面側が、フード部自体や送風機ボックス(ボックスを含めた内部のシロッコファンなど)の重みによって垂れ下がるなど、レンジフードの水平な設置姿勢が保たれないという撓み現象が発生するおそれがある。
特に、特許文献3に記載されているオープンキッチンのように、キッチン壁面にフード部の一側面(短辺一側)を取り付ける側面取り付けタイプのレンジフードの場合、壁取付一側面から対向する他側面側までのフード部の開放長さが長くなるため、その分、撓み現象が発生し易く、その撓み変形量も大きくなるおそれがある。
また、レンジフードを水平な設置姿勢に保てない理由として、キッチン壁面の強度が十分でないことや、キッチン壁面の垂直度が均一でない場合、その影響を受けて難しい場合もある。
このように、レンジフードの水平な設置姿勢が保たれないなどの不具合が発生すると、調理カウンタとレンジフードが平行でなくなるなどのシステムキッチンの調和が乱れてシステムキッチン全体の見栄えが損なわれる。また、システムキッチンのキャビネットと並設して組み込まれるタイプのレンジフードの場合では、キャビネットの下面とフード部の下向き開口縁部との間に段差が生じて、見栄えが損なわれることとなる。
さらに、フード部には、油煙などから衝突分離されて捕獲された油脂分を回収するためのオイルトレイなどが備えられている。このために、レンジフードにはフード部の内面に付着した油脂分やフィルタによって捕獲された油脂分をオイルトレイへと向けて流すように流下勾配が各所に設けられている。このような場合、フード部の水平姿勢が崩れてしまうと、油脂分の流れが設計時とは変わり、油脂分を設計通りにオイルトレイに回収することができないなどの不具合が発生するおそれがある。
また、特許文献1〜特許文献3に示されているように、従来では、それぞれの設置タイプに合わせて設計・デザインされた形態のレンジフードを製造することで、各設置タイプに適用させていた。
そのために、従来では、形態が異なるレンジフード(フード部、送風機ボックス、幕板、ダクトカバーなど)をプレスによる板金加工などによって製造するためのそれぞれ製造設備や製造ラインが個々に必要となるなどから、設備費が嵩み、結果として、レンジフードの製造コストが高くなっているのが現状である。
そこで、本発明者は、部品の共通化とキッチンへの設置構造に着目し、長年にわたり鋭意研究し試作製造を重ねてきた結果、前記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
すなわち、部品を共通化させた一形態のレンジフードを用いて背面取り付けタイプ、側面取り付けタイプ、天井吊りタイプの各設置タイプに対して適用させた取り付け設置を可能したレンジフードの設置構造を提供することにある。
また、本発明では、設置姿勢を確実に、かつ、強固に、そして当初の設置姿勢を継続して保持することができ、しかも、取り付け設置するときなどにおいてキャビネットの下面との位置合せ(面合わせ)調整を簡易に行うことができるレンジフードの設置作業に有効なレンジフードの設置構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明では、フード部の上に送風機ボックスを設置しているレンジフードを、少なくとも前記送風機ボックスを目隠す幕板部材を用いて壁面または天井に取り付け設置するレンジフードの設置構造であって、
前記幕板部材は、前記送付機ボックスの前面側に位置して取り付けられる前面幕板、同側面側に位置して取り付けられる側面幕板、同背面側に位置して取り付けられる背面幕板のうち、少なくとも前記前面幕板または前記全ての幕板からなり、前記背面幕板は、前記前面幕板および前記側面幕板の前記フード部上から前記天井に向けた高さ方向の長さよりも、前記フード部のフード厚さ分、長く形成されて、前記レンジフードが前記壁面に側面取り付け、または、前記天井に天井吊りにて取り付け設置されるときに、前記フード部の背面から前記天井に向けて取り付けられることを特徴とする。
ここで、前記レンジフードを前記壁面に取り付け設置するとき、前記フード部の設置姿勢を調整するための設置調整部材を備えていること、そして、この設置調整部材は、前記前面幕板および前記背面幕板を係脱自在な係合によって取り外し可能に支持する係止部を備え、さらに、前記壁面に沿って取り付けられる壁取付部材と、前記壁取付部材の途中部位に一端側が取り付けられ、他端側が前記レンジフードに取り付けられる連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記壁面にネジ止めによって当該壁面方向に引寄せられるように形成されていることなどの構成を採用することが好適なものとなる。
また、前記壁取付部材と前記連結部材との両部材に、前記レンジフードの設置姿勢を調整する調整兼連結手段を備え、かつ、前記壁取付部材には前記壁面に取り付けられる前記フード部の前記背面側を固着保持させる固着辺部を備えていること、そして、前記調整兼連結手段は、前記連結部材の一端側に設けられる壁ネジ止め引寄せ辺部と、当該一端側に設けられる連結孔と、この連結孔に対向する前記壁取付部材側に設けられる引寄せ調整兼連結長孔とから形成されていることなどの構成を採用することが好適なものとなる。
さらに、前記壁取付部材は、前記幕板部材の上部内側に位置して前記天井に至るように取り付けられるダクトカバーの調整兼取付長孔を備えていること、そして、前記レンジフードを前記天井に取り付け設置するための天井吊り部材を備えているなどの構成を採用することが好適なものとなる。
このような構成によれば、レンジフードが、キャビネットが取り付けられる壁面に、キャビネットと並列して壁面に取り付けられるとき、当該壁面と、この壁面から直角に連設する壁面、そしてキャビネットによって目隠し(閉鎖)される送風機ボックスの背面側と両側面側を除く、送風機ボックスの前面側に前面幕板を取り付けて、送風機ボックスの前面側を目隠す。このとき、前面幕板はキャビネットの前面と略面一状態にてフード部の上から天井に向けて取り付けられる。
そして、レンジフードが、オープンキッチンのように、壁面に取り付けられてオープンカウンタに備えられている加熱調理器の上方位置に設置されるときは、当該壁面によって目隠しされる送風機ボックスの一側面側を除く、送風機ボックスの他側面側に側面幕板を、前面側に前面幕板を、背面側(ダイニングやリビングなどの隣室側)に背面幕板をそれぞれ取り付けて、送風機ボックスの他側面側、前面側、背面側を目隠す。このとき、側面幕板と前面幕板はフード部の上から天井に向けて取り付けられ、背面幕板はフード部の背面を隠すようにその下端縁から天井に向けて取り付けられる。これにより、背面幕板の上端縁は、前面幕板および側面幕板の上端縁と略面一となる。
また、レンジフードが、アイランドキッチンのように、天井から吊り下げられるように取り付けられるときには、送風機ボックスの両側面側に側面幕板を、前面側に前面幕板を、背面側に背面幕板をそれぞれ取り付けて、送風機ボックスの両側面側、前面側、背面側を目隠しする。このとき、両側面幕板と前面幕板はフード部の上から天井に向けて取り付けられ、背面幕板はフード部の背面を隠すようにその下端縁から天井に向けて取り付けられる。これにより、背面幕板の上端縁は、前記のオープンキッチンと同様に、前面幕板および側面幕板の上端縁と略面一となる。
また、レンジフードが、オープンキッチンのように、壁面に取り付けてオープンカウンタに備えられている加熱調理器の上方位置に設置されるときは、設置調整部材を用いることで、フード部の水平度などの設置姿勢を調整することができる。
つまり、レンジフードが取り付け設置される壁面にネジ止めなどによって取り付けられる壁取付部材に対し、他端側がレンジフードに取り付けられる連結部材の一端側をネジ止めなどによって取り付け連結させることで、壁面に取り付けられるフード部の一辺縁側以外のレンジフード部分を、設置調整部材を介して壁面に連結保持させることができる。このとき、壁取付部材にネジ止めなどによって連結される連結部材の一端側に備えられている壁ネジ止め引寄せ辺部を利用し、キッチン壁面に取り付けられるフード部の一辺縁側を支点としてフード部の設置姿勢を調整することができる。これにより、例えば、キャビネットの下面との間に段差が生じないように位置合せ(面合わせ)する調整や、フード部の水平度などの設置姿勢を調整することができる。
また、レンジフードの壁面への取り付け設置時に行われるダクトカバーの上下位置の調整とそのネジ止めを、壁取付部材に備えられているスライド調整兼取付長孔を利用して行うことができる。
本発明のレンジフードの設置構造は以上のように構成されていることで、フード部の上に送風機ボックスを設置している一形態のレンジフードを、標準的な背面取り付けタイプ、オープンキッチンのような側面取り付けタイプ、そして、アイランドキッチンのような天井吊りタイプにそれぞれ適用させた設置形態にて取り付け設置することができる。
そして、送風機ボックスの背面側を目隠す背面幕板は、フード部の背面を隠すようにその下端縁から天井に向けて取り付けられることで、フード部と送風機ボックスとの重なり合う連結境目を目隠す。これにより、家族がくつろぐ、そしてお客が通される空間として主に利用されるダイニングやリビング側に面するレンジフードの背面側のデザイン性がより一層強調された設置構造となる。
また、レンジフードの壁面への設置を任意の設置姿勢に保持することができる。これにより、フード部の水平姿勢が崩れ、キャビネットの下面との間に段差が生じて、見栄えが損なわれることや、油脂分を設計通りにオイルトレイに回収することができないなどの不具合の発生を解決することができる。
また、レンジフードを壁面へ取り付け設置するときに、壁取付部材と連結部材に備えられている調整兼連結手段によってフード部の設置姿勢の調整を行うことができる。例えば、キャビネットの下面との間に段差が生じないように位置合せ(面合わせ)の調整やフード部の水平姿勢の調整を行うことができる。つまり、設置時におけるフード部の水平姿勢などの調整を、調整兼連結手段によって行うことができる。
これにより、レンジフードの設置作業が簡易的に、かつ、効率的に行われることが期待できる。
また、幕板部材、ダクトカバーの取り付けを、設置調整部材の壁取付部材を利用して行うことができる。これにより、従来のように、幕板部材やダクトカバーを取り付けるための支持部材を別途準備設ける必要がなくなるので、設置作業を簡易にすることができるという効果を奏する。
また、従来、ダクトカバーは、壁面や天井に取り付けられるダクトカバー係止具に対してネジ止めにより固定され、フード部側へは固定していなかったが、本発明では、ダクトカバーを設置調整部材に連結支持させたダクトカバーの設置構造としているため、フード部の固定点が増えて、その設置安定性が増す。特に、天井吊りタイプのレンジフードではその変化は顕著である。
本実施例形態に係る設置構造を適用させたレンジフードのオープンキッチンへの設置状態を示す正面図である。 同設置状態の縦断側面図である。 同設置状態の平面図である。 図1における要部の拡大縦断面図である。 図3における要部の拡大平面図である。 図3における要部の拡大平面図である。 本実施形態に係る設置構造の設置調整部材を示し、(a)は、壁取付部材と連結部材をそれぞれ示す斜視図であり、(b)は、壁取付部材の一部を示す拡大図である。 本実施形態に係る設置構造の前面幕板を示す斜視図である。 本実施形態に係る設置構造の側面幕板を示す斜視図である。 本実施形態に係る設置構造の背面幕板を示す斜視図である。 本実施例形態に係る設置構造を適用させたレンジフードのアイランドキッチンへの設置状態を示す縦断側面である。 同設置状態の平面図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る設置構造を適用させたレンジフードAの設置形態としては、キャビネットが取り付けられるキッチン壁面に送風機ボックス、必要に応じてフード部の背面側が取り付けられる背面取り付けタイプ、そしてオープンキッチンの場合のように、キッチン壁面にフード部の一側面側が取り付けられる側面取り付けタイプ、さらにアイランドキッチンの場合のように、キッチン壁面から離れたキッチン天井から吊り上げられるように取り付けられる天井吊りタイプを挙げられることができる。
本実施形態では、図1および図2に示す側面取り付けタイプと、図に示す天井吊りタイプをそれぞれ挙げて、その具体的な例について説明する。
つまり、背面取り付けタイプでは、後記の形態からなるレンジフードAの送風機ボックス2および必要に応じてフード部1の背面1a側が、キャビネット(吊り棚など)が取り付けられるキッチン壁面にネジ止めによって取り付けられる。
そして、このキッチン壁面と、当該キッチン壁面から直角に連設するキッチン壁面および隣接するキャビネットによって隠される送風機ボックス2の背面2a側と両側面側を除く、送風機ボックス2の前面2a側に位置させて前面幕板が取り付けられることで、送風機ボックス2の前面2a側が目隠しされた状態でレンジフードAはキッチン壁面に平面取り付けにて設置される。
このとき、前面幕板はキャビネットの前面と略面一状態にてフード部1の天板上からキッチン天井の近傍に至るように取り付けられる。さらに、前面幕板の上部内側からキッチン天井に至るようにダクトカバーが取り付けられる。
[側面取り付けタイプの説明]
図1は、本実施形態に係る設置構造を適用させてレンジフードをオープンキッチンに設置した状態を示す正面図であり、図2は、同縦断側面図であり、図3は、同平面図であり、図4〜図6は、図1および図2の要部の拡大平面図である。
なお、図2において、オープンカウンタ7を挟んで紙面右側がキッチン側(二点鎖線で示す調理者側)、紙面左側がダイニングやリビングなどの隣室側を示す。
≪レンジフードの構成≫
レンジフードBは、図1に示すように、フード部1と、このフード部1の上に設置される送風機ボックス2とを備えて構成されている。
フード部1は、図1および図2に示すように、キッチン側とダイニングなどの隣室側にそれぞれ面する正面側(前側)と背面側(後側)の両面側を幅広く、キッチン側から見て右側と左側の両側面側を幅狭くした扁平箱型の底面視で略矩形形状に形成されている。
そして、フード部1は、下向きに開口させた汚染空気の捕獲空間Mを備えている。
送風機ボックス2は、略正四角形を呈する箱型に形成され、内部に横置き状態や縦置き状態で排気用の送風機3を内設している。この送風機3は、排気ダクト4が接続されるボリュート形状のファンケーシング3a内に、ファンモータ3bに軸支されて同軸上に収容される排気ファン3cを収容している。
そして、このように、内部に送風機3を内設している送風機ボックス2は、図1および図2に示すように、フード部1の背面1a側に略面一状に位置し、かつ、当該背面1aの幅方向中央部位に位置してフード部1の天板1c上にネジ止めなどによって取り付けられる。
また、図示を省略しているが、レンジフードAは、給気用送風機が内設されている給気用送風機ボックスを備えている。これにより、近年の住宅における高気密化に伴いレンジフードによる汚染空気の屋外への排気によってキッチン(室内)が負圧になることを防ぐ。または、冷暖房などの室内空調の低下を防ぐために、汚染空気を屋外に排気すると同時に、屋外から新鮮な外気を室内に導入することができる同時給排気式としている。
そして、本実施形態では、このように底面視で略矩形形状の扁平箱型に形成されるフード部1の背面1a側中央部位に位置させて送風機ボックス2を設置してなる形態のレンジフードAを、図1〜図3に示すように、キッチン壁面K1に取り付けてオープンカウンタ7に備えられている加熱調理器8の上方に位置させて設置するとき、フード部1、送風機ボックス2ともにキッチン壁面K1に対して保持させるための設置調整部材B、送風機ボックス2を目隠すための幕板部材C、さらにはダクトカバーDを用いた設置構造を採用する。
≪設置調整部材の構成≫
図7は、本実施形態に係る設置調整部材の壁取付部材と連結部材をそれぞれ示す斜視図である。ここでは、図1〜図5を適宜参照しながら説明する。
設置調整部材Bは、図7に示すように、壁取付部材5と、連結部材6との2部材によって構成されている。
≪壁取付部材の構成≫
壁取付部材5は、連結部材6を介してレンジフードAの設置姿勢を水平に保持するとともに、幕板部材Cを係脱自在に、ダクトカバーDを上下調整可能に取り付け支持する設置構造(支持機能)を備えている。
この壁取付部材5は、適宜の金属製板材を用いた打ち抜き、折り曲げ加工などによって、送風機ボックス2と略同一の横幅で、かつ、キッチン壁面K1に取り付けられた状態において、フード部1の上面にネジ止め固着される後記の固着辺部から所定の長さ(高さ)を有する上向き開放の略コの字形状に形成されている。
つまり、図3および図5、図7に示すように、壁取付部材5は、両側に壁取付枠部5aを備え、この壁取付枠部5aの下端側に固着辺部5bを連設させてなる上向き開放の略コの字形状に形成されている。
両側の壁取付枠部5aは、図5および図7に示すように、固着辺部5bが連設されている下半部側の壁取付面部9の上部側に略ダルマ形状(略鍵形状)の壁取付孔10を両側に備えているとともに、下部側には真円形状の壁取付孔11を両側に備えている。これにより、壁取付ネジ12によって壁取付部材5はキッチン壁面K1に取り付けられるようになっている。
また、両側の壁取付枠部5aの開放されている上半部側は、図5および図7に示すように、横断面視で略コの字形状に形成されている。つまり、下半部側から折り曲げ連設されている外側枠辺部13と、この外側枠辺部13よりも幅広く折り曲げ形成されている内側枠辺部14とから横断面視で略コの字形状形成されている。
そして、両側の壁取付枠部5aの外側枠辺部13の上部側には、図5および7に示すように、前面幕板C1および背面幕板C3をそれぞれ係脱自在に取り付けるための係止部である係止窓15が備えられ、下部側(固着辺部5bと壁取付面部9とにより連設されている側)には雌側係止凹部16が備えられている。
これにより、前面幕板C1および背面幕板C3は、壁取付枠部5aに備えられている係止窓15、雌側係止凹部16と側面幕板C2側に備えられる後記の係止窓15a、雌側係止凹部16aとによって、フード部1の天板上からキッチン天井K2の近傍に向けてそれぞれ係脱自在に取り付けられるようにしている。
つまり、係止窓15,15aには前面幕板C1および背面幕板C3の裏側上部コーナー部位にそれぞれ備えられる後記の係止爪片部17が引っ掛かるように係止され、一方、雌側係止凹部16,16aには前面幕板C1および背面幕板C3の裏側下部コーナー部位にそれぞれ備えられる後記の雄側係止突部18が押し込み係止されることによって、前面幕板C1および背面幕板C3が壁取付部材5および側面幕板C2に対して係脱自在に取り付けられるようになっている。
ちなみに、雌側係止凹部16,16aは、図示省略のバネ材によって常に閉じ方向(挟み方向)に付勢されている構造を呈している。
また、両側の壁取付枠部5aの内側枠辺部14には、スライド調整兼取付長孔19が備えられている。
このスライド調整兼取付長孔19は、内側枠辺部14の高さ方向の略全長にわたり開口されており、ダクトカバーDを高さ調整可能で、かつ、ダクトカバーD側にバーリング加工により形成されているネジ孔20に止めネジ21を用いてねじ込み連結するようにしている。つまり、図1に示すように、幕板部材7の上辺縁部からキッチン天井K2に至る間を塞ぐようにダクトカバーDを取り付け保持させるようにしている。
壁取付部材5の下辺縁に沿って折り曲げ形成される固着辺部5bは、キッチン壁面K1に取り付けられるフード部1の右側縁辺側を固着保持させるもので、壁取付部材5の幅にて前方に向けて幅広く折り曲げ形成されている。
そして、この固着辺部5bにはバーリング加工により形成されているネジ孔22が、前後2ヶ所、両側計4ヶ所に備えられている。
これにより、レンジフードAをキッチン壁面K1に取り付け設置するときに、フード部1側から固着ネジ23を用いてねじ込み連結することで、レンジフードAが壁取付部材5に固着されるようになっている。
≪連結部材の構成≫
連結部材6は、適宜の金属製板材を用いた打ち抜き、折り曲げ加工などによって、壁取付部材5の両側の壁取付枠部5a(内側枠辺部12)間に収まる横幅寸法で、壁取付部材5の両側の壁取付枠部5aからレンジフードAの送風機ボックス2に至る前後幅寸法を有する平面視で略コの字形状に形成されている。
つまり、図5および図7に示すように、壁取付部材5に連結ネジ24によって連結される後側を連設させ、送風機ボックス2に連結ネジ25によって連結される前側を開放させた平面視で略コの字形状に形成されている。
このように、平面視で略コの字形状に形成されている連結部材6の開放する前側には、ネジ挿通孔26が備えられており、送風機ボックス2側にバーリング加工により形成されているネジ孔27に連結ネジ25によってねじ込み連結されるようになっている。
なお、図示を省略しているが、送風機ボックス2に対する連結部材6の連結は、送風機ボックス2側にネジ挿通孔を設けておき、ネジとナットによって行うこともできる。
そして、このように形成されている壁取付部材5と連結部材6との両部材には、レンジードAのキッチン壁面K1への設置姿勢を調整するための調整兼連結手段が備えられている。
≪調整兼連結手段の構成≫
調整兼連結手段は、レンジフードAをキッチン壁面K1に取り付け設置するとき、そして設置後においてレンジフードAの設置姿勢を調整する。特に、水平姿勢に調整し、かつ、調整終了後において、その姿勢を保持するように、連結部材6を壁取付部材5に連結するためのものである。
この調整兼連結手段は、連結部材6の連設する後側縁に沿って設けられる壁ネジ止め引寄せ辺部28と、当該後側に設けられる連結孔29と、この連結孔29に対向して壁取付部材5側に設けられる引寄せ調整兼連結長孔30とからなる構成されている。
壁ネジ止め引寄せ辺部28は、図7に示すように、連結部材6の後側縁から上向きに折り曲げられることによって、当該後側縁に沿って適宜の高さにて形成されているとともに、ネジ挿通孔31が両側2ヶ所に設けられている。
これにより、両側のネジ挿通孔31からキッチン壁面K1に引寄せネジ32をねじ込むことで、そのねじ込み量に伴いレンジフードAの送風機ボックス2に取り付けられている連結部材6がキッチン壁面K1方向に徐々に引き寄せられるようになっている。つまり、連結部材6がキッチン壁面K1方向に引き寄せられることで、垂れ下がるフード部1の左側縁辺側(開放縁側)が、壁取付部材5の固着辺部5bに取り付けられているフード部1の右側縁辺側を支点に持ち上げられてレンジフードAの設置姿勢が調整されるようになっている。
連結孔29は、図5および図7に示すように、連結部材6の両側に折り曲げ形成されている外側縁辺部33における後側にバーリング加工により形成されているネジ孔である。この連結孔(以後、「連結ネジ孔」と称する)29は、所定の間隔をおいて前後2ヶ所に備えられており、引寄せ調整兼連結長孔30側から連結ネジ24がねじ込み装着されることで、連結部材6の後側が壁取付部材5の両側の壁取付枠部5aに連結されるようになっている。
引寄せ調整兼連結長孔30は、図5および図7に示すように、壁取付部材5の両側壁取付枠部5aの内側枠辺部14の下部側において、連結部材6側の前後の連結ネジ孔29と対応する部位に前後方向(連結部材6のキッチン壁面K1への引き寄せ方向)に長く、前後2ヶ所に設けられている。
≪幕板部材の構成≫
図8から図10は、幕板部材をそれぞれ示す斜視図である。ここでは、図1〜図3、図6を適宜参照しながら説明する。
幕板部材Cは、フード部1上の送風機ボックス2および排気ダクト4などが使用者などから見えないように目隠すと同時に、キッチンや隣室などのインテリア性との調和が取れたレンジフードAの設置形態を提供するために用いられる部材である。
この幕板部材Cは、図1〜図3に示すように、送付機ボックス2の前面2a側(調理者側)に位置して取り付けられる前面幕板C1、同側面2b側に位置して取り付けられる側面幕板C2、同背面2c側(ダイニングやリビングなどの隣室側)に位置して取り付けられる背面幕板C3からなる。
前面幕板C1および側面幕板C2は、フード部1の天板1c上からキッチン天井K2の近傍に至る長さに形成されている。背面幕板C3は、フード部1のフード厚さ分、前面幕板C1および側面幕板C2のフード部1上からキッチン天井K2の近傍に至る高さ方向の長さよりも長く形成されている。つまり、背面幕板C3は、フード部1の背面1a下端縁(捕獲空間Mの下向き開口縁部)からキッチン天井K2の近傍に向けて取り付けられたとき、上端縁が前面幕板C1および側面幕板C2の上端縁と略面一となる長さに形成されている。
そして、前面幕板C1および背面幕板C3は、図3に示すように、フード部1の正面1b、背面1a側における長辺側幅寸法、例えば、600mm、750mm、900mm、1200mmに相当する横幅寸法にて形成されている。一方、側面幕板C2は、図3に示すように、送風機ボックス2の前面2a、背面2c側に接近して取り付けられる前面幕板C1と背面幕板C3との前後間隔に相当する横幅寸法にて形成されている。
そして、このように形成されている前面幕板C1および背面幕板C3は、図3、図8および図10に示すように、裏側上部両側コーナー部位に係止爪片部17を、裏面下部両側コーナー部位に雄側係止凸部18をそれぞれ備えている。一方、側面幕板C2は、図6および図9に示すように、裏面上部両コーナー部位に係止窓15aを、裏面下部両コーナー部位に雌側係止凹部16aをそれぞれ備えている。
これにより、前面幕板C1および背面幕板C3は、前記したように、設置調整部材Bの壁取付部材5と、側面幕板C2にそれぞれ備えられている上部側の係止窓15,15a、下部側の雌側係止凹部16,16aによって、フード部1の天板1c上からキッチン天井K2の近傍に向けてそれぞれ係脱自在に取り付けられる。
また、側面幕板C2は、図6および図9に示すように、裏面上部両側にスライド調整兼取付長孔19aを備えられている。
このスライド調整兼取付長孔19aは、側面幕板C2の裏面上部両側にスポット溶接やその他の固着手段によって取り付けた縦枠材34に、設置調整部材Bの壁取付部材5側に備えられている前記のスライド調整兼取付長孔19と同じ形態にて形成されている。
これにより、図6に示すように、ダクトカバーDを、高さ調整可能で、かつ、ダクトカバーD側にバーリング加工などにより形成されているネジ孔20に止めネジ21を用いてねじ込み連結することで、図1〜図3に示すように、幕板部材Cの内側に位置して、該幕板部材Cの上辺縁部からキッチン天井K2に至る間を塞ぐようにダクトカバーDを取り付け保持させるようにしている。
このように形成されている側面幕板C2は、レンジフードAの取り付け設置時おいて、下辺縁部が、図1に示すように、フード部1の短辺に沿って天板1cに止めネジ35によりねじ込み定着されるものである。
なお、図示を省略しているが、前記したように、レンジフードAを同時給排気式とした場合には、新鮮な外気を室内に取り込むための外気吹出し口を前面幕板C1などに備えて、給気用送風機と連通させるものである。
[作用説明]
つぎに、設置調整部材B、幕板部材C、ダクトカバーDとからなる本実施形態に係る設置構造を適用させたレンジフードAのオープンキッチンへの設置について簡単に説明する。
まず、レンジフードAが設置されるオープンカウンタ7上方のキッチン壁面K1に設置調整部材Bの壁取付部材5を取り付ける。詳しくは、フード部1の天板1cが位置するキッチン壁面K1の高さ位置に、壁取付部材5に備えられている固着辺部5bを位置させた状態で壁取付部材5をキッチン壁面Kに壁取付ネジ12を用いて取り付ける。そして、レンジフードAの送風機ボックス2側には連結ネジ26を用いて連結部材6を取り付ける。
つぎに、送風機ボックス2に連結部材6を取り付けた状態で、フード部1の一側短辺側(図1において紙面右側)を壁取付部材5の固着辺部5bに固着ネジ23を用いて固着連結させる。そして、連結ネジ24を用いて壁取付部材5側に備えられている引寄せ調整片連結長孔30と連結部材6側に備えられている連結ネジ孔29とを仮止め状態に連結する。
そして、この仮止め状態で、連結部材6の壁ネジ止め引寄せ辺部28のネジ挿通孔31から引寄せネジ32をキッチン壁面K1にねじ込みながら、かつ、レンジフードAの設置姿勢を確認しながら、その設置姿勢の調整を行う。このとき、レンジフードAの姿勢は、引寄せネジ32のねじ込み量によってフード部1の他側短辺側(図1において紙面左側)が徐々に持ち上げられる。
このとき、連結部材6がキッチン壁面K1方向に徐々に引き寄せられることで、連結部6に掛るレンジフードAの加重が増加する。すなわち、キッチン壁面K1と対向するフード部1の一側短辺側での荷重分布を変化させることができるので、フード部1の撓み変形量を減少、調整することが可能となる。
このようにして、フード部1の姿勢を、水平姿勢に調整したところで、連結ネジ孔29に対する仮止め状態の連結ネジ24を本締めする。これにより、レンジフードAは、キッチン壁面K1に水平に保持された設置姿勢で取り付けられる。
つぎに、設置調整部材Bの壁取付部材5と対向するフード部1の他側短辺側における天板1c上に側面幕板C2を止めネジ35を用いて取り付け立設させたのちに、壁取付部材5と側面幕板C2にそれぞれ備えられているスライド調整兼取付長孔19,19aに止めネジ21を用いたダクトカバーDの高さ調整とその本締めによって、ダクトカバーDの取り付けを行う。
なお、図示を省略しているが、ダクトカバーDは、スライド調整兼取付長孔19,19aによる高さ調整後において、その上辺縁部がキッチン天井K2にビス止めにて取り付けられる。
最後に、設置調整部材Bの壁取付部材5と側面幕板C2側にそれぞれ備えられている係止窓15,15aに対する前面幕板C1と背面幕板C3側にそれぞれ備えられている係止爪片部17の引っ掛け係止、そして、雌側係止凹部16,16aに対する雄側係止凸部18の押し込み係止によって、前面幕板C1と背面幕板C3の取り付けを行うことで、レンジフードAをオープンカウンタ7上方のキッチン壁面K1に側面取り付けにて設置することができる。
このとき、前面幕板C1は、側面幕板C2と同じくフード部1の天板1a上からダクトカバーDが取り付けられたキッチン天井K2に向けて取り付けられ、背面幕板C3は、捕獲空間Mの下向き開口縁部に下辺縁部を沿わせたフード部1の背面1a下端縁から送風機ボックス2、そして排気ボックス4などを目隠すようにキッチン天井K2に向けて取り付けられる。
これにより、オープンカウンタ7を境にダイニングやリビングなどの隣室側に面するレンジフードAの背面1aは、フード部1の長辺側幅寸法に相当する横幅寸法で、フード部1上からの前面幕板C1および側面幕板C2の高さ方向の長さと同じキッチン天井K2の近傍に至る長さに形成されている一枚の背面幕板C3によって覆われることで、フード部1の天板1aとの間に生じる突き合わせ境目などが隣室側から見えない、見栄えが良く、すっきりとした外観にてレンジフードAを設置することができる。
また、このようにフード部1の背面1aを完全に覆うように背面幕板C3が取り付けられる構造を採用することで、背面幕板C3の材質や色彩、あるいは柄(模様)などを、ダイニングやリビングなどの隣室側に合わせる。例えば、背面幕板C3の色彩を隣室側の壁面(壁紙)などの色彩に合わせることで、隣室側のインテリアと調和のとれたデザインへと容易に変更することが可能となる。
つまりは、キッチン側に面するレンジフードAにおける前面幕板C1はキッチン側のインテリアと調和させた色彩などによるデザインとした上で、ダイニングやリビングなどの隣室側に面するレンジフードの後側は背面幕板C3によりキッチン側の空間とは異なる隣室側の空間と調和させることができる。
さらには、ダイニングやリビングなどの隣室側に置かれる家具などを変更して空間インテリアが変化した際にも背面幕板C3を変更するだけで、容易にダイニングやリビングなどの隣室側のインテリアに合わせることが可能となる。
なお、設置調整部材B、幕板部材C、ダクトカバーDからなる設置構造を適用させたレンジフードAの側面取り付けによる設置施工手順は一例に過ぎなく、限定されるものではない。
例えば、ダクトカバーDをキッチン天井K2に取り付け、つぎに、設置調整部材BによるレンジフードAのキッチン壁面K1への取り付け、水平調整を行い。最後に、幕板部材Cを取り付けるなど、設置施工手順は任意である。つまり、設置現場に応じた設置手順にて行うことができる。
[天井吊りタイプの説明]
つぎに、アイランドキッチンにおける天井吊りタイプの設置構造について説明する。
図11は、本実施例形態に係る設置構造を適用させてレンジフードをアイランドキッチンに取り付け設置した状態を示す縦断側面図であり、図2は、同平面図である。
なお、この実施形態に係る設置構造では、前記実施形態詳述の設置調整部材Bに代えて、図11に示すように、天井吊り部材Eを用いてレンジフードAをキッチン天井K2に取り付け設置し、そして、送風機ボックス2の前面2a、両側面2b、背面2cの回り全てを目隠すように、前面幕板C1、両側面幕板C2、背面幕板C3の4枚の幕板部材Cと、この幕板部材Cに合わせて取り付けられるダクトカバーDを用いている。それ以外の構成については、前記の側面取り付けタイプの実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、図11および図12に示すように、天井裏の躯体梁柱Fなどからキッチン天井K2を貫通させて室内に垂れ下がるように天井吊り部材Eを取り付けて、この天井吊り部材EにレンジフードAを支持させるとともに、フード部1上の送風機ボックス2の前面2a、両側面2b、背面2cの回り全てを目隠すように、前面幕板C1、両側面幕板C2、背面幕板C3の4枚の幕板部材4を用いた設置構造としてなる。
天井吊り部材Eは、4本の吊りボルト36と、この吊りボルト36の下端側にナット38にて取り付けられる連結ブラケットとで構成されている。
吊りボルト36は、上端側が躯体梁柱Fに貫通されてナット止めなどによって取り付けられるように形成され、下端側には雌ネジが適宜の範囲にて設けられており、連結ブラケット37を介してフード部1の天板1cにおける所定位置を4点支持にて支持し、かつ、レンジフードAの吊り高さと水平姿勢の調整を任意に行い得るようになっている。
連結ブラケット37は、略コの字形状に形成されて、その一辺側に孔または平面視で略U字形状のボルト挿通部39を備え、他辺側に連結ネジ40のネジ挿通孔(図示省略)を備えている。
[作用説明]
つぎに、天井吊り部材E、幕板部材C、ダクトカバーDとからなる本実施形態に係る設置構造を適用させたレンジフードAのアイランドキッチンへの設置について簡単に説明する。
まず、レンジフードAが設置されるキッチン天井K2の天井裏から4本の吊りボルト36を室内に向けて取り付ける。そして、図11および図12に示すように、送風機ボックス2の前面2aと背面2cとの範囲内においてフード部1の背面1a側に位置する両側短辺側に取り付けられている4ヶ所の連結ブラケット37を各吊りボルト36の下端側にナット38にて連結支持させるとともに、各ナット38を回しながらレンジフードAの吊り高さ調整と水平姿勢の調整を行う。これにより、レンジフードAをキッチン天井K2に水平に保持させた設置姿勢で取り付ける。
つぎに、フード部1の両側短辺縁おける天板1a上に両側面幕板C2を止めネジ35を用いてそれぞれ取り付け立設させたのちに、両側面幕板C2にそれぞれ備えられているスライド調整兼取付長孔19aに止めネジ21を用いたダクトカバーDの高さ調整とその本締めによって、ダクトカバーDの取り付けを行う。
最後に、両側面幕板C2にそれぞれ備えられている係止窓15aに対する前面幕板C1と背面幕板C3側にそれぞれ備えられている係止爪片部17の引っ掛け係止、そして、雌側係止凹部16aに対する雄側係止凸部18の押し込み係止によって、前面幕板C1と背面幕板C3の取り付けを行うことで、レンジフードAをアイランドキッチンのキッチン天井K2に天井吊りにて設置することができる。
このとき、前面幕板C1は、両側面幕板C2と同じくフード部1の天板1c上からダクトカバーDが取り付けられたキッチン天井K2に向けて取り付けられ、背面幕板C3は、捕獲空間Mの下向き開口縁部に下辺縁を沿わせた状態でフード部1の背面1aから送風機ボックス2、そして排気ダクト4など目隠すようにキッチン天井K2に向けて取り付けられる(図11参照)。
以上、説明したように、本実施形態に係る設置構造によれば、送風機ボックス2をフード部1の背面1a側中央部位に位置させて設置してなる部品を共通化させた一形態のレンジフードAを、標準タイプの背面取り付けは勿論、オープンキッチンにおける側面取り付けタイプ、そしてアイランドキッチンにおける天井吊りタイプの各設置タイプに適用させて設置することができる。
なお、前記詳述の実施形態では、前面幕板C1および背面幕板C3の側面幕板C2への取り付けを、側面幕板C2側に備えられている係止窓15aに対する前面幕板C1と背面幕板C3側に備えられている係止爪片部17の引っ掛け係止、そして、雌側係止凹部16aに対する雄側係止凸部18の押し込み係止による構成としたが、下側においては、雌側係止凹部16aに対する雄側係止凸部18の押し込み係止に代えて、側面幕板C2への前面幕板C1と背面幕板C3との取り付けをネジ止めとすることも可能である。
この場合、側面幕板C2を止めネジ35によってフード部1の天板1c上に取り付けた状態において、その内側から背面幕板C3を側面幕板C2にネジ止めする。そして、前面幕板C1は、下辺縁部に幕板厚さにて設けられている凹み部の底部を、側面幕板C2に設けられているネジ孔に当接させてネジ止めすることが望ましいものである。
また、側面幕板C2に対する背面幕板C3の取り付けとして、背面幕板C3の裏側にクリップなどからなる挟持部材を回転可能に備えて置き、この挟持部材を側面幕板C2の折り曲げ縁辺部などに挟み込み連結させるなどの手法によって行うことができる。
A レンジフード
B 設置調整部材
C 幕板部材
C1 前面幕板
C2 側面幕板
C3 背面幕板
D ダクトカバー
E 天井吊り部材
1 フード部
1a 背面
1b 正面
2 送風機ボックス
2a 前面
2b 側面
2c 背面
3 送風機
5 壁取付部材
6 連結部材
15,15a 係止窓(係止部)
16,16a 雌側係止凹部
17 係止爪片部
18 雄側係止凸部
19,19a スライド調整兼取付長孔
24 壁ネジ止め引寄せ辺部(調整兼連結手段)
29 連結ネジ孔(調整兼連結手段)
30 引寄せ調整兼連結長孔(調整兼連結手段)
K1 キッチン壁面
K2 キッチン天井

Claims (8)

  1. フード部の上に送風機ボックスを設置しているレンジフードを、少なくとも前記送風機ボックスを目隠す幕板部材を用いて壁面または天井に取り付け設置するレンジフードの設置構造であって、
    前記幕板部材は、前記送付機ボックスの前面側に位置して取り付けられる前面幕板、同側面側に位置して取り付けられる側面幕板、同背面側に位置して取り付けられる背面幕板からなり、
    前記背面幕板は、前記前面幕板および前記側面幕板の前記フード部上から前記天井に向けた高さ方向の長さよりも、前記フード部のフード厚さ分、長く形成されて、前記レンジフードが前記壁面に側面取り付け、または、前記天井に天井吊りにて取り付け設置されるときに、前記フード部の背面から前記天井に向けて取り付けられることを特徴とするレンジフードの設置構造。
  2. 前記レンジフードを前記壁面に取り付け設置するとき、前記フード部の設置姿勢を調整するための設置調整部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフードの設置構造。
  3. 前記側面幕板および前記設置調整部材は、前記前面幕板および前記背面幕板を係脱自在な係合によって取り外し可能に支持する係止部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンジフードの設置構造。
  4. 前記設置調整部材は、前記壁面に沿って取り付けられる壁取付部材と、
    前記壁取付部材の途中部位に一端側が取り付けられ、他端側が前記レンジフードに取り付けられる連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記壁面にネジ止めによって当該壁面方向に引寄せられるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のレンジフードの設置構造。
  5. 前記壁取付部材と前記連結部材との両部材に、前記レンジフードの設置姿勢を調整する調整兼連結手段を備え、
    かつ、前記壁取付部材には前記壁面に取り付けられる前記フード部の前記背面側を固着保持させる固着辺部を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のレンジフードの設置構造。
  6. 前記調整兼連結手段は、前記連結部材の一端側に設けられる壁ネジ止め引寄せ辺部と、当該一端側に設けられる連結孔と、この連結孔に対向する前記壁取付部材側に設けられる引寄せ調整兼連結長孔と、からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のレンジフードの設置構造。
  7. 前記側面幕板および前記壁取付部材は、ダクトカバーの調整兼取付長孔を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンジフードの設置構造。
  8. 前記レンジフードを前記天井に取り付け設置する天井吊り部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフードの設置構造。
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