JP2011158210A - 製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製氷運転で製氷部の残った氷の有無を判定する。
【解決手段】製氷機10は、製氷板16蒸発器EPにより冷却すると共に製氷板16に製氷水を供給する製氷運転と、この製氷運転で製氷板16に生成した氷を離脱させる除氷運転とを繰り返すようになっている。製氷機10は、蒸発器EPにおける製氷板16の出口側で冷媒の温度を測定する温度測定手段THと、この温度測定手段THから測定温度が入力され、製氷運転の開始から設定時間に亘る温度測定の中で最低となる最低測定温度と製氷運転開始時に測定した開始測定温度との差を指標として、製氷板16の異常判定を行い、当該異常判定に基づいて製氷運転を中断または次の除氷運転を延長する制御する制御手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、製氷部で氷を生成する製氷運転と製氷部から氷を離脱させる除氷運転とを繰り返す製氷機に関するものである。
氷を自動的に製造する製氷機としては、安価に大量の氷を生成し得る流下式製氷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。流下式製氷機は、断熱箱体に内部画成した貯氷庫の上方に氷を生成する製氷ユニットを備え、製氷運転で製氷ユニットに生成した氷を除氷運転で離脱させるようになっている。
前記流下式製氷機は、蒸発器の製氷板からの出口側に設けた温度測定手段によって、ホットガスが所定の除氷完了温度に達したことの検出を条件として、除氷運転から製氷運転に切り替わる。しかしながら、除氷完了温度を検出した場合であっても、氷が引っ掛かったりして製氷ユニットの製氷板から氷が離脱していないことがある。このまま製氷運転に移行すると、残留している氷を核として重複して更に大きな異形氷が生成される多重製氷や、製氷ユニットの可動部分が凍り付いてしまうフリーズアップ等の問題が生じる。そこで、流下式製氷機では、製氷板の形状や蒸発器における蒸発管の配置(特許文献1参照)を工夫して、氷を引っ掛かり難くしたり、除氷運転で除氷完了温度を検出した後に所定の遅延時間を経過した際に製氷運転に移行する等によって、除氷運転において氷が離脱するよう対処している。
特開平10−170113号公報
しかしながら、流下式製氷機は、設置環境や季節等によって周囲温度や供給される水の温度が変動するので、除氷運転における完全な離氷の担保が難しい。また、前述した対処方法では、除氷運転での離氷が促進されるものの、製氷板に氷が残留しているか否かの判別ができない。このため、前述した対処を行っているのにかかわらず、仮に製氷板に氷が残留した場合には、多重製氷やフリーズアップが起きてしまう問題が指摘される。
また、流下式製氷機は、除氷運転で除氷完了温度を検出した後に所定の遅延時間を経過してから製氷運転に移行する構成であると、氷の有無を判定していないので、氷が残留していないのにかかわらず除氷時間が長くなってしまい、製氷効率が悪化する不都合がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る製氷機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷運転または除氷運転で除氷不良を判別できる製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の製氷機は、
製氷部を蒸発器により冷却すると共に該製氷部に製氷水を供給する製氷運転と、この製氷運転で製氷部に生成した氷を離脱させる除氷運転とを繰り返す製氷機において、
前記蒸発器における前記製氷部の出口側で冷媒の温度を測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段から測定温度が入力され、製氷運転の開始から設定時間に亘る温度測定の中で最低となる最低測定温度を指標として前記製氷部の異常判定を行い、当該判定に基づいて所定の対応動作するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、製氷運転において、温度測定手段で測定した最低測定温度を指標として、製氷部に氷が残留しているか否かを判別することができる。
請求項2に係る発明では、前記制御手段は、製氷運転の開始時に前記温度測定手段で測定した開始測定温度と前記最低測定温度とを比較し、開始測定温度と最低測定温度との差に基づいて前記製氷部の異常判定を行うよう設定されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、異常判定の指標として、開始測定温度と最低測定温度との差を用いることで、設置場所の温度変化等の外的要因の影響を受け難く、精度よく製氷部に氷が残留しているか否かを判別することができる。
請求項3に係る発明では、前記制御手段は、製氷運転の開始時に前記温度測定手段で測定した開始測定温度と製氷運転開始からの経過時間毎の測定温度との関係から温度降下直線の傾きを算出し、この傾きが設定時間経過前に設定値以下になると計時手段のカウントに基づいて時間の積算を開始し、この積算の開始から前記設定時間の経過までの積算時間が設定積算値以上であるときに異常判定を行うよう構成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、異常判定の指標として、製氷運転における測定温度の降下直線の傾きを用いることで、設置場所の温度変化等の外的要因の影響を受け難く、精度よく製氷部に氷が残留しているか否かを判別することができる。
請求項4に係る発明では、前記制御手段には、第1の判定値とこの第1の判定値より大きい第2の判定値が設定され、
前記制御手段は、開始測定温度と最低測定温度との差が第1の判定値以上で、かつ第2の判定値未満にあると第1異常判定を行い、開始測定温度と最低測定温度との差が第2の判定値以上にあると第2異常判定を行い、開始測定温度と最低測定温度との差が第1の判定値未満にあると正常判定を行い、
前記制御手段は、前記第1異常判定に基づき、次回の除氷運転を所定の延長時間に亘って延長するよう制御し、前記第2異常判定に基づき、製氷運転を途中で終了して除氷運転を開始するよう制御し、前記正常判定に基づき通常動作を行うと共に、先の製氷運転の異常判定をクリアするよう制御することを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、異常判定を2段階に区分して行い、除氷不良の可能性が高い第2異常判定の場合に製氷運転を中断し、除氷不良の可能性が低い第1異常判定の場合に製氷運転を通常通り継続して除氷運転を延長することで、製氷能力を維持しつつ多重製氷を回避できる。
請求項5に係る発明では、前記制御手段は、前記最低測定温度が予め設定された基準温度以上であると第1異常判定を行い、最低測定温度が基準温度より小さいと第2異常判定を行い、前記傾きが設定値より大きいまたは前記積算時間が設定積算値より小さいと正常判定を行い、
前記制御手段は、前記第1異常判定に基づき、次回の除氷運転を所定の延長時間に亘って延長するよう制御し、前記第2異常判定に基づき、製氷運転を途中で終了して除氷運転を開始するよう制御し、前記正常判定に基づき通常動作を行うと共に、先の製氷運転の異常判定をクリアするよう制御することを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、異常判定を2段階に区分して行い、除氷不良の可能性が高い第2異常判定の場合に製氷運転を中断し、除氷不良の可能性が低い第1異常判定の場合に製氷運転を通常通り継続して除氷運転を延長することで、製氷能力を維持しつつ多重製氷を回避できる。
請求項6に係る発明では、前記制御手段の異常判定に基づきカウントが1つ繰り上がる一方、該制御手段の正常判定に基づき前記カウントがクリアされる除氷延長カウンタを有し、
前記制御手段は、除氷運転を前記除氷延長カウンタのカウント値に比例して延長するよう制御することを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、除氷延長カウンタでカウントされたカウント値に応じて除氷運転が延長されるので、先の除氷運転で第1異常判定が解消しなくても次回の除氷運転でより長く除氷されてより確実な除氷を図ることができる。
請求項7に係る発明では、前記制御手段は、前記第2異常判定に基づいて、前記設定時間より長く設定された最小製氷時間が製氷運転の開始から経過した際に製氷運転を終了するよう制御することを要旨とする。
請求項7に係る発明によれば、第2異常判定でも最小製氷時間に亘って製氷運転を行うことで、機器の急な切り替えを避けることができる。
請求項8に係る発明では、前記製氷部の下方に設けられ、製氷水を貯留すると共に製氷部から流下する製氷水を回収する製氷水タンクと、
前記製氷水タンクから前記製氷部に製氷水を供給する製氷水ポンプとを備え、
前記制御手段は、除氷運転において前記温度測定手段から入力された測定温度が設定温度になったことを条件として、前記製氷水ポンプを駆動するよう制御し、
前記制御手段は、前記製氷水ポンプの駆動後に測定された測定温度の中で最高となる最高測定温度と、除氷完了の条件となる情報が入力された時点で測定した終了測定温度とを比較し、最高測定温度と終了測定温度との差に基づいて前記製氷部における除氷の不良判定を行い、当該判定に基づいて除氷時間を延長するよう制御することを要旨とする。
請求項8に係る発明によれば、最高測定温度と終了測定温度との差により製氷部での除氷の不良を判定して除氷運転を延長するので、除氷運転でより確実に除氷を行うことができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項9に係る発明の製氷機は、
製氷部を蒸発器により冷却すると共に該製氷部に製氷水を供給する製氷運転と、この製氷運転で製氷部に生成した氷を離脱させる除氷運転とを繰り返す製氷機において、
前記蒸発器における前記製氷部の出口側で冷媒の温度を測定する温度測定手段と、
前記製氷部の下方に設けられ、製氷水を貯留すると共に製氷部から流下する製氷水を回収する製氷水タンクと、
前記製氷水タンクから前記製氷部に製氷水を供給する製氷水ポンプと、
除氷運転において前記温度測定手段から入力された測定温度が設定温度になったことを条件として、前記製氷水ポンプを駆動制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記製氷水ポンプの駆動後に測定された測定温度の中で最高となる最高測定温度と、除氷完了の条件となる情報が入力された時点で測定した終了測定温度とを比較し、最高測定温度と終了測定温度との差に基づいて前記製氷部における除氷の不良判定を行い、当該判定に基づいて除氷時間を延長するよう制御することを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、最高測定温度と終了測定温度との差により製氷部での除氷の不良を判定して除氷運転を延長するので、除氷運転でより確実に除氷を行うことができる。
請求項10に係る発明では、前記制御手段は、最高測定温度と終了測定温度との差が予め設定された降下値以上である条件に加えて、終了測定温度が予め設定された指標温度以下である場合に不良判定を行うよう構成したことを要旨とする。
請求項10に係る発明によれば、最高測定温度と終了測定温度との差だけでなく、終了測定温度と指標温度との対比も判定指標にしているので、設置場所の温度変化等の外的要因の影響を受け難く、精度よく製氷部に氷が残留しているか否かを判別することができる。
請求項11に係る発明では、前記制御手段は、前記不良判定に基づく除氷運転の延長時間において前記最高測定温度と温度測定手段から入力される温度との差が予め設定された規定値以下になったことを条件として、延長時間の経過後に除氷運転を終了するよう制御することを要旨とする。
請求項11に係る発明によれば、最高測定温度と延長測定温度との差により製氷部での除氷の不良を判定して除氷運転を延長するので、除氷運転でより確実に除氷を行うことができる。
本発明に係る製氷機によれば、製氷運転または除氷運転で除氷不良を判別できる。
本発明の好適な実施例1に係る製氷機を示す概略図である。 実施例1の製氷ユニットを示す概略図である。 実施例1の製氷機を構成する機器の制御ブロック図である。 実施例1の製氷機の製氷運転を示すフローチャート図である。 実施例1の製氷機の除氷運転を示すフローチャート図である。 実施例1の製氷機において、温度測定手段の測定温度の変化を示すグラフ図である。 実施例2の製氷機の製氷運転を示すフローチャート図である。
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、製氷機として流下式製氷機を例に挙げて説明する。
図1に示すように、実施例1の製氷機10は、氷を製造する製氷ユニット14と、この製氷ユニット14を冷却する冷凍装置30とを備え、この製氷ユニット14から離脱した氷が貯氷庫12に貯留されるようになっている。製氷ユニット14は、立てた姿勢で対向配置した一対の製氷板(製氷部)16,16と、両製氷板16,16の下方に設けられ、製氷水を貯留すると共に両製氷板16,16から流下する製氷水(除氷水)を回収する製氷水タンク18とを備えている。また、製氷ユニット14には、冷凍装置30の一部を構成する蒸発器EPが両製氷板16,16間に配設されている。製氷ユニット14は、各製氷板16の製氷面16aに製氷水タンク18から製氷水を供給する製氷水供給手段20と、外部水源に接続されて、製氷板16における製氷面16aと反対側の面(裏面)に除氷水を供給する除氷水供給手段24とを備えている。
図2に示すように、製氷板16は、該製氷板16の幅方向に間隔をあけて設けられ、上下方向に延在する複数の突条部16bと、隣り合う突条部16b,16bの間に画成される製氷面16aとから構成される。すなわち、製氷板16は、平面視において山形の突条部16bと平坦な製氷面16aとが連なるジグザグ状に形成される。ここで、一対の製氷板16,16は、同一の構成であって、蒸発器EPを挟んで対称な関係で設置されている。
前記蒸発器EPは、蛇行状に延在する蒸発管で構成され、図2に示すように、直線部が横方向に延在すると共に曲部を製氷板の側部に位置させた状態で、両製氷板16,16の対向面間に設置される。また、製氷板16の上下方向に離間して延在する蒸発器EPの直線部は、製氷板16の裏面に当接し、この直線部の当接部位に対応する製氷面16aが、氷が生成される製氷位置となる。
前記製氷水タンク18は、上部が開口する箱状に形成されている。製氷水タンク18の上部開口は、両製氷板16,16の直下に配置され、両製氷板16,16から流下する未氷結の製氷水および除氷水を回収して、製氷運転で使用する製氷水として貯留するようになっている。また、製氷水タンク18の上部には、除氷運転に際して両製氷板16,16から離脱した氷を貯氷庫12に案内する氷案内部材28が装着されている。氷案内部材28の各傾斜面には、スリット(図示せず)が開設されており、未氷結の製氷水および除氷水と氷とが氷案内部材28で分離されて、製氷水等だけが製氷水タンク18に回収される。
前記製氷水供給手段20は、製氷板16,16の上方に設けられ、製氷面16aに製氷水を散水し得る製氷水散水器22と、供給管21を介して製氷水散水器22に製氷水タンク18から製氷水を圧送する製氷水ポンプPMとから構成される。製氷水供給手段20は、製氷運転や後述するウォータセーバ制御において製氷水ポンプPMを駆動することで製氷水散水器22から製氷板16の製氷面16aに製氷水を供給する一方、除氷運転で製氷水ポンプPMを停止することで製氷板16への製氷水の供給を停止するようになっている。除氷水供給手段24は、製氷水散水器22の下方に位置して両製氷板16,16の間における上部に設置され、製氷板16の裏面に除氷水を散水し得る除氷水散水器26と、水道等の外部水源に接続する給水管25に介挿された給水弁WVとから構成される。除氷水供給手段24は、除氷運転において給水弁WVを開放することで、除氷水散水器26から除氷水を製氷板16の裏面に供給する一方、製氷運転やウォータセーバ制御において給水弁WVが閉じられて製氷板16への除氷水の供給が停止される。
前記冷凍装置30は、図示しない機械室に配設された圧縮機CM、凝縮器CDおよび減圧手段としての膨張弁EVと、製氷ユニットに配設された蒸発器EPとから、製氷運転時に冷媒が循環する主回路が構成された蒸気圧縮冷凍機である。主回路は、圧縮機CM、凝縮器CD、膨張弁EVおよび蒸発器EPの順番で冷媒が循環するよう各機器が配置され、各機器は冷媒配管31で連通接続されている。また、冷凍装置30は、凝縮器CDおよび膨張弁EVを通らず圧縮機CMから蒸発器EPに冷媒を直接導くバイパス管32と、このバイパス管32に介挿されたホットガス弁HVとから構成されるバイパス回路を備えている。冷凍装置30は、製氷運転において、ホットガス弁HVを閉じると共にファンFMを駆動して凝縮器CDを冷却したもとで圧縮機CMを駆動することで、蒸発器EPにより製氷板16を冷却するよう構成される。冷凍装置30は、除氷運転において、圧縮機CMを駆動したままファンFMを停止してホットガス弁HVを開放することで、蒸発器EPに供給されたホットガスにより製氷板16を加熱するようになっている。
前記製氷機10は、温度測定手段TH等のセンサ類や計時手段TM等から入力される情報や図示しない操作手段で設定された各種パラメータに基づいて、製氷水ポンプPM、給水弁WV、ホットガス弁HV、圧縮機CM、ファンFM等の各機器を制御する制御手段Cを備えている。温度測定手段THは、蒸発器EPにおける製氷板16からの出口側に配設され、製氷板16と熱交換して蒸発器EPの出口近傍を流通する冷媒の温度を検出し得るようになっている。ここで、製氷機10では、蒸発器EPの出口側の冷媒の温度が製氷板16およびこの製氷板16を流下する製氷水の温度と対応する関係にあり、蒸発器EPの出口を流通する冷媒の温度から間接的に製氷板16および製氷水の温度を推定できる。
前記製氷機10は、所定の製氷完了条件を満たした際に、所要寸法の氷が製氷板16に成長したと判断して、制御手段Cの制御下に製氷運転を終了して除氷運転に移行するよう構成される。製氷完了条件としては、製氷開始から所定時間経過することや、製氷水タンク18の貯水量が所定量まで減少することや、温度測定手段THが所定の製氷完了温度を検出すること等を指標とすることができる。実施例1では、温度測定手段THが製氷完了温度を検出したことを条件として製氷運転を終了するようになっている。同様に製氷機は、所定の除氷完了条件を満たした際に、製氷板16から氷が離脱したと判断して、制御手段Cの制御下に除氷運転を終了して製氷運転に移行するよう構成される。除氷完了条件としては、除氷開始から所定時間経過することや、温度測定手段THが所定の除氷完了温度を検出すること等を指標とすることができる。なお、実施例1では、後述するウォータセーバ制御に伴って行われる除氷時異常判定制御に基づいて除氷運転を終了するようになっている。
前記製氷機10は、製氷運転の最中に除氷運転における除氷不良を判別する製氷時異常判定機構を備えている。製氷時異常判定機構は、前記温度測定手段THと、時間をカウントする計時手段TMと、温度測定手段THによる温度測定結果を指標として除氷不良の有無を判定する制御手段Cとで構成される。そして、製氷機10は、前記判定結果に基づいて制御手段Cの制御下に所定の対応動作を行うようになっている。
前記制御手段Cは、温度測定手段THと電気的に接続されており、温度測定手段THから温度測定結果が入力される。実施例1の計時手段TMは、制御手段Cに接続(実施例1)または内蔵されたタイマであって、この計時手段TMのカウントに基づいて各種時間を取得できるようになっている。実施例1では、製氷運転において該製氷運転の開始からカウントされる設定時間Hsと、製氷運転の開始からカウントされ、設定時間Hsより長く設定された最小製氷時間Hmとを少なくとも計時手段TMから取得している。
前記制御手段Cは、製氷運転を開始すると同時に、計時手段TMのカウントに基づいて設定時間Hsの経過を判定すると共に、製氷運転の開始時に温度測定手段THから入力された温度測定結果(以下、開始測定温度Tsという。)を取得するようになっている。また、制御手段Cでは、設定時間Hsに亘って温度測定手段THから測定温度を取得し、この設定時間Hsに亘って入力された測定温度の中で最低となる最低測定温度Tmが取得される。そして、制御手段Cは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとを比較し、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1に基づいて製氷板16における氷の残留の有無を判定するよう構成される。ここで、設定時間Hsは、製氷運転を開始してから温度測定手段THの測定温度が0℃以下になるまでの時間より短く設定され、実施例1では30秒に設定されている。このように、設定時間Hsは、製氷運転を開始してから冷却された製氷板16との熱交換により製氷水の温度が下がり、製氷板16に氷が生成される前または生成され始めるタイミングに設定することで、設置環境や季節等の外的要因の影響を受け難く、安定した温度測定結果が得られる。
前記制御手段Cには、第1の判定値J1とこの第1の判定値J1より大きい第2の判定値J2が設定されている。ここで、実施例1では、第1の判定値J1が2Kに設定され、第2の判定値J2が3.5Kに設定されている。第1の判定値J1は、正常な製氷運転において、製氷機10に設定された冷凍能力等の構成であれば前記設定時間Hsで降下する温度以上とされ、製氷機10の冷凍能力等に応じて適宜に調節される。制御手段Cでは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第1の判定値J1以上で、かつ第2の判定値J2未満にあると第1異常判定を行い、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第2の判定値J2以上にあると第2異常判定を行うよう設定される。また、制御手段Cは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第1の判定値J1未満にあると正常判定を行うようになっている。そして、製氷機10では、第1異常判定に基づいて次回の除氷運転を所定の延長時間に亘って延長し、第2異常判定に基づいて製氷運転を途中で終了して除氷運転を開始するように、制御手段Cにより各機器が制御される。製氷機10では、正常判定に基づいて通常の製氷動作が行われる。
前記製氷機10では、除氷延長カウンタCUでカウントされたカウント値に応じて除氷運転で延長する時間が決定される。除氷延長カウンタCUは、制御手段Cに接続(実施例1)または内蔵して設けられ、製氷運転で行われる制御手段Cによる異常判定の結果に基づいてカウント値が増減するようになっている。除氷延長カウンタCUは、制御手段Cの異常判定に基づきカウント値が1つ繰り上がる一方、制御手段Cの正常判定に応じて前記カウント値が設定されているならばこのカウント値をクリアするように構成される。除氷延長カウンタCUは、制御手段Cの第1異常判定および第2異常判定の両方に応じてカウントしてもよいが、実施例1の如く第1異常判定だけに応じてカウントする構成であってもよい。すなわち、除氷延長カウンタCUは、制御手段Cから第1異常判定が入力されるたびに1回の製氷運転毎にカウント値が1つずつ加算される。そして、除氷延長カウンタCUは、第2異常判定が入力されるとカウント値が保持されて、制御手段Cから正常判定が入力されるとカウント値をクリアして初期状態に戻される。
前記制御手段Cは、除氷運転の終了の指標となる情報が入力された際に、除氷運転の開始から当該情報が入力されるまでの通常の除氷時間に加えて、除氷延長カウンタCUのカウント値に応じた時間を延長するよう制御する。より具体的には、制御手段Cは、除氷延長カウンタCUの1のカウント値に対して所定(実施例1では30秒)の単位延長時間を加算するよう設定されている(カウント値×単位延長時間=総延長時間)。このように、繰り返し第1異常判定がなされた場合は、回数を重ねる程除氷運転が長くなるので、除氷不良をより確実に解消できる。
前記製氷機10は、第2異常判定に基づいて直ちに製氷運転を強制終了してもよいが、実施例1では、第2異常判定に加えて、製氷運転を開始してから最小製氷時間Hmの経過が計時手段TMより入力したことを条件として、製氷運転を途中で終了して除氷運転に移行するように、制御手段Cで制御される。最小製氷時間Hmは、前記設定時間Hsより長く、製氷運転の開始から製氷運転の終了の指標となる情報が入力されるまでの標準的な製氷時間より短く設定されている。ここで、最小製氷時間Hmは、製氷運転を開始してから温度測定手段THの測定温度が0℃以下になるまでの時間より短く設定され、実施例1では5分に設定されている。すなわち、最小製氷時間Hmは、製氷板16に氷が生成される前または生成され始めるタイミング以前になるよう設定され、このタイミングで製氷運転を強制終了すれば多重製氷を十分に避けることができる。
実施例1の製氷機は、除氷運転において、製氷運転に移行する前に製氷水ポンプPMを駆動して製氷板16に製氷水を循環するウォータセーバ機構を有している。制御手段Cは、除氷運転において温度測定手段THから入力された測定温度が、予め設定されたポンプ駆動温度(設定温度)Tpになったことを条件として、給水弁WVを閉じると共に製氷水ポンプPMを駆動制御するようになっている。すなわち、製氷機10は、製氷水タンク18が満水になるタイミングで除氷水の供給を停止して、除氷水の無駄な排出を抑制すると共に、製氷水ポンプPMを駆動して製氷水散水器22から製氷水を供給して、除氷水を供給しない分の除氷能力の担保を図っている。
前記製氷機10は、製氷運転で除氷不良を判別する製氷時異常判定機構に加えて、除氷運転でより確実に除氷を行うために除氷時異常判定機構を備えている。除氷時異常判定機構は、除氷運転においても冷媒の温度を監視する温度測定手段THと、この温度測定手段THの測定温度に基づいて異常判定およびこの判定に応じた所定の制御を行う制御手段Cとで構成される。制御手段Cは、除氷運転における製氷水ポンプPMの駆動後に測定された測定温度の中で最高となる最高測定温度Tgと、除氷完了の指標となる情報が入力された時点で測定した終了測定温度Tfとを比較するよう設定されている。実施例1の製氷機10は、ポンプ駆動温度Tpが入力された時点から計時手段TMでカウントされる所定の循環時間Hcの経過を除氷運転の正常な終了の条件としているので、先の製氷運転で第1異常判定がなされていない、すなわち除氷延長カウンタCUにカウント値が設定されていなければ、循環時間Hcの経過時点で取得した測定温度が終了測定温度Tfとなる。一方、除氷延長カウンタCUにカウント値が設定されている場合は、循環時間Hcを経過した時点からカウント値に応じた時間が延長されるので、延長時間を経過した時点で取得した温度が終了測定温度Tfとなる。
前記制御手段Cは、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が、予め設定された降下値D以上で、かつ終了測定温度Tfが予め設定された指標温度Ti以下である場合に、製氷板16に氷が残留していると判断して不良判定を行うようになっている。これに対して、制御手段Cは、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が降下値Dより小さい場合、あるいは終了測定温度Tfが指標温度Tiより大きい場合に正常判定を行うよう設定されている。そして、制御手段Cは、前記不良判定に基づいて除氷運転を延長するよう制御し、正常判定に基づいて除氷運転を終了して製氷運転に移行させる。更に、制御手段Cは、不良判定に基づいて付加される延長時間において前記最高測定温度Tgと温度測定手段THから入力される延長時測定温度Teとの差Δt3が予め設定された規定値N以下になったことを条件として、延長時間の経過後に除氷運転を終了するよう制御する。
次に、図4または図5に示すフローチャート図を参照して、実施例1に係る製氷機10の運転の流れを説明する。製氷機10は、製氷運転が開始されると、ホットガス弁HVを閉じてファンFMを駆動して凝縮器CDを冷却したもとで圧縮機CMが駆動されることで、蒸発器EPにより製氷板16が冷却される。また、製氷機10では、製氷水ポンプPMが駆動されて、製氷水タンク18から製氷板16に製氷水が供給される。更に、製氷機10では、計時手段TMで設定時間Hsのカウントが開始されると共に、制御手段Cが製氷運転の開始時に温度測定手段THから入力された開始測定温度Tsを取得する(ステップS1)。そして、制御手段Cには、設定時間Hsに亘って温度測定手段THから測定温度が入力され、製氷運転の開始から設定時間Hsが経過すると(ステップS2:Yes)、設定時間Hsのカウント中に入力された測定温度の中から最も低い最低測定温度Tmを取得する(ステップS3)。
前記制御手段Cは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとを比較し、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第1の判定値J1以上であるか否かを判定する(ステップS4)。制御手段Cは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第1の判定値J1より小さければ(ステップS4:No)、正常判定を行い(ステップS5)、第1の判定値J1以上であれば(ステップS4:Yes)、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第2の判定値J2以上であるか否かを判定する。制御手段Cは、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1が第2の判定値J2より小さければ(ステップS6:No)、第1異常判定を行い(ステップS7)、第2の判定値J2以上であれば(ステップS6:Yes)、第2異常判定を行う(ステップS8)。製氷機10は、正常判定であれば製氷運転が通常通り継続され、前回の製氷運転時に第1異常判定に基づいて除氷延長カウンタCUにカウント値が設定されていれば(ステップS9:Yes)、このカウント値をクリアする(ステップS10)。製氷機10は、第1異常判定であれば除氷延長カウンタCUのカウント値を1つ繰り上げるものの(ステップS11)、製氷運転を通常通り継続する。そして、製氷機10は、正常判定または第1異常判定であれば、製氷完了温度の検出を条件として製氷運転を終了する(ステップS12:Yes)。これに対して、製氷機10は、第2異常判定であれば、製氷運転の開始から最小製氷時間Hmが経過しているか否かが制御手段Cで計時手段TMでのカウントに基づいて判定され(ステップS13)、最小製氷時間Hmの経過を条件として(ステップS13:Yes)製氷運転を中断して、除氷運転に移行する。
前記製氷機10は、製氷運転の開始時点において、製氷板16および製氷水の温度が高いので、蒸発器EPの出口側で測定される開始測定温度Tsが高く、製氷運転の進行と共に次第に低下する。例えば、先の除氷運転で除氷がうまくいかず、製氷運転に移行した際に製氷板16に氷が残留していると、残留した氷により製氷板16および製氷水が冷却されるので、製氷板16に氷が残っていない場合と比べて測定温度の低下度合いが大きくなる。すなわち、製氷機10では、製氷運転を開始した時点の開始測定温度Tsと、製氷運転を開始してから設定時間Hsを経過した後の温度とを比較して、これらの差が大きくなる程に製氷板16に氷が残っている可能性が高くなる。このように、実施例1の製氷機10は、製氷運転での測定温度の変化を指標として製氷板16に残留した氷の有無を判断することができる。ここで、温度測定手段THの測定温度は、製氷運転の開始から低くなる傾向にあるが、変動幅は小さいが上下に変動する。従って、製氷機10では、設定時間Hsを経過した時点ではなく、設定時間Hsに亘る測定温度の中で最低測定温度Tmを比較対象として採用することで、安定した測定結果を得ることができ、誤った判定を行うことを回避できる。
前記製氷機10では、開始測定温度Tsが高くなれば最低測定温度Tmも高くなり、開始測定温度Tsが低くなれば最低測定温度Tmも低くなる関係にある。すなわち、製氷機10は、製氷運転開始時の製氷水の水温や外気温度等の外的要因が変動しても、開始測定温度Tsの変動に応じて最低測定温度Tmが同様に変動するので、開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとを比較することで、外的要因に応じて判定値J1,J2を補正する必要がない利点がある。例えば、設定時間Hs経過時に取得した測定温度が予め設定された基準温度以下となった際に異常判定を行う構成では、外気温に応じて基準温度を補正するために外気温を測定するためのセンサが必要となり、部品点数が増えてしまう難点がある。
前記製氷機10は、異常判定を製氷板16に氷が残っている可能性がある第1異常判定と製氷板16に氷が残っている可能性が非常に高い第2異常判定とに分けている。製氷機10は、第1異常判定を行った際に、次回の除氷運転を延長することで、製氷板16に残っている可能性のある氷の除去を図り、第1異常判定を繰り返すようであれば、延長時間を追加することでより確実な離氷を行っている。また、製氷機10は、第1異常判定において、第2異常判定の如く製氷運転を中断するのではなく、製氷運転を継続するようになっている。第1異常判定では、氷が製氷板16に残っている可能性が低く、また残っていたとしても氷が小さいことが想定され、製氷運転を継続しても多重製氷等による弊害が発生し難く、除氷運転を延長することで、多重製氷等の発生を十分回避できる。このように、製氷機10は、第1異常判定を設けることで、測定誤差等による判定のばらつきを緩衝することができ、判定値J1,J2を厳密に設定したり、外的要因等に応じて補正しなくても判定ミスによる製氷能力の低下を回避できる。
これに対して、製氷機10は、第2異常判定を行った際に、最小製氷時間Hmの経過後に製氷運転を中断して除氷運転に移行することで、氷の除去が図られる。ここで、製氷機10では、最小製氷時間Hmが経過した段階で製氷板16が冷却されても氷が生成していないあるいは生成しても僅かであるので、除氷運転で製氷板16に残留した氷を核として氷が成長したり、残留した氷が強固に凍り付いたり等の弊害が少ない。従って、製氷機10は、第2異常判定を行った際に最小製氷時間Hmの経過を待って製氷運転を中断しても、多重製氷やフリーズアップを十分に避けることができる。
前記製氷機10は、除氷運転を開始すると、ファンFMおよび製氷水ポンプPMが停止され、ホットガス弁HVが開放されてホットガスが蒸発器EPに供給されると共に、給水弁WVが開放されて除氷水散水器26から製氷板16に除氷水が供給されることで、製氷板16が加熱される。製氷機10では、図5に示すように、制御手段Cで温度測定手段THから入力された測定温度が該制御手段Cに予め設定されたポンプ駆動温度Tp以上になったか否か判定される(ステップS20)。製氷機10では、測定温度がポンプ駆動温度Tpに達したことを条件として(ステップS20:Yes)、製氷水ポンプPMが駆動されると共に給水弁WVが閉じられる(ステップS21)。これにより、除氷水散水器26からの除氷水の供給に換えて、製氷水ポンプPMにより製氷水タンク18から圧送された製氷水が製氷水散水器22から製氷板16に供給され、製氷板16から流下した製氷水が製氷水タンク18に回収されて循環する。
前記製氷機10では、計時手段TMで循環時間Hcがカウントされ(ステップS22)、先の製氷運転で除氷延長カウンタCUにカウント値が設定されていなければ(ステップS23:No)、製氷水ポンプPMが駆動してから循環時間Hcを経過した時点で終了測定温度Tfが取得される(ステップS24)。これに対して、製氷機10は、先の製氷運転で除氷延長カウンタCUにカウント値が設定されているならば(ステップS23:Yes)、カウント値に応じた時間を延長し(ステップS25)、循環時間Hcに追加した延長時間が経過した時点で終了測定温度Tfが取得される(ステップS26:Yes,ステップS24)。また、制御手段Cは、循環時間Hcに亘って温度測定手段THから入力された測定温度から最も高い最高測定温度Tgを取得し(ステップS24)、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとを比較する(ステップS27)。そして、制御手段Cは、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が予め設定された降下値D以上であるか否かを判定し、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が降下値Dより小さければ(ステップS27:No)、正常判定により除氷運転を終了する(ステップS28)。また、製氷機10は、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が降下値D以上で(ステップS27:Yes)、かつ終了測定温度Tfが指標温度Tiより大きい場合に(ステップS29:No)、制御手段Cで正常判定がなされ(ステップS28)、除氷運転が終了される。
前記製氷機10は、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt3が降下値D以上で(ステップS27:Yes)、かつ終了測定温度Tfが指標温度Tiより小さい場合に(ステップS29:Yes)、制御手段Cで不良判定がなされ(ステップS30)、更に所定の延長時間に亘って除氷運転が延長される。製氷機10は、延長時間において延長測定温度Teを取得し、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとを比較する(ステップS33)。そして、制御手段Cは、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3が予め設定された規定値N以下であるか否かを判定し(ステップS33)、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3が規定値Nより大きければ(ステップS33:Yes)、延長時間の経過を条件として(ステップS34:Yes)製氷板16から氷が離脱したと判断した正常判定により除氷運転を終了する(ステップS28)。一方、製氷機10は、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3が規定値N以上になるまで、除氷運転が継続される。
前記製氷機10は、除氷運転においてウォータセーバ制御に移行すると、線形的に上昇していた測定温度が一旦下がり、製氷板16から完全に離氷すると測定温度が上昇するように変動する。しかし、製氷機10では、循環時間Hcまたはこれに付加した延長時間を経過した時点で製氷板16に氷が残っていると、終了測定温度Tfが低下する傾向にあり、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が正常時と比べて大きくなる。すなわち、正常時の最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2以上で降下値Dを設定し、この降下値Dと実際の除氷運転での差Δt2を比較することで、差Δt2が降下値D以上であれば、製氷板16に氷が残留しており、降下値Dより小さければ製氷板16から完全に離氷したことが判定できる。そして、製氷機10は、不良判定に応じて除氷運転を延長するので、除氷運転でのより確実な除氷が図られ、製氷運転に移行する前の段階で多重製氷やフリーズアップ等の要因を解消することができる。
前記製氷機10は、製氷水の温度や設置環境の外気温が高い場合等に、除氷運転においてポンプ駆動温度Tpに早いタイミングで到達するが、製氷水タンク18に次回の製氷運転で必要とされる製氷水が貯留されるまで、ウォータセーバ制御に移行しないで除氷水供給手段から除氷水が供給される。このため、製氷水タンク18に所定量の製氷水が貯留されてウォータセーバ制御に移行した際の最高測定温度Tgが大幅に高くなっていることがある。このように、最高測定温度Tgが高くなっているので、製氷板16に氷が残っていないのにかかわらず、最高測定温度Tgと終了測定温度Tfとの差Δt2が大きくなることがある。そこで、製氷機10は、経験的に求められる氷が残留している場合の指標温度Ti以下に終了測定温度Tfが下がることを付加条件として設定することで、外部要因が変動した場合であっても誤りなく氷の有無を判定することができる。
前記製氷機10は、ウォータセーバ制御移行時点から一旦下がった測定温度が次第に上昇するので、前記不良判定に基づく除氷運転の延長時間において氷が製氷板16から離脱していれば、除氷時間が長くなるほど最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3が小さくなる傾向にある。すなわち、製氷機10では、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3が規定値N以下になれば、製氷板16から完全に離氷したと判断できる。このように、製氷機10は、延長時間の経過だけでなく、最高測定温度Tgと延長測定温度Teとの差Δt3を指標として製氷板16からのより確実な離氷を図っているので、製氷運転に移行する前の段階で多重製氷やフリーズアップ等の要因を解消することができる。製氷機10は、製氷運転で先に行った除氷運転での除氷不良に対処できるだけでなく、除氷運転でも除氷を確実に行うようになっている。
次に、実施例2の製氷機について説明する。実施例2の製氷機は、実施例1で挙げた製氷機と基本的な構成が同じであり、実施例1と異なる部分について以下に説明する。
実施例2の製氷機は、製氷運転の最中に除氷運転における除氷不良を判別する製氷時異常判定機構を備え、この製氷時異常判定機構は、実施例1と同様に、温度測定手段TH、計時手段TMおよび制御手段Cで構成されている。製氷機は、製氷運転を開始すると同時に、計時手段TMで設定時間Hsのカウントを開始すると共に、制御手段Cが温度測定手段THから入力された温度測定結果を取得するようになっている。制御手段Cは、製氷運転の開始時に温度測定手段THで測定した開始測定温度Tsと製氷運転開始からの経過時間毎の測定温度との関係から温度降下直線の傾きAを算出するよう設定される。制御手段Cでは、前記傾きAと正常時の温度降下直線に基づいて予め設定された設定値Sとが比較される。実施例2では、氷が残留していない正常な製氷運転で単位時間(秒)当たりの温度降下直線の傾きAが−0.5程度であるので、設定値Sとして−0.5が設定されている。製氷機は、製氷板16に氷が残っていれば傾きAが急になる関係にあるから、傾きAが設定値Sより大きければ製氷板16に氷が残っていないと制御手段Cで判断して、製氷運転が通常通り継続される。
前記制御手段Cは、傾きAが設定値S以下になった時点から計時手段TMの計時に基づいて時間の積算を開始して、積算開始から設定時間Hsを経過するまでの時間を積算するようになっている。また、制御手段Cでは、設定時間Hsに亘って温度測定手段THから測定温度を取得し、この設定時間Hsに亘って入力された測定温度の中で最低となる最低測定温度Tmが取得される。そして、制御手段Cは、設定時間の中でカウントした積算時間Ihと予め設定された設定積算値Isとを比較すると共に、開始測定温度Tsと予め設定された基準温度Tkとを比較し、これらの条件を指標として製氷板16における氷の有無を判定するようになっている。ここで、実施例2では、冷凍能力等に応じて適宜調整されるが、設定積算値Isとして例えば2.5秒が設定され、基準温度Tkとして0℃が設定されている。なお、製氷機では、測定温度が0℃未満になると温度降下スピード(傾き)が変わるので、0℃を基準温度Tkとして設定することで、判定誤差を抑えることができる。
前記製氷機は、積算時間Ihが設定積算値Is以上であるときに異常判定を行うよう構成される。具体的には制御手段Cは、積算時間Isの条件に加えて、最低測定温度Tmが基準温度Tk以上であると第1異常判定を行い、最低測定温度Tmが基準温度Tkより小さいと第2異常判定を行うようになっている。なお、製氷機では、前記傾きAが設定値Sより大きいまたは前記積算時間Ihが設定積算値Isより小さいと正常判定がなされる。なお、製氷機は、正常判定または異常判定時に、制御手段Cの制御下に実施例1と同様の対応動作が行われる。
図7に示すフローチャート図を参照して、実施例2に係る製氷機の運転の流れを説明する。製氷機では、製氷運転を開始すると、計時手段TMで設定時間Hsのカウントが開始されると共に、制御手段Cで製氷運転の開始時に温度測定手段THから入力された測定温度から温度降下直線の傾きAが算出される(ステップS40)。制御手段Cは、傾きAと設定値Sとを比較し(ステップS41)、傾きAが設定値S以下であれば(ステップS41:Yes,)時間の積算を開始する(ステップS42)。そして、制御手段Cは、製氷運転の開始から設定時間Hsを経過すると(ステップS43:Yes)、積算開始から設定時間Hsを経過するまでに積算された積算時間Ihと、設定時間Hsのカウント中に入力された測定温度の中から最も低い最低測定温度Tmとを取得する(ステップS44)。制御手段Cは、積算時間Ihと設定積算値Isとを比較し、積算時間Ihが設定積算値Is以上であれば(ステップS45:Yes)、最低測定温度Tmと基準温度Tkとを比較して、最低測定温度Tmが基準温度以上であれば(ステップS46:Yes)、実施例1と同様の第1異常判定を行い(ステップS48)、最低測定温度Tmが基準温度Tk未満であれば、実施例1と同様の第2異常判定を行う(ステップS49)。これに対して、製氷機は、傾きAが設定値Sより大きい場合(ステップS41:No)、また積算時間Ihが設定積算値Is未満であれば(ステップS45:No)、正常判定(ステップS47)がなされる。
前記製氷機は、実施例1と同様に製氷板16に残留した氷の有無を判断することができ、判定に応じて対応動作することで、多重製氷やフリーズアップを回避することができる。実施例2では、実施例1の如く開始測定温度Tsと最低測定温度Tmとの差Δt1を判定指標とするのではなく温度降下直線の傾きAを判定指標としており、製氷運転において測定温度が線形的に低下する傾向にあるので、温度降下直線の傾きを判定指標とすることで個々のタイミングの測定温度のばらつきによる誤差の影響を受け難い。また、正常な製氷運転であっても、測定温度が変動することがあるので、特定の傾きを検出してからの時間を積算することで、測定温度のばらつきによる誤差の影響を受け難くしている。すなわち、実施例2の製氷機は、実施例1と同様に製氷板16における除氷不良を精度よく判別することができる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1)実施例では、除氷運転の途中で製氷水ポンプを駆動して製氷板に製氷水を供給するウォータセーバ機能を備えているが、当該機能を省略してもよい。ウォータセーバ機能の有無により製氷運転における測定温度の変化に影響はない。
(2)実施例は、製氷運転において製氷部に残留した氷の有無を判定する製氷時異常判定機構と、除氷運転での除氷不良を判定する除氷時異常判定機構との両方を備えているが、何れか一方の判定機構だけであってもよい。製氷時異常判定機構による製氷時異常判定制御だけによっても、製氷運転時に先回の除氷運転で残った氷の有無を判定し、この判定に対する対応動作を行うことで多重製氷を避けることができる。また、 除氷時異常判定機構による除氷時異常判定制御だけによっても、除氷運転がある程度進行した段階で氷の有無を判定し、この判定に対する対応動作によって除氷運転終了時に氷が残留することを抑えて多重製氷を避けることができる。
(3)実施例では、除氷完了のタイミングを基本的に時間で設定しているが、温度測定手段による除氷完了温度の測定に基づいて除氷運転を終了してもよい。この場合、先の製氷運転で第1異常判定がない、すなわち除氷延長カウンタにカウント値が設定されていなければ、除氷完了温度が終了測定温度となる。一方、除氷延長カウンタにカウント値が設定されている場合は、除氷完了温度を検出した時点からカウント値に応じた時間が延長されて、延長時間経過した時点で取得した温度が終了測定温度となる。
(4)除氷延長カウンタを省略して、第1異常判定に応じて固定時間だけ除氷運転を延長してもよい。
(5)除氷時異常判定機構において、最高測定温度と終了測定温度の差による判定に加えて終了測定温度と基準温度とを対比しているが、最高測定温度と終了測定温度の差のみを指標として判定してもよい。
(6)除氷時異常機構において、不良判定時の延長時間で最高測定温度と延長測定温度を対比しているが、延長時間の経過により除氷運転を終了してもよい。
16 製氷板(製氷部),18 製氷水タンク,C 制御手段,EP 蒸発器,
TH 温度測定手段,TM 計時手段,PM 製氷水ポンプ,
CU 除氷延長カウンタ,Tm 最低測定温度,Ts 開始測定温度,
Tp ポンプ駆動温度(設定温度),Tg 最高測定温度,Tf 終了測定温度,
Ti 指標温度,Te 延長測定温度,Hs 設定時間,Hm 最小製氷時間,
Δt1 (開始測定温度と最低測定温度との)差,
Δt2 (最高測定温度と終了測定温度との)差,
Δt3 (最高測定温度と延長測定温度との)差,
J1 第1の判定値,J2 第2の判定値,D 降下値,N 規定値

Claims (11)

  1. 製氷部(16)を蒸発器(EP)により冷却すると共に該製氷部(16)に製氷水を供給する製氷運転と、この製氷運転で製氷部(16)に生成した氷を離脱させる除氷運転とを繰り返す製氷機において、
    前記蒸発器(EP)における前記製氷部(16)の出口側で冷媒の温度を測定する温度測定手段(TH)と、
    前記温度測定手段(TH)から測定温度が入力され、製氷運転の開始から設定時間(Hs)に亘る温度測定の中で最低となる最低測定温度(Tm)を指標として前記製氷部(16)の異常判定を行い、当該判定に基づいて所定の対応動作するよう制御する制御手段(C)とを備えた
    ことを特徴とする製氷機。
  2. 前記制御手段(C)は、製氷運転の開始時に前記温度測定手段(TH)で測定した開始測定温度(Ts)と前記最低測定温度(Tm)とを比較し、開始測定温度(Ts)と最低測定温度(Tm)との差(Δt1)に基づいて前記製氷部(16)の異常判定を行うよう設定される請求項1記載の製氷機。
  3. 前記制御手段(C)は、製氷運転の開始時に前記温度測定手段(TH)で測定した開始測定温度(Ts)と製氷運転開始からの経過時間毎の測定温度との関係から温度降下直線の傾きを算出し、この傾きが設定時間経過前に設定値以下になると計時手段(TM)のカウントに基づいて時間の積算を開始し、この積算の開始から前記設定時間(Hs)の経過までの積算時間が設定積算値以上であるときに異常判定を行うよう構成される請求項1記載の製氷機。
  4. 前記制御手段(C)には、第1の判定値(J1)とこの第1の判定値(J1)より大きい第2の判定値(J2)が設定され、
    前記制御手段(C)は、開始測定温度(Ts)と最低測定温度(Tm)との差(Δt1)が第1の判定値(J1)以上で、かつ第2の判定値(J2)未満にあると第1異常判定を行い、開始測定温度(Ts)と最低測定温度(Tm)との差(Δt1)が第2の判定値(J2)以上にあると第2異常判定を行い、開始測定温度(Ts)と最低測定温度(Tm)との差(Δt1)が第1の判定値(J1)未満にあると正常判定を行い、
    前記制御手段(C)は、前記第1異常判定に基づき、次回の除氷運転を所定の延長時間に亘って延長するよう制御し、前記第2異常判定に基づき、製氷運転を途中で終了して除氷運転を開始するよう制御し、前記正常判定に基づき通常動作を行うと共に、先の製氷運転の異常判定をクリアするよう制御する請求項2記載の製氷機。
  5. 前記制御手段(C)は、前記最低測定温度(Tm)が予め設定された基準温度以上であると第1異常判定を行い、最低測定温度(Tm)が基準温度より小さいと第2異常判定を行い、前記傾きが設定値より大きいまたは前記積算時間が設定積算値より小さいと正常判定を行い、
    前記制御手段(C)は、前記第1異常判定に基づき、次回の除氷運転を所定の延長時間に亘って延長するよう制御し、前記第2異常判定に基づき、製氷運転を途中で終了して除氷運転を開始するよう制御し、前記正常判定に基づき通常動作を行うと共に、先の製氷運転の異常判定をクリアするよう制御する請求項3記載の製氷機。
  6. 前記制御手段(C)の異常判定に基づきカウントが1つ繰り上がる一方、該制御手段(C)の正常判定に基づき前記カウントがクリアされる除氷延長カウンタ(CU)を有し、
    前記制御手段(C)は、除氷運転を前記除氷延長カウンタ(CU)のカウント値に比例して延長するよう制御する請求項4または5記載の製氷機。
  7. 前記制御手段(C)は、前記第2異常判定に基づいて、前記設定時間(Hs)より長く設定された最小製氷時間(Hm)が製氷運転の開始から経過した際に製氷運転を終了するよう制御する請求項4〜6の何れか一項に記載の製氷機。
  8. 前記製氷部(16)の下方に設けられ、製氷水を貯留すると共に製氷部(16)から流下する製氷水を回収する製氷水タンク(18)と、
    前記製氷水タンク(18)から前記製氷部(16)に製氷水を供給する製氷水ポンプ(PM)とを備え、
    前記制御手段(C)は、除氷運転において前記温度測定手段(TH)から入力された測定温度が設定温度(Tp)になったことを条件として、前記製氷水ポンプ(PM)を駆動するよう制御し、
    前記制御手段(C)は、前記製氷水ポンプ(PM)の駆動後に測定された測定温度の中で最高となる最高測定温度(Tg)と、除氷完了の条件となる情報が入力された時点で測定した終了測定温度(Tf)とを比較し、最高測定温度(Tg)と終了測定温度(Tf)との差(Δt2)に基づいて前記製氷部(16)における除氷の不良判定を行い、当該判定に基づいて除氷時間を延長するよう制御する請求項4〜7の何れか一項に記載の製氷機。
  9. 製氷部(16)を蒸発器(EP)により冷却すると共に該製氷部(16)に製氷水を供給する製氷運転と、この製氷運転で製氷部(16)に生成した氷を離脱させる除氷運転とを繰り返す製氷機において、
    前記蒸発器(EP)における前記製氷部(16)の出口側で冷媒の温度を測定する温度測定手段(TH)と、
    前記製氷部(16)の下方に設けられ、製氷水を貯留すると共に製氷部(16)から流下する製氷水を回収する製氷水タンク(18)と、
    前記製氷水タンク(18)から前記製氷部(16)に製氷水を供給する製氷水ポンプ(PM)と、
    除氷運転において前記温度測定手段(TH)から入力された測定温度が設定温度(Tp)になったことを条件として、前記製氷水ポンプ(PM)を駆動制御する制御手段(C)とを備え、
    前記制御手段(C)は、前記製氷水ポンプ(PM)の駆動後に測定された測定温度の中で最高となる最高測定温度(Tg)と、除氷完了の条件となる情報が入力された時点で測定した終了測定温度(Tf)とを比較し、最高測定温度(Tg)と終了測定温度(Tf)との差(Δt2)に基づいて前記製氷部(16)における除氷の不良判定を行い、当該判定に基づいて除氷時間を延長するよう制御する
    ことを特徴とする製氷機。
  10. 前記制御手段(C)は、最高測定温度(Tg)と終了測定温度(Tf)との差(Δt2)が予め設定された降下値(D)以上である条件に加えて、終了測定温度(Tf)が予め設定された指標温度(Ti)以下である場合に不良判定を行うよう構成した請求項8または9記載の製氷機。
  11. 前記制御手段(C)は、前記不良判定に基づく除氷運転の延長時間において前記最高測定温度と温度測定手段(TH)から入力される温度(Te)との差(Δt3)が予め設定された規定値(N)以下になったことを条件として、延長時間の経過後に除氷運転を終了するよう制御する請求項8〜10の何れか一項に記載の製氷機。
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