JP2011157083A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に係止部を被係止部から外れにくくし、内容器が不用意に外容器内から抜け出ることを防止することができる二重容器を提供することを目的とする。
【解決手段】内容物を収容する内容器2と、内容器2を収納した外容器3と、を備える二重容器1において、内容器2には、内容器2の外周部から垂下され、容器径方向外側の押圧面23aが押圧されることで上端を支点にして容器径方向内側に向けて回動する押圧部23が設けられており、押圧部23には、弾性的に撓み変形可能な可撓腕部29が垂下され、外容器3には、可撓腕部29に対して容器周方向に隣り合う被係止部36が設けられ、可撓腕部29には、容器周方向に突出して被係止部36に下方から係止する係止部24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容器と外容器とを組み合わせた二重容器に関する。
この種の二重容器として、従来、例えば下記特許文献1に示されるような、クリーム等の内容物を収容する内容器と、内容器を収納した外容器と、を備える構成が知られている。上記した内容器は、外容器に対して出し入れ可能なレフィール容器であり、消費者によって外容器内に収納された内容器を取り外して新たな内容器に交換することで、外容器の再利用が図られる。
ところで、上記した内容器には、内容器の外周部から垂下された押圧部が設けられている。この押圧部は、指等で容器径方向内側に向けて押圧されることで上端を支点にして容器径方向内側に向けて回動する板片であり、内容器の周壁部の両側にそれぞれ間隔をあけて配設されている。
この押圧部の外面には、押圧部の横幅方向に延在する係止部が突設されている。一方、外容器の周壁部の上部には、押圧部が嵌め込まれる切欠部が形成されている。この切欠部には、押圧部の容器径方向の外側に立設されて押圧部の下端部に対向する壁部が形成されており、この壁部の内面には、上記した係止部によって下方から係止される被係止部が突設されている。これにより、上記した係止部と被係止部とによって押圧部と切欠部とがアンダーカット嵌合され、外容器内からの内容器の抜け出しが規制される。
上記した構成からなる従来の二重容器では、外容器から内容器を取り外す際、まず、両側の押圧部を指等で摘んで容器径方向内側に向けてそれぞれ押圧することにより、両側の押圧部がそれぞれ上端を支点にして容器径方向内側に向かって回動する。これにより、押圧部の係止部が外容器の被係止部から外れる。
そして、押圧部を押圧したまま、内容器を引き上げることで、内容器が外容器から引き抜かれる。このように外容器内から内容器を取り出した後、新たな内容器を外容器内に挿入することで、内容器の交換が行われる。
実用新案登録第2588201号公報
しかしながら、上記した従来の二重容器では、外容器内からの内容器の抜け出しを規制する係止部が、容器径方向内側に向けて回動可能な押圧部の外面に突設されており、この容器径方向外側に向けて突出した係止部が、押圧部の径方向外側に配設された被係止部に係止されているため、使用時に係止部が被係止部から誤って外れやすく、内容器が不用意に外容器内から抜け出るおそれがある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、使用時に係止部を被係止部から外れにくくし、内容器が不用意に外容器内から抜け出ることを防止することができる二重容器を提供することを目的としている。
本発明に係る二重容器は、内容物を収容する内容器と、該内容器を収納した外容器と、を備える二重容器において、前記内容器には、該内容器の外周部から垂下され、容器径方向外側の押圧面が押圧されることで上端を支点にして容器径方向内側に向けて回動する押圧部が設けられており、該押圧部には、弾性的に撓み変形可能な可撓腕部が垂下され、前記外容器には、前記可撓腕部に対して容器周方向に隣り合う被係止部が設けられ、前記可撓腕部には、容器周方向に突出して前記被係止部に下方から係止する係止部が設けられていることを特徴としている。
このような特徴により、外容器内に収納された内容器を取り出す際には、まず、押圧部の押圧面を押圧して押圧部を容器径方向内側に向けて回動させる。これにより、押圧部に設けられた可撓腕部が容器径方向内側に移動し、この可撓腕部に設けられた係止部が被係止部から外れる。続いて、押圧面を押圧したまま内容器を外容器内から引き抜く。これにより、外容器内から内容器が取り出される。
また、外容器内に内容器を収納させる際には、外容器の被係止部と内容器の係止部との周方向位置を合わせつつ、外容器内に内容器を挿入する。このとき、可撓腕部が撓み変形することで係止部が被係止部を乗り越えて被係止部の下方まで容易に移動し、被係止部の下面に係止部が係止される。これにより、外容器内からの内容器の抜け出しが規制される。
また、上述したように、押圧部の可撓腕部に設けられた係止部が容器周方向に向けて突出されており、この係止部が被係止部に下方から係止するので、係止部が被係止部から誤って外れにくい。
また、本発明に係る二重容器は、前記内容器に、前記押圧部を容器径方向外側に回動するように付勢する付勢体が設けられていることが好ましい。
これにより、付勢体によって押圧部が容器径方向外側に回動するように付勢されるので、内容器を外容器から取り出す前の段階では、押圧部が容器径方向内側に移動しにくく、係止部が外容器の被係止部に対してより確実に係止している。つまり、内容器は外容器内により強固に固定される。従って、外容器から内容器を抜け難くすることができ、二重容器としての信頼性を高めることができる。
また、付勢体が押圧部を容器径方向外側に回動するように付勢しているので、内容器の製造段階において、押圧部が容器径方向内側に撓んでしまうような癖が付き難い。しかも、その後に内容器を搬送するような場合、内容器同士が接触したり、内容器がなんらかに接触したりしたとしても、やはり押圧部が容器径方向内側に撓んでしまうような癖が付き難い。
従って、内容器を外容器内に挿入して組み付ける際に、押圧部の可撓腕部に設けられた係止部を外容器の被係止部に対して確実に係止させることができ、内容器と外容器とを強固に組み合わせることができる。
本発明に係る二重容器によれば、使用時に係止部が被係止部から誤って外れにくいので、内容器が不用意に外容器内から抜け出ることを防止することができる。
本発明の実施形態を説明するための二重容器の破断図であり、図2に示すA方向矢視の図である。 本発明の実施形態を説明するための二重容器の平面図であって、中蓋や外装蓋が外された状態を示した図である。 本発明の実施形態を説明するための二重容器の縦断面図であって、図2におけるB−B´間の断面図である。 本発明の実施形態を説明するための押圧部を示した横断面図であり、図1に示すC−C´間の断面図である。 本発明の実施形態を説明するための外容器の切欠部を示した斜視図である。 本発明の実施形態を説明するための押圧部を示した斜視図である。 本発明の実施形態を説明するための押圧部を示した縦断面図である。 本発明の実施形態を説明するための押圧部を示した側面図である。 本発明の変形例を説明するための外容器の切欠部を示した斜視図である。 本発明の変形例を説明するための押圧部を示した縦断面図である。
以下、本発明に係る二重容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
なお、図1に示す鎖線Oは二重容器1の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、本実施形態では、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とする。また、本実施形態では、後述する内容器2及び外容器3の口部20,30側(図1における上側)を「上側」とし、その反対側(図1における下側)を「下側」とする。
図1に示すように、二重容器1は、クリーム等の内容物を収容した内容器2と、その内容器2を収納可能な外容器3と、内容器2の口部20を閉塞する中蓋4と、外容器3に被着された外装蓋5と、を備えている。
まず、外容器3の構成について説明する。
図1から図3に示すように、外容器3は、上端が開放された有底筒状の外装容器である。この外容器3は、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等の合成樹脂や、金属、ガラス等を単独もしくは組み合わせて構成されており、例えば射出成形、ブロー成形、プレス成形等によって成形される。外容器3の概略構成としては、軸線Oに沿って延設された略円筒形状の周壁部31と、その周壁部31の下側部分に設けられた底壁部32と、を備えている。
周壁部31の上端部には、外周面が全周に亘って段差状に縮径された口部30が形成されている。この口部30の外周面には、略螺旋状に延設された雄ねじ33が形成されている。また、周壁部31の上部の内周面には、周壁部31の上端(口部30の上端)から軸方向に沿って延在する凹溝状のガイド溝34が形成されている。このガイド溝34は、二本平行に形成されている。
また、図1から図5に示すように、周壁部31には、後述する内容器2の押圧部23が嵌め込まれる切欠部35が形成されている。この切欠部35は、周壁部31の上部(口部30)を側面視凹状に切り欠いた切欠部である。切欠部35は、周壁部31の上端(口部30の上端)から軸方向に沿って口部30の下端の下方まで延在されており、口部30の下方の周壁部31のうち、外周部分を残して内周部分が切り欠かれている。すなわち、切欠部35の下部は、平面視において径方向内側に向けて開放された凹形状となっており、切欠部35の下部は、周方向に沿って形成された背壁面37と、背壁面37の周方向両側の側辺から外容器3の内周面側に向けてそれぞれ延在すると共に互いに対向する両側の側壁面38、38と、背壁面37及び両側の側壁面38、38の各下辺の間に形成された底面39と、によって形成されている。
上記した切欠部35の下部の内側には、内容器2を抜け止めするための被係止部36が配設されている。詳しく説明すると、被係止部36は、背壁面37と側壁面38との隅角部分に配設された突起であり、切欠部35の内部の周方向両側にそれぞれ配設されている。つまり、一対の被係止部36、36は、周方向に間隔をあけて並設されている。また、被係止部36は、横幅(略容器周方向の幅寸法)が上方に向かうに従い漸次縮幅された側面視略三角形状の突起であり、背壁面37の周方向側端側から中央側に向けて下向きに傾斜した傾斜面36aを有している。また、被係止部36は、上記した切欠部35の底面39よりも上方に配設されており、被係止部36の下面と切欠部35の底面39との間には、後述する係止部24が嵌め込み可能な隙間があけられている。
また、図2に示すように、ガイド溝34及び切欠部35は、それぞれ軸線Oを挟んで一対ずつ配設されており、これら一対のガイド溝34と一対の切欠部35とは、互いに直交する位置に配設されている。
続いて、内容器2の構成について説明する。
内容器2は、外容器3に対して出し入れ可能な容器であり、消費者によって適宜交換可能なレフィール容器である。
詳しく説明すると、図1から図3に示すように、内容器2は、上端が開放された有底筒状の内装容器であり、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等の合成樹脂からなり、例えば射出成形やブロー成形等によって成形される。なお、内容器2は、例えばプレス成形等によって形成される薄肉の金属などを周壁部21及び底壁部22に使用した容器であってもよい。内容器2の概略構成としては、軸線Oに沿って延設された略円筒形状の周壁部21と、その周壁部21の下側部分に設けられた底壁部22と、を備えている。
周壁部21の上端部には、全周に亘って径方向外側に拡径された口部20が形成されており、その口部20の上端部の内周面には、内径が全周に亘って段差状に拡径された拡径部27が形成されている。また、この内容器2の周壁部21の外径は、外容器3の周壁部31の内径よりも若干小さく、内容器2は外容器3の内側に隙間をあけて収納されている。なお、内容器2の周壁部21の外径と外容器3の周壁部31の内径とを等しくしても良い。また、内容器2の外側の高さ(外高)は、外容器3の内側の高さ(内高)よりも高くなっており、内容器2の上端部(口部20)は、外容器3の口部30から上方に向けて突出され、外容器3の口部30の直上に配置されている。
また、内容器2の口部20には、内容器2を外容器3の内側に挿入したときに上記した切欠部35に嵌め込まれる押圧部23が設けられている。この押圧部23は、口部20の下端から軸方向に沿って垂下された略矩形板状の垂壁部であり、径方向外側の押圧面23aが押圧されることで上端を支点にして径方向内側に向けて回動する操作片である。
押圧部23の内面(径方向内側の面)は、内容器2の周壁部21の外周面との間に隙間をあけて対向されており、押圧部23は、径方向内側に向かって弾性的に撓み変形可能となっている。
図1、図6に示すように、上記した押圧部23の下端部には、下向きに突出した凸部28が形成されていると共に、その凸部28の両側に可撓腕部29、29がそれぞれ配設されている。可撓腕部29は、下向きに延在する弾性的に撓み変形可能な腕部であり、押圧部23のうちの凸部28の両側の部分から押圧部23の表面に沿って垂下されている。この可撓腕部29と凸部28との間には、可撓腕部29や凸部28の下端位置から上方に向けて延在するスリット23b(隙間)が形成されており、この可撓腕部29は、その上端を支点にして上記した外容器3の背壁面37(押圧部23の表面に沿った仮想平面)に沿って揺動するように撓み変形可能となっている。また、可撓腕部29は、上記した外容器3の被係止部36に対して容器周方向に隣り合って配設されている。すなわち、周方向に間隔をあけて並設された一対の被係止部36、36の間に一対の可撓腕部29、29及び凸部28が配設されており、可撓腕部29と被係止部36は周方向に隣接している。
図1、図6、図7(a)に示すように、上記した可撓腕部29には、上記した外容器3の被係止部36に下方から係止する係止部24が設けられている。この係止部24は、可撓腕部29の下端部の側面(凸部28側の反対側の側面)に突設された突起であり、容器周方向(押圧部23の横幅方向外側)に突出されている。また、係止部24は、横幅(略容器周方向の幅寸法)が下方に向かうに従い漸次縮幅された側面視略三角形状の突起であり、上端から下方に向けて押圧部23の横幅方向の中央側に傾斜した傾斜面24aを有している。また、係止部24は、上記した被係止部36の下面と切欠部35の底面39との間の嵌め込まれており、係止部24の上面が被係止部36の下面に当接されている。
なお、凸部28を挟んで両側に配設された一対の可撓腕部29、29及び係止部24、24は、側面視において線対称に形成されている。
また、図1、図3、図6、図7(a)に示すように、内容器2には、押圧部23を容器径方向外側に回動するように付勢するレバー部(付勢体)10が設けられている。レバー部10は、押圧部23の凸部28の下端部の内面(径方向内側の面)から径方向内側で且つ上方に向かって延在するように形成された板片状の部材である。このレバー部10は、押圧部23の周方向中央部に配設されており、周方向に沿った横幅が凸部28の横幅と同程度であって押圧部23よりも短くなっている。また、このレバー部10の先端(上端)には、周壁部21側に突出した連結部11が設けられており、内容器2の製造後、外容器3に組み合わされる前の段階では、この連結部11と周壁部21の外周面との境界部分が連結された状態となっている。そして、レバー部10は、この状態において自身の弾性力により押圧部23を径方向外側に回動するように付勢している。
なお、前記境界部分は、破断可能な弱化部(薄肉部)として形成されている。
また、図1、図3に示すように、口部20の外周面には、周方向に延在する凹溝状の段差26が形成されている。この段差26は、口部20と押圧部23との接続部分に配設されており、これにより、押圧部23は段差26を支点にして撓み変形される。なお、段差26は、口部20の全周に亘って延設されているが、少なくとも押圧部23の横幅の範囲に延設されていればよい。
また、図1、図2に示すように、内容器2の周壁部21の外周面には、ガイド溝34に摺動可能に嵌合されるガイド部25が突設されている。このガイド部25は、軸方向に沿って平行に延設された二本の凸条部からなる。
また、図2に示すように、ガイド部25及び押圧部23は、それぞれ軸線Oを挟んで一対ずつ配設されており、これら一対のガイド部25と一対の押圧部23とは、互いに直交する位置に配設されている。
続いて、中蓋4及び外装蓋5の構成について説明する。
図1に示すように、中蓋4は、軸線Oに対して垂直に配設された浅皿状の板部であり、内容器2の口部20に着脱可能に嵌合されている。中蓋4の外縁部は、内容器2の口部20の上端部に形成された拡径部27に全周に亘って係止されている。また、中蓋4の外縁部には、径方向内側に突出した摘み部40が設けられている。
外装蓋5は、外容器3の口部30に螺着される有頂筒状のキャップ体であり、その概略構成としては、軸線Oに対して垂直に配設された円盤状の天壁部50と、天壁部50の外縁から垂下された円筒形状の周壁部51と、を備えている。
周壁部51の内周面には、外容器3の口部30の雄ねじ33に螺合される雌ねじ52が形成されている。また、外装蓋5の内側には、円盤状のパッキン6が嵌合されている。このパッキン6は、外装蓋5の天壁部50の下面に接合されており、パッキン6の外周部が、外装蓋5の天壁部50の下面と内容器2の口部20の上端面との間に挟み込まれてシールされ、内容器2内が密封されている。
次に、上記した構成の二重容器1の作用について説明する。
例えば内容器2内の内容物が無くなった場合など、外容器3内の内容器2を新たな内容器2と交換する際には、まず、外装蓋5を外容器3から取り外す。このとき、外装蓋5と共にパッキン6が取り外される。
なお、中蓋4は、初めに開封した際に内容器2の口部20から取り外し、その後、内容器2の口部20には取り付けられずに廃棄してもよい。なお、内容器2の交換時に中蓋4が内容器2の口部20に取り付けられていてもよい。
次に、図7(b)に示すように、押圧部23の押圧面23aを押圧して押圧部23を径方向内側に向けて回動させる。これにより、押圧部23に設けられた可撓腕部29が径方向内側に移動し、その可撓腕部29に設けられた係止部24が外容器3の被係止部36から外れ、内容器2の上方移動が許容される。このとき、内容器2の口部20と押圧部23との連結部分に、周方向に沿って延在する段差26が形成されているので、押圧面23aを押圧する力が内容器2の口部20に伝達されることを阻害し、内容器2の口部20の変形が抑えられる。
次に、押圧面23aを押圧したまま内容器2を引き上げて外容器内から抜き出す。これにより、外容器3内から内容器2が取り出される。
次に、新たな内容器2を外容器3内に挿入する。具体的に説明すると、内容器2と外容器3との周方向の相対的な位置合わせを行いつつ、内容器2を外容器3の内側に挿入する。すなわち、内容器2のガイド部25と外容器3のガイド溝34との位置を合わせると共に、内容器2の押圧部23と外容器3の切欠部35との位置を合わせ、その後、内容器2を外容器3の内側に挿入する。これにより、ガイド部25がガイド溝34内に挿入されてガイド溝34内に嵌合されると共に、押圧部23が切欠部35内に挿入される。
上記したように押圧部23が切欠部35内に挿入されると、まず、可撓腕部29の下端に設けられた係止部24の傾斜面24aが切欠部35内の被係止部36の傾斜面36aに当接する。続いて、内容器2を外容器3の内側にさらに押し込み、押圧部23が切欠部35内にさらに深く挿入されると、図8に示すように、係止部24の傾斜面24aが被係止部36の傾斜面36a上を摺動しながら、係止部24が被係止部36によって押圧されて可撓腕部29が容器周方向の凸部28側(押圧部23の横幅方向の中央側)に撓み変形する。このとき、容器周方向に傾斜した上記した傾斜面24a、36aによって可撓腕部29の撓み方向が容器周方向に案内される。そして、係止部24が被係止部36を乗り越えると、可撓腕部29が弾性力によって復元され、係止部24が被係止部36の下方に嵌め込まれ、係止部24の上面が被係止部36の下面に係止される。その結果、内容器2と外容器3との相対的な周方向の回転が規制されると共に、内容器2と外容器3との相対的な軸方向の移動が規制されて、内容器2が外容器3内に固定される。
また、上述したように係止部24が被係止部36を乗り越える際に、押圧部23には係止部24及び可撓腕部29を介して上向きの応力が作用し、レバー部10の先端部(上端部)は上方に移動しようとする力を受ける。そのため、レバー部10の先端の連結部11と周壁部21の外周面との境界部分の連結が解かれるようになっている。ただし、この場合であっても、レバー部10は、自身の弾性力により押圧部23を径方向外側に回動するように付勢している。
次に、有頂筒状の外装蓋5を外容器3に螺着させる。
以上により、二重容器1における内容器2の交換作業が完了する。
上記した二重容器1によれば、押圧部23の可撓腕部29に設けられた係止部24が容器周方向に向けて突出され、この係止部24が外容器3の被係止部36に下方から係止されているので、係止部24が被係止部36から誤って外れにくい。したがって、内容器2が不用意に外容器3内から抜け出ることを防止することができる。
また、レバー部10が押圧部23を容器径方向外側に回動するように付勢しているので、内容器2を外容器3から取り出す前の段階において、押圧部23の係止部24が外容器3の被係止部36に対してより確実に係止している。よって、内容器2は外容器3内により強固に固定された状態となっている。従って、外容器3から内容器2を抜け難くすることができ、二重容器としての信頼性を高めることができる。
また、レバー部10が押圧部23を容器径方向外側に回動するように付勢しているので、内容器2の製造段階において、押圧部23が容器径方向内側に撓んでしまうような癖が付き難い。しかも、その後に内容器2を搬送するような場合、内容器2同士が接触したり、内容器2がなんらかに接触したりしたとしても、やはり押圧部23が容器径方向内側に撓んでしまうような癖が付き難い。
加えて、本実施形態の場合には、内容器2が製造された段階で、レバー部10の先端の連結部11が周壁部21の外周面に連結されているため、レバー部10を介して押圧部23が保持されている。この点においても、押圧部23に癖が付き難い状態となっている。
従って、これらのことから、内容器2を外容器3内に挿入して組み付ける際に、押圧部23の可撓腕部29に設けられた係止部24を外容器3の被係止部36に対して確実に係止させることができ、内容器2と外容器3とを強固に組み合わせることができる。
また、内容器2の口部20と押圧部23との連結部分に段差26が形成されているので、押圧面23aを押圧する力が内容器2の口部20に伝達され難く、内容器2の口部20の変形が抑えられる。よって、押圧面23aを押圧して内容器2の係止部24と外容器3の被係止部36との係合を外したとき、内容器2の周壁部21の外周面が外容器3の周壁部31の内周面に圧接されない。したがって、内容器2を外容器3内から容易に引き抜くことができ、内容器2の交換時における操作性を向上させることができる。
以上、本発明に係る二重容器の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、容器周方向に傾斜した傾斜面36aを有する略三角形状の被係止部36が外容器3に設けられており、内容器2を外容器3の内側に挿入したときに可撓腕部29が容器周方向に撓み変形する構成となっているが、本発明における被係止部の形状は適宜変更可能であり、可撓腕部が容器周方向以外の方向に撓み変形する構成であってもよい。例えば、図9(a)に示すように、外容器3の切欠部35内に、容器径方向に傾斜した傾斜面136aを有する略三角形状の被係止部136が設けられていてもよい。これにより、内容器2を外容器3の内側に挿入したとき、図10に示すように、上記した被係止部136の傾斜面136a上を係止部24が摺動しながら、可撓腕部29が容器周方向内側に向けて撓み変形し、係止部24が被係止部136を乗り越える。
また、本発明は、図9(b)に示すように、外容器3の切欠部35内に、球面状の傾斜面236aを有する被係止部236が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、押圧部23が内容器2の口部20から垂下されているが、本発明は、押圧部23が口部20以外から垂下されていてもよい。例えば、口部20の下方に、径方向外側に突出したフランジ部が設けられ、このフランジ部から押圧部23が垂下されていてもよい。
また、上記実施形態では、押圧部23と内容器2の口部20との連結部分に凹溝状の段差26が形成されているが、本発明は、凹溝状以外の段差を形成することも可能である。例えば、押圧部23を内容器2の口部20よりも径方向外側に配設して、押圧部23と内容器2の口部20との連結部分に階段状の段差を形成することも可能である。さらに本発明は、上記した段差26を省略することも可能である。
また、上記実施形態では、切欠部35の背壁面37と側壁面38との隅角部に被係止部36が設けられているが、本発明は、被係止部36の位置は適宜変更可能である。例えば、切欠部35の背壁面37や側壁面38から離間した位置に被係止部36が配設されていてもよい。さらに、本発明は、上記した切欠部35を省略することも可能であり、例えば、外容器3の周壁部31の内周面に被係止部が突設され、その被係止部に係止部24が係止される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、内容器2にガイド部25が設けられ、外容器3にガイド溝34が設けられているが、本発明は、これらを適宜省略することも可能である。
また、上記実施形態では、左右一対の押圧部23が内容器2に設けられているが、本発明は、押圧部を1つにすることも可能であり、或いは、3つ以上の押圧部を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、押圧部23の下端に凸部28が形成されており、その凸部28の両側に可撓腕部29、29がそれぞれ設けられているが、本発明は、上記した凸部28が無い構成にすることも可能である。また、本発明は、1つの押圧部23に設けられる可撓腕部29の本数は適宜変更可能であり、1つの押圧部23に可撓腕部29が1本だけ設けられた構成であってもよく、或いは、1つの押圧部23に3本以上の可撓腕部29が設けられた構成であってもよい。
また、上記実施形態では、内容器2の製造段階でレバー部10の連結部11が周壁部21に連結されているが、必ずしも連結されている必要はなく、内容器2の製造段階で連結部11が周壁部21から分離された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、レバー部10を押圧部23の下端部の内面に設けた場合を例に挙げて説明したが、下端部以外、例えば押圧部23の中央部の内面に設けても構わない。更に、レバー部10を径方向内側で且つ下方に向かって延在するように形成しても構わない。
また、レバー部10を複数設けても構わない。例えば、押圧部23の下端部の内面と中央部の内面とにそれぞれ設けても構わない。
また、レバー部10を押圧部23側に設けるのではなく、周壁部21側に設けても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。なお、この場合において、内容器2の製造段階でレバー部10の先端の連結部11を押圧部23の内面に連結させた状態にしても構わない。
さらに、上記したレバー部10を省略することも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 二重容器
2 内容器
3 外容器
10 レバー部(付勢体)
23 押圧部
24 係止部
29 可撓腕部
36、136、236 被係止部

Claims (2)

  1. 内容物を収容する内容器と、該内容器を収納した外容器と、を備える二重容器において、
    前記内容器には、該内容器の外周部から垂下され、容器径方向外側の押圧面が押圧されることで上端を支点にして容器径方向内側に向けて回動する押圧部が設けられており、
    該押圧部には、弾性的に撓み変形可能な可撓腕部が垂下され、
    前記外容器には、前記可撓腕部に対して容器周方向に隣り合う被係止部が設けられ、
    前記可撓腕部には、容器周方向に突出して前記被係止部に下方から係止する係止部が設けられていることを特徴とする二重容器。
  2. 請求項1に記載の二重容器において、
    前記内容器には、前記押圧部を容器径方向外側に回動するように付勢する付勢体が設けられていることを特徴とする二重容器。
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