JP2011156819A - パッド及びパッド印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷品質を維持しつつ、耐久性を向上させることができるパッド及びパッド印刷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷パターンを一時保持する転写面30を有し、転写面30を印刷液が塗布された印版に押し付けて転写面30に印刷パターンを転写し、転写面30を被印刷物の被印刷面に押し付けて印刷パターンを被印刷面に転写するパッド印刷用のパッド3において、転写面30の裏側の部分に肉抜き部33が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、パッド印刷用のパッド、及びそのパッドを備えるパッド印刷装置に関する。
この種のパッドとして、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、シリコーンゴムやブチルゴム、ニトリルゴム等のゴム材料で形成されたゴムパッドが提供されている。このパッドには、インクや接着剤等の印刷液を一時的に保持することが可能な転写面が形成されており、この転写面を印刷液が塗布された印版に押し付けることでその転写面に印刷パターンが転写され、その後、その転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けることでその被印刷面に印刷パターンが転写される。このようなパッドによれば、文字や記号、図形、模様などの印刷パターンを曲面状の被印刷面に印刷することが可能である。
ところで、上記したパッドは、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時に衝撃を受けるため、印刷を繰り返すことで転写面が劣化する。このため、上記したパッドを用いるパッド印刷では、所定の印刷回数(例えば5000回程度)ごとにパッドの交換を行う必要があり、パッドの耐久性を向上させてパッドの交換回数を少なくすることでランニングコストを抑えることができる。そこで、上記した従来のパッドでは、ゴム硬度を調整することで所望の耐久性を得ている。すなわち、ゴム硬度を高くするほど耐久性が向上するため、所望の耐久性を得られるゴム硬度のゴムによってパッドを形成しており、例えばブチルゴムからなるパッドではゴム硬度60(JIS K 6253)程度のゴムで形成されている。
特開2007−243186号公報
しかしながら、耐久性を上げるためにゴム硬度を高くすると、転写時に転写抜け等の不具合が生じやすくなる。このため、上記した従来の技術では、耐久性が向上する反面、印刷品質が低下するという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、印刷品質を維持しつつ、耐久性を向上させることができるパッド及びパッド印刷装置を提供することを目的としている。
本発明に係るパッドは、印刷パターンを一時保持する転写面を有し、該転写面を印刷液が塗布された印版に押し付けて当該転写面に前記印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写するパッド印刷用のパッドにおいて、前記転写面の裏側の部分に肉抜き部が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、パッドのうちの転写面の裏側の部分に肉抜き部が形成されているので、パッドの転写面が撓み易くなる。これにより、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時の衝撃が緩和される。
また、本発明に係るパッドは、パッド押し付け方向に直交する方向に延在されており、前記肉抜き部がパッド長手方向の全長に亘って延設されていることが好ましい。
これにより、転写面の撓み易さがパッド長手方向の全長に亘って均一になり、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時に転写面全体がバランスよく撓み変形する。
また、本発明に係るパッドは、前記肉抜き部の両側に、支持部がそれぞれ形成され、該両側の支持部の間に、前記転写面を有すると共に前記支持部よりも薄肉に形成され転写部が形成されていることが好ましい。
これにより、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時に、薄肉の転写部の両側が肉厚の支持部で固定された状態で転写部が撓み変形する。
また、本発明に係るパッドは、パッド支持部材に接合される基部と、該基部に突設されていると共に前記転写面を有する押付部と、を備えており、前記肉抜き部が前記押付部と前記基部との間に跨って形成されていることが好ましい。
このように、肉抜き部が押付部だけでなく基部の方にまで形成されているので、転写面が一層撓みやすくなり、転写時における衝撃が緩和される。
また、本発明に係るパッドは、パッド支持部材に接合される基部と、該基部に対して突設されていると共に前記転写面を有する押付部と、を備えており、前記基部と前記押付部とが別体に形成されて接合されていることが好ましい。
これにより、パッドの設計の自由度が広がる。例えば、基部と押付部とを異なる材質で形成することが可能であり、また、複雑な形状の肉抜き部を形成することも可能である。
本発明に係るパッド印刷装置は、印刷液が塗布された印版にパッド先端の転写面を押し付けて該転写面に印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写するパッド印刷装置において、前記パッドとして請求項1から4の何れか一項に記載のパッドを備えることを特徴としている。
このような特徴により、印刷液が塗布された印版にパッドの転写面を押し付けることで当該転写面に印刷パターンが転写され、その後、そのパッドの転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けることでその被印刷面に印刷パターンが転写される。このとき、パッドのうちの転写面の裏側の部分に肉抜き部が形成されているので、パッドの転写面が撓み易くなり、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時における衝撃が緩和される。
本発明に係るパッド及びパッド印刷装置によれば、パッドの転写面が撓み易く、転写面を印版や被印刷物に押し付ける転写時における衝撃が緩和されるので、印刷品質を維持しつつ、耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置を模式的に表した側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッドの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の変形例を説明するためのパッドの断面図である。
以下、本発明に係るパッド及びパッド印刷装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すパッド印刷装置1は、インクが塗布された印版2上にパッド3先端の転写面30を押し付けて転写面30に印刷パターンを転写し、その転写面30をワークX(被印刷物)の被印刷面Yに押し付けて印刷パターンを被印刷面Yに転写する装置である。
詳しく説明すると、パッド印刷装置1には、例えば文字や記号、図形、模様等が刻印された印版2と、印版2から転写された印刷パターンを一時的に保持する転写面30を有するパッド3と、印版2上に塗布するインクを貯留するインクリザーバー5と、印版2上の余剰なインクを掻き出すスキージ6と、印版2が載置される印版台7と、ワークXが載置されるワーク台8と、パッド3を印版2上とワークX上との間で往復移動させるパッド移動手段9と、パッド3を支持するパッド支持部材10と、が備えられている。また、パッド印刷装置1には、印版2上にインクを塗布する図示せぬインク塗布手段と、スキージ6を印版2の上面に沿って往復移動させる図示せぬスキージ移動手段と、パッド3の転写面30に付着した残留インクを除去する図示せぬ洗浄手段と、が備えられている。
インクリザーバー5は、インクが収容されたインク壷であり、上面が開放された容器である。このインクリザーバー5の上には、印版台7が配設されており、この印版台7によってインクリザーバー5の上面が閉塞されている。なお、インクリザーバー5は、上面が印版台7で閉塞されたクローズ式の容器に限らず、上面が開放されたオープン式の容器であってもよい。
印版台7は、印版2を支持する台座であり、インクリザーバー5上に固定されている。この印版台7の上面には、平面視矩形の凹部70が形成されており、その凹部70には、矩形板状の印版2が着脱可能に嵌合されている。印版2は、上面に印刷パターンの溝20が刻まれた凹版であり、印版台7の凹部70の内側に嵌め込むことで保持されている。この印版2の上面は、印版台7の上面と面一になっており、これら印版2及び印版台7の上方には、スキージ6が配置されている。
スキージ6は、印版2及び印版台7の上面に対して傾けて配置された板状のブレードであり、このスキージ6の幅は、少なくとも印版2の幅よりも大きくなっている。このスキージ6の下端面は、スキージ6の表面に対して斜めに傾斜されており、印版台7の上面に摺接されている。また、スキージ6は、図示せぬスキージ移動手段によって印版2の上面に沿って傾斜側に往復動する。
ワーク台8は、ワークXを支持する台座であり、印版台7の側方に配設されている。このワーク台8には、その上に載せられたワークXを保持する図示せぬ保持手段が設けられている。
パッド移動手段9は、パッド3を水平方向に移動させる水平移動機構90と、パッド3を鉛直方向に移動させる鉛直移動機構91と、を備えている。水平移動機構90は、印版2(印版台7)及びワークX(ワーク台8)の上方に水平に配設されたガイドレール92と、ガイドレール92に走行可能に取り付けられたスライダー93と、スライダー93をガイドレール92に沿って往復動させる図示せぬ駆動機構と、を備えている。鉛直移動機構91は、スライダー93に取り付けられていると共にパッド支持部材10を鉛直方向に往復動させる駆動機構からなる。上記した水平移動機構90及び鉛直移動機構91の駆動機構としては、公知の駆動機構を用いることが可能であり、例えば、シリンダとピストンからなる駆動機構や、モータとボールネジからなる駆動機構、モータとラック‐ピニオンからなる駆動機構、モータとギアとベルトとからなる駆動機構などがある。
パッド支持部材10は、鉛直移動機構91の可動部96に連結された支持軸11と、支持軸11の下端に設けられたベースプレート12と、を備えている。支持軸11は鉛直方向に延在する棒部材であり、支持軸11の上端は鉛直移動機構91の可動部96に着脱可能に連結されている。ベースプレート12は、支持軸11の下端に垂直に接合された板材であり、パッド押し付け方向(鉛直方向)に直交する方向に延設されている。
パッド3は、転写面30を印刷液が塗布された印版2に押し付けて当該転写面30に印刷パターンを転写し、その転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付けて印刷パターンを被印刷面Yに転写するパッド印刷用の転写体であり、例えばブチルゴムやシリコーンゴム、ニトリルゴム等からなる弾性変形可能な弾性部材である。
詳しく説明すると、パッド3は、図2に示すように、パッド押し付け方向(鉛直方向)に直交する方向に延在された条材(棒状部材)であり、上記したベースプレート12に接着されたかまぼこ形状のゴム体である。このパッド3の概略構成としては、ベースプレート12の下面に接合された基部31と、その基部31の下面に突設された押付部32と、を備えている。基部31は、縦断面視矩形状のゴム部であり、ベースプレート12に沿って延設されている。押付部32は、縦断面視略台形状のゴム部であり、ベースプレート12の長手方向に延設されている。この押付部32の下面は下向きに膨出されて縦断面視円弧状に形成されており、この押付部32の下面が印刷パターンを一時的に保持する転写面30となっている。
上記したパッド3には中空の肉抜き部33が形成されている。この肉抜き部33は、パッド長手方向(図2に示すA方向)に延在すると共にパッド3の全長に亘って形成された丸孔形状の貫通孔である。この肉抜き部33は、パッド3の成形時に図示せぬ金型の内側に図示せぬ中子を配置することで形成される孔であり、上記した転写面30の裏側(上方)の部分に配設されていると共に上記した押付部32と基部31との間に跨って形成されている。すなわち、肉抜き部33は、パッド短手方向(図2に示すB方向)の中央位置に配設されており、また、肉抜き部33の上半部は基部31に形成され、肉抜き部33の下半部は押付部32に形成されている。これにより、押付部32は、肉抜き部33の両側に支持部34、34がそれぞれ形成され、両側の支持部34、34の間に、上記転写面30を有する転写部35が形成されている。
次に、上記した構成からなるパッド3及びパッド印刷装置1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、印版台7の凹部70内に印版2を嵌合させて印版2をセットする。また、ワーク台8の上にワークXを載置して所定位置に配置させると共に図示せぬ保持手段によってワークXを保持し、ワークXを所定位置に固定する。
次に、図3に示すように、図示せぬインク塗布手段によって印版2の上面にインクを塗布した後、図示せぬスキージ移動手段によってスキージ6を印版2の上面に沿って摺動させる。これにより、印版2の溝20内にインクが隙間無く充填されると共に、印版2上の余剰なインクが掻き出される。
次に、図4に示すように、パッド移動手段9によってパッド3の転写面30を印版2の上面に押し付ける。具体的に説明すると、パッド3を印版2の鉛直上方に配置させた状態で、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を下降させ、パッド支持部10に支持されたパッド3の転写面30を印版2の上面に押し付ける。これにより、印版2の溝20内のインクがパッド3の転写面30に付着し、パッド3の転写面30に印刷パターンが転写される。このとき、パッド3のうちの転写面30の裏側の部分に肉抜き部33が形成されているので、パッド3の転写面30が撓み易く、転写面30を印版2に押し付けた時の衝撃が緩和される。特に上記したパッド3では、上記した肉抜き部33が押付部32と基部31との間に跨って形成されているので、転写面30が撓みやすく、転写時における衝撃が効果的に緩和される。また、上記した肉抜き部33がパッド長手方向の全長に亘って延設された貫通孔であるので、転写面30の撓み易さがパッド長手方向の全長に亘って均一になり、転写面30を印版2に押し付けた時に転写面30全体がバランスよく撓み変形する。また、図2に示すように上記したパッド3のうち、転写面30を有する薄肉の転写部35は、厚肉の支持部34、34によって両側から支持されているので、転写面30を印版2に押し付けた時に、薄肉の転写部35の両側が肉厚の支持部34、34で固定された状態で転写部35が撓み変形し、転写部35の変形時の形状が安定する。
次に、図5に示すように、パッド移動手段9によってパッド3をワークXの位置まで移動させ、パッド3の転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付ける。具体的に説明すると、まず、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を上昇させ、パッド支持部10に支持されたパッド3を引き上げる。続いて、水平移動機構90の図示せぬ駆動機構を駆動させてスライダー93をガイドレール92に沿って走行させ、パッド3をワークXの鉛直上方の位置まで移動させる。その後、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を下降させ、パッド支持部10に支持されたパッド3の転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付ける。これにより、パッド3の転写面30に保持されたインクが被印刷面Yに付着し、被印刷面Yに印刷パターンが印写される。このとき、上述したようにパッド3の転写面30が撓み易いので、転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付けた時の衝撃が効果的に緩和される。また、転写面30の撓み易さがパッド長手方向の全長に亘って均一になるので、転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付けた時に転写面30全体がバランスよく撓み変形する。また、転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付けた時に、薄肉の転写部35の両側が肉厚の支持部34、34で固定された状態で転写部35が撓み変形するので、転写部35の変形時の形状が安定する。
次に、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を上昇させ、パッド支持部10に支持されたパッド3を引き上げ、図示せぬ洗浄手段によってパッド3の転写面30に付着した残留インクを除去する。
以上により、ワークXの被印刷面Yへの印刷が完了する。
上記したパッド3及びパッド印刷装置1によれば、肉抜き部33が形成されたパッド3の転写面30が撓み易く、転写面30を印版2やワークXの被印刷物Yに押し付ける転写時における衝撃が緩和されるので、印刷品質を維持しつつ、パッド3の耐久性を向上させることができる。
また、上記した肉抜き部33がパッド3の全長に亘って延在する貫通孔であり、転写面30の撓み易さがパッド長手方向の全長に亘って均一になり、転写面30を印版2やワークXの被印刷物Yに押し付ける転写時に転写面30全体がバランスよく撓み変形するので、転写時における転写抜け等の不具合が生じにくく、印刷品質を一層向上させることができる。
また、上記したパッド3の転写面30を印版2やワークXの被印刷物Yに押し付ける転写時に、肉厚の支持部34、34で両側が固定された状態で薄肉の転写部35が撓み変形するので、転写部35の撓み変形時の形状が安定し、印刷品質を向上させることができる。つまり、転写時に転写面30がずれたり歪んだりすることがなく、転写面30が一定の形状で印版2やワークXの被印刷物Yに押し付けられるので、印刷品質が向上する。
また、上記した肉抜き部33が押付部32と基部31との間に跨って形成されており、転写面30が特に撓みやすく、転写時における衝撃が効果的に緩和されるので、パッド3の耐久性を効果的に向上させることができる。
さらに、上記した肉抜き部33は丸孔状(断面視円形)の孔であるので、パッド3を成形する際に肉抜き部33を容易に形成することができる。また、仮に角がある断面形状の肉抜き部である場合にはその角部分から亀裂が入りやすいが、上記した肉抜き部33は、角が無い丸孔状の孔であるので、亀裂が入りにくく、パッド3の耐久性を特に向上させることができる。
以上、本発明に係るパッド及びパッド印刷装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、パッド3に丸孔状(断面視円形)の肉抜き部33が形成され、その肉抜き部33が押付部32と基部31との間に跨って形成されているが、本発明は、肉抜き部が押付部32にのみ形成されていてもよく、また、肉抜き部の形状は適宜変更可能である。例えば、図6(a)に示すように、パッド103の押付部32に断面視半円形状の肉抜き部133が形成されていてもよく、さらに、図6(b)に示すように、上記した肉抜き部133の両側の支持部134,134に肉抜き部136、136がそれぞれ形成されていてもよい。また、図6(c)に示すように、パッド203の押付部32に断面視台形状の肉抜き部233が形成されていてもよく、或いは、図6(d)に示すように、パッド303の押付部32に断面視長方円形状の肉抜き部333が形成されていてもよく、或いは、図6(e)に示すように、パッド403の押付部32に複数の丸孔状の肉抜き部433が形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、パッド3の基部31と押付部32とが一体に成形されているが、本発明は、パッド3の基部31と押付部32とが別体に形成されて接合された構成であってもよい。例えば図6(f)に示すように、パッド503の基部531の下面に2本の凹溝531aがパッド長手方向に平行に形成されていると共に、押付部532の上面に断面視半円形状の溝部(肉抜き部533)が形成され、上記した基部531の両側の凹溝531aの内側に押付部532の両側の上端部がそれぞれ嵌合されて接着された構成であってもよい。これにより、パッド設計の自由度が広がり、例えば、基部531と押付部532とを異なる材質で形成することが可能であり、また、複雑な形状の肉抜き部533を形成することも可能である。さらに、図6(g)に示すように、上記した肉抜き部533の両側の支持部534,534に肉抜き部536、536がそれぞれ形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、肉抜き部33の内側が中空になっているが、本発明は、上記した肉抜き部33の内側に充填材で充填された構成であってもよい。例えば、図6(h)に示すように、パッド103よりもゴム硬度が小さいゴムからなる充填材137が肉抜き部133の内側に圧入されていてもよい。なお、この充填材137の材質としては、ゴム以外であってもよく、例えば合成樹脂等であってもよい。また、上記した充填材137は固体からなるが、ゲル状の充填材137であってもよい。
また、上記した肉抜き部33は、パッド3の成形時に図示せぬ金型の内側に中子を配置し、パッド3の成形後に上記した中子を引き抜くことで形成されるが、本発明は、パッド3を成形した後に当該パッド3を機械的に穿孔することで肉抜き部33を形成することも可能である。
また、上記した実施の形態では、上記した肉抜き部33がパッド長手方向に延在する孔であるが、本発明は、溝状の肉抜き部であってもよい。例えば、パッド3の上面側に開口した断面視U字状の肉抜き部であってもよい。
さらに、上記した実施の形態では、パッド3がパッド押し付け方向(鉛直方向)に直交する方向に延在する条材(棒状部材)であるが、本発明は他の形状のパッドであってもよい。例えば、半球状や柱状のパッドであってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 パッド印刷装置
2 印版
3、103、203、303、403、503 パッド
30 転写面
31、531 基部
32、532 押付部
33、133、233、333、433、533 肉抜き部
34、134 支持部
35 転写部
X ワーク(被印刷物)
Y 被印刷面

Claims (6)

  1. 印刷パターンを一時保持する転写面を有し、該転写面を印刷液が塗布された印版に押し付けて当該転写面に前記印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写するパッド印刷用のパッドにおいて、
    前記転写面の裏側の部分に肉抜き部が形成されていることを特徴とするパッド。
  2. 請求項1に記載のパッドにおいて、
    パッド押し付け方向に直交する方向に延在されており、
    前記肉抜き部がパッド長手方向の全長に亘って延設されていることを特徴とするパッド。
  3. 請求項1または2に記載のパッドにおいて、
    前記肉抜き部の両側に、支持部がそれぞれ形成され、
    該両側の支持部の間に、前記転写面を有すると共に前記支持部よりも薄肉に形成され転写部が形成されていることを特徴とするパッド。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のパッドにおいて、
    パッド支持部材に接合される基部と、該基部に突設されていると共に前記転写面を有する押付部と、を備えており、
    前記肉抜き部が前記押付部と前記基部との間に跨って形成されていることを特徴とするパッド。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のパッドにおいて、
    パッド支持部材に接合される基部と、該基部に対して突設されていると共に前記転写面を有する押付部と、を備えており、
    前記基部と前記押付部とが別体に形成されて接合されていることを特徴とするパッド。
  6. 印刷液が塗布された印版にパッド先端の転写面を押し付けて該転写面に印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写するパッド印刷装置において、
    前記パッドとして請求項1から5の何れか一項に記載のパッドを備えることを特徴とするパッド印刷装置。
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