JP2019018383A - スクリーン印刷機 - Google Patents
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Description
ところで、一般に、スクリーン印刷は、平坦面の印刷に適しており、スクリーンマスクとは反対側に向かって凹む曲面のような凹面の印刷には適していない。特許文献1の構成では、平坦なスクリーンマスクが用いられる。高低差が大きい凹面を有する被印刷体の形状では、被印刷体とスクリーンマスクとが接触しないので印刷できない虞がある。これにより、塗布された印刷液の膜厚が十分確保できない虞がある。
スクリーンマスクは、凹面(13、213、313)を含む被印刷体(11、211、311)に対向するように設けられており、印刷液が透過可能な印刷パターン(21)を有する。
版枠は、印刷パターンよりも外側でスクリーンマスクを固定する。
また、スキージは、スクリーンマスクを被印刷体に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク上を移動したとき、スクリーンマスクに供給されている印刷液(31)が印刷パターンを透過し、印刷液を被印刷体に塗布する。
さらにスキージは、スクリーンマスクに対向するスキージ凸面(55、255、355)を有する。
スキージ凸面は、凹面の形状に対応して形成されている。
本実施形態のスクリーン印刷機は、凹面を有する被印刷体に印刷するのに用いられる。
印刷体凹部12は、後述のスクリーンマスク20とは反対側に向かって凹んでいる。また、印刷体凹部12は、被印刷面13を含む。
被印刷体11の凹面としての被印刷面13は、スクリーンマスク20に対向する端面であり、湾曲している。被印刷面13の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心がスクリーンマスク20側となるように、被印刷面13は、形成されている。なお、被印刷面13とは反対側の被印刷体11の面は、湾曲している。
スクリーン印刷機10は、スクリーンマスク20、版枠25、ディスペンサ30、印刷体治具70、スクレーパ35、駆動部40、スキージ50およびスキージホルダ60を備える。スクリーン印刷機10に対して、重力がかかる方向を地方向とする。地方向とは反対の方向を天方向とする。図中において、紙面に対して下方向が地方向と一致し、紙面に対して上方向が天方向と一致する。被印刷体11側を地側とし、被印刷体11とは反対側を天側とする。
スクリーンマスク20は、ディスペンサ30から供給される印刷液31がスクリーンマスク20の繊維の網目を透過可能に、形成されている。
ディスペンサ30は、スクリーンマスク20の天側の面にインク状の印刷液31を供給する。
印刷液31は、水または有機溶剤に塗料が含まれている。図中において、印刷液31は、所在を明確にするため、ドット柄で記載している。
治具凹部71は、被印刷体11の形状に対応して形成され、地方向に向かって凹んでおり、被印刷体11を収容する。治具凹部71が被印刷体11を収容しやすいように、治具凹部71は、被印刷体11よりも大きく形成されている。治具凹部71は、被印刷体11の形状に対応するように、被印刷体11に対向する端面が湾曲している。
駆動部40は、2本のレール41と、2本のレール41を天地方向に動かすアクチュエータから構成されている。なお、図中において、アクチュエータの記載を省略している。
レール41は、天地方向に対して、垂直に延びている。
駆動部40により、スクレーパ35は、天地方向またはレール41が延びる方向に沿って移動可能である。駆動部40が駆動したとき、スクレーパ35は、スクリーンマスク20に押圧しつつ、スクリーンマスク20の天側の面上を移動する。このとき、ディスペンサ30から供給された印刷液31が印刷パターン21の網目に充填される。
スキージホルダ60は、金属または樹脂で形成されており、第1ホルダ61および第2ホルダ62を有し、駆動部40に設けられている。
第1ホルダ61は、スキージ50の板厚方向の一方に設けられており、スキージ50の長さよりも長く形成されている。また、第1ホルダ61は、スキージ50の板厚方向の断面が長方形形状となるように、形成されている。
次に、図2に示すように、スクレーパ35に充填されなかった印刷液31とともにスキージ50は、スクリーンマスク20を押圧しつつ、進行方向Dへ移動する。このとき、スクレーパ35により印刷パターン21に充填された印刷液31が印刷パターン21を透過し、被印刷体11に印刷される。
そこで、本実施形態のスクリーン印刷機10は、簡易な構成で、凹面を有する被印刷体11に対しても印刷液31の膜厚を確保するため、スキージ50、スキージホルダ60および印刷体治具70にある工夫を施している。
スキージ凸部54は、印刷体凹部12の形状に対応するように延びており、印刷体凹部12に向かって延びている。また、スキージ凸部54は、スキージ凸面55を含む。
さらに、スキージ凸面55は、被印刷面13の形状に対応しており、被印刷面13の曲率と等しくなるように、形成されている。ここで、「等しく」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。本明細書中では、「等しく」は、同様に拡大解釈するものとする。
ホルダ凸部64は、スキージ凸部54の形状に対応するように、第1ホルダ61および第2ホルダ62から印刷体凹部12に向かって延びている。また、ホルダ凸部64は、ホルダ凸面65を含む。
ホルダ凸面65は、スクリーンマスク20に対向している面であり、スキージ凸面55の形状に対応して形成されており、湾曲している。ホルダ凸面65の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心が天側となるように、ホルダ凸面65は、形成されている。さらに、ホルダ凸面65は、スキージ凸面55の曲率と等しくなるように、形成されている。
治具対向面72は、治具凹部71に隣接し、スクリーンマスク20に対向している面である。また、治具対向面72は、スキージ凸面55の形状に対応して形成されており、湾曲している。治具対向面72の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心が天側となるように、治具対向面72は、形成されている。スキージ50の長手方向における治具対向面72が含む曲線の曲率は、スキージ50の長手方向におけるスキージ凸面55が含む曲線の曲率と等しくなるように、形成されている。
さらに、治具対向面72は、スキージ50がスクリーンマスク20を被印刷体11に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク20を移動する方向に向かい、治具凹部71に向かって傾斜している。
[1]スキージ凸面55は、被印刷面13の形状に対応して形成されており、簡易な構成である。スキージ凸面55により、スキージ50がスクリーンマスク20を介して被印刷体11に接触しやすくなる。このため、スキージ50がスクリーンマスク20を押圧しつつ、スクリーンマスク20上を移動するときに、スキージ50がスクリーンマスク20を押圧力が均一になる。これにより、被印刷面13への印刷液31の塗布がしやすくなり、被印刷面13への膜厚不足がなくなる。したがって、簡易な構成で、被印刷面13に塗布される膜厚が十分に確保しやすくなる。
第2実施形態は、被印刷面、スキージおよびスキージホルダの形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、被印刷体211の被印刷面213は、曲面214および平面215を含む。平面215は、被印刷体211の中央に形成されている。図6において、特徴を明確にするため、被印刷体211、スキージ250およびスキージホルダ260のみを記載している。
スキージホルダ260は、スキージ250の形状に対応して形成されている。
ホルダ凸面265は、スキージ凸面255に対応して形成されており、曲面266および平面267を有する。
曲面および平面の両方を含む第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
第3実施形態は、被印刷面、スキージおよびスキージホルダの形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図7に示すように、被印刷体311の被印刷面313は、3つの曲面314−316を有する。曲面314、315は、近似円の中心を天側に含む曲面である。曲面316は、近似円の中心を地側に含む曲面である。図7において、特徴を明確にするため、被印刷体311、スキージ350およびスキージホルダ360のみを記載している。
複数の曲面を含む第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[i]被印刷面、スキージ凸面およびホルダ凸面は、曲面の数および平面の数に限定されず、複数の曲面の数または複数の平面の数を含んでもよい。
以上、本開示はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
13、213、313 ・・・凹面、
20 ・・・スクリーンマスク、
25 ・・・版枠、
31 ・・・印刷液、
50、250、350 ・・・スキージ、
55、255、355 ・・・スキージ凸面。
Claims (5)
- 凹面(13、213、313)を含む被印刷体(11、211、311)に対向するように設けられており、印刷液が透過可能な印刷パターン(21)を有するスクリーンマスク(20)と、
前記印刷パターンよりも外側で前記スクリーンマスクを固定する版枠(25)と、
前記スクリーンマスクに対して前記被印刷体とは反対側に設けられており、前記スクリーンマスクを前記被印刷体に向かって押圧しつつ、前記スクリーンマスク上を移動したとき、前記スクリーンマスクに供給されている印刷液(31)が前記印刷パターンを透過し、印刷液を前記被印刷体に塗布するスキージ(50、250、350)と、
を備え、
前記スキージは、前記スクリーンマスクに対向するスキージ凸面(55、255、355)を有し、
前記スキージ凸面は、前記凹面の形状に対応して形成されているスクリーン印刷機。 - 前記被印刷体は、透明な樹脂である請求項1に記載のスクリーン印刷機。
- 前記凹面は、湾曲しており、
前記スキージ凸面は、前記凹面に対応して湾曲している請求項1または2に記載のスクリーン印刷機。 - 前記スキージの形状に対応して形成されており、前記スキージを固定するスキージホルダ(60、260、360)をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーン印刷機。
- 前記スキージ凸面は、湾曲しており、
前記スキージホルダは、前記スクリーンマスクに対向するホルダ凸面(65、265、365)を有し、
前記ホルダ凸面は、前記スキージ凸面に対応して湾曲している請求項4に記載のスクリーン印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017136332A JP2019018383A (ja) | 2017-07-12 | 2017-07-12 | スクリーン印刷機 |
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JP2017136332A JP2019018383A (ja) | 2017-07-12 | 2017-07-12 | スクリーン印刷機 |
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Family
ID=65353990
Family Applications (1)
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JP2017136332A Pending JP2019018383A (ja) | 2017-07-12 | 2017-07-12 | スクリーン印刷機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114161815A (zh) * | 2021-12-06 | 2022-03-11 | 湖南瑞盈光电科技有限公司 | 一种3d曲面玻璃屏印刷装置 |
Citations (4)
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US20110209634A1 (en) * | 2010-02-27 | 2011-09-01 | Robert Sabia | Method of Screen Printing on 3D Glass Articles |
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2017
- 2017-07-12 JP JP2017136332A patent/JP2019018383A/ja active Pending
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