JP2011155397A - 圧電型エキサイタ - Google Patents

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Abstract


【課題】共振周波数と振動力の変動を抑えることができ、かつ圧電素子の破損を防止することができる圧電型エキサイタを提供することを目的とする。
【解決手段】板状の基板10と、基板10の一端部を保持する保持部30と、基板10の片面又は両面に設けられる圧電素子20と、圧電素子20に設けられる電極と、外部からの電力を圧電素子20に供給する入力端子50とを備えている。保持部30は、その両側部から基板10の長手方向に所定長だけ延出したガイド部60を有し、このガイド部60は、基板10の両側端部10cを保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パネルスピーカ等の音声/振動発生デバイスとして好適な圧電型エキサイタに関する。
従来、金属板からなる基板(シムとも呼ぶ。)の片面あるいは両面に圧電素子を貼り付けてビームを形成し、このビームを樹脂製の保持部(スタブとも呼ぶ。)で保持し、圧電素子に給電することによりビームが撓み振動する圧電型エキサイタが知られている。この圧電型エキサイタは、その保持部が例えばパネルスピーカ等の機器に固定して使用される。ビームの振動が保持部を介して機器に伝達されることにより音が発生する。
この圧電型エキサイタには、基板の片面又は両面に圧電素子が、接着剤等で密着されて貼り付け固定されるものがある。圧電素子の表面電極には、入力端子から給電される。
このような圧電型エキサイタにおいて、圧電素子の全面に展延性に富む金属薄膜を設ける圧電型エキサイタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の圧電型エキサイタでは、圧電素子の表面電極が衝撃等によって断線した場合に、金属薄膜が断線した電極間の導通を確保するバイパス回路として機能し、金属薄膜には銅或いはアルミニウム等の展延性に富む金属導電板が用いられている。
特開2006−33005号公報
しかしながら、従来の圧電型エキサイタでは、圧電素子を基板に貼り付ける際に、保持部端面と圧電素子端部の間にクリアランスが生じてしまうことがある。そして、クリアランスが存在すると、ビームが振動する時には保持部端面がビームの支点となるため、支点付近の剛性が低下して共振周波数や振動力は著しく低下してしまうという問題がある。また、基板への圧電素子の貼付位置がばらつくとクリアランスがばらつき、支点付近の剛性もばらついてしまうことになるため、結果的に共振周波数、振動力がばらついてしまうという問題がある。
また、特許文献1の圧電型エキサイタでは、圧電素子の全面に展延性に富む金属薄膜を貼り付けることで、圧電素子の電極が破損した場合でも金属薄膜が電気的なバイパス回路として機能させるようにしているが、落下衝撃等による圧電素子自体の破損を防止することはできないという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、共振周波数と振動力の変動を抑えることができ、かつ圧電素子の破損を防止することができる圧電型エキサイタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の圧電型エキサイタは、板状の基板と、前記基板の一端部を保持する保持部と、前記基板の片面又は両面に設けられる圧電素子と、前記圧電素子に設けられる電極部と、該電極部に接続され外部からの電力を前記圧電素子に供給する入力端子とを備え、前記保持部に設けられ、前記保持部の両側部から前記基板の長手方向に所定長だけ延出し、前記基板の両端部を保持するよう形成されたガイド部を有する。
本発明によれば、保持部端面とガイド部先端の間にはガイド長に応じたスペースが形成され、圧電素子端部をそのスペース内に位置するように貼り付けることにより、ビームの支点となるガイド部先端位置には必ず圧電素子が貼り付けられている状態になる。そのため、ガイド部先端位置の剛性は常に安定し、圧電素子の貼付位置が多少ばらついても、共振周波数および振動力の変動を抑えることができる。また、ガイド部によって基板の両端部を保持することで、保持部による基板の支点が保持部端面とガイド部の先端に分かれ、それにより保持部端面からガイド先端部分の間のスペース内で応力は分散される。従って、そのスペース内は機械的な振動が抑制されるので、ここに端末接続部を設けることにより、接合部の破損を防止できる。また、この範囲内に貼り付けられた圧電素子にクラックが発生することを抑制でき、圧電素子が破損するのを防止できる。また、保持部にガイド部を設けるようにしたので、保持部の基板保持面積を広げることができ、これによってビームから保持部に対しての振動伝達特性を向上できる。
ここで、前記圧電素子の固定端は、前記基板の前記保持部と両側の前記ガイド部によって囲まれる範囲内に固定できる。また、前記入力端子は、前記範囲内に接続できる。また、前記圧電素子の表面上には金属薄膜を設け、前記入力端子は前記金属薄膜の表面上に接続できる。
また、前記金属薄膜は、前記保持部に固定できる。また、前記ガイド部は、前記保持部の表面および/または裏面より前記基板側に低く形成できる。本発明の構成によれば、保持部を固定する外部機器とガイド部との接触を回避しつつ、ガイド部の剛性を高めることができる。例えば、ガイド部を保持部の表面および裏面より基板側に一段低く形成することもでき、また、テーパ状に形成することもできる。更に、前記ガイド部は、前記保持部に一体成形することができる。これにより小型化が可能となる。
本発明によれば、共振周波数と振動力の変動を抑えることができ、かつ圧電素子の破損を防止することができる圧電型エキサイタを提供することができる。
(a)は第1実施形態に係る圧電型エキサイタを示す平面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。 圧電型エキサイタを示す斜め上から斜視図である。 圧電型エキサイタを示す斜め下からみた斜視図である (a)は図1(b)のA−A断面図、(b)は別のガイド部を示す図である。 圧電型エキサイタの分解斜視図である。 本実施形態の基板の支点を示す図である。 ガイド部が無い場合の支点を示す断面図である。 ガイド部がない場合のクラック発生状況を示す斜視図である。 (a)はガイド部がある場合と無い場合のギャップと共振周波数との関係を示す特性図、(b)はギャップと振動力との関係を示す特性図、(c)はギャップと基板における保持部側に発生する応力との関係を示す特性図である。 (a)は第2実施形態の圧電型エキサイタを示す平面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。 第2実施形態の圧電型エキサイタの分解斜視図である。 金属薄膜を保持部に接着剤で固定した圧電型エキサイタを示す斜視図である。 (a)は第3実施形態の圧電型エキサイタを示す平面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る第1実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3は、第1実施形態の圧電型エキサイタ1を示す。この圧電型エキサイタ1は、ビームを1つ備えたシングル型エキサイタである。図1〜図3中の符号10は、薄肉で長方形状の金属薄板からなる基板である。この基板10はシムとも呼ばれるものであって、ステンレスや銅合金等の金属材料によるものである。基板10の表裏面には、比較的薄肉で長方形状の圧電素子20が、導電性接着剤等の手段によって貼着されている。基板10の長手方向一端部には、長手方向に突出する長方形状の第1端子11が一体に形成されている。この第1端子11は、基板10の幅方向の一端寄りに形成されている。
圧電素子20は、第1端子11が形成されている基板10の一端側の所定の領域を残して、該領域以外の部分の両面をほぼ覆っている。本実施形態では、圧電素子20は、その幅が基板10の幅より僅かに小さく、且つその保持部30の反対側の自由端20aが、基板10における保持部30の反対側の端部(以下、自由端と呼ぶ。)10aより僅かに内側に配置されている。基板10の両面に圧電素子20が貼着されたものを、ビームと称する。なお本実施形態のビーム25は、基板10の両面に圧電素子20が貼着されたバイモルフ型である。ちなみに、基板の片面のみに圧電素子が貼着されたものはモノモルフ型と呼ばれ、本発明はこのモノモルフ型に適用することもできる。
基板10の、圧電素子20で覆われていない一端側の領域は、第1端子11の先端を残して保持部30により覆われている。保持部30は、薄い直方体状に形成されたもので、互いに平行な表面30a及び裏面30bは賂平坦であって、ビーム25の表裏の面とも平行である。
なお、保持部30における表面30aおよび裏面30bには、保持部30同士を超音波溶着で接合するための溶着用凸部(エネルギダイレクタ)を形成してもよい。この溶着用凸部は、超音波溶着する際に、接触している樹脂同士が摩擦熱により部分的に溶融して接合面どうしを接合させる機能を果たす。保持部30の厚さは基板10の厚さの数倍程度であり、基板10の一端側は保持部30の厚さ方向の中央に埋設された状態で、該保持部30に固着されている。第1端子11は保持部30を貫通し、先端が保持部30から露出している。
保持部30内には第1端子11に隣接して第2端子12が埋設されている。第2端子12は、基板10と同じ材料によって形成されている。第2端子12は、基板10および第1端子11と離間しており、間にある保持部30の肉によって短絡が防止されている。これら第1端子11,第2端子12の先端露出部11a,12aの表面側には、それぞれ給電用のリード線における端部の心線が半田(何れも図示せず)で接続されている。
保持部30は樹脂によって形成されている。インサート成形によって保持部30を成形すると同時に基板10、第1端子11および第2端子12と一体化させる。この場合のインサート成形は、金型内に配列して装填した基板10の第1端子11側の端部と第2端子12を、金型内に注入した溶融樹脂でモールドし、その樹脂を固化させることによりなされる。
第2端子12には、導通材料で形成されたピン(入力端子)50が接続されている。このピン50は、弾性を有する金属棒を折り曲げ加工されている。このピン50は、適宜折り曲げられて、ガイド部60に接触しない位置で各圧電素子20上に設けられた電極部まで延びており、その先端部が圧電素子20の電極部に導通接合部材である半田(又は導通接着剤)43で接続されている。
なお、圧電素子20の電極部は、銀ペースト等の導電部材により圧電素子20の表裏面のほぼ全面に形成されている。また、保持部30の裏面30b側でピン50と第2端子12とが、半田で接続されている。
図2に示すように、保持部30には、その両側の側部30cから所定長だけ延出したガイド部60,60が設けられている。これらのガイド部60,60は、図1に示すように、基板10における保持部30側の端部の両側部10c,10cを保持する。両方のガイド部60,60は、保持部30からの延出長さLを同一にするのが好ましい。なお、ガイド部60,60の延出長さLは、適宜調整できる。
図4(a)は図1(b)のA−A断面図である。図4(a)に示すように、ガイド部60は、その断面が略長方形状に形成され、その内面に反対側のガイド部60に向かって凹となる凹部61を有している。この凹部61には、基板10の側部10cが嵌め入れられる。これによって、ビーム25が振動した際に、ビーム25における保持部30側の部分の変位量が抑制される。なお、図4(b)は別の実施形態のガイド部62を示す。このガイド部62,62は、断面略L字状に形成されている。これらのガイド部62,62は、互いに反対向きに配置され、一方のガイド部62によってビーム25の表面側の変位量が抑制され、他方のガイド部62によってビーム25の裏面側の変位量が抑制されるようにできる。この場合も、上記と同様の作用効果を奏する。
図1(b)に戻り、ガイド部60の上下面60a,60bは、保持部30の表面30a,30bより低い段状に形成されている。圧電型エキサイタ1は、保持部30の表面30a、あるいは裏面30bが、外部機器、例えば液晶パネル等のフラット面に密着して固定され、パネルを振動させて音を発生させるように用いられるが、このような構成とすることで、ビーム25の上下振動に伴ってガイド部60,60が上下に微少変位した際に、ガイド部60,60とパネルが接触することを回避できるので、パネルとガイド部60,60の接触による異音等の発生を抑制できる。さらに、圧電型エキサイタ1の機器への設置スペースも小さくできるため、機器の小型化、薄型化にも寄与する。
また、図1(a)に示すように、圧電素子20の保持部30側の端部(以下、固定端と呼ぶ。)20bは、基板10における保持部30と両側のガイド部60,60と両側のガイド60,60の先端を結ぶ直線Tによって囲まれる範囲W内に配置されている。更に、半田43によるピン50の接合部も範囲W内に設けられている。なお、本実施形態では、ピン50の接合部が範囲W内に入るようにするため、ガイド部60の保持部30からの延出長さLを比較的長くしたが、このような接合部がない場合などには延出長さLを更に短くしてもよい。
図5は圧電型エキサイタの分解斜視図である。図5に示すように、この圧電型エキサイタ1を製造する場合は、保持部30と基板10とをインサート成形する。次に、基板10の表裏面に圧電素子20を貼り付ける。このときには、圧電素子20の端部20b側(図1参照)を保持部30のガイド部60,60間に挿入する。これによって、圧電素子20の両側部がガイド部60,60によって位置規制され、圧電素子20の貼付位置精度が向上する。
次に、この圧電型エキサイタ1の作用について説明する。図6は、本実施形態の基板の支点を示す図である。本実施形態の圧電型エキサイタ1では、保持部30によって保持されたビーム25の基板10には第1端子11から、また、圧電素子20には第2端子12からピン50を介して、それぞれ交流電圧による交流信号が流される。このように交流信号が流されると、圧電素子20が長手方向に伸縮し、ビーム25全体が撓んで振動する。ビーム25は、供給される交流信号に応じた周波数で振動する。この振動が、圧電型エキサイタ1が固定された機器のパネルを振動させて音を発生させる。なお、圧電エキサイタ1の機器への固定手段は、接着剤や帳面粘着テープ等が好適に採用される。
図7はガイド部が無い場合の支点を示す断面図である。図8はガイド部がない場合のクラック発生状況を示す斜視図である。図7に示すように、ガイド部60,60がない圧電型エキサイタ80では、保持部30のビーム25を支持する支点が、保持部30の端面S1の一カ所のみになる。この場合は、圧電型エキサイタ80が落下した場合、保持部端面S1近傍の圧電素子20に応力が集中して、図8に示すように、圧電素子20の保持部端面S1の近傍にクラックCが発生するおそれがあった。
これに対して、本実施形態では、図6に示すように、ガイド部60を設けることで、ビーム25を支持する支点は保持部端面S1とガイド部の先端位置S2とに分散される。従って、落下衝撃によって圧電素子20の保持部端面S1の近傍にクラックが発生するのを抑制でき、これにより圧電素子20が破損するのを抑制できる。
また、図7に示すように、従来の圧電型エキサイタ80では、圧電素子20を基板10に貼り付ける際に、保持部端面S1と圧電素子端部20bの間にはクリアランス(ギャップg)が生じてしまう。このクリアランスが広いと、支点付近の剛性が低下して共振周波数や振動力は著しく低下してしまう。また、圧電素子20の貼付位置がばらつくとクリアランスがばらつき、支点付近の剛性もばらついてしまうことになるため、結果的に共振周波数、振動力のバラツキに繋がる。
本実施形態では、ガイド部60、60は所定の長さがあるため、保持部端面S1とガイド部先端位置S2の間にはガイド部60の長さ応じたスペース(範囲W)が形成される。圧電素子端部20bがそのスペース内に位置するように貼り付けることにより、ビームの支点となるガイド部先端位置S2には必ず圧電素子20が貼り付けられている状態になる。そのため、ガイド部先端位置S2の剛性は常に安定し、圧電素子20の貼付位置が多少ばらついても、共振周波数F、振動力の変動は少なく抑えられる(図9(a))。また、ガイド部60によって支点が保持部端面S1とガイド部先端位置S2に分かれ、それにより応力はスペース内で分散される。従って、そのスペース内は機械的な振動が抑制されるので、ここに端末接続部を設けることで、接合部の破損を防止できる。
図9(a)〜(c)に示すように、ガイド部60が有る場合は、ガイド部が無い場合に比べて各特性のバラツキが低減されて安定していることが分かる。さらに図9(c)に示すように、同一のギャップgでも、ガイド部60が有る場合は無い場合に比べて、圧電素子20における保持部端面S1とガイド部先端位置S2の間のスペース内に発生する応力が低減しており、ガイド部を設けたことにより応力が分散されていることが分かる。
また、本実施形態における圧電エキサイタ1では、ガイド部60,60を保持部30に一体的に設けている。例えば、基板10自体に加工を施すことにより、ガイド部60に相当する部材を基板10と一体的に設けた場合に対し、本実施形態によれば、保持部30による基板10の保持面積が広がるため、基板10自体に加工を施した場合と比較して、基板10から保持部30への振動伝達特性を向上させることができる。さらに、本実施形態における圧電エキサイタ1では、基板10自体には何ら加工を施す必要がないため、基板10における平面度を容易に確保することができ、その結果、基板10と圧電素子20との接合強度を高めることができる。
また、本実施形態では、保持部30と基板10とが一体成形後、基板10に圧電素子20を貼り付ける際に、ガイド部60,60の間に圧電素子20の端部を挿入する。これにより、圧電素子20の幅方向の位置がガイド部60,60によって自動的に規制されるので、非常に簡単な作業で圧電素子20の貼付位置精度を向上させることができる。これにより、ビーム25の振動特性のバラツキを低減して安定させることができる。従来は、圧電素子20を貼り付ける際に、圧電素子20の貼付位置を規制する手段がなく貼付位置精度が悪い、又は規制手段があったとしても作業が面倒になるなどの問題があったが、この圧電型エキサイタ1では、非常に簡単な作業で圧電素子20の貼付位置精度を向上させることができる。
また、本実施形態の圧電型エキサイタ1においては、上記のように樹脂製の保持部30を基板10とともにインサート成形し、該インサート成形後に圧電素子20を基板10に貼着してビーム25を構成すると、次の理由から好ましい。すなわち、保持部30の成形と、保持部30と基板10との一体化の工程を1回の工程で行うことができるため、生産性が向上するとともに、保持部30に対して基板10を強固に固定させることができるからである。また、基板10に対する保持部30の位置決め精度を高くすることができるという利点もある。
さらに、インサート成形の際には、樹脂を加熱溶融させるが、この時点では基板10には圧電素子20が貼着されていないため、圧電素子20への熱影響を考慮する必要なくインサート成形することができる。したがって、保持部30を形成する樹脂の種類を比較的低温用に限定する必要がなく、樹脂材料の選定の自由度が広がる。例えば廉価な樹脂を使用することが可能となり、これに伴ってコストダウンが図られる。また、高流動性の材料を用いて薄肉成形することにより、小型化、薄肉化が可能になる。また、本実施形態では、保持部30に凹部61を有するガイド部60を設けるだけであり、基板10及び圧電素子20は単純な形状にできる。従って、インサート成形に好適である。
<第2実施形態>
図10〜12は、第2実施形態の圧電型エキサイタ100を示す。この圧電型エキサイタ100は、第1実施形態の圧電型エキサイタ1における圧電素子20の表面に金属薄膜101を貼り付けたものである。それ以外の構成は圧電型エキサイタ1と同様なので、その詳細な説明を省略する。
この圧電型エキサイタ100は、圧電素子20の表面上に全面的に密着させて金属薄膜101,101が例えば接着剤で貼り付けることにより設けられている。この金属薄膜101は、所定値以上の剪断強度及び剛性、本実施形態では圧電素子20より高い剪断強度及び剛性を有する金属材料、例えばパーマロイ、42%Ni合金等によって形成されている。この金属薄膜101は基板10とほぼ同一の幅を有し、その保持部30の反対側の自由端101aは、基板10の自由端10aより僅かに内側に配置されている(図10(b)参照)。また、金属薄膜101の保持部30側の固定端101bは、接着剤103を介して保持部30の端面に固定されている。ピン50は、金属薄膜101上に半田43によって接合されている。
この圧電型エキサイタ100を製造する際には、図11に示すように、保持部30と基板10とをインサート成形し、次に、基板10の表裏面に圧電素子20,20を貼り付ける。次に、表裏の圧電素子20の表面に金属薄膜101を密着させて貼り付ける。次に、ピン50を半田で金属薄膜101上に接合する。
このように、圧電素子20より剪断強度及び剛性の高い金属材料によって金属薄膜101を形成し、この金属薄膜101を圧電素子20の表面上に全面的に密着させて貼り付けることにより、落下衝撃等によりビーム102が過大に振動した際に圧電素子20表面に発生する剪断応力を低減できるので、圧電素子20にクラックが発生するのを抑制でき、これにより圧電素子20が破損するのを抑制できる。また、パーマロイは圧電素子20と略同一の線膨張係数を有しているので、パーマロイで金属薄膜101を形成することにより圧電型エキサイタ1が加熱されたときに金属薄膜101と圧電素子20との伸び量が略同一になる。従って、圧電素子20の熱膨張が金属薄膜101によって制限されることがないので、圧電素子20に応力が発生するのを抑制できる。
また、ピン50が金属薄膜101に半田43で接合され、ピン50は圧電素子20の電極(銀)に直接半田付けされていないので、半田43と圧電素子20の界面に発生する残留応力によるクラックの発生を防止できる。また、半田43の熱により圧電素子20の電極の銀成分が半田43に吸収され、銀電極が消失するという現象(銀食われとも呼ぶ。)が発生するのを抑制できる。
更に、従来の圧電型エキサイタでは、圧電素子20が高温、高湿下に置かれると、圧電素子20の表面に設けられた電極の銀成分が成長して圧電素子20の内部に侵入し、最終的には銀成分が圧電素子20を貫通して反対側の電極にショートするという現象(マイグレーション)が発生するおそれがあった。この現象は、電極の銀成分が空気中に露出されている場合に発生しやすい。これに対して、本実施形態の圧電型エキサイタ100は、圧電素子20の電極が金属薄膜101によって被覆され空気中に露出されていないので、マイグレーションの発生を抑制できる。
なお、本実施形態では、金属薄膜101を圧電素子20の全面に密着させて貼り付けたが、金属薄膜101は圧電素子20のクラックが発生する部位を含む適宜な範囲にのみ貼り付けることができる。この場合も、落下衝撃等によって圧電素子20にクラックが発生するのを抑制できる等の効果がある。
更に、本実施形態では、上記のように金属薄膜101によって圧電素子20の剛性を向上させることができるので、圧電型エキサイタ100が落下した場合でも、落下衝撃によって圧電素子20にクラックが発生するのを抑制でき、これにより圧電素子20が破損するのを抑制できる。
また、圧電素子20に貼り付けられた金属薄膜101を保持部30に固定したので、落下衝撃による圧電素子20の過大な変形を抑制できる。これにより、圧電素子20の表面に発生する応力を低減して圧電素子20が破損するのを抑制できる。さらに、接着剤等により基板10の表裏面に貼着された圧電素子20が、落下衝撃等により基板10から剥離してしまうことを防止できるので、製品としての信頼性を高めることができる。
また、ピン50が金属薄膜101に半田43で接合され、ピン50は圧電素子20の電極(銀)に直接半田付けされていないので、半田43の主成分であるスズに銀が拡散していき、最終的には部品側の銀電極が消失するという現象(銀食われとも呼ぶ。)が発生するのを抑制できる。図12に示すように、金属薄膜101は、接着剤103を用いて保持部103に固定されている。接着剤103は、金属薄膜101を保持部103に固定する手段の一例である。
<第3実施形態>
図13(a)は第3実施形態の圧電型エキサイタを示す平面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。この圧電型エキサイタ201は、第1実施形態の圧電型エキサイタにおける保持部に設けられたガイド部をテーパ形状にしたものである。図13に示すように、保持部230にはガイド部260が一体形成されており、ガイド部260は、先端に向かって先細りのテーパ形状を有する。圧電型エキサイタ201は先端に向かうにつれて振幅が大きくなる。そのため、その振幅変化に追従するようガイド部260をテーパ状として、ガイド部260を保持部230の表面および裏面より基板10側に低くすることにより、パネルとの接触を回避しつつ、ガイド部260の剛性をより高めることができる。また、ガイド部260は保持部230に一体成形されているため、圧電型エキサイタを小型化及び薄型化できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。例えば、本実施形態では本発明をシングル型エキサイタに適用した場合について説明したが、本発明は、シングル型エキサイタを2つ重ね合わせる積層型エキサイタにも適用することができる。
1,80,100 圧電型エキサイタ
10 基板
10a,20a,101a 自由端(保持部の反対側の端部)
10b,20b,101b 固定端(保持部側の端部)
10c 側部
11 第1端子
11a 先端露出部
12 第2端子
12a 先端露出部
20 圧電素子
25,102 ビーム
30 保持部
30a 表面
30b 裏面
30c 側部
43 半田
50 ピン(入力端子)
60 ガイド部
60a 上面
60b 下面
61 凹部
101 金属薄膜

Claims (7)

  1. 板状の基板と、前記基板の一端部を保持する保持部と、前記基板の片面又は両面に設けられる圧電素子と、前記圧電素子に設けられる電極と、該電極に接続され外部からの電力を前記圧電素子に供給する入力端子とを備え、
    前記保持部に設けられ、前記保持部の両側部から前記基板の長手方向に所定長だけ延出し、前記基板の両端部を保持するよう形成されたガイド部を有することを特徴とする圧電型エキサイタ。
  2. 前記圧電素子の固定端は、前記保持部と両側の前記ガイド部によって囲まれる範囲内に固定されることを特徴とする請求項1に記載の圧電型エキサイタ。
  3. 前記入力端子は、前記圧電素子における前記範囲内に接続されることを特徴とする請求2に記載の圧電型エキサイタ。
  4. 前記圧電素子の表面上には金属薄膜が設けられ、前記入力端子は前記金属薄膜の表面上に接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電型エキサイタ。
  5. 前記金属薄膜は、前記保持部に固定されることを特徴とする請求項4に記載の圧電型エキサイタ。
  6. 前記ガイド部は、前記保持部の表面および/または裏面より前記基板側に低く形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電型エキサイタ。
  7. 前記ガイド部は、前記保持部に一体成形されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電型エキサイタ。
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