JP2003340371A - 圧電アクチュエータ - Google Patents
圧電アクチュエータInfo
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- JP2003340371A JP2003340371A JP2002156760A JP2002156760A JP2003340371A JP 2003340371 A JP2003340371 A JP 2003340371A JP 2002156760 A JP2002156760 A JP 2002156760A JP 2002156760 A JP2002156760 A JP 2002156760A JP 2003340371 A JP2003340371 A JP 2003340371A
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- piezoelectric actuator
- lead wire
- piezoelectric
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の第一の課題は、リード線が共振現象
を起こす事により、圧電アクチュエータの振幅が低下す
るのを防止する事であり、また、第二の課題は、リード
線の破断を防止することである。さらに、本発明の第三
の課題は、圧電アクチュエータの振幅特性と応答性を調
整するために有効なQmの調整手段を提供する事であ
る。 【解決手段】 金属板の片面、または両面に、表裏面に
電極を形成した圧電セラミック矩形板を接着し、前記金
属板の一端を固定部に固着して、金属板と前記圧電セラ
ミックスの電極間に交流電圧を印加して、前記金属板の
他端に発生する振動振幅を利用する圧電アクチュエータ
において、交流電圧を印加するリード線が前記圧電セラ
ミック矩形板の電極上に固着し、弾性を有する樹脂を用
いて表面に柔軟に接着した構造を特徴とする圧電アクチ
ュエータ。
を起こす事により、圧電アクチュエータの振幅が低下す
るのを防止する事であり、また、第二の課題は、リード
線の破断を防止することである。さらに、本発明の第三
の課題は、圧電アクチュエータの振幅特性と応答性を調
整するために有効なQmの調整手段を提供する事であ
る。 【解決手段】 金属板の片面、または両面に、表裏面に
電極を形成した圧電セラミック矩形板を接着し、前記金
属板の一端を固定部に固着して、金属板と前記圧電セラ
ミックスの電極間に交流電圧を印加して、前記金属板の
他端に発生する振動振幅を利用する圧電アクチュエータ
において、交流電圧を印加するリード線が前記圧電セラ
ミック矩形板の電極上に固着し、弾性を有する樹脂を用
いて表面に柔軟に接着した構造を特徴とする圧電アクチ
ュエータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片持ち梁構造の圧
電アクチュエータ(例えば、ユニモルフ型圧電アクチュ
エータ、バイモルフ型圧電アクチュエータ、マルチモル
フ型圧電アクチュエータおよび音叉型圧電アクチュエー
タ等)に関し、特に圧電アクチュエータにその共振周波
数近傍の交流電圧を印加して、共振現象で発生する大き
な振動振幅を利用する圧電アクチュエータの構造に関す
るものである。
電アクチュエータ(例えば、ユニモルフ型圧電アクチュ
エータ、バイモルフ型圧電アクチュエータ、マルチモル
フ型圧電アクチュエータおよび音叉型圧電アクチュエー
タ等)に関し、特に圧電アクチュエータにその共振周波
数近傍の交流電圧を印加して、共振現象で発生する大き
な振動振幅を利用する圧電アクチュエータの構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】金属の弾性板と圧電セラミック矩形板を
接着した、片持ち梁構造の圧電アクチュエータは、構造
が単純で、100ボルト程度の電圧印加で約1mmの大
きな変位量が容易に得られるので、工業用編み機の選針
装置や盲人用点字触覚ディスプレイ等のアクチュエータ
として実用化が進んでいる。
接着した、片持ち梁構造の圧電アクチュエータは、構造
が単純で、100ボルト程度の電圧印加で約1mmの大
きな変位量が容易に得られるので、工業用編み機の選針
装置や盲人用点字触覚ディスプレイ等のアクチュエータ
として実用化が進んでいる。
【0003】また、近年、圧電アクチュエータの共振現
象で得られる大振幅を、焦電センサのチョッパーリング
や電界強度の測定に用いる検討もなされている。ここで
は、比較的変位量が大きなバイモルフ型圧電アクチュエ
ータを例に、従来技術を説明する。
象で得られる大振幅を、焦電センサのチョッパーリング
や電界強度の測定に用いる検討もなされている。ここで
は、比較的変位量が大きなバイモルフ型圧電アクチュエ
ータを例に、従来技術を説明する。
【0004】図3に、従来のバイモルフ型圧電アクチュ
エータ21を示す。圧電セラミック矩形板3及び3’
が、金属板2と接着剤で接着一体化されており、交流電
圧印加のための接着面側の導通は圧電セラミックスの電
極面と中央の金属板2の電気導通を経て、固定端部で、
直接基板に半田9で接続されている。
エータ21を示す。圧電セラミック矩形板3及び3’
が、金属板2と接着剤で接着一体化されており、交流電
圧印加のための接着面側の導通は圧電セラミックスの電
極面と中央の金属板2の電気導通を経て、固定端部で、
直接基板に半田9で接続されている。
【0005】また、圧電セラミック矩形板3及び3’の
非接着面側の導通はリード線4により、各々の圧電セラ
ミック矩形板3及び3’の表面電極上に半田6で接続さ
れ、さらに、リード線4の他端は直接、基板10上の基
板内導体配線12に半田8により接続されている。ま
た、リード線4は、圧電アクチュエータの振動を阻害し
ないように柔軟性を有するものである。
非接着面側の導通はリード線4により、各々の圧電セラ
ミック矩形板3及び3’の表面電極上に半田6で接続さ
れ、さらに、リード線4の他端は直接、基板10上の基
板内導体配線12に半田8により接続されている。ま
た、リード線4は、圧電アクチュエータの振動を阻害し
ないように柔軟性を有するものである。
【0006】圧電アクチュエータ21の駆動に際して
は、圧電セラミック矩形板3及び3’のリード線4に接
続する基板内導体配線12を回路上で結合して一方の端
子とし、金属板2に接続する基板内導体配線12との間
に交流電圧を印加する事により、圧電セラミック矩形板
3及び3’に電圧が印加され、圧電セラミック矩形板3
及び3’の一方が長さ方向に伸びる時に、他方が長さ方
向に縮む変形を相互に繰り返すことにより、圧電アクチ
ュエータの先端に、圧電セラミック矩形板の長さ方向に
直交する屈曲変位の振幅を発生させることができる。
は、圧電セラミック矩形板3及び3’のリード線4に接
続する基板内導体配線12を回路上で結合して一方の端
子とし、金属板2に接続する基板内導体配線12との間
に交流電圧を印加する事により、圧電セラミック矩形板
3及び3’に電圧が印加され、圧電セラミック矩形板3
及び3’の一方が長さ方向に伸びる時に、他方が長さ方
向に縮む変形を相互に繰り返すことにより、圧電アクチ
ュエータの先端に、圧電セラミック矩形板の長さ方向に
直交する屈曲変位の振幅を発生させることができる。
【0007】前記圧電アクチュエータ21に所定の駆動
周波数で、一定の電圧を印加し、一定の振幅を得ようと
した場合、特に共振周波数の近傍の周波数で駆動した場
合に、リード線4の長さ、太さ、たわみ具合により、さ
まざまな周波数帯域でリード線4が共振現象を起こし、
その結果、圧電アクチュエータ21の振幅が不規則にな
るという問題点がある。特に、駆動周波数がリード線4
の共振周波数と一致した場合、所定の振幅が大きく抑制
され、振動しなくなるという問題点があった。
周波数で、一定の電圧を印加し、一定の振幅を得ようと
した場合、特に共振周波数の近傍の周波数で駆動した場
合に、リード線4の長さ、太さ、たわみ具合により、さ
まざまな周波数帯域でリード線4が共振現象を起こし、
その結果、圧電アクチュエータ21の振幅が不規則にな
るという問題点がある。特に、駆動周波数がリード線4
の共振周波数と一致した場合、所定の振幅が大きく抑制
され、振動しなくなるという問題点があった。
【0008】また、リード線4の共振現象は、そのたわ
み具合を調整する事により、共振現象を発生させる周波
数帯域が変わり、初期的には駆動周波数とリード線4の
共振現象の周波数帯域がずらすことができても、長期の
使用や外部振動等により、リード線4の共振周波数がず
れてしまい、圧電アクチュエータ21の駆動周波数に近
づいてしまい、リード線4が共振現象を発生し、その結
果、圧電アクチュエータの振幅が出なくなるという問題
点があった。
み具合を調整する事により、共振現象を発生させる周波
数帯域が変わり、初期的には駆動周波数とリード線4の
共振現象の周波数帯域がずらすことができても、長期の
使用や外部振動等により、リード線4の共振周波数がず
れてしまい、圧電アクチュエータ21の駆動周波数に近
づいてしまい、リード線4が共振現象を発生し、その結
果、圧電アクチュエータの振幅が出なくなるという問題
点があった。
【0009】さらには、リード線4に伝わる圧電アクチ
ュエータ21の振幅により、長期の使用に際しては、リ
ード線4が疲労して、圧電アクチュエータ21とリード
線4の接続部近傍より、リード線4が破断してしまうと
いう問題点があった。
ュエータ21の振幅により、長期の使用に際しては、リ
ード線4が疲労して、圧電アクチュエータ21とリード
線4の接続部近傍より、リード線4が破断してしまうと
いう問題点があった。
【0010】リード線の破断を回避する方法として、実
用新案登録第2552029号で、リード線を挿通でき
るリング状体を圧電アクチュエータに取り付け、当該リ
ング状体にリード線を挿入固定し、更に、リード線を圧
電セラミックスに接合部材により接合し、リード線の破
断を解決する事が開示されているが、リード線の共振現
象を防止する構造までの検討は行われていない。
用新案登録第2552029号で、リード線を挿通でき
るリング状体を圧電アクチュエータに取り付け、当該リ
ング状体にリード線を挿入固定し、更に、リード線を圧
電セラミックスに接合部材により接合し、リード線の破
断を解決する事が開示されているが、リード線の共振現
象を防止する構造までの検討は行われていない。
【0011】また、この種の圧電アクチュエータの応用
で、間欠的な動作を要求されるときには応答性が問題に
なる。圧電アクチュエータの振動のQm(機械的品質係
数)が高ければ高いほど、低い電圧で大きな振幅を得る
ことが可能な反面、応答性が悪くなり交流電圧が印加さ
れてから所定の振幅に達するまでの所要時間が長くな
る。
で、間欠的な動作を要求されるときには応答性が問題に
なる。圧電アクチュエータの振動のQm(機械的品質係
数)が高ければ高いほど、低い電圧で大きな振幅を得る
ことが可能な反面、応答性が悪くなり交流電圧が印加さ
れてから所定の振幅に達するまでの所要時間が長くな
る。
【0012】圧電アクチュエータの応答性とQmの間に
は前述のような相関があるため、圧電アクチュエータの
振動のQmを調整する事ができると、所望の振幅と応答
性を確保するために有効な手段となる。
は前述のような相関があるため、圧電アクチュエータの
振動のQmを調整する事ができると、所望の振幅と応答
性を確保するために有効な手段となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
第一の課題はリード線が共振現象を起こす事により、圧
電アクチュエータの振幅が低下するのを防止する事であ
り、また、第二の課題はリード線の破断を防止すること
である。さらに、本発明の第三の課題は圧電アクチュエ
ータの振幅特性と応答性を調整するために有効なQmの
調整手段を提供する事である。
第一の課題はリード線が共振現象を起こす事により、圧
電アクチュエータの振幅が低下するのを防止する事であ
り、また、第二の課題はリード線の破断を防止すること
である。さらに、本発明の第三の課題は圧電アクチュエ
ータの振幅特性と応答性を調整するために有効なQmの
調整手段を提供する事である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属板
の片面、または両面に、表裏面に電極を形成した圧電セ
ラミック矩形板を接着し、前記金属板の一端を固定部に
固着して、金属板と前記圧電セラミック矩形板の電極間
に交流電圧を印加して、前記金属板の他端に発生する振
動振幅を利用する圧電アクチュエータにおいて、交流電
圧を印加するリード線が前記圧電セラミック矩形板の電
極表面に、弾性を有する樹脂を用いて柔軟に接着(もし
くは固着)されてなる構造を有すること特徴とする圧電
アクチュエータが得られる。
の片面、または両面に、表裏面に電極を形成した圧電セ
ラミック矩形板を接着し、前記金属板の一端を固定部に
固着して、金属板と前記圧電セラミック矩形板の電極間
に交流電圧を印加して、前記金属板の他端に発生する振
動振幅を利用する圧電アクチュエータにおいて、交流電
圧を印加するリード線が前記圧電セラミック矩形板の電
極表面に、弾性を有する樹脂を用いて柔軟に接着(もし
くは固着)されてなる構造を有すること特徴とする圧電
アクチュエータが得られる。
【0015】また、前記弾性を有する樹脂がシリコーン
系接着剤であることを特徴とする圧電アクチュエータが
得られる。
系接着剤であることを特徴とする圧電アクチュエータが
得られる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、バイモルフ構造
の圧電アクチュエータを例にし、図面を参照して詳細に
説明する。
の圧電アクチュエータを例にし、図面を参照して詳細に
説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例を示す図であ
り、長さ45mm、幅2mm、厚み0.2mmのNi−
Fe系合金の金属板2に、長さ40mm、幅2mm、厚
み0.2mmの圧電セラミック矩形板3及び3’が、長
さ方向の片側を揃えて接着されている構造となってい
る。
り、長さ45mm、幅2mm、厚み0.2mmのNi−
Fe系合金の金属板2に、長さ40mm、幅2mm、厚
み0.2mmの圧電セラミック矩形板3及び3’が、長
さ方向の片側を揃えて接着されている構造となってい
る。
【0018】さらに、金属板2における圧電セラミック
矩形板3及び3’が接着されていない部分の端部から2
mmの位置で、1mmの幅に渡って圧電アクチュエータ
固定部7に固定されている。また、圧電セラミック矩形
板3及び3’の中央部に半田6によりφ1mmのリード
線が接続され、該リード線4は、圧電アクチュエータ1
の固定部7まで連続して、シリコーン接着剤5により圧
電セラミック矩形板3及び3’さらに金属板2に柔軟に
接着されている。
矩形板3及び3’が接着されていない部分の端部から2
mmの位置で、1mmの幅に渡って圧電アクチュエータ
固定部7に固定されている。また、圧電セラミック矩形
板3及び3’の中央部に半田6によりφ1mmのリード
線が接続され、該リード線4は、圧電アクチュエータ1
の固定部7まで連続して、シリコーン接着剤5により圧
電セラミック矩形板3及び3’さらに金属板2に柔軟に
接着されている。
【0019】図2は、本発明のもう一つの実施例を示す
図であり、図1と同一寸法の金属板と圧電セラミック矩
形板を用い、圧電セラミック矩形板3及び3’の中央部
に半田6によりφ1mmのリード線が接続され、該リー
ド線4は、10mmの長さに渡って、シリコーン接着剤
5により、圧電セラミック矩形板3及び3’に柔軟に接
着している。
図であり、図1と同一寸法の金属板と圧電セラミック矩
形板を用い、圧電セラミック矩形板3及び3’の中央部
に半田6によりφ1mmのリード線が接続され、該リー
ド線4は、10mmの長さに渡って、シリコーン接着剤
5により、圧電セラミック矩形板3及び3’に柔軟に接
着している。
【0020】比較例として、図1と同一寸法の金属板と
圧電セラミック矩形板を用い、従来構造の圧電アクチュ
エータを図3に示した。図3では、リード線4は若干の
たるみを持たせた状態で他方が基板10に接続されてい
る。
圧電セラミック矩形板を用い、従来構造の圧電アクチュ
エータを図3に示した。図3では、リード線4は若干の
たるみを持たせた状態で他方が基板10に接続されてい
る。
【0021】図1、図2、図3に示した圧電アクチュエ
ータをそれぞれ50ヶずつ試作し、電圧100Vp-p、
周波数300Hzにて駆動した際の、リード線4の共振
現象の発生有無の数量および各圧電アクチュエータの振
幅の測定結果の平均値を表1に示した。また、1000
時間の連続駆動試験後のリード線の断線数も表1に示し
た。
ータをそれぞれ50ヶずつ試作し、電圧100Vp-p、
周波数300Hzにて駆動した際の、リード線4の共振
現象の発生有無の数量および各圧電アクチュエータの振
幅の測定結果の平均値を表1に示した。また、1000
時間の連続駆動試験後のリード線の断線数も表1に示し
た。
【0022】
【表1】
【0023】表1より明らかな通り、図1の本発明によ
る圧電アクチュエータ1においては、共振現象の発生が
回避できることが明らかである。また、図2の本発明に
よる圧電アクチュエータ11においても、共振現象が発
生した場合でも振幅量の低下は、図3の従来の圧電アク
チュエータ21に比較し低減していることが明らかであ
る。さらに、図3の従来の圧電アクチュエータ21で
は、リード線4の破断が6ヶ発生したが、図1及び図2
の圧電アクチュエータ1及び11では、リード線4の破
断は発生しなかったことにより、本発明はリード線4の
断線の防止又は抑制にも効果のあることが確認できた。
る圧電アクチュエータ1においては、共振現象の発生が
回避できることが明らかである。また、図2の本発明に
よる圧電アクチュエータ11においても、共振現象が発
生した場合でも振幅量の低下は、図3の従来の圧電アク
チュエータ21に比較し低減していることが明らかであ
る。さらに、図3の従来の圧電アクチュエータ21で
は、リード線4の破断が6ヶ発生したが、図1及び図2
の圧電アクチュエータ1及び11では、リード線4の破
断は発生しなかったことにより、本発明はリード線4の
断線の防止又は抑制にも効果のあることが確認できた。
【0024】表2に、図1、図2、図3の圧電アクチュ
エータのQm値の測定結果、及び、共振周波数で駆動し
た際の応答性についての測定結果を示す。また、図4に
図1、図2、図3の圧電アクチュエータの変位の応答性
の測定結果を示す。
エータのQm値の測定結果、及び、共振周波数で駆動し
た際の応答性についての測定結果を示す。また、図4に
図1、図2、図3の圧電アクチュエータの変位の応答性
の測定結果を示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2、図4の結果より、弾性のある樹脂で
のリード線4の固定範囲を増加させることにより、圧電
アクチュエータのQmを低下させることが可能であり、
したがって、応答性の改善が可能であることが明らかで
ある。
のリード線4の固定範囲を増加させることにより、圧電
アクチュエータのQmを低下させることが可能であり、
したがって、応答性の改善が可能であることが明らかで
ある。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、圧電アクチュエータに
取り付けられたリード線を、圧電アクチュエータへ柔軟
に接着することにより、リード線の共振現象による圧電
アクチュエータの振幅への影響を低減でき、長期の使用
に際しても、リード線の断線の無い、応答性の向上した
圧電アクチュエータが得られる。
取り付けられたリード線を、圧電アクチュエータへ柔軟
に接着することにより、リード線の共振現象による圧電
アクチュエータの振幅への影響を低減でき、長期の使用
に際しても、リード線の断線の無い、応答性の向上した
圧電アクチュエータが得られる。
【0028】また、実施例では、バイモルフ型圧電アク
チュエータについて述べたが、リード線4が圧電アクチ
ュエータの振幅発生部分に接続された、ユニモルフ型圧
電アクチュエータ、マルチモルフ型圧電アクチュエータ
および音叉型圧電アクチュエータにおいても、リード線
の共振現象による振幅の低減およびリード線の断線、さ
らには、応答性の改善について同様の効果が得られる。
チュエータについて述べたが、リード線4が圧電アクチ
ュエータの振幅発生部分に接続された、ユニモルフ型圧
電アクチュエータ、マルチモルフ型圧電アクチュエータ
および音叉型圧電アクチュエータにおいても、リード線
の共振現象による振幅の低減およびリード線の断線、さ
らには、応答性の改善について同様の効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例の圧電アクチュエータを示す
図。
図。
【図2】本発明の別の実施例の圧電アクチュエータを示
す図。
す図。
【図3】従来の圧電アクチュエータを示す図。
【図4】図1〜図3の圧電アクチュエータのQm値と振
幅量の応答性を示す図。
幅量の応答性を示す図。
1,11,21 圧電アクチュエータ
2 金属板
3,3’ 圧電セラミック矩形板
4 リード線
5 シリコーン接着剤
6 半田
7 圧電アクチュエータ固定部
8 半田
9 金属板−基板接続体
10 基板
12 基板内配線導体
Claims (2)
- 【請求項1】 金属板の片面、または両面に、表裏面に
電極を形成した圧電セラミック矩形板を接着し、前記金
属板の一端を固定部に固着して、金属板と前記圧電セラ
ミック矩形板の電極間に交流電圧を印加して、前記金属
板の他端に発生する振動振幅を利用する圧電アクチュエ
ータにおいて、交流電圧を印加するリード線が、前記圧
電セラミック矩形板の電極表面に、弾性を有する樹脂を
用いて柔軟に接着(もしくは固着)されてなる構造を有
することを特徴とする圧電アクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の圧電アクチュエータに
おいて、前記弾性を有する樹脂がシリコーン系接着剤で
あることを特徴とする圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002156760A JP2003340371A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 圧電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002156760A JP2003340371A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 圧電アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003340371A true JP2003340371A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29772866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002156760A Pending JP2003340371A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 圧電アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003340371A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017055594A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 大日本印刷株式会社 | 発電デバイスの実装構造及び発電方法 |
WO2020170938A1 (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-27 | 株式会社村田製作所 | 振動装置 |
WO2022085678A1 (ja) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置及び振動型駆動装置の駆動方法 |
JP7520686B2 (ja) | 2020-10-22 | 2024-07-23 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置及び振動型駆動装置の駆動方法 |
JP7520687B2 (ja) | 2020-10-22 | 2024-07-23 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置及び駆動方法 |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002156760A patent/JP2003340371A/ja active Pending
Cited By (7)
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---|---|---|---|---|
JP2017055594A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 大日本印刷株式会社 | 発電デバイスの実装構造及び発電方法 |
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