JP2008041737A - 圧電トランス及びその実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電セラミックスを損傷することなく、回路基板に実装して実装高さや実装容積を減少させる。
【解決手段】圧電トランスは、例えば直方体形状に成形された圧電セラミックス2と、その厚み方向で対をなす両側面にそれぞれ形成された一次電極4と、1つの外面に形成された二次電極6と、一次電極4、二次電極6に接続される回路が形成された回路基板8と、回路基板8の実装面に設けられ、圧電セラミックス2を挟み込んだ状態で保持する保持部材10,12と、保持部材10,12と一次電極4及び二次電極6との間に介在して設けられた導電性ゴム14,16とを有する。圧電セラミックス2の振動は導電性ゴム14,16に吸収されるため、保持部材10,12によって振動が阻害されることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は例えば、液晶ディスプレイのバックライトに用いられる冷陰極管や複写機、レーザプリンタ、空気清浄機等の高圧電源に利用される圧電トランス及びその実装方法に関する。
この種の圧電トランスに関する先行技術として、平板状の圧電体を樹脂ケース内に収容し、この樹脂ケースから突き出たピン端子を用いて回路基板に実装可能な構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術では、底面側に開口した箱形のケースに圧電体(圧電トランス本体)が縦置きに収容されており、ケースには底面側に延びる3つのピン端子が付属している。ピン端子は、圧電体の一次電極、二次電極にそれぞれ金糸線を介して接続された構造となっている。
先行技術の圧電トランスによれば、圧電体をケースに収容することで部品をパッケージ化した状態で取り扱うことができ、また、実装時にはケースから突き出たピン端子を回路基板のスルーホールに差し込んで実装することができる。
特開2006−108332号公報
圧電トランスは、圧電体の機械的な振動を利用して変圧を行っているため、圧電体の数箇所を同時に基板に固定することはできない。この点、先行技術のように圧電体(圧電トランス本体)をケースに収容した状態でピン端子と一次電極、二次電極を金糸線で接続する構造であれば、圧電体をケースに収容したままで回路基板に実装することができる。このため先行技術は、部品の取り扱いや回路基板への実装作業性に優れるという利点があり、圧電トランスの構造や実装方法として一つの好ましい例であるといえる。
その一方で圧電トランスには、実装作業性の改善とともに、その実装高さや実装容積を低減することも要求される。しかしながら、上記のように圧電体をむき出しのまま回路基板に直接固定することは技術的に困難であり(複数箇所で固定すると破壊したり、電圧変換効率が悪化したりする)、単純に先行技術のケースを省略して実装高さを減らすという考え方は依然として実現性に乏しい。
そこで本発明は、圧電体を損傷することなく実装高さや実装容積を低減することができる圧電トランス及びその実装方法を提供することを課題としたものである。
本発明は、電圧を入力するための一次電極及び変圧された電圧を出力するための二次電極がそれぞれ外面に形成された圧電体を、その一次電極及び二次電極の位置にそれぞれ対応して回路基板上に設置された2組の保持部材の間に挟み込ませながら挿入するとともに、この挿入時に、少なくとも二次電極と保持部材との間には導電性を有した弾性体を介在させた状態で回路基板に実装することにより、一次電極を通じて圧電体に周期的な電圧を入力する一方、この電圧の入力により発生した圧電体の機械的な振動を電圧に変換して二次電極から電圧を出力させる圧電トランスとして構成する実装方法である。
上記の実装方法を実現するため、本発明の圧電トランスは以下の構造を有する。すなわち、圧電体には、その厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ一次電極が形成されている。一次電極は、これを通じて圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させるための入力電極となる。このような一次電極とは別に、圧電体の外面には二次電極が形成されている。二次電極は、一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力するためのものである。また二次電極は、圧電体が厚み方向の他に長手方向を有する場合、その端部に位置する外面に形成されてもいてもよい。
圧電体が取り付けられる回路基板には、一次電極に接続される入力回路及び二次電極に接続される出力回路がそれぞれ形成されており、この回路基板の実装面に保持部材が設けられている。保持部材は圧電体を少なくとも一次電極及び二次電極に対応する部位で挟み込んだ状態で保持し、かつ、この保持状態で一次電極及び二次電極をそれぞれ出力回路及び入力回路に接続させる。このとき、圧電体が保持部材に保持された状態で少なくとも保持部材と二次電極との間に導電性を有した弾性体が介在して設けられている。弾性体は、保持部材と二次電極との間をそれぞれ電気的に接続させている。
本発明の圧電トランス及びその実装方法によれば、少なくとも二次電極に対応する位置で圧電体を保持する保持部材と二次電極との間に弾性体が介在しているため、圧電体の機械的な振動が阻害されることはない。しかも弾性体は導電性を有するため、二次電極から出力される電圧を保持部材を通じて確実に取り出すことができる。また、圧電体の振動は弾性体に吸収されるため、圧電体や保持部材に機械的な損傷が生じることはない。
また本発明では、圧電体をケース等に収容することなく、むき出しのまま回路基板に取り付けた状態であっても、その振動が阻害されず、破壊のおそれもない。したがって、圧電トランスとしての実装高さや実装容積を大幅に低減することができるし、部品点数の削減による製造コストの低下が図られる。
さらに、保持部材と一次電極及び二次電極との電気的な接続は単純な圧着である。このため、圧電トランスの実装に際して半田付け作業が必要なくなり、それだけ製造コストを削減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態の圧電トランスを示した斜視図である。圧電トランスは圧電セラミックス2を備えている。圧電セラミックス2は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス(PZT)等の圧電体を分極して得られたものである。圧電セラミックス2の形状については特に限定しないが、ここでは一例として直方体形状(平板状)を挙げることができる。
図1中、圧電セラミックス2の長手方向の寸法(長さ)をL、幅方向の寸法(幅)をW、厚み方向の寸法(厚み)をTとしてそれぞれ規定する。このとき、圧電セラミックス2の外面のうち厚み方向で対になる両面(図1には片面のみ示されている)には、それぞれ一次電極4が形成されている。図1には片面のみ示されているが、この反対側の面にも同様の一次電極4が形成されている。
また圧電セラミックス2の外面には、厚み方向で対になる一方の面(図示に示される片面)において長手方向の他端部に二次電極6が形成されている。なお、一次電極4及び二次電極6は、圧電セラミックス2の外面に例えば金属ペーストを用いたスクリーン印刷により形成されている。
圧電トランスは、圧電セラミックス2を回路基板8に実装した状態で構成される。回路基板8の実装面上には、図示しない配線パターンが形成されているほか、この配線パターンに接続された2組の保持部材10,12が設けられている。これら保持部材10,12は、例えば金属板を曲げ加工して成形されている。個々の保持部材10,12はその基端部10a,12aが回路基板8の実装面上で配線パターンに接合されており、基端部10a,12aから先の部分は回路基板8の実装面から離れる方向に延びている。図1に示されるように回路基板8を下位に配置してみた場合、保持部材10,12は回路基板8の実装面から上方へ立ち上がるようにして延びた状態にある。
また、保持部材10,12の各組は、2枚の金属板を互いに向き合わせた状態で構成されている。この状態で保持部材10,12は、それぞれ基端部10a,12aから先の部分を板ばねとして作用させることができる。すなわち、保持部材10,12の各組は圧電セラミックス2をその厚み方向に挟み込み、その板ばねとしての作用により圧電セラミックス2を保持している。この状態で、圧電セラミックス2の下端面は回路基板8の実装面に接触しておらず、これらの間には適度なクリアランスが確保されている。
図2は、図1中のII−II線に沿う圧電トランスの水平断面図である。保持部材10,12は、それぞれ一次電極4、二次電極6に対応する部位で圧電セラミックス2を挟み込むことにより、一次電極4及び二次電極6をそれぞれ対応する配線パターンに接続させる端子(圧着端子)としても機能する。ただし、圧電セラミックス2は長手方向に伸縮振動するため、保持部材10,12と一次電極4、二次電極6との間にそれぞれ導電性ゴム14,16が介在して設けられている。これら導電性ゴム14,16は、各保持部材10,12と一次電極4、二次電極6との間の電気的な接続関係を保つほか、圧電セラミックス2の振動に伴う変位を吸収する役割を担う。つまり、圧電セラミックス2の伸縮振動に伴い、保持部材10,12に対して一次電極4、二次電極6が変位したとしても、その変位は導電性ゴム14,16の弾性変形(この場合はせん断変形)により吸収されるので、保持部材10,12と一次電極4、二次電極6とが擦れ合うことはない。なお、導電性ゴム14,16には公知の導電ゴム材料を用いることができる。
ここで、保持部材10が一次電極4を保持する位置は、例えば圧電セラミックス2の長手方向でみて、その一端から4分の1長さ(L/4)だけ離れた位置に設定されている。この位置は、圧電セラミックス2の振動におけるノード点(節)に相当する。図1、図2の例では導電性ゴム14を介在させているが、第1実施形態では、保持部材10に対応する位置で圧電セラミックス2の振幅は0と考えられることから、導電性ゴム14は必須ではなく、保持部材10と一次電極4との間に導電性ゴム14が介在していなくてもよい。
図3は、圧電トランスの電気的な構成を概略的に示した回路図である。図1には示されていないが、回路基板8には入力電圧発生器18、入力回路20及び出力回路22が形成されている。このうち入力回路20は、保持部材10及び導電性ゴム14を介して圧電セラミックス2の一次電極4に接続されている。また出力回路22は、保持部材12及び導電性ゴム16を介して圧電セラミックス2の二次電極6に接続されている。なお入力回路20及び出力回路22は、いずれも配線パターンとして回路基板8に形成することができる。
圧電トランスは、入力電圧発生器18により圧電セラミックス2の共振周波数(長さLに依存する固有振動数)で入力電圧を印加し、圧電セラミックス2に長手方向への機械的な振動(伸縮振動)を生じさせる。そして圧電トランスは、圧電効果により得られた電荷を二次電極6から出力回路22を通じて取り出し、これを変圧された出力電圧として利用することができる。このような圧電トランスは、例えばレーザプリンタや高圧電源ユニット、液晶表示器のバックライト(冷陰極管)用インバータのトランス等の用途に好適するが、これらに限るものではない。
以上が第1実施形態の圧電トランスの構成である。このような圧電トランスは、外面に一次電極4及び二次電極6がそれぞれ形成された平板状の圧電セラミックス2を、その各寸法(長さL、幅W、厚みT)及び一次電極4、二次電極6の位置にそれぞれ対応して回路基板8上に設置された2組の保持部材10,12の間に挟み込ませるようにして挿入し、この挿入時に少なくとも二次電極6と保持部材12との間には導電性ゴム16を介在させた状態で回路基板8に実装することにより構成されている。
第1実施形態の圧電トランスは、圧電セラミックス2を保持部材10,12により保持するだけの簡単な構造だけで構成されているため、圧電セラミックス2をケース体に収容してパッケージ化する必要がない。このため、部品点数やその製造工数を大きく削減することができ、製造コストの低減に大きく寄与することができる。また、圧電セラミックス2の実装に際してこれを樹脂ケース等に収容する必要がないため、それだけ実装高さを抑えることができる。
また、圧電セラミックス2が保持部材10,12に挟み込まれた状態で保持される構造であるため、実装に際して半田付けや接着といった作業が不要となるし、実装位置を修正する場合のやり直し(リワーク)が容易になるという利点がある。また、このように保持部材10,12により圧電セラミックス2を挟み込んで保持する構造であっても、介在する導電性ゴム14,16が圧電セラミックス2の振動に合わせて弾性変形し、振動を阻害しないので、圧電セラミックス2による圧電効果が損なわれることはない。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の圧電トランスについて説明する。以下の説明では、第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付するものとし、第1実施形態と共通の事項については重複した説明を省略する。
図4は、第2実施形態の圧電トランスを示した斜視図である。また図5は、図4中のV−V線に沿う圧電トランスの縦断面図である。第2実施形態では、保持部材10,12と一次電極4、二次電極6との間にワイヤ入りゴム140,160が介在している点が第1実施形態とは異なっている。ワイヤ入りゴム140,160は、例えばゴム製のシート材料の内部を同一方向(厚み方向)に延びる無数の金属製ワイヤが長手方向及び幅方向に分布して配列された構造を有している。個々のワイヤの両端はシート材料の両面にて露出しているが、ワイヤ同士は絶縁されている。このためワイヤ入りゴム140,160は、その厚み方向のみに導電性を発揮し、それ以外の方向へは導電性を有しない。
図5中(A)に示されているように、ワイヤ入りゴム140は圧電セラミックス2の胴回りの約半周にわたって巻き付けられている。この状態で、ワイヤ入りゴム140は各一次電極4と保持部材10との間を電気的に接続している。
また図5中(B)にはワイヤ入りゴム140の内部構造が詳しく示されている。内部のワイヤ140aは予め僅かに湾曲した状態で埋め込まれており、ワイヤ入りゴム140が一次電極4と保持部材10との間で厚み方向に挟み付けられることで、これらの間に介在するワイヤ140aの両端が一次電極4、保持部材10に対して強く圧着され、両者を電気的に接続する。この状態でも、上述したとおりワイヤ140a同士は絶縁されているので、両側の一次電極4同士が短絡することはない。
上述した第2実施形態の場合、実装の際に圧電セラミックス2の外面にワイヤ入りゴム140,160を巻き付けた状態でこれらをともに保持部材10,12の間に挿入することができるため、作業性がより良好となる。なお、ここではワイヤ入りゴム140,160を用いているが、厚み方向のみに導電性を有する異方性のゴム材料を用いてもよい。
〔第3実施形態〕
図6は、第3実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。第3実施形態の圧電トランスはベース基板80を備えており、圧電セラミックス2はベース基板80を介して他の回路基板に実装される。ベース基板80には、4本の棒状の保持部材100,120が貫通するようにして取り付けられている。これら保持部材100,120は、圧電セラミックス2の一次電極4、二次電極6にそれぞれ対応する位置でベース基板80の取付面上に突き出ている。一次電極4に対応する2本の保持部材100及び二次電極6に対応する1本の保持部材120には、それぞれベース基板80の取付面から突き出た部分に導電性ゴム30が被せられている。残り1本の保持部材120には、特に導電性を有しないゴム32が被せられている。
図中に矢印で示されているように、圧電セラミックス2が2組の保持部材100,120間に挿入されると、保持部材100,120が一次電極4、二次電極6にそれぞれ対応する部位で圧電セラミックス2を厚み方向に挟み込むようにして保持する。この状態で、一次電極4、二次電極6と保持部材100,120との間に導電性ゴム30が介在し、両者の電気的な接続を構成するものとなっている。
第3実施形態では、圧電セラミックス2をベース基板80に取り付けた状態で、これらを1つの圧電トランス部品(半パッケージ部品)として取り扱うことができる。このような圧電トランス部品の形態では、ベース基板80の取付面と反対側の面(図中の下面)から突き出た保持部材100,120の部分がリード端子となる。したがって第3実施形態の場合、配線パターンが形成された他の回路基板に圧電トランス部品の形態でこれを実装(スルーホール実装)することができる。
〔第4実施形態〕
図7は、第4実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。第1実施形態との違いは、先ず回路基板8の実装面上にソケット状の保持部材34が設けられている点である。ソケット状の保持部材34は金属等の導体から構成されており、回路基板8上で図示しない配線パターンに接続されている。
図7中(A)に示されているように、保持部材34は圧電セラミックス2の端部を差し込み可能な挿入口34aを有している。この挿入口34aは回路基板8の実装面に沿う方向(図では水平方向)に開口している。さらに、挿入口34aの内側には導電性ゴム36が取り付けられている。
図7中(B)に示されているように、圧電セラミックス2の端部が挿入口34aに差し込まれると、保持部材34は二次電極6に対応する部位で圧電セラミックス2を保持する。この状態で、二次電極6と保持部材34との間に導電性ゴム36が介在し、二次電極6と保持部材34とを電気的に接続する。
その他の第1実施形態との違いは、一次電極4に対応してピン形状の保持部材38が設けられている点である。さらに第4実施形態では、各保持部材38と一次電極4との間を導電性接着剤40で接着することにより、これらの電気的な接続を行っている。
上記のように第4実施形態の圧電トランスは、圧電セラミックス2の端部(二次電極6に対応する端部)をソケット状の保持部材34に差し込んだ状態で保持する構造を有する。このような構造では、圧電セラミックス2が保持部材34から脱落しにくくなるため、一次電極4に対応する位置でピン形状の保持部材38を使用していても、圧電セラミックス2を容易かつ確実に保持することができ、それだけ実装作業がしやすくなる。
〔第5実施形態〕
図8は、第5実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。上記の第4実施形態では、一次電極4に対応する部位をピン形状の保持部材38により保持する点で第1実施形態と異なっていたが、第5実施形態では第1実施形態と同じ板ばね状の保持部材10を用いている。この場合、図8中(A)に示されているように、圧電セラミックス2の端部(二次電極6に対応する端部)をソケット状の保持部材34に差し込み、さらに板ばね状の保持部材10の間に一次電極4に対応する部位を挿入することで、圧電セラミックス2を回路基板8に実装することができる。このため第4実施形態とは異なり、導電性接着剤40を用いて接着する必要がない。
第5実施形態の圧電トランスについても同様に、圧電セラミックス2が保持部材34から脱落しにくくなる。また、一次電極4に対応する位置で第1実施形態と同じ保持部材10により圧電セラミックス2を保持することで、圧電セラミックス2の脱落を防止しつつ、これを容易かつ確実に保持することができる。
本発明は上述した実施形態(第1〜第5)に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。
第1実施形態では2組の保持部材10,12を用いて圧電セラミックス2を保持しているが、圧電セラミックス2の振動を阻害しなければ、保持部材10,12を3組(3箇所)以上用いて圧電セラミックス2を保持してもよい。
また第2実施形態では、シート状のワイヤ入りゴム140,160を圧電セラミックス2の胴回りに半周させているが、ワイヤ入りゴム140,160をリング状として、これらを圧電セラミックス2の胴回りに全周させてもよい。
第3実施形態について、ベース基板80の取付面上に第1実施形態の保持部材10,12を形成し、その反対側の面では保持部材10,12に通じるリード端子を設けた構造を採用してもよい。また、第4,第5実施形態で挙げたソケット状の保持部材34を第3実施形態に適用してもよい。
その他、各実施形態で挙げた部材や部品等の形状や構造はあくまで好ましい例示であり、これらを適宜変形して本発明を実施可能であることはいうまでもない。
第1実施形態の圧電トランスを示した斜視図である。 図1中のII−II線に沿う圧電トランスの水平断面図である。 圧電トランスの電気的な構成を概略的に示した回路図である。 第2実施形態の圧電トランスを示した斜視図である。 図4中のV−V線に沿う圧電トランスの縦断面図である。 第3実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。 第4実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。 第5実施形態の圧電トランスを示す斜視図である。
符号の説明
2 圧電セラミックス
4 一次電極
6 二次電極
8 回路基板
10,12 保持部材
14,16 導電性ゴム
18 入力電圧発生器
20 入力回路
22 出力回路

Claims (7)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体の有する厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ形成され、前記圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させる一次電極と、
    前記一次電極とは別に前記圧電体の外面に形成され、前記一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力する二次電極と、
    前記一次電極に接続される入力回路及び前記二次電極に接続される出力回路がそれぞれ形成された回路基板と、
    前記回路基板の実装面に設けられ、前記圧電体を少なくとも前記一次電極及び前記二次電極に対応する部位で挟み込んだ状態で保持し、かつ、この保持状態で前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記出力回路及び前記入力回路に接続させる保持部材と、
    前記圧電体が前記保持部材に保持された状態で少なくとも前記保持部材と前記二次電極との間に介在して設けられ、前記保持部材と前記二次電極との間をそれぞれ電気的に接続させる導電性を有した弾性体と
    を備えたことを特徴とする圧電トランス。
  2. 圧電体と、
    前記圧電体の有する厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ形成され、前記圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させる一次電極と、
    前記一次電極とは別に前記圧電体の外面に形成され、前記一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力する二次電極と、
    前記一次電極に接続される入力回路及び前記二次電極に接続される出力回路がそれぞれ形成された回路基板と、
    前記回路基板の実装面に設けられ、前記圧電体を少なくとも前記一次電極及び前記二次電極に対応する部位で挟み込んだ状態で保持し、かつ、この保持状態で前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記出力回路及び前記入力回路に接続させる保持部材と、
    前記圧電体が前記保持部材に保持された状態で前記保持部材と前記一次電極及び前記二次電極との間にそれぞれ介在して設けられ、前記保持部材と前記一次電極及び前記二次電極との間をそれぞれ電気的に接続させる導電性を有した弾性体と
    を備えたことを特徴とする圧電トランス。
  3. 請求項2に記載の圧電トランスにおいて、
    前記弾性体は厚み方向のみに導電性を有するシート状のゴム材料からなり、このシート状のゴム材料が前記圧電体の2つの外面の一方から他方に至る周囲を取り巻き、かつ厚み方向で対をなす面の一方を前記一次電極に接触させた状態で前記保持部材と前記一次電極との間に介在して設けられていることを特徴とする圧電トランス。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の圧電トランスにおいて、
    前記保持部材は、
    前記回路基板の実装面上に間隔をおいて配置され、基端部が前記実装面に固定された状態で前記実装面から離れる方向に延びる一対の板ばね状の金属端子を有し、
    これら一対の金属端子の弾性力で前記圧電体を前記一次電極及び前記二次電極の少なくとも一方に対応する部位で挟み込んで保持することを特徴とする圧電トランス。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の圧電トランスにおいて、
    前記保持部材は、
    前記回路基板の実装面上に設置されて前記実装面に沿う方向に開口する挿入口を有したソケット状の本体を有し、
    前記ソケット状の本体に前記挿入口を通じて前記圧電体の前記二次電極に対応する端部を差し込ませることで前記圧電体を保持することを特徴とする圧電トランス。
  6. 電圧を入力するための一次電極及び変圧された電圧を出力するための二次電極がそれぞれ外面に形成された圧電体を、前記一次電極及び前記二次電極の位置にそれぞれ対応して回路基板上に設置された2組の保持部材の間に挟み込ませながら挿入し、
    前記保持部材に対する前記圧電体の挿入時に、少なくとも前記二次電極と前記保持部材との間には導電性を有した弾性体を介在させた状態で前記回路基板に実装することにより、前記一次電極を通じて前記圧電体に周期的な電圧を入力する一方、この電圧の入力により発生した前記圧電体の機械的な振動を電圧に変換して前記二次電極から電圧を出力させる圧電トランスとして構成することを特徴とする圧電トランスの実装方法。
  7. 電圧を入力するための一次電極及び変圧された電圧を出力するための二次電極がそれぞれ外面に形成された圧電体を、前記一次電極及び前記二次電極の位置にそれぞれ対応してベース基板の取付面及びその反対側の面にそれぞれ突き出た状態で設置された2組の保持部材の間に挟み込ませながら挿入し、
    前記保持部材に対する前記圧電体の挿入時に、少なくとも前記二次電極と前記保持部材との間には導電性を有した弾性体を介在させた状態で前記ベース基板に取り付けることにより、前記ベース基板の取付面と反対側の面に突き出た前記保持部材から前記一次電極を通じて前記圧電体に周期的な電圧を入力する一方、この電圧の入力により発生した前記圧電体の機械的な振動を電圧に変換して前記二次電極から前記ベース基板の取付面と反対側の面に突き出た前記保持部材を通じて電圧を出力可能な圧電トランス用部品として構成し、
    前記圧電トランス用部品を回路基板に実装することで圧電トランスを構成することを特徴とする圧電トランスの実装方法。
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