JP2006033005A - 圧電エキサイタ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の圧電型エキサイタは落下等の衝撃発生時に生じた圧電振動子のクラックが進行拡大し、表面電極が断線して圧電型エキサイタの機能低下あるいは動作を停止してしまうという問題があった。
【解決手段】圧電エキサイタの圧電振動子表面電極上に銅あるいはアルミ等展延性に富む10μm乃至50μm程度の金属導薄板またはφ20μm乃至100μm程度の金属導導線からなる金属メッシュ板を配設して前記圧電振動子の表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とを導通固着した。
【選択図】図1
【解決手段】圧電エキサイタの圧電振動子表面電極上に銅あるいはアルミ等展延性に富む10μm乃至50μm程度の金属導薄板またはφ20μm乃至100μm程度の金属導導線からなる金属メッシュ板を配設して前記圧電振動子の表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とを導通固着した。
【選択図】図1
Description
本発明はパソコン、PDA、携帯電話機等の小型端末機器用スピーカー装置の振動板を駆動する圧電型エキサイタの構造に関する。
従来の小型端末機器等に適した音響機器として特許文献1に例示するような振動板あるいは小型端末機器の筐体を直接圧電型エキサイタで励振するスピーカー装置がある。以下図7、図8に基づいて従来の圧電型エキサイタを説明する。
図7は従来の圧電型エキサイタの斜視図であって、600はバイモルフ圧電振動子の中央を保持したバランス型の圧電型エキサイタである。630aおよび630bが単層バイモルフ圧電振動子、603が保持部であって、長さの異なるバイモルフ圧電振動子を2枚組み合わせた圧電型エキサイタである。
この圧電振動子630aあるいは630bに電圧を印加することで該圧電振動子630aあるいは630bは保持部603を支点として振動する。保持部603は図示していないが、振動板あるいは小型端末機器の筐体に直接固着して圧電型エキサイタ600の振動を振動板あるいは筐体に伝えて、これらを励振してスピーカー装置として機能させるのである。
ここに示した圧電振動子630aあるいは630bはバランス型振動子をふたつ備えた複葉構造であるが、圧電型エキサイタは一般的に複葉構造に対して単葉構造、単層圧電素子に対して多層圧電素子、バランス型に対して片持ち型などの構造がある。
図8は図7の従来の単層バイモルフ圧電振動子630aの詳細な断面図を示す。図7に示す振動子630bも同様な構造である。
601は圧電型エキサイタの厚み中心素材である金属薄片のシム、602および622は単層圧電素子で、このシム601を中心に上下対象に単層の圧電素子602と622を貼り付けて単層バイモルフ型の圧電振動子630aを構成している。603は保持部を現し、圧電振動子630aの中央部を支点として保持している。
圧電素子602は圧電体611に表面電極614とシム側電極615を施してあり、圧電振動子630aへの給電はシム601と接するシム側電極615から負電圧を、表面電極614から正電圧を印加する。符号Cは細線で示す表面電極の断線部であり、614aは後に詳述する符号Cで切断された表面電極614の延長部である。
601は圧電型エキサイタの厚み中心素材である金属薄片のシム、602および622は単層圧電素子で、このシム601を中心に上下対象に単層の圧電素子602と622を貼り付けて単層バイモルフ型の圧電振動子630aを構成している。603は保持部を現し、圧電振動子630aの中央部を支点として保持している。
圧電素子602は圧電体611に表面電極614とシム側電極615を施してあり、圧電振動子630aへの給電はシム601と接するシム側電極615から負電圧を、表面電極614から正電圧を印加する。符号Cは細線で示す表面電極の断線部であり、614aは後に詳述する符号Cで切断された表面電極614の延長部である。
すなわち、図7および図8で説明した従来の圧電型エキサイタ600は圧電振動子の電極に電圧を印加することで圧電素子が撓み、圧電振動子630aあるいは630bの中央の保持部603を支点として振動し、保持部603を介してその振動を振動板あるいは筐体に伝えてスピーカー装置として機能させるのである。
しかるに、従来の圧電型エキサイタ600を搭載した小型端末機器等に落下衝撃が加わると圧電振動子630aあるいは630bには保持部603を支点とする大きなモーメントが働き、振動子630aあるいは630bには大きな剪断力が働いて圧電素子表面にクラックが発生することがあり、その後も圧電型エキサイタとしての動作を続けるとクラック部分は大きく進行し、圧電振動子の表面電極クラック部分で突然断線して導通がなくなってしまうことがあった。
すなわち、従来の圧電型エキサイタには落下等の衝撃発生時に生じた圧電振動子のクラックが進行拡大し、表面電極が断線して圧電型エキサイタの機能低下あるいは動作を停止してしまうという問題があった。
以下図8の断面図に基づいて落下等の衝撃により発生する圧電素子のクラックおよびクラックに起因する電極切断のメカニズムと問題を説明する。
圧電振動子630aは落下等の衝撃により保持部603を支点とする大きな剪断力により圧電素子602の表面の例えば符号Cで示す位置にクラックが発生することがある。
多くの場合はこのクラックが発生した時点では表面電極は導通が維持されるため衝撃等を受けた時点では圧電エキサイタの特性に大きな影響を与えることはない。しかし、その後も圧電型エキサイタとしての動作を続けるとクラック部分Cは大きく進行し、圧電振動子の表面電極614はクラック部分で突然断線して表面電極614と表面電極614aに分離して導通がなくなってしまうことがあった。
圧電振動子630aは落下等の衝撃により保持部603を支点とする大きな剪断力により圧電素子602の表面の例えば符号Cで示す位置にクラックが発生することがある。
多くの場合はこのクラックが発生した時点では表面電極は導通が維持されるため衝撃等を受けた時点では圧電エキサイタの特性に大きな影響を与えることはない。しかし、その後も圧電型エキサイタとしての動作を続けるとクラック部分Cは大きく進行し、圧電振動子の表面電極614はクラック部分で突然断線して表面電極614と表面電極614aに分離して導通がなくなってしまうことがあった。
この結果、圧電振動子630aの符号C点より先端部の表面電極614aへの給電が行われなくなり、圧電振動子630aは印加電圧に対する駆動効率の低下、あるいは、最悪時は全く駆動ができなくなってしまうことがあった。この表面電極614の符号C点の電極切断は落下衝撃発生時より時間経過した時点で突然発生することがあり、圧電型エキサイタ600を搭載した小型端末機器のスピーカーとしての信頼性を損ない誠に具合が悪かった。
本発明の目的は、上記問題を解決することにあり、圧電型エキサイタの落下衝撃による圧電素子のクラック発生に起因する表面電極の導通不良で動作機能を損なうことのない信頼性の高い圧電型エキサイタを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の構成は、圧電エキサイタの圧電振動子表面電極に銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板または金属メッシュ板を配設して前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とを導電固着し前記表面電極の給電路にバイパスを設けたことを特徴とする。
前記金属導薄板は10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板であることを特徴とする。
前記金属メッシュ板はφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導導線からなることを特徴とする。
また、前記圧電型エキサイタの前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とは導電性接着剤により導電固着したことを特徴とする。
また、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板を接着剤により圧接接着し前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の微細な凸部と接触により導電固着したことを特徴とする。
また、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の周囲に粘着テープを貼付したことによる圧接により導電固着したことを特徴とする。
また、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の周囲に設けた熱収縮チューブの収縮による圧接により導電固着したことを特徴とする。
すなわち、本発明は圧電エキサイタの圧電振動子表面電極上に展延性に富むアルミや銅薄板からなる金属導薄板または金属メッシュ板を導電接着、あるいは、導電接触してあるから圧電エキサイタに対する衝撃などにより発生する圧電振動子のクラックが要因で圧電振動子の表面電極が切断しても、金属導薄板または金属メッシュ板を介して表面電極全面の随所に給電が維持されるので圧電振動子の表面電極が切断しても圧電エキサイタの動作には何ら支障をきたさない。
以下、本発明の実施形態を図1から図6を用いて説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態で、図1は圧電型エキサイタの断面図、図2は図1の圧電振動子の詳細断面図、図3は本発明の第2の実施形態の詳細断面図、図4および図5は本発明の第3の実施形態で、図4は斜視図、図5は詳細断面図、図6は本発明の第4の実施形態の詳細断面図である。
図1および図2は本発明の第1の実施形態で、図1は圧電型エキサイタの断面図、図2は図1の圧電振動子の詳細断面図、図3は本発明の第2の実施形態の詳細断面図、図4および図5は本発明の第3の実施形態で、図4は斜視図、図5は詳細断面図、図6は本発明の第4の実施形態の詳細断面図である。
図1は本発明における圧電型エキサイタの断面図であって、100はバランス型単層圧電素子を用いた圧電型エキサイタである。
101は片持ち梁の中心素材である金属薄片のシム、102および122は厚み方向に分極した単層圧電素子で、シム101を中心に上下対象に同一構造の圧電素子102と122を貼り付けてバイモルフ型の圧電振動子130を構成している。103は保持部であり、圧電振動子130の中央を支点として保持する。
101は片持ち梁の中心素材である金属薄片のシム、102および122は厚み方向に分極した単層圧電素子で、シム101を中心に上下対象に同一構造の圧電素子102と122を貼り付けてバイモルフ型の圧電振動子130を構成している。103は保持部であり、圧電振動子130の中央を支点として保持する。
圧電素子102は圧電体111に表面電極114とシム側電極115を施してある。符号Cの細線部は後述する圧電素子111のクラック発生箇所である。114aは本来は表面電極114と同一面電極であるが、符号C点で表面電極114から断線分離した表面電極である。118は金属導薄板または金属メッシュ板であって、表面電極114の上に導電接着してある。
ここで金属導薄板または金属メッシュ板118は圧電振動子130の振動を妨げない程度の厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板またはφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導導線からなる金属メッシュ板を用いる。
ここで金属導薄板または金属メッシュ板118は圧電振動子130の振動を妨げない程度の厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板またはφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導導線からなる金属メッシュ板を用いる。
図2は図1に示した圧電振動子の詳細断面図であって、150は前記圧電振動子100の符号C点付近の一部を示す。
111は圧電素子、114は圧電素子111の表面に施した表面電極、114aは本来は表面電極114と同一面電極であるが、符号C点で表面電極114から断線分離した表面電極である。118は金属導薄板または金属メッシュ板、119は導電接着層である。
導電接着層119は金属粒子を混在したエポキシ樹脂で表面電極114あるいは表面電極114aと金属導薄板または金属メッシュ板118を導電固着する。なお、表面電極114あるいは表面電極114aと金属導薄板または金属メッシュ板118は全面均一な接着が条件だが導通は全域に導通点が点在する程度の導電固着でよい。
111は圧電素子、114は圧電素子111の表面に施した表面電極、114aは本来は表面電極114と同一面電極であるが、符号C点で表面電極114から断線分離した表面電極である。118は金属導薄板または金属メッシュ板、119は導電接着層である。
導電接着層119は金属粒子を混在したエポキシ樹脂で表面電極114あるいは表面電極114aと金属導薄板または金属メッシュ板118を導電固着する。なお、表面電極114あるいは表面電極114aと金属導薄板または金属メッシュ板118は全面均一な接着が条件だが導通は全域に導通点が点在する程度の導電固着でよい。
しかるに、圧電エキサイタ100に落下等の衝撃により保持部103を支点とする大きな剪断力により圧電素子102の表面の符号C点にクラックが発生することがあり、その後の圧電型エキサイタとしての動作継続によりクラック部分が進行拡大し、表面電極114のクラック発生点Cが切断して表面電極114と表面電極114aに分離してしまうことがある。この結果、符号C点より先端部の表面電極114aへの給電が行われなくなる恐れが生ずる。
しかしながら、本発明は図2からも明かなように符号C点で表面電極114と表面電極114aが断線しても表面電極114上に金属導薄板または金属メッシュ板118を配設して表面電極114と随所で導電固着してあるため表面電極114が符号C点で断線して表面電極114と表面電極114aに分断されても金属導薄板または金属メッシュ板118を経由して表面電極114aへの給電路が確保されているため表面電極が断線して圧電型エキサイタの機能低下あるいは動作を停止してしまうというダメージを完璧にクリアできるのである。
また、図2では表面電極114と金属導薄板または金属メッシュ板118を導電接続する導電接着層119は金属粒子を混在したエポキシ樹脂による導電接着を示したが、ここで使用する導電接着素材は導電接着できる素材であれば良く、炭素粒子を混在したエポキシ樹脂でも金属フィラーを混入した樹脂でも異方導電接着剤でも等方導電接着剤でも、あるいは、樹脂硬化でもフイルム熱硬化型の導電接着剤であっても差し支えないことは自明である。
図3は本発明の第2の実施形態の詳細断面図であって、300は本発明の圧電エキサイタの圧電振動子の一部を示す。
311は圧電素子、314は圧電素子311の表面に施した表面電極、符号Cの細線部は後述する圧電素子311のクラック発生箇所である。314aは本来は表面電極314と同一面電極であるが、符号C点で表面電極314から断線分離した表面電極である。318は表面電極314上に配設した金属導薄板または金属メッシュ板、319は表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318を固着する接着剤である。
311は圧電素子、314は圧電素子311の表面に施した表面電極、符号Cの細線部は後述する圧電素子311のクラック発生箇所である。314aは本来は表面電極314と同一面電極であるが、符号C点で表面電極314から断線分離した表面電極である。318は表面電極314上に配設した金属導薄板または金属メッシュ板、319は表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318を固着する接着剤である。
ここで318は厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板の場合は表面電極314と接する下面は機械的あるいは化学的ホーニングで表面に微細な凹凸を設けてある。あるいはφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導導線からなる金属メッシュ板の場合は網目状の凹凸がある。
従って、表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318の下面とをエポキシ系の電気的絶縁特性のある接着剤で圧接接着すると、金属導薄板または金属メッシュ板318の凹部と表面電極314とは接着固定し、金属導薄板または金属メッシュ板318の微細な凸部と表面電極314とは電気的な接触ができる。
なお、表面電極314aを含む表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318は微細な凸部との電気的な接触は表面電極314の全域に導通点が点在する程度の導電固着でよい。
従って、表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318の下面とをエポキシ系の電気的絶縁特性のある接着剤で圧接接着すると、金属導薄板または金属メッシュ板318の凹部と表面電極314とは接着固定し、金属導薄板または金属メッシュ板318の微細な凸部と表面電極314とは電気的な接触ができる。
なお、表面電極314aを含む表面電極314と金属導薄板または金属メッシュ板318は微細な凸部との電気的な接触は表面電極314の全域に導通点が点在する程度の導電固着でよい。
この結果、圧電振動子300が衝撃等の過大な撓みで圧電素子311の符号C点にクラックが発生し、クラックに起因して表面電極314が符号C点で断線し、表面電極314と表面電極314aに分断されても金属導薄板または金属メッシュ板318を経由して表面電極314aへの給電路が確保されているので圧電型エキサイタの機能低下や動作が停止してしまうということが無い。
図4および図5は本発明の第3の実施形態であって、図4は本発明の第3の実施形態の斜視図、図5は図4の詳細断面図である。
図4において、400は本発明の圧電エキサイタの圧電振動子の一部を示す。
411は圧電素子、414は圧電素子411の表面に施した表面電極、418は厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板の場合は表面電極414と接する下面は機械的あるいは化学的ホーニングで表面に微細な凹凸を設けてある。あるいはφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導線からなる金属メッシュ板の場合は網目状の凹凸がある。419は金属導薄板または金属メッシュ板418を表面電極414に圧接固着する粘着テープである。
図4において、400は本発明の圧電エキサイタの圧電振動子の一部を示す。
411は圧電素子、414は圧電素子411の表面に施した表面電極、418は厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板の場合は表面電極414と接する下面は機械的あるいは化学的ホーニングで表面に微細な凹凸を設けてある。あるいはφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導線からなる金属メッシュ板の場合は網目状の凹凸がある。419は金属導薄板または金属メッシュ板418を表面電極414に圧接固着する粘着テープである。
図5は前記図4の詳細断面図であって、411は圧電素子、414は圧電素子411の表面に施した表面電極、418は表面電極414上に配設した金属導薄板または金属メッシュ板、419は金属導薄板または金属メッシュ板418を表面電極414に圧接固着する粘着テープである。
すなわち、本発明は表面電極414上に表面電極414より面積の小さい金属導薄板または金属メッシュ板418を粘着テープ419で圧接して表面電極414と金属導薄板または金属メッシュ板418とを導電固着する構造である。
すなわち、本発明は表面電極414上に表面電極414より面積の小さい金属導薄板または金属メッシュ板418を粘着テープ419で圧接して表面電極414と金属導薄板または金属メッシュ板418とを導電固着する構造である。
この表面電極414と金属導薄板または金属メッシュ板418との電気的な導通は圧接面全てである必要はなく、導通点が圧接面上に散開した導通状態でも差し支えない。
この結果、圧電振動子400が衝撃等の過大な撓みで圧電素子411にクラックが発生し、表面電極414が断線しても表面電極414に圧接した金属導薄板または金属メッシュ板418との接触面の随所で導通があるため表面電極414のほぼ全面に給電路は確保されることとなる。
この結果、圧電振動子400が衝撃等の過大な撓みで圧電素子411にクラックが発生し、表面電極414が断線しても表面電極414に圧接した金属導薄板または金属メッシュ板418との接触面の随所で導通があるため表面電極414のほぼ全面に給電路は確保されることとなる。
図6は本発明の第4の実施形態の詳細断面図であって、500は本発明の圧電エキサイタの圧電振動子の一部を示す。
501は圧電振動子の中心素材である金属薄片のシム、511は圧電素子、514は圧電素子511の表面に施した表面電極、518は表面電極414上に配設した金属導薄板または金属メッシュ板で、金属導薄板の場合は厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板であり、金属メッシュ板の場合はφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導線からなる金属メッシュ板であり網目状の凹凸がある。519aあるいは519bは金属導薄板または金属メッシュ板518を表面電極514に圧接固着する熱収縮チューブである。
すなわち、本発明は金属導薄板または金属メッシュ板518を表面電極514上に熱収縮チューブ518aあるいは518bで圧接して表面電極514と金属導薄板または金属メッシュ板518との導通を得る構造である。
501は圧電振動子の中心素材である金属薄片のシム、511は圧電素子、514は圧電素子511の表面に施した表面電極、518は表面電極414上に配設した金属導薄板または金属メッシュ板で、金属導薄板の場合は厚みが10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板であり、金属メッシュ板の場合はφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導線からなる金属メッシュ板であり網目状の凹凸がある。519aあるいは519bは金属導薄板または金属メッシュ板518を表面電極514に圧接固着する熱収縮チューブである。
すなわち、本発明は金属導薄板または金属メッシュ板518を表面電極514上に熱収縮チューブ518aあるいは518bで圧接して表面電極514と金属導薄板または金属メッシュ板518との導通を得る構造である。
図6において、A−B断面線を境に熱収縮チューブ519aあるいは519bの熱収縮の前後を示し、左の熱収縮チューブ519aが熱収縮前、右の熱収縮チューブ519bが熱収縮後を示す。
従って、圧電振動子500が衝撃等の過大な撓みで圧電素子511にクラックが発生し、表面電極514が断線しても表面電極514に圧接した金属導薄板または金属メッシュ板518との接触面の随所で導通があるため表面電極514のほぼ全面に給電路は確保されることとなる。
なお、表面電極514と金属導薄板または金属メッシュ板518との導通は前述した本発明の第1乃至第3の実施形態と同様にこの金属導薄板または金属メッシュ板518と表面電極514との電気的な導通は圧接面全てである必要はなく、導通点が圧接面上に散開した導通状態で差し支えない。
従って、圧電振動子500が衝撃等の過大な撓みで圧電素子511にクラックが発生し、表面電極514が断線しても表面電極514に圧接した金属導薄板または金属メッシュ板518との接触面の随所で導通があるため表面電極514のほぼ全面に給電路は確保されることとなる。
なお、表面電極514と金属導薄板または金属メッシュ板518との導通は前述した本発明の第1乃至第3の実施形態と同様にこの金属導薄板または金属メッシュ板518と表面電極514との電気的な導通は圧接面全てである必要はなく、導通点が圧接面上に散開した導通状態で差し支えない。
以上述べた如く本発明の圧電エキサイタは、圧電振動子の表面電極上に金属導薄板または金属メッシュ板を配設し、表面電極と導通固着した金属導薄板または金属メッシュ板を経由して表面電極の随所で表面電極への給電路を形成するから、衝撃等の過大変形で発生した圧電素子のクラックに起因して表面電極の切断という事態が発生しても、圧電振動子表面電極全面への給電路が確保できているため動作上の支障はなく、信頼性の高い圧電型エキサイタを提供できるのである。
なお、以上の説明では単層バイモルフ圧電振動子を用いたバランス型圧電型エキサイタの構造に基づいて説明したが、本発明の効果は、圧電素子の単層・多層、あるいは、構造の片持ち梁型・バランス型、あるいは、単葉・複葉に限らず全ての圧電型エキサイタに同様の結果を得られることは言うまでもない。また、給電の正極と負極の区別は説明の便宜上付けた符号であって、圧電振動子を駆動する上では極性の入れ替えはその動作には全く関与しない。
101、501、601 シム
111、311、411、511、611 圧電素子
114、314、414、514、614 表面電極
118、318、418、518 金属導薄板または金属メッシュ板
103、603 保持部
119 導電接着層
319 接着剤
419 粘着テープ
519a、519b 熱収縮チューブ
130、630a、630b 圧電振動子
111、311、411、511、611 圧電素子
114、314、414、514、614 表面電極
118、318、418、518 金属導薄板または金属メッシュ板
103、603 保持部
119 導電接着層
319 接着剤
419 粘着テープ
519a、519b 熱収縮チューブ
130、630a、630b 圧電振動子
Claims (7)
- 圧電エキサイタの圧電振動子表面電極上に銅あるいはアルミからなる金属導薄板または金属メッシュ板を配設して前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とを導電固着し前記表面電極の給電路にバイパスを設けたことを特徴とする圧電エキサイタ。
- 請求項1記載の前記金属導薄板は10μm乃至50μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導薄板であることを特徴とする圧電エキサイタ。
- 請求項1記載の前記金属メッシュ板はφ20μm乃至100μm程度の銅あるいはアルミ等展延性に富む金属導導線からなることを特徴とする圧電エキサイタ。
- 請求項1記載の圧電型エキサイタにおいて、前記圧電型エキサイタの前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板とは導電性接着剤により導電固着したことを特徴とする圧電型エキサイタ。
- 請求項1記載の圧電型エキサイタにおいて、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板を接着剤により圧接接着し前記圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の微細な凸部と接触により導電固着したことを特徴とする圧電型エキサイタ。
- 請求項1記載の圧電型エキサイタにおいて、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の周囲に粘着テープを貼付したことによる圧接により導電固着したことを特徴とする圧電型エキサイタ。
- 請求項1記載の圧電型エキサイタにおいて、前記圧電型エキサイタの圧電振動子表面電極と前記金属導薄板または金属メッシュ板の周囲に設けた熱収縮チューブの収縮による圧接により導電固着したことを特徴とする圧電型エキサイタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004204152A JP2006033005A (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | 圧電エキサイタ |
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JP2004204152A JP2006033005A (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | 圧電エキサイタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007049473A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電振動装置 |
WO2011093028A1 (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-04 | スター精密株式会社 | 圧電型エキサイタ |
-
2004
- 2004-07-12 JP JP2004204152A patent/JP2006033005A/ja active Pending
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