JP2003154467A - 電気接続処理装置、電気接続方法および電池 - Google Patents
電気接続処理装置、電気接続方法および電池Info
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- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半田付け作業が不要であり小型化を図ること
ができ、電池の取り出し電極を配線基板の導体部に対し
て確実に電気的に接続することができる。 【解決手段】 超音波振動付与部600は、対向する第
1側面部701と第2側面部702と、第1側面部70
1と第2側面部702に交差して形成されて対向する第
3側面部703と第4側面部704とにより囲まれてい
るホーン440の端面部610に形成され、超音波振動
付与部600は、端面部610において等間隔をおいて
配列された複数の超音波接合用突起部630を備え、複
数の超音波接合用突起部630の内の第3側面部703
と第4側面部704に隣接する複数の超音波接合用突起
部630が、ホーン440から取り出し電極50,52
に与える超音波横振動に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。
ができ、電池の取り出し電極を配線基板の導体部に対し
て確実に電気的に接続することができる。 【解決手段】 超音波振動付与部600は、対向する第
1側面部701と第2側面部702と、第1側面部70
1と第2側面部702に交差して形成されて対向する第
3側面部703と第4側面部704とにより囲まれてい
るホーン440の端面部610に形成され、超音波振動
付与部600は、端面部610において等間隔をおいて
配列された複数の超音波接合用突起部630を備え、複
数の超音波接合用突起部630の内の第3側面部703
と第4側面部704に隣接する複数の超音波接合用突起
部630が、ホーン440から取り出し電極50,52
に与える超音波横振動に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の取り出し電
極を配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的
に接続するための電気接続処理装置、電気接続方法およ
びこの電気接続処理により接続されている電池に関する
ものである。
極を配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的
に接続するための電気接続処理装置、電気接続方法およ
びこの電気接続処理により接続されている電池に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一例として携帯電話を挙げる
と、この携帯電話には筐体の背面側に電池が着脱可能に
取り付けられている。この電池は本体に装着した状態で
電源を供給し、その電池に対しては外部から充電が可能
になっている。この種の電池は、ケースと電池本体を有
している。電池本体はケースの中に収容されており、電
池本体の2つの電極の取出部は、タブに対して抵抗溶接
をした後に、このタブはケース内の基板に対して半田付
けを行っている。このようなタブを用いた半田付け作業
は作業者が手作業で行っている。
と、この携帯電話には筐体の背面側に電池が着脱可能に
取り付けられている。この電池は本体に装着した状態で
電源を供給し、その電池に対しては外部から充電が可能
になっている。この種の電池は、ケースと電池本体を有
している。電池本体はケースの中に収容されており、電
池本体の2つの電極の取出部は、タブに対して抵抗溶接
をした後に、このタブはケース内の基板に対して半田付
けを行っている。このようなタブを用いた半田付け作業
は作業者が手作業で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図19は、従来の電池
本体1000の取り出し電極1001が配線基板100
2の導体部1003に対してタブ1004を用いて電気
的に接続されている例を示している。取り出し電極10
01はニッケル製のものとアルミニウム製のものがあ
る。取り出し電極1001は、ニッケル製のタブ100
4を用いて導体部1003に対して半田付け部1005
により電気的に接続固定されている。このタブ1004
により電気的に接続する場合には半田を配線基板100
2の導体部1003に対してリフロー等に通して接続し
た後に、タブ1004と取り出し電極1001を接続し
ている。このために、次のような問題がある。
本体1000の取り出し電極1001が配線基板100
2の導体部1003に対してタブ1004を用いて電気
的に接続されている例を示している。取り出し電極10
01はニッケル製のものとアルミニウム製のものがあ
る。取り出し電極1001は、ニッケル製のタブ100
4を用いて導体部1003に対して半田付け部1005
により電気的に接続固定されている。このタブ1004
により電気的に接続する場合には半田を配線基板100
2の導体部1003に対してリフロー等に通して接続し
た後に、タブ1004と取り出し電極1001を接続し
ている。このために、次のような問題がある。
【0004】上述したように電気接続部材としてのタブ
1004を用いて電池本体1000の取り出し電極10
01と配線基板1002の導体部1003を電気的に接
続するようにしているために、電池本体1000の小型
化が困難であり、半田付け作業における熱が電池本体1
000に影響を与えるという問題もある。このタブ10
04が存在しているために、電池のケースの小型化が図
れず、タブ1004の材料費や加工費が必要でありコス
トダウンも図れない。半田付け部1005が必要である
ので環境面を配慮して無鉛半田を使用しなければならな
いとう問題もある。タブ1004が必要であるので、そ
の分だけ電池本体1000の容積を増やすことができな
いという問題もある。そこで本発明は上記課題を解消
し、半田付け作業が不要であり小型化を図ることがで
き、電池の取り出し電極を配線基板の導体部に対して確
実に電気的に接続することができる電気接続処理装置、
電気接続方法および電池を提供することを目的としてい
る。
1004を用いて電池本体1000の取り出し電極10
01と配線基板1002の導体部1003を電気的に接
続するようにしているために、電池本体1000の小型
化が困難であり、半田付け作業における熱が電池本体1
000に影響を与えるという問題もある。このタブ10
04が存在しているために、電池のケースの小型化が図
れず、タブ1004の材料費や加工費が必要でありコス
トダウンも図れない。半田付け部1005が必要である
ので環境面を配慮して無鉛半田を使用しなければならな
いとう問題もある。タブ1004が必要であるので、そ
の分だけ電池本体1000の容積を増やすことができな
いという問題もある。そこで本発明は上記課題を解消
し、半田付け作業が不要であり小型化を図ることがで
き、電池の取り出し電極を配線基板の導体部に対して確
実に電気的に接続することができる電気接続処理装置、
電気接続方法および電池を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電池
の取り出し電極を配線基板の導体部に対して超音波接合
により電気的に接続するための電気接続処理装置であ
り、超音波接合を行うホーンが超音波振動を与えるため
に前記取り出し電極に直接接触する超音波振動付与部を
有しており、前記超音波振動付与部は、対向する第1側
面部と第2側面部と、前記第1側面部と前記第2側面部
に交差して形成されて対向する第3側面部と第4側面部
とにより囲まれている前記ホーンの端面部に形成され、
前記超音波振動付与部は、前記端面部において等間隔を
おいて配列された複数の超音波接合用突起部を備え、複
数の前記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と前
記第4側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起部
が、前記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波横
振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列されて
いることを特徴とする電気接続処理装置である。
の取り出し電極を配線基板の導体部に対して超音波接合
により電気的に接続するための電気接続処理装置であ
り、超音波接合を行うホーンが超音波振動を与えるため
に前記取り出し電極に直接接触する超音波振動付与部を
有しており、前記超音波振動付与部は、対向する第1側
面部と第2側面部と、前記第1側面部と前記第2側面部
に交差して形成されて対向する第3側面部と第4側面部
とにより囲まれている前記ホーンの端面部に形成され、
前記超音波振動付与部は、前記端面部において等間隔を
おいて配列された複数の超音波接合用突起部を備え、複
数の前記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と前
記第4側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起部
が、前記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波横
振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列されて
いることを特徴とする電気接続処理装置である。
【0006】請求項1では、超音波振動付与部は複数の
超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合用
突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与え
る超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。これにより、電池の取り出し電極は配
線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続
するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基板
の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このため
に、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が不
要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、その
小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこと
ができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要である
ので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも図
れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されている。このことから第
3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれのあ
る配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。このよ
うにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側面
部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力が
集中するのを緩和できるためである。
超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合用
突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与え
る超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。これにより、電池の取り出し電極は配
線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続
するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基板
の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このため
に、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が不
要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、その
小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこと
ができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要である
ので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも図
れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されている。このことから第
3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれのあ
る配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。このよ
うにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側面
部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力が
集中するのを緩和できるためである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の電気
接続処理装置において、前記取り出し電極はニッケル製
の取り出し電極とアルミニウム製の取り出し電極であ
り、前記ニッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第
1導体部に直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取
り出し電極を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接
続する。
接続処理装置において、前記取り出し電極はニッケル製
の取り出し電極とアルミニウム製の取り出し電極であ
り、前記ニッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第
1導体部に直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取
り出し電極を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接
続する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の電気
接続処理装置において、前記超音波接合用突起部の先端
部には曲面部分が形成されている。請求項3では、超音
波接合用突起部の先端部の曲面部分が、電池の取り出し
電極に対して押し付けられて超音波横振動を伝える。
接続処理装置において、前記超音波接合用突起部の先端
部には曲面部分が形成されている。請求項3では、超音
波接合用突起部の先端部の曲面部分が、電池の取り出し
電極に対して押し付けられて超音波横振動を伝える。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の電気
接続処理装置において、前記配線基板は、ガラスエポキ
シ基板又はフレキシブル配線基板である。
接続処理装置において、前記配線基板は、ガラスエポキ
シ基板又はフレキシブル配線基板である。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載の電気
接続処理装置において、前記配線基板の前記導体部は、
銅又は金又はニッケル又は半田である。
接続処理装置において、前記配線基板の前記導体部は、
銅又は金又はニッケル又は半田である。
【0011】請求項6の発明は、電池の取り出し電極を
配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接
続するための電気接続処理方法であり、超音波接合を行
うホーンの超音波振動付与部は、対向する第1側面部と
第2側面部と、前記第1側面部と前記第2側面部に交差
して形成されて対向する第3側面部と第4側面部とによ
り囲まれている前記ホーンの端面部に形成され、前記超
音波振動付与部は、前記端面部において等間隔をおいて
配列された複数の超音波接合用突起部を備え、複数の前
記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と前記第4
側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起部が、前
記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波横振動の
方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列されており、
超音波接合を行うための超音波振動を与えるために、前
記取り出し電極に対して前記超音波振動付与部の前記超
音波接合用突起部を直接接触することを特徴とする電気
接続処理方法である。
配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接
続するための電気接続処理方法であり、超音波接合を行
うホーンの超音波振動付与部は、対向する第1側面部と
第2側面部と、前記第1側面部と前記第2側面部に交差
して形成されて対向する第3側面部と第4側面部とによ
り囲まれている前記ホーンの端面部に形成され、前記超
音波振動付与部は、前記端面部において等間隔をおいて
配列された複数の超音波接合用突起部を備え、複数の前
記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と前記第4
側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起部が、前
記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波横振動の
方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列されており、
超音波接合を行うための超音波振動を与えるために、前
記取り出し電極に対して前記超音波振動付与部の前記超
音波接合用突起部を直接接触することを特徴とする電気
接続処理方法である。
【0012】請求項6では、超音波振動付与部は複数の
超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合用
突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与え
る超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。これにより、電池の取り出し電極は配
線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続
するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基板
の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このため
に、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が不
要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、その
小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこと
ができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要である
ので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも図
れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されている。このことから第
3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれのあ
る配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。このよ
うにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側面
部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力が
集中するのを緩和できるためである。
超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合用
突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与え
る超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って
配列されている。これにより、電池の取り出し電極は配
線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続
するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基板
の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このため
に、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が不
要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、その
小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこと
ができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要である
ので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも図
れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数の
超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されている。このことから第
3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれのあ
る配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。このよ
うにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側面
部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力が
集中するのを緩和できるためである。
【0013】請求項7の発明は、請求項6に記載の電気
接続処理方法において、前記取り出し電極はニッケル製
の取り出し電極とアルミニウム製の取り出し電極であ
り、前記ニッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第
1導体部に直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取
り出し電極を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接
続する。
接続処理方法において、前記取り出し電極はニッケル製
の取り出し電極とアルミニウム製の取り出し電極であ
り、前記ニッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第
1導体部に直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取
り出し電極を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接
続する。
【0014】請求項8の発明は、請求項6に記載の電気
接続処理方法において、前記超音波接合用突起部の先端
部には曲面部分が形成されている。請求項8では、超音
波接合用突起部の先端部の曲面部分が、電池の取り出し
電極に対して押し付けられて超音波横振動を伝える。
接続処理方法において、前記超音波接合用突起部の先端
部には曲面部分が形成されている。請求項8では、超音
波接合用突起部の先端部の曲面部分が、電池の取り出し
電極に対して押し付けられて超音波横振動を伝える。
【0015】請求項9の発明は、請求項6に記載の電気
接続処理方法において、前記配線基板は、ガラスエポキ
シ基板又はフレキシブル配線基板である。
接続処理方法において、前記配線基板は、ガラスエポキ
シ基板又はフレキシブル配線基板である。
【0016】請求項10の発明は、請求項6に記載の電
気接続処理方法において、前記配線基板の前記導体部
は、銅又は金又はニッケル又は半田である。
気接続処理方法において、前記配線基板の前記導体部
は、銅又は金又はニッケル又は半田である。
【0017】請求項11の発明は、取り出し電極が配線
基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続さ
れている電池であり、超音波接合を行うホーンの超音波
振動付与部は、対向する第1側面部と第2側面部と、前
記第1側面部と前記第2側面部に交差して形成されて対
向する第3側面部と第4側面部とにより囲まれている前
記ホーンの端面部に形成され、前記超音波振動付与部
は、前記端面部において等間隔をおいて配列された複数
の超音波接合用突起部を備え、複数の前記超音波接合用
突起部の内の前記第3側面部と前記第4側面部に隣接す
る複数の前記超音波接合用突起部が、前記ホーンから前
記取り出し電極に与える超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されており、前記取り出し電
極に対して前記超音波接合用突起部を直接接触して超音
波接合を行うことで超音波振動を与えて、前記取り出し
電極が前記配線基板の前記導体部に対して超音波接合に
より電気的に接続されていることを特徴とする電池であ
る。
基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接続さ
れている電池であり、超音波接合を行うホーンの超音波
振動付与部は、対向する第1側面部と第2側面部と、前
記第1側面部と前記第2側面部に交差して形成されて対
向する第3側面部と第4側面部とにより囲まれている前
記ホーンの端面部に形成され、前記超音波振動付与部
は、前記端面部において等間隔をおいて配列された複数
の超音波接合用突起部を備え、複数の前記超音波接合用
突起部の内の前記第3側面部と前記第4側面部に隣接す
る複数の前記超音波接合用突起部が、前記ホーンから前
記取り出し電極に与える超音波横振動の方向に対して鋭
角を成す直線に沿って配列されており、前記取り出し電
極に対して前記超音波接合用突起部を直接接触して超音
波接合を行うことで超音波振動を与えて、前記取り出し
電極が前記配線基板の前記導体部に対して超音波接合に
より電気的に接続されていることを特徴とする電池であ
る。
【0018】請求項11では、超音波振動付与部は複数
の超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合
用突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数
の超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与
える超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿っ
て配列されている。これにより、電池の取り出し電極は
配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接
続するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基
板の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このた
めに、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が
不要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、そ
の小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこ
とができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要であ
るので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも
図れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数
の超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して
鋭角を成す直線に沿って配列されている。このことから
第3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれの
ある配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。この
ようにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側
面部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力
が集中するのを緩和できるためである。
の超音波接合用突起部を備えている。複数の超音波接合
用突起部の内の第3側面部と第4側面部に隣接する複数
の超音波接合用突起部が、ホーンから取り出し電極に与
える超音波横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿っ
て配列されている。これにより、電池の取り出し電極は
配線基板の導体部に対して超音波接合により電気的に接
続するので、半田が不要であり電池の取り出し電極を基
板の導体部に対して金属同士で直接接合できる。このた
めに、従来用いられていたタブ等の別の電気接続部材が
不要であるので、電気的な接続部分の小型化を図れ、そ
の小型化を図った分だけ電池本体の容積の増大を行うこ
とができる。タブ等の付加的な電気接続部材が不要であ
るので、電池の小型化や薄型化が図れ、コストダウンも
図れる。また、第3側面部と第4側面部に隣接する複数
の超音波接合用突起部が、超音波横振動の方向に対して
鋭角を成す直線に沿って配列されている。このことから
第3側面部と第4側面部の付近において生じるおそれの
ある配線基板の導体部のクラックの発生を防げる。この
ようにクラックの発生を防ぐことができるのは、第3側
面部と第4側面部付近において配線基板の導体部に応力
が集中するのを緩和できるためである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0020】図1と図2は、本発明の電池の好ましい実
施の形態を有する電子機器の一例として携帯電話を示し
ており、この例では携帯電話10には1つの電池100
が着脱自在に装着されている。携帯電話10は、筐体1
2と1つの電池(バッテリ)100、表示部16、アン
テナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18等を
有している。電池100は携帯電話10に対して電源を
供給するためのバッテリである。筐体12は、フロント
部24とリヤ部26を有している。図2に示すようにリ
ヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には電池
100が着脱可能に取り付けられている。表示部16
は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表示
装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞く
ためのものであり、マイク20は操作者の声を入力する
部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を掛
けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタン
18B等を有している。
施の形態を有する電子機器の一例として携帯電話を示し
ており、この例では携帯電話10には1つの電池100
が着脱自在に装着されている。携帯電話10は、筐体1
2と1つの電池(バッテリ)100、表示部16、アン
テナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18等を
有している。電池100は携帯電話10に対して電源を
供給するためのバッテリである。筐体12は、フロント
部24とリヤ部26を有している。図2に示すようにリ
ヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には電池
100が着脱可能に取り付けられている。表示部16
は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表示
装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞く
ためのものであり、マイク20は操作者の声を入力する
部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を掛
けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタン
18B等を有している。
【0021】図3は、図2の電池100の構造例を示し
ている。図3の電池100は、概略的には上ケース3
0、下ケース32、電池本体34、配線基板36、電気
接続部40、第1導体部42と第2導体部44、および
ラベル46を有している。
ている。図3の電池100は、概略的には上ケース3
0、下ケース32、電池本体34、配線基板36、電気
接続部40、第1導体部42と第2導体部44、および
ラベル46を有している。
【0022】図4は、上ケース30、下ケース32、電
池本体(セルともいう)34、配線基板36、電気接続
部40、第1導体部42と第2導体部44の構造を拡大
して示している。上ケース30と下ケース32は、電池
本体34と配線基板36を収容する容器であり、材質と
しては、たとえばプラスチック、具体的にはABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカー
ボネート)、PC/ABS(ポリカーボネート/アクリ
ロニトリルブタジエンスチレン)、PBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファ
イド)、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)等の樹
脂により作られている。図3のラベル46は上ケース3
0の外面30Bに対して貼り付けられており、このラベ
ル46には電池100の特性やその他の情報が記載され
ている。
池本体(セルともいう)34、配線基板36、電気接続
部40、第1導体部42と第2導体部44の構造を拡大
して示している。上ケース30と下ケース32は、電池
本体34と配線基板36を収容する容器であり、材質と
しては、たとえばプラスチック、具体的にはABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカー
ボネート)、PC/ABS(ポリカーボネート/アクリ
ロニトリルブタジエンスチレン)、PBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファ
イド)、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)等の樹
脂により作られている。図3のラベル46は上ケース3
0の外面30Bに対して貼り付けられており、このラベ
ル46には電池100の特性やその他の情報が記載され
ている。
【0023】図5(A)と図5(B)は、電池本体34
の形状例を示している。図5の電池本体34は、取り出
し電極50,52を有している。取り出し電極52は、
陰極であり、たとえばアルミニウム箔により作られてお
り、もう一つの取り出し電極50は、陽極でありたとえ
ばニッケル箔により作られている。電池本体34は、た
とえばリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池ある
いは固体ポリマー電池等の何度も充放電可能な電池であ
り、電池本体34は、アルミニウム等のシートにより封
止されている。
の形状例を示している。図5の電池本体34は、取り出
し電極50,52を有している。取り出し電極52は、
陰極であり、たとえばアルミニウム箔により作られてお
り、もう一つの取り出し電極50は、陽極でありたとえ
ばニッケル箔により作られている。電池本体34は、た
とえばリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池ある
いは固体ポリマー電池等の何度も充放電可能な電池であ
り、電池本体34は、アルミニウム等のシートにより封
止されている。
【0024】図3と図4の配線基板36は、上ケース3
0と下ケース32の間に配置される基板であり、この配
線基板36はたとえば長方形状であって、電池本体34
を保護する保護回路を有しており、第1導体部42と第
2導体部44を有している。この配線基板36の保護回
路は、安全の為に充電時の上限電圧を規定したり、放電
時の下限電圧を規定したりすることが可能となる。この
配線基板36は、たとえばガラスエポキシ基板や紙フェ
ノール基板、フレキシブルプリント配線板、液晶ポリマ
ー基板、セラミックス基板などにより作られている。
0と下ケース32の間に配置される基板であり、この配
線基板36はたとえば長方形状であって、電池本体34
を保護する保護回路を有しており、第1導体部42と第
2導体部44を有している。この配線基板36の保護回
路は、安全の為に充電時の上限電圧を規定したり、放電
時の下限電圧を規定したりすることが可能となる。この
配線基板36は、たとえばガラスエポキシ基板や紙フェ
ノール基板、フレキシブルプリント配線板、液晶ポリマ
ー基板、セラミックス基板などにより作られている。
【0025】図3と図4に示す配線基板36には、第1
導体部42と第2導体部44が設けてあり、第1導体部
42と第2導体部44は、表層がたとえば導電性を有す
る金属材料、たとえば銅、ニッケル、Au、半田などで
ある。
導体部42と第2導体部44が設けてあり、第1導体部
42と第2導体部44は、表層がたとえば導電性を有す
る金属材料、たとえば銅、ニッケル、Au、半田などで
ある。
【0026】図3の第1導体部42は、配線基板36の
上であって取り出し電極50に対応した位置にあり、第
2導体部44は、配線基板36の上であって取り出し電
極52に対応した位置にある。これにより、取り出し電
極50は第1導体部42を介して配線基板36に接続さ
れ、取り出し電極52は第2導体部44を介して配線基
板に電気的に接続される。取り出し電極50,52は、
それぞれ対応する第1導体部42と第2導体部44に対
して熱をかけないようにして、確実に簡単に電気的に接
続する必要がある。すなわち、従来行われていたように
取り出し電極を配線基板側に手作業ではんだ付けにより
電気的に接続して、電池本体34側に熱が伝わってしま
って、電池本体34を損傷するような現象を避ける必要
がある。
上であって取り出し電極50に対応した位置にあり、第
2導体部44は、配線基板36の上であって取り出し電
極52に対応した位置にある。これにより、取り出し電
極50は第1導体部42を介して配線基板36に接続さ
れ、取り出し電極52は第2導体部44を介して配線基
板に電気的に接続される。取り出し電極50,52は、
それぞれ対応する第1導体部42と第2導体部44に対
して熱をかけないようにして、確実に簡単に電気的に接
続する必要がある。すなわち、従来行われていたように
取り出し電極を配線基板側に手作業ではんだ付けにより
電気的に接続して、電池本体34側に熱が伝わってしま
って、電池本体34を損傷するような現象を避ける必要
がある。
【0027】図6は、電気接続処理装置410と、配線
基板36の電気接続部420を示している。図6(A)
では、電池本体34の取り出し電極50と配線基板36
の第1導体部42が直接電気的に接続される様子を示し
ている。図6(B)では、電池本体34の取り出し電極
52と配線基板36の第2導体部44が直接電気的に接
続される様子を示している。図6(C)は図6(A)と
図6(B)を横からみた図である。図6に示す電気接続
処理装置410は、超音波振動接合装置とも呼んでお
り、電気接続処理装置410は超音波発生源430とホ
ーン440と固定台400を有している。
基板36の電気接続部420を示している。図6(A)
では、電池本体34の取り出し電極50と配線基板36
の第1導体部42が直接電気的に接続される様子を示し
ている。図6(B)では、電池本体34の取り出し電極
52と配線基板36の第2導体部44が直接電気的に接
続される様子を示している。図6(C)は図6(A)と
図6(B)を横からみた図である。図6に示す電気接続
処理装置410は、超音波振動接合装置とも呼んでお
り、電気接続処理装置410は超音波発生源430とホ
ーン440と固定台400を有している。
【0028】取り出し電極50は上述したようにニッケ
ル製のものであり、もう1つの取り出し電極52はアル
ミニウム製のものである。これらの取り出し電極50,
52は、比較的機械的強度の弱く薄い部材であり、配線
基板36は固定部(アンビルに相当する)400の上に
支持している。電気接続処理装置410の超音波発生源
430は、ホーン440に対して電圧供給することによ
り、図6(A)と図6(B)に示すようにホーン440
はE方向に沿って超音波横振動を発生する。しかも、こ
のホーン440は図示しないアクチュエータによりPS
方向に沿って取り出し電極50あるいは52の表面に対
して押し付けられる。PS方向とE方向は直交する方向
であり、E方向は固定台400の搭載面と平行である。
ル製のものであり、もう1つの取り出し電極52はアル
ミニウム製のものである。これらの取り出し電極50,
52は、比較的機械的強度の弱く薄い部材であり、配線
基板36は固定部(アンビルに相当する)400の上に
支持している。電気接続処理装置410の超音波発生源
430は、ホーン440に対して電圧供給することによ
り、図6(A)と図6(B)に示すようにホーン440
はE方向に沿って超音波横振動を発生する。しかも、こ
のホーン440は図示しないアクチュエータによりPS
方向に沿って取り出し電極50あるいは52の表面に対
して押し付けられる。PS方向とE方向は直交する方向
であり、E方向は固定台400の搭載面と平行である。
【0029】図6(A)に示す電気接続部420は、取
り出し電極50と配線基板36の第1導体部42により
構成されている。図6(B)に示す電気接続部420
は、取り出し電極52と配線基板36の第2導体部44
により構成されている。第1導体部42と第2導体部4
4の表層としては、銅(Cu)または金(Au)または
半田またはニッケル(Ni)を採用することができる。
り出し電極50と配線基板36の第1導体部42により
構成されている。図6(B)に示す電気接続部420
は、取り出し電極52と配線基板36の第2導体部44
により構成されている。第1導体部42と第2導体部4
4の表層としては、銅(Cu)または金(Au)または
半田またはニッケル(Ni)を採用することができる。
【0030】取り出し電極50,52は、対応する第1
導体部42と第2導体部44に対して常温で比較的低い
圧力と強力な超音波横振動を与えることにより、溶接界
面を摩擦することで固相結合させることができ、熱をか
けずにクリーンでロスのない理想的な電気的な接合が安
定して行える。つまり溶接界面が摩擦されて、酸化被膜
や付着した不純物が機械的にクリーニングされるととも
に、急激な塑性流動が生じて、第1導体部42と第2導
体部44と対応する取り出し電極50,52は固相状態
で結合されることになる。第1導体部42と取り出し電
極50は電気接続装置420を構成し、第2導体部44
と取り出し電極52は別の電気接続装置420を構成す
る。
導体部42と第2導体部44に対して常温で比較的低い
圧力と強力な超音波横振動を与えることにより、溶接界
面を摩擦することで固相結合させることができ、熱をか
けずにクリーンでロスのない理想的な電気的な接合が安
定して行える。つまり溶接界面が摩擦されて、酸化被膜
や付着した不純物が機械的にクリーニングされるととも
に、急激な塑性流動が生じて、第1導体部42と第2導
体部44と対応する取り出し電極50,52は固相状態
で結合されることになる。第1導体部42と取り出し電
極50は電気接続装置420を構成し、第2導体部44
と取り出し電極52は別の電気接続装置420を構成す
る。
【0031】このような接合は常温で行うことができる
ので、取り出し電極50,52には熱がかからず、従っ
て図4に示す電池本体34に対する熱の影響を与えるこ
とが全くない。しかも従来のようなタブ等の電気接合部
材を用いる必要がないので、電池と携帯電話の小型化を
図れるとともに、部品点数を削減することができる。図
6のホーン440は押圧部とも呼んでおり、図示しない
アクチュエータの作動によりPS方向に沿って押し下げ
たりその逆方向に上げることができる。
ので、取り出し電極50,52には熱がかからず、従っ
て図4に示す電池本体34に対する熱の影響を与えるこ
とが全くない。しかも従来のようなタブ等の電気接合部
材を用いる必要がないので、電池と携帯電話の小型化を
図れるとともに、部品点数を削減することができる。図
6のホーン440は押圧部とも呼んでおり、図示しない
アクチュエータの作動によりPS方向に沿って押し下げ
たりその逆方向に上げることができる。
【0032】次に、図6に示すホーン440の形状例に
ついて説明する。図7は、図6のホーン440の超音波
振動付与部600の形状例を示しており、図8は図7の
T方向から見た超音波振動付与部600の端面部610
の平面図である。図9は、図8におけるA−A線(直
線)における超音波接合用突起部630の断面図であ
る。図10は、図7の本発明の実施の形態の超音波振動
付与部600との比較のために示す超音波振動付与部の
比較例を示している。図11は図10の超音波振動付与
部1600の端面部1610の平面図である。図12は
図10のB−B線における断面図である。
ついて説明する。図7は、図6のホーン440の超音波
振動付与部600の形状例を示しており、図8は図7の
T方向から見た超音波振動付与部600の端面部610
の平面図である。図9は、図8におけるA−A線(直
線)における超音波接合用突起部630の断面図であ
る。図10は、図7の本発明の実施の形態の超音波振動
付与部600との比較のために示す超音波振動付与部の
比較例を示している。図11は図10の超音波振動付与
部1600の端面部1610の平面図である。図12は
図10のB−B線における断面図である。
【0033】図7と図8に示す本発明の好ましい実施の
形態のホーン440の超音波振動付与部600は、図7
と図8に示すような長方形状の端面部610を有してい
る。この端面部610には複数個の超音波接合用突起部
630がF方向に沿って突出して形成されている。この
各超音波接合用突起部630は、いわゆるダイヤ目形状
を形成しており、各超音波接合用突起部630の頂点に
は、極小のR形状部分(曲面部分に相当する)660が
形成されている。このR形状部分はもちろんとがってい
てもよい。
形態のホーン440の超音波振動付与部600は、図7
と図8に示すような長方形状の端面部610を有してい
る。この端面部610には複数個の超音波接合用突起部
630がF方向に沿って突出して形成されている。この
各超音波接合用突起部630は、いわゆるダイヤ目形状
を形成しており、各超音波接合用突起部630の頂点に
は、極小のR形状部分(曲面部分に相当する)660が
形成されている。このR形状部分はもちろんとがってい
てもよい。
【0034】超音波振動付与部600は、第1側面部7
01、第2側面部702、第3側面部703、第4側面
部704を有している。第1側面部701と第2側面部
702は対向して形成されており、第3側面部703と
第4側面部704は対向して形成されている。第1側面
部701〜第4側面部704は、長方形状の端面部61
0を囲むように形成している。図7と図8の実施の形態
では、第1側面部701の稜線701Aと第3側面部7
03の稜線703Aは、直交している。同様にして第3
側面部703の稜線703Aと第2側面部702の稜線
702Aも直交している。さらに第4側面部704の稜
線704Aは稜線701Aと稜線702Aにそれぞれ直
交している。
01、第2側面部702、第3側面部703、第4側面
部704を有している。第1側面部701と第2側面部
702は対向して形成されており、第3側面部703と
第4側面部704は対向して形成されている。第1側面
部701〜第4側面部704は、長方形状の端面部61
0を囲むように形成している。図7と図8の実施の形態
では、第1側面部701の稜線701Aと第3側面部7
03の稜線703Aは、直交している。同様にして第3
側面部703の稜線703Aと第2側面部702の稜線
702Aも直交している。さらに第4側面部704の稜
線704Aは稜線701Aと稜線702Aにそれぞれ直
交している。
【0035】図7と図8に示す隣接する超音波接合用突
起部630は、図8に示すA−A線(直線)に沿って並
べて形成されている。すなわち超音波接合用突起部63
0の極小のR形状部分660がA−A線に沿ってピッチ
P1ごとに形成されている。このピッチP1はたとえば
0.75mmである。しかも各極小のR形状部分660
は超音波横振動のE方向に沿ってピッチP2ごとに形成
されている。このA−A線は、第3側面部703と第4
側面部704の面に対して鋭角θを成す直線である。従
って超音波接合用突起部630は、第3側面部703と
第4側面部704に対して鋭角θを成す直線であるA−
A線に沿って配列されていることになる。この鋭角θは
たとえば30度である。しかもA−A線は、超音波横振
動のE方向に対して鋭角90°−θ=αを成す直線でも
ある。
起部630は、図8に示すA−A線(直線)に沿って並
べて形成されている。すなわち超音波接合用突起部63
0の極小のR形状部分660がA−A線に沿ってピッチ
P1ごとに形成されている。このピッチP1はたとえば
0.75mmである。しかも各極小のR形状部分660
は超音波横振動のE方向に沿ってピッチP2ごとに形成
されている。このA−A線は、第3側面部703と第4
側面部704の面に対して鋭角θを成す直線である。従
って超音波接合用突起部630は、第3側面部703と
第4側面部704に対して鋭角θを成す直線であるA−
A線に沿って配列されていることになる。この鋭角θは
たとえば30度である。しかもA−A線は、超音波横振
動のE方向に対して鋭角90°−θ=αを成す直線でも
ある。
【0036】図9に示すように、隣接する超音波接合用
突起部630の斜面631は、たとえば90度を形成し
ている。そして超音波接合用突起部630の極小のR形
状部分660は、端面部610の底面633に対して所
定の高さHの高さを有している。この所定の高さHはた
とえば0.35mmである。上述した第1側面部701
と第2側面部702は平行面であったりあるいは互いに
傾斜しているテーパ面であっても勿論構わない。第3側
面部703と第4側面部704も、平行な面であったり
あるいは互いに傾斜したテーパ面であっても構わない。
第1側面部701の稜線701Aと第2側面部702の
稜線702Aは、超音波横振動の方向Eに平行である。
突起部630の斜面631は、たとえば90度を形成し
ている。そして超音波接合用突起部630の極小のR形
状部分660は、端面部610の底面633に対して所
定の高さHの高さを有している。この所定の高さHはた
とえば0.35mmである。上述した第1側面部701
と第2側面部702は平行面であったりあるいは互いに
傾斜しているテーパ面であっても勿論構わない。第3側
面部703と第4側面部704も、平行な面であったり
あるいは互いに傾斜したテーパ面であっても構わない。
第1側面部701の稜線701Aと第2側面部702の
稜線702Aは、超音波横振動の方向Eに平行である。
【0037】図7〜図9は、本発明の実施の形態のホー
ン440の超音波振動付与部600の特徴的な形状を示
している。この本発明の実施の形態と比較するために、
図10〜図12を参照して超音波振動付与部の比較例を
説明する。図10と図11に示すように超音波振動付与
部1600の端面部1610には、複数の超音波接合用
突起部1630が突出して形成されている。超音波接合
用突起部1630の頂点に形成されている極小のR形状
部分1660は第3側面部1703と第4側面部170
4に平行に配列されている。すなわち隣接する極小のR
形状部分1660は、B−B線に沿って配列されてい
る。しかし、図10〜図12に示す比較例のホーンを用
いると、図13(B)に示す配線基板の導体部1542
に形成される図13(A)に示す超音波接合部分157
0が図11の極小のR形状部分1660に対応して形成
される。これによって取り出し電極1550と導体部1
542が接合される。
ン440の超音波振動付与部600の特徴的な形状を示
している。この本発明の実施の形態と比較するために、
図10〜図12を参照して超音波振動付与部の比較例を
説明する。図10と図11に示すように超音波振動付与
部1600の端面部1610には、複数の超音波接合用
突起部1630が突出して形成されている。超音波接合
用突起部1630の頂点に形成されている極小のR形状
部分1660は第3側面部1703と第4側面部170
4に平行に配列されている。すなわち隣接する極小のR
形状部分1660は、B−B線に沿って配列されてい
る。しかし、図10〜図12に示す比較例のホーンを用
いると、図13(B)に示す配線基板の導体部1542
に形成される図13(A)に示す超音波接合部分157
0が図11の極小のR形状部分1660に対応して形成
される。これによって取り出し電極1550と導体部1
542が接合される。
【0038】しかし、図13(A)に示すように、導体
部1542には、端部に位置する2つの超音波接合部分
1570の組の付近にクラック1700が生じる。この
クラック1700が生じるのは次のような理由からであ
ると考えられる。すなわち図11に示すように端面部1
610の端の位置で隣接する極小のR形状部分1660
がB−B線に沿って第3側面部1703と第4側面部1
704に平行に配列されているために、図13(A)に
示すように端に位置している超音波接合部分1570の
付近に応力集中が生じてしまうことで、導体部1542
にはクラック1700が発生してしまう。これは、超音
波横振動の方向Eに対して図11の第3側面部1703
と第4側面部1704に隣接する極小のR形状部分16
60が超音波横振動Eに対して直交する方向に配列され
ているからである。
部1542には、端部に位置する2つの超音波接合部分
1570の組の付近にクラック1700が生じる。この
クラック1700が生じるのは次のような理由からであ
ると考えられる。すなわち図11に示すように端面部1
610の端の位置で隣接する極小のR形状部分1660
がB−B線に沿って第3側面部1703と第4側面部1
704に平行に配列されているために、図13(A)に
示すように端に位置している超音波接合部分1570の
付近に応力集中が生じてしまうことで、導体部1542
にはクラック1700が発生してしまう。これは、超音
波横振動の方向Eに対して図11の第3側面部1703
と第4側面部1704に隣接する極小のR形状部分16
60が超音波横振動Eに対して直交する方向に配列され
ているからである。
【0039】そこで本発明の実施の形態では、図7と図
8に示すような工夫がなされている。図8に示すよう
に、隣接する超音波接合用突起部630,630の極小
のR形状部分660,660は、A−A線に沿って直線
上に配列されているであるが、このA−A線は、超音波
横振動の方向Eに対して90度−θ=αの角度で交差し
ている。この角度αは鋭角でありたとえば60°であ
る。このA−A線における隣接する超音波接合用突起部
630,630は、第3側面部703と第4側面部70
4に対して角度θ(たとえば30°)傾いている。この
ようにすることで、配線基板の導体部には、図13
(B)で説明したクラック1700が端部の超音波接合
部分1570,1570に対応する位置には生じない。
8に示すような工夫がなされている。図8に示すよう
に、隣接する超音波接合用突起部630,630の極小
のR形状部分660,660は、A−A線に沿って直線
上に配列されているであるが、このA−A線は、超音波
横振動の方向Eに対して90度−θ=αの角度で交差し
ている。この角度αは鋭角でありたとえば60°であ
る。このA−A線における隣接する超音波接合用突起部
630,630は、第3側面部703と第4側面部70
4に対して角度θ(たとえば30°)傾いている。この
ようにすることで、配線基板の導体部には、図13
(B)で説明したクラック1700が端部の超音波接合
部分1570,1570に対応する位置には生じない。
【0040】図14は、ニッケルの取り出し電極とアル
ミニウムの取り出し電極のそれぞれに関して、超音波横
振動を与えて接合する場合の条件例を示し、図15は超
音波横振動により加振する場合のモードの例を示してい
る。図14と図15において、tは加振時間を示し、P
0は取り出し電極と導体部との基準圧着力を示し、P1
は取り出し電極と導体部との最終圧着力を示し、そして
P2はトリガー力を示している。図15の縦軸は荷重を
示し、横軸は時間を示している。図14に示すように、
ニッケルの取り出し電極の場合がアルミニウムの取り出
し電極の場合に比べて、図14に示す各項目の欄におい
て数値が大きくなっている。加振時間tと振幅の値は、
±50%の範囲で条件を調整することができる。トリガ
ー力P2と基準圧着力P0および最終圧着力P1は固定
値である。
ミニウムの取り出し電極のそれぞれに関して、超音波横
振動を与えて接合する場合の条件例を示し、図15は超
音波横振動により加振する場合のモードの例を示してい
る。図14と図15において、tは加振時間を示し、P
0は取り出し電極と導体部との基準圧着力を示し、P1
は取り出し電極と導体部との最終圧着力を示し、そして
P2はトリガー力を示している。図15の縦軸は荷重を
示し、横軸は時間を示している。図14に示すように、
ニッケルの取り出し電極の場合がアルミニウムの取り出
し電極の場合に比べて、図14に示す各項目の欄におい
て数値が大きくなっている。加振時間tと振幅の値は、
±50%の範囲で条件を調整することができる。トリガ
ー力P2と基準圧着力P0および最終圧着力P1は固定
値である。
【0041】図15に示すように、図6に示すホーン4
40が取り出し電極50,52に対して与えるトリガー
力P2は、基準圧着力P0よりも小さく設定されてい
る。ホーン440が与える圧着力は、基準圧着力P0か
ら直線的に上昇していき、時間t経過すると最終圧着力
P1になる。図14に示すような接合条件を採用するこ
とにより、図6に示す取り出し電極と導体部の直接的な
電気的な接合を、配線基板の導体部にクラックを生じさ
せずに行うことができることが判明した。
40が取り出し電極50,52に対して与えるトリガー
力P2は、基準圧着力P0よりも小さく設定されてい
る。ホーン440が与える圧着力は、基準圧着力P0か
ら直線的に上昇していき、時間t経過すると最終圧着力
P1になる。図14に示すような接合条件を採用するこ
とにより、図6に示す取り出し電極と導体部の直接的な
電気的な接合を、配線基板の導体部にクラックを生じさ
せずに行うことができることが判明した。
【0042】図16は、アルミニウムの取り出し電極と
ニッケルの取り出し電極に関するピール強度の例を示し
ている。ピール強度は図17に示すように配線基板36
の第1と第2導体部42,44に接合されている取り出
し電極50あるいは取り出し電極52を引っ張り方向G
に引っ張ることで測定した。アルミニウム製の取り出し
電極とニッケル製の取り出し電極のいずれにおいても、
図16に示すように目標とするスペックの2N以上のピ
ール強度を満足することができた。
ニッケルの取り出し電極に関するピール強度の例を示し
ている。ピール強度は図17に示すように配線基板36
の第1と第2導体部42,44に接合されている取り出
し電極50あるいは取り出し電極52を引っ張り方向G
に引っ張ることで測定した。アルミニウム製の取り出し
電極とニッケル製の取り出し電極のいずれにおいても、
図16に示すように目標とするスペックの2N以上のピ
ール強度を満足することができた。
【0043】図18は、図6に示す配線基板36の第1
導体部42(基板電極とも呼ぶ)と第2導体部44(基
板電極とも呼ぶ)に対してフラックスが付着している
と、ピール強度が6割〜8割程度低下してしまうことを
例示している。このことから明らかなように、フラック
スは除去しておく必要がある。以上説明したように、ピ
ール強度のスペックおよび配線基板に対するダメージの
観点から見ても、電池の取り出し電極を配線基板の導体
部に対して超音波接合することが十分実用化レベルに達
している。しかし、配線基板の導体部に対してフラック
スが付着しているのはよくないので、好ましくは配線基
板の導体部に対してマスキング等の対策が必要である。
上述したように本発明の超音波接合を用いることによ
り、従来と異なり電気的な接合にタブや半田を用いない
ので、作業性が向上し環境面でも有効である。
導体部42(基板電極とも呼ぶ)と第2導体部44(基
板電極とも呼ぶ)に対してフラックスが付着している
と、ピール強度が6割〜8割程度低下してしまうことを
例示している。このことから明らかなように、フラック
スは除去しておく必要がある。以上説明したように、ピ
ール強度のスペックおよび配線基板に対するダメージの
観点から見ても、電池の取り出し電極を配線基板の導体
部に対して超音波接合することが十分実用化レベルに達
している。しかし、配線基板の導体部に対してフラック
スが付着しているのはよくないので、好ましくは配線基
板の導体部に対してマスキング等の対策が必要である。
上述したように本発明の超音波接合を用いることによ
り、従来と異なり電気的な接合にタブや半田を用いない
ので、作業性が向上し環境面でも有効である。
【0044】本発明の実施の形態によれば、超音波振動
により電気接続装置を構成するので、常温下での接合可
能である。常温下の電気的な接続が行えるので、熱がた
とえば電池本体に伝わらず、熱による故障の心配がなく
なる。タブのような電気接合部材を介在させずに電気的
接続を行うことができるので、電気的接続信頼性を向上
でき、部品点数が減るので小型化、薄型化等の省スペー
ス化が図れる。超音波振動を用いて電気的な接続を行う
ので、一旦接続した後にもう一度超音波振動をかけるこ
とで取り外して、別のものと交換してもう一度接続する
ことも可能である。上述したように、超音波接合用の接
合ポイントである極小のR形状部分が曲面部分に相当し
ているが、曲面部分はとがった形状であってもよい。
により電気接続装置を構成するので、常温下での接合可
能である。常温下の電気的な接続が行えるので、熱がた
とえば電池本体に伝わらず、熱による故障の心配がなく
なる。タブのような電気接合部材を介在させずに電気的
接続を行うことができるので、電気的接続信頼性を向上
でき、部品点数が減るので小型化、薄型化等の省スペー
ス化が図れる。超音波振動を用いて電気的な接続を行う
ので、一旦接続した後にもう一度超音波振動をかけるこ
とで取り外して、別のものと交換してもう一度接続する
ことも可能である。上述したように、超音波接合用の接
合ポイントである極小のR形状部分が曲面部分に相当し
ているが、曲面部分はとがった形状であってもよい。
【0045】ところで本発明の電池が用いられる電子機
器としては携帯電話を例に挙げているが、これに限らず
他の種類の電子機器、たとえば、個人情報端末、ハード
ディスクドライブ、デジタルビデオカメラ、デジタルス
チルカメラ、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯
ゲーム機等をも含むものである。
器としては携帯電話を例に挙げているが、これに限らず
他の種類の電子機器、たとえば、個人情報端末、ハード
ディスクドライブ、デジタルビデオカメラ、デジタルス
チルカメラ、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯
ゲーム機等をも含むものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半田付け作業が不要であり小型化を図ることができ、電
池の取り出し電極を配線基板の導体部に対して確実に電
気的に接続することができる。
半田付け作業が不要であり小型化を図ることができ、電
池の取り出し電極を配線基板の導体部に対して確実に電
気的に接続することができる。
【図1】本発明の電池を有する電子機器の一例である携
帯電話を示す正面図。
帯電話を示す正面図。
【図2】図1の携帯電話の背面図。
【図3】図1の携帯電話の電池の分解斜視図。
【図4】図3の電池の分解斜視図の拡大図。
【図5】電池の本体を示す図。
【図6】電池本体の取り出し電極と配線基板の導体部の
直接接続および電気接続処理装置を示す図。
直接接続および電気接続処理装置を示す図。
【図7】本発明の実施の形態におけるホーンの超音波振
動付与部の構造例を示す斜視図。
動付与部の構造例を示す斜視図。
【図8】図7の超音波振動付与部の形状を示す平面図。
【図9】図8のA−A線(直線)における超音波接合用
突起部の断面を示す図。
突起部の断面を示す図。
【図10】本発明の実施の形態に対する比較例である超
音波振動付与部の形状を示す斜視図。
音波振動付与部の形状を示す斜視図。
【図11】図10の比較例の超音波振動付与部の平面
図。
図。
【図12】図11のB−B線における超音波接合用突起
部の断面図。
部の断面図。
【図13】比較例における超音波接合した場合の例を示
す図。
す図。
【図14】本発明の実施の形態における各種数値の例を
示す図。
示す図。
【図15】本発明の実施の形態における基準圧着力や最
終圧着力等を示す図。
終圧着力等を示す図。
【図16】本発明の実施の形態におけるピール強度の例
を示す図。
を示す図。
【図17】ピール強度を測定する際の測定例を示す図。
【図18】配線基板の導体部にフラックスが付着した場
合のピール強度の低下を示す図。
合のピール強度の低下を示す図。
【図19】従来のタブを用いた取り出し電極の接続例を
示す図。
示す図。
10・・・携帯電話(電子機器)、34・・・電池本
体、36・・・配線基板、42,44・・・配線基板の
導体部、50,52・・・取り出し電極、410・・・
電気接続処理装置、440・・・ホーン、600・・・
超音波振動付与部、610・・・端面部、630・・・
超音波接合用突起部、660・・・平坦面(接合ポイン
ト)、703・・・第3側面部、704・・・第4側面
部
体、36・・・配線基板、42,44・・・配線基板の
導体部、50,52・・・取り出し電極、410・・・
電気接続処理装置、440・・・ホーン、600・・・
超音波振動付与部、610・・・端面部、630・・・
超音波接合用突起部、660・・・平坦面(接合ポイン
ト)、703・・・第3側面部、704・・・第4側面
部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小林 寛隆
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
Fターム(参考) 4E067 AA05 AA07 AA08 AA09 BF00
BF04 EB09
5E336 AA16 BB00 BC34 CC32 CC44
CC51 DD01 EE05 EE11 GG23
5H022 AA04 AA09 BB17 BB28 CC10
EE03 EE04
Claims (11)
- 【請求項1】 電池の取り出し電極を配線基板の導体部
に対して超音波接合により電気的に接続するための電気
接続処理装置であり、 超音波接合を行うホーンが超音波振動を与えるために前
記取り出し電極に直接接触する超音波振動付与部を有し
ており、 前記超音波振動付与部は、対向する第1側面部と第2側
面部と、前記第1側面部と前記第2側面部に交差して形
成されて対向する第3側面部と第4側面部とにより囲ま
れている前記ホーンの端面部に形成され、 前記超音波振動付与部は、前記端面部において等間隔を
おいて配列された複数の超音波接合用突起部を備え、 複数の前記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と
前記第4側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起
部が、前記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波
横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列され
ていることを特徴とする電気接続処理装置。 - 【請求項2】 前記取り出し電極はニッケル製の取り出
し電極とアルミニウム製の取り出し電極であり、前記ニ
ッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第1導体部に
直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取り出し電極
を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接続する請求
項1に記載の電気接続処理装置。 - 【請求項3】 前記超音波接合用突起部の先端部には曲
面部分が形成されている請求項1に記載の電気接続処理
装置。 - 【請求項4】 前記配線基板は、ガラスエポキシ基板又
はフレキシブル配線基板である請求項1に記載の電気接
続処理装置。 - 【請求項5】 前記配線基板の前記導体部は、銅又は金
又はニッケル又は半田である請求項1に記載の電気接続
処理装置。 - 【請求項6】 電池の取り出し電極を配線基板の導体部
に対して超音波接合により電気的に接続するための電気
接続処理方法であり、 超音波接合を行うホーンの超音波振動付与部は、対向す
る第1側面部と第2側面部と、前記第1側面部と前記第
2側面部に交差して形成されて対向する第3側面部と第
4側面部とにより囲まれている前記ホーンの端面部に形
成され、前記超音波振動付与部は、前記端面部において
等間隔をおいて配列された複数の超音波接合用突起部を
備え、 複数の前記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と
前記第4側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起
部が、前記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波
横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列され
ており、 超音波接合を行うための超音波振動を与えるために、前
記取り出し電極に対して前記超音波振動付与部の前記超
音波接合用突起部を直接接触することを特徴とする電気
接続処理方法。 - 【請求項7】 前記取り出し電極はニッケル製の取り出
し電極とアルミニウム製の取り出し電極であり、前記ニ
ッケル製の取り出し電極を前記配線基板の第1導体部に
直接電気的接続し、前記アルミニウム製の取り出し電極
を前記配線基板の第2導体部に直接電気的接続する請求
項6に記載の電気接続処理方法。 - 【請求項8】 前記超音波接合用突起部の先端部には曲
面部分が形成されている請求項6に記載の電気接続処理
方法。 - 【請求項9】 前記配線基板は、ガラスエポキシ基板又
はフレキシブル配線基板である請求項7に記載の電気接
続処理方法。 - 【請求項10】 前記配線基板の前記導体部は、銅又は
金又はニッケル又は半田である請求項6に記載の電気接
続処理方法。 - 【請求項11】 取り出し電極が配線基板の導体部に対
して超音波接合により電気的に接続されている電池であ
り、 超音波接合を行うホーンの超音波振動付与部は、対向す
る第1側面部と第2側面部と、前記第1側面部と前記第
2側面部に交差して形成されて対向する第3側面部と第
4側面部とにより囲まれている前記ホーンの端面部に形
成され、前記超音波振動付与部は、前記端面部において
等間隔をおいて配列された複数の超音波接合用突起部を
備え、 複数の前記超音波接合用突起部の内の前記第3側面部と
前記第4側面部に隣接する複数の前記超音波接合用突起
部が、前記ホーンから前記取り出し電極に与える超音波
横振動の方向に対して鋭角を成す直線に沿って配列され
ており、 前記取り出し電極に対して前記超音波接合用突起部を直
接接触して超音波接合を行うことで超音波振動を与え
て、前記取り出し電極が前記配線基板の前記導体部に対
して超音波接合により電気的に接続されていることを特
徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353846A JP2003154467A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 電気接続処理装置、電気接続方法および電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353846A JP2003154467A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 電気接続処理装置、電気接続方法および電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003154467A true JP2003154467A (ja) | 2003-05-27 |
Family
ID=19165791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001353846A Pending JP2003154467A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 電気接続処理装置、電気接続方法および電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003154467A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005088067A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Mitsubishi Electric Corp | ホーンと該ホーンを含む超音波接合装置、及び超音波接合方法 |
JP2008015968A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触型データキャリア用導電部材とその製造方法及び装置 |
WO2012073319A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 超音波振動接合装置 |
TWI405632B (zh) * | 2006-10-02 | 2013-08-21 | Nippon Light Metal Co | Bonding method |
JP2014049197A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 密封容器 |
JP2015139780A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 株式会社アドウェルズ | 共振器および共振器の製造方法 |
JP2016054180A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | セイコーインスツル株式会社 | 電子装置、及び電子装置製造方法 |
JPWO2018025362A1 (ja) * | 2016-08-04 | 2018-12-27 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 超音波接合用ツール及び超音波接合装置 |
-
2001
- 2001-11-19 JP JP2001353846A patent/JP2003154467A/ja active Pending
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CN109526212A (zh) * | 2016-08-04 | 2019-03-26 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 超声波接合用工具及超声波接合装置 |
US10946475B2 (en) | 2016-08-04 | 2021-03-16 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | Tool for ultrasonic bonding and apparatus for ultrasonic bonding |
CN109526212B (zh) * | 2016-08-04 | 2021-03-23 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 超声波接合用工具及超声波接合装置 |
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