JP2011155214A - 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

電気二重層コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気二重層コンデンサの素子と端子の溶接時に、良好な接合状態が得られる構造および手法を提供する。
【解決手段】端子溶接エッジ部を鋭角に加工することにより、端子溶接部分と集電体アルミニウム箔との熱容量の差を小さくし、集電体アルミニウム箔の損傷を軽減することができ、その結果、良好な溶接状態が得られる。
【選択図】 図4

Description

本発明は電気二重層コンデンサの電極接合技術に関する。
近年、ハイブリット自動車、電気自動車、太陽光発電、風力発電などの需要が高まっている。これらの用途においては、電気二重層コンデンサ単体では電圧が低いためシリーズ化されて使用される。
しかし、シリーズ化することでコンデンサの内部抵抗が累積され、全体の損失が大きくなる。そのため、電気二重層コンデンサ単体の内部抵抗をできるだけ小さくしなければならないが、従来のタブやリードで電流を引き出していた構造では内部抵抗の低減に限界があった。
そこで、電気二重層コンデンサを構成する際、外部端子よりの給電部から、内部の電路をできる限り低抵抗とするために、電極集電体の一部に活物質材料が未塗装の部分を設け、上下に巻きずらしてリード部として引き出し外部端子と溶接して接触抵抗、導体抵抗を低減させる方法がある。
また、従来の電気二重層コンデンサとしては、例えば、電極集電体の一部に活物質材料が未塗装の部分を設け、上下に巻きずらしてリード部とし、その露出したリード部を潰して引き出し端子とした電気二重層コンデンサがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、コンデンサ素子を収納したケースの開口部を巻締め、封口板に固定した端子金具をコンデンサ素子端部の電極導出部に刺着接続して密封してなるコンデンサにおいて、封口板にリード端子を貫通させ、リード端子、端子金具および金属板をはんだなどの導電材で溶着して密封してなるコンデンサがある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2757573号公報 実開昭56−26941号公報
電気二重層コンデンサ素子と端子の溶接方法としては、一般的に端子の一部を薄く加工し、その部分を溶かし込み電極と接合する方法がある。しかし、この溶接方法では素子と端子の接合部分は小さく、電流耐量としても小さくなるため大電流を取り出しにくくなる。
また、他の溶接方法としては端子のエッジ部分と素子を溶接する方法がある。この方法では、端子のエッジ部分が垂直であるため、集電体であるアルミニウム箔の方が端子の溶接部に比べ熱容量が小さく、アルミニウム箔側の損傷が大きくなり、接合状態が良くないという問題点がある。
さらに、特許文献1、2に記載の端子においては、接合強度が十分なものではないという問題がある。
本発明は、接合(溶接)時および使用時における集電体のアルミニウム箔(金属箔)への損傷を小さくすることができ、かつ電気的に良好な接合状態が得られ、大電流化に適した電気二重層コンデンサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) 電気二重層コンデンサ素子と、上記電気二重層コンデンサ素子に接続される端子とを備えた電気二重層コンデンサであって、
上記電気二重層コンデンサ素子は、シート状の集電体表面に分極性電極が形成された電極箔と、上記分極性電極間に配置されたセパレータとが巻回されることにより構成され、巻回された上記電極箔から露出した上記集電体が上記端子との接続部を構成し、
上記端子の平面視外縁の少なくとも一部において、上記端子の上記接続部との接触面と、上記端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が、鋭角であることを特徴とする。
(1)の構成によれば、端子の接続部との接触面と、端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が鋭角であるため、電気二重層コンデンサの集電体であるアルミニウム箔と端子のエッジ部分との熱容量の差を小さくすることができる。従って、金属箔の損傷を軽減することができ、電気的に良好な接合状態とすることができる。
また、エッジ角が鋭角である端子の平面視外縁を溶接部分として、電気二重層コンデンサ素子の接続部(箔)と端子とを、点(線)で溶接することにより、溶接強度を向上させることができる。
また、エッジ角が鋭角となっているので、溶接時におけるレーザの反射による金属箔の損傷も抑えることができる。
本発明は、さらに、以下の構成を採用することができる。
(2) 上記(1)の電気二重層コンデンサであって、
上記端子は、中心側から放射状に延びる複数の溶接エッジ部を有し、
隣り合う上記溶接エッジ部によって構成される切欠き部の周縁において、上記エッジ角が鋭角であることを特徴とする。
特許文献1、2に記載の端子では、熱の逃げ場がなく、放熱性が悪いという問題がある。しかし、上記(2)の構成によれば、電気二重層コンデンサ素子の接続部が切欠き部を介して露出し、露出した接続部が熱の逃げ場となるため、放熱性に優れる。
本発明は、さらに、以下の構成を採用することができる。
(3) 上記(1)の電気二重層コンデンサであって、
上記端子の平面視外縁は、切欠き部を有しておらず、
上記端子の平面視外縁の全周にわたって、上記エッジ角が鋭角であることを特徴とする。
(3)の構成によれば、エッジ角が鋭角である端子の平面視外縁を溶接部分として、電気二重層コンデンサ素子の接続部(箔)と端子とを溶接することにより、箔との熱容量差が小さくなり、良好な接続状態を得ることができる。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(4) 電気二重層コンデンサ素子と、上記電気二重層コンデンサ素子に接続される端子とを備えた電気二重層コンデンサの製造方法であって、
上記電気二重層コンデンサ素子は、シート状の集電体表面に分極性電極が形成された電極箔と、上記分極性電極間に配置されたセパレータとが巻回されることにより構成され、巻回された上記電極箔から露出した上記集電体が上記端子との接続部を構成し、
上記端子の平面視外縁の少なくとも一部において、上記端子の上記接続部との接触面と、上記端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が鋭角であり、
上記電気二重層コンデンサ素子の上記接続部に、上記端子の上記接触面を接触させ、上記エッジ角が鋭角である上記端子の平面視外縁に沿って、上記立ち上がり面に対してレーザを照射することにより、上記電気二重層コンデンサ素子と上記端子とを接続することを特徴とする。
(4)の構成によれば、端子の接続部との接触面と、端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が鋭角であるため、電気二重層コンデンサの集電体であるアルミニウム箔と端子のエッジ部分との熱容量の差を小さくすることができる。従って、金属箔の損傷を軽減することができ、電気的に良好な接合状態とすることができる。
また、エッジ角が鋭角である端子の平面視外縁を溶接部分として、電気二重層コンデンサ素子の接続部(箔)と端子とを、点(線)で溶接するので、溶接強度を向上させることができる。
また、エッジ角が鋭角となっているので、溶接時におけるレーザの反射による金属箔の損傷も抑えることができる。
端子のエッジ部分を鋭角に加工して集電体であるアルミニウム箔との熱容量の差を小さくすることで、アルミニウム箔の損傷を小さくすることができ、かつ電気的に良好な接合状態が得られ、大電流化に適した端子形状となる。
また、端子のエッジ部分を鋭角に加工したことにより、レーザの反射による集電体のアルミニウム箔への損傷も軽減される。
本発明の実施の形態に係る電気二重層コンデンサの素子分解図である。 本発明の端子の展開図であり、(a)は、端子の平面図であり、(b)は、端子の側面図である。 本発明の端子溶接エッジ部の断面図(図2(a)に示す端子のG−G線断面図)である。 本発明の電気二重層コンデンサ素子と端子を示す図である。 (a)は、本発明に係る端子の他の実施形態を示す平面図であり、(b)は、その側面図であり、(c)は、本発明に係る端子のさらに他の実施形態を示す平面図であり、(d)は、その側面図である。 (a)は、本発明の端子溶接エッジ部の他の実施形態を示す断面図であり、(b)は、端子溶接エッジ部のさらに他の実施形態を示す断面図である。 (a)、(b)は、それぞれ、本発明のエッジ角の他の実施形態を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る巻回素子10の分解図である。
図1に示すように、巻回素子(電気二重層コンデンサ素子)10は、分極性電極の陽極箔11と陰極箔12との間にセパレータS1を挿入して円筒形の素子に巻回する。陽極箔11と陰極箔12はそれぞれ活物質材料が塗布されていないアルミニウム集電体のみの部分11aおよび12a(陽極活物質未塗装部分11aおよび陰極活物質未塗装部分12a)が存在し、これらが素子10の両端に、はみ出るように巻きずらして巻回される。
上記の巻回後、巻き取り終端部が素子止め材で固定される。以下、陽極箔11および陰極箔12を総称するときは「電極箔11、12」と称する。また、図中、13は、後述する端子20が接続される接続部であり、13aは、接続部13の外周縁である。接続部13は、巻回された陽極箔11の陽極活物質未塗装部分11aの端面または陰極箔12の陰極活物質未塗装部分12aの端面によって構成されている。
電極箔11、12には、例えば、活性炭粉末、カーボンブラック、およびフッ素系樹脂バインダーからなるスラリーを、アルミニウム集電箔上に一定の厚さで塗布し、乾燥したものが使用される。
セパレータS1は、紙製や樹脂製などの多孔質膜から形成され、乾燥したものが使用される。
図2は、本発明の端子の展開図であり、図2(a)は、端子の平面図であり、図2(b)は、端子の側面図である。
図2(a)および(b)に示すように、アルミニウムからなる本発明の端子20には、溶接エッジ部21が中心から放射状に配置されている。
端子20は、図2(a)に示すように、端子20の中心側から外周側に向けて放射状に延びる複数(4つ)の突出部(羽根)20aを有している。複数の突出部20aは、それぞれ、円弧部分が外周側に位置する略扇形の平面視形状を有し、互いに間隔を空けて配置されている。
突出部20aは、図2(b)に示すように、端子20の中心側から外周側にかけて徐々に薄くなっている。端子20の中心側の厚みが大きくなっている理由は、外周側から中心側に向かって複数方向(四方向)から電流が流れ、中心側の電流容量が大きくなるため、厚みを十分に確保しなければならないからである。
溶接エッジ部21は、後述するように、エッジ角が鋭角となるように加工された部分であり、突出部20aの略扇形状の両側辺に沿って形成されることにより、端子20の中心側から放射状に配置されている。
溶接エッジ部21は、突出部20aの円弧部分には配置されておらず、突出部20aの円弧部分は、非溶接部23となっている。非溶接部23は、巻回素子10との溶接が行われない部分であり、非溶接部23のエッジ角は直角である。非溶接部23は、端子20が巻回素子10の接続部13と接続されたときに、接続部13の外周縁13aと重なる(図1、4参照)。
隣り合う2つの溶接エッジ部21は、図2(a)に示すように、端子20の中心側に向かって膨らむ円弧形状を呈するように連なっており、これにより、切欠き部22が構成される。切欠き部22を介して露出する接続部13(図1参照)が熱の逃げ場となるので、当該電気二重層コンデンサは放熱性に優れる。
また、切欠き部22に沿って配置される溶接エッジ部21の外周側端は、接続部13の外周縁13a(突出部20aの外周縁の非溶接部23)まで達している。これにより、最外周の陽極箔11または陰極箔12と端子20とを溶接することができ、かつ端子20と溶接される陽極箔11または陰極箔12の数を増やすことができるので、接続強度を向上させることができる。
このように、端子20の平面視外縁には、端子20が巻回素子10の接続部13に接続されたときに接続部13の外周縁13aと重なる非溶接部23と、切欠き部22を構成する溶接エッジ部21とが交互に配置されており、これにより、端子20の平面視形状は、スクリュー状(プロペラ状)となっており、複数の突出部20aが、その羽根となっている。
図3は、本発明の溶接エッジ部21の断面図(図2(a)に示す端子のG−G線断面図)である。
本発明の端子20の溶接エッジ部21の角度(溶接エッジ角度)21aは鋭角に加工し、溶接エッジ部21の幅21bは角度との兼ね合いもあるが集電体アルミニウム箔との熱容量の差を考慮し極力小さくする。
溶接エッジ角度21aは、巻回素子10の接続部13(図1参照)との接触面20bと、端子20の立ち上がり面20cとのなす角(エッジ角)の角度である。接触面20bは平面であり、立ち上がり面20cの傾斜角(溶接エッジ角度21a)は一定である。立ち上がり面20cは、溶接エッジ部21の幅21bに相当する位置まで延びるように形成されており、端子20の上面20fの端辺20eから垂直下方に延びる側面20dと交差する。
また、接触面20bのエッジ角側の外縁が、溶接エッジ線21cであり、本実施形態においては、溶接エッジ線21cは、接触面20bと立ち上がり面20cとの交線である。溶接エッジ線21cに沿ってレーザの照射が行われる。
突出部20aは、外周側から中心側にかけて徐々に厚くなるので、G−G線(図2(a)参照)の位置より中心側に近いほど、突出部20aの厚み(突出部20aの上面20fから接触面20bまでの距離)が大きい。突出部20aの厚みが大きくなるにつれて、突出部20aの側面20dの上下方向の幅は広くなるが、溶接エッジ部21の形状は変化しない。
端子と巻回素子を溶接する場合は一般的に、巻回素子の未塗装部分(陽極活物質未塗装部分11aおよび陰極活物質未塗装部分12a)に垂直に端子を当てて溶接するか、巻回素子の未塗装部分を潰す、または折り曲げる等してできるだけ接触面を多くして溶接する方法がある。本発明においても同様である。
図4は、本発明の巻回素子10と端子20とを示す図である。
図4に示すように巻回素子10の活物質材料が塗布されていないアルミニウム集電体のみの部分11a、12aと端子20の溶接エッジ部21を溶接する。
レーザ溶接する場合は、溶接エッジ角21aの角度に対して垂直に照射することで、レーザの反射による電極箔11、12の損傷を軽減できる。
上述した電気二重層コンデンサを製造する方法が、本発明の電気二重層コンデンサの製造方法に相当する。すなわち、本発明の電気二重層コンデンサの製造方法は、上述した巻回素子10と端子20とを接合する際に、まず、巻回素子10の接続部13に、端子20の接触面20bを接触させ、エッジ角が鋭角である端子20の平面視外縁(溶接エッジ部21)に沿って、立ち上がり面20cに対してレーザを照射する方法である。
ここで、レーザの照射角度は、上述したように、溶接エッジ角21aの角度に対して垂直であること、すなわち、立ち上がり面20cに対して垂直であることが望ましいが、本発明におけるレーザの照射角度は、レーザの反射経路上に巻回素子10または端子20が存在しない角度であれば、特に限定されるものではない。
上記実施の形態では、コンデンサ素子を円筒巻回形とした例について記載したが、これに限らず、コンデンサ素子を楕円巻回形、矩形巻回形等としてもよい。この構成においても本発明の目的は十分に達成し得る。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。具体例として、以下のような構成を採用することができる。
本発明における端子の平面視形状は、本実施形態(図2(b)参照)に限定されるものではなく、例えば、図5に示す形状を挙げることができる。
図5(a)は、本発明に係る端子の他の実施形態を示す平面図であり、(b)は、その側面図であり、(c)は、本発明に係る端子のさらに他の実施形態を示す平面図であり、(d)は、その側面図である。
図5(a)、(b)に示すように、電気二重層コンデンサ素子10の接続部13は、平面視円形状を有している。接続部13には、平面視外縁が円形状を有する端子120が接続されており、端子120の平面視外縁には、溶接エッジ部121が設けられている。溶接エッジ部121の断面視形状は、上述した溶接エッジ部21と同様であるので(図3参照)、ここでの説明は省略する。
溶接エッジ部121は、図5(a)に示すように、接続部13の外周縁13aと同心の平面視円環形状となっており、外周縁13aと接していない。すなわち、端子120の平面視外縁は、切欠き部を有しておらず、端子120の平面視外縁の全周にわたって、溶接エッジ部121が設けられている(エッジ角が鋭角である)。
図5(a)、(b)に示す電気二重層コンデンサ素子10と端子120との接続構造によれば、溶接エッジ部121を溶接部分として、電気二重層コンデンサ素子10の接続部13と端子120とを点(線)で溶接することができ、これにより、溶接点数を減らしつつ、溶接強度を向上させることができる。
また、溶接エッジ部121と接続部13の外周縁13aとの間で露出した接続部13が熱の逃げ場になるため、放熱性に優れる。
平面視外縁に切欠き部を有さない端子の形状としては、図5(a)に示した円形に限定されず、例えば、多角形(角丸多角形を含む)、卵形、長円形、楕円形、オーバル形等を挙げることができる。
図5(c)、(d)に示すように、電気二重層コンデンサ素子10の接続部13は、平面視円形状を有している。接続部13には、端子220が接続されており、端子220の平面視外縁には、溶接エッジ部221が設けられている。
端子220は、図2(a)に示す端子20と比べると、突出部220aが接続部13の外周縁13aまで延設されておらず、突出部220aの円弧部分にも溶接エッジ部221が形成されているという相違点があるが、これらの相違点を除くと、端子220は、図2(a)に示す端子20と同形状を有している。
図5(c)、(d)に示す電気二重層コンデンサ素子10と端子220との接続構造によれば、溶接エッジ221を溶接部分として、電気二重層コンデンサ素子10の接続部13と端子220とを点(線)で溶接することにより、溶接強度を向上させることができる。
また、突出部220aの円弧部分に配置された溶接エッジ部221と接続部13の外周縁13aとの間、および切欠き部222において露出した接続部13が熱の逃げ場となるため、放熱性に優れる。
図2(a)および図5(c)に示すように、溶接エッジ部を中心側から放射状に延びるように形成することにより、端子と溶接される電極箔の数を増やすことができるので、溶接強度を向上させることができる。
図2(a)に示す端子20と図5(c)に示す端子220とを対比した場合、図5(c)に示す端子220では、突出部220aの円弧部分に配置された溶接エッジ部221にも電極箔が溶接されるのに対し、図2(a)に示す端子20では、突出部20aの円弧部分は非溶接部23となっており、非溶接部23での溶接は行われない。
しかし、図2(a)に示す端子20では、溶接エッジ部21が接続部13の外周縁13aまで延びており、その外周縁13aまで延びた部分では、最外周の電極箔にも溶接が施される。従って、接続強度の観点からみて、図2(a)に示す端子20と図5(c)に示す端子220とには大差はない。ただし、図2(a)の形状は、溶接点数が少なく、工数面において優れる。
また、本発明における端子の断面視形状は、本実施形態(図3参照)に限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示す形状を挙げることができる。
図6(a)は、本発明の端子溶接エッジ部の他の実施形態を示す断面図である。
図6(a)に示す突出部320aは、溶接エッジ部321の立ち上がり面320cと突出部320aの上面320fとが直接連なっており、溶接エッジ部321の幅321bが広くなっている点で、図3に示す突出部20aと異なっているが、接触面320bと立ち上がり面320cとのなす角(エッジ角)は、図3と同じである。
本発明においては、上述したように、端子の突出部が、外周側から中心側にかけて徐々に厚くなる形状を有している場合に、相対的に厚みの小さい突出部の外周側として、図6(a)に示すように、溶接エッジ部321の立ち上がり面320cと突出部320aの上面320fとが直接連なるような形状を採用することが可能である。
また、相対的に厚みの大きい端子の中心側については、図3に示すように、突出部20aの上面20fと立ち上がり面20cとが、直接連なっておらず、端子20の上面20fの端辺20eから垂直下方に延びる側面20dを介して連なっていることが望ましい。このように、段差を有する形状とすることにより、突出部20aの厚みを確保しつつ、溶接エッジ部21を小さく、かつ薄くすることができるので、巻回素子10と接合する上で望ましいからである。
本発明において、エッジ角度は、鋭角(0°を超え、90°未満)であれば、特に限定されるものではないが、30°〜60°であることが望ましい。エッジ角度を60°以下にすることにより、溶接時のレーザ反射によるアルミニウム箔(電極箔)の損傷を防止することができる。また、エッジ角度を30°以上とすることにより、溶接エッジ部の加工が容易となる。
また、本発明において、溶接エッジ部の幅は、レーザ溶接が可能な幅であれば、特に限定されるものではない。例えば、レーザのスポット径が約400μmである場合、溶接エッジ部の幅が1mm以上あれば、レーザ溶接は可能である。
また、端子の断面視形状が、図6(b)に示す形状であっても、溶接を行うことは可能である。
図6(b)は、端子溶接エッジ部のさらに他の実施形態を示す断面図である。
図6(b)に示す突出部420aでは、溶接エッジ部421の角度(接触面420bと立ち上がり面420cとのなすエッジ角)が直角になっており、鋭角ではないが、溶接エッジ部421の厚みは比較的小さくなっている。この突出部420aは、溶接エッジ部421に対する上方からのレーザ照射によって、電気二重層コンデンサ素子(図示せず)に溶接される。
溶接エッジ部421には、立ち上がり面420cの上端から水平方向に延びるように、レーザ照射面420gが形成されており、レーザ照射面420gは、突出部420aの上面420fの端辺420eから垂直下方に延びる側面420dと交差している。
このように、溶接エッジ部が、図6(b)に示す形状であっても、レーザ溶接は可能であるが、図3に示すように、エッジ角度を鋭角とし、電極箔と点(線)で溶接することにより、溶接状態および電気特性を、より良好とすることができる。
本発明におけるエッジ角は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、図7(a)、(b)に示す形状を挙げることができる。
図7(a)、(b)は、それぞれ、本発明のエッジ角の他の実施形態を示す拡大断面図である。
図7(a)に示す溶接エッジ部521では、接触面520bと、立ち上がり面520cとの間に、垂直に少しだけ立ち上がる立ち上がり面520c´が形成されている。すなわち、溶接エッジ部521における立ち上がり面は、まず、接触面520bの外縁の溶接エッジ線521cから垂直に少しだけ立ち上がる立ち上がり面520c´と、接触面520bとの間でエッジ角(溶接エッジ角度521a)をなす立ち上がり面520cとからなる。立ち上がり面520c´の幅521dは、例えば、1mm以下である。
立ち上がり面520c´の幅521dが1mm以下であれば、電極箔との点(線)での溶接が可能であり、良好な溶接状態および電気特性を得ることができ、またレーザの反射で電極箔が損傷するおそれがない。また、溶接エッジ角度521aは、上述したように、鋭角であればよく、30°〜60°であることが望ましい。溶接エッジ幅521bについても、上述した実施形態と同様である。
図7(b)は、立ち上がり面520c´が曲面である点を除いて、図7(a)と同様なので、図7(a)と同様の符号を付し、その説明を省略している。
図7(b)に示す溶接エッジ部521であっても、電極箔との点(線)での溶接が可能であり、良好な溶接状態および電気特性を得ることができ、またレーザの反射で電極箔が損傷するおそれがない。
このように、本発明においては、エッジ角をなす接触面と立ち上がり面とが、必ずしも厳密に直接接触(交差)する必要はない。図7(a)、(b)に示したように、エッジ角の先端が、少しだけ(接触面からの高さが1mm以下の範囲内で)、直角または鈍角となるように加工されたものであっても、本発明に該当する。
10 巻回素子(電気二重層コンデンサ素子)
11 陽極箔
11a 陽極活物質未塗装部分
12 陰極箔
12a 陰極活物質未塗装部分
13 接続部
13a 外周縁
S1 セパレータ
20、120、220 端子
20a、220a、320a、420a 突出部
20b、320b、420b、520b (接続部との)接触面
20c、320c、420c、520c、520c´ 立ち上がり面
20d、420d 側面
20e、420e 端辺
20f、320f、420f 上面
21、121、221、321、421、521 溶接エッジ部
21a、521a 溶接エッジ角度
21b、321b、521b 溶接エッジ幅
21c 溶接エッジ線
22、222 切欠き部
23 非溶接部
420g レーザ照射面
521d 立ち上がり面の幅

Claims (4)

  1. 電気二重層コンデンサ素子と、上記電気二重層コンデンサ素子に接続される端子とを備えた電気二重層コンデンサであって、
    上記電気二重層コンデンサ素子は、シート状の集電体表面に分極性電極が形成された電極箔と、上記分極性電極間に配置されたセパレータとが巻回されることにより構成され、巻回された上記電極箔から露出した上記集電体が上記端子との接続部を構成し、
    上記端子の平面視外縁の少なくとも一部において、上記端子の上記接続部との接触面と、上記端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が、鋭角であることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 請求項1に記載の電気二重層コンデンサであって、
    上記端子は、中心側から放射状に延びる複数の溶接エッジ部を有し、
    隣り合う上記溶接エッジ部によって構成される切欠き部の周縁において、上記エッジ角が鋭角であることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  3. 請求項1に記載の電気二重層コンデンサであって、
    上記端子の平面視外縁は、切欠き部を有しておらず、
    上記端子の平面視外縁の全周にわたって、上記エッジ角が鋭角であることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  4. 電気二重層コンデンサ素子と、上記電気二重層コンデンサ素子に接続される端子とを備えた電気二重層コンデンサの製造方法であって、
    上記電気二重層コンデンサ素子は、シート状の集電体表面に分極性電極が形成された電極箔と、上記分極性電極間に配置されたセパレータとが巻回されることにより構成され、巻回された上記電極箔から露出した上記集電体が上記端子との接続部を構成し、
    上記端子の平面視外縁の少なくとも一部において、上記端子の上記接続部との接触面と、上記端子の立ち上がり面とのなすエッジ角が、鋭角であり、
    上記電気二重層コンデンサ素子の上記接続部に、上記端子の上記接触面を接触させ、上記エッジ角が鋭角である上記端子の平面視外縁に沿って、上記立ち上がり面に対してレーザを照射することにより、上記電気二重層コンデンサ素子と上記端子とを接続することを特徴とする電気二重層コンデンサの製造方法。
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