JP2011155136A - プレート状ワークのピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁力に反応し難い素材からなるプレート状ワークにも適用できて、また、積層体からのプレート状ワークの分離能力が向上されたピックアップ装置を提供する。
【解決手段】複数のプレート状ワークが上下方向に積み重ねられてなるワーク積層体から、その上端に位置するプレート状ワークを吸着部材によって吸着して引き上げることにより、該プレート状ワークを前記ワーク積層体から一枚ずつ分離してピックアップするプレート状ワークのピックアップ装置である。前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記プレート状ワークの外周縁を側方から押圧することにより、前記プレート状ワークとその下方に隣り合うプレート状ワークとの間に隙間を形成する押圧部材と、前記隙間に向けてエアーを噴射するエアー噴射部材と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のプレート状ワークが上下方向に積み重ねられてなるワーク積層体から、その上端に位置するプレート状ワークを一枚ずつ吸着してピックアップするピックアップ装置に関する。
従来、部品製造工場等においては、薄体から10ミリ程度の厚みの鋼板等の板材に対して打ち抜き加工等を行って円形等の所定の平面形状のプレート状ワークを製造する。そして、これらプレート状ワークは、上下方向に積み重ねられて積層体とされた後に、当該積層体単位で次工程へと搬送されたり、搬送前に倉庫などで一時保管されたりする。
そして、次工程では、プレート状ワークを一枚ずつ加工すべく、積層体から、その上端に位置するプレート状ワークを吸着部材によって吸着して引き上げ、これにより、積層体からプレート状ワークを一枚ずつ分離して加工装置に供給する。
但し、一般にプレート状ワークには防錆油や加工油等が付着している。そのため、積層体においては、その自重の作用や経時的な上記油の固化等の変質も相俟って、上下に隣り合うプレート状ワーク同士が強固に密着(謂わば固着)し易く、その場合、吸着部材にて積層体の上端(最上段)のプレート状ワークを引き上げようとした際に、その下方のプレート状ワークも離れず一緒にくっついて来てしまい、一枚ずつの分離供給を行い難いという問題があった。
この点につき、特許文献1には、一枚ずつ分離し易くすべく、積層体の側面にエアーを噴射することや、積層体の上端に位置するプレート状ワークを磁力により浮上させて一枚に分離するマグネットフロータ等が開示されている。
特開平9−194062号公報
しかしながら、前者のエアー噴射では分離能力が不十分であり、また、後者のマグネットフロータにあっては、プレート状ワークが樹脂等の磁力に反応し難い素材の場合には適用できない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、磁力に反応し難い素材からなるプレート状ワークにも適用できて、また、積層体からのプレート状ワークの分離能力が向上されたピックアップ装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、
複数のプレート状ワークが上下方向に積み重ねられてなるワーク積層体から、その上端に位置するプレート状ワークを吸着部材によって吸着して引き上げることにより、該プレート状ワークを前記ワーク積層体から一枚ずつ分離してピックアップするプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記プレート状ワークの外周縁を側方から押圧することにより、前記プレート状ワークとその下方に隣り合うプレート状ワークとの間に隙間を形成する押圧部材と、
前記隙間に向けてエアーを噴射するエアー噴射部材と、を備えたことを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、プレート状ワークは、側方からの押圧部材の押圧によって若干の曲げ変形を来し、これにより、その下方に位置するプレート状ワークとの間に隙間が形成される。そして、当該隙間に向けて噴射されるエアーの圧力によって隙間の開きが促進されて、その結果、これらプレート状ワーク同士の分離が速やか且つ確実に行われるようになる。つまり、プレート状ワークの分離能力を高めることができる。
また、押圧部材で物理的にプレート状ワークを押圧して前記隙間を形成するので、プレート状ワークが磁力に反応し難い素材の場合にも問題無く適用可能である。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記押圧部材は、前記ワーク積層体に向けて該ワーク積層体の外周縁よりも内方に突出した突出部を有し、
前記吸着部材により上方に引き上げられるプレート状ワークの外周縁に、前記突出部が引っ掛かることにより、前記プレート状ワークの外周縁を側方から押圧することを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、吸着部材により上方に引き上げられるプレート状ワークは、前記押圧部材の突出部に引っ掛かることによって若干の曲げ変形を来し、これにより、その下方に位置するプレート状ワークとの間に隙間が形成される。そして、当該隙間に向けて噴射されるエアーの圧力によって隙間の開きが促進されて、その結果、これらプレート状ワーク同士の分離が速やか且つ確実に行われるようになる。
また、プレート状ワークの外周縁が引っ掛かるような突出部を有するという極簡単な構成の押圧部材により、プレート状ワークの分離能力を格段に高めることが可能となる。
請求項3に示す発明は、請求項2に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記突出部は、複数の山部と谷部とが上下方向に交互に並ぶ縦断面視鋸刃形状に形成されていることを特徴とする。
上記請求項3に示す発明によれば、突出部が縦断面視鋸刃形状に形成されている。よって、プレート状ワークが上方へ引き上げられる過程においては、突出部が具備する複数の凸部と凹部とによって、プレート状ワークへの押圧及び押圧の開放が交互に複数回繰り返されることになる。その結果、プレート状ワークには複数回の曲げ変形が繰り返し付与されて、これにより、プレート状ワークは更に分離され易くなる。
請求項4に示す発明は、請求項3に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記突出部は、ねじ軸の方向を上下方向に沿わせて配された雄ねじ部材であることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、縦断面視鋸刃形状の突出部として、市販の雄ねじ部材を流用できるので、安価且つ容易にピックアップ装置を製造可能となる。
また、当該ピックアップ装置の使用に伴って、雄ねじ部材においてプレート状ワークと接触する部位が局所摩耗した場合には、雄ねじ部材の押圧効果が薄れる虞があるが、上記構成によれば、そんな場合にも容易に対処可能である。すなわち、当該雄ねじ部材を所定の回転角度だけ回転して、摩耗していない部位をプレート状ワークの方に向けてやれば、所期の大きな押圧効果に戻すことができる。よって、雄ねじ部材を交換せずに済んで、ランニングコストの削減や交換作業の手間等の軽減化を図れる。
請求項5に示す発明は、請求項4に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
雄ねじ部材は、その外周部に、ねじ軸周りに旋回する螺旋形状のねじ山部を有し、
前記上端に位置するプレート状ワークが前記吸着部材によって上方に引き上げられる際に、前記雄ねじ部材は、前記ねじ軸を回転中心として駆動回転することを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、雄ねじ部材が駆動回転することにより、雄ねじ部材のプレート状ワークへの押圧状態が変化する。よって、プレート状ワークの曲げ変形状態も、駆動回転しない場合と比較して動的に変化し、これにより、プレート状ワークは更に分離され易くなる。
請求項6に示す発明は、請求項5に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記雄ねじ部材のねじ山部の形成ピッチは、上方ほど広くなっており、
前記雄ねじ部材は、前記ねじ山部の送り方向が上方となるように駆動回転することを特徴とする。
上記請求項6に示す発明によれば、ねじ山部の形成ピッチは上方ほど広くなっているので、上方に位置するプレート状ワークほど、駆動回転する雄ねじ部材から付与される上方への送り力は大きくなる。よって、当該駆動回転によって、上下に重なるプレート状ワーク同士の間の隙間は有効に拡大されることとなり、その結果、プレート状ワークは更に分離され易くなる。
請求項7に示す発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記ワーク積層体の側方への移動を規制するガイド部材を有することを特徴とする。
上記請求項7に示す発明によれば、ワーク積層体の側方への荷崩れを有効に防止可能となる。また、押圧部材と協働することにより、プレート状ワークに対して側方から押圧力を付与できて、プレート状ワークの分離能力を高めることができる。
請求項8に示す発明は、請求項1乃至7の何れかに記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記押圧部材は、前記プレート状ワークの外周縁に対して接離する方向に移動可能に案内されているとともに、前記押圧部材は、押圧力付与部材によって前記プレート状ワークの外周縁に接近する方向の押圧力が付与されており、
前記吸着部材により前記プレート状ワークが上方へ引き上げられる際には、前記プレート状ワークから前記押圧部材に付与される力に応じて、前記押圧部材は、前記押圧力付与部材の押圧力に抗しつつ、前記プレート状ワークから離間する方向に移動することを特徴とする。
上記請求項8に示す発明によれば、押圧部材は、プレート状ワークから付与される力に応じてプレート状ワークから離間する方向に移動する。よって、吸着部材に吸着されて上方に引き上げられるプレート状ワークに押圧部材から過大な負荷が作用して、吸着部材からプレート状ワークが脱落することは有効に防止される。
請求項9に示す発明は、請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記ワーク積層体の側方への移動を規制するガイド部材を有し、
前記ガイド部材は、上下方向に沿って立設した複数の棒状部材が前記ワーク積層体の周囲に配置されてなり、
前記棒状部材のうちの幾つかの棒状部材同士の水平距離は、下部よりも上部の方が狭くなっているとともに、前記上部は、前記ワーク積層体の外周縁よりも内方に位置し、
前記上部が、前記押圧部材として機能することを特徴とする。
上記請求項9に示す発明によれば、ガイド部材を押圧部材に兼用しているので、装置構成の簡略化を図れ、ピックアップ装置を安価にできる。
請求項10に示す発明は、請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記押圧部材は、下端部を支点として上端部が揺動可能に設けられ、
駆動源からの駆動力により揺動する前記押圧部材が、前記ワーク積層体の側面に当接して前記側面を鉛直方向から斜めに傾けることにより、前記ワーク積層体において上下に隣り合うプレート状ワーク同士の間で横ずれを生じさせることを特徴とする。
上記請求項10に示す発明によれば、押圧部材からの押圧によって、上下に隣り合うプレート状ワーク同士は横ずれする。よって、プレート状ワークの厚みが厚く、湾曲し難いような場合でも、プレート状ワーク同士を確実に分離することができる。
請求項11に示す発明は、請求項10に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記押圧部材は、前記ワーク積層体を側方から挟む一対の位置にそれぞれ設けられ、
前記一対の押圧部材同士は、リンク部材で連結されることにより、互いの間の間隔を一定に維持した状態で、前記下端部を支点に前記上端部が揺動動作をすることを特徴とする。
上記請求項11に示す発明によれば、一対の押圧部材は、揺動動作を繰り返すことにより、ワーク積層体に対して横ずれ変形を繰り返し付与することができる。よって、プレート状ワーク同士をより確実に分離可能となる。
請求項12に示す発明は、請求項10に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
前記押圧部材は、上下に往復移動可能に案内され、
前記押圧部材が前記ワーク積層体の側面に当接して前記側面を鉛直方向から斜めに傾けた状態において、前記押圧部材が上方に移動するのが望ましい。
上記請求項12に示す発明によれば、押圧部材がワーク積層体の側面に当接して前記側面を斜めに傾けた状態において、当該押圧部材は上方へ移動するので、プレート状ワーク同士の分離をより一層促進することができる。
本発明によれば、磁力に反応し難い素材からなるプレート状ワークにも適用できて、また、ワーク積層体からのプレート状ワークの分離能力が向上されたピックアップ装置を提供することができる。
図1Aは第1実施形態に係るピックアップ装置10の平面図であり、図1Bは、図1A中のB−B断面図である。 図2Aは同ピックアップ装置10の平面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。 分離ステージ板31の拡大平面図である。 図4Aは押圧部材41の拡大平面図であり、図4Bは、図4A中のB−B断面図である。 押圧部材41の突出部43pの山部の数が一つの場合の側面図である。 図6Aは、第1変形例に係る押圧部材41aの先端部43aの拡大側面図であり、図6Bは同平面図である。 図7Aは、第2変形例に係る押圧部材41bの先端部43bの平面図であり、図7Bは、図7A中のB−B断面図である。 押圧部材41bに係る雄ねじ部材48の変形例の拡大側面図である。 第2実施形態に係る押圧部材41cの先端部43cの拡大側面図である。 第3実施形態に係る押圧部材41dの先端部の拡大側面図である。 図11A及び図11Bは、押圧部材41eの第4実施形態の説明図であり、図11Aには平面図を示し、図11Bには、図11A中のB−B断面図を示している。 図12A及び図12Bは、押圧部材41fの第5実施形態の説明図であり、図12Aには平面図を示し、図12Bには図12A中のB−B断面図を示している。 図13A乃至図13Cは、押圧部材41fの動作説明図である。 図14A乃至図14Cは、それぞれ、プレート状ワークWを積層してなる積層体Sの一例の平面図及び側面図である。
===第1実施形態===
図1A乃至図2Bは、第1実施形態のピックアップ装置10の全体構成の説明図である。図1A及び図2Aは平面図であり、互いに向きが異なるだけで同じ図である。また、図1Bは、図1A中のB−B断面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。
図1A及び図1Bに示すように、ピックアップ装置10は、前述の積層体S(ワーク積層体に相当)から、その上端(最上段)Stに位置するプレート状ワークWを一枚ずつピックアップして、次工程の適宜な不図示の加工装置等に一枚ずつ供給するものである。
ピックアップ装置10は、複数の積層体S,S…を並列に収容可能な略リボルバー状のマガジン機構20と、マガジン機構20に収容された積層体Sから上端Stのプレート状ワークWを一枚ずつ分離してピックアップするピックアップ機構30と、ピックアップ機構30によりピックアップされたプレート状ワークWが一枚であるか否かを検査する検査機構80と、を有する。
マガジン機構20は、ピックアップ装置10の下部を構成し、その主要部として、鉛直な回転軸C21周りに間欠回転する円形の載置台21を有する。この載置台21の水平な上面には、積層体Sの積層方向を鉛直方向に揃えた状態で該積層体Sを載置可能な載置エリア21aが複数並設されている。各載置エリア21aには、載置されるべき積層体Sの周囲の位置に複数のポスト23,23…が立設されており、これらポスト23,23…によって積層体Sの側方への荷崩れが防止される。
また、これら載置エリア21a,21a…の何れも、載置台21の前記回転軸C21を中心とする同一円周上に、その円周方向に等ピッチ(図示例では90°ピッチ)で配置されている。よって、この図示例のマガジン機構20では、載置台21が前記等ピッチ単位(90°単位)で間欠回転することにより生じる複数の停留位置(図示例では4箇所)のうちの2箇所P1,P2を利用して、積層体Sからのプレート状ワークWのピックアップ作業と、ピックアップ作業を実行済みの空の載置エリア21aへの積層体Sの充填作業とを行うようにしている。以下、前記円周上においてピックアップ作業を行う停留位置P1を「ピックアップ位置P1」と言い、充填作業を行う停留位置P2を「充填位置P2」と言う。
図2A及び図2Bに示すように、ピックアップ機構30は、適宜な支持部材29によりマガジン機構20の上方に水平に支持されてピックアップ作業の舞台となる分離ステージ板31と、分離ステージ板31の上方に設けられて、積層体Sの上端Stからプレート状ワークWを吸着して搬送する吸着部材33と、を有する。
分離ステージ板31には、ピックアップ位置P1に対応させて、プレート状ワークWの取り出し口31hが上下方向に貫通形成されている。また、同ピックアップ位置P1には、載置台21の下方にリフトシリンダ35が配置されているとともに、載置台21の貫通孔21hを通してリフトシリンダ35のピストン36が積層体Sの下方から同積層体Sを押し上げ可能に構成されている。よって、載置台21の間欠回転によりピックアップ位置P1へと移動された積層体Sが、リフトシリンダ35のピストン36によって上方へ押し上げられることにより、当該積層体Sの上端部は、分離ステージ板31の取り出し口31hを通って分離ステージ板31よりも上方に突出し、つまり、積層体Sの上端Stは、取り出し口31hよりも上方に位置されるようになる。そして、これにより、分離ステージ板31の上方の吸着部材33が、積層体Sの上端Stのプレート状ワークWに接近可能となっている。
なお、このリフトシリンダ35のピストン36は、積層体Sの上端Stからプレート状ワークWが一枚ピックアップされる度に、一枚分の高さだけ上方に伸長するように構成されている。これにより、積層体Sの上端Stの高さは、積層体Sからのピックアップ済み枚数に寄らず、常に一定高さに維持される。そして、その積層体Sから全てのプレート状ワークWがピックアップされたら、ピストン36は下降して載置台21の下方に引っ込んだ後、載置台21の間欠回転により次の載置エリア21aの積層体Sがピックアップ位置P1に来るまで待機する。このような積層体Sの上端Stを所定高さに維持するリフトシリンダ35の伸長動作は、レベル検出センサと、レベル検出センサからの信号に基づいて積層体Sの上端Stが前記所定高さに達しているか否かを判断するコントローラ(不図示)と、によって行われる。レベル検出センサは、例えば、図2Aに示すように、積層体Sの上端Stが位置すべき前記所定高さに配置されて水平光を投光する投光部25aと、積層体Sを挟んで投光部25aの反対側に配置された反射境25bと、反射鏡25bからの反射光を受光すべく投光部25aに隣接配置された受光部25cと、を有している。そして、受光部25aから受光に対応する信号が送信されている間は、コントローラは、リフトシリンダ35のピストン36を上昇するが、積層体Sが前記所定高さに達して当該積層体Sにより反射光が遮られて、受光部25cから遮光に対応する信号が送信されるようになると、ピストン36の上昇を停止する。
図2A及び図2Bに示すように、分離ステージ板31の取り出し口31hには、積層体Sの水平方向の移動を規制するガイド部材37が適宜なステイ部材39を介して配置されている。ガイド部材37は、例えば、積層体Sの外周縁に沿う複数箇所に配された鉛直な棒状部材38,38…であり、積層体Sの上端Stを上下に跨ぎつつ積層体Sの外周面に当接した状態又は若干の隙間を有した状態で立設されている。そして、これにより、ピックアップ作業中の積層体Sの上端部の荷崩れが防止される。
図2Bに示すように、吸着部材33は、プレート状ワークWの上面を吸着する吸盤34を有し、当該吸盤34は、分離ステージ板31よりも上方に配置されている。また、吸盤34はガイドレール等の適宜な案内部材(不図示)によって、予め決められた所定軌道を移動可能に案内されている。よって、当該所定軌道に基づいて吸盤34が次のような移動動作を行うことにより、積層体Sの上端Stからプレート状ワークWをピックアップして次工程の加工装置へ供給する。
先ず、図2B中の点線矢印で示すように、吸着部材33の吸盤34は、取り出し口31hの直上位置まで水平移動する。そして、同位置にて下降し、その下降限において積層体Sの上端Stに接触したら、当該吸盤34は、積層体Sの上端Stのプレート状ワークWを吸着する。そうしたら、図2B中の実線矢印で示すように、この吸着状態を維持しながら吸盤34が上昇することにより、吸着したプレート状ワークWを上方へ引き上げて積層体Sから分離する。そして、所定の上昇限まで上昇する。そうしたら、吸盤34は、隣接する検査機構80の位置へ水平移動する。この検査機構80では、ピックアップしたプレート状ワークWが一枚であるか否かが検査される。そして、検査結果が一枚の場合には、吸盤34は次工程の受け渡し位置へと移動して、当該受け渡し位置にて吸着を解除してプレート状ワークWを次工程の加工装置に引き渡し、しかる後に、図2B中の点線矢印で示すように、上述の取り出し口31hの直上位置まで戻り、以降、上述のルーチン動作を繰り返す。一方、検査結果が複数枚の場合には、一連のピックアップ作業を中断すべく、停止スイッチ等により上記ルーチン動作を中止する。
ちなみに、吸盤34の吸着動作や吸着の解除動作は、例えば、吸盤34に連結された真空ポンプ等の適宜な吸気源(不図示)を制御することにより行われる。すなわち、吸着する際には、真空ポンプ等が運転されて、吸盤34は吸引力を帯びる一方、吸着を解除する際には、真空ポンプ等の運転が停止されて吸盤34の吸引力は消滅される。
ところで、本第1実施形態に係るピックアップ装置10にあっては、吸着部材33の吸盤34が、積層体Sの上端Stからプレート状ワークWを一枚ずつ確実に取り出せるように、分離ステージ板31の取り出し口31hに分離機構が設けられている。すなわち、この分離機構によれば、吸盤34にプレート状ワークWを吸着して引き上げる際に、その下方に隣り合うプレート状ワークWが一緒に引き上げられてしまうことが防止される。
図3に分離ステージ板31の拡大平面図を示す。同図に示すように、かかる分離機構は、吸着部材33により上方に引き上げられるプレート状ワークWの外周縁Weを側方から押圧して、当該プレート状ワークWとその下方に隣り合うプレート状ワークWとの間に隙間δを形成する押圧部材41と、前記隙間δに向けてエアーを噴射するエアー噴射部材としてのエアーノズル71と、を有する。
図4Aに、押圧部材41の拡大平面図を示し、また図4Bには、図4A中のB−B断面図を示す。押圧部材41は、適宜な案内構造(例えば、押圧部材41に設けられた長孔41hと、分離ステージ板31に設けられたピン41pであって、且つ前記長孔41hの長手方向に摺動可能に該長孔41hに係合する前記ピン41pと、を有した案内構造等)によって、プレート状ワークWの外周縁Weに対して接離する方向に移動可能に案内されている。また、押圧部材41には、弾性部材(押圧力付与部材に相当)としてのばね部材42によってプレート状ワークWに接近する方向の押圧力が付与されている。更に、押圧部材41における押圧方向の先端部43は上下方向に長尺な柱状に形成され、外力が作用しない自然状態下において、前記柱状の先端部43の上下方向の一部43pは、プレート状ワークWの外周縁Weよりも若干内方に突出しているとともに、当該一部43pたる突出部43pの上端43ptは、少なくとも積層体Sの上端Stよりも上方に位置している。
従って、吸着部材33により吸着された上端Stのプレート状ワークWが上方に引き上げられる際には、当該プレート状ワークWの外周縁Weが押圧部材41の突出部43pに引っ掛かり、これにより、突出部43pがプレート状ワークWの外周縁Weを側方から押圧する。すると、この側方からの突出部43pの押圧によってプレート状ワークWは若干の曲げ変形を来し、これにより、その下方に位置するプレート状ワークWとの間の曲げ変形差に起因してこれらプレート状ワークW,Wの当接面間に相対滑りが生じて強固な密着状態(謂わば固着状態)が和らぎ、その結果、これらプレート状ワークW,W同士の間に隙間δが形成される。そして、この隙間δに向けてエアーノズル71からエアーが噴射され、当該エアーの圧力により隙間δの開きが更に促進されて、その結果、これらプレート状ワークW,W同士の分離が速やか且つ確実に行われるようになる。
また、図示例では、突出部43pは、複数の山部と谷部とが上下方向に交互に並ぶ縦断面視鋸刃形状に形成されている。より詳しくは、山部及び谷部の形状は三角形であり、これにより突出部43pはジグザグ形状になっている。よって、プレート状ワークWが上方へ引き上げられる過程においては、突出部43pに係る複数の凸部及び凹部によって、プレート状ワークWへの押圧及び押圧の開放が交互に複数回繰り返されることになる。その結果、プレート状ワークWには複数回の曲げ変形が繰り返し付与されて、これにより、プレート状ワークWは更に分離され易くなる。
ちなみに、プレート状ワークWが引き上げられる際の突出部43pの過度な引っ掛かりは、引き上げ時にプレート状ワークWから押圧部材41に付与される力に応じて、押圧部材41のばね部材42が収縮変形して押圧部材41が引っ込むことにより速やかに回避される。よって、吸着部材33に吸着されて上方に引き上げられるプレート状ワークWが、吸着部材33から脱落することは有効に防止される。
図4Aの例では、このような押圧部材41が、プレート状ワークWの外周縁Weの周方向に関し三箇所に設けられているが、その設置箇所は複数に限るものではなく、一箇所でも良い。なお、一箇所の場合には、押圧部材41は、前述のガイド部材37に係る棒状部材38と協同してプレート状ワークWを押圧することになる。また、図4Bの例では、突出部43pは複数の山部を有していたが、山部の数は図5の例のように一つでも良い。
図6A及び図6Bは、押圧部材41aの第1変形例の説明図である。図6Aは、押圧部材41aの先端部43aの拡大側面図であり、図6Bは、同平面図である。なお、図6Aでは、先端部43aの一部を破断して示している。
上述の第1実施形態では、押圧部材41の先端部43に突出部43pを刻設することにより一体物として形成していたが、この第1変形例では、先端部43aに別途雄ねじ部材45を取り付けることで突出部43pを形成している点で相違する。なお、これ以外の点は概ね第1実施形態と同じであるので、以下ではその相違点についてのみ説明し、同一の構成については同じ符号を付しその説明は省略する。
図6A及び図6Bに示すように、押圧部材41aの先端部43aは、その円柱形状の側面の先端側が平坦面43fに切り欠かれた形状を有し、また、同先端部43aには上下方向に沿ったねじ軸C46の雌ねじ部46が螺設されている。そして、この雌ねじ部46には、上述の雄ねじ部材45が螺着固定されており、これにより、雄ねじ部材45は、そのねじ軸C45の方向を上下方向に沿わせて配されている。また、この螺着固定状態においては、雄ねじ部材45のねじ山部45mは、前記平坦面43fからプレート状ワークWの方へと突出しており、これにより、当該ねじ山部45mは、プレート状ワークWの外周縁Weよりも内方に位置している。よって、吸着部材33により上方に引き上げられるプレート状ワークWに対して、ねじ山部45mを確実に引っかけることができて、これにより、上述の第1実施形態に係る突出部43pと同様の作用効果を奏することができる。
また、雄ねじ部材45のねじ山部45mは、図6Bに示すように、プレート状ワークWに略点接触する。よって、プレート状ワークWに対して局所的に高い押圧力を付与できて、上記隙間δの高い拡大効果を発揮し得る。しかし、その代わりに、ねじ山部45mにおいてプレート状ワークWと点接触する部位が、局所摩耗し易くなる。そして、当該局所摩耗が進行して過大になると、雄ねじ部材45の押圧効果が薄れてしまう。この点につき、上記構成によれば、局所摩耗が過大になった際に、雄ねじ部材45を所定の回転角度(例えば、10°〜30°)だけ回転して、ねじ山部45mの摩耗していない部位をプレート状ワークWの方に向けてやれば、元の大きな押圧効果に簡単に戻すことができる。よって、雄ねじ部材45を交換せずに済み、結果、ランニングコストや交換作業の手間、交換作業時間の削減を図れる。
また、雄ねじ部材45には、市販の雄ねじ部材を流用可能なので、ピックアップ装置10を、安価且つ容易に製造可能となる。
ちなみに、図6A及び図6Bに示すように、雄ねじ部材45と雌ねじ部46との緩みを防ぐべく、回り止めねじ47を押圧部材41aの先端部43aに螺着しても良い。
図7A及び図7Bは、押圧部材41bの第2変形例の説明図である。図7Aは、押圧部材41bの先端部43bの平面図であり、図7Bは、図7A中のB−B断面図である。なお、図7Bでは、一部を側面視で示している。
上述の第1変形例(図6A、図6B)では、突出部43pをなす雄ねじ部材45が押圧部材41aの先端部43aに回転不能に螺着固定されていたが、この第2変形例では、雄ねじ部材48が、その鉛直なねじ軸C48を回転中心として駆動回転可能に構成されている点で相違する。なお、これ以外の点は概ね第1変形例と同じであるので、以下ではその相違点についてのみ説明し、同一の構成については同じ符号を付してその説明は省略する。
図7A及び図7Bに示すように、押圧部材41bの先端部43bには、適宜な軸受けBrgにより雄ねじ部材48が回転自在に両端支持されている。また、雄ねじ部材48は、その上端部に回転駆動力入力用のギア49を有する。そして、このギア49に噛み合うギア列50を介して前記雄ねじ部材48はモータ(不図示)の駆動回転軸51に連結されており、これにより雄ねじ部材48は鉛直な回転軸C48を回転中心として駆動回転する。
ここで、雄ねじ部材48の外周には、ねじ山部が螺旋状に巻いて形成されている。よって、雄ねじ部材48の駆動回転により雄ねじ部材48のプレート状ワークWへの押圧状態は周期的に変化することになり、これに伴って、プレート状ワークWの曲げ変形状態も、駆動回転しない場合と比較して動的に変化し、その結果、プレート状ワークWの分離性は更に向上する。
なお、望ましくは、図8の拡大側面図に示すように、雄ねじ部材48のねじ山部の形成ピッチが上方ほど広くなっているとともに、雄ねじ部材48の駆動回転によってねじ山部が上方へ送られるようになっていると良い。
このようになっていれば、ねじ山部の形成ピッチが上方に向かうに従って広くなっていることに基づき、上方に位置するプレート状ワークWほど、駆動回転する雄ねじ部材48から付与される上方への送り力は大きくなる。よって、当該駆動回転により、上下に重なるプレート状ワーク同士の間の隙間δがより有効に拡大されるようになり、その結果、プレート状ワークWの分離性がより一層向上する。
また、場合によっては、図7B中に白抜き矢印で示すように、リフトシリンダ35のピストン36により、積層体Sが上方に移動しない程度の小さな押上力で積層体Sの平面中心を上方に押し上げても良い。そうすれば、各プレート状ワークWに対して上に凸形状の曲げ変形を付与することができて、その結果、プレート状ワークWの分離性が向上する。なお、これについては、上述の第1実施形態や第1変形例、後述の第2、第3実施形態についても同様である。
===第2実施形態===
図9は、押圧部材41cの第2実施形態の説明図であり、押圧部材41cの先端部43cの拡大側面図である。
上述の第1実施形態では、図4Bに示すように押圧部材41の突出部43pの形状を縦断面視鋸刃形状にしていたが、この第2実施形態では、突出部43pの形状を、上方に向かうに従って徐々に突出量が大きくなった略テーパー形状にしている点で相違する。なお、これ以外の点は概ね第1実施形態と同じであるので、以下ではその相違点についてのみ説明し、同一の構成については同じ符号を付してその説明は省略する。
この図9の例の場合には、突出部43pにおける上下方向の略中間位置に、積層体Sの上端Stが位置するように当該突出部43pは設けられている。そして、この突出部43pのうちで最も突出量の小さい下端部の位置Pbは、外力が作用しない自然状態下においてプレート状ワークWの外周縁Weの位置と略一致している。
よって、この構成によれば、プレート状ワークWが上方へ引き上げられるに従って、突出部43pからプレート状ワークWに付与される押圧力が徐々に大きくなり、これに伴って、プレート状ワークWの上に凸形状の湾曲変形も徐々に大きくなっていく。よって、上方へ引き上げられるに従って、下方に隣り合うプレート状ワークWとの間の隙間δは次第に拡大されていき、その結果、プレート状ワークWは分離される。
なお、上述の例では、突出部43pにおける上下方向の略中間位置に積層体Sの上端Stが位置するようにしていたが、何等これに限るものではなく、突出部43pの上端よりも下方に積層体Sの上端Stが位置していれば良い。
===第3実施形態===
図10は、押圧部材41dの第3実施形態の説明図であり、押圧部材41dの先端部の拡大側面図である。
上述の第1実施形態では、分離ステージ板31のガイド部材37とは別に押圧部材41を設け、当該押圧部材41によってプレート状ワークWを押圧していたが、この第3実施形態では、ガイド部材37が、押圧部材41を兼ねている点で相違する。なお、これ以外の点は概ね第1実施形態と同じであるので、以下ではその相違点についてのみ説明し、同一の構成については同じ符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、ガイド部材37を構成する棒状部材38は、分離ステージ板31の取り出し口31hの周方向に関し四箇所に配置されており、これにより、取り出し口31hの内方に位置する積層体Sを周囲の側方から囲んでいる。また、図10に示すように、各棒状部材38は、その下部38dよりも上部38uの方を取り出し口31hの平面中心C31hの方に傾けて配置されており、これにより、棒状部材38,38同士の水平距離は、下部38dよりも上部38uの方が狭くなっているとともに、少なくとも上部38uは、積層体Sの外周縁Seよりも内方に位置している。
よって、この構成によれば、上方に引き上げられるプレート状ワークWが、少なくとも棒状部材38における上部38uを通過する際には、棒状部材38から内方に押圧され、これにより、プレート状ワークWは上に凸形状に湾曲変形される。そして、これに伴って、下方に隣り合うプレート状ワークWとの間の隙間δは拡大され、その結果、プレート状ワークWは分離される。
===第4実施形態===
図11A及び図11Bは、押圧部材41eの第4実施形態の説明図である。図11Aには平面図を示し、図11Bには、図11A中のB−B断面図を示している。
上述の第1実施形態では、分離ステージ板31にはガイド部材37が設けられ、また、押圧部材41は従動動作こそするが駆動動作はしない構成であったが、この第4実施形態では、ガイド部材37が設けられず、また押圧部材41が駆動動作する点で相違する。なお、これ以外の点は概ね第1実施形態と同じであるので、以下ではその相違点についてのみ説明し、同一の構成については同じ符号を付してその説明は省略する。
図11A及び図11Bに示すように、この第4実施形態の押圧部材41eは、上下方向に長い略直方体のブロック状をなしている。そして、その下端部41edの水平ピン61aを支点として上端部41euが略水平方向に揺動可能に分離ステージ板31上のステイ部材63に支持されている。また、分離ステージ板31上の同ステイ部材63には、駆動源としての油圧や空圧等のシリンダー67が固定されており、そのピストン68の先端部68aが、押圧部材41eの上端部41euに水平ピン61bを介して連結されている。そして、シリンダー67の油や圧縮空気等の作動流体の制御によって、押圧部材41eの上端部41euは、積層体Sの側面に対して接離する方向に揺動動作される(図11B中二点鎖線を参照)。これにより、揺動する押圧部材41eが、積層体Sの側面に当接して押圧力を付与し、当該側面を鉛直方向から斜めに傾けることができる。その結果、積層体Sにおいて上下に隣り合うプレート状ワークW,W同士の間で階段状の横ずれ(横滑り)を生じさせることが可能となる。これにより、プレート状ワークW,W同士の間の界面(当接面)の密着が緩和され、当該プレート状ワークW,W同士は分離される。なお、このような階段状の横ずれさせるような構成は、プレート状ワークWの厚みが厚い場合、すなわちプレート状ワークWを湾曲させ難いような場合に好適である。
ここで、この図示例では、かかる押圧部材41e,41eが一対設けられている。すなわち、押圧部材41e,41eは、積層体Sを側方から挟む一対の位置にそれぞれ設けられている。また、これら一対の押圧部材41e,41e同士は、各上端部41euの水平ピン61b及びリンク部材63によって連結されており、これにより、互いの間の間隔を一定に維持した状態で、下端部41edの前記水平ピン61aを支点に上端部41euが揺動動作をする。よって、一対の押圧部材41e,41eが揺動動作を繰り返しても、積層体Sは大きく荷崩れすることはなく、積層体Sに対して横ずれ変形を繰り返し付与可能となる。その結果、プレート状ワーク41e,41e同士はより確実に分離される。
なお、プレート状ワークWの素材が鋼板等の磁力に反応し得る素材の場合には、望ましくは、マグネットフロータ69を積層体Sの側方に近接配置すると良い。そして、当該構成によれば、積層体Sの上端Stに位置するプレート状ワークWには磁力による浮上力も作用するので、プレート状ワーク41e,41e同士の分離性をより高めることができる。
===第5実施形態===
図12A及び図12Bは、押圧部材41fの第5実施形態の説明図である。図12Aには平面図を示し、図12Bには図12A中のB−B断面図を示している。なお、図12B中の空圧シリンダ101は、同シリンダ101の中心縦断面視で示している。また、図13A乃至図13Cには、押圧部材41fの動作説明図を示している。
上述の第4実施形態では、図11Bに示すように押圧部材41eの上端部41euが揺動するのみであって、同押圧部材41eは上下方向に移動しなかったが、この第5実施形態の押圧部材41fにあっては、上端部41fの揺動動作に加えて押圧部材41fが上下方向に往復移動する点で主に相違する。つまり、この第5実施形態では、揺動動作によって傾いた押圧部材41fが積層体Sに当接して押圧力を付与した状態において、当該押圧部材41fが上方向にも移動するように構成されている点で主に相違する(図13C)。そして、この押圧中の上方への移動により、押圧部材41fは積層体Sの側面に対して上方向に摺動等し、これによって、プレート状ワークW,W同士の分離をより一層促進する。以下、その構成について詳細に説明する。
図12Bに示すように、押圧部材41fの下端部41fdは、第1リンク部材91(以下、下リンク部材91と言う)を介して分離ステージ板31上のステイ部材63に連結されている。すなわち、下リンク部材91の一端部91bは、前記ステイ部材63に水平ピン98bを介してピン接合されており、同他端部91aは、押圧部材41fの下端部41fdに水平ピン98aを介してピン接合されている。そして、これにより、一端部91bの水平ピン98bを支点とした下リンク部材91の上下方向の揺動動作によって、押圧部材41fは、略上下方向に往復移動可能に構成されている。なお、押圧部材41fは、下端部41fdの水平ピン98aを支点として上端部41fuが略水平方向に(積層体Sの側面に対して接離する方向に)揺動可能になっているのは言うまでもない。
また、押圧部材41fの上端部41fuは、第2リンク部材92(以下、上リンク部材92と言う)を介して、駆動源101の駆動部102に連結されている。すなわち、上リンク部材92の一端部92aは、水平ピン99aを介して押圧部材41fの上端部41fuにピン接合されており、同他端部92bは、水平ピン99bを介して、上下方向に往復移動する前記駆動部102にピン接合されている。よって、駆動部102の上下方向の往復移動動作によって、基本的に押圧部材41fの上端部41fuは、下端部41fdの水平ピン98aを支点として、積層体Sの側面に対して接離する方向に揺動動作される(図12B中の一点鎖線を参照)。
なお、この例では、駆動源101として空圧シリンダ101が使用されている。空圧シリンダ101は、シリンダ部102と、ピストン部104と、を有する。そして、ピストン部104によってシリンダ部102内に区画される二つのシリンダ室102a,102bに向けて交互に作動流体としての圧縮空気を供給することにより、シリンダ部102の方を上記の駆動部102として、上下方向に往復移動させるようになっている。つまり、この例では、ピストン部104の方が、適宜なステイ部材105,63を介して分離ステージ板31に固定された固定系であり、シリンダ部102の方が移動系となっている。
ところで、駆動部102はピン部材102cを一体的に有し、このピン部材102cは、上下方向における上リンク部材92と下リンク部材91との間の位置に固設されている。このピン部材102cは、傾動して積層体Sに当接状態の押圧部材41fを上方に移動させる機能と(図13C)、上方に移動した押圧部材41fを元の下限位置に押し下げて戻す機能と(図13D)、を有する。そして、図12Bに示すような、押圧部材41fのうちで積層体Sと対向する側面が鉛直方向に平行な状態においては、このピン部材102cは、上リンク部材92と下リンク部材91とのそれぞれに対して上下方向に所定間隔を隔てて対向している。なお、このピン部材102cの作用の詳細については、後述の動作説明のところで述べる。
また、下リンク部材91には、ピン部材95aを介してばね部材95が設けられている。このばね部材95は、押圧部材41fが積層体Sを押圧すべく傾動する際に、押圧部材41fが簡単に上方に移動しないように下限位置に拘束するものである。そのため、このばね部材95には、所期の張力が予め初期張力として付与されており、この初期張力に基づいて、下リンク部材91には、下リンク部材91のステイ部材63側の端部91bを支点とする回転モーメントが付与されている。すなわち、この回転モーメントによって、下リンク部材91には、押圧部材41f側の端部91aが下方に移動する向きの回転モーメントが付与されている。なお、これについても、詳細には後述の動作説明のところで述べる。
そして、このような構成の第5実施形態によれば、以下に説明するように、下リンク部材91や上リンク部材92等が、駆動源101の駆動部102の上下方向の往復移動動作を、押圧部材41fの上端部41fuの揺動動作や押圧部材41fの上方への移動動作に変換する。これにより、押圧部材41fは、積層体Sの側面を押圧中に上方へ移動し、もって、プレート状ワークW,Wの高い分離能力を発揮する。以下、図13A乃至図13Dを参照して、その動作について説明する。
先ず、図13Aに示す状態を初期状態とする。すなわち、押圧部材41fにおいて積層体Sと対向する側面が鉛直方向に平行な状態を初期状態とする。そして、この初期状態では、上リンク部材92の駆動部102側の端部92bの方が、同押圧部材41f側の端部92aよりも下に位置している。つまり、上リンク部材92は、水平方向から所定角度だけ斜めに傾いている。
よって、駆動源101の駆動部102の上昇により、上リンク部材92の駆動部102側の端部92bが上方に引き上げられると、これに伴って、図13Bに示すように、上リンク部材92の傾きが小さくなって、上リンク部材92の押圧部材側41fの端部92aは、積層体Sに接近する方向に押し込まれる。すなわち、上リンク部材92は、駆動部102の上昇動作を、積層体Sに接近する方向の押し込み動作に変換し、押圧部材41fの上端部41fuに伝達する。これにより、押圧部材41fは、その上端部41fuが下端部41fdよりも積層体Sに接近するように傾きながら、積層体Sの側面に当接して押圧力を付与し、これにより積層体Sの側面を鉛直方向から斜めに傾ける。その結果、積層体Sにおいて上下に隣り合うプレート状ワークW,W同士の間で階段状の横ずれが生じる。
ここで、前述したように、下リンク部材91には、予め、ばね部材95によって、押圧部材41f側の端部91aが下方に移動するような向きの回転モーメントが与えられている。よって、押圧部材41fの下端部41fdの位置は、駆動部102の上昇動作によらずに概ね下限位置に維持され、これにより、駆動部102の上昇動作に基づいて、押圧部材41fは速やかに上述のように傾いて、積層体Sの側面に押圧力を付与することができる(図13B)。
そして、更に、駆動部102が上昇動作を続けると、図13Cに示すように、上リンク部材92の下方から駆動部102の前記ピン部材102cが当たる。これにより、駆動部102から上リンク部材92に引き上げ力が入力される。ここで、この引き上げ力の回転モーメントの方が、前述のばね部材95の回転モーメントよりも大きくなるように予め設定されている。よって、下リンク部材91がそのステイ部材63側の端部91bを支点として回動し始め、押圧部材41fは全体として上方へ持ち上げられる。その結果、積層体Sに押圧状態の押圧部材41fが、積層体Sの側面に対して上方向に摺動することとなり、もって、プレート状ワークW,W同士の分離が促進される。
そうしたら、上リンク部材92が水平方向を向く前に、駆動部102は上死点に達し、下降を開始する。すると、図13Dに示すように、上リンク部材92によって斜め下方に引っ張られる形で、押圧部材41fは下方に移動しながら、押圧部材41fは、その上端部41fuが積層体Sから離れる方向に傾く。すなわち、上リンク部材92は、駆動部102の下降動作を、積層体Sから離れる方向の離間動作と下降動作との複合動作に変換して、押圧部材41fの上端部41fuに伝達する。そして、駆動部102が下死点まで下降した際には、押圧部材41fは、その上端部41fuが下端部41fdよりも積層体Sから離れる方向に傾いた状態で、押圧部材41fの下端部41fdは下限位置まで下降する。
なお、この駆動部102の下降動作中には、図13Dに示すように、前述のばね部材95の回転モーメントも下リンク部材91を介して押圧部材41fの下端部41fdに作用し、これも押圧部材41fの下限位置への下降を促す。更には、同駆動部102の下降動作の途中から駆動部102の前記ピン部材102cが下リンク部材91に当接して下リンク部材91を下方に押し下げ、これも、押圧部材41fの下限位置への下降を促す。
そして、下死点に達した駆動部102は、上昇動作を開始する。この上昇動作は、上リンク部材92によって、押圧部材41fの上端部41fuが積層体Sに接近する方向の動作に変換され、これにより、図13Dのような押圧部材41fの上端部41fuが下端部41fdよりも積層体Sから離れる方向に傾いた状態から、図13Aのような押圧部材41fの傾きの無い状態、つまり押圧部材41fの側面が鉛直方向と平行になった状態へと戻り、これをもって、最初に説明した初期状態に戻る。そして、以下、上述の一連の動作を1周期のルーチン動作として繰り返し行う。
ここで、この例では、図12Aに示すように、かかる押圧部材41f,41fが一対設けられている。すなわち、押圧部材41f,41fは、積層体Sを側方から挟む一対の位置にそれぞれ設けられている。そして、これら一対の押圧部材41f,41f同士は、互いに、上述のルーチン動作の半周期分だけ位相がずれた状態を維持しながら連動して動作する。すなわち、一方の駆動源101の駆動部102が上昇動作をする際には、他方の駆動源101の駆動部102は下降動作をし、逆に、一方が下降動作をする際には、他方は上昇動作をする。これにより、一対の押圧部材41f,41f同士は、互いに協調して、繰り返し積層体Sを水平方向の両方向に横ずれさせつつ、横ずれの度に積層体Sに上方への摺動力を付与することができて、プレート状ワークW,Wの高い分離性を発揮し得る。
ちなみに、かかる連動動作の実現は、駆動源101として空圧シリンダ101を用いた場合には、作動流体としての圧縮空気のシリンダ室102a,102bへの供給を切り替える電磁弁等の制御弁と、電磁弁に制御信号を送信するコントローラとを用いることによって達成される。
また、上述の第5実施形態では、上リンク部材92及び下リンク部材91等を用いていたが、押圧部材41fが積層体Sの側面に当接して前記側面を鉛直方向から斜めに傾けた状態において押圧部材41fが上方に移動するように構成されていれば、何等これらリンク部材91,92等を用いた構成に限るものではなく、別の構成を用いても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、平面形状が正円形のプレート状ワークWを例示したが、当該平面形状は何等これに限るものではない。図14A乃至図14Cにその一例を示すが、これらの図の上段に平面視で示すような三角形や四角形のような多角形でも良いし、または、楕円形等の円形でも良い。更には、複数の曲線や複数の直線が組み合わされてなる特殊形状であっても良い。なお、図14A乃至図14C中の下段には、各平面形状に対応させて、その積層体Sの側面図を示している。
上述の実施形態では、プレート状ワークWの素材として鋼板を例示したがアルミや銅等の非鉄金属でも良いし、樹脂やゴム等の非金属であっても良く、更には、これらを複合してなる複合材でも良い。
上述の実施形態では、押圧部材41,41a,41b,41cに押圧力を付与する押圧力付与部材としてばね部材等の弾性部材42を例示したが、何等これに限るものではなく、油圧シリンダや空圧シリンダ等の適宜なアクチュエータを使用しても良い。
上述の実施形態では、突出部43pに係る山部と谷部の形状の一例として三角形を例示したが、何等これに限るものではなく、矩形でも良いし、円弧等の曲線でも良い。
10 ピックアップ装置、20 マガジン機構、
21 載置台 21a 載置エリア、21h 貫通孔、23 ポスト、
25a 投光部、25b 反射鏡、25c 受光部、29 支持部材、
30 ピックアップ機構、31 分離ステージ板、31h 取り出し口、
33 吸着部材、34 吸盤、35 リフトシリンダ、36 ピストン、
37 ガイド部材、38 棒状部材、38d 下部、38u 上部、
39 ステイ部材、41 押圧部材、41a 押圧部材、
41b 押圧部材、41c 押圧部材、41d 押圧部材、
41e 押圧部材、41ed 下端部、41eu 上端部、
41f 押圧部材、41fd 下端部、41fu 上端部、
41h 長孔、41p ピン、42 ばね部材(押圧力付与部材)、
43 先端部、43a 先端部、43a 先端部、43b 先端部、
43c 先端部、43f 平坦面、43p 突出部、43pt 上端、
45 雄ねじ部材、45m ねじ山部、46 雌ねじ部、
48 雄ねじ部材、49 ギア、50 ギア列、51 駆動回転軸、
61a 水平ピン、61b 水平ピン、63 ステイ部材、
67 シリンダ(駆動源)、68 ピストン、68a 先端部、
69 マグネットフロータ、71 エアーノズル(エアー噴射部材)、
80 検査機構、91 下リンク部材(第1リンク部材)、
91b 一端部(ステイ部材側の端部)、
91a 他端部(押圧部材側の端部)、
92 上リンク部材(第2リンク部材)、
92a 一端部(押圧部材側の端部)、
92b 他端部(駆動部側の端部)、
95 ばね部材、95a ピン部材、
98a 水平ピン、98b 水平ピン、
99a 水平ピン、99b 水平ピン、
101 駆動源(空圧シリンダ)、
102 駆動部(シリンダ部)、102a シリンダ室、
102b シリンダ室、102c ピン部材、
104 ピストン部、105 ステイ部材、
S 積層体(ワーク積層体)、Se 外周縁、St 上端、
W プレート状ワーク、We 外周縁、
P1 ピックアップ位置、P2 充填位置、Pb 位置、

Claims (12)

  1. 複数のプレート状ワークが上下方向に積み重ねられてなるワーク積層体から、その上端に位置するプレート状ワークを吸着部材によって吸着して引き上げることにより、該プレート状ワークを前記ワーク積層体から一枚ずつ分離してピックアップするプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記プレート状ワークの外周縁を側方から押圧することにより、前記プレート状ワークとその下方に隣り合うプレート状ワークとの間に隙間を形成する押圧部材と、
    前記隙間に向けてエアーを噴射するエアー噴射部材と、を備えたことを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記押圧部材は、前記ワーク積層体に向けて該ワーク積層体の外周縁よりも内方に突出した突出部を有し、
    前記吸着部材により上方に引き上げられるプレート状ワークの外周縁に、前記突出部が引っ掛かることにより、前記プレート状ワークの外周縁を側方から押圧することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記突出部は、複数の山部と谷部とが上下方向に交互に並ぶ縦断面視鋸刃形状に形成されていることを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  4. 請求項3に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記突出部は、ねじ軸の方向を上下方向に沿わせて配された雄ねじ部材であることを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  5. 請求項4に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    雄ねじ部材は、その外周部に、ねじ軸周りに旋回する螺旋形状のねじ山部を有し、
    前記上端に位置するプレート状ワークが前記吸着部材によって上方に引き上げられる際に、前記雄ねじ部材は、前記ねじ軸を回転中心として駆動回転することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  6. 請求項5に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記雄ねじ部材のねじ山部の形成ピッチは、上方ほど広くなっており、
    前記雄ねじ部材は、前記ねじ山部の送り方向が上方となるように駆動回転することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記ワーク積層体の側方への移動を規制するガイド部材を有することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記押圧部材は、前記プレート状ワークの外周縁に対して接離する方向に移動可能に案内されているとともに、前記押圧部材は、押圧力付与部材によって、前記プレート状ワークの外周縁に接近する方向の押圧力が付与されており、
    前記吸着部材により前記プレート状ワークが上方へ引き上げられる際には、前記プレート状ワークから前記押圧部材に付与される力に応じて、前記押圧部材は、前記押圧力付与部材の押圧力に抗しつつ、前記プレート状ワークから離間する方向に移動することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  9. 請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記ワーク積層体の側方に設けられ、前記ワーク積層体の側方への移動を規制するガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、上下方向に沿って立設した複数の棒状部材が前記ワーク積層体の周囲に配置されてなり、
    前記棒状部材のうちの幾つかの棒状部材同士の水平距離は、下部よりも上部の方が狭くなっているとともに、前記上部は、前記ワーク積層体の外周縁よりも内方に位置し、
    前記上部が、前記押圧部材として機能することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  10. 請求項1に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記押圧部材は、下端部を支点として上端部が揺動可能に設けられ、
    駆動源からの駆動力により揺動する前記押圧部材が、前記ワーク積層体の側面に当接して前記側面を鉛直方向から斜めに傾けることにより、前記ワーク積層体において上下に隣り合うプレート状ワーク同士の間で横ずれを生じさせることを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  11. 請求項10に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記押圧部材は、前記ワーク積層体を側方から挟む一対の位置にそれぞれ設けられ、
    前記一対の押圧部材同士は、リンク部材で連結されることにより、互いの間の間隔を一定に維持した状態で、前記下端部を支点に前記上端部が揺動動作をすることを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
  12. 請求項10に記載のプレート状ワークのピックアップ装置であって、
    前記押圧部材は、上下に往復移動可能に案内され、
    前記押圧部材が前記ワーク積層体の側面に当接して前記側面を鉛直方向から斜めに傾けた状態において、前記押圧部材が上方に移動することを特徴とするプレート状ワークのピックアップ装置。
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