JP2011154976A - Icコネクタおよびicコネクタ用カバー部材 - Google Patents

Icコネクタおよびicコネクタ用カバー部材 Download PDF

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剛志 森上
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Abstract

【課題】接触部への異物付着を防止しつつ、コネクタ本体に吸着領域が形成されていない場合であっても吸着搬送可能なICコネクタを提供する。
【解決手段】ICパッケージを着脱可能に接続するICコネクタであって、ICパッケージを受容する本体部材10と、リード部が本体部材10に対して下方へ露出し接触部が内方に露出したコンタクト20と、ICパッケージを受容させた状態で本体部材10に取り付けられてICパッケージを保持する保持部材とを有して構成され、基板側接続パッドにリード部を対応させて本体部材10をプリント基板9に載置させる時に、本体部材10に対してICパッケージおよび保持部材が取り外された状態でパッケージ受容部に着脱可能に装着されてパッケージ受容部を覆い、接触部と対向する下側部分に接触部を覆う第1、第2収容室、および上側部分に吸着して搬送するための吸着領域53が形成されたカバー部材50を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ROMやRAM等のメモリー、CPU、システムLSIなどのICパッケージ(集積回路)を着脱自在にプリント基板に搭載するICコネクタ(ICソケットとも称される)、およびこのICコネクタに用いられるICコネクタ用カバー部材に関する。
上記ICパッケージには、パッケージ本体部にリードが延びて設けられた形態のものや、パッケージ本体部にパッケージ側接続パッドが露出して設けられた形態のものがある。このようなICパッケージを接続させるためのICコネクタは既に広く用いられており、その形態として、ICパッケージをコネクタ本体の上方から押し込んで接続させる、いわゆる押圧挿入タイプや、ICパッケージをコネクタ本体に載置して前方または後方にスライド移動させることで接続させる、いわゆるスライドタイプなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
パッケージ側接続パッドが露出して設けられたICパッケージを、上方から押し込んで接続させるタイプのICコネクタの一例として、ICパッケージを受容可能なパッケージ受容部内にコンタクトの接触部を露出させた構成のものが知られている。この構成のICコネクタは、コネクタ本体にコンタクトが挿入されて組み立てられた後、例えばエンボスキャリアテープ等の梱包部材に収容された状態で出荷される。
出荷されたコネクタ本体は、アッセンブリ装置に備えられたマウンターにより、コネクタ本体に形成された平らな吸着領域が吸着されて搬送され、クリーム半田が塗布された基板側接続パッドとパッケージ側接続パッドとを対応させるようにしてプリント基板に載置される。そして、コネクタ本体が載置されたプリント基板をリフロー炉内で加熱することにより、プリント基板に形成された基板側接続パッドとコンタクトのリード部とが半田により接続されて表面実装される。
表面実装後、コンタクトの接触部とICパッケージのパッケージ側接続パッドとを接触させるように位置整合させた状態で、パッケージ受容部に対してICパッケージを上方から受容させる。そして、コネクタ本体に保持部材を取り付けて、ICパッケージを上方から押圧することにより、接触部とパッケージ側接続パッドとの接触状態を保持させる構成となっている。
特許4372395号公報
一般的に押圧挿入タイプのICコネクタは、その構造上、パッケージ受容部内において接触部が上方に露出した構成となっている。そのため、特にコネクタ本体をエンボスキャリアテープに収容する際や、コネクタ本体をエンボスキャリアテープから取り出してマウンターで吸着搬送する際、接触部に埃等の異物が付着しやすい。また、表面実装時には、基板側接続パッドに塗布されたフラックスが気化するが、この気化して大気中を浮遊するフラックスが接触部に付着することもある。このように、接触部に埃やフラックス等の異物が付着すると、パッケージ側接続パッドと接触部とが接触不良を起こすという課題があった。なお、エンボスキャリアテープ以外の梱包部材として、深さの浅い箱状の運搬用トレイや、両端部に栓が取り付けられた筒状の運搬用パイプがあるが、これらの梱包部材は、エンボスキャリアテープと比較して外部への露出度が高いため、運搬中にも接触部に異物が付着することがあった。
特に近年、ICパッケージの高機能化や高密度実装の要請などからICコネクタの多極化、狭ピッチ化が図られており、このことに伴って、接触部に異物が付着することで短絡が発生する場合もあり、異物付着による問題が顕在化しつつある。また、最近においては、上記狭ピッチ化と同時にICコネクタ自体の小型化も図られており、これによりコネクタ本体の形状に多くの制限が加わって、コネクタ本体に吸着領域を形成することが困難であるという課題もあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、接触部への異物付着を防止しつつ、コネクタ本体に吸着領域が形成されていない場合であっても吸着搬送可能なICコネクタ、およびICコネクタ用カバー部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るICコネクタは、複数のパッケージ側端子部(例えば、実施形態におけるパッケージ側接続パッド32)が配列方向に並んで形成されたICパッケージを着脱可能に接続するICコネクタであって、前記ICパッケージを着脱可能に受容するパッケージ受容部が上方に開口して形成された本体部材と、平板状のプリント基板に形成された基板側端子部に接触されるリード部および前記パッケージ側端子部に接触される接触部を備え、前記本体部材に取り付けられて前記リード部が前記本体部材に対して下方へ露出するとともに前記接触部が前記パッケージ受容部の内方に露出した複数のコンタクトと、前記ICパッケージを前記パッケージ受容部に受容させた状態で前記本体部材に取り付けられて、前記パッケージ側端子部と前記接触部とを接触させた状態に保持する保持部材とを有して構成され、前記基板側端子部に前記リード部を対応させて前記本体部材を前記プリント基板に載置させる時に、前記本体部材に対して前記ICパッケージおよび前記保持部材が取り外された状態で前記パッケージ受容部に着脱可能に装着されて前記パッケージ受容部を覆い、前記接触部と対向する下側部分に前記接触部を覆う覆い部(例えば、実施形態における第1収容室61B,61F、第2収容室62B,62F)、および上方に開放された上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されたカバー部材を備える。
上述のICコネクタにおいて、前記接触部は、前記パッケージ受容部の底部に対して上方に突出しており、前記覆い部は、前記カバー部材の下側部分が溝状に凹んで形成されたことが好ましい。
また、前記本体部材における前記リード部と上下に対向する部分に、上下に貫通した本体側確認孔が形成され、前記パッケージ受容部に装着された前記カバー部材における前記本体側確認孔と上下に対向する部分に、上下に貫通したカバー側確認孔が形成された構成が好ましい。
さらに、前記カバー部材は、下方に延びて形成されて側方に弾性変位可能となったフック部を備え、前記本体部材には、前記フック部を係止可能なフック用係止部(例えば、実施形態におけるベース部11)が形成されており、前記フック部が側方に弾性変位することにより、前記フック用係止部に対して前記フック部が係脱されて、前記カバー部材が前記パッケージ受容部に着脱可能となったことが好ましい。
本発明に係るICコネクタ用カバー部材は、複数のパッケージ側端子部が配列方向に並んで形成されたICパッケージを着脱可能に接続するICコネクタに用いられるICコネクタ用カバー部材(例えば、実施形態におけるカバー部材50)であって、前記ICコネクタは、前記ICパッケージを着脱可能に受容するパッケージ受容部が上方に開口して形成された本体部材と、平板状のプリント基板に形成された基板側端子部に接触されるリード部および前記パッケージ側端子部に接触される接触部を備え、前記本体部材に取り付けられて前記リード部が前記本体部材に対して下方へ露出するとともに前記接触部が前記パッケージ受容部の内方に露出した複数のコンタクトとを有して構成されており、前記基板側端子部に前記リード部を対応させて前記本体部材を前記プリント基板に載置させる時に、前記本体部材に対して前記ICパッケージおよび前記保持部材が取り外された状態で前記パッケージ受容部に着脱可能に装着されて前記パッケージ受容部を覆い、前記接触部と対向する下側部分に前記接触部を覆う覆い部、および上方に開放された上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されている。
本発明に係るICコネクタは、本体部材をプリント基板に載置させる時に本体部材に装着されて、接触部と対向する下側部分に接触部を覆う覆い部、および上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されたカバー部材を備えて構成される。この構成を有するが故に、覆い部により接触部への異物付着を防止できるとともに、コネクタ本体に吸着領域が形成されていない場合であっても、カバー部材に形成された吸着領域を利用して吸着搬送可能となる。
上述のICコネクタにおいて、接触部がパッケージ受容部内に突出しており、カバー部材の下側部分が溝状に凹んで覆い部が形成された構成が好ましい。この構成の場合、接触部に直接触れることなく覆うことができるので、例えば覆い部が接触部に触れて覆う場合と比較して、覆い部を介しての異物付着がなくなり、接触部への異物付着を一層確実に防止可能となる。
また、本体部材におけるリード部と対向する部分に本体側確認孔が形成され、カバー部材における本体側確認孔と対向する部分にカバー側確認孔が形成された構成が好ましい。このように構成すると、本体部材にカバー部材が装着された状態で、カバー部材側からリード部を直接確認できるので、例えば本体部材をプリント基板に表面実装したときに、基板側端子部とリード部との接続状態を検査可能となる。
さらに、カバー部材が弾性変位可能となったフック部を備え、本体部材にフック部を係止可能なフック用係止部が形成された構成が好ましい。このように構成した場合、弾性変位可能なフック部を設けるという簡易な構成追加でありながら、本体部材に対するカバー部材の着脱作業を簡易に行うことができるようになる。
本発明に係るICコネクタ用カバー部材は、本体部材をプリント基板に載置させる時に本体部材に装着されるものであって、接触部と対向する下側部分に接触部を覆う覆い部、および上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されて構成される。そのため、このICコネクタ用カバー部材を用いることにより、覆い部によって接触部への異物付着を防止でき、且つ、コネクタ本体に吸着領域が形成されていない場合であっても、カバー部材に形成された吸着領域を利用して吸着搬送できるようになる。
本発明に係るICコネクタの分解斜視図である。 本体部材の断面図であって、(a)は図1中のII(a)−II(a)部分を、(b)は図1中のII(b)−II(b)部分をそれぞれ示す。 ICパッケージの平面図である。 上記ICコネクタの組立状態を示す斜視図である。 図4中のV−V部分を示す断面図であって、(a)はロック前の状態を、(b)はロックされた状態をそれぞれ示す。 上記ICコネクタの断面図であって、(a)は図4中のVI(a)−VI(a)部分を、(b)は図4中のVI(b)−VI(b)部分をそれぞれ示す。 (a)および(b)は本発明に係るカバー部材を示す斜視図で、(c)は図7(b)中のVII(c)−VII(c)部分の断面図である。 本体部材にカバー部材を装着した状態を示す斜視図である。 本体部材にカバー部材を装着した状態の断面図であって、(a)は図8中のIX(a)−IX(a)部分の断面図を、(b)は図8中のIX(b)−IX(b)部分の断面図をそれぞれ示す。
以下、図面を参照ながら、本発明の実施形態について説明する。説明の便宜上、各図面に示す矢印方向を前後、左右および上下と定義して説明を行う。まず、図1〜6を参照しながら、本発明に係るICコネクタ1の基本構成について説明する。
本実施形態に例示するICパッケージ30は、図1および3に示すように、メモリーやICチップ等がモールドされた平板状のパッケージ本体部31の下面側に、左右方向に整列した複数のパッケージ側接続パッド32が露出して設けて構成されている。なお、本実施形態では、前後に4列のパッケージ側接続パッド32が設けられた構成を例示している。
上記のようなICパッケージ30を着脱自在に装着して接続するICコネクタ1は、図1に示すように、ICパッケージ30を受容可能なパッケージ受容部10aが上方に開口して形成された本体部材10と、本体部材10にパッケージ側接続パッド32に対応させて左右方向に整列状態で取り付けられた複数のコンタクト20と、本体部材10に着脱可能に取り付けられてパッケージ受容部10aの上部を覆う保持部材40とから構成される。なお、図7〜9に示すカバー部材50は、本体部材10に対してICパッケージ30および保持部材40が取り付けられていない状態で、パッケージ受容部10aに受容させて装着されるものである。
本体部材10は、略平板状のベース部11、このベース部11の左右端部に立設された右前壁部12R、左前壁部12L、右後壁部13Rおよび左後壁部13Lを有し、全体として上面が開放された箱状をなしており、中央部分にこれら壁部に囲まれたパッケージ受容部10aが形成されている。
ベース部11には、パッケージ側接続パッド32に対応して左右方向に整列し上下に延びる複数のコンタクトスロット11aが形成されている。また、ベース部11の中央近傍には、左右一対となったフック挿入孔11cが、上下に貫通して形成されている。なお、本実施形態は、パッケージ側接続パッド32の配置構成に対応させて、前後に4列のコンタクトスロット11aを並べて設けた構成を例示している。
左前壁部12Lには、上下に延びた第1突起収容部12a、この第1突起収容部12aの後端部を上方から覆う第1突起係止部12b、および前端部において右方に突出した第1位置決め突起12cが形成されている。また、左前壁部12Lの前端上面には、コンタクト20の極番を示した本体側極番表示12dが設けられている。なお、右前壁部12Rは、上記の左前壁部12Lに対して左右対称に形成されているため、ここでの説明は省略する。
左後壁部13Lには、上下に延びた第2突起収容部13a、この第2突起収容部13aの後端部を上方から覆う第2突起係止部13b、前端部分に第3突起係止部13c、および後端部において右方に突出した第2位置決め突起13dが形成されている。なお、右後壁部13Rは、上記の左後壁部13Lに対して左右対称に形成されているので、ここでの説明は省略する。
コンタクト20は、図2(a)に示すように、鋸歯状の係止部(図示せず)が突出形成されて上下に延びる固定辺部22、この固定辺部22の先端側がU字状に折り返されて斜め上方に延びるアーム部23、アーム部23の先端に形成された接触部24、および固定辺部22の基端側が屈曲されて前後に延びるリード部21からなる。このコンタクト20は、例えば、リン青銅等の導電性弾性金属材料の薄板を、プレス加工等することで図示する形状に成形した上で、金メッキや錫メッキ等の所要の表面処理を施して形成される。
各コンタクト20は、本体部材10の下方から各コンタクトスロット11a内に挿入され、固定辺部22に形成された係止部が圧入されて本体部材10に固定保持される。本実施形態では、前後4列のコンタクトスロット11aのうち、前側2列のコンタクトスロット11aに対してはリード部21を前方に向けて、後側2列のコンタクトスロット11aに対してはリード部21を後方に向けて挿入した場合を例示している。取付姿勢にあっては、固定辺部22が上下に延びてアーム部23が斜め上方に延びるとともに、その先端に形成された接触部24がコンタクトスロット11aの上方に露出、すなわちパッケージ受容部10aの底部から露出している(図2(b)参照)。
そして、図2(a)に示すように、最前列のコンタクト20のリード部21は、ベース部11の前端部から前方に突出し、最後列のコンタクト20のリード部21は、ベース部11の後端部から後方に突出している。ベース部11における前から2列目および3列目のコンタクト20のリード部21と上下に対向する部分には、それぞれ上下に貫通した本体側確認孔11bが形成されている。上述のように、コンタクトスロット11aが、パッケージ側接続パッド32の配置構成に対応しているので、コンタクトスロット11aの上方に露出した接触部24は、パッケージ側接続パッド32と対応して露出している。また、コンタクトスロット11aに圧入固定された固定辺部22に対し、アーム部23および接触部24は、コンタクトスロット11a内において上下に揺動変位可能となっている。
保持部材40は、中央に開口部42を有して略矩形枠状に形成された本体枠41からなる。この本体枠41の左右側面には、左右側方に突出した第1基部43、第2基部44および第3基部45が形成され、これらの基部43,44,45の下端部には、前後方向に延びた第1保持突起43a、第2保持突起44aおよび第3保持突起45aが、各基部の前後両側に形成されている。なお、本体部材10、保持部材40および後述するカバー部材50は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリアミド(PA)、液晶ポリマー(LCP)などの電気絶縁性を備えた熱可塑性樹脂材料を用いて、射出成形等の成形手段により図示する形状に形成される。
以上ここまで、ICコネクタ1の基本構成について説明した。以下において、このICコネクタ1の組立構成について説明する。
まず、複数のコンタクト20が本体部材10のコンタクトスロット11aに挿入されて組み立てられ後、この本体部材10は例えばエンボスキャリアテープ等に収容された状態で出荷される。
出荷されたコネクタ本体10は、アッセンブリ装置に備えられたマウンターにより吸着されて搬送され、図1に示すようにプリント基板9上に載置される。ここで、プリント基板9の表面に露出して設けられた基板側接続パッド(図示せず)には、予め例えばフラックスを含有した半田が塗布されており、この基板側接続パッドとリード部21とを位置整合させた状態で載置される。そして、プリント基板9および本体部材10をリフロー炉内において所定の温度に加熱することにより、半田が溶けて基板側接続パッドとリード部21とが接続され、本体部材10がプリント基板9に表面実装される。
そして、表面実装された本体部材10のパッケージ受容部10aに、パッケージ側接続パッド32を下方に向けた状態でICパッケージ30を受容させる。このとき、ICパッケージ30は、右前壁部12R、左前壁部12L、右後壁部13Rおよび左後壁部13Lによって左右方向に位置決めされるとともに、2つの第1位置決め突起12cと2つの第2位置決め突起13dとにより前後方向に位置決めされる。このようにして、ICパッケージ30がパッケージ受容部10aに位置決め受容されると、各パッケージ側接続パッド32が対応する接触部24と接触して、ICパッケージ30がコンタクト20に弾性的に支持される。
この状態で、ICパッケージ30の上方を覆うように保持部材40を本体部材10に取り付ける。このとき、図5(a)に示すように、まず第1突起収容部12aに対して第1保持突起43aを、第2突起収容部13aに対して第2保持突起44aを、それぞれ上下に挿入する。そして、保持部材40を後方にスライド移動させることにより、第1突起係止部12bに第1保持突起43aが、第2突起係止部13bに第2保持突起44aが、第3突起係止部13cに第3保持突起45aがそれぞれ係合されてロック状態となる(図5(b)参照)。このロック状態にあっては、保持部材40によりICパッケージ30が全体として下方に押圧され、ICパッケージ30の下面とパッケージ受容部10aの底面とが近接した状態で保持される(図4、図6(a)および(b)参照)。そのため、保持部材40を取り付けることにより、パッケージ側接続パッド32と接触部24と接触状態が確実に維持される。
このようにして、ICコネクタ1にICパッケージ30を装着することにより、ICパッケージ30に記憶された情報を読み出したり、ICパッケージ30に情報を書き込んだりすることが可能となる。なお、保持部材40の基部43,44,45の各々には、前後両側に保持突起が形成されているので、保持部材40を図1に示す状態から180度回転させた場合であっても、同様に後方にスライド移動させて本体部材10に取り付け可能である。
以上、ICコネクタ1の組立構成について説明した。ここまでの説明から分かるように、ICコネクタ1は、ICパッケージ30を本体部材10の上方から押し込んで接続させる、いわゆる押圧挿入タイプであり、その構造上、コンタクト20の接触部24が上方に向けて露出している。そのため、特に本体部材10をエンボスキャリアテープに収容する際や、本体部材10をエンボスキャリアテープから取り出してマウンターで吸着搬送する際、接触部24に埃等の異物が付着しやすい。また、表面実装時に、気化して大気中を浮遊するフラックスが、接触部24に付着することもある。このように、接触部24に埃やフラックス等の異物が付着すると、例えばパッケージ側接続パッド32と接触部24とが接触不良を起こす可能性がある。
そこで、本発明に係るICコネクタ1においては、接触部24への異物付着を防止するために、本体部材10にコンタクト20を挿入した後にパッケージ受容部10aにカバー部材50を装着し、このカバー部材50が装着された状態でエンボスキャリアテープ等に収容して運搬する構成となっている。さらに、このカバー部材50が装着されたまま、本体部材10をプリント基板9に載置して表面実装し、ICパッケージ30を受容させる直前にカバー部材50を取り外すようになっている。以下、図7〜9を追加参照しながら、本願発明における特徴的な構成部材であるカバー部材50について、詳しく説明する。
カバー部材50は、図7(a)および(b)に示すように、略矩形平板状の本体部51、この本体部51の前縁部から下方に延びた前側部51F、後縁部から下方に延びた後側部51B、右縁部から下方に延びた右側部51R、および左縁部から下方に延びた左側部51Lから構成される。本体部51には、左右に延びた2つのカバー側確認孔52、および前後に延びた2つのフック形成用孔54が形成され、2つのフック形成用孔54の間であってカバー部材50の略中央部分に平らな吸着領域53が形成されている。
カバー側確認孔52は、図9(a)に示すように、本体部材10にカバー部材50が取り付けられた状態において、本体部材10に形成された本体側確認孔11bと上下に対向する部分に形成されている。フック形成用孔54は、後述する係止爪60aを形成するために、成形金型の構造上設けられたものである。なお、前側部51Fには前方に延びた前把持部55F、後側部51Bには後方に延びた後把持部55Bが、それぞれ形成されている。
本体部51の下面側には、前後各端部から順に、第1隔離壁56、第2隔離壁57および第3隔離壁58が左右に延びて形成されている。また、前後中央部分には、左右一対となって下方に延びた前後位置決め突起59、および左右方向に弾性変位可能となったフック部60が形成され、フック部60の先端内側には係止爪60aが形成されている(図7(c)参照)。前後位置決め突起59の前後幅は、フック挿入孔11cの前後幅よりも僅かに小さく形成されている。
そして、前側部51F、第1隔離壁56、右側部51Rおよび左側部51Lに囲まれて第1収容室61Fが形成されるとともに、第2隔離壁57、第3隔離壁58、右側部51Rおよび左側部51Lに囲まれて第2収容室62Fが形成される。本体部51の後側部分においても同様に、後側部51B、第1隔離壁56、右側部51Rおよび左側部51Lに囲まれて第1収容室61Bが形成されるとともに、第2隔離壁57、第3隔離壁58、右側部51Rおよび左側部51Lに囲まれて第2収容室62Bが形成される。
このように構成されたカバー部材50は、コンタクト20が挿入された後であってエンボスキャリアテープ等に収容される前に、パッケージ受容部10aに受容させるようにして装着される(図8参照)。このとき、フック部60がフック挿入孔11cに挿入され、係止爪60aがベース部11に係止されて装着状態が保持される(図9(b)参照)。この装着状態においては、図9(a)に示すように、最前列に位置した接触部24が第1収容室61Fに、前から2列目に位置した接触部24が第2収容室62Fに、前から3列目に位置した接触部24が第2収容室62Bに、最後列に位置した接触部24が第1収容室61Bにそれぞれ収容される。そのため、接触部24を外気から遮断することができ、外気中に含まれる異物(運搬中の埃や表面実装時のフラックス)が、接触部24に付着することを確実に防止できる。
本体部材10を搬送してプリント基板9に載置するときには、図8および9に示すように、カバー部材50に形成された吸着領域53をマウンター8で吸着してピックアップすることにより行われる。このように、カバー部材50に形成された吸着領域53を吸着して搬送する構成とすることで、例えば本体部材10の構造上、本体部材10に平らな吸着領域を形成できない場合であっても、マウンター8による吸着搬送が可能となる。よって、本体部材10に吸着領域53を形成する必要がないので、吸着領域53を考慮することなく本体部材10の形状設計を行うことができる。
また、図9(a)に示すように、本体部材10に本体側確認孔11bが、カバー部材50にカバー側確認孔52がそれぞれ形成されて、これらを利用して上側(カバー部材50側)からリード部21を確認可能となっている。そのため、例えば本体部材10をプリント基板9に載置してリフロー炉で加熱して表面実装した後、リード部21と基板側接続パッドとの接続状態を目視または自動検査装置により検査可能となる。なお、最前列および最後列に位置したコンタクト20のリード部21は、ベース部11に対して前方または後方に突出しているので、本体側確認孔11bおよびカバー側確認孔52がなくても検査可能である。
さらに、カバー部材50が装着される際には、前後位置決め突起59がフック挿入孔11cに挿入されてカバー部材50と本体部材10との前後方向の位置決めが行われると同時に、フック部60によりカバー部材50と本体部材10との左右方向の位置決めが行われる。そのため、本体部材10に対するカバー部材50の装着位置精度を高めることができるので、本体部材10をプリント基板9に載置する際の位置精度を高めることが可能となる。
ところで、本体部材10に対するカバー部材50の着脱は、前把持部55Fおよび後把持部55Bを掴み、フック部60をフック挿入孔11cに挿抜させて左右外側に弾性変位させることにより行う。
このように、フック部60を弾性変位させて着脱させる構成とすることで、着脱を簡易に行うことができるとともに、装着状態を確実に維持可能である。また、前把持部55Fおよび後把持部55Bを形成することにより、カバー部材50の取り扱い、特にパッケージ受容部10aへの着脱作業を簡便に行うことができる。
上述の実施形態において、カバー部材50の下面側に第1収容室61F、第1収容室61B、第2収容室62Fおよび第2収容室62Bを形成した構成を例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、これら収容室を有しない平板状のカバー部材を用いることも可能である。すなわち、カバー部材を装着により接触部24を下方へ押圧した状態(コンタクトスロット11a内に接触部24を押し込んだ状態)で覆うことにより、接触部24への異物付着を防止できる。このようにカバー部材を構成した場合には、カバー部材の形状をシンプルにすることができ、ICコネクタの製造コストを低減可能である。
1 ICコネクタ
9 プリント基板
10 本体部材
10a パッケージ受容部
11 ベース部(フック用係止部)
11b 本体側確認孔
20 コンタクト
21 リード部
24 接触部
30 ICパッケージ
32 パッケージ側接続パッド(パッケージ側端子部)
40 保持部材
50 カバー部材(ICコネクタ用カバー部材)
52 カバー側確認孔
53 吸着領域
60 フック部
61B,61F 第1収容室(覆い部)
62B,62F 第2収容室(覆い部)

Claims (5)

  1. 複数のパッケージ側端子部が配列方向に並んで形成されたICパッケージを着脱可能に接続するICコネクタであって、
    前記ICパッケージを着脱可能に受容するパッケージ受容部が上方に開口して形成された本体部材と、
    平板状のプリント基板に形成された基板側端子部に接触されるリード部および前記パッケージ側端子部に接触される接触部を備え、前記本体部材に取り付けられて前記リード部が前記本体部材に対して下方へ露出するとともに前記接触部が前記パッケージ受容部の内方に露出した複数のコンタクトと、
    前記ICパッケージを前記パッケージ受容部に受容させた状態で前記本体部材に取り付けられて、前記パッケージ側端子部と前記接触部とを接触させた状態に保持する保持部材とを有して構成され、
    前記基板側端子部に前記リード部を対応させて前記本体部材を前記プリント基板に載置させる時に、前記本体部材に対して前記ICパッケージおよび前記保持部材が取り外された状態で前記パッケージ受容部に着脱可能に装着されて前記パッケージ受容部を覆い、前記接触部と対向する下側部分に前記接触部を覆う覆い部、および上方に開放された上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されたカバー部材を備えたことを特徴とするICコネクタ。
  2. 前記接触部は、前記パッケージ受容部の底部に対して上方に突出しており、
    前記覆い部は、前記カバー部材の下側部分が溝状に凹んで形成されたことを特徴とする請求項1に記載のICコネクタ。
  3. 前記本体部材における前記リード部と上下に対向する部分に、上下に貫通した本体側確認孔が形成され、
    前記パッケージ受容部に装着された前記カバー部材における前記本体側確認孔と上下に対向する部分に、上下に貫通したカバー側確認孔が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のICコネクタ。
  4. 前記カバー部材は、下方に延びて形成されて側方に弾性変位可能となったフック部を備え、
    前記本体部材には、前記フック部を係止可能なフック用係止部が形成されており、
    前記フック部が側方に弾性変位することにより、前記フック用係止部に対して前記フック部が係脱されて、前記カバー部材が前記パッケージ受容部に着脱可能となったことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のICコネクタ。
  5. 複数のパッケージ側端子部が配列方向に並んで形成されたICパッケージを着脱可能に接続するICコネクタに用いられるICコネクタ用カバー部材であって、
    前記ICコネクタは、
    前記ICパッケージを着脱可能に受容するパッケージ受容部が上方に開口して形成された本体部材と、
    平板状のプリント基板に形成された基板側端子部に接触されるリード部および前記パッケージ側端子部に接触される接触部を備え、前記本体部材に取り付けられて前記リード部が前記本体部材に対して下方へ露出するとともに前記接触部が前記パッケージ受容部の内方に露出した複数のコンタクトとを有して構成されており、
    前記基板側端子部に前記リード部を対応させて前記本体部材を前記プリント基板に載置させる時に、前記本体部材に対して前記ICパッケージおよび前記保持部材が取り外された状態で前記パッケージ受容部に着脱可能に装着されて前記パッケージ受容部を覆い、前記接触部と対向する下側部分に前記接触部を覆う覆い部、および上方に開放された上側部分に吸着して搬送するための吸着領域が形成されたことを特徴とするICコネクタ用カバー部材。
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