JP2011154814A - 照明器具 - Google Patents

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JP2011154814A JP2010014373A JP2010014373A JP2011154814A JP 2011154814 A JP2011154814 A JP 2011154814A JP 2010014373 A JP2010014373 A JP 2010014373A JP 2010014373 A JP2010014373 A JP 2010014373A JP 2011154814 A JP2011154814 A JP 2011154814A
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Hiroaki Endo
弘章 遠藤
Yasuji Morimoto
泰次 森本
Tomohiro Kamiya
知宏 紙谷
Naomi Moribe
尚己 森部
Naoya Hamada
直哉 濱田
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【課題】放電ガス中の水銀の減少を阻止する。
【解決手段】照明器具は、ベース部材に取り付けられた照明ユニット1を有している。照明ユニット1は、水銀を含む放電ガスが封入された放電管21と、放電管21の外周面21aにおいて、放電管21の両端を閉塞する2つの閉塞部23a,23b近傍であってこれら閉塞部間に形成された2つの電極22とを含む放電ランプ20と、2つの電極間において、外周面21に接触するとともに放電ランプ20を支持する接触・支持部材33とを有している。接触・支持部材33は、空気よりも熱伝導率が大きく、放電管21からの接触・支持部材33を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、放電管21からの空気を介した放熱量よりも多い。
【選択図】図2

Description

本発明は、放電ランプを有する照明器具に関する。
従来から、液晶ディスプレイのバックライトや、スキャナーの原稿読取用光源、さらには照明用光源などに外部電極放電ランプが用いられている。外部電極放電ランプとして、例えば、特許文献1に開示されている外部電極放電ランプは、両端に形成された排気管(閉塞部)によって閉塞され、内部に水銀等の放電ガスが封入された発光管バルブ(放電管)と、発光管バルブの外周面であって2つの排気管の間に形成された外部電極とを含んでいる。そして、これら外部電極に高周波高電圧を印加すると、発光管バルブ内で放電が発生し、外部電極放電ランプが点灯するようになっている。本特許文献1において、放電ランプの最冷部に水銀の凝集が生じることが記載されている。
特開平5−82102号公報
上記特許文献1に記載の外部電極放電ランプにおいては、例えば、発光管バルブの両端であって電極間の外側に排気管が形成されているので、外部電極放電ランプを放電させたときに、排気管の温度が最も低くなると考えられる。これは、外部電極放電ランプを放電させたときに、外部電極が電圧の印加によって発熱し、電極間にある発光管バルブは発光による熱が発生するが、排気管は電極間の外側にあるため特に先端においては電極部の熱が伝わるのみであるからである。このように排気管の温度が最も低くなると、排気管内において放電ガス中の水銀が凝集することがある。放電ガス中の水銀が凝集すると、放電ガス中の水銀が減少していき、外部電極放電ランプの輝度が低下してしまう虞がある。
そこで、本発明の目的は、放電ガス中の水銀の減少を阻止する照明器具を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の照明器具は、一方向に沿って延在し、前記一方向の両端が閉塞され、内部に水銀を含む放電ガスが封入された放電管と、前記放電管の外周面において、前記放電管の両端を閉塞する2つの閉塞部近傍であってこれら閉塞部間に形成された少なくとも2つの電極とを含む放電ランプと、前記一方向に関して最も外側に配置された2つの電極間において、前記外周面に接触する接触部材と、前記電極に電圧を印加するための給電部材とを備えている。そして、前記接触部材は空気よりも熱伝導率が大きく、前記放電管からの前記接触部材を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、前記放電管からの空気を介した放熱量よりも多い。
これによると、放電管の閉塞部間に2つの電極が配置されていても、これら電極間にある放電管の外周面は接触部材と接触しており、放電管からの接触部材を介した放熱量が放電管からの空気を介した放熱量よりも多い。このため、接触部材と接触した放電管の接触箇所が、放電ランプを放電させたときに、閉塞部よりも温度が低くなる。このため、放電ガス中に含まれる水銀が閉塞部において凝集しにくくなる。この結果、放電ガス中の水銀の減少が阻止され、輝度の低下を阻止することができる。なお、放電管の接触部材を配置した部位において水銀の凝集が生じても、この領域は発光領域に存在しこの領域ではプラズマ放電が生じているため、凝集した水銀が再び蒸気化する。
本発明において、前記接触部材が、前記最も外側に配置された2つの電極の中間において、前記外周面に接触していることが好ましい。これにより、放電管内の水銀の長手方向の分布が対称的にでき、左右一方に偏りが生じることを防止して、左右の明るさのバランスを維持できる。
また、本発明において、前記接触部材を支持する板状部材をさらに備えていることが好ましい。これにより、放電管から接触部材に伝わった熱が板状部材に放熱されるので、接触部材と接触した放電管の接触箇所が、放電ランプを放電させたときに、閉塞部よりも温度を低くさせることが容易にできる。
また、本発明において、少なくとも一部に透明又は透光部を有し、前記放電ランプ及び前記接触部材を収納するカバーをさらに備えており、前記接触部材が、前記カバーと接触していることが好ましい。これにより、カバーの内部は、放電ランプを収納して閉鎖系を構成し、放電ランプが熱源となるため、必ず外気温度(環境温度)よりも高くなる。従って、放電管から接触部材に伝わった熱がカバーに放熱されるので、(さらには、カバー外面は大気に接しているため)接触部材と接触した放電管の接触箇所が、放電ランプを放電させたときに、閉塞部よりも温度を低くさせることが容易にできる。
また、本発明において、前記カバーは、筒状であることが好ましい。これにより、カバーは、放電ランプから何処でも略均等な位置に存在するため、より効率的に放熱できる。
また、本発明において、前記接触部材が、前記放電管の外周に沿って前記放電管を部分的に支持していることが好ましい。これにより、1つの接触部材で放電管を支持することが可能となり、部品点数の増加を抑制することができる。また、放電ランプが位置ズレしにくくなる。
また、本発明において、前記接触部材が、透明な樹脂から構成されていることが好ましい。これにより、接触部材が放電管の発光を遮りにくくなり、輝度の低下をより一層阻止することができる。
また、本発明において、前記放電ランプが複数設けられており、前記接触部材が、複数の前記放電管を支持していることが好ましい。これにより、1つの接触部材で複数の放電管を支持することが可能となり、部品点数の増加を抑制することができる。また、複数の放電ランプが位置ズレしにくくなる。
本発明の第1実施形態による照明器具の斜視図である。 (a)は図1に示す照明ユニットの断面図であり、(b)は図2(a)に示す接触・支持部材の正面図である。 図2に示す放電ランプを放電させたときの放電ランプの長手方向に関する部位の温度変化を示す説明図である。 本発明の第2実施形態による照明器具の斜視図である。 図4に示す接触・支持部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態による照明器具の接触・支持部材の変形例の正面図である。 本発明の第3実施形態による照明器具の斜視図である。 図7に示す接触・支持部材の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ以下に説明する。
本発明の第1実施形態による照明器具100は、図1に示すように、下に凸となる2つの斜面101aを有し、長手方向(一方向)に沿って長尺なベース部材101と、長手方向に関して各斜面101aの両端部に形成されたソケット102と、後述のキャップ50に形成されたプラグ(不図示)をソケット102に嵌め込んでベース部材101に取り付けられた2つの照明ユニット1とを有している。ソケット102は、インバータ電源(不図示)と電気的に接続されている。
また、ベース部材101の斜面101aは光を反射することが可能なように反射面に構成されている。このため、照明ユニット1のベース部材101に照射された光を反射することが可能となって、照明器具100の輝度が向上する。また、ベース部材101の反射面を構成する部位は、金属(例えば、ステンレス、アルミニウム、銅及び鉄など)から構成されている。
照明ユニット1は、図2(a)に示すように、長手方向に沿って延在した長尺な円筒状のランプカバー10と、ランプカバー10に挿入された2本の放電ランプ20と、ランプカバー10の端部を覆う2つのキャップ50とを含んでいる。
本実施形態におけるランプカバー10は、透明又は透光性のあるポリカーボネート樹脂から構成されているが、透明又は透光性を有するものであれば、どのような材料でもよい。例えば、アクリル樹脂やガラスなどの材料から構成されていてもよい。
各放電ランプ20は、ランプカバー10の長手方向に沿って延在した放電管21と、放電管21の外周面21aにおいて、放電管21の両端を閉塞する2つの閉塞部23近傍に形成された2つの電極22とを有している。放電管21は、一端に閉塞部23a、他端に閉塞部23bが形成されたガラス管から構成されており、内部に水銀を含む放電ガスが封入されている。つまり、一端が閉塞された円筒状のガラス管の他端から、内部に放電ガスが充填された状態でその他端が閉塞されて、放電管21が構成されている。なお、放電ガスのガス圧は30〜40Torrとなっている。
電極22は、導電ペーストを固化させたものであり、2つの閉塞部23a,23b間であって閉塞部23a,23b近傍において放電管21の全周にわたって形成されている。なお、電極22は、導電性を有しておれば、どのような材質から形成されていてもよい。また、閉塞部23bは、長手方向Aに沿った先細り形状を有しているが、閉塞部23aと同様に丸みを帯びた形状であってもよい。また、閉塞部23aが閉塞部23bと同様に長手方向Aに沿った先細り形状を有していてもよい。上記のように閉塞部23a、23bの形状は何れでもよいが、電極22を放電ランプ20の最端である閉塞部23a、23bまで延設させた場合(キャップ・帽子状電極)、ガラス厚の小さい部位に電界が集中して、孔空きなどの問題が生じる。特に安価な製造・加工方法を選択した場合、ガラス管の封止部(閉塞部)のガラス厚は不均一になり、局部的にガラス厚が小さい部位が存在することになる。本発明は、2つの閉塞部23a,23b間であって閉塞部23a,23b近傍において形成されており、閉塞部23a,23bには電極が配設されておらず、前記のような典型的な局部的にガラス厚の小さい部位で生じる孔空きなどの問題は生じないものである。
各キャップ50には、2つの給電端子51が設けられている。これら給電端子51は、キャップ50をランプカバー10の端部に嵌め込むことで、電極22を放電管21の径方向に関して挟むように構成されている。また、給電端子51は、キャップ50の外周面に凸設されたプラグ(不図示)と電気的に接続されており、プラグがソケット102に嵌め込まれることによって、電極22に電圧を印加することが可能となる。こうして、高周波高電圧がインバータ電源からソケット102、プラグ及び給電端子51を介して各電極22に印加されると、各放電管21内で放電が発生して放電ガスが発光する。こうして、照明器具100の照明ユニット1が発光する。
ランプカバー10内には、放電ランプ20の2つの電極22の中間において、放電管21の外周面21aと接触して配置されている接触・支持部材33が設けられている。前記接触・支持部材33は、図2(b)に示すように、円板形状を有しており、その外周面全体がランプカバー10の内周面と接触している。なお、接触・支持部材33は、その直径がランプカバー10の内径と同径もしくは若干大きい外径を有し、外周面がランプカバー10の内周面と密着して接触していることが望ましい。
また、接触・支持部材33には、2つの孔33aが形成されている。そして、放電ランプ20が、これら孔33aに通されて、2つの放電ランプ20が接触・支持部材33によって接触及び支持される。本実施形態における孔33aは、放電管21の外径と同径もしくは若干小さい径を有し、放電ランプ20が孔33aに通されたときに孔33aの内周面と放電管21の外周面21aとが密着して接触している。
上述したように接触・支持部材33は、2つの電極22の中間において、放電管21の外周面21aと接触して配置されている。また、支持部材33は、後述する支持部材31,32よりもその厚みが大きくなっている。例えば、図2に示す閉鎖系を構成し、放電ランプ径が6〜10mm、接触・支持部材33の材料がシリコン樹脂である場合、厚みは、5mm程度で形成される。さらに接触・支持部材33は、透明なシリコン樹脂から構成されており、密着性を有し、空気よりも熱伝導率が大きくなっている。このような接触・支持部材33が設けられていることで、放電管21からの接触・支持部材33を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、放電管21からの空気を介した放熱量よりも多くなる。さらに接触・支持部材33は、後述の温度T3が最も低い温度となるようにその形状などが決定されている。
また、2つの支持部材31,32は、図2(a)に示すように、放電ランプ20の電極22間であって当該電極22近傍において放電ランプ20を支持している。また、支持部材31、32は上述の接触・支持部材33のように放熱を期待するものではなく単に放電ランプ20を放電管21が位置ズレしにくくなるように間隔を保って支持するものである。従って、支持部材31,32は、接触・支持部材33とは異なる材質で形成されていてもよい。例えば、透明なポリカーボネート樹脂から構成することができる。
続いて、照明ユニット1を発光させたときの放電ランプ20の長手方向に関する部位の温度変化について、図3を参照しつつ以下に説明する。照明ユニット1を発光させるには、キャップ50に形成されたプラグをソケット102に差し込んで、各放電ランプ20の電極22に電圧を印加する。すると、放電ランプ20の電極22間が放電し、放電管21の電極22間が発光領域となって発光する。
この放電ランプ20を放電させているとき、電極22は電圧の印加によって発熱する発熱領域となり、図3に示すように、電極22の発熱領域の温度T1が最も高い温度となる。そして、発光領域においても、プラズマ放電が生じており高温である。このときの温度は温度T1より小さく、後述の温度T2よりも高い。また、閉塞部23a,23bにおいては、電極22間の外側にあって電極部22で発生した熱が伝わるのみであるため、当該閉塞部23a,23bの最も外側の端部の温度が発熱領域及び発光領域における温度よりも低くなる。特に、閉塞部23bの先端部における温度T2が低くなる。このように閉塞部が電極22よりも外側に配置されていると、上述のように閉塞部の温度が発熱領域及び発光領域における温度よりも低くなり、この部位において放電ガス中の水銀が凝集する虞がある。しかしながら、本発明のように放電管21の外周面21aと接触する接触・支持部材33を電極22間に設けていることで、この接触・支持部材33が存在する領域が放熱領域となり、放電管21の熱が接触・支持部材33へと放熱されていく。さらに接触・支持部材33はランプカバー10とも接触しているので、接触・支持部材33に伝わった熱はランプカバー10にも放熱されていき、最終的にはランプカバー10を介して外気に放熱される。この結果、図3に示すように、放電管21の放熱領域における温度T3が最も低い温度となる。このように閉塞部23bの温度T2よりも低い温度T3が存在することで、当該閉塞部23bでの水銀の凝集が生じにくくなる。そして、例え、放電管21の放熱領域において水銀の凝集が生じても、この領域は発光領域に存在しこの領域ではプラズマ放電が生じているため、凝集した水銀が再び蒸気化する。なお、支持部材31,32と放電管21との接触箇所においても、放電管21から支持部材31,32への放熱が生じているが、支持するのみの目的であり、自身の放熱性能も小さいため、図3においてもほとんど温度は低下していない。
なお、閉塞部23a,23bはランプカバー10及びキャップ50で構成された閉鎖空間に配置されているので、この閉鎖空間内の気温よりも温度T2が低くなることがなく、本実施形態においては温度T2が閉鎖空間内の気温よりも若干高くなっている。一方、温度T3の上限値は、温度T2以下でよく、このような閉鎖空間を構成することにより、ランプカバー10を隔て、内部空間が外部空間(外気)よりも高い温度になるので、放電管21の外周面21aの温度を閉塞部23a,23bの温度以下(T3)にすることが容易にできる。つまり、接触・支持部材33の材料選択範囲が広がり、また接触・支持部材33を必要以上に大きくする必要が無くなる、従って、接触・支持部材33の材料と形状の決定が簡単になる。なお、前述のように好適には、接触・支持部材33が放電管21の外周面21a及びランプカバー10の内周面に密着するように形状及び材質を決定するとよい。こうすれば、接触・支持部材33をより小さく又は形状を簡素化することが可能となる。
以上のように、本実施形態によると、放電管21の閉塞部23a,23b間に2つの電極22が配置されていても、これら電極22間にある放電管21の外周面21aは支持部材33と接触しており、放電管21からの接触・支持部材33を介した放熱量が放電管21からの空気を介した放熱量よりも多い。このため、支持部材33と接触した各放電管21の接触箇所が、放電ランプ20を放電させたときに、閉塞部23bよりも温度が低くなる。このため、放電ガス中に含まれる水銀が閉塞部23bにおいて凝集しにくくなる。この結果、放電ガス中の水銀の減少が阻止され、輝度の低下を阻止することができる。
また、接触・支持部材33が、2つの電極22の中間において外周面21aと接触しているので、放電管内の水銀の長手方向の分布が対称的にでき、左右一方に偏りが生じることを防止して、左右の明るさのバランスを維持できる。
また、接触・支持部材33が、透明な樹脂(シリコン樹脂)から構成されているので、接触・支持部材33が放電管21の発光を遮りにくくなり、輝度の低下をより一層阻止することができる。
また、接触・支持部材33に孔33aが2つ形成され、1つの支持部材33で2つの放電ランプ20を支持することができるので、各放電ランプ20を支持するための支持部材を設ける必要が無くなって、部品点数の増加を抑制することができる。また、接触・支持部材33は、放電管21と単に接触しているだけでなく、2つの放電管21を支持しているので、各放電管21が位置ズレしにくくなる。例えば、本実施形態では、放電ランプ20と放電ランプ20の径方向の間隔を保持することができる。
また、照明器具100が、放電ランプ20及び支持部材33を収納するランプカバー10を有していることで、放電ランプ20の損傷を抑制することができる。さらに、ランプカバー10と接触・支持部材33が接触しているので、放電管21から接触・支持部材33に伝わった熱がランプカバー10に放熱される。このため、接触・支持部材33と接触した放電管21の接触箇所が、放電ランプ20を放電させたときに、閉塞部23bよりも温度を低くさせることが容易にできる。
本実施形態における支持部材31,32は、特に設けていなくてもよい。さらには、孔31a,32aの周長の1/3程度を欠設するような切欠部を支持部材31,32に形成し、当該欠設された孔によって放電管21を周方向に関して部分的に支持してもよい。そして、照明ユニットからの光を照射する方向に切欠部を配置しておけば、支持部材を特に透明な樹脂で構成しなくても、放電管21の発光を遮りにくくなり、輝度の低下を阻止することができる。
続いて、本発明の第2実施形態による照明器具200について、図4及び図5を参照しつつ以下に説明する。なお、第1実施形態と同様なものに関しては同符号で示し説明を省略する。本実施形態における照明器具200は、図4に示すように、一方向に長尺な板状部材202と、板状部材202の長手方向と直交する方向に並設された4本の放電ランプ20と、板状部材202に取り付けられ放電ランプ20を支持する4つの接触・支持部材230と、板状部材202に取り付けられ放電ランプ20の電極22を把持する8つの給電端子251とを有している。
板状部材202は、絶縁性を有する基板203と、基板203の上面に積層され板状部材202の上層(一表面)を構成する2枚の絶縁性を有する絶縁板204a,204b及び1枚の反射板205とを有している。なお、絶縁板204a,204bは、熱伝導率が小さい材料からなる。なお、反射板205は、空気よりも熱伝導率が大きい材料からなり、金属(例えば、ステンレス、アルミニウム、銅及び鉄などの板)から構成されており、背面は絶縁性の加工が施されている。
絶縁板204a,204bは、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂からなり、基板203の長手方向の両端部に形成されている。つまり、絶縁板204a,204bは、基板203の長手方向に関して、反射板205を挟んで互いに離隔して配置されている。また、絶縁板204a,204bは基板203の長手方向と直交する方向に延在しており、絶縁板204aが各放電ランプ20の閉塞部23a、絶縁板204bが各放電ランプ20の閉塞部23bに跨って配置されている。これら絶縁板204a,204bは、基板203に設けられたインバータ電源206と電気的に絶縁されている。なお、インバータ電源206には図示しないプラグを介して100Vの交流電源が供給される。
給電端子251は、導電性材料から構成されており、絶縁板204a,204bのそれぞれに設けられた4つずつの孔に設けた図示しない導電板に固定させ、前記導電板と共に、前記基板203に設けられたインバータ電源206と電気的に接続されている。また、給電端子251は、電極22を放電管21の径方向に挟むことが可能なように構成されている。この構成において、高周波高電圧がインバータ電源206から給電端子251を介して各電極22に印加されると、各放電管21内で放電が発生して放電ガスが発光する。こうして、照明器具200が発光する。
各接触・支持部材230は、図4に示すように、第1実施形態の接触・支持部材33と同様に、2つの電極22の中間において、放電管21の外周面21aと接触して配置されている。また、接触・支持部材230は、図5に示すように、放電管21をその径方向に関して挟むことが可能なように一対の把持部材231,232から構成されている。各把持部材231,232は、反射板205に固定されるフランジ231a,232aと、フランジ231a,232aから上方に延在し中央に湾曲部231b,232bを有する把持部231c,232cとを有している。これら把持部材231,232は、2つの湾曲部231b,232bで放電管21を径方向に挟むことが可能なように、フランジ231a,232aが反射板205に固定されている。
また、接触・支持部材230は、空気よりも熱伝導率が大きい金属から構成されている。このような接触・支持部材230が設けられていることで、第1実施形態と同様に、放電管21からの接触・支持部材230を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、放電管21からの空気を介した放熱量よりも多くなる。さらに接触・支持部材230は、温度T3が最も低い温度となるようにその形状などが決定されている。これにより、各放電ランプ20の2つの電極22の中間には放熱領域が構成され、照明器具200を発光させたときに、放電管21の熱が接触・支持部材230から反射板205へと効果的に放熱される。こうして、当該放熱領域が最も温度の低い領域となる。ただし、反射板205への熱伝達量を大きくするため、接触・支持部材230は、図示しない支持専用の部材を設けた場合、放熱性能を確保するため、支持専用の部材より少し大きめである必要がある。
以上のように、本実施形態においても、電極22間にある放電管21の外周面21aは接触・支持部材230と接触しており、放電管21からの接触・支持部材230を介した放熱量が放電管21からの空気を介した放熱量よりも多い。このため、接触・支持部材230と接触した各放電管21の接触箇所が、放電ランプ20を放電させたときに、第1実施形態と同様に、閉塞部23bよりも温度が低くなる。このため、放電ガス中に含まれる水銀が閉塞部23bにおいて凝集しにくくなる。この結果、放電ガス中の水銀の減少が阻止され、輝度の低下を阻止することができる。また、接触・支持部材230が板状部材202に固定され、当該接触・支持部材230が放電ランプ20を支持しているので、放電ランプ20が位置ズレにくくなる。なお、第1実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることが可能である。
第2実施形態における接触・支持部材230は、一対の把持部材231,232から構成されていたが、図6に示すように、反射板205に固定されるフランジ241と、放電管21を把持するU字形状の把持部242と、フランジ241と把持部242とを連結する連結部243とを有する1つの接触・支持部材240から構成されていてもよい。この場合、放電管21の発光を遮りにくくなり、輝度の低下を阻止抑制することができるとともに、接触・支持部材240を構成する部品点数が減少し、接触・支持部材240を反射板に固定しやすくなる。なお、この接触・支持部材240も支持部材230と同じ材料から構成されている。
また、上述した第1実施形態において、図1に示す照明器具100はランプカバー10を有しているが、放電ランプ20を覆うランプカバー10などが設けられていなくてもよい。この場合、上述のベース部材101の斜面(反射面)101aに、図4に示した接触・支持部材230を設けて放電管21を把持してもよい。こうすることで放電管21の発光領域中に放熱領域を設けることが可能となり、上述の第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
すなわち、図1に示すようにベース部材101の反射面を構成する部位は、金属(例えば、ステンレス、アルミニウム、銅及び鉄など)から構成されている各斜面101aであるが、上述の第2実施形態の図4に示す反射板205と同様に、これらは熱伝導率が高く、また大面積を持って外部大気と接している。すなわち、各斜面101a及び反射板205の温度は若干高くなってもほぼ大気温度を維持でき、かつ大容量の放熱能力をもっている。一方、放電管21両端の閉塞部23a、23bは、直接大気と接触しているだけで発熱源である電極部温度による支配が強く大気温度の影響があったとしても少しである。上述のように、各斜面101a及び反射板205に接触・支持部材230を取り付ければ、放電管21の発光領域の熱は接触・支持部材230を介して放熱容量の大きい各斜面101a及び反射板205に逃がすことができる。つまり、放電管21の放熱領域の温度が最も低くなるように寄与する。
続いて、本発明の第3実施形態による照明器具300について、図7及び図8を参照しつつ以下に説明する。なお、第1及び第2実施形態と同様なものに関しては同符号で示し説明を省略する。本実施形態における照明器具300は、図7に示すように、第2実施形態の照明器具200において接触・支持部材230に代えて接触・支持部材330を設け、これらを覆うカバー301が設けられて構成されている。インバータ電源206にはカバー301より引き出されたプラグ302を介して100Vの交流電源が供給される。
カバー301は、透明又は透光性のあるアクリル樹脂から構成された箱形状を有している。カバー301の絶縁板204a,204bを取り囲む領域には、不可視加工が施されており、ちょうど電極22、閉塞部23a,23b及び絶縁板204a,204bなどが外部から見えなくなっている。カバー301の絶縁板204a,204bを囲む領域以外は透明又は透光部301aとなる。これにより、照明器具300は、当該透明又は透光部301aから発光させることが可能となる。
また、カバー301の不可視加工が施された部位には、4つの取り付けフランジ303が設けられている。図7においては、手前にある2つの取り付けフランジ303だけを描いているが、取り付けフランジ303は、カバー301の奥側にも2つ設けられている。このようにカバー301に取り付けフランジ303が設けられていることで、照明器具300を天井や壁面にネジなどを用いて取り付けることが可能となる。
接触・支持部材330は、図7に示すように、第2実施形態の接触・支持部材230と同様に、2つの電極22の中間において、放電管21の外周面21aと接触して配置されている。また、接触・支持部材330は、図7及び図8に示すように、放電管21の長手方向と直交する方向に延在した一対の板状部材331,332から構成されている。これら板状部材331,332は、4本の放電管21に跨って延在しており、放電管21を把持する湾曲部331a,332aが4つずつ設けられている。板状部材331は、反射板205上に固定されている。そして、板状部材332は、放電ランプ20を湾曲部331a上に並べた後、図示しないネジなどによって板状部材331に固定されるとともに、カバー301が設けられ、透光部301a内面と(板状部材332上面が)接触する。こうして、一対の板状部材331,332、すなわち、接触・支持部材330によって4本の放電ランプ20が支持される。
また、接触・支持部材330は、透明なシリコン樹脂から構成されていることが好ましい。このような接触・支持部材330が設けられていることで、第1実施形態と同様にカバーの内部は、各放電ランプ20を収納して閉鎖系を構成し、放電管21から接触・支持部材330に伝わった熱がカバー301に放熱され、放電管21からの接触・支持部材330を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、放電管21からの空気を介した放熱量よりも多くなる。さらに接触・支持部材330は、温度T3が最も低い温度となるようにその形状などが決定されている。これにより、各放電ランプ20の2つの電極22の中間には放熱領域が構成され、照明器具300を発光させたときに、放電管21の熱が接触・支持部材330からカバー301へと効果的に放熱される。こうして、当該放熱領域が最も温度の低い領域となる。
以上のように、本実施形態においても、電極22間にある放電管21の外周面21aは接触・支持部材330と接触しており、放電管21からの接触・支持部材330を介した放熱量が放電管21からの空気を介した放熱量よりも多い。このため、接触・支持部材330と接触した各放電管21の接触箇所が、放電ランプ20を放電させたときに、第1及び第2実施形態と同様に、閉塞部23bよりも温度が低くなる。このため、放電ガス中に含まれる水銀が閉塞部23bにおいて凝集しにくくなる。この結果、放電ガス中の水銀の減少が阻止され、輝度の低下を阻止することができる。また、放電ランプ20がカバー301によって覆われるので、放電ランプ20の損傷を抑制することができる。なお、第1及び第2実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることが可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の第1〜第3実施形態における接触・支持部材33,230,330は、空気よりも熱伝導率が大きい材料からなり、上述したような接触構造を構成するものであれば、材料・形状等これに限るものではない。また、2つの電極22の中間を除く電極22間に接触・支持部材を配置して外周面21aと接触・支持部材とを接触させてもよい。
また、第1実施形態において、ランプカバー10は円筒状のものを用いたが、例えば半月型の2つの樋状の部品に分けて嵌め合わせる、又は溝を形成させスライドさせるなどして構成してもよいし、前記樋状の部品の一方のみがランプカバー10であるように構成してもよい。
また、第2実施形態において、反射板205は、熱伝導率が大きい金属から構成されているが、例えば反射板205を取り付け、またインバータ電源206などの電源装置の基盤となる器具本体も通常は銅や鉄などの金属板が使用される。反射板205としてプラスチックのような熱伝導率の小さいものを用いる場合は、反射板205に孔を設け、接触・支持部材230を器具本体に取り付けるようにしてもよい。
1 照明ユニット
10 ランプカバー
20 放電ランプ
21 放電管
21a 外周面
22 電極
23a,23b 閉塞部
33,230,330 接触・支持部材
51,251 給電端子(給電部材)
100,200,300 照明器具
202 板状部材
301 カバー

Claims (8)

  1. 一方向に沿って延在し、前記一方向の両端が閉塞され、内部に水銀を含む放電ガスが封入された放電管と、前記放電管の外周面において、前記放電管の両端を閉塞する2つの閉塞部近傍であってこれら閉塞部間に形成された少なくとも2つの電極とを含む放電ランプと、
    前記一方向に関して最も外側に配置された2つの電極間において、前記外周面に接触する接触部材と、
    前記電極に電圧を印加するための給電部材とを備えており、
    前記接触部材は空気よりも熱伝導率が大きく、前記放電管からの前記接触部材を介した放熱量が、単位面積及び単位時間当たり、前記放電管からの空気を介した放熱量よりも多いことを特徴とする照明器具。
  2. 前記接触部材が、前記最も外側に配置された2つの電極の中間において、前記外周面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記接触部材を支持する板状部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 少なくとも一部に透明又は透光部を有し、前記放電ランプ及び前記接触部材を収納するカバーをさらに備えており、
    前記接触部材が、前記カバーと接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
  5. 前記カバーは、筒状であることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
  6. 前記接触部材が、前記放電管の外周に沿って前記放電管を部分的に支持していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具。
  7. 前記接触部材が、透明な樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明器具。
  8. 前記放電ランプが複数設けられており、
    前記接触部材が、複数の前記放電管を支持していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明器具。
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