JP2015222732A - 発光ダイオードランプ及び発光ダイオードユニットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光ダイオードランプ20は、角柱状の支持部材13の側面と支持部材13の頂部に配置された錐体18の面とに発光ダイオード11を実装した発光ダイオードユニット10と、前記発光ダイオードユニット10の発光面を覆うガラス製のカバーとを備え、前記発光ダイオードユニット10の支持部材13の軸方向の高さが前記支持部材13の外接円の直径の1.5倍から3.5倍の長さである。
【選択図】図1
Description
A.発光光束が大きく広く、遠くまで照らすことが出来るため、街路灯や防犯灯など屋外の用途に広く用いられてきた。またベースダウン、ベースアップの器具にも使われてきた。
B.消費電力が高く寿命が短い(約10000時間)。
C.水銀放電で発光するため、発光管内の水銀が蒸発して明るさが安定するまで時間を要する。
A.光の指向性が高く、下面方向への直下照度の改善などある一定方向の照射には向いている(特許文献1:特開2009−4130)。
この場合数個の配置で良く、LED自体が発生する発熱量が少なく、HIDランプのような放電ランプに比べ約40000時間という高い寿命が維持できる。
B.屋外用の従来HIDランプに替わるLEDランプとして以下のようなランプが考案されている。
従来放電ランプと同様にガラスバルブに不活性ガスを封入し、封止した後、スクリュー形の口金を取付けることで、従来放電ランプとの互換性を容易にすると同時にLEDの背後に凹面鏡を設けることでLEDの光の放射角を拡げている(特許文献2:特開昭62−124781)。
B.配光に方向性がなく発光ダイオード11の光がほぼ全方向に配光されれば、下面に主に照射される略水平点灯の街路灯だけでなく、ベースダウン、ベースアップの器具にも対応可能である。
C.特許文献2のLEDランプではHIDランプと遜色ない配光及び発光強度を得ることは難しく、LEDの数を大幅に増やし、HIDランプ同様LEDの光を、全方向に向ける必要がある。
D.多数のLEDの集積によりランプ内が高温となり、LEDが早く劣化して特許文献1のLEDランプのような寿命を維持することが難しくなる。また、LEDが発生する熱を逃がすために特許文献1のような金属性の放熱体をLED基板の下面に設置した場合、LEDの数が多く、LEDを縦長の円筒状のバルブに沿って配置するため、放熱体が重くなるだけでなく、縦長配置の長さが長くなるほどその放熱効率は悪くなる。
E.多数のLEDを使用しHIDランプ同様LEDの光を全方向に向けるためには、ランプの長さ方向、円周方向にLEDを分散して配置しなければならず、そのような形状のLED基板を製造するためには、材料費も製造コストも高額となる。
角柱状の支持部材の側面と、前記支持部材の頂部に配置された錐体の面とに発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットと、
前記発光ダイオードユニットの発光面を覆うカバーと
を備えたことを特徴とする。
(1)第1の形態(図1〜図6)
図1に発光ダイオードユニット10の正面側面図、図2に平面図を示す。
図3に発光ダイオードランプ20の正面側面図、図4に平面図を示す。図5に、口金23なしの正面側面図を示す。
発光ダイオードユニット10は、アルミニウム製の八角柱の支持部材13を有する。支持部材13は発光ダイオード11を保持する保持部材である。発光ダイオードユニット10は、支持部材13の頂部に八つの面を持つ台形状の錐体18を有する。
また、八角柱の底面中心にも八角柱の支持部材13の軸方向に軸支柱15が取付けられている。
これらの各支柱の材質はステンレス製である。
発光ダイオード11を搭載する基板は、フレキシブル基板12である。フレキシブル基板12に発光ダイオード11を搭載し、フレキシブル基板12をアルミニウム製の基板に貼り付ける。縦長の基板を連結して角柱形状の多面体構造物を形成する。角柱形状の多面体構造物の頂部を角垂形状にすることで、ガラスバルブ21の半球状またはドーム状の頂部に適合させることができる。角垂形状部分に発光ダイオード11を配置することができる。角垂形状部分の曲げ角度は、ガラスバルブ21の頂部の半径Rに応じて決定する。
発光ダイオードランプ20は、筺体24を備えている。筺体24は、ガラスバルブ21とフレア管22とを有する。筺体24は、すべて透明である。あるいは、発光ダイオード11が配置されていない筺体24の下部は、不透明でもよい。ガラスバルブ21は、上部が半球状の円筒形の形状をしている。
八角柱の支持部材13の底面中心から八角柱の支持部材13の軸方向に導出されている軸支柱15は、フレア管22がピンチされるときに、軸支柱15の端部が埋め込まれるように、フレア管22に埋設される。八角柱の支持部材13の底面から導出された導入線17は、ガラスバルブ21端部に融着されたガラス製のフレア管22がピンチされるときに、導入線17の端部がフレア管22の端部から導出されるように、フレア管22に埋設される。
(2)第2の実施の形態(図なし)
第1の実施の形態での透明で熱伝導性のシリコーン樹脂の代わりに、透明な熱伝導性液体としてパーフルオロカーボン(Perfluorocarbon)液体が充填されてもよい。パーフルオロカーボン液体は高密度で発光ダイオード11が発生する熱を効率よく吸収しガラスバルブ21に伝達する。パーフルオロカーボン液体は、絶縁性の液体で導入線17等の配線部に接触してもショートの問題はない。
(3)第3の実施の形態(図7〜図13)
以下、実施の形態1,2と異なる点を説明する。
図7に発光ダイオードユニット10の支持部材13の展開図を示す。
図8、図9に、支持部材13の折り曲げ組み立て後の支持部材30の正面側面図、平面図を示す。図7では、発光ダイオードを実装前の支持部材13を図示している。図7の支持部材13に発光ダイオードや回路を実装して、その後、折り曲げ組み立てて、図8、図9の折り曲げ組み立て後の支持部材30の形状になる。
八角錐の八つの面のうち4つの面発光ダイオード11を各1個を搭載する。また、八角柱の支持部材13の八つの面に発光ダイオード11を1列に各3個搭載する。
上記支持部材13は絶縁処理され、発光ダイオード基板を兼ねる。
円筒状のバルブの断面の中心から八角柱の支持部材13側面に垂直に伸ばした線の、八角柱の支持部材13側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δk(前記支持部材13の一側面の中央からバルブ内面との距離Δk)は、2.4mmである。
八角柱の支持部材13の高さhは、110mmである。
角形の外接円の直径dは、44.8mmである。
多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wが17.15mm、
円筒状のバルブの断面の中心から多角柱側面に垂直に伸ばした線の、多角柱側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δkが3.0mm、
E39口金23仕様のHIDランプと互換性のあるガラスバルブ21の内径Dが48mmを満足する多角形を選定する。
D:ガラスバルブ21の内径
d:発光ダイオードユニット10の外接円の直径
w:発光ダイオードユニット10の一側面の幅
b:ガラスバルブ21の中心から発光ダイオード11までの距離
Δr:ガラスバルブ21の内径Dと外接円の直径dとの差
Δk:発光ダイオード11からガラスバルブ21の内面までの半径方向の距離
Δg:発光ダイオード11から外接円までの半径方向の距離
発光ダイオードユニット10の一側面の幅wは、発光ダイオード11の幅方向の大きさ以上でありかつ信号線が配線できる幅以上である。また、フレキシブル基板を貼り付ける場合は、幅wは、フレキシブル基板の幅以上でありかつ信号線が配線できる幅以上である。
1.支持部材13の折り曲げ回数は少なくなる。
2.錐体18の頂部の位置合わせが容易になる。
1.発光ダイオード11がガラスバルブ21の内面に近づく。
2.放熱効果が高くなる(後述する実施の形態4)
Sin(180°/n)=w/d
より、
d=w/Sin(180°/n)
で表される。
Δg=d/2−b
b=√((d/2)2−(w/2)2)
より、
Δg=(d/2)−√((d/2)2−(w/2)2)
で表される。
Δr=Δk−Δg
で表される。
D=d+2Δr
=d+2(Δk−Δg)
=d+2(Δk−(d/2)+√((d/2)2−(w/2)2))
=d+2Δk−d+2√((d/2)2−(w/2)2)
=2Δk+2√((d/2)2−(w/2)2)
=2Δk+2√((w/2Sin(180°/n))2−(w/2)2)
で表される。
さらに、E26口金23仕様のHIDランプと互換性のあるガラスバルブ21の内径38.6mmを満足する多角形を、図15の表から選定する。
前述したとおり、Sin(180°/n)=w/dであるから、この式によれば、nを決定すると、wとdの比がわかる。
n=5のとき、Sin(180°/n)=0.59=w/d
n=6のとき、Sin(180°/n)=0.50=w/d
n=7のとき、Sin(180°/n)=0.43=w/d
n=8のとき、Sin(180°/n)=0.38=w/d
n=9のとき、Sin(180°/n)=0.34=w/d
n=10のとき、Sin(180°/n)=0.31=w/d
したがって、nを4〜10としたい場合、wはdの0.71〜0.31にすればよい。
nを6〜8としたい場合、wはdの0.5〜0.38にすればよい。
D=2Δk+2√((w/2Sin(180°/n))2−(w/2)2))
により、nとΔkとが定まれば、wとDとの比が求められる。
D=48mmのとき、w=17.15mmは、Dの0.36倍である。
D=38.6mmのとき、w=17.15mmは、Dの0.44倍である。
w=17.15mm、Δk=3.0mmのとき、n=8
w=17.15mm、Δk=4.0mmのとき、n=8
w=15.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=8
w=20.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=6
w=17.15mm、Δk=3.0mmのとき、n=6
w=17.15mm、Δk=4.0mmのとき、n=6
w=15.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=6
w=5.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=17
(4)第4の実施の形態(図20〜図29)
好適な発光ダイオードユニット10の高さと径の寸法比および発光ダイオード11とガラスバルブ21内径部の距離について述べる。
(図20〜図23)
・実施の形態3と同様に発光ダイオード基板を兼ねるアルミニウム製の支持体により異なる八角柱の支持部材13の外接円径Dと八角柱の支持部材13の高さhの発光ダイオードユニット10を作成した(図22、図21)。
・頂部の八角錐は省略した。発光ダイオード11は八角柱の支持部材13の側面の各面に縦1列各3個搭載。
・発光ダイオード11の搭載位置は、
A.各面の高さ方向の中点(b点)、
B.上記Aの位置の発光ダイオード11と側面上端辺の中点(a点)、
C.上記Bの位置の発光ダイオード11と側面下端辺の中点(c点)
のそれぞれ1個合計3個、発光ダイオードユニット10全体では24個搭載した。
・実施の形態1及び実施の形態3と同様のガラスバルブ21の端部を封止し、スクリュー形の口金23を装着する方法でランプを作成した。
・ランプは窒素ガスのみを充填して封止したもの、パーフルオロカーボンで空間部のほぼすべての部分を満たした後、窒素ガスを吹き込みながら封止したものの2種類作成(図22)した。
・異なるD:h比の発光ダイオードユニット10はそれぞれが比較できるようにその外接円の径と角柱の高さで構成される体積Vを同一とした。ランプの器具装着性は、器具の形状によっても大きく左右されるが、異なるD:h比の発光ダイオードユニット10のランプの器具装着性について上記Vを同一とすることで簡易的に条件をそろえた。
・発光ダイオード11とガラスバルブ21内径部の距離Δdはガラスバルブ21の径を変えることで変化させた(図23)。
・それぞれのランプを電力、電圧、電流等の条件を同一にして口金23部を下にして点灯した。ガラスバルブ21外面の以下の3点の温度を測定した。
上部の発光ダイオード11の位置(上記B.)に相当する点:a点、
中央部の発光ダイオード11の位置(上記A.)に相当する点:b点、
下部の発光ダイオード11の位置(上記C.)に相当する点:c点
(好適なh/D)
・図24の表−6:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体なし。
図25に示すように、h/Dが大きいほど温度が下がる。h/D:1.5前後よりh/Dが大きい範囲においてもっとも温度が高いa点においても100℃を下回る。また、温度の下降程度h/D:1.5前後から2.0にかけて、よりなだらかになる。この傾向はより発光ダイオード11に近く、ランプのより上方の部分であるa点でより顕著となる。・図26の表−7:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)有。
図27に示すように、表−6に比べ全体的に温度が下がる。透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)の効果である。
h/Dが大きいほど温度が下がる。温度の下降程度h/D:1.5前後から2.0にかけて、よりなだらかになる。この傾向はより発光ダイオード11に近く、ランプのより上方の部分であるa点でより顕著となる等の効果は透明熱伝導媒体なしほど顕著ではないが同様の傾向が見られる。
好適な発光ダイオード11とガラスバルブ21の内面との距離について述べる。
・図28の表−8:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)有。
・発光ダイオード11の表面とガラスバルブ21内面の半径方向の距離Δdはガラスバルブ21の径を変えることで変化させた(図23)。
(5)第5の実施の形態(図30〜図34)
図30は、八角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図である。
図31は六角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図である。
図32〜図34に、発光ダイオードランプ20を搭載した照明器具を示す。配光に方向性がなく発光ダイオード11の光がほぼ全方向に配光されるので、下面に主に照射される略水平点灯の街路灯(図32)だけでなく、ベースダウン、ベースアップの照明器具(図33、図34)にも対応可能である。
特徴1.
発光ダイオードランプ20は、角柱状または円筒状の支持部材13に発光ダイオード11を実装した発光ダイオードユニット10を筺体24内に配置し、前記発光ダイオードユニット10より導出された導入線17を前記筺体24の端部に嵌合した口金23に配線した。
発光ダイオードランプ20は、前記発光ダイオードユニット10の発光面を前記筺体24の一部であるガラス製のカバーで覆うとともに、前記ガラス製のカバー内面と前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が近接または接触している。
発光ダイオードランプ20は、前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが前記角柱状の支持部材13の底面の外接円または前記円柱状の支持部材13の底面の直径より長いことを特徴とする。
前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが前記角柱状の支持部材13の底面の外接円または前記円柱状の支持部材13の底面の直径の1.5倍から3.5倍の長さであることを特徴とする。
前記ガラス製のカバー内面と前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が5mm以内に近接していることを特徴とする。
前記発光ダイオードユニット10の発光面とガラス製のカバーの内面の空間には透明で絶縁性を有する熱伝導媒体が充填されていることを特徴とする。
前記透明で絶縁性を有する熱伝導性の媒体は、シリコーン樹脂であることを特徴とする。
前記透明な絶縁性を有する熱伝導性の媒体は、密度1.5以上の流体であることを特徴とする。
前記透明な絶縁性を有する熱伝導性の密度1.5以上の流体は、パーフルオロカーボン液体であることを特徴とする。
前記ガラス製の覆いを含む前記筺体24はすべてガラス製のバルブからなり、前記ガラスバルブ21内には不活性ガスが封入され、前記発光ダイオードユニット10より導出された導入線17をガラスバルブ21外に導出したガラスバルブ21の端部を封止、密閉されていることを特徴とする。
前記発光ダイオードユニット10は前記ガラスバルブ21の封止部側に埋設された支柱により保持されていることを特徴とする。
前記発光ダイオード11は基板に実装され、前記基板は前記支持部材13の側面及び上面に設置されていることを特徴とする。
前記発光ダイオード11は前記支持部材13の側面及び上面に直接実装されていることを特徴とする。
前記ガラスバルブ21の封止端には、スクリュー形の金属口金23が取付けられることを特徴とする。
また、照明器具として、前記発光ダイオードランプ20と点灯装置とを配置したことを特徴とする。
発光ダイオードユニット10の側面の発光面の発光ダイオード11が、樹脂製のカバーより熱容量が大きいガラス製のカバーに覆われて近接または接しており、角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが角柱状の支持部材13の底面の外接円または円柱状の支持部材13の底面の直径より長い発光ダイオードユニット10とすることで、HIDランプ同様にランプの長さ方向により広い配光と発光強度が得られ、かつ発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプを提供することが出来る。
発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の角柱状または円筒状の部分の軸方向の高さを角柱状の支持部材13の底面の外接円または円柱状の支持部材13の底面の直径の1.5倍から3.5倍の長さにする。こうして、HIDランプ同様にランプの長さ方向により広い配光と発光強度が得られる。さらに、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプを提供することが出来る。
ガラス製のカバー内面と発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が10mm以内に近接していることにより、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となり、より寿命の長い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
発光ダイオードユニット10の発光面とガラス製のカバーの内面の空間に透明で絶縁性を有する熱伝導媒体を充填することにより、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となり、より寿命の長い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
透明で絶縁性を有する熱伝導性の媒体を、シリコーン樹脂とすることにより、より絶縁性が高く、LEDや配線への電気的な安全性を確保することが出来る。また、ランプの色がより高色温度側にシフトすることで、ランプが明るく見える。
透明な絶縁性を有する熱伝導性の媒体を密度1.5以上の流体とすることにより、熱容量の高い流体の対流によって、ガラスバルブ21または口金23の温度の低い部分に熱を伝達・放出し、より放熱効率が良い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
透明な絶縁性を有する熱伝導性の密度1.5以上の流体は、パーフルオロカーボン液体であることによりLEDや配線への電気的な安全性を確保し、より放熱効率が良い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。また、ランプの色がより高色温度側にシフトすることで、ランプが明るく見える。
ガラス製の覆いを含む筺体24はすべてガラス製のバルブからなり、ガラスバルブ21内には不活性ガスが封入され、
発光ダイオードユニット10より導出された導入線17をガラスバルブ21外に導出したガラスバルブ21の端部を封止、密閉するため、ガラスバルブ21の基部に樹脂製のハウジングに接着して筺体24を形成する必要がなく、材料コストが低減できるとともに、既存のHIDランプの設備にて筺体24の生産が可能である。また、不活性ガスが封入され、密閉封止されているので、筺体24内の導入線17等金属部分の腐食が防止できるほか、防水構造となり、屋外においても使用が可能である。更に熱伝導性の液体の媒体を、パッキンなどによる特殊なシーリング構造無しに充填することが出来る。
発光ダイオードユニット10はガラスバルブ21の封止部側に埋設された支柱により保持されているにより従来HIDランプに近い形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
発光ダイオード11は基板に実装され、基板は支持部材13の側面及び上面に設置されていることにより、筒状のバルブ形状に近い発光ダイオードユニット10とすることが出来、従来HIDランプに近い配光および形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
発光ダイオード11は支持部材13の側面及び上面に直接実装されているため発光ダイオード基板を省略することが出来、より安価に発光ダイオードランプ20を生産することが出来る。
ガラスバルブ21の封止端には、スクリュー形の金属口金23が取付けられることにより、従来HIDランプとほぼ同形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
上記発光ダイオードランプ20は、従来HIDランプを使用していた街路灯、防犯灯等の照明器具に、点灯装置との組み合わせにより、容易に置き換えることが出来るため、従来ランプより更に長寿命で、省エネルギー性の高い街路灯、防犯灯などの照明装置を提供することが出来る。
特徴1.
発光ダイオードランプ20は、立体化した支持部材13の複数の面に発光ダイオード11を配置することにより構成された発光ダイオードユニット10を、透明な円筒状のバルブと、前記発光ダイオードユニット10に通電する口金23とで形成された筺体24内に設置し、前記発光ダイオードユニット10より導かれた配線を、口金23を介して筺体24外に導出する。
前記支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状である。
前記正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置される。
前記多角柱側面の前記多角柱の軸と垂直方向の幅wと、前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkを固定し、前記多角柱の底面の正多角形を正n角形としたとき、発光ダイオードランプ20は、所望のバルブ径を得るためにnの数を調節した正多角形からなる多角柱の発光ダイオードユニット10を有する。
立体化した支持部材13の複数の面に発光ダイオード11を配置することにより構成された発光ダイオードユニット10を、透明な円筒状のバルブと、前記発光ダイオードユニット10に通電する口金23とで形成された筺体24内に設置し、前記発光ダイオードユニット10より導かれた配線を、口金23を介して筺体24外に導出する発光ダイオードランプ20において、前記支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、前記正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置され、前記多角柱側面には発光ダイオード11が、前記多角形の軸方向に1列に配置されたことを特徴とする。
前記支持部材13は一体型の板を折り曲げて複数の面を形成して立体化されることを特徴とする。
前記多角柱側面の前記多角柱の軸と垂直方向の幅wは5mmから20mmであることを特徴とする。
前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkは1mmから6mmであることを特徴とする。
前記立体化した支持部材13の複数の面は発光ダイオード素子基板を兼ね、支持部材13の外面に発光ダイオード11が直接実装されることを特徴とする。
発光ダイオードユニット10は、前記支持部材13の複数の面に発光ダイオード素子基板を貼り付けることにより構成された発光ダイオードユニット10であることを特徴とする。
前記発光ダイオード素子基板は、その基板幅が約10mmであることを特徴とする。
前記発光ダイオード素子基板は、リボン状のフレキシブル基板12であることを特徴とする。
前記多角柱の底面は正n角柱の一部の頂点が欠落した多角形であることを特徴とする。
前記支持部材13は金属製であることを特徴とする。
前記多角柱の高さは前記外接円の直径より高いことを特徴とする。
前記放熱体の頂面には多角錐形状または中心軸方向の縦断面が台形状の多角錐形状であり前記多角錐形状の各面に発光ダイオード11が配置されていることを特徴とする。
照明器具において、上記発光ダイオードランプ20と点灯装置とを配置したことを特徴とする。
支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置され、多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wと、円筒状のバルブの断面の中心から多角柱側面に垂直に伸ばした線の、多角柱側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δkを固定し、多角柱の底面の正多角形を正n角形としたとき、所望のバルブ径を得るためにnの数を調節した正多角形からなる多角柱の発光ダイオードユニット10を有する、発光ダイオードランプ20とすることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、正多角形の底面の外接円が円筒状のバルブと同心円状に配置され、多角柱側面には発光ダイオード11が、多角形の軸方向に1列に配置されたことにより、多角柱の側面の数を容易に調節することができ、所望のバルブ径の発光ダイオードランプ20を得ることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
支持部材13を一体型の板を折り曲げて複数の面を形成することにより、より部品の共通化及び部品点数の減少化及び製造工程の共通化が図れる発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wを5mmから20mmとすることにより、多角柱側面には発光ダイオード11を多角形の軸方向に1列に配置された状態で、多角柱の側面の数を容易に調節することができ、所望のバルブ径の発光ダイオードランプ20を得ることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkを1mmから6mmとすることにより、発光ダイオードユニット10をガラスバルブ21に収率良く、容易に挿入することが出来かつ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
立体化した支持部材13の複数の面は発光ダイオード素子基板を兼ね、支持部材13の外面に発光ダイオード11が直接実装されることにより、発光ダイオード基板を省略することが出来、より安価に発光ダイオードランプ20を生産することが出来る。
発光ダイオードユニット10は、支持部材13の複数の面に発光ダイオード素子基板を貼り付けることにより、既存の一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
発光ダイオード素子基板を基板幅が約10mmとすることにより、既存に流通しているより一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
発光ダイオード素子基板はリボン状のフレキシブル基板12であることにより、既存に流通しているより一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
多角柱の底面は正n角柱の一部の頂点を欠落させた多角形であることにより、特殊な器具形状、特殊な配光に合わせた、発光ダイオードユニット10を得ることが出来る。
支持部材13は金属製であることにより、発光ダイオード11が発生する熱を効率よく吸収、放熱することが出来る。
多角柱の高さは前記外接円の直径より高いことにより発光ダイオード11が発生する熱を効率よく放熱することが出来る。
放熱体の頂面には多角錐形状または断面が台形状の多角錐形状であり多角錐形状の各面に発光ダイオード11が配置されていることによりランプ頂部の配光を全方向にすることが出来る。
上記発光ダイオードランプ20は、従来HIDランプを使用していた街路灯、防犯灯等の照明器具に、点灯装置との組み合わせにより、容易に置き換えることが出来るため、従来ランプより更に長寿命で、省エネルギー性の高い街路灯、防犯灯を提供することが出来る。
Claims (12)
- 角柱状の支持部材の側面と、前記支持部材の頂部に配置された錐体の面とに発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットと、
前記発光ダイオードユニットの発光面を覆うカバーと
を備えた発光ダイオードランプ。 - 前記発光ダイオードユニットの支持部材の軸方向の高さが前記支持部材の外接円の直径の1.5倍から3.5倍の長さであり、
前記カバーの内面と前記支持部材の側面に実装された発光ダイオードとが接触していること、又は、前記カバーの内面と前記発光ダイオードとが5mm以内に近接している請求項1記載の発光ダイオードランプ。 - 前記カバーは、半球状またはドーム状のカバー頂部を有し、
前記支持部材の側面と前記錐体の面とのなす角度は、前記カバー頂部の半径Rに応じた角度であり、前記錐体は、半球状またはドーム状の頂部に適合している請求項1又は2記載の発光ダイオードランプ。 - 前記発光ダイオードランプの横断面における前記支持部材の一側面の中央から前記カバーの内面までの距離Δkが1mm以上6mm以下である請求項1から3いずれか1項に記載の発光ダイオードランプ。
- 前記錐体は、多角錐形状または軸方向の縦断面が台形状の多角錐形状である請求項1から4いずれか1項に記載の発光ダイオードランプ。
- 前記支持部材の側面から前記錐体の面にかけて、発光ダイオードを搭載した1本のリボン状のフレキシブル基板が配置されている請求項1から5いずれか1項に記載の発光ダイオードランプ。
- 前記発光ダイオードユニットの発光面と前記カバーの内面との空間には、透明で絶縁性を有する熱伝導媒体が充填されている請求項1から6いずれか1項に記載の発光ダイオードランプ。
- 前記熱伝導媒体は、シリコーン樹脂である請求項7記載の発光ダイオードランプ。
- n角柱状の支持部材の側面に発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットの製造方法において、
1枚のアルミニウム板に、発光ダイオードを搭載したn個のリボン状のフレキシブル基板を接着し、
前記フレキシブル基板を接着した1枚のアルミニウム板を前記支持部材の軸方向と平行な折り曲げ線で折り曲げて前記支持部材のn個の側面を形成して、前記n個の側面の各側面に前記リボン状のフレキシブル基板を配置した発光ダイオードユニットの製造方法。 - n角柱状の支持部材の側面と、前記支持部材の頂部に配置されたn角錐状の錐体の面とに発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットの製造方法において、
1枚のアルミニウム板を前記支持部材の軸方向と平行な折り曲げ線で折り曲げて前記支持部材のn個の側面を形成し、
前記1枚のアルミニウム板を前記支持部材の軸方向と直交する折り曲げ線で折り曲げて前記錐体のn個の面を形成した発光ダイオードユニットの製造方法。 - 前記1枚のアルミニウム板を折り曲げる前に、前記1枚のアルミニウム板の前記支持部材の側面となる部分から前記錐体の面となる部分にかけて、発光ダイオードを搭載した幅w以下のリボン状のフレキシブル基板を接着し、
前記フレキシブル基板を接着したアルミニウム板を幅wで折り曲げて前記支持部材のn個の側面を形成した請求項10記載の発光ダイオードユニットの製造方法。 - 前記1枚のアルミニウム板の前記支持部材の頂部となる部分を前記フレキシブル基板とともに折り曲げて前記錐体のn個の面を形成した請求項11記載の発光ダイオードユニットの製造方法。
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