JP2012074344A - 照明装置、口金付ランプおよび照明器具 - Google Patents

照明装置、口金付ランプおよび照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】放熱性を良好にすることが可能な照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供する。
【解決手段】照明装置は、一対の光源ユニット14と放熱部15を具備し、一対の光源ユニット14は、固体発光素子11が配設され、固体発光素子に熱的に接続された熱伝導部12を有するとともに、熱伝導部が所定の間隔Aを有して対向するように配設される。放熱部15は、前記一対の光源ユニットの間にそれぞれの前記熱伝導部と熱伝導が可能になるように配設され、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設された複数の放熱フィン15aを有し、各放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が連通するように設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、発光ダイオード等の固体発光素子を光源とする照明装置、口金付
ランプおよび照明器具に関する。
近年、フィラメント電球や蛍光ランプに代わって、寿命が長く、また消費電力の少ない
固体発光素子である発光ダイオードを光源として採用した照明器具やLEDランプ等が商
品化されている。また、照明器具に広く使用されている直管形の蛍光ランプに代えて使用
することが可能な細く長い直管状をなすLEDランプが提案されている。また、必要な個数の正六角形状の光源ユニットを組み合わせ自在とした照明装置、さらには、発光ダイオードを用いた街路灯なども提案されている。
特開2009−140895号公報 特開2010−123359号公報 特許第4486535号公報 特開2010−170954号公報
しかしながら、光源となる発光ダイオードは、その温度が上昇するに従い光出力が低下し発光効率が低下するために、温度上昇を抑制することが求められている。また、この種の直管状をなすLEDランプは、光源となる発光ダイオードが、ランプの長手方向に沿って直線状に配列されており、特に、発光ダイオードは輝度が高く、また放射される光線の直進性が強いため、光源直下に光が集中し周囲の明るさが不足し、蛍光ランプに比較した場合に光の照射角度が狭くなる問題がある。このため、この種の直管状をなす口金付のLEDランプ含め、固体発光素子を光源とする照明装置においては、照射角度を如何に広くするかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、放熱性を良好にすることが可能な照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供しようとするものである。
本発明の実施形態における照明装置は、一対の光源ユニットと放熱部を具備し、一対の光源ユニットは、固体発光素子が配設され、固体発光素子に熱的に接続された熱伝導部を有するとともに、熱伝導部が所定の間隔を有して対向するように配設される。放熱部は、前記一対の光源ユニットの間にそれぞれの前記熱伝導部と熱伝導が可能になるように配設され、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設された複数の放熱フィンを有し、各放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が連通するように設けられる。
本発明の実施形態によれば、放熱性を良好にした照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供することができる。
第1の実施形態に係る照明装置を、一部を省略して示す斜視図。 同じく照明装置を示し、(a)は一部を省略して示す上面図、(b)は一部 を省略して示す正面図、(c)は本(b)図のc−c線に沿う断面図。 第1の実施形態に係る口金付ランプを、一部を省略して示す斜視図。 同じく口金付ランプを示し、(a)は一部を省略して示す上面図、(b)は 一部を省略して示す正面図、(c)は本(b)図のc−c線に沿う断面図、(d)は 口金の縦断面図。 第1の実施形態に係る照明器具を、一部を省略して示す斜視図。 同じく照明器具を示し、(a)は一部を省略して示す上面図、(b)は一部 を省略して示す正面図、(c)は本(b)のc−c線に沿う断面図。 第1の実施形態に係る照明装置、口金付ランプおよび照明器具の電気回路図 を示し、(a)は点灯装置を内蔵した口金付ランプを装着した場合の電気回路図、 (b)は点灯装置を内蔵しない口金付ランプを装着した場合の電気回路図。 同じく変形例を示し、(a)は第1の変形例を示す電気回路図、(b)は第 2の変形例を示す電気回路図。 同じく変形例を示し、(a)は第3の変形例を示す図2(c)に相当する断 面図、(b)は第4の変形例を示す図2(c)に相当する断面図、(c)は第5の変 形例を示す図2(c)に相当する断面図。 同じく変形例を示し、(a)は第6の変形例を示す図2(c)に相当する 断面図、(b)は第7の変形例を示し、鉄道車両に本実施形態の照明器具を設置した 状態を概略的に示す断面図。 同じく変形例を示し、(a)は第8の変形例の要部を示す上面図、(b) は第9の変形例の要部を示す上面図。 同じく変形例を示し、(a)は第10の変形例を示す図2(c)に相当す る断面図、(b)は第11の変形例の要部を示す正面図。 第2の実施形態に係る照明装置を示し、(a)は一部を切り欠いて示す正面図、(b)は下面図。 第2の実施形態に係る口金付ランプを示し、(a)は一部を切り欠いて示す正面図、(b)は一部を切り欠いて示す下面図。 第2の実施形態に係る照明器具を示し、(a)は一部を切り欠いて示す正面図、(b)は一部を切り欠いて示す下面図。 同じく照明器具2個を略正方形に配設した照明器具示し、(a)は一部を切り欠いて示す下面図、(b)は一部を切り欠いて示す右側面図。 同じく略正方形に配設した照明器具に対し、さらに照明器具を配設した照明器具を示し、(a)は正方形の両側に照明器具を縦にして配設した下面図、(b)は正方形の各辺に照明器具を縦および横にして配設した下面図。 同じく照明器具に対し、さらに照明器具または光源ユニットを配設した照明器具を示し、(a)は両側に照明器具を横にして配設した下面図、(b)は照明器具に2個の光源ユニットを配設した下面図。 第2の実施形態に係る第1の変形例を示し、(a)は略正三角形の光源ユニットを2個組み合わせた菱形の照明装置および口金付ランプの下面図、(b)は菱形の口金付ランプ2個を長手方向に配設した照明器具の下面図、(c)は菱形の口金付ランプに対し、略正三角形の光源ユニット2個を配設した大きな略正三角形をなす照明器具の下面図。 第2の実施形態に係る第2の変形例を示し、(a)は略正六角形の光源ユニット2個を組み合わせた照明装置および口金付ランプの下面図、(b)は口金付ランプ2個を長手方向に配設した照明器具の下面図、(c)は口金付ランプに対し、略正六角形の光源ユニット5個を配設したハニカム状の大きな略正六角形をなす照明器具の下面図。 第2の実施形態に係る第3の変形例を示し、(a)は円形のリング状をなす光源ユニットを、大小2個組み合わせた照明装置および口金付ランプの下面図、(b)は口金付ランプを用いた街路灯を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態につき図に従い説明する。
第1の実施形態
本実施形態は、長尺な直線状の光源を用いる各種構成のランプや照明器具、特に空間を
照射するための一般照明用途に使用される照明装置を構成するもので、図1に示すように
、正面側に固体発光素子11が配設され、背面側に熱伝導部12を有するとともに、背面
側が所定の間隔Aを有して対向するように配設された矩形状の一対の光源ユニット14と
;前記一対の光源ユニットの間にそれぞれの前記熱伝導部と熱伝導が可能になるように配
設され、前記光源ユニットの長手方向に略直交して配設された複数の放熱フィン15aを
有し、各放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が下方から上方へ向かって連通するよ
うに設けられた放熱部15で構成する。
固体発光素子11は、本実施形態では発光ダイオード(以下「LED11」と称す)で
構成し、本実施形態では、複数個のSMDタイプのLEDからなる。なお、LEDは、複
数個のLEDチップおよびこのLEDチップにより励起される蛍光体により白色(昼白色
、昼光色、電球色を含む)を発光するCOB形であってもよい。これら複数のLED11
は、図2(b)(c)に示すように、基板11aの表面に実装されて配設される。
基板11aは、電気絶縁性の良好な部材、本実施形態では薄い平板状で長尺な矩形状を
なすガラスエポキシ樹脂からなる回路基板で構成され、その表面に銅箔からなる回路パタ
ーンが形成され、この回路パターン上に複数個の各LED11が、基板11aの長手方向
の軸線x−xと略合致させて一列に略直線状をなし、かつ略等間隔に配設される。各LE
D11は直列に接続される。
基板11aの裏面側には熱伝導部12、本実施形態では熱伝導部材12が設けられる。
熱伝導部材12は、ヒートシンクを兼ねるもので、本実施形態では、熱伝導性の良好な金
属であるアルミダイカストで構成され、一面に開放された開口部12aを有する浅い皿状
をなす長尺の箱体で構成する。この箱体は、基板11aを収容できる大きさに形成し、そ
の底面に基板11aの裏面側を密着させて固定する。なお、基板11aの裏面側と箱体の
底面との間には、シリコーン樹脂等の熱伝導性が良好で電気絶縁性を有する絶縁シートや
接着剤を介在させ、基板11aとの電気絶縁を図り、かつ基板11aを底面に熱的に密着
させて固定する。これにより、熱伝導部12が、固体発光素子であるLED11に熱的に接続される。
これにより、正面側に固体発光素子であるLED11が配設され、背面側にLED11
と熱伝導が可能になるように設けられた熱伝導部材12を有する長尺の矩形状をなす光源
ユニット14が構成される。この光源ユニット14は、同様構成のものが一対用意される
光源ユニット14は、背面側が所定の間隔Aを有して対向するように、換言すれば、表
面側、すなわち、各LED11が外側に向くように配設されて構成される。そして、一対
の光源ユニット14は、その間隔Aが、下方が狭く上方が広くなるように互いに逆向きに
傾斜させて配設し、間隔A内に縦断面が略三角形状をなす長尺の空間部Sを形成する。こ
の空間部に連通する下方の狭い開放部を空気流入口14aとし、上方の広い開放部を空気
流出口14bとなすように構成する。
放熱部15は、光源ユニット14の間隔A内に、光源ユニットの長手方向、すなわち、
各LED11の配列方向(基板11aの長手方向の軸線x−x方向)に対し略直交するように、換言すれば、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設され、かつ鉛直方向に所定の隙間Bを有して配設された複数枚の放熱フィン15aおよび光源ユニット14の背面側に形成された熱伝導部、すなわち、熱伝導部材12と熱的に結合する取付部15bを有する。各放熱フィン15aは、熱伝導性の良好な金属、本実施形態ではアルミニウム板で構成され、間隔Aの略三角形状をなす空間部Sに合致して収容されるように、略三角形状をなす板状に形成される。各放熱フィンは左右の辺がL字形に折り曲げられ、取付部15bが熱伝導部材12の表面に溶接やネジ止め等の手段によって固定され、放熱フィン15aおよび取付部15bは一体化して放熱部15として構成される。
これにより、放熱部15の放熱フィン15aが、両側の各光源ユニット14の熱伝導部
材12と熱伝導が可能になるように連結され、1枚の放熱フィン15aによって、一対2
個の光源ユニット14の放熱が同時に行われるように、換言すれば、一対2個の光源ユニ
ット14における放熱フィンを1枚の放熱フィン15aで共有するように構成する。これ
により部品点数を削減することが可能になり、装置の小形化を図ることも可能になる。
上記により構成された照明装置10は、一対の光源ユニット14が、互いに異なる斜め
下方に傾斜した逆富士形に構成され、各光源ユニット14から放射される光の光軸同士が
なす角αを広くすることによって、広い照射角度をもった照明を行うことが可能になる。
また、各LED11から発生する熱は、各光源ユニット14の基板11aからアルミニウ
ム製の熱伝導部材12に伝達され、さらに熱伝導部材に連結されたアルミニウム製の放熱
フィン15aに伝達される。そして、放熱フィンに伝達された熱は、下方の空気流入口1
4aから吸い込まれた外気と熱交換して冷却され、熱交換した空気は上方の空気流出口1
4bから外気に放出される。
この際、放熱フィン15aは、間隔Aによって形成された長尺な空間部S内に、光源ユ
ニット14の長手方向、すなわち、各LED11の配列方向に略直交し、鉛直方向に所定
の隙間Bを有して多数枚が配設されているので、空気流入口14aから吸い込まれた外気
の流れと放熱フィン15aの板面とが略平行になるため、吸入された外気の流速が弱めら
れることがなく、煙突効果によって外気が次々とスムーズに空気流入口14aから吸い込
まれ、熱交換された空気が空気流出口14bから放出されて効果的な熱交換が行われ、一
対2個の光源ユニット14における放熱フィンを1枚の放熱フィン15aで共有する構成
と相まって、装置の小形化を一層図ることが可能になる。因みに、放熱フィン15aを、
各LED11の配列方向に平行に形成した場合には、放熱の際の空気の流れがスムーズで
なく、冷却効率が低く広い面積の放熱フィンが必要となり装置の大形化を招く。また、フィンとフィン間に形成される溝に塵埃等が付着し、放熱効果が低下するとともに掃除のための手間がかかる問題が生じる。
また、放熱部15は、下方の空気流入口14aが狭く、上方の空気流出口14bが広く
なっているので、空気流入口14aの近く、すなわち、三角形状の放熱フィンにおいて面
積の狭くなっている部分の外気の流速は早く、空気流出口14bの近く、すなわち、三角
形状の放熱フィンにおいて面積が広くなっている部分の外気の流速は遅くなっている。こ
れにより、三角形状をなす放熱フィン15aは、その上下にわたって略均等な熱交換が行
われる。
上述した良好な熱交換作用により、各LED11から発生する熱は効果的に外部に放熱
され、各LEDにおける発光効率の低下を抑制することが可能になった。また、本実施形
態の照明装置10によれば、背面側が所定の間隔Aを有して対向するように配設された一
対の光源ユニット14により、広い照射角度を得ることができるとともに、光源ユニット
14間に空気流入口14aおよび空気流出口14bを設け、光源ユニットの間が下方から
上方へ向かって連通するようにしたので、高い放熱性を発揮することができる。またこの
構成によれば、1枚の放熱フィン15aを一対の光源ユニット14用の放熱フィンとして
共有化することが可能になった。なお、各光源ユニット14の直列に接続されたLED1
1は、図7に示すように、コネクタcによって並列になるように接続される。本実施形態
において、照明装置10の全長L1は、約600mm(直管形蛍光ランプ20Wに相当)
、幅W1は約50mm、高さH1が約30mmの細く長い長尺の照明装置として構成され
る。
上記に構成された照明装置10は、点灯装置と組み合わされて、ランプや各種照明器具
の光源として組み込まれ使用される。なお、上記に構成された照明装置10は、LEDの
前面にカバー部材を設けてもよいし、例えば、筒状の透光性部材等のカバー部材内に全体
を収納するようにしてもよい。
本実施形態では、上記に構成された照明装置10を光源とした口金付ランプを構成した
。次に、その口金付ランプの構成につき説明する。本実施形態の口金付ランプ20は、図
3に示すように、上記に構成された照明装置10と、光源ユニット14に設けられる透光
性のカバー部材21と、光源ユニット14に電源を供給し、光源ユニットよりも長手方向
に突出しない口金22と、LED11を点灯する点灯装置23で構成する。
カバー部材21は、透明または半透明で光拡散性を有する合成樹脂、本実施形態では、
乳白色のPC(ポリカーボネート)樹脂製の矩形状のパネルで構成する。このカバー部材
21は、光源ユニット14の熱伝導部材12と略同様の大きさに形成され、箱体の開口部
12aに対して、各LED11を覆うようにして嵌めこまれる。
電源を供給する口金22は、有底の円筒状をなす金属、本実施形態ではアルミニウムか
らなる口金体22aと、口金体の底面に電気絶縁板22bを介して取り付けられた一対の
ピン端子22c、22cで構成する。このピン端子は、既存の直管形蛍光ランプ用のソケ
ットに対し、そのまま装着できる大きさ、間隔寸法に構成する。この口金22は、同様構
成のものが一対用意される。
LED11を点灯する点灯装置23は、図4(d)に示すように、交流電圧100Vを
直流電圧24Vに変換して、LED11に定電流の直流電流を供給する点灯回路で構成さ
れ、この点灯回路を構成する電子部品23aと、電子部品を実装するための回路基板23
bからなる。この回路基板は、平板状の薄く細長い矩形状をなすガラスエポキシ樹脂で構
成され、片面または両面に回路パターンが形成され、その実装面に複数の小形の電子部品
23aが実装される。上記に構成された回路基板23bは、有底の円筒状をなす一方の口
金体22a内に挿入され、点灯装置23が口金22内に収納される。なお、口金体22a
の開口は蓋体23dによって閉塞される。
上記に構成された一対の口金22は、次のようにして照明装置10に組み込まれて口金
付ランプが構成される。すなわち、照明装置10の両端部には支持板24が設けられる。
支持板24は、白色の塗装鋼板からなり、その支持面に対して口金22が1個ずつ載置さ
れ、支持バンド24aを用いネジによって固定される。一対の口金22は、それぞれの端
子ピン22c、22cが互いに向き合う方向にし、かつ光源ユニット14よりも長手方向
に突出しないようにして照明装置10の両端部に固定される。
また、図7(a)に示すように、点灯装置23の入力端子a、bが一対のピン端子22
c、22cに接続され、出力端子c、dが各光源ユニット14の入力端子e、fに接続さ
れる。なお、他方の口金には点灯装置等の電装部品は収納されないので、ピン端子22c
、22cは、専らランプをソケットに装着するために設けられる。
これにより、一対の光源ユニット14に乳白色のカバー部材21が設けられ、両端部に
口金22を有し、一方の口金に点灯装置23を内蔵した直管形の口金付ランプ20が構成
される。本実施形態において、口金付ランプの全長L2は、口金22を光源ユニット14
よりも長手方向に突出しない構成となしたので、照明装置10の全長L1と同様に、約6
00mm(直管形蛍光ランプ20Wに相当)に構成され、幅W2は約50mm、高さH2
が約50mmの細く長い長尺の口金付ランプとして構成される。
また、図7(b)に示すように、口金22内に点灯装置を内蔵せずに、口金22のピン
端子22c、22cを光源ユニット14の入力端子e、fに接続することにより、別置き
の点灯装置23によって点灯される(点灯装置を内蔵しない)口金付ランプ30が構成さ
れる。
そして、これらの口金付ランプ20、30は、上述したように照射角度αが広い照明装
置10を発光源としたので、光源直下に光が集中することなく周囲が明るくなる配光特性
をもった照明を口金付ランプ単体で行うことができる。同時に、光源をLEDとしたので
、省エネで長寿命の口金付ランプを構成することが可能になる。しかも、各LED11か
ら発生する熱は効果的に外部に放熱され、各LEDにおける発光効率の低下を抑制するこ
とができ、長期にわたり明るさの低下しない口金付ランプを提供することが可能になる。
上記に構成された点灯装置内蔵形の口金付ランプ20および点灯装置を内蔵していない
口金付ランプ30は、それぞれ、照明器具の光源として用いられる。次に、上述した口金
付ランプを用いた照明器具の構成につき説明する。図5に示すように、本実施形態の照明
器具40は、天井直付け形のベースライトとして構成したもので、器具本体41と、上述
した点灯装置を内蔵した口金付ランプ20を装着するソケット42で構成する。器具本体
41は、白色の塗装鋼板で構成され、底面が開口された長尺の箱体からなるケース体41
aと、開口を塞ぎ天井面に設置される底板41bで構成する。
ソケット42は、既存の蛍光ランプ用の一対のソケットで構成され、ケース体41aの
上面に所定の間隔、すなわち、口金付ランプ20の口金22が装着できる間隔寸法を有し
て取り付けられる。そして、図7(a)に示すように、一対のソケットに対して電源線w
1、w1を接続し、口金付ランプ20をソケット42に装着することによって照明器具4
0が構成される。なお、電源線w1、w1は、両方のソケット42、42に接続されてい
るので、口金付ランプ20の装着は、左右の向きを逆にしてもよく、従来の蛍光ランプを
装着する方法と同様の方法によって簡単に装着することができる。また、ランプの交換も
同様にして行うことができる。
上記に構成された照明器具40を天井面に設置し電源Eに接続すると、一方のソケット
42から点灯装置23を介して口金付ランプ20に電源Eが供給されて点灯する。また、
点灯装置を内蔵していない口金付ランプ30によって、照明器具40´を構成する場合は
、図7(b)に示すように、器具本体41内に点灯装置23を別置きに設置し、点灯装置
23の出力端子を両方のソケット42、42に接続して構成すればよい。
これら、照明器具40および照明器具40´は、上述した点灯装置を内蔵した口金付ラ
ンプ20または点灯装置を内蔵しない口金付ランプ30を光源として用いたので、照射角
度αが広く器具直下に光が集中することなく周囲が明るくなる配光特性をもった照明を行
うことができる。これは、器具の反射板を格別に構成することなくできる。同時に、省エ
ネで長寿命の照明器具を構成することが可能になる。しかも、長期にわたり明るさの低下
しない照明器具を提供することが可能になる。本実施形態における照明器具40、40´
の全長L3は、約600mm、幅W3は約50mm、高さH3が約70mmの細く長い長
尺のベースライトとして構成される。
以上、本実施形態によれば、背面側が所定の間隔Aを有して対向するように配設された
一対の光源ユニット14により、広い照射角度αを得ることができるとともに、1枚の放
熱フィン15aを一対の光源ユニット14用の放熱フィンとして共有化することが可能に
なり、部品点数を削減するとともに、装置の小形化を図ることも可能な照明装置、口金付
ランプおよび照明器具を提供することができる。
また、放熱フィン15aは、間隔Aによって形成された長尺な空間部S内に、光源ユニ
ット14の長手方向に略直交し、鉛直方向に所定の隙間Bを有して多数が配設されている
ので、各LED11で発生する熱は、効果的に外部に放熱され、各LEDにおける発光効
率の低下を抑制することが可能になる。同時に、一対2個の光源ユニット14における放
熱フィンを、1枚の放熱フィン15aで共有する構成と相まって、さらなる装置の小形化
を一層図ることが可能になる。
以上、本実施形態において、口金付ランプは、既存の、例えば、20Wの直管形蛍光ラ
ンプ(全長600mm)に替えてそのまま装着することができるように構成してもよい。
すなわち、口金付ランプを既存の照明器具50のソケットにそのまま装着できるように、
口金間の間隔寸法を、既存照明器具のソケット間の寸法に略等しい寸法(約600mm)
に構成する。したがって、器具の全長は、ソケット間寸法600mm+口金長(約25m
m)×2=約650mmに構成される。なお、本実施形態の口金付ランプ10では、口金
22が端子ピン22c、22cを互いに向き合う方向にし、かつ光源ユニット14の長手
方向に突出しないように設けた場合について説明したが、既存照明器具に取付ける構成と
する場合には、図8に示すように、口金22の端子ピン22c、22cが口金付ランプ2
0の外側を向くようにし、かつ口金付ランプ20の長手方向に突出しない構成とすること
で、器具の全長650mmの一杯の長さの口金付ランプを構成することができ、既存の2
0Wの直管形蛍光ランプ(全長600mm)より長い発光部を有する器具を構成すること
が可能となる。
そして、既存の照明器具の光源として用いる場合には、次のように組み込んで使用され
る。先ず、点灯装置23を内蔵した口金付ランプ20の場合には、図8(a)に示すよう
に、蛍光ランプ用の点灯装置60(安定器)をソケット42から切り離し、ソケット42
を電源線w1に直接接続する。そして口金付ランプ20の一対の口金22、すなわち点灯
装置23を収納した口金22を、電源線w1を接続したソケット42に装着する。これに
より、口金付ランプ20は、電源線w1さらにソケット42を介して電源Eに接続され点
灯される。
また、点灯装置を内蔵していない口金付ランプ30の場合には、図8(b)に示すよう
に、蛍光ランプ用の点灯装置60(安定器)をソケット42から切り離し、口金付ランプ
30用の別置きの点灯装置23を入れて、点灯装置の入力端子に電源線w1を接続し、出
力端子とソケット42を接続する。これにより、口金付ランプ30は、電源線w1から点
灯装置23さらにソケット42を介して電源Eに接続され点灯される。上記のように、既
存の照明器具50に組み込まれた口金付ランプは、上述したように照射角度αが大きな照
明装置10を光源としたので、器具直下に光が集中することなく周囲が明るくなる配光特
性をもった照明を行うことができる。これは、既存照明器具の反射板の性能に拘わりなく
実現できる。同時に、既存の照明器具を省エネやランプの長寿命化を図った器具に構成す
ることが可能になる。
また、図9(a)に示すように、背面側が所定の間隔Aを有して対向するように配設さ
れた一対の光源ユニット14は、光源直下の光を補うために、補助ユニット14´を設け
るようにしてもよい。この場合、補助ユニットは放熱部15の放熱作用を阻害しないよう
に、両側に隙間、若しくは長手方向に対して所定の間隔を有して配設する。
一対の光源ユニット14は、図9(b)に示すように、略鉛直方向に略平行となるよう
に配置してもよい。これにより、照射角度αをさらに広くすることが可能になる。この場
合も光源直下の光を補うために、補助ユニット14´を設けるように構成するとよい。さ
らに、図9(c)に示すように、一対の光源ユニット14は、互いに異なる斜め上方に傾
斜した富士山形に配置するようにしてもよい。これによれば、照射角度αをさらに広くす
ることができ、天井面Xに光を向けて反射させる間接的な照明を行うことが可能になる。
この場合も光源直下の光を補うために、補助ユニット14´を設けるように構成するとよ
い。
図10(a)に示すように、一対の光源ユニット14は、2対以上にして設けるように
構成してもよい。これによれば、各光源ユニット14の間に隙間B´が形成され、外気が
両側の側面方向からも吸い込むことができ、一層効果的な放熱を行うことが可能になる。
さらに、一対の光源ユニット14は、それぞれの光学的特性(全光束、色温度、演色性
等)を別々に設計するようにしてもよい。例えば、図10(b)に示すように、鉄道車両
用のベースライトにおいて、天井や壁に掲載されている広告Dや座っている乗客Fを照ら
す側の光源ユニット14−1は、高演色(Ra80程度)に構成し、客車空間を照らす側
の光源ユニット14−2は、中演色(Ra70程度)で高い全光束を優先するように設計
する。
また、図11(a)に示すように、放熱部15の放熱フィン15aは、斜めに傾斜させ
て設け、放熱面積を広くするようにしてもよい。さらに、図11(b)に示すように、放
熱フィンを段状に形成し、さらに放熱面積を広くするようにしてもよい。
また、カバー部材21は、光源ユニット14に設けずに、各光源ユニット14を外側か
ら覆うグローブで構成するようにしてもよい。すなわち、図12(a)に示すように、カ
バー部材21を、両端が開放され上方に開口部21aが形成された長尺の略直管状をなす
一体の筒形に形成する。カバー部材21は、断面形状が略半円形をなすように形成された
光透過部21bと、上方の開口部21aの周囲を平坦にすることによって形成された取付
部21cで構成する。
また、口金22を支持するための支持板24は、その両側部を若干下方に折り曲げて形
成した取付部24bを一体に形成し、この取付部24bにカバー部材21の取付部21c
を支持するように構成する。これにより、光源ユニット14の各LED11がカバー部材
21によって覆われるとともに、筒形をなすカバー部材の一端の開口から空気が取り入れ
られ、放熱フィン15aで熱交換が行われ、他方の開口から空気が放出されることによっ
て各LED11から発生するが放熱される。
また、口金付ランプは、いずれの方向からでも装着できるように構成したが、装着方向
を限定するように構成してもよい。これによれば、両方のソケットに電源線を接続する必
要がなくなり、器具内の配線を簡略化することができる。この場合、点灯装置が内蔵され
た口金と内蔵されない口金は、マーク等で区分けのために表示を付すようにする。区分け
は、各口金の色分け等によって行うようにしても、または、点灯装置を内蔵する口金には
、放熱用の空気孔を形成することによって区分けしてもよい。
さらに、本実施形態において、固体発光素子は、LEDで構成したが、半導体レーザ、
有機ELなどの固体発光素子で構成されることが許容される。固体発光素子は、薄い平板
状で長尺な矩形状をなす基板11aに一列に略直線状をなし、かつ略等間隔に配設したが
、多数の固体発光素子をマトリックス状に配置したものや、千鳥状または放射状など、規
則的に一定の順序をもって一部または全体が面状に配置され実装されたものであってもよ
い。
基板11aおよび点灯装置23の回路基板23bをガラスエポキシ樹脂で構成したが、
熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属やセラミックスで構成してもよい。特に基板11
aを熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属やセラミックスで構成することによって、ヒ
ートシンクとしての作用を兼用させることが可能となり、熱伝導部材12を省略するよう
に構成してもよい。
また、本実施形態では、1本の照明装置10で口金付ランプ20、30を構成したが、
図12(b)に示すように、複数本の照明装置10を連結し、用途に合わせた長さの各種
の口金付ランプ、さらには照明器具等を構成するようにしてもよい。この場合、本実施形
態の口金付ランプは、口金を照明装置の上側に設け、さらに口金が光源ユニットよりも長
手方向に突出しないので、口金によって連結部分Cには隙間、すなわち、点灯時における
暗部が形成されず、発光部分が連続した所謂シームレス構造とすることができる。これに
より、発光部分が1本に連続し、光の連続性を実現した照明装置、口金付ランプさらには
照明器具となり、長手方向に沿った均等な照明を行うことが可能となる。また、カバー部
材21は、透明または半透明のガラスで構成してもよい。さらには、これらカバー部材を
青色や赤色等に着色したものであってもよい。口金22は、エジソンタイプの口金で構成
されたものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施形態につき図に従い説明する。
第2の実施形態
本実施形態は、光源であるLEDの放熱性を良好にするとともに、照明空間における照射面積を広くすることが可能な照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供しようとするものである。先ず、照明装置の構成につき説明する。照明装置10は、図13に示すように、固体発光素子であるLED11が配設され、LED11に熱的に接続された熱伝導部12を有するとともに、熱伝導部12が所定の間隔Aを有して対向するように配設された一対の光源ユニット14と;前記一対の光源ユニット14の間にそれぞれの前記熱伝導部12と熱伝導が可能になるように配設され、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設された複数の放熱フィン15aを有し、各放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が連通するように設けられた放熱部15で構成する。なお、本実施形態を示す図13〜図21には、実施形態1と同一部分に同一符合を付して説明する。
固体発光素子11は、第1の実施形態と同様にLED11で構成し、複数個のSMDタイプのLEDからなる。なお、LED11は、複数個のLEDチップおよびこのLEDチップにより励起される蛍光体により白色(昼白色、昼光色、電球色を含む)を発光するCOB形であってもよい。これら複数個のLED11は、図13(b)に示すように、略正方形をなす基板11aの表面にマトリックス状に実装されて配設される。
基板11aの裏面側には、熱伝導部12である熱伝導部材12が設けられ、熱伝導部材12は、熱伝導性の良好な金属であるアルミダイカストで構成され、一面に開放された開口部12aを有する浅い皿状をなす略正方形の箱体で構成する。この箱体は、基板11aを収容できる大きさに形成し、その底面の中央部分に略正方形をなす基板11aの裏面側を密着させて固定し、熱伝導部材12がLED11に熱的に接続される。これにより、下面側に固体発光素子であるLED11が配設され、上面側にLED11と熱伝導が可能になるように設けられた熱伝導部材12を有する略正方形をなす光源ユニット14が構成される。この光源ユニット14は、同様構成のものが、少なくとも一対用意される。
一対の略正方形をなす光源ユニット14は、それぞれの側面側が所定の間隔Aを有して対向するように、換言すれば、下面側、すなわち、各LED11が設置時に下方に向くように、互いに同一平面上に位置するように配設される。そして、各光源ユニット14は、その間隔Aによってそれぞれの光源ユニット14の間が連通するようにして設けられ、間隔A内に縦断面が略矩形状をなす空間部Sが形成される。この空間部に連通する下方の開放部を空気流入口14aとし、上方の開放部を空気流出口14bとなすように構成する。
放熱部15は、各光源ユニット14の間隔A内に、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設され、かつ鉛直方向に所定の隙間Bを有して配設された複数枚、本実施形態では2枚の放熱フィン15aと、各光源ユニット14の背面側に形成された熱伝導部、すなわち、熱伝導部材12と熱的に結合する取付部15bを有する。各放熱フィン15aは、熱伝導性の良好な金属、本実施形態ではアルミニウム板で構成され、間隔Aの縦断面が略矩形状をなす空間部Sに合致して収容されるように、略矩形状をなす板状に形成される。各放熱フィン15aは左右の辺がL字形に折り曲げられて取付部15bが形成され、この取付部15bが、熱伝導部材12の浅い皿状をなす箱体の側面板に溶接やネジ止め等の手段によって固定される。
これにより、放熱フィン15aおよび取付部15bは一体化して放熱部15として構成され、放熱フィン15aが、両側の各光源ユニット14の熱伝導部材12と熱伝導が可能になるように連結され、1枚の放熱フィン15aによって、一対2個の光源ユニット14の放熱が同時に行われるように構成される。この際、2個の光源ユニット14および放熱フィン15aは、同一の構成をなしており、2個の光源ユニット14それぞれが略均等に放熱される。
上記により構成された照明装置10は、一対の略正方形をなす光源ユニット14が、互いに同一平面上に位置するように配設されているため、長方形の広い照射面積をもった照明を行うことが可能になる。また、各LED11から発生する熱は、各光源ユニット14の基板11aからアルミニウム製の熱伝導部材12に伝達され、さらに熱伝導部材に連結されたアルミニウム製の放熱フィン15aに伝達される。そして、放熱フィンに伝達された熱は、下方の空気流入口14aから吸い込まれた外気と熱交換して冷却され、熱交換した空気は上方の空気流出口14bから外気に放出される。
この際、放熱フィン15aは、間隔Aによって形成された空間部S内に、フィン面(板面)が鉛直方向に対し略平行となるように配設され、かつ鉛直方向に所定の隙間Bを有して2枚が配設されているので、空気流入口14aから吸い込まれた外気の流れと放熱フィン15aのフィン面とが略平行になるため、吸入された外気の流速が弱められることがなく、煙突効果によって外気が次々とスムーズに空気流入口14aから吸い込まれ、熱交換された空気が空気流出口14bから放出されて効果的な熱交換が行われ、一対2個の光源ユニット14における放熱フィンを1枚の放熱フィン15aで共有する構成と相まって、装置の小形化を一層図ることが可能になる。因みに、放熱フィン15aを、各LED11の配列方向に平行に形成した場合、すなわち、フィン面が鉛直方向に対し直交するように配設された場合には、フィン面に空気が当たり流速が弱められることから放熱の際の空気の流れがスムーズでなく、冷却効率が低く広い面積の放熱フィンが必要となって装置の大形化を招く。また、放熱フィンのフィン面に塵埃等が堆積したりして、放熱フィンの表面積が減少し、さらには、フィンとフィン間に形成される溝に塵埃等が付着し、放熱効果が低下するとともに掃除のための手間がかかる問題が生じる。
上述した良好な熱交換作用により、各LED11から発生する熱は効果的に外部に放熱され、各LEDにおける発光効率の低下を抑制することが可能になった。また、本実施形態の照明装置10によれば、互いに同一平面上に位置するように配設された一対の略正方形をなす光源ユニット14により、長方形の広い照射面積を得ることができるとともに、各光源ユニット14間に空気流入口14aおよび空気流出口14bを設け、それぞれの光源ユニットの間が下方から上方へ向かって連通するようにしたので、高い放熱性を発揮することができる。なお、各光源ユニット14に直列に接続されたLED11は、第1の実施形態と同様に、図7に示すように、コネクタcによって並列になるように接続される。本実施形態において、図13に示すように、照明装置10の全長L4は、約180mm、幅W4は約80mm、高さH4が約13mmの長方形の平面状をなす照明装置として構成される。
上記に構成された照明装置10は、点灯装置と組み合わされて、ランプや各種照明器具の光源として組み込まれ使用される。なお、上記に構成された照明装置10は、実施形態1と同様に、LEDの前面にカバー部材を設けてもよいし、例えば、筒状の透光性部材等のカバー部材内に全体を収納するようにしてもよい。
本実施形態では、上記に構成された照明装置10を光源とした口金付ランプを構成した。次に、その口金付ランプの構成につき説明する。本実施形態の口金付ランプ20は、図14に示すように、上記に構成された長方形の平面状をなす照明装置10と、各光源ユニット14に設けられる透光性のカバー部材21と、各光源ユニット14に電源を供給する口金22と、LED11を点灯する点灯装置23で構成する。
カバー部材21は、ランプのグローブを構成するもので、透明または半透明で光拡散性を有する合成樹脂、本実施形態では、乳白色のPC(ポリカーボネート)樹脂製の略正方形をなすパネルで構成する。このカバー部材21は、各光源ユニット14の熱伝導部材12と略同様の大きさに形成され、箱体の開口部12aに対して、各LED11を覆うようにして嵌めこまれる。
電源を供給する口金22は、一対のピン端子22c、22cで構成する。この口金22は、同様構成のものが一対2個が用意され、図14(b)に示すように、平面状に配設された一対2個の光源ユニット14がなす片側の長辺において、隣接する角部の側面に位置して外方に突出するように1個づつが設けられる。
LED11を点灯する点灯装置23は、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換して、LED11に定電流の直流電流を供給する点灯回路で構成され、一方の光源ユニット14の熱伝導部材12の上面に電気絶縁をなして設けられる。
また、第1の実施形態と同様に、図7(a)に示すように、点灯装置23の入力端子a、bが一対のピン端子22c、22cに接続され、出力端子c、dが各光源ユニット14の入力端子e、fに接続される。なお、他方の光源ユニット14の口金22には点灯装置が接続されないので、ピン端子22c、22cは、専らランプをソケットに装着するために設けられる。
これにより、一対の略正方形をなす光源ユニット14に乳白色のカバー部材21が設けられ、角部の側面に口金22を有し、一方の光源ユニット14に点灯装置23を設けた長方形の平面状をなす口金付ランプ20が構成される。本実施形態において、図14に示すように、口金付ランプ20の全長L5は、口金22を光源ユニット14よりも長手方向に突出しない構成となしたので、照明装置10の全長L4と同様に、約180mmに構成され、幅W5は約80mm、高さH5が約25mmの長方形の平面状をなす口金付ランプとして構成される。
また、第1の実施形態と同様に、図7(b)に示すように、光源ユニット14に点灯装置を設けずに、口金22のピン端子22c、22cを光源ユニット14の入力端子e、fに接続することにより、別置きの点灯装置23によって点灯される(点灯装置を設けない)口金付ランプ30が構成される。
そして、これらの口金付ランプ20、30は、上述したように一対の略正方形をなす光源ユニット14が、互いに同一平面上に位置するように配設された長方形の広い照射面積を有する照明装置10を発光源としたので、長方形の部屋に沿う配光特性をもった照明を、口金付ランプ単体で行うことができる。同時に、光源をLEDとしたので、省エネで長寿命の口金付ランプを構成することが可能になる。しかも、各LED11から発生する熱は効果的に外部に放熱され、各LEDにおける発光効率の低下を抑制することができ、長期にわたり明るさの低下しない口金付ランプを提供することが可能になる。
上記に構成された点灯装置を設けた口金付ランプ20および点灯装置を設けない口金付ランプ30は、第1の実施形態と同様に、それぞれ、照明器具の光源として用いられる。次に、上述した口金付ランプを用いた照明器具の構成につき説明する。図15に示すように、本実施形態の照明器具40は、天井直付け形のベースライトとして構成したもので、器具本体41と、上述した点灯装置を設けた口金付ランプ20を装着するソケット42で構成する。器具本体41は、白色の塗装鋼板で構成され、横断面が略正方形をなす筒形の箱体からなるケース体41aと、ケース体の上面の開口を塞ぎ、天井面に設置するためのベース体となる底板41bで構成する。
ソケット42は、口金付ランプ20の一対の口金22のピン端子22c、22cを挿入して装着することが可能な一対のソケットで構成され、ケース体41aの隣接する角部の側面に位置して、1個づつが設けられる。そして、第1の実施形態と同様に、図7(a)に示すように、一対のソケットに対して電源線w1、w1を接続し、口金付ランプ20をソケット42に装着することによって照明器具40が構成される。なお、口金付ランプ20と器具本体41は、取付部材41cによって強固に取り付けられる。なお、取付部材41cを設けずに放熱フィン15aのみで連結してもよい。また、電源線w1、w1は、両方のソケット42、42に接続されているので、口金付ランプ20の装着は、表裏を逆にしても装着することができる。また、ランプの交換も同様にして行うことができる。図15(a)中、43は、2個のソケット42がそれぞれ接続された端子台で、電源線を差し込むための差込端子を有している。
上記に構成された照明器具40を天井面に設置し電源Eに接続すると、一方のソケット42から点灯装置23を介して口金付ランプ20に電源Eが供給されて点灯する。また、点灯装置を設けない口金付ランプ30によって、照明器具40´を構成する場合は、第1の実施形態と同様に、図7(b)に示すように、器具本体41のケース体41a内に点灯装置23を別置きに設置し、点灯装置23の出力端子を両方のソケット42、42に接続して構成すればよい。
これら、照明器具40および照明器具40´は、点灯装置を設けた口金付ランプ20または点灯装置を設けない口金付ランプ30、すなわち、長方形の広い照射面積を有する口金付ランプ20、30を発光源としたので、長方形の部屋に沿う配光特性をもった照明を行うことができる。これは、器具の反射板を格別に構成することなくできる。同時に、省エネで長寿命の照明器具を構成することが可能になる。しかも、長期にわたり明るさの低下しない照明器具を提供することが可能になる。図15に示すように、本実施形態における照明器具40、40´の全長L6は、約180mm、幅W6は約110mm、高さH6が約40mmの長方形をなすベースライトとして構成される。
以上、本実施形態によれば、互いに同一平面上に位置するように配設された一対の略正方形をなす光源ユニット14により、長方形の広い照射面積を得ることができるとともに、1枚の放熱フィン15aを一対の光源ユニット14用の放熱フィンとして共有化することが可能になり、部品点数を削減するとともに、装置の小形化を図ることも可能な照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供することができる。
また、放熱フィン15aは、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設され、かつ鉛直方向に所定の隙間Bを有して配設されているので、各LED11で発生する熱は、効果的に外部に放熱され、各LEDにおける発光効率の低下を抑制することが可能になる。同時に、一対2個の光源ユニット14における放熱フィンを、1枚の放熱フィン15aで共有する構成と相まって、さらなる装置の小形化を一層図ることが可能になる。また、放熱フィンのフィン面に塵埃等が堆積することがなく、放熱フィン15aの表面積が減少することがなく、所望の冷却効果が清掃などメンテナンスを頻繁に施すことなく得ることが可能になる。
また、本実施形態の照明装置10によって構成される口金付ランプ20、30および照明器具40、40´は、外表面には放熱フィンが設置されないために、外観を損なうことがなく、ランプおよび照明器具のデザインの自由度を向上させ、商品性を向上させることが可能になる。さらに、放熱フィン15aは、各光源ユニット14を連結する機能を兼用させることができ、構成を簡素化しコスト的にも有利な照明装置、口金付ランプおよび照明器具を提供することが可能になる。なお、さらなる放熱性能が必要な場合には、照明装置10、口金付ランプ20、30および照明器具40、40´の外表面にも多数の放熱フィンや放熱ピン等の放熱手段を設置するようにしてもよい。
以上、本実施形態において、一対の略正方形をなす光源ユニット14によって構成された長方形の平面状をなす照明装置10によって、長方形の平面状をなす口金付ランプ20、30および長方形のベースライトとしての照明器具40、40´を構成したが、図16に示すように、点灯装置23を設けた長方形の平面状をなす口金付ランプ20を2個使用することによって、略正方形をなす平面状のベースライトからなる照明器具50を構成してもよい。すなわち、2個の長方形の口金付ランプ20を互いに同一平面上に位置するように配設する。詳細には、略正方形をなす4個の光源ユニット14を、その発光部となる基板11aの中心点Oが、同心円C上に略等間隔に位置するように配置し、さらにその中心部に器具本体41を配設する。
そして、2個の長方形の口金付ランプ20が上記のように配置された状態で、対向して位置する光源ユニット14は、その対向する側面側が所定の間隔A´を有して配設される。これにより、一対の光源ユニット14は、その間隔A´によって各光源ユニット14の間が連通するようにして設けられ、間隔A´内に縦断面が略矩形状をなす空間部S´が形成される。この空間部に連通する下方の開放部を空気流入口14a´とし、上方の開放部を空気流出口14b´となすように構成する。
そして、間隔A´の略矩形状をなす空間部S´に新たな放熱部15´が設けられ、この放熱部15´によって2個の長方形の口金付ランプ20は、対向する光源ユニット14の各辺(長方形の口金付ランプ20の長辺)が連結される。この新たな放熱部15´は、各光源ユニット14の間隔A´内に、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設され、かつ鉛直方向に所定の隙間B´を有して配設された複数枚、本実施形態では2枚の放熱フィン15a´と、各光源ユニット14の背面側に形成された熱伝導部、すなわち、熱伝導部材12と熱的に結合する取付部15b´を有する。そして、口金付ランプ20に予め設けられた放熱フィン15aと同様に、熱伝導性の良好な金属、本実施形態ではアルミニウム板で構成され、間隔A´の略矩形状をなす空間部S´に合致して収容されるように、略矩形状をなす板状に形成される。各放熱フィン15a´は左右の辺がL字形に折り曲げられて取付部15b´が形成され、この取付部が、熱伝導部材12の浅い皿状をなす箱体の側面板に溶接やネジ止め等の手段によって固定される。なお、本実施形態では、口金付ランプ20に予め取り付けられた放熱フィン15aと、2個の口金付ランプの間に新たに設けられる放熱フィン15a´は、同一の構成となし、共通部品として構成しコストダウンを図った。なお、異なる形状・材質・個数で構成してもよい。
これにより、新たに設けられた放熱フィン15a´および取付部15b´は一体化して、新たな放熱部15´として構成され、放熱フィン15a´が対向する各光源ユニット14の熱伝導部材12と熱伝導が可能になるように連結され、1枚の放熱フィン15a´によって、2個の口金付ランプ20の放熱が同時に行われるように構成される。この際、4個の光源ユニット14および放熱フィン15a、15a´は、同一の構成をなしており、4個の光源ユニット14それぞれが略均等に放熱される。
また、器具本体41には、2個の口金付ランプ20の一対2個、計4個の口金22のそれぞれのピン端子22c、22cが挿入される4個のソケット42が設けられる。4個のソケット42は、筒体からなるケース体41aの各角部の側面に位置して1個づつが設けられ、各4個のソケット42に対して電源線が接続され、2個の口金付ランプ20をそれぞれソケット42に装着することによって照明器具50が構成される。なお、2個の口金付ランプ20と器具本体41は、取付部材41cによって強固に取り付けられる。なお、取付部材41cを設けずに放熱フィン15aのみで連結してもよい。また、電源線は、4個のソケット42に接続されているので、2個の口金付ランプ20の装着は、それぞれの表裏を逆にしても装着することができる。また、ランプの交換も同様にして行うことができる。図16(b)中、43は、4個のソケット42がそれぞれ接続された端子台で、電源線を差し込むための差込端子を有している。
上記により構成された照明器具50は、2個の長方形の口金付ランプ20が、互いに同一平面上に位置するように配設されて略正方形をなすように構成され、さらに広い照射面積をもった照明を行うことが可能になる。また、各LED11から発生する熱は、各光源ユニット14の基板11aから各熱伝導部材12に伝達され、さらに各熱伝導部材に連結された放熱フィン15aおよび新たに設けられた放熱フィン15a´にも伝達される。そして、各放熱フィン15a、15a´に伝達された熱は、下方の空気流入口14aと新たに設けられた下方の空気流入口14a´から吸い込まれた外気と熱交換して冷却され、熱交換した空気は上方の空気流出口14bと新たに設けられた上方の空気流出口14b´から外気に放出される。また、上述したように、4個の光源ユニット14は、略均等に放熱されるため、各光源ユニット14の発光色に色ムラや輝度ムラ等が生じ難くなる。
図16の略正方形をなす照明器具50によれば、口金付ランプ20を構成する各光源ユニット14は、基板11aおよび熱伝導部12を略正方形にして、熱伝導部の中央部分に基板を配設することで、基板11aと熱伝導部12との熱的な距離を略均等にして、基板11aにおける放熱性を略均等にしつつ、熱伝導部12の大きさを最小限にすることができる。これにより、少なくとも4箇所の放熱部15を用い、同心円状に4個の光源ユニット14を配置させる簡素な構成によって、所望の放熱効果を略均等に得ることが可能になる。
図16に示す照明器具50は、2個の長方形の口金付ランプ20によって、略正方形をなす照明器具を構成したが、図17(a)に示すように、さらに1個または複数個の長方形の口金付ランプ20を縦にして、略正方形をなす照明器具50における両側辺の少なくとも一方の辺に対し、上記と同様にして新たな放熱フィン15a´によって連結して配設し、さらに広い照射面積を有する長方形の照明器具51を構成するようにしてもよい。若しくは、図17(b)に示すように、略正方形をなす照明器具50の各辺にそれぞれ1個または複数個の長方形の口金付ランプ20を縦・横に連結して配設し、全体が+形をなす照明器具52を構成するようにしてもよい。
さらに、図18(a)に示すように、長方形の平面状をなす口金付ランプ20の両側に長手方向に沿って、1個または複数個の長方形の平面状をなす口金付ランプ20を、上記と同様にして新たな放熱フィン15a´によって連結して配設し、さらに長く広い照射面積を有する長尺状の照明器具53を構成するようにしてもよい。また、図18(b)に示すように、長方形の平面状をなす口金付ランプ20のいずれかの辺に、略正方形をなす1個または複数個の光源ユニット14を連結して、各種形状の照明器具54を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態において、図19(a)に示すように、一対2個の光源ユニット14の熱伝導部12を略正三角形に構成し、それぞれの1辺の側面側が所定の間隔Aを有して対向し、さらに、互いに同一平面上に位置するように配設し、間隔A内にフィン面が鉛直方向に略平行するように配設された放熱フィン15aを設けることによって、全体として菱形の平面状をなす照明装置60を構成し、この菱形の照明装置60に口金22を設けて菱形の平面状をなす口金付ランプ61を構成してもよい。
さらに、この菱形の平面状をなす口金付ランプ61を用いて、図19(b)に示すように、菱形の平面状をなす口金付ランプ61の長手方向に沿って、1個または複数個の菱形の平面状をなす口金付ランプ61を、上記と同様にして新たな放熱フィン15a´によって連結して配設し、さらに長く広い照射面積を有する長尺状の照明器具70を構成するようにしてもよい。さらに、図19(c)に示すように、菱形の平面状をなす口金付ランプ61の一方の光源ユニット14の残りの2辺に、略正三角形をなす新たな光源ユニット14を互いに同一平面上に位置するように連結して配設する。詳細には、略正三角形をなす1個の光源ユニット14を中心にして、残り3個の光源ユニット14の発光部となる基板11aの中心点が、同心円上に略等間隔に位置するように配置し、全体として大きな略正三角形をなす広い照射面積を有する照明器具71を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態において、図20(a)に示すように、一対2個の光源ユニット14の熱伝導部12を略正六角形に構成し、それぞれの1辺の側面側が所定の間隔Aを有して対向し、さらに、互いに同一平面上に位置するように配設し、間隔A内にフィン面が鉛直方向に略平行するように配設された放熱フィン15aを設けることによって、全体として略正六角形の光源ユニット14が連続する平面状をなす照明装置80を構成し、この照明装置80に口金22を設けて、略正六角形の光源ユニット14が連続する平面状をなす口金付ランプ81を構成してもよい。
さらに、この略正六角形の光源ユニット14が連続する平面状をなす口金付ランプ81を用いて、図20(b)に示すように、口金付ランプ81の長手方向に沿って、1個または複数個の略正六角形の光源ユニット14が連続する平面状をなす口金付ランプ81を、上記と同様にして新たな放熱フィン15a´によって連結して配設し、さらに長く広い照射面積を有する長尺状の照明器具90を構成するようにしてもよい。さらに、図20(c)に示すように、略正六角形をなす1個の光源ユニット14を中心にして、6個の光源ユニット14の発光部となる基板11aの中心点が、同心円上に略等間隔に位置するように配置し、全体としてハニカム状の大きな略正六角形をなす広い照射面積を有する照明器具91を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態において、図21(a)に示すように、一対2個の光源ユニット14の熱伝導部12を、大小、径の異なる略円形の2重のリング状をなす形状に構成し、径の大きな光源ユニット14Aの内周面と、径の小さな光源ユニット14Bの外周面との間に、リング状をなす所定の間隔Aを有するように対向させて配設する。さらに、互いに同一平面上に位置するように配設し、リング状をなす間隔A内にフィン面が鉛直方向に略平行し、かつ径の小さな光源ユニット14Bの円の中心を起点とした放射線上に略等間隔に位置するように配設された多数の放熱フィン15aを設けることによって、大きな光源ユニット14Aと径の小さな光源ユニット14Bを連結し、全体として円形の2重のリング状をなす平面状の照明装置100を構成し、この照明装置100に口金22を設けて、円形の2重のリング状をなす平面状の口金付ランプ101を構成してもよい。
さらに、この円形の2重のリング状をなす平面状の口金付ランプ101を用いて、図21(b)に示すように、大きな略円形をなす広い照射面積を有する照明器具110を構成するようにしてもよい。この照明器具110は、街路灯を構成するもので、径の小さな光源ユニット14Bの中心部に支柱となるポール111が設置され、ポールの外周面と径の小さな光源ユニット14Bの内周面が放熱フィンを兼ねる支持板112で固定されている。この街路灯によれば、ポール111を中心にした大きな円形の広い照射面積をもった街路灯としての照明を行うことができる。なお、略円形の2重のリング状をなす一対2個の光源ユニット14は、三角形、四角形、六角形や八角形等の多角形、さらには楕円形に構成してもよい。さらに、これら構成の光源ユニットは2重に限らず3重、4重等に配設してもよい。
上述した正方形、長方形、三角形、六角形さらには円形等の光源ユニット、照明装置、口金付ランプを、それぞれ組み合わせて、例えば、長方形の口金付ランプと円形の口金付ランプを組み合わせて、各種形状の照明器具を構成してもよい。また、口金付ランプのピン端子を器具本体のソケットに装着して各種の照明器具を構成したが、口金およびソケットは、エジソンタイプでも、さらにはGX53形であってもよい。さらに、本実施形態において、照明器具は天井直付け形の照明器具や屋外の街路灯を構成したが、これらに限らず、ホテルのロビー、工場、倉庫等に使用される高天井器具を構成してもよい。
上述したこれら構成の照明器具によって、隣り合う光源ユニット14の間に放熱フィン15a、15a´を設置することができ、所望の放熱効果を発揮させることができるとともに、必要な配光特性に合わせた各種形状・機能を有する多種・多様な照明器具を構成することができる。
なお、上記に構成した各種の照明器具は、点灯装置23を設けた口金付ランプ20によって照明器具をそれぞれ構成したが、点灯装置を設けない口金付ランプ30によって照明器具を構成してもよい。この場合、使用する個数の口金付ランプに対して共通の点灯装置を、器具本体41やポール等に内蔵させることによって構成するとよい。また、高天井器具等、大型の器具に場合には、点灯装置を天井裏等に設置することで、器具全体の軽量化を図るように構成してもよい。また、上述した各種の照明器具は、口金付ランプ20、30をソケット42に装着することによって照明器具を構成したが、口金を有しないランプ、すなわち、照明装置10を直接、器具本体41内に組み込んで内部配線を施し照明器具を構成するようにしてもよい。
なお、本実施形態におけるその他の構成、作用、作用効果、変形例等は、第1の実施形態と同様である。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
10 照明装置
11 固体発光素子
12 熱伝導部
14 光源ユニット
15 放熱部
15a 放熱フィン
A 間隔
20 口金付ランプ
22 口金
40 照明器具
41 器具本体
42 ソケット

Claims (5)

  1. 固体発光素子が配設され、固体発光素子に熱的に接続された熱伝導部を有するとともに、熱伝導部が所定の間隔を有して対向するように配設された一対の光源ユニットと;
    前記一対の光源ユニットの間にそれぞれの前記熱伝導部と熱伝導が可能になるように配設
    され、フィン面が鉛直方向に対し略平行となるように配設された複数の放熱フィンを有し、各放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が連通するように設けられた放熱部と;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
  2. 正面側に固体発光素子が配設され、背面側に熱伝導部を有するとともに、背面側が所定の
    間隔を有して対向するように配設された矩形状の一対の光源ユニットと;
    前記一対の光源ユニットの間にそれぞれの前記熱伝導部と熱伝導が可能になるように配設
    され、前記光源ユニットの長手方向に略直交して配設された複数の放熱フィンを有し、各
    放熱フィン間を介し前記光源ユニットの間が下方から上方へ向かって連通するように設け
    られた放熱部と;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
  3. 前記光源ユニットの間隔は、下方が狭く上方が広くなるように構成したことを特徴とする
    請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか一に記載の照明装置と;
    前記光源ユニットに電源を供給し、前記光源ユニットよりも長手方向に突出しない口金と

    を具備していることを特徴とする口金付ランプ。
    照明装置。
  5. 器具本体と;
    請求項4に記載の口金付ランプを装着するソケットと;
    を具備していることを特徴とする照明器具。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015062159A (ja) * 2013-08-22 2015-04-02 三菱電機株式会社 発光装置
JP7179921B1 (ja) * 2021-06-30 2022-11-29 株式会社エステック 照明装置

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