JP2009295384A - 照明器具 - Google Patents

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Tetsushi Maeda
哲志 前田
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Abstract

【課題】ランプから発生する熱による電気部品の熱劣化をコストを抑えつつ防止することを目的とする。
【解決手段】照明器具は、ランプケース3、ランプソケット4、遮熱壁6を備える。ランプケース3は、収納したランプ11の発光部分が放出した光を外側へ放射する光出口を底面側に有するとともに、ランプ11の発光部分が発した熱を外側へ放出する放熱孔7を底面側に対向する上面側に有する。ランプソケット4は、ランプ11の口金部分が挿入されるランプ挿入口を有し、ランプケース3の上面側に設けられる。遮熱壁6は、ランプソケット4のランプ挿入口10付近に設けられ、ランプ11の発光部分が発した熱のランプ挿入口10付近への伝達を遮る。
【選択図】図1

Description

本発明は、天井等の取付面に埋め込まれて取り付けられる埋込型照明器具の放熱技術に関する。
ランプソケット付近の熱を器具本体の外へ放出させるために、ランプケースの上部に放熱孔を設けた埋込型照明器具がある。また、熱伝導性の高い金属(ヒートシンク)等の別部品を用いて、ランプソケット付近の熱を器具本体の外へ放出させた埋込型照明器具がある。
特開平5−12912号公報 特開2005−216506号公報
ランプケースの上部にランプソケットを設けた埋込型照明器具では、ランプケースの上部に放熱孔を設けた場合であっても、点灯時にランプから発生して放熱孔へ抜ける熱がランプソケット付近を通過するため、ランプソケットやランプ等の電気部品に影響を及ぼす。つまり、電気部品の温度が高温になるため、熱劣化により電気部品の寿命が短くなる。
また、ヒートシンク等の部品を用いて放熱する場合には、部品点数が増えてしまい、コストが増加してしまう。
本発明は、ランプから発生する熱による電気部品の熱劣化を、コストを抑えつつ防止することを目的とする。
本発明に係る埋込型照明器具は、例えば、ランプの発光部分を収納するランプケースであって、収納したランプの発光部分が放出した光を外側へ放射する光出口を底面側に有するとともに、上記ランプの発光部分が発した熱を外側へ放出する放熱孔を上記底面側に対向する上面側に有するランプケースと、
上記ランプの口金部分が挿入されるランプ挿入口を有し、上記ランプケースの上面側に設けられたランプソケットと、
上記ランプソケットの上記ランプ挿入口付近に設けられ、上記ランプの発光部分が発した熱の上記ランプ挿入口付近への伝達を遮る遮熱壁と
を備えることを特徴とする。
本発明に係る埋込型照明器具は、ランプソケットのランプ挿入口の周囲に遮熱壁を備えるとともに、遮熱壁とランプケースとの間に空間(放熱孔)が形成されている。そのため、点灯時にランプから発生した熱は放熱孔から放出されるが、遮熱壁によりランプソケットやランプ等へは影響を与えない。
実施の形態1.
図1は、埋込型照明器具1の斜視図である。
図2は、図1のA−A’断面図である。
ここでは、水平な天井面に設けられた円形の取付孔へ埋め込まれて取り付けられ、内部に収納されたランプにより下側を照らす埋込型照明器具1を例として説明する。
埋込型照明器具1は、器具本体2、ランプケース3、ランプソケット4、取付バネ5、遮熱壁6を備える。
器具本体2は、ランプケース3、ランプソケット4、取付バネ5を取り付けるための部材である。図に示すように、ランプケース3、ランプソケット4、取付バネ5は、例えば器具本体2にねじ止め固定される。
ランプケース3は、ランプ11の発光部分を内側に収納する。ランプケース3は、円筒形に形成され、底面側と、底面側と対向する上面側とに開口部を有する。底面側に有する開口部は光出口であり、収納したランプ11の発光部分から放出された光を外側へ放射する。上面側に有する開口部は放熱孔7であり、収納されたランプ11の発光部分から発生した熱を外側へ放出する。埋込型照明器具1は光出口が下側を放熱孔7が上側を向くように天井面に取り付けられる。また、ランプケース3は、内側が反射面に形成され、光出口と異なる方向へ向かう光を光出口へ向かうように反射する。さらに、ランプケース3の光出口側の端部は折り返され、つば部8を形成する。
ランプソケット4は、ランプケース3に発光部分が収納されたランプ11の口金部分(ランプ口金12)が挿入され取り付けられるランプ挿入口10を備える。ランプソケット4は、ランプケース3の上面側に設けられる。特に、ランプソケット4は、ランプケース3の放熱孔7の中央部分にランプケース3との間に空間を空けて設けられる。また、ランプソケット4は、ランプ挿入口10がランプケース3の外側になるように設けられる。
取付バネ5は、天井面に設けられた取付孔へ埋込型照明器具1が埋め込まれた場合に、取付孔に埋め込まれ、つば部8との間に天井面を挟むことにより埋込型照明器具1を天井面に固定する。つまり、取付バネ5は、弾性により取付孔の内側から天井面を押圧して、取付面の外側のつば部8との間に天井面を挟む。
遮熱壁6は、ランプソケット4のランプ挿入口10の周囲を囲むように、ランプケース3との間に空間を空けて設けられる。遮熱壁6は、ランプ11の発光部分が発した熱のランプ挿入口10付近への伝達を遮る。遮熱壁6とランプケース3との間には空間があるため、ランプ11の発光部分が発した熱は、遮熱壁6が設けられた場合であっても放熱孔7からランプケース3の外側へ放出される。また、遮熱壁6は、ランプケース3の放熱孔7を跨ぐように、ランプケース3の外側へ競り上がったブリッジ9の中央部分がランプ挿入口10を延長するようにランプケース3側へ折り返されて形成される。ブリッジ9は、器具本体2と一体成形されている。上述したように、遮熱壁6はブリッジ9の中央部分が折り返されて形成されたものでありブリッジ9と一体成形されているから、遮熱壁6は器具本体2と一体成形されていることになる。すなわち、例えば、1つの板金から器具本体2と遮熱壁6とが成形される。また、ブリッジ9がランプケース3の外側へ競り上がっているため、ブリッジ9に設けられた遮熱壁6は、ランプケース3の外側に設けられる。
図3は、ランプ11から発生する熱の移動の説明図である。
図3(a)に示すように、ランプ11から発生した熱は上側へ向かって移動する。つまり、ランプ11はランプソケット4が取り付けられたランプケース3の放熱孔7側が上側であるため、ランプケース3の放熱孔7側へ熱は移動する。
図3(b)(c)に示すように、ランプケース3の上側へ移動した熱は、放熱孔7からランプケース3の外部へ移動(放出)する。ランプソケット4のランプ挿入口10側の端部の周囲に遮熱壁6が設けられているため、ランプケース3の上側へ移動した熱の多くは、ランプソケット4から離れる方向へ移動する。つまり、遮熱壁6により、ランプ11から発生した熱のランプソケット4やランプソケット4に取り付けられたランプ11への伝達が遮られる。つまり、ランプソケット4やランプソケット4に取り付けられたランプ11、特にランプソケット4のランプ挿入口10部分やランプ11のランプ口金12部分は、ランプ11から発生した熱の影響が減少する。
図4は、ランプケース3、ランプソケット4、遮熱壁6の寸法比を示す図である。
ランプソケット開口幅aは、ランプソケット4のランプ挿入口10の直径を示す。遮熱壁内径bは、遮熱壁6の内側の直径を示す。ランプソケット外径cは、ランプソケット4のランプ挿入口10の外側の直径を示す。放熱孔幅dは、ランプケース3の放熱孔7の直径を示す。遮熱壁外径eは、遮熱壁6の外側の直径を示す。放熱孔高さfは、放熱孔7の端部と、遮熱壁6の外側の端部との高さを示す。
遮熱壁外径eは、ランプソケット外径cよりも大きい。そのため、ランプから発生するランプソケットへの輻射熱を遮断することができる。
また、遮熱壁外径eは、放熱孔幅dよりも小さい。そのため、熱が放出される空間が広く、放熱効率が高い。なお、遮熱壁外径eが、放熱孔幅dよりも大きくてもよい。この場合、熱が放出される空間は減少するが、熱の移動する方向がランプソケット4から離れる方向へ向き、ランプ口金部とランプソケット口金部への熱的影響が少なくなる。また、放熱孔7からの光漏れ少なくすることができる。しかし、遮熱壁外径eが、ランプケース開口幅dよりも大きい場合であっても、遮熱壁内径bが、ランプケース開口幅dよりも小さい方が望ましい。これは、遮熱壁内径bが、ランプケース開口幅dよりも大きいと、ランプソケット4のランプ挿入口10付近への熱の移動が多くなるためである。なお、遮熱壁内径bは、ランプソケット開口幅aと等しいことが望ましい。しかし、遮熱壁内径bをランプソケット開口幅aと等しくした場合、ランプ11の口金部分をランプ挿入口10へ挿入する際、遮熱壁6によりランプ11に傷を付ける虞がある。そのため、遮熱壁内径bをランプソケット開口幅aよりも若干大きくしてもよい。
また、放熱孔高さfは広いほど望ましい。放熱孔高さfが広がれば熱が放出される空間が増加するためである。
図5は、遮熱壁6を設けた場合と、遮熱壁6を設けなかった場合とのランプソケット4のランプ挿入口10部分(ソケット口金)と、ランプソケット4(ソケット本体)との温度の比較図である。
なお、測定は、JIS−C8105規格に従って行った。また、各温度はランプ11の点灯から約30分後に計測した温度である。
図に示すように、遮熱壁6を設けた場合の温度は、遮熱壁6を設けなかった場合の温度に比べ、ソケット口金で3.3℃低く、ソケット本体で11.4℃低かった。
以上のように、埋込型照明器具1によれば、ランプ11で発生した熱がランプソケット4へ伝導することを遮熱壁6により防止することができる。したがって、ランプ11で発生した熱によるランプソケット4やランプ11、又は埋込型照明器具1自体の短寿命化を防止することができる。
また、遮熱壁6は、器具本体2と一体成形されているため、部品点数を増やすことなく設けることができる。例えば、単に器具本体2の板金加工に変更を加えるだけで遮熱壁6を設けることができる。
なお、ランプソケット4は、樹脂や陶器等で形成される。樹脂でランプソケット4を形成した場合、陶器等で形成した場合に比べ、軽量で、かつ寸法の精度を高くすることができる。一方、樹脂は陶器等に比べ熱に弱い。しかし、埋込型照明器具1によれば、ランプソケット4への熱伝導を減少させることができるため、ランプソケット4を樹脂で形成することができる。
また、上述したように、遮熱壁6は、放熱孔7を跨ぐように、ランプケース3の外側へ競り上がったブリッジ9の中央部に形成されている。そのため、ブリッジ9の高さにより、遮熱壁6は放熱孔幅fを広くとることができる。
また、ブリッジ9は、放熱孔7の径よりも広い範囲を跨ぐように形成されている。そのため、ランプケース3を伝導して、ランプケース3の外側へ放出された熱を器具本体2の外側へ放出させることができる。
埋込型照明器具1の斜視図。 図1のA−A’断面図。 ランプ11から発生する熱の移動の説明図。 ランプケース3、ランプソケット4、遮熱壁6の寸法比を示す図。 遮熱壁6を設けた場合と、遮熱壁6を設けなかった場合とのランプソケット4(ソケット本体)と、ランプソケット4のランプ挿入口10部分(ソケット口金)との温度の比較図。
符号の説明
1 埋込型照明器具、2 器具本体、3 ランプケース、4 ランプソケット、5 取付バネ、6 遮熱壁、7 放熱孔、8 つば部、9 ブリッジ、10 ランプ挿入口、11 ランプ、12 ランプ口金。

Claims (4)

  1. ランプの発光部分を収納するランプケースであって、収納したランプの発光部分が放出した光を外側へ放射する光出口を底面側に有するとともに、上記ランプの発光部分が発した熱を外側へ放出する放熱孔を上記底面側に対向する上面側に有するランプケースと、
    上記ランプの口金部分が挿入されるランプ挿入口を有し、上記ランプケースの上面側に設けられたランプソケットと、
    上記ランプソケットの上記ランプ挿入口付近に設けられ、上記ランプの発光部分が発した熱の上記ランプ挿入口付近への伝達を遮る遮熱壁と
    を備えることを特徴とする照明器具。
  2. 上記ランプソケットは、上記ランプケースの上記放熱孔の中央付近に上記ランプケースとの間に空間を空けて設けられ、
    上記遮熱壁は、上記ランプソケットの上記ランプ挿入口の周囲に上記ランプケースとの間に空間を空けて設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 上記ランプソケットと上記遮熱壁とは、上記ランプケースの外側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 上記照明器具は、さらに、
    上記ランプケースと上記ランプソケットとを取付する器具本体を備え、
    上記遮熱壁は、上記器具本体と一体成形された
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011046178A1 (ja) 2009-10-14 2011-04-21 株式会社デルタツーリング 生体状態推定装置、生体状態推定システム及びコンピュータプログラム

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