JP2011154193A - 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】縮小側がテレセントリックに構成されるとともに、近年の投写レンズに好適なバックフォーカスを有する構成とされ、広画角で良好な収差補正機能を有する投写レンズおよび投写型表示装置とする。
【解決手段】 拡大側より、前群Gと絞り3と後群Gとが配列され、縮小側がテレセントリックとされる。前群Gは、最も拡大側に、非球面レンズからなる第1レンズLを配してなる。後群Gは、拡大側より、非球面レンズを含む負の後群フロント部GRfと、拡大側から接合レンズおよび2枚の正レンズからなる正の後群リア部GRrと、からなる。また、後群リア部GRrに含まれる正レンズは、それぞれ下記条件式(1)を満たす。
−0.10<RRr2/RRr1<0.50(1)。ここで、RRr1およびRRr2は、後群リア部GRr中の正レンズの、拡大側面の曲率半径および縮小側面の曲率半径である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示素子等のライトバルブからの表示情報等を拡大投写する投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置に関する。
近年、液晶表示素子やDMD表示素子等のライトバルブを用いた投写型表示装置が普及しつつある。特に、ライトバルブを3枚用いてRGB3原色の照明光に各々対応させ、個々のライトバルブで変調された光をプリズム等で合成し、投写レンズを介してスクリーンに画像を表示する構成をとるものが広く利用されている。
このような、3枚のライトバルブからの各変調光を色合成光学系で合成して投写するタイプの投写型表示装置に搭載される投写レンズでは、上述したように、色合成を行なうプリズム等を配置するため、また、熱的な問題を回避するため、大きなバックフォーカスが必要となる。さらに、色合成光学系では入射光の角度によって分光特性が変化するため、投写レンズは縮小側から見た入射瞳が十分遠方に位置するという特性、すなわちテレセントリック性を持つことが必要となる。また、明るいレンズであることと、ライトバルブの解像度に見合った収差補正が必要とされる。
このような要求をある程度満足するようにしたものとしては、例えば下記特許文献1、2に記載のものが知られている。また、本願出願人としても、このような投写レンズを既に特許庁に対して開示している(下記特許文献3参照)。
これらの特許文献に記載のものは、いずれも画角が100度以上の広角レンズとされている。
特開2003−015033号公報 特開2004−326079号公報 特願2007−157248号明細書
しかしながら、昨今、上述した如き投写型表示装置においては、ライトバルブ等のさらなる高性能化に伴う、より高い光学性能が求められている。すなわち、光学系全体で発生した収差、特に球面収差や倍率色収差をさらに良好に補正することが求められている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、縮小側がテレセントリックに構成されるとともに、近年の投写レンズに好適なバックフォーカスを有する構成とされ、広画角で良好な収差補正機能を有する投写レンズ、およびこのような投写レンズを用いた投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る投写レンズは、
拡大側から順に、前群と、絞りと、後群とが配列され、縮小側が略テレセントリックに構成されてなる投写レンズであって、
前記前群は最も拡大側に非球面レンズを配してなり、
前記後群は、拡大側から順に、負の屈折力を有する後群フロント部と、正の屈折力を有する後群リア部とからなり、
前記後群フロント部は非球面レンズを含み、
前記後群リア部は、拡大側から順に、正レンズおよび縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる接合レンズと、2枚の正レンズと、により構成され、
前記後群リア部中に含まれる正レンズは、それぞれ下記条件式(1)を満たすことを特徴とするものである。
−0.10<RRr2/RRr1<0.50・・・(1)
ここで、
Rr1:前記後群リア部中の正レンズの、拡大側の面の曲率半径
Rr2:前記後群リア部中の正レンズの、縮小側の面の曲率半径
また、前記前群は、拡大側から、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と、からなり、
前記後群は、正の屈折力を有する第3レンズ群からなり、
前記後群フロント部は第3aレンズ群からなるとともに、前記後群リア部は第3bレンズ群からなるものとすることができる。
また、前記第2レンズ群は拡大側に凸面を向けた1枚の正レンズからなり、
該正レンズが下記条件式(2)を満足することが好ましい。
−0.03<R2P1/R2P2<0.1・・・(2)
ここで、
2P1:前記第2レンズ群中の正レンズの、拡大側の面の曲率半径
2P2:前記第2レンズ群中の正レンズの、縮小側の面の曲率半径
また、前記後群リア部を構成するレンズが下記条件式(3)を満足することが好ましい。
0.2<Avn−Avp・・・(3)
ここで、
Avn:前記後群リア部中の負レンズのd線に対する平均屈折率
Avp:前記後群リア部中の正レンズのd線に対する平均屈折率
また、前記後群リア部中の前記接合レンズを構成する正レンズが、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
80<νd・・・(4)
ここで、
νd:レンズを構成する硝材のアッベ数
また、前記第1レンズ群は、拡大側から順に、非球面レンズと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、負レンズおよび正レンズを接合してなる接合レンズと、からなることが好ましい。
また、前記後群フロント部は、拡大側から順に、縮小側に凸面を向けた正レンズおよび拡大側に凹面を向けた負レンズを接合してなる接合レンズと、非球面レンズと、からなることが好ましい。
また、前記第2レンズ群を光軸に沿って移動させることでフォーカス調整を行なうことが可能である。
さらに、本発明に係る投写型表示装置は、光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、本発明に係る上記投写レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写レンズによりスクリーンに投写することを特徴とするものである。
なお、上記「拡大側」とは、被投写側(スクリーン側)を意味し、上記「縮小側」とは、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味する。
本発明の投写レンズおよび投写型表示装置は、上記構成を備えたことにより、近年の投写レンズに好適なバックフォーカスを有しつつ、レンズ系全体としてコンパクト化および広画角化を達成しうる高解像度なものとすることができる。
特に、条件式(1)を満足するように構成したことにより、球面収差や倍率色収差を始めとする諸収差を良好に補正することが可能である。
すなわち、本願発明においては、レンズ系全体で発生した諸収差を打ち消すために、後群リア部を、拡大側から順に、正レンズおよび縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる接合レンズと、2枚の正レンズとにより構成し、かつこの後群リア部に含まれる正レンズは、それぞれ上記条件式(1)を満たすように構成している。これにより、上記接合レンズの接合面は縮小側に凸形状をなし、この接合レンズの拡大側の要素である正レンズは、拡大側の曲率半径に対する、縮小側の曲率半径の比の絶対値が1よりも大幅に小さくなるように構成されている。
これにより、上記接合面において発生する高次の収差が、丁度、上記レンズ系全体で発生した諸収差を打ち消すように作用し、特に、球面収差および倍率色収差を良好なものとすることができる。
本発明の実施例1に係る投写レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例2に係る投写レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例3に係る投写レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例4に係る投写レンズの構成を表す図である。 実施例1に係る投写レンズの諸収差図(球面収差(A−i)、非点収差(A−ii)、ディストーション(A−iii)および倍率色収差(A−iv))である。 実施例2に係る投写レンズの諸収差図(球面収差(A−i)、非点収差(A−ii)、ディストーション(A−iii)および倍率色収差(A−iv))である。 実施例3に係る投写レンズの諸収差図(球面収差(A−i)、非点収差(A−ii)、ディストーション(A−iii)および倍率色収差(A−iv))である。 実施例4に係る投写レンズの諸収差図(球面収差(A−i)、非点収差(A−ii)、ディストーション(A−iii)および倍率色収差(A−iv))である。 本発明の投写型表示装置の概略構成を表す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態に係る投写レンズを示すものであり、後述する実施例1のレンズ構成図である。このレンズを本実施形態の代表として、以下に説明する。なお、図中Zは光軸を表している。
本実施形態の投写レンズは、拡大側から順に、前群Gと、絞り(マスクとすることも可能)3と、後群Gとが配列されてなり、縮小側が略テレセントリックとされている。
この前群Gは、最も拡大側に、非球面レンズからなる第1のレンズ(第1レンズL)を配してなる。
一方、後群Gは、拡大側より、非球面レンズを含み負の屈折力を有する後群フロント部GRfと、拡大側より、接合レンズおよび2枚の正レンズからなる、正の屈折力を有する後群リア部GRrと、からなる。後群リア部GRrの上記接合レンズは、拡大側から順に、正レンズおよび縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズを配設してなる。
また、本実施形態の投写レンズにおいては、前記後群リア部GRr中に含まれる正レンズ(以下に示す各実施例のものでは、各レンズL10、L12、L13)は、それぞれ下記条件式(1)を満たすように構成されている。
−0.10<RRr2/RRr1<0.50・・・(1)
ここで、
Rr1:後群リア部GRr中の正レンズの、拡大側の面の曲率半径
Rr2:後群リア部GRr中の正レンズの、縮小側の面の曲率半径
本実施形態の投写レンズにおいては、このように条件式(1)を満足していることから、上記接合レンズの接合面は縮小側に凸形状をなし、この接合面の拡大側の要素である正レンズは、拡大側の曲率半径に対する、縮小側の曲率半径の比の絶対値が1よりも大幅に小さくなる、-0.1から0.5の数値範囲となるように構成されている。
これにより、レンズ系全体で発生した諸収差が、丁度、上記接合面において発生する高次の収差により打ち消されることとなり、特に、球面収差および倍率色収差を良好に改善しうる。
逆に、この条件式(1)の上限、下限のいずれが満足されなくとも、球面収差と倍率色収差の補正が困難となる。
このような観点から、条件式(1)に替えて、下記条件式(1´)を満足することがより好ましく、下記条件式(1´´)を満足することがさらに好ましい。
−0.07<RRr2/RRr1<0.40・・・(1´)
−0.05<RRr2/RRr1<0.40・・・(1´´)
また、上記前群Gは、拡大側から、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと正の屈折力を有する第2レンズ群Gとからなることが好ましい。一方、上記後群Gは、正の屈折力を有する第3レンズ群Gからなることが好ましく、この場合、上記後群フロント部GRfは第3aレンズ群G3aを構成し、前記後群リア部GRrは第3bレンズ群G3bを構成する。
図1および後述する図2〜4には、各レンズ群における上記関係が示されている。
また、第1レンズ群Gは、拡大側から順に、非球面レンズ(第1レンズL)と、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(第2レンズL)と、負レンズ(第3レンズL)と、負レンズ(第4レンズL)および正レンズ(第5レンズL)を接合してなる接合レンズと、からなることが好ましい。
また、第2レンズ群Gは拡大側に凸面を向けた1枚の正レンズ(第6レンズL)からなり、かつこの正レンズが、下記条件式(2)を満足するように構成されている。
−0.03<R2P1/R2P2<0.10・・・(2)
ここで、
2P1:第2レンズ群Gを構成する正レンズの、拡大側の面の曲率半径
2P2:第2レンズ群Gを構成する正レンズの、縮小側の面の曲率半径
すなわち、上記正レンズにおいて、縮小側の曲率の絶対値よりも拡大側の曲率の絶対値が大きくなるように、かつ縮小側の面の曲率半径に対する、拡大側の面の曲率半径の比の絶対値が1よりも大幅に小さくなる、-0.03から0.1の数値範囲となるように構成されている。
これにより、球面収差とコマ収差を良好なものとすることができ、特に、中間画角における収差を大幅に改善することができる。
逆に、この条件式(2)の上限、下限のいずれが満足されなくとも、球面収差とコマ収差の補正が困難となる。
このような観点から、条件式(2)に替えて、下記条件式(2´)を満足することがより好ましく、下記条件式(2´´)を満足することがさらに好ましい。
−0.02<R2P1/R2P2<0.08・・・(2´)
−0.02<R2P1/R2P2<0.07・・・(2´´)
また、上記後群リア部GRrである第3bレンズ群G3bを構成するレンズが下記条件式(3)を満足することが好ましい。
0.20<Avn−Avp・・・(3)
ここで、
Avn:後群リア部GRr(第3bレンズ群G3b)の負レンズのd線に対する平均屈折率
Avp:後群リア部GRr(第3bレンズ群G3b)の正レンズのd線に対する平均屈折率
上記条件式(3)を満足することにより、色収差を良好なものとすることができる。
逆に、この条件式(3)の下限が満足されないと、色収差の良好な補正が困難となる。
このような観点から、条件式(3)に替えて、下記条件式(3´)を満足することがより好ましい。
0.22<Avn−Avp<0.40・・・(3´)
また、上記後群リア部GRrである第3bレンズ群G3b中の接合レンズを構成する正レンズが、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
80<νd・・・(4)
ここで、
νd:レンズを構成する硝材のアッベ数
上記条件式(4)を満足することにより、色収差を良好なものとすることができる。
逆に、この条件式(4)の下限が満足されないと、色収差の良好な補正が困難となる。
また、上記後群フロント部GRfである第3aレンズ群G3aは、拡大側から順に、縮小側に凸面を向けた正レンズ(以下の実施例においては第7レンズL)および拡大側に凹面を向けた負レンズ(以下の実施例においては第8レンズL)を接合してなる接合レンズと、非球面レンズ(以下の実施例においては第9レンズL)と、を配設してなることが好ましい。この接合レンズにおいては、拡大側に正レンズ、縮小側に負レンズ、を配設すると、球面収差と軸上色収差をバランス良く補正することができるので好ましいが、正レンズと負レンズの配設位置を入れ替えることも可能である。
また、上記後群リア部GRrである第3bレンズ群G3bは、拡大側から順に、正レンズ(以下の実施例においては第10レンズL10)および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(以下の実施例においては第11レンズL11)からなる接合レンズと、2枚の正レンズ(以下の実施例においては第12レンズL12、第13レンズL13)と、により構成されている。
また、上記第2レンズ群Gの上記正レンズを光軸Z方向に移動させてフォーカシングを行なうことが好ましい。
なお、図1の投写レンズでは、紙面右側より入射されライトバルブの画像表示面1において画像情報を与えられた光束が、各種フィルタ2bおよび色合成プリズム2aを介してこの投写レンズに入射され、この投写レンズにより紙面左側方向に拡大投写されるようになっている。図1には、見易さのため1枚の画像表示面1のみを記載しているが、投写型表示装置において、光源からの光束を色分離光学系により3原色光に分離し、各原色光用に3つのライトバルブを配設して、フルカラー画像を表示することが可能である。
また、第1レンズ群Gと第3レンズ群Gに含まれる各非球面の形状は、下記に示す非球面式により規定される。これらの非球面レンズにおいては、いずれか一方の面が非球面とされた場合であっても効果を得ることができるが、両面が非球面とされたレンズであることがより好ましい。
Figure 2011154193
次に、本発明に係る投写型表示装置の実施形態について説明する。図9は本発明の一実施形態に係る投写型表示装置を示す概略図である。
図9に示すように上記照明光学系10は、ライトバルブとしての透過型液晶パネル11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12,13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、全反射ミラー18a〜18cとを備えている。ダイクロイックミラー12の前段は図示を省略しているが白色光源が配されており、この光源からの白色光は照明光学部を介して、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する液晶パネル11a〜11cに入射されて光変調され、投写レンズによりスクリーン7に投写される。
以下、本発明に係る投写レンズの具体的な実施例について説明する。なお、各実施例において、互いに同様の構成を有し、同様の作用効果をなす部材については同一の符号を付している。
<実施例1>
図1に示すように、実施例1に係る投写レンズは、拡大側から順に、負の屈折力を有する前群Gと、絞り3と、正の屈折力を有する後群Gとが配列されてなり、縮小側が略テレセントリックとされている。また、この前群Gは、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと、正の屈折力を有する第2レンズ群Gとが配列されてなる。また、後群Gは第3レンズ群Gを構成し、拡大側より、負の屈折力を有する第3aレンズ群G3a(後群フロント部GRf)と、正の屈折力を有する第3bレンズ群G3b(後群リア部GRr)と、からなる。
すなわち、上記第1レンズ群Gは、拡大側から順に、両面非球面とされた屈折力の小さい非球面レンズ(光軸Z上において、負の屈折力を有する)よりなる第1レンズLと、縮小側に凹面を向けた負メニスカスレンズよりなる第2レンズLおよび第3レンズLと、両凹レンズからなる第4レンズLと、両凸レンズからなる第5レンズLが配列されてなり、第4レンズLおよび第5レンズLは互いに接合してなる2枚接合レンズを構成してなる。
また、上記第2レンズ群Gは、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第6レンズLからなる。
また、上記第3レンズ群Gにおいて、第3レンズ群フロント部G3fは、拡大側から順に、両凸レンズよりなる第7レンズLと、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズよりなる第8レンズLと、両面非球面とされた屈折力の小さい非球面レンズ(光軸Z上において、正の屈折力を有する)からなる第9レンズLと、が配列されてなり、第7レンズLおよび第8レンズLは互いに接合してなる2枚接合レンズを構成してなる。一方、上記第3レンズ群リア部G3rは、拡大側から順に、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第10レンズL10と、縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第11レンズL11と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第12レンズL12および第13レンズL13が配列されてなる。
実施例1に係る投写レンズは、上記条件式(1)〜(4)、(1´)〜(3´)、(1´´)、(2´´)を全て満足するように構成されている。
また、図1には、ライトバルブの画像表示面1、および色合成プリズム2aおよび各種フィルタ2bが示されている。
実施例1における全系の焦点距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、FナンバFno.、画角2ωの各数値を表1の最上段に示す。
また、実施例1に係る投写レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下「軸上面間隔」と称す)D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表1の上段に示す。なお、表1および以下の表において面番号の数字は拡大側からの順番を表すものであり、面番号の左側に*印が付された面は非球面とされている。実施例1および以下の実施例2〜4において、これらの非球面の曲率半径Rは、各表において光軸Z上での曲率半径Rの値として示しているが、対応するレンズ構成図においては図面を見やすくするため、引出線は必ずしも光軸Zとの交点から引き出されていないものがある。
また、表1の中段には、所定の投写距離(837.5mm、無限遠)においてフォーカシングされた際の面間隔D、Dの数値を示す。
なお、表1の下段には各非球面に対応する各定数K,A〜A12の値が示されている。
Figure 2011154193
なお、実施例1においては、後述する表5に示すとおり、条件式(1)〜(4)、(1´)〜(3´)、(1´´)、(2´´)が全て満足されている。
<実施例2>
実施例2に係る投写レンズの構成は、図2に示すとおりであり、基本的に実施例1に係る投写レンズと同様である。
実施例2における全系の焦点距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、FナンバFno.、画角2ωの各数値を表2の最上段に示す。
また、実施例2に係る投写レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表2の上段に示す。
また、表2の中段には、所定の投写距離(837.5mm、無限遠)においてフォーカシングされた際の面間隔D、Dの数値を示す。
なお、表2の下段には各非球面に対応する各定数K,A〜A12の値が示されている。
Figure 2011154193
なお、実施例2においては、後述する表5に示すとおり、条件式(1)〜(4)、(1´)〜(3´)、(1´´)、(2´´)が全て満足されている。
<実施例3>
実施例3に係る投写レンズの構成は、図3に示すとおりであり、基本的に実施例1に係る投写レンズと同様であるが、第6レンズLが両凸レンズとされている点において相違する。
実施例3における全系の焦点距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、FナンバFno.、画角2ωの各数値を表3の最上段に示す。
また、実施例3に係る投写レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表3の上段に示す。
また、表3の中段には、所定の投写距離(837.5mm、無限遠)においてフォーカシングされた際の面間隔D、Dの数値を示す。
なお、表3の下段には各非球面に対応する各定数K,A〜A12の値が示されている。
Figure 2011154193
なお、実施例4においては、後述する表5に示すとおり、条件式(1)〜(4)、(1´)〜(3´)、(1´´)、(2´´)が全て満足されている。
<実施例4>
実施例4に係る投写レンズの構成は、図4に示すとおりであり、基本的に実施例1に係る投写レンズと同様であるが、第13レンズL13が両凸レンズとされている点において相違する。
実施例4における全系の焦点距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、FナンバFno.、画角2ωの各数値を表4の最上段に示す。
また、実施例4に係る投写レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表4の上段に示す。
また、表4の中段には、所定の投写距離(837.5mm、無限遠)においてフォーカシングされた際の面間隔D、Dの数値を示す。
なお、表4の下段には各非球面に対応する各定数K,A〜A12の値が示されている。
Figure 2011154193
なお、実施例4においては、後述する表5に示すとおり、条件式(1)〜(4)、(1´)〜(3´)、(2´´)が満足されている。
また、図5〜8は、実施例1〜4に係る投写レンズの諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。これらの収差図において、ωは半画角を示し、球面収差の収差図には波長が550nm、460nmおよび620nmの光に対する収差曲線を示し、倍率色収差の収差図には波長が550nmの光に対する、460nmおよび620nmの光における収差曲線を示している。図5〜8に示すように、実施例1〜4に係る投写レンズは、球面収差や倍率色収差をはじめ各収差が良好に補正され、半画角55.6度以上、Fナンバ2.2程度と、広角で明るい投写レンズとされている。また、26.5mm以上の十分なバックフォーカスを有する。さらに、各条件式が満足されており、コンパクトで高性能な投写レンズとされている。
なお、本発明の投写レンズとしては、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rおよびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)Dを適宜変更することが可能である。
また、本発明の投写型表示装置としても、上記構成のものに限られるものではなく、本発明の投写レンズを備えた種々の装置構成が可能である。ライトバルブとしては、例えば、透過型または反射型の液晶表示素子や、傾きを変えることができる微小な鏡が略平面上に多数形成された微小ミラー素子(例えば、テキサス・インスツルメント社製のデジタルマイクロミラーデバイス)を用いることができる。また、照明光学系としても、ライトバルブの種類に対応した適切な構成を採用することができる。
Figure 2011154193
1 画像表示面
2a 色合成プリズム
2b フィルタ
3 絞り
11a〜11c 透過型液晶パネル
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
前群
後群
、G、G 第1〜3レンズ群
3a 第3aレンズ群
3b 第3bレンズ群
〜L13 レンズ
〜R28 レンズ面等の曲率半径
〜D27 レンズの中心厚およびレンズ間の空気間隔(軸上面間隔)
Z 光軸

Claims (9)

  1. 拡大側から順に、前群と、絞りと、後群とが配列され、縮小側が略テレセントリックに構成されてなる投写レンズであって、
    前記前群は最も拡大側に非球面レンズを配してなり、
    前記後群は、拡大側から順に、負の屈折力を有する後群フロント部と、正の屈折力を有する後群リア部とからなり、
    前記後群フロント部は非球面レンズを含み、
    前記後群リア部は、拡大側から順に、正レンズおよび縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる接合レンズと、2枚の正レンズと、により構成され、
    前記後群リア部中に含まれる正レンズは、それぞれ下記条件式(1)を満たすことを特徴とする投写レンズ。
    −0.10<RRr2/RRr1<0.50・・・(1)
    ここで、
    Rr1:前記後群リア部中の正レンズの、拡大側の面の曲率半径
    Rr2:前記後群リア部中の正レンズの、縮小側の面の曲率半径
  2. 前記前群は、拡大側から、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と、からなり、
    前記後群は、正の屈折力を有する第3レンズ群からなり、
    前記後群フロント部は第3aレンズ群からなるとともに、前記後群リア部は第3bレンズ群からなることを特徴とする請求項1記載の投写レンズ。
  3. 前記第2レンズ群は拡大側に凸面を向けた1枚の正レンズからなり、
    該正レンズが下記条件式(2)を満足することを特徴とする請求項2記載の投写レンズ。
    −0.03<R2P1/R2P2<0.10・・・(2)
    ここで、
    2P1:第2レンズ群Gを構成する正レンズの、拡大側の面の曲率半径
    2P2:第2レンズ群Gを構成する正レンズの、縮小側の面の曲率半径
  4. 前記後群リア部を構成するレンズが下記条件式(3)を満足することを特徴とする請求項2または3記載の投写レンズ。
    0.2<Avn−Avp・・・(3)
    ここで、
    Avn:前記後群リア部中の負レンズのd線に対する平均屈折率
    Avp:前記後群リア部中の正レンズのd線に対する平均屈折率
  5. 前記後群リア部中の前記接合レンズを構成する正レンズが、下記条件式(4)を満足することを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
    80<νd・・・(4)
    ここで、
    νd:レンズを構成する硝材のアッベ数
  6. 前記第1レンズ群は、拡大側から順に、非球面レンズと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、負レンズおよび正レンズを接合してなる接合レンズと、からなることを特徴とする請求項2〜5のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
  7. 前記後群フロント部は、拡大側から順に、縮小側に凸面を向けた正レンズおよび拡大側に凹面を向けた負レンズを接合してなる接合レンズと、非球面レンズと、からなることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
  8. 前記第2レンズ群を光軸に沿って移動させることでフォーカス調整を行なうことを特徴とする請求項2〜7のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
  9. 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1〜8のうちいずれか1項記載の投写レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写レンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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