JP2011153998A - コンタクトプローブおよびプローブユニット - Google Patents

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浩嗣 石川
Jun Tominaga
潤 冨永
Takahiro Mogi
孝浩 茂木
Akihiro Matsui
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Abstract

【課題】検査時に安定した導通特性を得ることができるコンタクトプローブおよびプローブユニットを提供する。
【解決手段】板状をなし、当該コンタクトプローブを保持するプローブホルダに固定される第1板状部と、前記第1板状部の端部から突出し、先鋭端を有する第1突出部と、前記第1板状部と厚さが等しい板状をなし、互いに対向する板面が前記第1板状部のいずれかの板面とそれぞれ同じ平面を通過する第2板状部と、前記第2板状部の端部から突出する第2突出部と、前記第1および第2板状部と厚さが等しい帯状の曲線をなして前記第1板状部と前記第2板状部との間で延在し、前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する連結部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルや半導体集積回路などの電子部品における導通状態検査や動作特性検査を行う際に、その電子部品の電極や端子に接触して電気信号の送受信を行う導電性のコンタクトプローブおよび複数のコンタクトプローブを収容するプローブユニットに関する。
従来、半導体集積回路等の検査対象の電気特性検査に関する技術分野において、半導体集積回路の接続端子に対応して複数の導電性のコンタクトプローブを配設し、電極や接続端子と物理的に接触させることによって電気的導通を確保する機能を有するプローブユニットに関する技術が知られている。このプローブユニットは、複数のコンタクトプローブと、複数のコンタクトプローブを保持するプローブホルダとを備える。このようなプローブユニットにおいては、検査対象たる半導体集積回路等の微細化傾向に伴う電極や接続端子の配列間隔の狭小化に対応可能とするために、複数のコンタクトプローブの配列間隔を狭小化するさまざまな技術が提案されている。
例えば、配列間隔の狭小化を実現するコンタクトプローブとして、検査対象等と接触する接触部およびその接触部に対して弾発付勢する弾性部を板状の導電性部材によって一体的に形成した技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、板状のコンタクトプローブを板厚方向に並べて配列することにより、狭い領域に多数のコンタクトプローブを配置することが可能となり、検査対象の電極または接続端子の配列間隔の狭小化に対応させることができる。
特開2001−343397号公報
しかしながら、上述した従来技術では、検査時のコンタクトプローブの作動に伴い、検査対象に対して検査用信号を出力する回路構造との接触箇所が微動してしまい、検査時に安定した導通特性を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検査時に安定した導通特性を得ることができるコンタクトプローブおよびプローブユニットを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコンタクトプローブは、導電性材料を用いて形成され、異なる二つの回路構造を電気的に接続するコンタクトプローブであって、板状をなし、当該コンタクトプローブを保持するプローブホルダに固定される第1板状部と、前記第1板状部の端部から突出し、先鋭端を有する第1突出部と、前記第1板状部と厚さが等しい板状をなし、互いに対向する板面が前記第1板状部のいずれかの板面とそれぞれ同じ平面を通過する第2板状部と、前記第2板状部の端部から突出する第2突出部と、前記第1および第2板状部と厚さが等しい帯状の曲線をなして前記第1板状部と前記第2板状部との間で延在し、前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する連結部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るコンタクトプローブは、上記発明において、前記第2板状部は、円柱状をなし、前記プローブホルダに固定された第1円柱部材に対して摺動自在に嵌合される摺動用切欠部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るコンタクトプローブは、上記発明において、前記第2板状部は、円柱状をなし、前記プローブホルダに固定された第1円柱部材を摺動自在に挿通する挿通孔部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るコンタクトプローブは、上記発明において、前記第1板状部は、前記第1突出部の近傍に形成されたスリットを有することを特徴とする。
また、本発明に係るコンタクトプローブは、上記発明において、前記第1板状部は、前記第1突出部が先端に設けられ、前記第1突出部が突出する方向と直交する方向に延在するカンチレバー部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るコンタクトプローブは、上記発明において、前記第1および第2突出部を除く板面を被覆する絶縁被膜を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプローブユニットは、上記発明に記載のコンタクトプローブを板厚方向に複数枚積層し、隣接する二つの前記コンタクトプローブを固着することによって形成されるプローブ束を複数有し、該複数のプローブ束が前記コンタクトプローブの積層方向に沿って積層されてなり、前記二つの回路構造と接触する接触部を備え、前記プローブホルダは、前記複数のプローブ束の積層方向の両端部を挟持することによって前記積層方向の力を加えながら前記接触部を保持するとともに、前記コンタクトプローブが有する前記第1板状部が前記プローブホルダに固定することを特徴とする。
また、本発明に係るプローブユニットは、上記発明において、前記プローブホルダに固定され、前記第2板状部を回転可能に支持する前記第1円柱部材と、前記第1円柱部材と平行な態様で前記プローブホルダに固定され、前記第2板状部を載置する第2円柱部材と、前記第2板状部および前記第2円柱部材の上方に設けられ、前記第2板状部に対して弾性力を加える弾性部材と、を有し、前記接触部は、前記第1および第2円柱部材ならびに前記弾性部材と電気的に絶縁されていることを特徴とする。
また、本発明に係るプローブユニットは、上記発明において、前記第2板状部は、前記第2円柱部材に載置され、前記第1円柱部材の軸線を中心軸とする回動に応じて前記第2円柱部材から離間可能である載置用切欠部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプローブユニットは、上記発明において、前記弾性部材は、前記接触部を一括して押圧するクリップばねであることを特徴とする。
また、本発明に係るプローブユニットは、上記発明において、前記弾性部材は、前記プローブ束に対応して設けられるコイルばねであり、前記コイルばねが前記第2板状部に加える弾性力を調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明によれば、コンタクトプローブの第1板状部をプローブホルダに固定しているため、第1板状部から突出する第1突出部と接触する回路構造との接触箇所が検査の際に微動だにしなくなる。したがって、検査時に安定した導通特性を得ることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るプローブユニットの構成を示す斜視図である。 図2は、図1のA−A線部分断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブを複数束ねたプローブ束の構成を示す斜視図である。 図4は、図3に示すプローブ束の矢視B方向から見た部分拡大図である。 図5は、接触部の上部に設けられるクリップばねの構成を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブに荷重が加わった状態を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1の第1変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1の第2変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1の第3変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係るプローブユニットの構成を示す斜視図である。 図11は、図10のC−C線断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、図面は模式的なものであって、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なる場合もあることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる場合があることは勿論である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るプローブユニットの構成を示す斜視図である。図2は、図1のA−A線部分断面図である。これらの図に示すプローブユニット1は、検査対象である液晶パネル等の回路構造の導通状態検査や動作特性検査を行う装置である。プローブユニット1は、検査対象および該検査対象に対して検査用信号を出力する配線基板とそれぞれ接触することによって両者の電気的な接続を図る接触部2と、接触部2を保持するプローブホルダ3とを備える。
接触部2は、薄板状をなす導電性のコンタクトプローブ21を板厚方向に複数枚積層することによって形成されるプローブ束を複数有する。図3は、プローブ束21Sの構成を示す斜視図である。また、図4は、プローブ束21Sの接着構造を示す図であり、図3の矢視B方向から見たプローブ束21Sの先端部付近の部分拡大図である。プローブ束21Sは、複数のコンタクトプローブ21を板厚方向に積層し、エポキシ系接着剤等の接着剤Gを用いて隣接するコンタクトプローブ21を固着したものである。
次に、図2を参照してコンタクトプローブ21の構成を説明する。コンタクトプローブ21は、略矩形の主面を有する板状をなす第1板状部211と、第1板状部211の略矩形の一辺から該辺と直交する方向へ突出し、先鋭端を有する第1突出部212と、第1板状部211と短辺の長さが等しい略矩形の主面を有するとともに第1板状部211と厚さが等しい板状をなし、無負荷時における長手方向が第1板状部211の長手方向と一致する第2板状部213と、第2板状部213の端部から第2板状部213の長手方向と交差する方向であって第2板状部213の短手方向の縁端部よりも外側の方向へ突出する第2突出部214と、第1板状部211と厚さが等しい帯状をなして延在し、両端で第1板状部211および第2板状部213の対向する辺にそれぞれ接続して第1板状部211と第2板状部213とを連結する連結部215と、を備える。
コンタクトプローブ21の表面のうち、第1突出部212、第2突出部214および厚さ方向の表面を除く部分には、絶縁被膜216が設けられている。絶縁被膜216は、パリレン(登録商標)、ポリイミド等の樹脂、またはアルミナ、シリカ等のセラミックスを用いて形成される。また、コンタクトプローブ21は、絶縁被膜216を除いて、銅合金、ニッケル合金または導電性セラミックスなどの導電性材料を用いて形成される。
第1板状部211は、第1突出部212の近傍に設けられ、第1突出部212が突出している辺と平行に延びるスリット211a、および短手方向の両縁端部からそれぞれ切り欠かれた第1切欠部211b、第2切欠部211cを有する。スリット211aは、第1突出部212に荷重が加わると変形して開口面積が若干小さくなる。これにより、第1突出部212にばね性を持たせることができる。なお、スリット211aの位置や形状は上述したものに限られるわけではなく、適宜変更することが可能である。
第2板状部213は、短手方向の一方の縁端部から略U字状に切り欠かれた第3切欠部213aと、第3切欠部213aが切り欠かれた縁端部と同じ短手方向の縁端部から略U字状に切り欠かれた第4切欠部213bとを有する。第3切欠部213aと第4切欠部213bは第2板状部213の長手方向に沿って並んでおり、第3切欠部213aの方がより深く切り欠かれている。
接触部2を構成する複数のコンタクトプローブ21の第2突出部214の先端は、図4に示すように高さが全て揃っている。このように全ての第2突出部214の先端の高さを揃える処理は、機械加工またはエッチング等によって行われる。
連結部215は、略U字曲線をなしている。なお、連結部215のなす曲線形状や、第1板状部211および第2板状部213の板面と平行な部分の幅(図2の面における幅)は、適宜設計変更が可能である。
次に、図1および図2を参照して、プローブホルダ3の構成を説明する。プローブホルダ3は、接触部2を構成する各コンタクトプローブ21の第2突出部214を外部へ露出した状態で接触部2を保持する主枠部31と、主枠部31の上面を覆う平板状の上蓋部32と、上蓋部32と接触部2との間に介在する平板状の内蓋部33と、主枠部31が各コンタクトプローブ21の第2突出部214を突出する側を正面とするときの背面側を覆い、内蓋部33にネジ止めされる背板部34と、主枠部31の内部に設けられ、主枠部31との間で接触部2をコンタクトプローブ21の積層方向に挟持して保持する可動式の支持板35と、を有する。
主枠部31は、接触部2および支持板35の端部を露出させる開口部311を有する。主枠部31の下端は、第2突出部214の下端よりも上方に位置する。また、主枠部31の両側面には、背面側から正面側に向かって、矩形断面を有する第1孔部312、円形断面を有する第2孔部313、および第2孔部313よりも径が小さい円形断面を有する第3孔部314が順に形成されている。
このうち、第1孔部312には、コンタクトプローブ21の第2切欠部211cを載置して第1板状部211を支持する角柱状の角柱部材4が挿通されて主枠部31に固定される。また、第2孔部313には、コンタクトプローブ21の摺動用切欠部としての第3切欠部213aを摺動自在に嵌合支持する円柱状の第1円柱部材5が挿通されて主枠部31に固定される。また、第3孔部314には、コンタクトプローブの第4切欠部213bを支持し、第1円柱部材5より半径が小さい円柱状の第2円柱部材6が挿通されて主枠部31に固定される。ここで、角柱部材4、第1円柱部材5および第2円柱部材6は、アルミナ、窒化珪素などのセラミックスまたは絶縁コーティングを施した金属を用いて実現される。なお、コンタクトプローブ21の第2切欠部211c、第3切欠部213aおよび第4切欠部213bの表面が絶縁被膜216によって被覆されている場合には、角柱部材4、第1円柱部材5および第2円柱部材6が絶縁性を有していなくてもよい。
図1に示すように、上蓋部32の主面の四隅には、上蓋部32を主枠部31に取り付ける取付用ネジ部材7を螺合するための第1ねじ孔321が形成されている。また、接触部2の背面側であって各コンタクトプローブ21の第1切欠部211bの上方には、コンタクトプローブ21をプローブホルダ3に固定するための力を加える固定用ネジ部材8を螺合する第2ねじ孔322が列をなして複数形成されている。この第2ねじ孔322の径は、プローブ束21Sの積層方向の幅よりも若干小さい。
内蓋部33は、背板部34の近くに、上蓋部32のねじ孔322と連通し、固定用ネジ部材8を螺合する第3ねじ孔331が厚さ方向に沿って形成されている。また、内蓋部33の正面側(図2における左端側)の底面には、内蓋部33の厚さ方向に切り欠かれた内蓋切欠部332が形成されている。
以上の構成を有するプローブホルダ3は、セラミックス、熱硬化性樹脂、エンジニアリングプラスチック等の絶縁性材料を用いて形成される。なお、導電性材料からなる母材の表面に絶縁被膜を設けることによってプローブホルダ3を形成することも可能である。
上蓋部32の第2ねじ孔322、および内蓋部33の第3ねじ孔331に螺合される固定用ネジ部材8は、プローブ束21Sに対して一つ設けられる。固定用ネジ部材8の下方には、プローブ束21Sを構成する複数のコンタクトプローブ21の第1切欠部211bが重なって形成される凹部の底面と略等しい底面積を有し、その凹部の底面に当接する絶縁性の当接部材9が配設されている。このため、各コンタクトプローブ21の第1板状部211は、角柱部材4と当接部材9とによって挟持され、固定用ネジ部材8の締め付けによってプローブホルダ3に固定される。
接触部2と内蓋部33の内蓋切欠部332との間には、接触部2の積層方向の幅と等しい幅を有するクリップばね10の上面が当接する。図5は、プローブホルダ3の内部におけるクリップばね10の配置態様を示す図である。図5においては、内蓋部33を破線で示している。図5に示すように、クリップばね10は、接触部2の上面に一括して当接する。これにより、接触部2はクリップばね10と第2円柱部材6とによって挟持される。
クリップばね10は、例えば絶縁コーティングを施したりん青銅によって実現され、略U字状の開口部付近が若干開いた形状をなしている。これに対して、内蓋切欠部332と接触部2の上面との隙間は、図2に示すように、クリップばね10の上面と下面とが平行な態様で嵌まるようになっている。このため、クリップばね10を内蓋切欠部332と接触部2との間に取り付けると、クリップばね10は接触部2の上面へ弾性力を加えるため、接触部2を構成する各コンタクトプローブ21の第2突出部214には、クリップばね10から遠ざかる向き(図2の略下向き)の初期荷重が加わる。なお、クリップばね10の代わりに皿ばねを適用することも可能である。
図6は、以上の構成を有するプローブユニット1を用いた検査時の状態を示す図である。図6において、第1突出部212は、背板部34によって固定されたシート状の配線基板100の電極101に接触する。この際、第1突出部212は電極101から荷重を受け、第1板状部211のスリット211aの開口が変形してその開口面積が小さくなっている。このように、第1突出部212の基端部近傍にスリット211aが形成され、第1突出部212がばね性を有していることにより、第1突出部212の先端と電極101とを確実に接触させるとともに、接触の際の衝撃を緩和することができる。また、第1突出部212は、第1板状部211を介してプローブホルダ3に固定されているため、検査時に第1突出部211と電極101との接触箇所が微動だにしない。その結果、検査時の導通特性を安定化することができる。
一方、第2突出部214は、検査対象200の電極201に接触する。第2突出部214が電極201に接触する際、第3切欠部213aは第1円柱部材5の軸線を中心軸として、第1円柱部材5を摺動しながら回転する。これに伴い、第4切欠部213bは、図6に示すように、第2円柱部材6から離間して浮いた状態となる。このような回転に伴って、クリップばね10の下面側が上面側に向けて撓み開口部が狭まるとともに、連結部215も撓んで形状が変化する。ここで、第2突出部214は、初期位置から図6の上方に向けてストロークする際に電極201の表面を図6の横方向に引っ掻きながら上昇するため、電極201の表面に付着した酸化膜や汚れを的確に除去することができる。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、コンタクトプローブ21の第1板状部211をプローブホルダ3に固定しているため、第1板状部211から突出する第1突出部212と接触する配線基板100の電極101との接触箇所が検査の際に微動だにしなくなる。したがって、検査時に安定した導通特性を得ることが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、プローブ束21Sの単位で交換等の作業を行うことができるため、メインテナンスを容易に行うことができる。
また、本実施の形態1によれば、コンタクトプローブ21の板厚をコントロールすることによって検査対象の電極のピッチに柔軟に対応させることができる。
図7は、本実施の形態1の第1変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。同図に示すコンタクトプローブ22において、コンタクトプローブ21と同じ構成要素には、図2と同じ符号を付してある。また、絶縁被膜226は、第1突出部212、第2突出部214および厚さ方向の表面を除く部分に設けられている。コンタクトプローブ22は、第2板状部223の構成が、コンタクトプローブ21の第2板状部213の構成と異なる。具体的には、第2板状部223は、第3切欠部213aの代わりに、第2円柱部材5の径よりも若干大きい径を有して厚さ方向に貫通され、第2円柱部材5を挿通可能な挿通孔部223aを有する。このほかの第2板状部223の構成は、第2板状部213の構成と同じである。この挿通孔部223aは、第2円柱部材5に対して摺動しながら回転可能である。したがって、コンタクトプローブ22は、検査対象200からの荷重を受けると、第2円柱部材5の中心軸を回転軸として回転し、第4切欠部213bが第2円柱部材6から離間する。
図8は、本実施の形態1の第2変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。同図に示すコンタクトプローブ23において、コンタクトプローブ21と同じ構成要素には、図2と同じ符号を付してある。また、絶縁被膜236は、第1突出部212、第2突出部214およびおよび厚さ方向の表面を除く部分に設けられている。コンタクトプローブ23は、第1板状部231の構成が、コンタクトプローブ21の第1板状部211の構成と異なる。具体的には、第1板状部231は、略矩形の端部から短辺方向(図8の上下方向)に沿って延在するカンチレバー部231aを有する。カンチレバー部231aの先端からは、カンチレバー部231aの延在方向と直交する方向に突出する先鋭端を有する第1突出部212が設けられている。なお、第1切欠部231bおよび第2切欠部231cは、コンタクトプローブ21の第1板状部211の第1切欠部211bおよび第2切欠部211cとそれぞれ同様の構成を有している。このような構成を有するコンタクトプローブ23においても、第1突出部212がばね性を有しているため、第1突出部212の先端と配線基板100の電極101とを確実に接触させるとともに、接触の際の衝撃を緩和することができる。
図9は、本実施の形態1の第3変形例に係るコンタクトプローブの構成を示す図である。同図に示すコンタクトプローブ24において、コンタクトプローブ21と同じ構成要素には、図2と同じ符号を付してある。また、絶縁被膜246は、第1突出部212、第2突出部214および厚さ方向の表面を除く部分に設けられている。コンタクトプローブ24は、連結部245の構成が、コンタクトプローブ21の連結部215の構成と異なっている。具体的には、連結部245は、2本の曲線部245a、245bからなり、この2本の曲線部245a、245bが、第1板状部211と第2板状部213とをそれぞれ連結している。このような構成を有するコンタクトプローブ24は、連結部245が2本の曲線部245a、245bを有しているため、ねじれに強い。したがって、特にプローブ束を形成する前のコンタクトプローブ24単体の状態における耐久性に優れている。
以上説明した本実施の形態1の第1〜第3変形例によれば、上述した実施の形態1と同様、検査時に安定した導通特性を得ることができる。
なお、本実施の形態1において、第1突出部の位置は、コンタクトプローブの背面側であったが、上面側や下面側から突出させる構成とすることも可能である。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係るプローブユニットの構成を示す図である。図11は、図10のC−C線部分断面図である。これらの図に示すプローブユニット11は、複数のコンタクトプローブ25が板厚方向に積層されてなる接触部12と、接触部12を保持するプローブホルダ13とを備える。
コンタクトプローブ25は、第1板状部251、第1突出部252、第2板状部253、第2突出部254、連結部255、および第2突出部254以外のコンタクトプローブ25の主面を被覆する絶縁被膜256を備える。このうち、第2板状部253を除くコンタクトプローブ25の構成は、コンタクトプローブ21の構成と同じである(スリット251a、第1切欠部251bおよび第2切欠部251cは、コンタクトプローブ21の第1板状部211のスリット211a、第1切欠部211bおよび第2切欠部211cにそれぞれ対応している)。第2板状部253は、摺動用切欠部である第3切欠部253a、第4切欠部253bに加え、第4切欠部253bと短手方向に沿って対向する縁端部から切り欠かれた第5切欠部253cを有する。
プローブホルダ13は、主枠部31、上蓋部36、内蓋部37および背板部34を有する。図10に示すように、上蓋部36の主面の四隅には、上蓋部36を主枠部31に取り付ける取付用ネジ部材7を螺合する第1ねじ孔361が形成されている。また、接触部12の背面側であって各コンタクトプローブ25の第1切欠部251bの上方には、コンタクトプローブ25をプローブホルダ13に固定するための力を加える固定用ネジ部材8を螺合する第2ねじ孔362が列をなして複数形成されている。この第2ねじ孔362の径は、プローブ束25Sの積層方向の幅よりも若干小さい。
また、上蓋部36の正面側(図11における左端側)であって各コンタクトプローブ25の第5切欠部253cの上方には、コンタクトプローブ25に加える初期荷重を調整するための調整用ネジ部材14を螺合する第4ねじ孔363が列をなして複数形成されている。この第4ねじ孔363の径は、プローブ束25Sの積層方向の幅よりも若干小さい。
内蓋部37は、背板部34の近くに、上蓋部36の第2ねじ孔362と連通し、固定用ネジ部材8を螺合する第3ねじ孔371と、上蓋部36の第4ねじ孔363と連通し、調整用ネジ部材14を螺合する第5ねじ孔372とを有する。
固定用ネジ部材8は、プローブ束25Sに対して一つ設けられる。固定用ネジ部材8の下方には、プローブ束25Sを構成する複数のコンタクトプローブ25の第1切欠部251bが重なって形成される凹部の底面と略等しい底面積を有し、その凹部の底面に当接する当接部材9が配設されている。このため、各コンタクトプローブ25の第1板状部251は、角柱部材4と当接部材9とによって挟持され、固定用ネジ部材8の締め付けによってプローブホルダ13に固定される。
調整用ネジ部材14も、プローブ束25Sに対して一つ設けられている。調整用ネジ部材14の下方には、コイルばね15と、プローブ束25Sを構成する複数のコンタクトプローブ25の第5切欠部253cが重なって形成される凹部に当接する当接部材16とが設けられている。コイルばね15は、表面に絶縁コーティングされていることが好ましい。当接部材16は、プローブ束25Sを構成する複数のコンタクトプローブ25の第5切欠部253cによって形成される凹部の底面と略等しい底面積を有し、その凹部の底面に当接する板状の底部161、底部161から調整用ネジ部材14の方向(図11の上方)へ延びる基端部162とを有している。基端部162の径は、コイルばね15の内径よりも小さい。コイルばね15の上端は調整用ネジ部材14に当接する一方、コイルばね15の下端は底部161の上面に当接している。したがって、調整用ネジ部材14の締め付けにより、コイルばね15が伸縮し、底部161を介してプローブ束25Sへ加える弾性力を変化させることができる。この意味で、調整用ネジ部材14および当接部材16は、コイルばね15が第2板状部253に加える弾性力を調整する調整手段を構成している。なお、コイルばね15を直接プローブ束25Sに当接させるようにしてもよい。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、コンタクトプローブ25の第1板状部251をプローブホルダ13に固定しているため、第1板状部251から突出する第1突出部252と接触する配線基板100の電極101との接触箇所が検査の際に微動だにしなくなる。したがって、検査時に安定した導通特性を得ることが可能となる。
また、本実施の形態2によれば、調整用ネジ部材14の締め付けによってプローブ束25Sの先端位置を調整することができるため、プローブ束25Sごとに先端位置を調整することができる。
本発明に係るコンタクトプローブおよびプローブユニットは、液晶パネルや半導体集積回路などの電子部品における導通状態検査や動作特性検査を行うのに適しており、特に狭ピッチの電極を多数有する電子部品の検査を行うのに好適である。
1、11 プローブユニット
2、12 接触部
3、13 プローブホルダ
4 角柱部材
5 第1円柱部材
6 第2円柱部材
7 取付用ネジ部材
8 固定用ネジ部材
9、16 当接部材
14 調整用ネジ部材
15 コイルばね
21、22、23、24、25 コンタクトプローブ
21S、25S プローブ束
31 主枠部
32、36 上蓋部
33、37 内蓋部
34 背板部
35 支持板
100 配線基板
101、201 電極
161 底部
162 基端部
200 検査対象
211、231、251 第1板状部
211a、251a スリット
211b、231b、251b 第1切欠部
211c、231c、251c 第2切欠部
212、252 第1突出部
213、223、253 第2板状部
213a、253a 第3切欠部
213b、253b 第4切欠部
214、254 第2突出部
215、245 連結部
216、226、236、246 絶縁被膜
223a 挿通孔部
231a カンチレバー部
245a、245b 曲線部
253c 第5切欠部
311 開口部
312 第1孔部
313 第2孔部
314 第3孔部
321、361 第1ねじ孔
322、362 第2ねじ孔
331、371 第3ねじ孔
332 内蓋切欠部
363 第4ねじ孔
372 第5ねじ孔
G 接着剤

Claims (11)

  1. 導電性材料を用いて形成され、異なる二つの回路構造を電気的に接続するコンタクトプローブであって、
    板状をなし、当該コンタクトプローブを保持するプローブホルダに固定される第1板状部と、
    前記第1板状部の端部から突出し、先鋭端を有する第1突出部と、
    前記第1板状部と厚さが等しい板状をなし、互いに対向する板面が前記第1板状部のいずれかの板面とそれぞれ同じ平面を通過する第2板状部と、
    前記第2板状部の端部から突出する第2突出部と、
    前記第1および第2板状部と厚さが等しい帯状の曲線をなして前記第1板状部と前記第2板状部との間で延在し、前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する連結部と、
    を備えたことを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 前記第2板状部は、
    円柱状をなし、前記プローブホルダに固定された第1円柱部材に対して摺動自在に嵌合される摺動用切欠部を有することを特徴とする請求項1記載のコンタクトプローブ。
  3. 前記第2板状部は、
    円柱状をなし、前記プローブホルダに固定された第1円柱部材を摺動自在に挿通する挿通孔部を有することを特徴とする請求項1記載のコンタクトプローブ。
  4. 前記第1板状部は、
    前記第1突出部の近傍に形成されたスリットを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のコンタクトプローブ。
  5. 前記第1板状部は、
    前記第1突出部が先端に設けられ、前記第1突出部が突出する方向と直交する方向に延在するカンチレバー部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のコンタクトプローブ。
  6. 前記第1および第2突出部を除く板面を被覆する絶縁被膜を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のコンタクトプローブ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載のコンタクトプローブを板厚方向に複数枚積層し、隣接する二つの前記コンタクトプローブを固着することによって形成されるプローブ束を複数有し、該複数のプローブ束が前記コンタクトプローブの積層方向に沿って積層されてなり、前記二つの回路構造と接触する接触部を備え、
    前記プローブホルダは、
    前記複数のプローブ束の積層方向の両端部を挟持することによって前記積層方向の力を加えながら前記接触部を保持するとともに、前記コンタクトプローブが有する前記第1板状部が前記プローブホルダに固定することを特徴とするプローブユニット。
  8. 前記プローブホルダに固定され、前記第2板状部を回転可能に支持する前記第1円柱部材と、
    前記第1円柱部材と平行な態様で前記プローブホルダに固定され、前記第2板状部を載置する第2円柱部材と、
    前記第2板状部および前記第2円柱部材の上方に設けられ、前記第2板状部に対して弾性力を加える弾性部材と、
    を有し、
    前記接触部は、前記第1および第2円柱部材ならびに前記弾性部材と電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項7記載のプローブユニット。
  9. 前記第2板状部は、
    前記第2円柱部材に載置され、前記第1円柱部材の軸線を中心軸とする回動に応じて前記第2円柱部材から離間可能である載置用切欠部を有することを特徴とする請求項8記載のプローブユニット。
  10. 前記弾性部材は、前記接触部を一括して押圧するクリップばねであることを特徴とする請求項8または9記載のプローブユニット。
  11. 前記弾性部材は、前記プローブ束に対応して設けられるコイルばねであり、
    前記コイルばねが前記第2板状部に加える弾性力を調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8または9記載のプローブユニット。
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