JP2011153601A - 排ガス浄化方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 低温時における低温時におけるエンジンの始動又は暖気運転を可能としつつ、触媒の排ガス浄化性能を高めることができる排ガス浄化方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 燃料におけるエンジンの始動又は運転が可能な最大アルコール含有量を算出する。最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料をエンジンに供給したときエンジンから排出されて触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が閾値以上である場合には、メインインジェクタ及びサブインジェクタにより吸気経路へ供給されるアルコール含有燃料の供給量をそれぞれ調整したり、排気側インジェクタから排気経路に供給されるアルコール含有燃料の供給量を調整したりする。これにより、触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、排ガス浄化方法及びその装置に関し、特に内燃機関にアルコール含有燃料が供給されるものに関する。
近年、有限資源であるガソリンを節約する傾向にある中、FFVが注目されている。FFV(フレックス燃料車を意味する。以下、同様。)は、内燃機関の状況に応じて、ガソリンとアルコールとの混合比を調整しながら走行する自動車である。
FFVは、アルコール燃料が低温で気化しにくいなどの特性により、エンジンの低温始動性能が悪い。この点を改良するために、特許文献1には、エンジン温度が所定値以下の場合に、ガソリン燃料をエンジンに供給することで、エンジンの低温始動性能を向上させることが開示されている。
特開昭58−158359号公報
ところで、FFVの排気経路には、一般のガソリンエンジンやディーゼルエンジンと同様に、排ガス成分を浄化する排ガス浄化用の触媒が設けられている。FFVの排気経路に設けられた触媒は、エンジン始動直後などのように触媒が活性温度に達していない状態では、未燃アルコール燃料を十分に浄化できず、外気に未燃アルコール燃料を排出してしまうという問題がある。
特に、特許文献1のように、低温始動時から暖機までの間、ガソリン燃料をエンジンに供給すると、排気経路に設けられた触媒の入りガス中のアルコール混合割合が低くなり、触媒入りガス雰囲気が最適範囲からずれてしまう。このため、最も浄化性能を発揮させたい低温領域での触媒浄化性能が十分に得られない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、低温時におけるエンジンの始動又は暖気運転を可能としつつ、触媒の排ガス浄化性能を高めることができる排ガス浄化方法及びその装置を提供することを課題とする。
本願の発明者は、FFVにおける未燃アルコールを含む排ガス雰囲気中では、ガソリン燃料車のそれに比べて、排ガス浄化用の触媒の中でもパラジウム又は/及びロジウムを担持した触媒による、HC及びNOxの浄化性能が著しく高まる、という現象を見いだした。更に、この浄化性能向上の効果は、排ガス中に含まれるHC中の未燃アルコール分が所定の割合領域になると発現する、という現象を見いだした。これらの現象に着目し、鋭意探求をした結果、本発明が成立した。
上記課題を解決するための第1の発明は、エンジン(内燃機関)に供給されるアルコール量に応じて、吸気経路へ供給される燃料の供給量を調整することにより、エンジン及び排気経路を通じて触媒に供給される未燃アルコールの含有量を調整するものであり、その内容を以下の(1)〜(7)に示す。
また、第2の発明は、エンジンに供給されるアルコール量に応じて、排気経路に設けた供給部から供給されるアルコール量を調整することにより、触媒に供給される未燃アルコールの含有量を調整するものであり、その内容を以下の(8)〜(9)に示す。
(1)即ち、第1の発明の排ガス浄化方法は、アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化方法であって、
前記燃料における前記内燃機関の始動又は運転が可能な最大アルコール含有量を算出する算出工程と、
前記最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料を前記内燃機関に供給したとき前記内燃機関から排出されて前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が閾値以上である場合に、前記吸気経路へ供給される前記燃料中のアルコール含有量を調整することにより、前記内燃機関が始動又は運転が可能であり、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御工程と、をもつことを特徴とする(請求項1)。
上記構成によれば、エンジンが始動又は運転が可能な最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料をエンジンに供給したときに触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が、閾値以上である場合に、吸気経路へ供給される燃料の供給量を調整することにより、触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、エンジン始動後から暖機運転中において、エンジンが始動し且つストールを起こさない範囲の間のアルコール含有量をもつ燃料をエンジンに供給することができ、また、触媒入りガス雰囲気を、触媒が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。これによって、触媒低温時における排ガス浄化率を大きく改善することができる。また、触媒の高い排ガス浄化性能を維持させつつ、触媒中のパラジウムやロジウムの使用量を低減することができる。
ここで、「燃料における最大アルコール含有量」は、吸気経路を通じて内燃機関に供給される燃料におけるエンジンの始動又は運転が可能な最大アルコール含有量をいう。先行文献1に開示されているように、エンジンが低温のときには、燃料中のアルコール含有量は低く抑えられる。エンジンに関する物理量に基づいて、エンジンの始動又は運転が可能なアルコール含有量の範囲がもとめられる。アルコール含有量の範囲の最大値は、それよりもアルコール含有量を増加させるとエンジンの始動又は運転が可能でなくなる限界値である。エンジンの始動又は運転が可能なアルコール含有量の範囲の中の最大値を、燃料における最大アルコール含有量という。
「燃料における最大アルコール含有量」は、燃料における内燃機関の始動又は運転を円滑に行うことが可能な最大アルコール含有量(fuel−Emax)であるとよい。この場合には、内燃機関の始動又は運転を円滑に行いつつ、触媒による低温時の排ガス浄化性能を高めることができる。
「閾値」は、触媒に流入する排ガスの中のアルコール含有量が、触媒の排ガス浄化性能を有効に発揮し得る程度の雰囲気を生成することができる排ガス中のアルコール含有量の最低値であるとよい。更には、閾値は、エンジンが始動又は運転が可能なアルコール含有量のアルコールを含む燃料を供給したエンジンが排出する排ガス中のアルコール含有量であるとよい。後述の図1から図4に示す実験結果より、触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が所定値の場合には、触媒の排ガス浄化性能は向上し、所定値以上になっても触媒性能はそれ以上に向上しない。このため、このアルコール含有量の所定値を、本発明の閾値とし、触媒の排ガス浄化性能が高く、且つエンジンの始動又は運転を可能とするものである。
そこで、上記構成では、触媒に流入する排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Emax)が閾値以上である場合には、たとえば、エンジンに供給される燃料中のアルコール含有量を調整して、エンジンから排出されて触媒に供給される未燃アルコールの含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする。したがって、エンジンの始動又は運転を可能としつつ、触媒の排ガス浄化性能を高めることができる。
本発明において、「アルコール」には、エンジンの燃料として使用できるアルコールを意味し、エタノール、メタノールなどを含む。燃料中のアルコール以外の燃料成分は、例えば、ガソリンなどがあげられる。
「触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする」とは、エンジンから排出されて触媒に流入する排ガス中の未燃アルコールの含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とすることをいう。ここで、「触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量」は、排ガス浄化性能を有効に発揮し得る触媒の中のアルコール含有量であるとよい。触媒に供給される排ガス中の未燃アルコールの含有量によって、触媒の低温時の排ガス浄化性能が変わる。
「触媒」は、排ガス浄化用の触媒で且つPd及びRhの少なくとも一種を担持したものであれば特に限定されず、例えば、三元触媒などであってもよい。
(2)さらに、前記算出工程で求められた前記燃料における前記最大アルコール含有量を、該最大アルコール含有量を前記内燃機関に供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量に変換する変換工程をもち、
前記制御工程は、前記変換工程でもとめられた前記排ガス中の前記アルコール含有量が、前記閾値以上である場合には、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とすることが好ましい(請求項2)。
この場合には、燃料の最大アルコール含有量(fuel−Emax)を、該最大アルコール含有量(fuel−Emax)をエンジンに供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Emax)に変換している。このため、エンジンに供給される燃料のアルコール含有量と、エンジンから排出される排ガス中のアルコール含有量とが相違したとしても、エンジンに供給される燃料の最大アルコール含有量(fuel−Emax)から、排ガス中のアルコール含有量(exhaust−Emax)をもとめることができ、排ガス中のアルコール含有量(exhaust−Emax)が閾値以上であるか否かを正確に判断することができる。
(3)前記制御工程は、前記内燃機関の温度が所定値未満であって、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量が閾値以上である場合に、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とすることが好ましい(請求項3)。
この場合には、触媒温度が低温時に、触媒の排ガス浄化活性の高い排ガス雰囲気にすることができる。ゆえに、低温時における触媒の排ガス浄化率を効果的に高めることができる。
「内燃機関の温度が所定値未満である」は、暖機運転終了時のエンジン温度よりも低い温度であるとよい。暖機運転は、エンジンを始動した後、エンジン各部が適度な温度に達するまで、定常運転時の負荷よりも低い負荷でのエンジン運転を維持することである。この場合、内燃機関及び排気経路を通じて触媒に流入する排ガス温度が、触媒の活性至適温度よりも低い温度となる。エンジン各部が適度な温度に達したかどうかは、冷却水の水温、エンジンオイルの油温、吸気温度、吸気管温度の変化、あるいはアイドリング時のエンジン回転数の変化などのエンジンに関する物理量を参考に判断する。
(4)前記閾値は、30〜70%の範囲内にあることが好ましい(請求項4)。
この場合には、エンジンの円滑な始動又は運転を可能としつつ、且つ低温時の触媒の排ガス浄化性能を確実に高めることができる。
(5)前記閾値は、40〜60%の範囲内にあることが好ましい(請求項5)。
この場合には、エンジンの円滑な始動又は運転を可能としつつ、且つ低温時の触媒の排ガス浄化性能を一層確実に高めることができる。
(6)第1の発明の排ガス浄化装置は、内燃機関の上流側に接続された吸気経路に、アルコールを含む燃料を該燃料中のアルコール含有量を調整可能に供給する吸気側供給部と、
前記内燃機関の下流側に接続された排気経路に設けられ、Pd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒と、
を備えた排ガス浄化装置であって、
さらに、前記内燃機関に供給される燃料における前記内燃機関の始動又は運転が可能な最大アルコール含有量を算出する算出手段と、
前記最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料を前記内燃機関に供給したとき前記内燃機関から排出されて前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が閾値以上である場合に、前記吸気側供給部により前記吸気経路へ供給される前記燃料中のアルコール含有量を調整することにより、前記内燃機関が始動又は運転が可能であり、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御手段と、を備えたことを特徴とする(請求項7)。
上記構成によれば、制御手段により、エンジンが始動又は運転が可能な最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料をエンジンに供給したときに触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が、閾値以上である場合に、吸気経路へ供給される燃料の供給量を調整することにより、触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、上記(1)と同様に、エンジン始動後から暖機運転中において、エンジンが始動し且つストールを起こさない範囲の間のアルコール含有量をもつ燃料をエンジンに供給することができ、また、触媒入りガス雰囲気を、触媒が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。
(7)前記吸気側供給部は、前記吸気経路にアルコールを含む燃料を供給する第1供給部と、該第1供給部の燃料におけるアルコール含有量よりも少ない含有量のアルコールを含む燃料を前記吸気経路に供給する第2供給部とからなり、
前記制御手段は、前記第1及び第2供給部の燃料供給量をそれぞれ調整することにより、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とすることが好ましい(請求項8)。
この場合には、エンジンに供給される燃料中のアルコール含有量を、第1供給部から供給される燃料中のアルコール含有量と、第2供給部から供給される燃料中のアルコール含有量との間で、自在に調整することができる。
第1供給部は、アルコールを含む燃料を吸気経路に供給するものであり、例えば、アルコール含有量が100%である燃料であってもよく、アルコールとそれ以外の燃料(例えば、ガソリン)が混合された混合燃料であってもよい。
第2供給部は、第1供給部より供給される燃料に比べてアルコール含有量が少ない燃料を吸気経路に供給するものであり、例えば、アルコールを含まない燃料(例えば、ガソリンのみ)であってもよく、アルコールとそれ以外の燃料が混合された混合燃料であってもよい。
FFVにおける第1供給部と第2供給部の組成は、各国の推奨基準、使用状況などに適合する組成であることが多い。
「第1供給部及び第2供給部により吸気経路へ供給される燃料の供給量をそれぞれ調整する」にあたっては、例えば、第1供給部及び第2供給部の少なくとも一方に調整弁を設け、調整弁の開閉度を変化させる。
第1の排ガス浄化装置の構成に関する記載の意味は、前記(1)記載の排ガス浄化方法における同様の記載の意味と同様である。
(8)第2の発明の排ガス浄化方法は、アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化方法であって、
前記排気経路における前記触媒よりも上流側に配設された排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料のアルコール供給量を調整することにより、前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の前記アルコール供給量と、前記アルコールを含む燃料が供給された内燃機関から排出される排ガス中のアルコール含有量とを併せてもとめられる、前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御工程とをもつことを特徴とする(請求項6)。
上記構成によれば、制御工程において、排気側供給部から排気経路に供給されるアルコールの供給量を調整することにより、触媒に供給されるアルコール量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、エンジン始動後から暖機運転中において、エンジンに供給する燃料中のアルコール含有量を変更することなく、触媒に供給されるアルコール量を調整することができる。ゆえに、エンジンの始動又は運転に適したアルコール含有量をもつ燃料をエンジンに供給することができ、また、触媒入りガス雰囲気を、触媒が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。これによって、触媒低温時における排ガス浄化率を大きく改善することができる。これにともない、触媒の高い排ガス浄化率を維持させつつ、触媒中のパラジウムやロジウムの使用量を低減することができる。
(9)アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化装置であって、
更に、アルコールを含む燃料を前記排気経路に供給する排気側供給部と、
前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の供給量を調整することにより、前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の前記アルコール供給量と、前記アルコールを含む燃料が供給された内燃機関から排出される排ガス中のアルコール含有量とを併せてもとめられる、前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御手段と、を備えたことを特徴とする(請求項9)。
上記構成によれば、制御手段により、排気側供給部から排気経路に供給されるアルコールの供給量を調整することにより、触媒に供給されるアルコール量を、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、上記(8)と同様に、エンジンの始動又は運転に適したアルコール含有量をもつ燃料をエンジンに供給することができ、また、触媒入りガス雰囲気を、触媒が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。
本発明の排ガス浄化方法及びその装置によれば、吸気経路へ供給される燃料の供給量又は排気経路へ供給される燃料の供給量を調整することにより、排ガス浄化用の触媒に供給される未燃アルコールの含有量を所定値としている。このため、低温時における低温時におけるエンジンの始動又は暖気運転を可能としつつ、触媒の排ガス浄化性能を高めることができる。
担体aとPdとからなる触媒Aの50%浄化温度を示す線図。 担体bとPdとからなる触媒Bの50%浄化温度を示す線図。 担体cとRhとからなる触媒Cの50%浄化温度を示す線図。 担体dとRhとからなる触媒Dの50%浄化温度を示す線図。 第1の実施形態の排ガス浄化装置を示す説明図。 第1の実施形態の排ガス浄化方法のフローチャートを示す説明図。 第2の実施形態の排ガス浄化装置を示す説明図。 第2の実施形態の排ガス浄化方法のフローチャートを示す説明図。
まず、排ガス浄化用の触媒の低温浄化性能を評価し、その評価結果を利用した本願発明の実施形態について説明する。
(評価)
<触媒A〜Dの製造>
60質量%のCeOと、30質量%のZrOと、3質量%のLaと、7質量%のPr11とからなる担体粉末aに対して、Pd(パラジウム)を担持させて、担持粉末を得た。Pdの担持量は、1試験量(後述のペレットの形態で1.5cm容積、以下、同様の意味である。)当たり0.0146gである。得られた担持粉末を、500℃の空気中で2時間焼成して、Pdを担体粉末に固定させた。焼成後の担持粉末を、400〜1000kgf/cmの圧力をかけて押し固めた後に開砕し、ふるいを用いて、直径1.0〜1.7mmのペレット状に整粒して、触媒Aを得た。
96質量%のγ−Alと、4質量%のLaとからなる担体粉末bに対して、Pdを担持させて、担持粉末を得た。Pdの担持量は、1試験量当たり、0.0146gである。得られた担持粉末を、触媒Aと同様に、焼成し、押し固めた後に開粉し、直径1.0〜1.7mmのペレット状の触媒Bを得た。
96質量%のθ−Alと、4質量%のLaとからなる担体粉末cに対して、Rh(ロジウム)を担持させて、担持粉末を得た。Rhの担持量は、1試験量当たり、0.0059gである。得られた担持粉末を、触媒Aと同様に、焼成し、押し固めた後に開粉し、直径1.0〜1.7mmのペレット状の触媒Cを得た。
20質量%のCeOと、59質量%のZrOと、12質量%のNdと、9質量%のYとからなる担体粉末dに対して、Rhを担持させて、担持粉末を得た。Rhの担持量は、1試験量当たり0.0059gである。得られた担持粉末を、触媒Aと同様に、焼成し、押し固めた後に開粉し、直径1.0〜1.7mmのペレット状の触媒Dを得た。
なお、用いた担体粉末a〜dの組成を表1に示す。
Figure 2011153601
<試験>
上記で製造された触媒A〜Dについて、耐久試験を行った。その後、反応管にそれぞれ1試験あたり1.5cmずつ詰め、表2に示す組成のモデルガス1,2、3を流通させながら、触媒温度を100〜600℃まで連続的に10分間かけて上昇させた。モデルガス1,2は、鎖式飽和HCであるプロパンの他にエタノールが混在したガスであり、モデルガス3は、鎖式飽和HCであるプロパンのみからなるガスである。温度上昇の間、炭化水素(THC)及びNOxの濃度をガス分析計にて記録した。
Figure 2011153601
記録したTHC及びNOxの濃度の結果から、THC及びNOxの濃度が、試験スタート時の濃度の50%となるときの触媒温度(50%浄化温度という。)を、2種類の試供品についてそれぞれ計算した。この結果を、図1〜図4に示した。図1、図2、図3、図4は、順に、触媒A、B、C、Dの低温浄化性能を示す説明図である。図1〜図4において、モデルガス1,2,3を流したときの結果は、それぞれ、M1、M2、M3と表記した。
同図より知られるように、触媒A〜Dのいずれについても、エタノール含有率が0%から増えるに従って徐々に50%浄化温度が低下して、低温浄化性能が高くなった。エタノール含有量が30〜70%を越えると、50%浄化温度はほぼ一定になった。
また、エンジン始動直後から暖気運転中においては、エタノール含有率が高い場合には、エンジンがストールを起こしてしまう可能性が高くなる。このため、エタノール含有率が低い方がよいことがわかっている。
したがって、エンジンが始動し且つストールを起こさない範囲で、エンジンに供給されるエタノール含有量を調整したり、排気経路に供給されるエタノール含有量を調整したりすることで、触媒入りガス雰囲気中のエタノール含有割合を、触媒が最もTHC及びNOxを浄化しやすい状態に保つことができる。具体的には、図1〜図4に示される評価結果より、エンジン低温時には、触媒入りガス雰囲気中のエタノール含有量を30〜70%以下の範囲とするとよく、更には40〜60%以下の範囲であることが望ましいことがわかる。これにより、低温における未燃の鎖式飽和HC及びエタノール、及びNOxなどを含む排ガス成分の浄化率を改善できる。また、排ガス成分の高い浄化率を維持した状態で、触媒中のPd、Rhの使用量を低減できる。
以下、上記評価結果を用いて、触媒入りガス雰囲気中のエタノール含有割合を調整する排ガス浄化方法及びその装置について説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の排ガス浄化装置は、図5に示すように、吸気経路5にアルコールを含む燃料を供給するメインインジェクタ11及びサブインジェクタ12、排気経路7に設けられた排ガス浄化用の触媒8、並びに制御部9(ECU)を有する。
吸気経路5は、エンジン6の上流側に接続されている。エンジン6は、エタノールを含む燃料により始動又は運転する。エンジン6には、吸気経路5から、吸気とともに、エタノールを含む燃料が供給される。吸気経路5には、エアフロメータ51、吸気管52、及び吸気管温度センサ53が設けられている。エアフロメータ51は、吸気経路5を流通する吸気の流量や温度を検知し、制御部9に検知された吸気の流量及び温度に関するデータを送信する。吸気管温度センサ53は、吸気管52の温度を検知し、吸気管52の温度に関するデータを制御部9に送信する。
吸気管52は、たとえば、吸気経路5の中のスロットル弁50よりも下流側で、エンジン直近の上流側のインテークマニホールドなどである。吸気管52には、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12が装着されている。メインインジェクタ11は、本発明における第1供給部に相当し、サブインジェクタ12は第2供給部に相当する。メインインジェクタ11、及びサブインジェクタ12は、それぞれ、メイン燃料タンク13、及びサブ燃料タンク14に接続されている。
メイン燃料タンク13には、エタノールを含む燃料を貯蔵している。メイン燃料タンク13に貯蔵されている燃料は、エタノール以外の燃料、例えばガソリンを含んでいても良く、また、エタノールのみからなる燃料、即ち100%エタノールであってもよい。サブ燃料タンク14に貯蔵されている燃料には、エタノール以外の燃料、例えば、ガソリンが貯蔵されている。
サブ燃料タンク14には、少なくともエタノール以外の燃料を含んでいるが、その他にエタノールを含んでいても良い。この場合、サブ燃料タンク14に貯蔵されている燃料は、メイン燃料タンク13の中の燃料中のエタノール含有量よりも少ない量のエタノールを含んでいることが必要である。例えば、メイン燃料タンク13、サブ燃料タンク14に貯蔵されている燃料の中のエタノール含有量は、それぞれ、85〜100%、0〜25%である。
エンジン6は、吸気経路5より吸気とともにエタノールを含む燃料が供給され、この燃料を燃焼させて駆動力を発生させる。エンジン6には、駆動力のトルク、回転数、ウォータージャケット内の水温などのエンジンの物理量を測定するセンサ61が設けられている。センタ61は、この物理量に関するデータを制御部9に送信する。
排気経路7は、エンジン6の下流側に接続されている。排気経路7の途中には、排ガス浄化用の触媒8が設けられている。触媒8は、担体に貴金属を担持させて排ガス浄化性能をもつ触媒である。触媒8の担体は、上記の触媒に用いられた担体の他、公知のものを用いることができる。触媒8の貴金属は、Pd及びRhの少なくとも1種を含む貴金属であればよく、上記の触媒A〜Dに用いられたPd又はRh、或いはPd及びRhの双方を含んでいてもよい。触媒8は、担体と貴金属とを整粒してものであってもよく、また金属、セラミックなどの基材の内壁に層状に被覆させたモノリス触媒であってもよい。
排気経路7における触媒8の上流側、下流側には、空燃比センサ81、酸素センサ82が備えられている。空燃比センサ81、酸素センサ82は、それぞれ、触媒8への入りガスの空燃比、触媒8からの出ガスに含まれる酸素濃度を検知し、これらのデータは制御部9に送信される。
制御部9には、予め、燃料中のエタノール含有量、エンジン温度、吸気量、燃料噴射量、アクセル角度などの諸条件を変えて測定された、エンジンに供給される燃料の中のエタノール含有量(A)と、その燃料が供給されたエンジンから排出される排ガス中のエタノール含有量(B)とが入力されて、記憶されている。
制御部9は、エアフロメータ51から送信された吸気量及び吸気温度に関するデータ、吸気管温度センサ53から送信された吸気管52の温度に関するデータ、センサ61から送信されたエンジンの物理量に関するデータ、空燃比センサ81から送信された空燃比データ、酸素センサ82から送信された触媒出ガスの酸素濃度に関するデータに加えて、ガソリン/エタノール混合率、スロットルの開度、開加速度などに関するデータを受信する。
制御部9は、算出手段91、変換手段92及び制御手段93をもつ。算出手段91は、エンジン6に供給される燃料におけるエンジン6の始動又は運転が可能な最大アルコール含有量(fuel−Emax)を算出する。
変換手段92は、燃料における最大アルコール含有量(fuel−Emax)を、最大アルコール含有量(fuel−Emax)をエンジン6に供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−E)に変換する。 燃料中の最大エタノール含有量(fuel−Emax)と排気ガス中のエタノール含有量(exhaust−Emax)との間の関係は、予め各種条件下でもとめておき、マップを作成し、制御部9に入力しておく。
制御手段93は、最大アルコール含有量(fuel−Emax)のアルコールを含む燃料をエンジン6に供給したときエンジン6から排出されて触媒8に流入する排ガス中のアルコール含有量(exhaust−Emax)が閾値(exhaust−Eo)以上である場合に、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12により吸気経路5へ供給される燃料の供給量をそれぞれ調整することにより、触媒8に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒8が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする。
制御部9は、上記算出手段91、変換手段92及び制御手段93によって、図6に示すフローチャートに従って、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12の燃料噴射量を調整する。
まず、S0工程において、イグニッションコイルに電流を流してエンジンを始動させる。
次に、S1工程において、算出手段91により、上記の受信データに基づいて、燃料におけるエンジンの始動又は運転が可能な最大エタノール含有量(fuel−Emax)をもとめる。エタノールなどのアルコールは、低温時のエンジン性能を悪化させる。このため、一般に、最大エタノール含有量(fuel−Emax)は、通常運転時などのようにエンジンの温度(例えば、エンジン水温)が高いときには、例えば、100%、又は100%に近い値である。エンジン始動時又は暖機運転時などのようにエンジンの温度が低いときには、高温時にエンジンに供給される燃料のエタノール含有量よりも低いエタノール含有量とする。エンジンの温度が低いほど、最大エタノール含有量(fuel−Emax)を低くする。
次に、S2において、変換手段92により、S1で求められた最大エタノール含有量(fuel−Emax)を含む燃料をエンジンに供給したときの、エンジンから排出される排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Emax)をもとめる。たとえば、予め入力された燃料中のエタノール含有量(A)と排ガス中のエタノール含有量(B)とを用いて、マップ制御により、燃料における最大アルコール含有量(fuel−Emax)から、排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Emax)をもとめる。または、予め入力された燃料中のエタノール含有量(A)と排ガス中のエタノール含有量(B)との差を補正値とし、この補正値を燃料における最大エタノール含有量(fuel−Emax)に加算することで、排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Emax)をもとめてもよい。
次に、S3工程において、制御手段93により、排ガス中の最大エタノール含有量(exhaust−Emax)が、閾値(exhaust−Eo)以上であるか否かを判断する。この排ガス中のエタノール含有量の閾値は、触媒8が排ガス浄化性能を良好に発揮し得る量である。排ガス中のエタノール含有量が閾値であるときには、エンジン6が始動又は運転が可能である。
具体的には、触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る排ガス中のエタノール含有量の閾値(exhaust−Eo)は、上記の図1〜図4に示す評価結果より、燃料中のエタノール含有量が30〜70%の間の値、更には40〜60%の間の値、例えば50%とするとよい。
排ガス中の最大エタノール含有量(exhaust−Xmax)が、閾値(exhaust−Eo)以上である場合には、S4工程に進む。S4工程において、排ガス中のエタノール含有量が閾値(exhaust−Eo)となるように、エンジンに供給する燃料中のエタノール含有量(fuel−Eo)を調整する。たとえば、S2工程の変換の逆を行う。具体的には、予め入力された燃料中のエタノール含有量(A)と排ガス中のエタノール含有量(B)とを用いて、マップ制御により、排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Eo)から、燃料における最大アルコール含有量(fuel−Eo)をもとめる。または、予め入力された燃料中のエタノール含有量(A)と排ガス中のエタノール含有量(B)との差を補正値とし、この補正値を排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Eo)に加算することで、燃料中のエタノール含有量(fuel−Eo)をもとめてもよい。
もとめられた燃料中のエタノール含有量(fuel−Eo)がエンジンに供給されるように、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12からの燃料の噴射量を調整する。これにより、エンジン6に供給される燃料中のエタノール含有量が、上記のエタノール含有量(fuel−Eo)となるようにする。
S3において、排ガス中の最大エタノール含有量(exhaust−Emax)が、閾値(exhaust−Eo)未満である場合には、S5工程に進む。S5工程では、燃料中のエタノール含有量が、最大エタノール含有量(fuel−Emax)となるように、最大エタノール含有量(fuel-Emax)を含む燃料をエンジン6に供給する。具体的には、メインインジェクタ11とサブインジェクタ12からの燃料の噴射量を調整する。S5工程では、S4工程の場合よりも、メインインジェクタ11からの高濃度エタノールを含む燃料の噴射量を増やすか、サブインジェクタ12からの低濃度エタノールを含む燃料の噴射量を減らす。
S4工程、又はS5工程を実行した後には、S6工程において、エンジン6の暖機が終了したか否かを判断する。暖機が終了したか否かは、例えば、ウォータージャケット内の水温などのエンジン温度が所定値以上か否かで判断する。エンジン6の暖機が終了した場合には、S7工程に進み、エンジン6の運転モードを定常運転とする。このときにエンジン6に供給される燃料は、高い濃度のエタノールを含むことがよく、例えば、メインインジェクタ11のみから高濃度エタノールの燃料を噴射する。または、暖機運転時のメインインジェクタ11からの燃料噴射量を、増加させたり、暖機運転時のサブインジェクタ12からの燃料噴射量を減少させたりしてもよい。
メインインジェクタ11とサブインジェクタ12によるエンジン6に供給されるエタノール量の調整を簡素にするために、たとえば、閾値(exhaust−Eo)のエタノールを含む燃料をサブ燃料タンク15に貯蔵し、定常運転時の多量のエタノール含有量(たとえば、100%)を含む燃料をメイン燃料タンク13に貯蔵しておく。エンジンの始動又は運転が可能な最大エタノール含有量(fuel−Emax)をエンジンに供給したときに排出される排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Emax)が上記閾値(exhaust−Eo)未満の場合には、サブインジェクタ12のみから燃料を噴射し、定常運転時にはメインインジェクタ11のみから燃料を噴射してもよい。
S6工程において、暖機が終了していないと判断した場合には、S1工程に戻る。
本実施形態においては、エンジンが始動又は運転が可能な最大アルコール含有量(fuel−Emax)のアルコールを含む燃料をエンジンに供給したときに触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量(exhaust−Emax)が、閾値(exhaust−Eo)以上である場合に、吸気経路5へ供給される燃料の供給量を調整することにより、エンジン6の始動又は運転が可能であり、触媒8に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒8が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、エンジン始動後から暖機運転中において、エンジン6が始動し且つストールを起こさない範囲の間のアルコール含有量をもつ燃料をエンジン6に供給することができる。また、触媒入りガス雰囲気を、触媒8が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。これによって、触媒低温時における排ガス浄化率を大きく改善することができる。また、触媒8の高い排ガス浄化率を維持させつつ、触媒中のパラジウムやロジウムの使用量を低減することができる。
また、燃料の最大アルコール含有量(fuel−Emax)を、該最大アルコール含有量(fuel−Emax)をエンジンに供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Emax)に変換している。このため、エンジン6に供給される燃料のアルコール含有量と、エンジン6から排出されるアルコール含有量とが相違したとしても、エンジン6に供給される燃料の最大アルコール含有量(fuel−Emax)から、排ガス中のアルコール含有量(exhaust−Emax)をもとめることができる。したがって、最大アルコール含有量(fuel−Emax)を含む燃料をエンジンに供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量(exhaust−Emax)が、閾値以上であるか否かを正確に判断することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、図7に示すように、排気経路7における触媒8よりも上流側に排気側インジェクタ15を設けている。排気側インジェクタ15は、本発明の排気側供給部に相当する。排気側インジェクタ15は、メイン燃料タンク13に接続しており、排気経路7にメイン燃料タンク13に貯蔵されている高濃度エタノールを含む燃料を噴射する。
制御部9は、算出手段91、変換手段92及び制御手段93をもつ。算出手段91及び変換手段92は、第1の実施形態における算出手段91及び変換手段92と同様である。
制御手段93は、排ガス中のアルコール含有量(exhaust−E)が閾値(exhaust−Eo)以上である場合に、排気側インジェクタ15から排気経路7に供給される燃料のアルコール供給量を調整して、触媒8に流入する排ガス中のアルコール含有量を、触媒8が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする。
制御部9は、算出手段91、変換手段92及び制御手段93によって、図8に示すフローチャートに従って、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12の燃料噴射量と、排気側インジェクタ15の燃料噴射量を調整する。
まず、S0工程において、イグニッションコイルに電流を流してエンジンを始動させる。
次に、S1工程において、算出手段91により、第1の実施形態と同様に、上記の受信データに基づいて、燃料におけるエンジンの始動又は運転が可能なエタノール含有量(fuel−E)をもとめる。このエタノール含有量(fuel−E)は、エンジン6の始動又は運転が可能な最大エタノール含有量(fuel−Emax)から最小エタノール含有量(fuel−Emin)の間に含まれる。エタノール含有量(fuel−E)は、例えば、最大エタノール含有量(fuel−Emax)であっても、最小エタノール含有量(fuel−Emin)であってもよい。
次に、S2工程において、エタノール含有量(fuel−E)のエタノールを含む燃料をエンジンに供給するように、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12の燃料噴射量を調整する。
次に、S3工程において、変換手段92により、S1工程で求められた燃料中のエタノール含有量(fuel−E)を含む燃料をエンジンに供給したときの排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)をもとめる。この排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)は、第1の実施形態のS2工程と同様に、燃料中のエタノール含有量(fuel−E)から、予め入力された燃料中のエタノール含有量(A)と排ガス中のエタノール含有量(B)との関係が示されたマップを用いてもとめる。
次に、S4工程において、制御手段93により、排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)が、閾値(exhaust−Eo)以上であるか否かを判断する。この排ガス中のエタノール含有量の閾値は、触媒8が排ガス浄化性能を良好に発揮し得る量であり、第1の実施形態と同様に、上記の図1〜図4に示す評価結果より、燃料中のエタノール含有量が30〜70%の間の値、更には40〜60%の間の値、例えば50%とするとよい。
第2の実施形態でも、第1の実施形態の閾値と同じ閾値を基準にした。しかし、第2の実施形態においては、エンジン状態を考慮しなくてもよいので、第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なる閾値でもよい。
排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)が、閾値(exhaust−Eo)以上である場合には、S5工程に進む。S5工程において、排気側インジェクタ15からの高濃度エタノールの燃料の噴射量を調整することにより、触媒8に流入する排ガス中のエタノール含有量(exhaust−X)を閾値(exhaust−Eo)とする。触媒8に流入する排ガス中のエタノール含有量(exhaust−X)は、排気側インジェクタ15から噴射される燃料中のエタノール含有量と、エンジン6から排出される排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)とをあわせた量である。したがって、燃料中のエタノール含有量(fuel−E)からS3工程でもとめられた排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)と、触媒8に流入されるべき排ガス中のエタノール含有量(exhaust−X)との差分のエタノール含有量が増加されるように、高濃度エタノールを含む燃料を、排気側インジェクタ15から排気経路7に噴射する。S5工程終了後は、S6工程に進む。
一方、S4工程において、排ガス中のエタノール含有量(exhaust−E)が、閾値(exhaust−Eo)未満である場合には、S5工程を行うことなく、S6工程に進む。
S6工程では、エンジン6の暖機が終了したか否かを判断する。エンジン6の暖機が終了した場合には、S7工程に進み、エンジン6の運転モードを定常運転とし、メインインジェクタ11及び/又はサブインジェクタ12からの燃料噴射量を変えて、エンジン6に供給される燃料を、高い濃度のエタノールを含むようにする。S6工程において、暖機が終了していないと判断した場合には、S1工程に戻る。
本実施形態においては、制御手段93において、排気側インジェクタ15から排気経路7に供給されるアルコールの供給量を調整することにより、触媒8に流入するアルコール量を、触媒8が排ガス浄化性能を発揮し得る量としている。このため、エンジン始動後から暖機運転中において、エンジンに供給する燃料中のアルコール含有量を変更することなく、触媒に供給されるアルコール量を調整することができる。ゆえに、エンジンの始動又は運転に適したアルコール含有量をもつ燃料をエンジンに供給することができる。また、触媒入りガス雰囲気を、触媒が排ガスを浄化しやすい状態とすることができる。
上記第1及び第2の実施形態において、触媒に流入する燃料中のエタノール含有量を、フィードバック制御で調整してもよい。即ち、上記第1の実施形態においては、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12からの燃料噴射量を、制御部9で算出された燃料中のエタノール含有量(fuel−Eo)又は最大エタノール含有量(fuel−Emax)にしているが、排気経路7の触媒8の上流側に、エタノール含有量を検出するエタノールセンサを配置して、エタノールセンサのエタノール含有量が、触媒に流入する排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Eo)又は(exhaust−Emax)となるように、フィードバック制御を追加してもよい。
また、上記第2の実施形態においては、メインインジェクタ11及びサブインジェクタ12からの燃料噴射量及び排気側インジェクタ15からの燃料噴射量を、触媒8に流入する排気ガス中のエタノール含有量が、S5工程で算出された含有量又は(exhaust−Emax)又は(exhaust−Eo)となるよう調整しているが、排気経路7の排気側インジェクタ15のよりも下流側で且つ触媒8の上流側に、エタノール含有量を検出するエタノールセンサを配置して、エタノールセンサのエタノール含有量が、触媒に流入する排ガス中のエタノール含有量(exhaust−Eo)又は(exhaust−Eo)となるように、フィードバック制御を追加してもよい。
この場合には、触媒8に流入する排ガス中のエタノール含有量を正確に調整することができる。
5:吸気経路、6:エンジン、7:排気経路、8:触媒、9:制御部、11:メインインジェクタ(第1供給部)、12:サブインジェクタ(第2供給部)、13:メイン燃料タンク、14:サブ燃料タンク、15:排気側インジェクタ(排気側供給部)。

Claims (9)

  1. アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化方法であって、
    前記燃料における前記内燃機関の始動又は運転が可能な最大アルコール含有量を算出する算出工程と、
    前記最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料を前記内燃機関に供給したとき前記内燃機関から排出されて前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が閾値以上である場合に、前記吸気経路へ供給される前記燃料中のアルコール含有量を調整することにより、前記内燃機関が始動又は運転が可能であり、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御工程と、をもつことを特徴とする排ガス浄化方法。
  2. さらに、前記算出工程で求められた前記燃料における前記最大アルコール含有量を、該最大アルコール含有量を前記内燃機関に供給したときに排出される排ガスの中のアルコール含有量に変換する変換工程をもち、
    前記制御工程は、前記変換工程でもとめられた前記排ガス中の前記アルコール含有量が、前記閾値以上である場合には、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする請求項1記載の排ガス浄化方法。
  3. 前記制御工程は、前記内燃機関の温度が所定値未満であって、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量が閾値以上である場合に、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化方法。
  4. 前記閾値は、30〜70%の範囲内にある請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排ガス浄化方法。
  5. 前記閾値が、40〜60%の範囲内にある請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排ガス浄化方法。
  6. アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化方法であって、
    前記排気経路における前記触媒よりも上流側に配設された排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料のアルコール供給量を調整することにより、前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の前記アルコール供給量と、前記アルコールを含む燃料が供給された内燃機関から排出される排ガス中のアルコール含有量とを併せてもとめられる、前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御工程とをもつことを特徴とする排ガス浄化方法。
  7. 内燃機関の上流側に接続された吸気経路に、アルコールを含む燃料を該燃料中のアルコール含有量を調整可能に供給する吸気側供給部と、
    前記内燃機関の下流側に接続された排気経路に設けられ、Pd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒と、
    を備えた排ガス浄化装置であって、
    さらに、前記内燃機関に供給される燃料における前記内燃機関の始動又は運転が可能な最大アルコール含有量を算出する算出手段と、
    前記最大アルコール含有量のアルコールを含む燃料を前記内燃機関に供給したとき前記内燃機関から排出されて前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量が閾値以上である場合に、前記吸気側供給部により前記吸気経路へ供給される前記燃料中のアルコール含有量を調整することにより、前記内燃機関が始動又は運転が可能であり、且つ前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御手段と、を備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  8. 前記吸気側供給部は、前記吸気経路にアルコールを含む燃料を供給する第1供給部と、該第1供給部の燃料におけるアルコール含有量よりも少ない含有量のアルコールを含む燃料を前記吸気経路に供給する第2供給部とからなり、
    前記制御手段は、前記第1及び第2供給部の燃料供給量をそれぞれ調整することにより、前記触媒に流入する前記排ガス中の前記アルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする請求項7記載の排ガス浄化装置。
  9. アルコールを含む燃料が吸気とともに吸気経路に供給され、排気経路にはPd及びRhの少なくとも一種を含む排ガス浄化用の触媒が配設されており、該触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を調整する排ガス浄化装置であって、
    更に、アルコールを含む燃料を前記排気経路に供給する排気側供給部と、
    前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の供給量を調整することにより、前記排気側供給部から前記排気経路に供給される燃料の前記アルコール供給量と、前記アルコールを含む燃料が供給された内燃機関から排出される排ガス中のアルコール含有量とを併せてもとめられる、前記触媒に流入する排ガス中のアルコール含有量を、前記触媒が排ガス浄化性能を発揮し得る量とする制御手段と、を備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
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