JP2011152984A - 搬送車システム - Google Patents

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Abstract


【構成】 複数台の搬送車を、同一走行ルートに沿って、搬送車間の干渉を回避しながら、往復動させる。搬送車が搬送指令を実行するために走行する際の、搬送車間の干渉の有無を判断し、干渉が存在する際に、干渉を回避しながら搬送指令を実行するためのパターンを複数生成し、生成したパターンから、搬送車がパターンを実行するための時間が短いものを選択して、搬送車に実行させる。
【効果】 干渉を回避しながら短時間で搬送指令を実行でき、またパターンを短時間で生成できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は搬送車のシステムに関し、特に同一往復ルート上を複数台の搬送車を走行させるシステムに関する。
特許文献1:特開2005−306570は、スタッカークレーンなどの搬送車を2台同一軌道上を走行させる場合に、どのような条件で干渉が生じるかを検討している。干渉が生じるのは以下の場合である。
・ 2台の搬送車の走行方向が同じで、追い越しや追いつきが生じる。追い越しや追いつきは目的地で評価できる。具体的には、後行の搬送車の目的地が、先行の搬送車の目的地よりも搬送車の長さなどで定まる干渉範囲よりも手前側に無ければ、干渉が生じる。なお走行方向が同じで、目的地がクロスしていても、2台の搬送車の現在位置が充分離れている場合、干渉が生じないことがある。
・ 走行方向が逆で目的地がクロスしている、もしくは走行方向が逆で目的地が干渉範囲以上離れていない。
・ 停止中の搬送車を越えた位置を目的地として走行する。
以上のように搬送車間で干渉が生じるかどうかは、2台の搬送車の現在位置と目的地及び走行方向を考慮することにより判断できる。
発明者はここで、複数台の搬送車間の干渉を避けながら、各搬送車が効率的に搬送指令を実行できるようにすることを検討して、この発明に到った。特に搬送車が干渉を回避しながら走行や移載などを実行するパターンを短時間で作成でき、かつ高い搬送効率を達成できるようにすることを考慮して、この発明に到った。
特開2005−306570
この発明の課題は、複数台の搬送車が互いに干渉を回避しながら、短時間で指令を完了するための、具体的な動作パターンを作成することにある。
この発明の補助的な課題は、一方の搬送車が搬送指令を完了し、他方の搬送車が搬送指令を実行中の場合に、新たな搬送指令が発生した際にも対応できるようにすることにある。
この発明の他の補助的な課題は、干渉を回避しながらかつスムーズな速度パターンで搬送車を走行させることにある。
この発明は、複数台の搬送車を、同一走行ルートに沿って、搬送車間の干渉を回避しながら、搬送指令を実行するために往復動させるシステムであって、
搬送車が搬送指令を実行するために走行する際の、搬送車間の干渉の有無を判断するための判断手段と、
複数台の搬送車が動作する区間毎に、干渉を回避しながら搬送指令を実行するための、複数台の搬送車の動作を個別パターンとして記憶するための個別パターン記憶部と、
判断手段により干渉が存在すると判断された際に、記憶した個別パターンを前記区間毎に組み合わせることにより、搬送指令を完了するまでに複数台の搬送車が動作するパターンを複数生成するためのパターン生成手段と、
生成したパターンから、複数台の搬送車がパターンを完了するための時間が短いものを選択するためのパターン選択手段と、
選択されたパターンを複数台の搬送車に実行させるための実行手段、とを設けたことを特徴とする。
好ましくは、複数台の搬送車中の少なくとも1台の搬送車が搬送指令を完了し、少なくとも1台の他の搬送車が割付済みの搬送指令を実行中に、新たな搬送指令が入力された際に、
新たな搬送指令を搬送指令を完了済みの搬送車に割り付けると共に、
前記判断手段で干渉の有無を再度判断し、
干渉が存在すると判断された際に、前記パターン生成手段により、前記他の搬送車が割付済みの搬送指令中の未実行の区間を完了し、前記完了済みの搬送車が新たな搬送指令を完了するように、新たにパターンを複数生成し、
新たに生成した複数のパターンから、前記割付済みの搬送指令が完了するまでの時間が短いものを優先するように、前記パターン選択部でパターンを選択し、
前記実行手段により、選択したパターンを複数台の搬送車に実行させる。
また好ましくは、一台の搬送車が停止する位置を他の搬送車が通過するパターンでは、前記1台の搬送車が前記位置から走行を開始した後に、前記他の搬送車が停止せずに前記位置を通過するように前記他の搬送車を制御するデータを、前記パターン中に含める。
この発明では、搬送車間の干渉を回避しながら、複数の搬送車により複数の搬送指令を実行するためのパターンを生成する。干渉を回避するための個別パターンを区間毎に複数個記憶しておき、区間毎に個別パターンを選択することにより、複数の搬送指令を完了するまでのパターンを生成する。個別パターンは区間毎に記憶され、これを区間毎に組み合わせることにより、複数の搬送指令を完了するまでのパターンを、複数個短時間で生成できる。そして複数個のパターンから、全ての搬送指令を完了するまでの時間(搬送指令を完了するまでの時間)が短いものを選択し、複数台の搬送車に実行させる。なお搬送指令に優先度を設けて、優先度の高い搬送指令が先に完了するようにすることが知られている。そこで優先度の高い搬送指令を優先するように、完了までの時間のカウントの仕方を調整しても良い。例えば同じ所要時間でも、優先度の高い搬送指令では長くカウントしても良い。
この発明では、短時間で意味のある全てのパターンを生成し、全所要時間が最短との観点から最適のパターンを搬送車に実行させる。このため、搬送車間の干渉を回避しながら、高い効率で搬送指令を実行でき、しかもパターンの生成を容易に行うことができる。
搬送システムがビジーな場合、1台の搬送車が搬送指令を完了すると、他の搬送車が搬送指令を実行中でも、上位コントローラなどから次の搬送指令が入力される。このような場合、新たな搬送指令を搬送指令を完了済みの搬送車に割り付けると共に、前記判断手段で干渉の有無を再度判断し、干渉が存在すると判断された際に、前記パターン生成手段により、前記他の搬送車が割付済みの搬送指令中の未実行の区間を完了し、前記完了済みの搬送車が新たな搬送指令を完了するように、新たにパターンを複数生成し、新たに生成した複数のパターンから、前記割付済みの搬送指令が完了するまでの時間が短いものを優先するように、前記パターン選択部でパターンを選択し、前記実行手段により、選択したパターンを搬送車に実行させる。すると新しく入力された搬送指令を処理でき、既に割付済みの搬送指令を搬送車から取り上げる必要が無く、また既に割付済みの搬送指令が優先して実行されるようにできる。さらに新しく入力された搬送指令に対応するパターンを短時間で再度生成できる。
一台の搬送車が停止する位置を他の搬送車が通過するパターンでは、前記1台の搬送車が前記位置から走行を開始した後に、他の搬送車が停止せずに前記位置を通過するように前記他の搬送車を制御するデータを、例えば前記位置の手前側などに到着する時刻の指定値や速度の指定値を、前記パターン中に含めることが好ましい。すると他の搬送車は、加減速によるエネルギーロスや振動が少なく、また短時間で通常の速度まで加速できる。
実施例の搬送車システムのブロック図 2つの搬送指令を実行するためのパターンの生成を示す図 代表的な2つのパターンを示す図 一方のスタッカークレーンが待機中で、他方のスタッカークレーンが作業中に、新たな搬送指令が生じた際の処理を示すフローチャート 図4の状況での、パターンの選択を模式的に示す図 先行のスタッカークレーンが停止する際の、後行のスタッカークレーンの移動パターンを示す図 実施例での搬送車への指令を模式的に示す図
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図7に、スタッカークレーンを例に搬送車システムの実施例を示す。なおスタッカークレーンに代えて、他の有軌道台車や無人搬送車などでも、同一の走行ルートに沿って複数の搬送車が往復走行するシステムであれば、この発明を実施できる。
各図において、A,Bはスタッカークレーンで、3台以上のスタッカークレーンでも良い。4は走行レールで、スタッカークレーンA,Bが往復走行し、6は地上コントローラで、走行レール4の両側に図示しないステーションやラックなどがある。地上コントローラ6は、通信部7によりスタッカークレーンA,Bに対して指令を送信し、スタッカークレーンA,Bから指令の実行結果や現在位置などの報告を受ける。20は上位コントローラで、地上コントローラ6に対し搬送指令を入力し、地上コントローラ6から搬送結果の報告を受ける。搬送指令は例えば荷積みポイント(From位置で、FA、FBのように表す)と荷下ろしポイント(To位置で、TA、TBのように表す)とを指定し、これ以外に搬送指令のIDや搬送物品のIDなどを含めても良い。またスタッカークレーンの場合、From位置やTo位置は、走行レール4上の位置データと、ラックのどの高さ位置で移載するかの高さデータで構成されている。
地上コントローラ6は干渉判断部8を備え、スタッカークレーンA,Bが搬送指令を実行する過程で干渉が生じるか否かを判断する。個別パターン記憶部9は、干渉を回避するためのパターンを記憶し、個別パターンは例えば次の4種類である。
1) スタッカークレーンAが荷積みポイントFAまで走行して荷積みし、この間スタッカークレーンBはスタッカークレーンAと干渉しないように移動する、
2) スタッカークレーンBが荷積みポイントFBまで走行して荷積みし、この間スタッカークレーンAはスタッカークレーンBと干渉しないように移動する、
3) スタッカークレーンAが荷下ろしポイントTAまで走行して荷下ろしし、この間スタッカークレーンBはスタッカークレーンAと干渉しないように移動する、
4) スタッカークレーンBが荷下ろしポイントTBまで走行して荷下ろしし、この間スタッカークレーンAはスタッカークレーンBと干渉しないように移動する。
ここで「干渉しないように移動」の内容は退避あるいは徐行などで、スタッカークレーンの位置等に応じてその都度定める。
干渉が生じる場合、パターン生成部10は、個別パターン1)〜4)から1個を選択する。なおスタッカークレーンA,Bが共に荷積みを行おうとしている場合、選択は上記の1),2)から行う。同様にスタッカークレーンAが荷積みを、スタッカークレーンBが荷下ろしを行おうとしている場合、選択は上記の1),4)から行い、選択肢はどの場合も2個である。1個の個別パターンを選択するとこれを1個の区間とし、次の区間について同様に個別パターン1)〜4)から1個を選択する。スタッカークレーンA,Bの搬送指令を共に完了するまで、選択を繰り返す。このようにして上記の個別パターンを組み合わせることにより、干渉の回避が可能な全てのパターンを生成する。時間算出部11はスタッカークレーンA,Bがそれぞれのパターンを実行するまでの時間を算出し、パターンは一般に複数の区間で構成されているので、各区間の実行時間を加算してパターン全体を完了するまでの時間を算出する。なお区間の実行時間には、停止して待機するなどの時間も含まれる。そしてスタッカークレーンA,Bの所要時間の内、長い方の時間を搬送指令の完了までの時間とする。
優先度算出部12は搬送指令に対する優先度を算出する。搬送指令の優先度は最初1で、完了までの時間が延びると共に増大する。例えばスタッカークレーンAが搬送指令Aを、スタッカークレーンBが搬送指令Bを、割り付けられているものとする。搬送指令が割り付けられた時点で優先度は共に1である。ここからスタッカークレーンAが先に搬送指令Aを完了すると、残った搬送指令Bに対して、優先度を例えば2に増加させる。優先度を増加させる手法自体は任意である。優先度に応じて、搬送車毎のパターンの完了までの時間の重みを変更する。例えば優先度に応じて適宜の係数を定め、時間算出部11で算出した時間にこの係数を乗算し、係数を乗算済みの時間で搬送指令の完了までの時間を評価する。なお乗算の代わりに、優先度に応じた時間を時間算出部11で求めた時間に加算しても良い。
パターン選択部13は、完了するまでの時間が最短のパターンを選択する。1以外の優先度が指定されている場合、パターンが完了するまでの時間は優先度を加味した時間である。指令生成部14は、選択されたパターンを、現在位置から区間毎の目的位置までに、複数の区間に分解する。各区間を通信部7からスタッカークレーンA,Bに送信し、スタッカークレーンA,Bは送信された指令を実行する。指令はパターンの最初から終わりまでを一括して送信しても良いが、好ましくは個々の区間毎に送信し、スタッカークレーンA,Bからの指令の実行状況を受信しながら、次の指令を送信する。
図2にパターンの生成アルゴリズムを示す。搬送指令を実行するには、スタッカークレーンは荷積み位置と荷下ろし位置とに走行する必要がある。そこで個々の区間毎にいずれのスタッカークレーンを優先するかを選択し、パターンを生成する。スタッカークレーンが2台の場合、パターンは例えば2分木で生成する。例えば荷積みポイントのFAあるいはFBまで、クレーンAを優先するかクレーンBを優先するかを判断する。クレーンAを優先すると、この部分を最初の区間とし、クレーンAの動作に従ってクレーンBは退避する。次にクレーンAが荷積みポイントFAで荷積みすると、次にクレーンAが荷下ろしポイントTAまで走行することと、クレーンBが荷積みポイントFBまで走行することの、いずれを優先するか選択する。例えばクレーンAを荷下ろし位置まで走行させることを優先すると、クレーンBはクレーンAと干渉しないように走行する必要が生じ、退避あるいは徐行する。
以上のようにして、クレーンAを優先するかクレーンBを優先するかを区間毎に定め、1つの区間を決定すると、次の区間に対してクレーンAとクレーンBのいずれを優先するかを判断する。このようにして可能な全てのパターンを生成できる。2台のスタッカークレーンの場合、例えばパターンの数は10のオーダーで、短時間でパターン生成部10により生成できる。
パターンの個々の区間に対し、スタッカークレーンの現在位置とその区間での目的位置とが指定されている。そこでこの間の距離や現在位置での速度、また目的地での移載の有無などにより、個々の区間の実行時間を算出できる。そしてこれらの時間を加算することにより、スタッカークレーン毎のパターンの実行時間が求まる。これらの実行時間の内で長い方の時間を全所要時間として、パターンを選択する。
図3に、スタッカークレーンA,Bにつき、パターンの例を2つ示す。FA,FBは荷積みポイント、TA,TBは荷下ろしポイント、I1〜I4,i1〜i4はパターンの区間である。記号Aと大文字のIはスタッカークレーンAを、記号Bと小文字のiはスタッカークレーンBを表す。図3の上のパターンでは、クレーンAを優先し、区間I1で荷積み位置まで走行し、この間クレーンBは区間i1で退避する。クレーンAは区間I2で荷下ろしを行い、次いで区間I3で退避する。クレーンBは荷下ろし位置TAよりも干渉が生じない距離、即ち干渉回避距離だけ手前の位置を目的位置として区間i2で徐行し、区間i3で荷積みを行い、区間i4で荷下ろしする。このパターンでの全所要時間は、クレーンAの全所要時間とクレーンBの全所要時間のうち長い方である。
図3の下側のパターンでは、クレーンBを優先し、区間i1でクレーンBは荷積み位置まで走行し、この間に区間I1でクレーンAは退避する。区間i2でクレーンBは荷下ろし位置まで走行し、この間クレーンAは荷下ろし位置TBよりもスタッカークレーン間の干渉範囲だけ手前の位置を目的位置として徐行する。区間i3でクレーンBが退避し、区間I3でクレーンAが荷積みを行い、区間I4で荷下ろしを行う。このパターンの全所要時間もクレーンAの合計所要時間と、クレーンBの合計所要時間の内、長い方で定まる。
以上のように搬送指令は、荷積み位置までの走行と荷下ろし位置までの走行などの複数の区間に分割できる。次に複数の搬送指令がある場合、個々の区間について干渉の有無を判断する。干渉がある場合、いずれのクレーンを優先するかを選択すると、他方のクレーンの動作を決定できる。この処理を、2台のスタッカークレーンの作業終了するまで順に繰り返すと、パターンを生成できる。
図4では、クレーンAが搬送指令を完了して次の搬送指令を待機しており、クレーンBが作業中であるとする。なおクレーンAが待機中とは、停止中との意味ではなく、次の搬送指令に対して待機中という意味である。ここで新たな搬送指令が上位コントローラから入力されたとする。クレーンBに割付済みの搬送指令をキャンセルせずに、新たな搬送指令をクレーンAに割り付ける。最初に干渉判断部8で干渉の有無を判断し、干渉がある場合、パターン生成部10でクレーンA,Bが共に搬送指令を完了するためのパターンを生成する。クレーンBは以前から実行中の搬送指令を処理しており、クレーンBの残りの作業時間を優先して、この時間に1よりも大きな係数αを乗算し、係数αは優先度によって定まる。このようにして最短時間のパターンを選択する。この場合、通常はクレーンBが先に搬送指令を完了するはずであるが、クレーンBの搬送指令の完了がクレーンAよりも遅れる場合、クレーンBの優先度をさらに増加させる。
図4の状況に対応した例に対して、パターンの選択を図5に示す。クレーンBは実行中の指令を続行し、クレーンAは新しい指令を実行する。そこでクレーンBの残りの実行時間に対し、前記の係数を乗算して、図5の一点鎖線のように評価上の所要時間を長くする。次にパターンAとパターンBとに対し、クレーンBの実行時間を長めに評価した上で、いずれのパターンがより短時間で搬送指令を完了できるかを検討する。この場合パターンBの方が所要時間が短く、パターンBを選択する。従ってクレーンBはより短時間で搬送指令を完了でき、既存の搬送指令の実行がいつまでも遅れることを減らすことができる。
スタッカークレーンは、荷積みや荷下ろしなどを行う位置で一旦停止する。このため退避していた他のスタッカークレーンは、停止しているスタッカークレーンとの干渉を回避するために、停止するか徐行するかの選択を必要とし、実施例では徐行を選択する。図6にこの状況を示す。クレーンAは途中で停止して移載を行い、時刻t3で移載を終了して走行を開始する、と予測されている。この場合にクレーンBを一時停止させるパターンを1点鎖線で、クレーンBを徐行させるパターンを破線で示す。図の縦軸は位置を表し、クレーンAとクレーンBとの間の縦方向の間隔を、スタッカークレーン間の干渉回避距離以上とする。クレーンBを一時停止させると、加減速の回数が増し、エネルギーのロスが有るのみでなく、振動のため搬送物品に悪影響を与えかねない。さらに停止させた後に再起動すると、クレーンAへの追従が遅れ、車間距離が不必要に増加する。これに対してクレーンBを徐行させると、加減速を緩やかにし、クレーンAが走行を開始すると速やかに追随できる。
図7に、パターンをスタッカークレーンへの指令として示し、ここでは図3の上側のパターンを想定する。搬送指令では一般にFrom位置とTo位置が指定されるが、パターンでは区間毎の目的位置が指定される。図7の場合、クレーンAは退避せずに走行するので、目的位置として荷積みポイントFAと荷下ろしポイントTAが指定され、その後の退避のために退避位置が指定される。クレーンBでは最初に退避位置が指定され、次に荷下ろし位置TAよりもスタッカークレーン間の干渉回避距離だけ手前の位置が指定され、クレーンAが荷下ろしを終了して走行を開始する時刻に合わせて、到着時刻が指定される。この結果、クレーンBは区間i2を徐行する。なお到着時刻の指定に代えて、区間i2の速度を指定しても良い。以降はクレーンBが優先され、目的位置として荷積みポイントFBや、荷下ろしポイントTBが指定される。またスタッカークレーンの停止回数を減らすため、所定のポイントへの到着時刻及びそのポイントを通過する速度などが追加のデータとして指定される。
実施例ではスタッカークレーンを例としたが、他の有軌道台車や無人搬送車などを用いてもよい。所要時間の評価については、遅い方の搬送車が搬送指令を完了するまでの時間を評価したが、各搬送車がそれぞれの搬送指令を完了するまでの時間の和を評価しても良い。パターンを実行するための指令は、個々の区間毎にスタッカークレーンに送信しても、全区間をまとめて送信しても良い。
実施例では以下の効果が得られる。
(1) 記憶済みの個別パターンから区間毎に1個の個別パターンを選択し、これらを2分木などで組み合わせることにより、容易に複数のパターンを生成できる。
(2) 生成したパターンから、全所要時間が最小などの基準で、最適なものを選択できる。
(3) スタッカークレーンによる搬送効率を最大化できる。
(4) 2つの搬送指令が共に終了するのを待たず、次の搬送指令が入力されるとその処理を開始できる。
(5) 古い搬送指令がいつまでも残ることがない。
(6) スタッカークレーンの停止回数を減らして、滑らかな走行をさせることができる。
(7) 干渉の回避を地上コントローラで行うので、スタッカークレーンで干渉の回避を処理する場合に比べ、処理が容易である。なおスタッカークレーンでパターンを生成する場合、1台の搬送車をマスターとして、干渉判断部8〜指令生成部14を設け、他方のスタッカークレーンに指令するようにしても良い。
(8) 割付済みの搬送指令をキャンセルすることがないので、パターンの探索範囲を合理的に制限でき、また制御上のエラーによるリスクが少ない。
4 走行レール
6 地上コントローラ
7 通信部
8 干渉判断部
9 個別パターン記憶部
10 パターン生成部
11 時間算出部
12 優先度算出部
13 パターン選択部
14 指令生成部
20 上位コントローラ

A,B スタッカークレーン
FA,FB 荷積みポイント
TA,TB 荷下ろしポイント
I1〜I4,i1〜i4 区間

Claims (3)

  1. 複数台の搬送車を、同一走行ルートに沿って、搬送車間の干渉を回避しながら、搬送指令を実行するために往復動させるシステムであって、
    搬送車が搬送指令を実行するために走行する際の、搬送車間の干渉の有無を判断するための判断手段と、
    複数台の搬送車が動作する区間毎に、干渉を回避しながら搬送指令を実行するための、複数台の搬送車の動作を個別パターンとして記憶するための個別パターン記憶部と、
    判断手段により干渉が存在すると判断された際に、記憶した個別パターンを前記区間毎に組み合わせることにより、搬送指令を完了するまでに複数台の搬送車が動作するパターンを複数生成するためのパターン生成手段と、
    生成したパターンから、複数台の搬送車がパターンを完了するための時間が短いものを選択するためのパターン選択手段と、
    選択されたパターンを複数台の搬送車に実行させるための実行手段、とを設けたことを特徴とする、搬送車システム。
  2. 複数台の搬送車中の少なくとも1台の搬送車が搬送指令を完了し、少なくとも1台の他の搬送車が割付済みの搬送指令を実行中に、新たな搬送指令が入力された際に、
    新たな搬送指令を搬送指令を完了済みの搬送車に割り付けると共に、
    前記判断手段で干渉の有無を再度判断し、
    干渉が存在すると判断された際に、前記パターン生成手段により、前記他の搬送車が割付済みの搬送指令中の未実行の区間を完了し、前記完了済みの搬送車が新たな搬送指令を完了するように、新たにパターンを複数生成し、
    新たに生成した複数のパターンから、前記割付済みの搬送指令が完了するまでの時間が短いものを優先するように、前記パターン選択部でパターンを選択し、
    前記実行手段により、選択したパターンを複数台の搬送車に実行させるようにしたことを特徴とする、請求項1の搬送車システム。
  3. 一台の搬送車が停止する位置を他の搬送車が通過するパターンでは、前記1台の搬送車が前記位置から走行を開始した後に、前記他の搬送車が停止せずに前記位置を通過するように前記他の搬送車を制御するデータを、前記パターン中に含めるようにしたことを特徴とする、請求項1または2の搬送車システム。
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