JP2011151905A - 双方向スイッチのゲート駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】還流ダイオードによる損失を無くすことができ、損失が少なく効率の良いインバータを提供できる双方向スイッチの駆動装置を提供する。
【解決手段】第一ゲート端子2、第二ゲート端子3、ドレイン端子4、ソース端子5を備え、第一ゲート端子2、第二ゲート端子3を各オンオフすることで4つの動作モードを有する双方向スイッチ1を使用し、還流電流が流れるタイミングに応じて、第三モードで通電するように前記第一ゲート端子2、および第二ゲート端子3を駆動させる同期制御手段 22を備える
【選択図】図5

Description

本発明は、ゲート信号の制御により4つの状態を有する双方向スイッチの駆動装置に関する。
従来、単方向スイッチを使用した一般的なインバータ等の電力変換回路は、各スイッチング素子と逆並列に還流ダイオードを接続し、このフライホイルダイオードを通じてモータのインダクタンスに蓄積されたエネルギーの消勢を行っている。
インバータのPWM制御では、フライホイルダイオードに順方向の電流が通電した直後に、逆方向の高電圧が印加される動作が行われる。このとき、還流ダイオードはリカバリ電流とよばれる逆方向へ流れる電流を瞬間的に通電する。リカバリ電流は、モータを駆動するために不要な電力であり、インバータ回路で熱として消費され、インバータの電力変換効率を低下させる一因となる。
スイッチング素子にMOS(金属−絶縁膜−半導体)トランジスタを用いる場合には、フライホイルダイオードとして、MOSトランジスタの寄生ダイオードが用いられる。しかし、MOSトランジスタの寄生ダイオードはリカバリ電流が流れるリカバリ時間が長い。このため、リカバリ電流による電力損失が大きく、発熱しやすい。
スイッチング素子に絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を用いる場合には、寄生ダイオードを有していないため、フライホイルダイオードを外付けする必要がある。外付けの還流ダイオードにリカバリ電流の少ないファーストリカバリダイオードを用いることにより、スイッチングロスを低減することができる(例えば特許文献1を参照)。
また、特許文献2のように、ANDゲートやORゲートを用いて同期制御信号を生成する方法もある。この方法を使用することによって還流電流を低損失に導通させることができる。
特開平7−222459号公報 特開2002−272162号公報
しかしながら、特許文献1の例では、単方向スイッチを使用した一般的なインバータ等の電力変換回路は、スイッチング素子と逆並列に還流ダイオードを接続していたため、回路の部品点数が増大し、また、逆方向に流す際のダイオードの順方向電圧による損失が大きくなるため、冷却フィン、あるいは冷却ファンなど装置が大型化し、小型化及び低コスト化を阻害するという問題がある。
また、特許文献2の例では、同期信号生成のためにロジック回路を追加する必要があるため、高コストであり、かつ信号の信頼性の観点からロジック回路のチャタリング等による安定性の問題がある。
本発明は、前記の問題を解決し、ダイオードを外付けしないでインバータを構成し、単方向スイッチを応用した一般的なインバータ等の電力変換回路に比べて低損失、かつ安定した同期制御を図ることができる双方向スイッチの駆動装置を提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明の双方向スイッチの駆動装置は、ブリッジ回路に配置して単相あるいは三相インバータを構成する双方向スイッチと、この双方向スイッチを駆動する駆動装置とを備え、前記双方向スイッチは、チャネルを有する半導体層積層体と、前記半導体層積層体の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極及び第2のオーミック電極と、前記第1のオーミック電極と前記第2のオーミック電極との間に前記第1のオーミック電極側から順に形成した第1のp型半導体層及び第2のp型半導体層と、前記第1のp型半導体層の上に形成した第1のゲート電極と、前記第2のp型半導体層の上に形成した第2のゲート電極とを備えた基板と、前記第1のオーミック電極に接続したドレイン端子と、前記第2のオーミック電極に接続したソース端子と、前記第1のゲート電極に接続した第一ゲート端子と、前記第2のゲート電極に接続した第二ゲート端子とで構成し、かつ、前記第一ゲート端子とドレイン端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間にゲート駆動信号を入力して前記ドレイン端子から前記ソース端子間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有し、前記駆動装置は、前記双方向スイッチのうちの第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方に順方向電流を流している状態から、切り替えによって前記順方向電流を遮断し、前記単相あるいは三相インバータの負荷電流を還流電流として何れか他方の第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチに流す場合において、切り替えによって還流電流を何れか他方の前記第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチを第三モードで通電させるように、この第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの第一ゲート端子、および第二ゲート端子の状態を、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方の駆動状態に同期させる同期制御手段を備え、前記同期制御手段は、第1の双方向スイッチおよび第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子および第二ゲート端子のターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間とすることでタイミングを同期させることを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、ブリッジ回路に配置して単相あるいは三相インバータを構成する双方向スイッチと、この双方向スイッチを駆動する駆動装置とを備え、前記双方向スイッチは、チャネルを有する半導体層積層体と、前記半導体層積層体の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極及び第2のオーミック電極と、前記第1のオーミック電極と前記第2のオーミック電極との間に前記第1のオーミック電極側から順に形成した第1のp型半導体層及び第2のp型半導体層と、前記第1のp型半導体層の上に形成した第1のゲート電極と、前記第2のp型半導体層の上に形成した第2のゲート電極とを備えた基板と、前記第1のオーミック電極に接続したドレイン端子と、前記第2のオーミック電極に接続したソース端子と、前記第1のゲート電極に接続した第一ゲート端子と、前記第2のゲート電極に接続した第二ゲート端子とで構成し、かつ、前記第一ゲート端子とドレイン端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間にゲート駆動信号を入力して前記ドレイン端子から前記ソース端子間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有し、前記駆動装置は、前記双方向スイッチのうちの第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方に順方向電流を流している状態から、切り替えによって前記順方向電流を遮断し、前記単相あるいは三相インバータの負荷電流を還流電流として何れか他方の第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチに流す場合において、切り替えによって還流電流を何れか他方の前記第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチを第三モードで通電させるように、この第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの第一ゲート端子、および第二ゲート端子の状態を、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方の駆動状態に同期させる同期制御手段を備え、前記同期制御手段は、第1の双方向スイッチおよび第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子および第二ゲート端子のターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間とすることでタイミングを同期させる構成にして、前記同期制御手段は、前記単相あるいは三相インバータにおいて、接続された誘導負荷から流れる還流電流を第2の双方向スイッチに流す場合に前記第三モードで通電するように前記第一ゲート端子、および第二ゲート端子に制御信号を送り、第2の双方向スイッチを駆動させるので、双方向スイッチに還流ダイオードを並列接続する必要がなく、還流ダイオードのVFによる損失を無くすることができ、低損失な電力変換回路を実現することを可能とした双方向スイッチの駆動装置を提供することができる。また、同期信号生成のためにロジック回路を必要とせず、低コストかつロジック回路のチャタリング等により不安定になることを防止することができ、そして、この双方向スイッチの駆動装置を用いることで損失が少なく効率の良い前記単相あるいは三相インバータを提供することもできるという効果が得られる。
本発明の実施の形態1の双方向スイッチの構成図 同双方向スイッチの等価回路図((a)第1、第2のトランジスタで構成する等価回路図、(b)第2のトランジスタの等価回路図、(c)第2のトランジスタをダイオードとみなした場合の等価回路図) 同双方向スイッチの電圧・電流の相関図 同双方向スイッチの動作モードを示す図 同インバータ装置の構成図 同ゲート駆動を行う駆動装置の説明図 同双方向スイッチを同期制御した場合のインバータのタイミングチャート 同双方向スイッチを同期制御した場合のタイミングチャート拡大図 同双方向スイッチの個別制御手段における制限抵抗一覧を示す図 本発明の実施の形態2における換気扇の構成図
本発明の請求項1記載の双方向スイッチの駆動装置は、ブリッジ回路に配置して単相あるいは三相インバータを構成する双方向スイッチと、この双方向スイッチを駆動する駆動装置とを備え、前記双方向スイッチは、チャネルを有する半導体層積層体と、前記半導体層積層体の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極及び第2のオーミック電極と、前記第1のオーミック電極と前記第2のオーミック電極との間に前記第1のオーミック電極側から順に形成した第1のp型半導体層及び第2のp型半導体層と、前記第1のp型半導体層の上に形成した第1のゲート電極と、前記第2のp型半導体層の上に形成した第2のゲート電極とを備えた基板と、前記第1のオーミック電極に接続したドレイン端子と、前記第2のオーミック電極に接続したソース端子と、前記第1のゲート電極に接続した第一ゲート端子と、前記第2のゲート電極に接続した第二ゲート端子とで構成し、かつ、前記第一ゲート端子とドレイン端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間にゲート駆動信号を入力して前記ドレイン端子から前記ソース端子間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有し、前記駆動装置は、前記双方向スイッチのうちの第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方に順方向電流を流している状態から、切り替えによって前記順方向電流を遮断し、前記単相あるいは三相インバータの負荷電流を還流電流として何れか他方の第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチに流す場合において、切り替えによって還流電流を何れか他方の前記第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチを第三モードで通電させるように、この第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの第一ゲート端子、および第二ゲート端子の状態を、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方の駆動状態に同期させる同期制御手段を備え、前記同期制御手段は、第1の双方向スイッチおよび第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子および第二ゲート端子のターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間とすることでタイミングを同期させるようにしたものである。これにより、前記同期制御手段は、前記単相あるいは三相インバータにおいて、接続された誘導負荷から還流電流を第2の双方向スイッチに流す場合に前記第三モードで通電するように前記第一ゲート端子、および第二ゲート端子に制御信号を送り、第2の双方向スイッチを駆動させるので、還流ダイオードを双方向スイッチと並列接続する必要がなく、還流ダイオードのVfによる損失を無くすことができ、また、同期信号生成のためにロジック回路を必要とせず、低コストかつロジック回路のチャタリング等により不安定になることを防止することができ、更に、低損失な電力変換回路を実現することを可能とした双方向スイッチの駆動装置を提供する。
また、請求項2記載の双方向スイッチの駆動装置は、各第一ゲート端子および第二ゲート端子は、個別のゲート電流に制限する個別制限手段を備え、ターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間となるようにしたものである。これにより、同期制御信号の生成のためにロジック回路を必要とせず、低コストかつロジック回路のチャタリング等により不安定になることを防止することができ、また、低損失な電力変換回路を実現することを可能とした双方向スイッチの駆動装置を提供することができる。
また、請求項3記載の双方向スイッチの駆動装置は、同期制御手段は、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方を第四モードから第三モードへ移行させて通電する場合に、第1の双方向スイッチと第2の双方向スイッチを切り替える所定のステップとなるターンオン時間およびターンオフ時間とするようにしたものである。これにより、インバータの出力側に誘導性の負荷が接続された場合に、直列に接続された双方向スイッチが同時に導通して上下アーム短絡となる状態を防止するとともに、還流電流の経路を意図的に確保することができるので、素子の破壊等を防止することができる。
また、請求項4記載の双方向スイッチの駆動装置は、同期制御手段は、第1の双方向スイッチと第2の双方向スイッチが第一モードに切り替える場合に第1の双方向スイッチを第一モードに切り替えるステップと第2の双方向スイッチを第一モードに切り替えるステップを備え、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方よりも、還流電流を通電する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方を先に切り替えるターンオン時間とするようにしたものである。これにより、単相または三相インバータにおいて、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方が第三モードで順方向電流を流している状態から遮断して、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方に還流電流を流す場合に、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方を先に第一モードとすることで、還流電流を流す経路が確保され、その後、順方向電流を流していた第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方を第一モードにして順方向電流を遮断することとなるので、上下アームが短絡することなく単相または三相インバータの負荷電流を連続して流すことができる。
また、請求項5記載の双方向スイッチの駆動装置は、同期制御手段は、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方が第一モードに切り替わった後に、還流電流を通電する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方を第三モードへ切り替えるターンオン時間とするようにしたものである。これにより、単相または三相インバータにおいて、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチのうち何れか一方が第三モードで順方向電流を流している状態から遮断して、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチのうち何れか他方に還流電流を流す場合に、順方向電流を流していた第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチのうち何れか一方を第一モードに切り替えて順方向電流の遮断を行い、その後、還流電流を流すための第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチのうち何れか他方を第三モードへ切り替えるので、上下アームが短絡することなく還流電流の経路を確保することができるので、素子の破壊等なくインバータのスムーズな動作ができる。
また、請求項6記載の双方向スイッチの駆動装置は、同期制御手段は、第1、第2の双方向スイッチが高電位側から低電位側に短絡電流が流れないようにモードを切り替えるターンオン時間およびターンオフ時間とするものである。これにより、ターンオン、オフ時の過渡期であっても、高電位側から低電位側に短絡する経路を形成することなく、素子の破壊等を防止することができる。
また、請求項7記載の双方向スイッチの駆動装置は、第1、第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子、第二ゲート端子は同一の信号源を共有する信号共有手段を備えたものである。これにより、第一ゲート端子、第二ゲート端子に入力する信号源を少なくすることができ、通常の単方向スイッチと同様の信号源で駆動することができ、より低コスト化を図ることができると共に、上下アーム短絡を防止しつつ、低損失な駆動を行なうことができる。
また、請求項8記載の双方向スイッチの駆動装置は、電力変換装置は、同期制御手段を用いた双方向スイッチの駆動回路を使用したものである。これにより、同期制御手段によって損失が低減されるので、変換効率が良く、省エネ効果もある電力変換装置を得ることができる。
また、請求項9記載の双方向スイッチの駆動装置は、モータ駆動装置は、同期制御手段を用いた双方向スイッチの駆動回路を使用したものである。これにより、同期制御手段によって損失が低減されるので、変換効率が良く、省エネ効果もあるモータ駆動装置を得ることができる。
また、請求項10記載の双方向スイッチの駆動装置は、空気調和機は、同期制御手段を用いた双方向スイッチの駆動回路を使用したものである。これにより、同期制御手段によって損失が低減されるので、変換効率が良く、省エネ効果もある空気調和機を得ることができる。
(実施の形態1)
はじめに、本発明における双方向スイッチ1について、図1を参照しながら構成について説明する。図1に示すように、双方向スイッチ1は、第一ゲート端子2と第二ゲート端子3とドレイン端子4とソース端子5により構成されている。双方向スイッチ1は、シリコン(Si)からなる基板6の上に厚さが10nm窒化アルミニウム(AlN)と厚さが10nmの窒化ガリウム(GaN)とが交互に積層されてなる厚さが1μmのバッファ層7が形成され、その上に半導体層積層体8が形成されている。半導体層積層体8は、第1の半導体層とこの第1の半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の半導体層とが基板側から順次積層されている。第1の半導体層は、厚さが2μmのGaN(アンドープの窒化ガリウム)層9であり、第2の半導体層は、厚さが20nmのn型のAlGaN(窒化アルミニウムガリウム)層10である。GaN層9のAlGaN層10とのヘテロ界面近傍には、自発分極及びピエゾ分極による電荷が生じる。これにより、シートキャリア濃度が1×1013cm―2以上で且つ移動度が1000cmV/sec以上の2次元電子ガス(2DEG)層であるチャネル領域が生成されている。つまり、半導体層積層体8は、2次元電子ガス(2DEG)層であるチャネル領域を有し、基板の上に形成されている。半導体層積層体8の上には、互いに間隔をおいて第1のオーミック電極11Aと第2のオーミック電極11Bとが形成されている。第1のオーミック電極11A及び第2のオーミック電極11Bは、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)とが積層されており、チャネル領域とオーミック接合を形成している。また、コンタクト抵抗を低減するために、AlGaN層10の一部を除去すると共にGaN層9を40nm程度掘り下げて、第1のオーミック電極11A及び第2のオーミック電極11BがAlGaN層10とGaN層9との界面に接するように形成した例を示している。なお、第1のオーミック電極11A及び第2のオーミック電極11Bは、AlGaN層10の上に形成してもよい。n型のAlGaN層10の上における第1のオーミック電極11Aと第2のオーミック電極11Bとの間の領域には、第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bが互いに間隔をおいて選択的に形成されている。第1のp型半導体層12Aの上には第1のゲート電極13Aが形成され、第2のp型半導体層12Bの上には第2のゲート電極13Bが形成されている。第1のゲート電極13A及び第2のゲート電極13Bは、それぞれパラジウム(Pd)と金(Au)とが積層されており、第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bとオーミック接触している。AlGaN層10及び第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bを覆うように窒化シリコン(SiN)からなる保護膜14が形成されている。保護膜14を形成することで、いわゆる電流コラプスの原因となる欠陥を保障し、電流コラプスを改善することが可能となる。第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bは、それぞれ厚さが300nmで、マグネシウム(Mg)がドープされたp型のGaNからなる。第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bと、AlGaN層10とによりPN接合がそれぞれ形成される。これにより、第1のオーミック電極11Aと第1のゲート電極13Aとの間の電圧が例えば0Vでは、第1のp型GaN層からチャネル領域中に空乏層が広がるため、チャネルに流れる電流を遮断することができ、同様に、第2のオーミック電極11Bと第2のゲート電極13Bとの間の電圧が例えば0V以下のときには、第2のp型GaN層からチャネル領域中に空乏層が広がるため、チャネルに流れる電流を遮断することができ、いわゆるノーマリーオフ動作をする半導体素子を実現している。第1のオーミック電極11Aの電位をV1、第1のゲート電極13Aの電位をV2、第2のゲート電極13Bの電位をV3、第2のオーミック電極11Bの電位をV4とする。この場合において、V2がV1より1.5V以上高ければ、第1のp型半導体層12Aからチャネル領域中に広がる空乏層が縮小するため、チャネル領域に電流を流すことができる。同様にV3がV4より1.5V以上高ければ、第2のp型半導体層12Bからチャネル領域中に広がる空乏層が縮小し、チャネル領域に電流を流すことができる。つまり、第1のゲート電極13Aのいわゆる閾値電圧及び第2のゲート電極13Bのいわゆる閾値電圧は共に1.5Vである。以下においては、第1のゲート電極13Aの下側においてチャネル領域中に広がる空乏層が縮小し、チャネル領域に電流を流すことができるようになる第1のゲート電極13Aの閾値電圧を第1の閾値電圧とし、第2のゲート電極13Bの下側においてチャネル領域中に広がる空乏層が縮小し、チャネル領域に電流を流すことができるようになる第2のゲート電極13Bの閾値電圧を第2の閾値電圧とする。また、第1のp型半導体層12Aと第2のp型半導体層12Bとの間の距離は、第1のオーミック電極11A及び第2のオーミック電極11Bに印加される最大電圧に耐えられるように構成する。
つまり、双方向スイッチ1は、チャネル領域を有する半導体層積層体8と、この半導体層積層体8の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極11A及び第2のオーミック電極11Bと、第1のオーミック電極11Aと前記第2のオーミック電極11Bとの間に前記第1のオーミック電極11A側から順に形成した第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bと、第1のp型半導体層12Aの上に形成した第1のゲート電極13Aと、第2のp型半導体層12Bの上に形成した第2のゲート電極13Bとを備えた基板と、前記第1のオーミック電極11Aに接続したドレイン端子4と、前記第2のオーミック電極11Bに接続したソース端子5と、前記第1のゲート電極13Aに接続した第一ゲート端子2と、前記第2のゲート電極13Bに接続した第二ゲート端子3とで構成される。
次に、双方向スイッチ1の動作について説明する。説明のため、第1のオーミック電極11Aの電位を0Vとし、第一ゲート端子2に印加する電圧をVg1、第二ゲート端子3に印加する電圧をVg2、第2のオーミック電極11Bと第1のオーミック電極11Aとの間の電圧をVs2s1、第2のオーミック電極11Bと第1のオーミック電極11Aとの間に流れる電流をIs2s1とする。
V4がV1よりも高い場合、例えば、V4が+100Vで、V1が0Vの場合において、第一ゲート端子2と第二ゲート端子3の入力電圧であるVg1及びVg2をそれぞれ第1の閾値電圧及び第2の閾値電圧以下の電圧、例えば0Vとする。これにより、第1のp型半導体層12Aから広がる空乏層が、チャネル領域中を第2のp型GaN層の方向へ向けて広がるため、チャネルに流れる電流を遮断することができる。従って、V4が正の高電圧であっても、第2のオーミック電極11Bから第1のオーミック電極11Aへ流れる電流を遮断する遮断状態を実現できる。一方、V4がV1よりも低い場合、例えばV4が−100Vで、V1が0Vの場合においても、第2のp型半導体層12Bから広がる空乏層が、チャネル領域中を第1のp型半導体層12Aの方向へ向けて広がり、チャネルに流れる電流を遮断することができる。このため、第2のオーミック電極11Bに負の高電圧が印加されている場合においても、第1のオーミック電極11Aから第2のオーミック電極11Bへ流れる電流を遮断することができる。すなわち、双方向スイッチ1の双方向の電流を遮断することが可能となる。
以上のような構造及び動作において、耐圧を確保するためのチャネル領域を第1のゲート電極13Aと第2のゲート電極13Bとが共有する。この素子は、1素子分のチャネル領域の面積で双方向スイッチ1が実現可能であり、双方向スイッチ1全体を考えると、2つのダイオードと2つのノーマリーオフ型のAlGaN/GaN−HFETとを用いた場合と比べてチップ面積をより少なくすることができ、双方向スイッチ1の低コスト化及び小型化が可能となる。
次に、第一ゲート端子2、第二ゲート端子3の入力電圧であるVg1及びVg2が、それぞれ第1の閾値電圧及び第2の閾値電圧よりも高い電圧、例えば5Vの場合には、第1のゲート電極13A及び第2のゲート電極13Bに印加される電圧は、共に閾値電圧よりも高くなる。従って、第1のp型半導体層12A及び第2のp型半導体層12Bからチャネル領域に空乏層が広がらないため、チャネル領域は第1のゲート電極13Aの下側においても、第2のゲート電極13Bの下側においてもピンチオフされない。その結果、第1のオーミック電極11Aと第2のオーミック電極11Bとの間に双方向に電流が流れる導通状態を実現できる。
次に、Vg1を第1の閾値電圧よりも高い電圧とし、Vg2を第2の閾値電圧以下とした場合の動作について説明する。第一ゲート端子2、第二ゲート端子3を備えた双方向スイッチ1を等価回路で表すと図2(a)に示すように第1のトランジスタ15と第2のトランジスタ16とが直列に接続された回路とみなすことができる。この場合、第1のトランジスタ15のソース(S)が第1のオーミック電極11A、第1のトランジスタ15のゲート(G)が第1のゲート電極13Aに対応し、第2のトランジスタ16のソース(S)が第2のオーミック電極11B、第2のトランジスタ16のゲート(G)が第2のゲート電極13Bに対応する。このような回路において、例えば、Vg1を5V、Vg2を0Vとした場合、Vg2が0Vであるということは第2のトランジスタ16のゲートとソースが短絡されている状態と等しいため、双方向スイッチ1は図2(b)に示すような回路とみなすことができる。
さらに、図2(b)に示す第2のトランジスタ16のソース(S)をA端子、ドレイン(D)をB端子、ゲート(G)をC端子として説明を行う。図に示すB端子の電位がA端子の電位よりも高い場合には、A端子がソースでB端子がドレインであるトランジスタとみなすことができ、このような場合、C端子(ゲート)とA端子(ソース)との間の電圧は0Vであり、閾値電圧以下のため、B端子(ドレイン)からA端子(ソース)に電流は流れない。一方、A端子の電位がB端子の電位よりも高い場合には、B端子がソースでA端子がドレインのトランジスタとみなすことができる。このような場合、C端子(ゲート)とA端子(ドレイン)との電位が同じであるため、A端子の電位がB端子を基準として閾値電圧以下の場合にはA端子(ドレイン)からB端子(ソース)へ電流を通電しない。A端子の電位がB端子を基準として閾値電圧以上となると、ゲートにB端子(ソース)を基準として閾値電圧以上の電圧が印加され、A端子(ドレイン)からB端子(ソース)へ電流を流すことができる。つまり、トランジスタのゲートとソースとを短絡させた場合、ドレインがカソードでソースがアノードのダイオードとして機能し、その順方向立ち上り電圧はトランジスタの閾値電圧となる。そのため、図2(a)に示す第2のトランジスタ16の部分は、ダイオードとみなすことができ、図2(c)に示すような等価回路となる。図2(c)に示す等価回路において、双方向スイッチ1のドレイン端子4の電位がソース端子5の電位よりも高い場合、第1のトランジスタ15の第一ゲート端子2に5Vが印加されている場合には、第1のトランジスタ15はオン状態であり、S2からS1へ電流を流すことが可能となる。ただし、ダイオードの順方向立ち上り電圧によるオン電圧が発生する。また、双方向スイッチ1のS1の電位がS2の電位よりも高い場合、その電圧は第2のトランジスタ16からなるダイオードが担い、双方向スイッチ1のS1からS2へ流れる電流を阻止する。つまり、第一ゲート端子2に閾値電圧以上の電圧を与え、第二ゲート端子3に閾値電圧以下の電圧を与えることにより、いわゆる双方向素子をオンした状態とドレイン側にダイオードのカソード側を直列接続した動作が可能なスイッチが実現できる。
図3は、双方向スイッチ1のVs2s1とIs2s1との関係であり、図3(a)は、Vg1とVg2とを同時に変化させた場合を示し、図3(b)はVg2を第2の閾値電圧以下の0Vとし、Vg1を変化させた場合を示し、図3(c)はVg1を第1の閾値電圧以下の0VとしてVg2を変化させた場合を示している。なお、図3において横軸であるS2−S1間電圧(Vs2s1)は、第1のオーミック電極11Aを基準とした電圧であり、縦軸であるS2−S1間電流(Is2s1)は第2のオーミック電極11Bから第1のオーミック電極11Aへ流れる電流を正としている。図3(a)に示すように、Vg1及びVg2が0Vの場合及び1Vの場合には、Vs2s1が正の場合にも負の場合にもIs2s1は流れず、双方向スイッチ1は遮断状態となる。また、Vg1とVg2とが共に閾値電圧よりも高くなると、Vs2s1に応じてIs2s1が双方向に流れる導通状態となる。一方、図3(b)に示すように、Vg2を第2の閾値電圧以下の0Vとし、Vg1を第1の閾値電圧以下の0Vとした場合には、Is2s1は双方向に遮断される。しかし、Vg1を第1の閾値電圧以上の2V〜5Vとした場合には、Vs2s1が1.5V未満の場合にはIs2s1が流れないが、Vs2s1が1.5V以上になるとIs2s1が流れる。つまり、第2のオーミック電極11Bから第1のオーミック電極11Aにのみに電流が流れ、第1のオーミック電極11Aから第2のオーミック電極11Bには電流が流れない逆阻止状態となる。また、Vg1を0Vとし、Vg2を変化させた場合には図3(c)に示すように、第1のオーミック電極11Aから第2のオーミック電極11Bにのみに電流が流れ、第2のオーミック電極11Bから第1のオーミック電極11Aには電流が流れない逆阻止状態となる。
以上より、双方向スイッチ1は、そのゲートバイアス条件により、双方向の電流を遮断・通電する機能を有すると共に、ダイオード動作も可能であり、そのダイオードの電流が通電する方向も切り換えることができる。
以上、説明したように双方向スイッチ1の第一ゲート端子2と第二ゲート端子3のオンあるいはオフ条件に応じて、図4示す4つの動作モードで動作することができる。つまり、双方向スイッチ1は、前記第一ゲート端子2とドレイン端子4間のみにゲート駆動信号を入力する(簡略化して言うと、第一ゲート端子2のみをオンする)と、前記ドレイン端子4から前記ソース端子5間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子3と前記ソース端子5間のみにゲート駆動信号を入力する(簡略化して言うと、第二ゲート端子3のみをオンする)と、前記ドレイン端子4から前記ソース端子5間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子2とドレイン端子4間および前記第二ゲート端子3と前記ソース端子5間にゲート駆動信号を入力(簡略化して言うと、第一ゲート端子2および前記第二ゲート端子3をオンする信号を入力)して前記ドレイン端子4から前記ソース端子5間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子2とドレイン端子4間および前記第二ゲート端子3と前記ソース端子5間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで(簡略化して言うと、第一ゲート端子2および前記第二ゲート端子3をオフして)順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有するものである。
本構造はJFETに類似しているが、キャリア注入を意図的に行うという点で、ゲート電界によりチャネル領域内のキャリア変調を行うJFETとは全く異なった動作原理により動作する。具体的には、ゲート電圧が3VまではJFETとして動作するが、pn接合のビルトインポテンシャルを超える3V以上のゲート電圧が印加された場合には、ゲートに正孔が注入され、前述したメカニズムにより電流が増加し、大電流且つ低オン抵抗の動作が可能となる。
また、双方向スイッチ1は、第1のゲート電極13Aがp型の導電性を有する第1のp型半導体層12Aの上に形成され、第2のゲート電極13Bがp型の導電性を有する第2のp型半導体層12Bの上に形成されている。このため、第1の半導体層と第2の半導体層との界面領域に生成されるチャネル領域に対して、第1のゲート電極13A及び第2のゲート電極13Bから順方向のバイアスを印加することにより、チャネル領域内に正孔を注入することができる。窒化物半導体においては正孔の移動度は、電子の移動度よりもはるかに低いため、チャネル領域に注入された正孔は電流を流す担体としてほとんど寄与しない。このため、第1のゲート電極13A及び第2のゲート電極13Bから注入された正孔は同量の電子をチャネル領域内に発生させるので、チャネル領域内に電子を発生させる効果が高くなり、ドナーイオンのような機能を発揮する。つまり、チャネル領域内においてキャリア濃度の変調を行うことが可能となるため、動作電流が大きいノーマリーオフ型の窒化物半導体層双方向スイッチを実現することが可能となる。
次に、双方向スイッチ1を使用した三相インバータ17について、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、三相インバータ17は、双方向スイッチ1を2個直列に接続したハーフブリッジ回路18a、18b、18cを並列に備え、第一ゲート端子2a〜2f、第二ゲート端子3a〜3fの12ゲートを駆動する駆動装置19と三相の各アームを駆動するゲート信号源としての信号Aを発生するゲート信号生成手段20が備えられている。ここで、双方向スイッチ1a、1c、1eを上アーム、双方向スイッチ1b、1d、1fを下アームとする。三相インバータ17の出力としてハーフブリッジ回路18a、18b、18cの中間接続点には、例えばブラシレスDCモータが誘導負荷21として接続されており、駆動装置19の内部には、同期制御手段22が備えられている。また、ここでは、三相インバータとしたが、ハーフブリッジ回路を2対備えた構成として、単相負荷を接続してもよい。
次に、双方向スイッチ1a〜1fの変調パターンは、各端子共にPWM制御を行なう方法や、上アームである双方向スイッチ1b、1d、1fを出力の電気角120度毎に常時オンとし、下アームである双方向スイッチ1a、1c、1eのみPWM制御を行なう方法、あるいは上アームと下アームが逆の変調パターンなどがあるが、一般に行われるものであるので、詳細な説明は省略する。
次に駆動装置19の内部に備えた双方向スイッチ1のゲート駆動を行う同期制御手段22について、図6を参照しながら説明する。図6に示すように、同期制御手段22は、ゲート駆動のための回路として、信号共有手段22aにより上アームの双方向スイッチ1aのための信号を反転させて下アームの双方向スイッチ1bの信号として生成し、絶縁あるいはレベルシフトさせた後の信号をLoからHiに切り換える場合、HiからLoに切り換える場合のそれぞれの移行時間を異なる時間となるようにしている。ここで、移行時間を相違なる時間に設定する方法は、第一ゲート端子2とドレイン端子4あるいは第二ゲート端子3とソース端子5間の各寄生容量Cgd、Cgsへの充電電流、あるいは放電電流の制限は個別のゲート電流を制限する個別制限手段23a〜23dによって行なわれる。
次に、同期制御手段22により相違なるタイミングで同期している各12ゲート信号のタイミングチャートを図7に示す。図7では、一般的なPWM(パルス幅変調)による正弦波駆動の波形を示しており、双方向スイッチ1a〜1fの各第一ゲート端子2a〜2f、第二ゲート端子3a〜3f(例えば第一ゲート端子2aと第二ゲート端子3a)に対応するゲート信号は、図の中では同一タイミングで動作しているように見える。ここでは、正弦波駆動は一般的な駆動方法を示すものであり、詳細な説明は省略する。
次に、同期制御手段22による作用を図8を参照しながら、出力相(U相)の1周期を拡大したタイミングチャートを用いて説明する。その他の出力相(V相、W相)はU相と電気角120度ずれているのみで、基本動作は同じであるため、詳細な説明は省略する。タイミングチャートの上からゲート信号源の信号(信号A)、上アームの第一ゲート端子2aとドレイン端子4a間の電圧(信号B)、上アームの第二ゲート端子3aとソース端子5a間の電圧(信号C)、上アームの駆動状態(信号D)、同様に下アームも以下順に表している。駆動状態(信号D、信号G)で斜線部分は第三モードを示し、Lo部分は第四モードであり、残りのHi部分は第一モードである。ここで、U相の上アームが順方向に電流を流す(誘導負荷21に電流を順方向に流す)場合を説明する。上アームの双方向スイッチ1aが順方向にオンとなるのは、駆動状態(信号D)が斜線部分にある期間である。また、下アームの双方向スイッチ1bは、上アームの双方向スイッチ1aの前記残りのHi部分では第一モードで駆動される。すなわち、上アームの双方向スイッチ1aが斜線部分(第三モード)に切換わる場合、下アームの双方向スイッチ1bは、すでに第一モードとなっており、ソース端子5bからドレイン端子4bに逆方向に電流を通電できる状態が確保される。また、上アームの双方向スイッチ1aが斜線部分(第三モード)から第一モードに切換わる場合、下アームの双方向スイッチ1bはすでに第一モードに切換わっており、還流電流を通電できる状態が確保される。従って、誘導負荷21に対して順方向に電流を通電する場合、連続して誘導負荷21に電流を供給できるように、駆動状態を適切に切換えることができる。
以上より、上アームが順方向電流を流している状態からターンオフし、下アームに流すように切り替える場合は、所定のステップすなわち下アームを第四モードから第一モード、上アームを第三モードから第一モード、下アームを第一モードから第三モード、上アームを第一モードから第四モードに移行するステップとすることができる。また、下アームに還流電流を流している状態から上アームに順方向電流を流す状態とする場合は、上アームを第四モードから第一モード、下アームを第三モードから第一モード、上アームを第一モードから第三モード、下アームを第一モードから第四モードに順番に移行するステップとすることができる。
次に、U相の下アームが順方向に電流を流す(誘導負荷21から電流が流れてくる)場合を説明する。この場合誘導負荷21からU相の下アームへ電流が流れ、下アームの双方向スイッチ1bに順方向電流(ドレイン端子4bからソース端子5bに流れる電流)が流れる。そして、下アームの双方向スイッチ1bの状態が変化し、第三モードから第一モードと切換わった場合、下アームには順方向電流を通電することができなくなる。しかし、この下アームが第一モードへ切換わる場合、上アームの双方向スイッチ1aの駆動状態は、すでに第四モードから第一モードへ切換わっており、誘導負荷21からの還流電流を上アームの双方向スイッチ1aに通電できる状態が確保される。また、上アームの双方向スイッチ1aの駆動状態が第一モードから第四モードへ切換わる場合には、下アームの双方向スイッチ1bの駆動状態は、すでに第一モードを経由して第三モードに切換わっており、順方向電流を通電できる状態が確保される。従って、誘導負荷21から電流が流れる場合に対しても、連続して誘導負荷21からの電流を通電できるように、駆動状態が適切に切換えることができる。また、上アームの双方向スイッチ1aの駆動状態の斜線部分の時間と、下アームの双方向スイッチ1bの駆動状態の斜線部分の時間が重複していないようにできるため、上アームと下アームの同時オンが発生して高電位側から低電位側に短絡電流が流れないように切り換え制御ができる。
以上より、下アームが順方向電流を流している状態からターンオフし、上アームに還流電流を流すように切り替える場合は、所定のステップすなわち上アームを第四モードから第一モード、下アームを第三モードから第一モード、上アームを第一モードから第三モード、下アームを第一から第四モードに移行するステップとすることができる。また、上アームに還流電流を流している状態から下アームに順方向電流を流す状態とする場合は、下アームを第四モードから第一モード、上アームを第三モードから第一モード、下アームを第一モードから第三モード、上アームを第一モードから第四モードに順番に移行するステップとすることができる。
そして以上のような同期制御手段22は、図9に示すような個別制限手段23a、23bの備えた制限抵抗R1〜R4の構成によって実現できた。
制限抵抗R1〜R4の定数は、タイミングチャートで示した各12ゲート信号パターン生成のために、各々CgdあるいはCgsとの時定数の演算により決定する。なお、一覧では、具体的な抵抗値を示したが、寄生容量Cgd、Cgsと、双方向スイッチ1のスイッチング時間、上下短絡防止のための余裕率などを考慮した定数であれば他の抵抗定数であってもよく、本発明を限定するものではない。
つまり、制限抵抗R1〜R4によって、第一ゲート端子2aの信号の立ち上がりは、制限抵抗R1とダイオードの直列回路を通して電流供給とし、第二ゲート端子3aの信号立ち上がりは、制限抵抗R3とR4の直列回路を通して電流供給としているため、第二ゲート端子3aよりも第一ゲート端子2aが高速にターンオンする。また、立下りは、第一ゲート端子2aはR1とR2の直列回路を通して、第二ゲート端子3aはR4とダイオードの直列回路を通して寄生容量の電荷を引き抜くため、第二ゲート端子3aは第一ゲート端子2aよりも高速にターンオフする。下アームの双方向スイッチ1bも同様にターンオン、ターンオフする。双方向スイッチ1a、1bの上下アームのターンオン、ターンオフのタイミングは、ゲート信号源(信号A)を基準として、制限抵抗を相違なる定数とすることでタイミングをずらし、所定のステップを実行することができる。
以上のように、駆動装置19は、双方向スイッチ1のうちの上アーム(例えば双方向スイッチ1a)に順方向電流を流している状態から、切り替えによって順方向電流を遮断し、三相インバータの負荷電流を還流電流として下アーム(例えば双方向スイッチ1b)に流す場合において、切り替えによって還流電流の通電を下アームを第三モードで通電させるように、この下アームの第一ゲート端子2、および第二ゲート端子3の状態を、同期制御手段22により順方向電流を遮断する上アームの駆動状態に同期させることで、還流ダイオードを双方向スイッチ1と並列接続する必要がなく、還流ダイオードのVfによる損失を無くすことができ、また、同期信号生成のためにロジック回路を必要とせず、低コストかつロジック回路のチャタリング等により不安定(例えば、直列に接続された双方向スイッチ1が同時に導通して上下アーム短絡となる状態)になることを防止することができ、更に、双方向スイッチ1をできるだけ低損失な第三モードで動作させるため、高効率なインバータ回路(電力変換回路)を実現することができる。
また、信号共有手段22aにより、双方向スイッチ1の第一ゲート端子2、第二ゲート端子3の信号源を共有、共用することができるため、第一ゲート端子2、第二ゲート端子3に入力する信号源を少なくすることができ、通常の単方向スイッチと同様の信号源の本数で駆動することができ、より低コスト化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、変調方式を正弦波通電としたが、矩形波通電など他の変調方法であってもよく、作用効果に差異はない。
また、ゲート電流は制限抵抗定数によりを個別の制限値としたが、定電流ダイオードを用いて個別の制限値を生成してもよく、作用効果に差異はない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における空気調和機としての換気扇24の構成図について、図10を参照しながら説明する。図10に示すように、換気扇24は、本体ケーシング25、ファン26、ブラシレスDCモータ27、三相インバータ17、および操作部28により構成されている。操作部28にて入り切りを行なうことで、三相インバータ17のゲート信号生成手段20に入力され、所望の回転数となるように変調率を演算し、信号共有手段22aにより分離され、個別制限手段23a、23bによってゲート駆動タイミングを調整して双方向スイッチ1a〜1fを駆動する。これにより、ブラシレスDCモータ27を駆動して、ファン26が回転することで送風することができる。
なお、本実施の形態では、空気調和機の一例を換気扇としたが、その他の機器のインバータとして利用してもよく、また、三相でなく、単相インバータであってもよい。
本発明にかかる双方向スイッチの駆動装置は、ブリッジ回路に配置して単相あるいは三相インバータを構成する双方向スイッチと、この双方向スイッチを駆動する駆動装置とを備え、前記双方向スイッチは、チャネルを有する半導体層積層体と、前記半導体層積層体の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極及び第2のオーミック電極と、前記第1のオーミック電極と前記第2のオーミック電極との間に前記第1のオーミック電極側から順に形成した第1のp型半導体層及び第2のp型半導体層と、前記第1のp型半導体層の上に形成した第1のゲート電極と、前記第2のp型半導体層の上に形成した第2のゲート電極とを備えた基板と、前記第1のオーミック電極に接続したドレイン端子と、前記第2のオーミック電極に接続したソース端子と、前記第1のゲート電極に接続した第一ゲート端子と、前記第2のゲート電極に接続した第二ゲート端子とで構成し、かつ、前記第一ゲート端子とドレイン端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間にゲート駆動信号を入力して前記ドレイン端子から前記ソース端子間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有し、前記駆動装置は、前記双方向スイッチのうちの第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方に順方向電流を流している状態から、切り替えによって前記順方向電流を遮断し、前記単相あるいは三相インバータの負荷電流を還流電流として何れか他方の第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチに流す場合において、切り替えによって還流電流を何れか他方の前記第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチを第三モードで通電させるように、この第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの第一ゲート端子、および第二ゲート端子の状態を、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方の駆動状態に同期させる同期制御手段を備え、前記同期制御手段は、第1の双方向スイッチおよび第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子および第二ゲート端子のターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間とすることでタイミングを同期するような構成にして、前記同期制御手段は、前記単相あるいは三相インバータにおいて、接続された誘導負荷から流れる還流電流を第2の双方向スイッチに流す場合に前記第三モードで通電するように前記第一ゲート端子、および第二ゲート端子に制御信号を送り、第2の双方向スイッチを駆動させるので、双方向スイッチに還流ダイオードを並列接続する必要がなく、還流ダイオードのVfによる損失を無くすることができ、低損失な電力変換回路を実現することを可能とした双方向スイッチの駆動装置を提供することができる。また、同期信号生成のためにロジック回路を必要とせず、低コストかつロジック回路のチャタリング等により不安定になることを防止することができ、そして、この双方向スイッチの駆動装置を用いることで損失が少なく効率の良い前記単相あるいは三相インバータを提供することもでき有用である。
1 双方向スイッチ
1a〜1f 双方向スイッチ
2 第一ゲート端子
2a〜2f 第一ゲート端子
3 第二ゲート端子
3a〜3f 第二ゲート端子
4 ドレイン端子
4a ドレイン端子
4b ドレイン端子
5 ソース端子
5a ソース端子
5b ソース端子
6 基板
7 バッファ層
8 半導体層積層体
9 GaN層
10 AlGaN層
11A 第1のオーミック電極
11B 第2のオーミック電極
12A 第1のp型半導体層
12B 第2のp型半導体層
13A 第1のゲート電極
13B 第2のゲート電極
14 保護膜
15 第1のトランジスタ
16 第2のトランジスタ
17 三相インバータ
18a〜18c ハーフブリッジ回路
19 駆動装置
20 ゲート信号生成手段
21 誘導負荷
22 同期制御手段
22a 信号共有手段
23a〜23d 個別制限手段
24 換気扇
25 本体ケーシング
26 ファン
27 ブラシレスDCモータ
28 操作部

Claims (10)

  1. ブリッジ回路に配置して単相あるいは三相インバータを構成する双方向スイッチと、この双方向スイッチを駆動する駆動装置とを備え、前記双方向スイッチは、チャネルを有する半導体層積層体と、前記半導体層積層体の上に互いに間隔をおいて形成した第1のオーミック電極及び第2のオーミック電極と、前記第1のオーミック電極と前記第2のオーミック電極との間に前記第1のオーミック電極側から順に形成した第1のp型半導体層及び第2のp型半導体層と、前記第1のp型半導体層の上に形成した第1のゲート電極と、前記第2のp型半導体層の上に形成した第2のゲート電極とを備えた基板と、前記第1のオーミック電極に接続したドレイン端子と、前記第2のオーミック電極に接続したソース端子と、前記第1のゲート電極に接続した第一ゲート端子と、前記第2のゲート電極に接続した第二ゲート端子とで構成し、かつ、前記第一ゲート端子とドレイン端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けてオン状態の双方向デバイスと逆方向ダイオードが直列接続された半導体として動作する第一モードと、前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のみにゲート駆動信号を入力すると、前記ドレイン端子から前記ソース端子間に向けて順方向ダイオードとオン状態の双方向デバイスが直列接続された半導体として動作する第二モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間にゲート駆動信号を入力して前記ドレイン端子から前記ソース端子間に順方向ダイオードおよび逆方向ダイオードのいずれも介さない双方向に導通する動作する第三モードと、前記第一ゲート端子とドレイン端子間および前記第二ゲート端子と前記ソース端子間のいずれにもゲート駆動信号を加えないで順逆双方向の電流を遮断する第四モードとを有し、前記駆動装置は、前記双方向スイッチのうちの第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方に順方向電流を流している状態から、切り替えによって前記順方向電流を遮断し、前記単相あるいは三相インバータの負荷電流を還流電流として何れか他方の第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチに流す場合において、切り替えによって還流電流を何れか他方の前記第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチを第三モードで通電させるように、この第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの第一ゲート端子、および第二ゲート端子の状態を、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方の駆動状態に同期させる同期制御手段を備え、前記同期制御手段は、第1の双方向スイッチおよび第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子および第二ゲート端子のターンオン時間およびターンオフ時間を相違なる時間とすることでタイミングを同期させることを特徴とする双方向スイッチの駆動装置。
  2. 各第一ゲート端子および第二ゲート端子は、個別のゲート電流を制限する個別制限手段を備え、ターンオン時間およびターンオフ時間を前記第一ゲート端子と第二ゲート端子で相違なる時間となるようにすることを特徴とする請求項1記載の双方向スイッチの駆動装置。
  3. 同期制御手段は、第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方を第四モードから第三モードへ移行させて通電する場合に、第1の双方向スイッチと第2の双方向スイッチを切り替える所定のステップとなるターンオン時間およびターンオフ時間とすることを特徴とする請求項1記載の双方向スイッチの駆動装置。
  4. 同期制御手段は、第1の双方向スイッチと第2の双方向スイッチが第一モードに切り替える場合に第1の双方向スイッチを第一モードに切り替えるステップと第2の双方向スイッチを第一モードに切り替えるステップを備え、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方よりも、還流電流を通電する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方を先に切り替えるターンオン時間とする請求項3記載の双方向スイッチの駆動装置。
  5. 同期制御手段は、順方向電流を遮断する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか一方が第一モードに切り替わった後に、還流電流を通電する第1の双方向スイッチあるいは第2の双方向スイッチの何れか他方を第三モードへ切り替えるターンオン時間とする請求項4記載の双方向スイッチの駆動装置。
  6. 同期制御手段は、第1、第2の双方向スイッチが高電位側から低電位側に短絡電流が流れないようにモードを切り替えるターンオン時間およびターンオフ時間とする請求項1記載の双方向スイッチの駆動装置。
  7. 第1、第2の双方向スイッチの各第一ゲート端子、第二ゲート端子は同一の信号源を共有する信号共有手段を備えた請求項1記載の双方向スイッチの駆動装置。
  8. 請求項1から7いずれか一つに記載の双方向スイッチの駆動装置を使用したことを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項1から7いずれか一つに記載の双方向スイッチの駆動装置を使用したことを特徴とするモータ駆動装置。
  10. 請求項1から7いずれか一つに記載の双方向スイッチの駆動装置を使用したことを特徴とする空気調和機。
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