JP2011151592A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信装置と通信端末とが接続され、リンク状態の場合には、データ通信が行われていなくても省電力モードには移行することが出来ないという問題がある。
【解決手段】 接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたリンク保持部を有することにより、通信部の電源をオフし、リンク保持部により通信端末とのリンクを保持し、リンク保持部がリンクパルス以外のデータを受信した場合には通信部を再起動させることで通信可能となる通信装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたリンク保持部を有することにより、通信部の電源をオフし、リンク保持部により通信端末とのリンクを保持し、リンク保持部がリンクパルス以外のデータを受信した場合には通信部を再起動させることで通信可能となる通信装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信装置に関し、特にPCなどの通信端末を接続可能な通信装置において、通信端末とのリンク状態を確保したまま、消費電流を削減可能とする通信装置に関するものである。
通信装置はネットワークを経由して、他の通信端末と接続されている。従って通信装置は、消費電力の削減を目的とする省電力モードに移行する際には、通信端末の接続の有無を確認する必要がある。このため通信装置に、常時リンク状態となる通信端末が接続されていると、データ通信が行われていなくても省電力モードには移行することが出来ないでいた。この状態で強制的に、通信装置を省電力モードへ移行させるためには、使用者が個別に設定したり、接続端末からのリンクパルスの有無を確認して該当通信機能の電源をオフしたりすることになる。
しかし、これらの従来の方法には下記のような課題がある。第1の課題は、該当機能を使用するためには、使用者が個別に設定を変更しなくてはならないことである。第2の課題は、常時接続を目的とした通信装置があると、リンクパルス有無の受信確認により電源を切断できないため省電力モードに移行できないことである。第3の課題は、データの送受信監視により電源をオフしてしまうと、通信端末からのデータ送信を開始しようとしてもデータを送出出来ないことである。
また、通信端末の遠隔操作技術としてウェイクオンラン(Wake-on-LAN)がある。Wake-on-LANは、特定のパケットを受けとることにより装置自体の電源を制御する技術であり、通信部のみ常に電源を入れておくことで遠隔制御を可能としている。このWake-on-LANを使った技術が、特許文献1が開示されている。特許文献1では、送信された起動要求信号を通信インタフェース部で受信し、高感度整流器で電力に変換し、電源回路の動作を再開させることで、電力を通信装置に供給開始している。
上記したように、Wake-on-LANは通信部のみ常に電源を入れておくことで遠隔制御を可能としているが、接続する通信端末とのリンクは保持されていない。そのため、接続された通信端末とのリンクを保持することが規定されたネットワーク環境では、省電力モードに移行できないという課題がある。
本発明は、接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたLANリンク保持部を有することにより、本来の通信部の電源を切っても通信端末とのリンクを保持できるようにする。通信部に代わって通信端末とのリンクを保持し、データ通信が再開可能な状態のまま、省電力モードに移行できる通信装置を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、制御部を備え、ローカルエリアネットワークを介して通信端末との間で通信可能な通信装置であって、前記通信端末と接続され、通信可能なローカルエリアネットワーク通信部と、前記ローカルエリアネットワーク通信部に代わって、前記通信端末とのリンクを保持するローカルエリアネットワークリンク保持部と、前記ローカルエリアネットワーク通信部、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部、前記制御部への電力供給を制御する電源制御部と、を備え、前記制御部が前記通信端末と前記ローカルエリアネットワーク通信部とのデータ通信が途切れたことを検出した場合には、前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワークリンク保持部を起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワーク通信部への電源供給を停止させ、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信することで、リンク状態を保持しながら省電力モード状態に移行することを特徴とする通信装置が得られる。
本発明の他の観点によれば、ローカルエリアネットワークを介して接続された通信装置と通信端末との間における通信方法であって、前記通信装置の制御部が前記通信端末から前記通信装置へのデータ通信が途切れたことを認識し、前記通信装置の電源制御部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信するローカルエリアネットワークリンク保持部を起動させるとともに、前記通信端末との間で通信するローカルエリアネットワーク通信部への電源供給を停止させ、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信することで、リンク状態を保持しながら省電力モード状態に移行することを特徴とする通信方法が得られる。
本発明によれば、接続する通信端末とのリンクを保持し、データ通信が再開可能な状態のまま省電力モードに移行できる通信装置が得られる。本発明の通信装置は、通信装置がリンクを保持したまま省電力モードに移行できる効果を有する。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を説明する。図1には本発明の通信装置の基本構成ブロック図を示す。通信装置20と通信端末21とは、ネットワーク31を介してリンクしている。通信装置20は、制御部1、通信部2、リンク保持部3、電源制御部4を備え、制御部1と通信部2とは専用データバス11を介して接続されている。
通信端末21と通信装置20の間でデータの送受信が行われないとき、通信装置20のリンク保持部3が通信端末21とのリンク状態の保持を行い、電源制御部4を介して通信部2の電源を切断し、消費電力を低減させる。また、通信端末21と通信装置20の間でデータの送受信が行われるときには、リンク保持部3は電源制御部4を介して通信部2の電源を入れ、データ通信を可能とする。リンク保持部3は、通信端末21とのリンク状態の保持するためのみのシンプルな回路であり、通信部2に比較して動作する機能も少なく、消費電力が小さな回路である。従って通信部2の電源を切断し、リンク保持部3が動作することで消費電力を低減できる。
この様にして、本願発明では、通信装置が消費電力を低減させる状態に移行する際、通信装置と通信端末間のリンクをリンク保持部により保持することにより、通信装置と通信端末をリンクしたままの状態とすることが可能である。通信装置を省電力モードとしながら、通信装置と通信端末とをリンク状態とすることにより、通信端末からのデータ送信が常に可能となる。通信装置が、通信端末からのデータ送信を検出した場合、リンク保持部は電源制御部を介して通信部の電源を入れ、データ通信を可能とする。
(実施例1)
本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。図2は本発明の第1実施例に係る通信装置の構成を示すブロック図である。図3、4は図2の通信装置の動作を示すフローチャート(1)、(2)であり、図5はそのタイムチャートである。
本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。図2は本発明の第1実施例に係る通信装置の構成を示すブロック図である。図3、4は図2の通信装置の動作を示すフローチャート(1)、(2)であり、図5はそのタイムチャートである。
図2を参照すると実施例は、通信装置20、通信端末21、イーサーネット(登録商標)により接続されるローカルエリアネットワーク31、インターネットなどに接続されるワイドエリアネットワーク32から構成される。通信装置20は、ローカルエリアネットワーク31を介してPCなどの通信端末21と接続可能であり、通信端末21とインターネット間のデータ通信を中継する。図2においては、通信装置20の通信端末21が接続されたサイドをローカルエリアネットワーク(以下、LANと略記する)、その反対側の接続サイドをワイドエリアネットワーク(以下、WANと略記する)とする。
図2に示す通信装置20は、LAN31を介して通信端末21と接続され、通信装置20と通信端末21とはリンクしている。さらにWAN32を介して外部の通信端末(不図示)と接続され、通信装置20はWAN32とリンクしている。通信装置20は、制御部1、LAN通信部2、LANリンク保持部3、電源制御部4、WAN通信部5を備える。制御部1と、LAN通信部2とLANリンク保持部3と電源制御部4とは専用データバス11を介して接続され、制御部1とWAN通信部5とは専用データバス12を介して接続されている。従って図2においては、図1における通信部2はLAN通信部2、リンク保持部3はLANリンク保持部3、ネットワーク31はLAN31に置き換えてある。
制御部1はCPU等を備え、通信装置20の動作を制御する。LAN通信部2は、通信端末21と10BASE−TなどのイーサーネットによるLAN31を介して接続され、通信を行う。LANリンク保持部3は、イーサーネットのリンク保持と、リンク保持時にデータ送信の有無の検出を行う機能を持つ。電源制御部4は、LAN通信部2の電源オンと電源オフを切り替える。WAN通信部5は、インターネットなどのWAN32に接続され、外部との通信を行う。
専用データバス11は、制御部1とLAN通信部2間の通信データの送受信を行うMII/GMII(Media Independent Interface/Gigabit Media Independent Interface: イーサーネットの10M、100M/1Gbps通信での規格)などとして規定されたバスである。専用データバス12は、制御部1とWAN通信部5間の通信データの送受信を行うMII/GMIIなどとして規定されたバスである。以上実施例の構成を述べたが、IEEE802.3に規定されるイーサーネットのハードウェアや接続の機能や構成は、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
次に図2の構成における動作を図3、図4に示すフローチャート、図5に示すタイムチャートを参照して説明する。前提として、LAN31のリンクは、通信端末21とLAN通信部2の双方が定期的に送信するリンクパルスの受信確認により保持されており、一定時間リンクパルスの受信が無い場合はリンクダウン(通信できない状態)するものとする。LANリンク保持部3は、リンクの保持と共に、データ受信のようなリンクパルス以外の状態であることを検出できるものとする。通信端末21は常にリンクを行う端末とする。LANリンク保持部3の消費電力は、LAN通信部2より非常に小さいものとする。
以下に図3に示すフローチャートを使用して、通信装置20が消費電力を低減させる省電力モードに移行する動作を説明する。最初通信装置20が、通信端末21とLAN31を介してデータ送受信が行われている状態(S−1)である。制御部1は、データ送受信が行われているか、どうかを確認する(S−2)。データ送受信が行われている状態からデータの送受信が無くなったとき、制御部1はデータ送受信が無くなったことを検出し、LANリンク保持部3を起動させる(S−3)。LANリンク保持部3は、LAN通信部2が送出していたリンクパルスを、LAN通信部2に代わって通信端末21に対して送出し、リンクを保持する(S−4)。LANリンク保持部3がリンクの保持を開始すると共に制御部1は電源制御部4によりLAN通信部2の電源をオフする(S−5)。この動作により、通信装置20は通信端末21とのリンクを保持したまま、LAN通信部2で消費する電力を削減する省電力モード状態となる(S−6)。
次に図4に示すフローチャートを使用して、通信装置20が省電力モード(S−6)から通信可能な通常動作状態(S−1)に復帰する動作を説明する。LANリンク保持部3は通信端末21からの送信がリンクデータ、あるいは通信データであるかを確認する(S−7)。通信端末21からリンクパルス以外のデータ送信が再開されたとき、LANリンク保持部3はリンクパルス以外の信号であることを検出し制御部1に通知する。制御部1は電源制御部4によりLAN通信部2の電源をオンし、リンクパルスを送出する(S−9)、またLANリンク保持部3の動作を停止させる(S−10)。LAN通信部2は通信端末21へのリンクパルス送出とデータ受信を開始し、通信可能な通常動作状態(S−1)に復帰する。本切り替え時に受信したリンクパルス以外のデータなどの情報は、LANリンク保持部3に一時的に保管するバッファの様な記憶機能を有したり、あるいはLAN通信部2が送信元に再送を要求したりして、復帰動作を確実にすることも可能である。
従来の常時リンクを行うことを前提とした通信端末21は、リンク状態と認識していない場合には、データの送出を開始することが出来ない。しかし、本実施例のように制御することで、通信端末21と通信装置20とは、常にリンクを継続することが可能であり、通信端末21は、通信装置20の状態(通常動作、省電力モード)に関わらずデータを送出することが出来る。上述したようにLAN31から通信端末21へのデータを受信した場合においては、制御部1が電源制御部4によりLAN通信部2の電源をオンし、保持部3の動作を停止させることにより通信可能状態となる。
上記の時間経緯による動作を図5に示すタイムチャートを使用して説明する。通信装置20と通信端末21とは通常動作として、定期的にリンクパルスを送出する。データの送受信が無くなると、LANリンク保持部3が起動し、LAN通信部2が停止され、省電力モードに移行する。省電力モード中は、LAN通信部2のリンクパルスの代わりにLANリンク保持部3が送出する擬似リンクパルスにより通信端末21はリンク状態を継続する。LANリンク保持部3が送出するリンクパルスを、擬似リンクパルスとする。しかし、LANリンク保持部3が送出する擬似リンクパルスは、LAN通信部2からのリンクパルスと同一であり、両方のリンクパルスを区別しないで単にリンクパルスと表すことができる。さらに通信端末21からデータ送出が開始された場合は、LANリンク保持部3がデータを検出し、LAN通信部2を起動させ、LANリンク保持部3が停止することによって、通常動作状態に復帰する。
本実施例の構成、動作について上述したが、上記実施例に限定されることなく、次のように構成を変更することによっても同様の結果を得ることが出来るものである。
(1)本実施例では、省電力モードへの移行は制御部が判定した後、制御部の指示によりLAN通信部の電源制御を行っているが、リンク保持部からの指示によりLAN通信部の電源制御を行っても同様の結果が得られる。
(2)本実施例では、1台の通信端末とのリンク保持を行っているが、リンク保持部が同時に複数の通信端末とのリンクを保持することによって、複数台の通信端末接続についても同様の結果が得られる。
(3)本実施例では、リンクパルスによるリンク保持を行っているが、リンクパルス以外のリンク保持判断である場合でも、その機能をリンク保持部が対応することにより同様の結果が得られる。
(4)本実施例では、通常動作時にリンク保持部の動作を停止させているが、常に動作させていても良い。
(5)本実施例では、通常動作時にリンク保持機能はLAN通信部が行っているが、省電力と通常状態に関わらずリンク保持部がリンク保持を行っていても同様の結果が得られる。
(6)本実施例では、リンク保持部がリンクパルスの送出を行っているが、通信端末から送出されるリンクパルスを折り返して送出することによりリンク保持が可能であるなら、リンクパルスを折り返すのみでもリンクを保持することが可能である。
本実施例の通信装置は、接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたLANリンク保持部を有することにより、本来の通信部の電源を切っても通信端末とのリンクを保持できるようにする。通信端末とのデータが途切れた場合には、通信部に代わって通信端末とのリンクを保持し、省電力モードとなる。通信端末からリンク以外のデータが送信された場合には、本来の通信部を起動させ、通常動作に復帰する。このように、PCなどの通信端末とのリンク状態を確保したまま、消費電流を削減可能な通信装置が得られる。
(実施例2)
本発明の第2の実施例を、図面を参照して説明する。図6は本発明の第2実施例に係る通信装置の構成を示すブロック図である。第2実施例は、リンクの保持機能を複数持つ通信装置である。図6を参照すると第2の実施例は、LAN通信部とWAN通信部とに、LANリンク保持部とWANリンク保持部とが個別に設けられ、LAN通信部とWAN通信部と制御部の電源を個別に制御することができる。
本発明の第2の実施例を、図面を参照して説明する。図6は本発明の第2実施例に係る通信装置の構成を示すブロック図である。第2実施例は、リンクの保持機能を複数持つ通信装置である。図6を参照すると第2の実施例は、LAN通信部とWAN通信部とに、LANリンク保持部とWANリンク保持部とが個別に設けられ、LAN通信部とWAN通信部と制御部の電源を個別に制御することができる。
通信装置20は、制御部1、LAN通信部2、LANリンク保持部3、電源制御部4、WAN通信部5、WANリンク保持部6を備える。制御部1とLAN通信部2、制御部1とWAN通信部5とは、それぞれ専用データバス11、専用データバス12を介して接続されている。電源制御部4は、制御部1とLAN通信部2とLANリンク保持部3とWAN通信部5とWANリンク保持部6とに、それぞれ接続されている。LAN通信部2及びLANリンク保持部3は、LAN31を介して通信端末21と接続されている。WAN通信部5及びWANリンク保持部6は、WAN32を介して外部の通信端末(不図示)と接続されている。
通信装置20には、LAN通信部2に対してLANリンク保持部3、WAN通信部5に対してWANリンク保持部5がそれぞれ設けられている。電源制御部4はLANリンク保持部3とWANリンク保持部6の状態によりLAN通信部2、WAN通信部5に加えて制御部1の電源をオン/オフ制御できるものである。WAN32は、LAN31と同様にリンクパルスによりリンク保持されているものとする。
以下に第2実施例の動作として、最初に通信装置20が消費電力を低減させる省電力モードに移行する動作を説明する。通信端末21とWAN32間でデータ送受信が行われている状態からデータの送受信が無くなったとき、制御部1はデータ送受信が無くなったことを検出し、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6を起動させる。LANリンク保持部3は、LAN通信部2が送出する代わりにリンクパルスを通信端末21に対して送出しリンクを保持する。WANリンク保持部6は、WAN通信部5が送出する代わりにリンクパルスをWAN32に対して送出し、リンクを保持する。
LANリンク保持部3とWANリンク保持部6がリンクの保持を開始すると共に制御部1は電源制御部4によりLAN通信部2とWAN通信部5の電源をオフする。また、電源制御部4により制御部1の電源もオフする。本動作により、通信装置20は通信端末21とWAN32とのリンクを保持したまま、LAN通信部2とWAN通信部5、制御部1で消費する電力を削減することが出来る。
次に省電力モードから通信可能な通常動作状態に復帰する動作を説明する。通信端末21からデータ送信が再開されたときは、LANリンク保持部3はリンクパルス以外の信号であることを検出し、電源制御部4により制御部1の電源を起動する。制御部1は電源制御部4によりLAN通信部2とWAN通信部5の電源をオンさせ、またLANリンク保持部3とWANリンク保持部6の動作を停止させる。LAN通信部2は通信端末21へのリンクパルス送出とデータ受信を開始し、WAN通信部5はWAN32へのリンクパルス送出とデータ送信を開始する。
また、WAN32からのデータ送信が途切れ、リンクを保持しながら省電力モードに移行したり、WAN32からのデータ送信が再開したりする場合には、上記した説明においてWAN側と、LAN側の動作が逆になるのみで同様の動作となる。従ってその説明は省略することにする。
このように、本実施例では、通信装置20におけるLAN側と、WAN側の両方のリンク保持機能を持つことにより、LAN通信部2や、WAN通信部5の通信部のみでなく制御部1の消費電力も削減可能となり、より大きな削減効果が得られる。
本実施例は、一つの通信装置内でリンクを保持した状態で、省電力モードを実現している。その変形として図7に示す構成においても同様の結果を得ることが出来る。図7に示す構成は、通信装置20の外に、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6の機能を持つ省電力装置22を個別に有する。全体として、通信装置20、通信端末21、省電力装置22を備えている。LAN側は通信装置20のLAN通信部2と通信端末21と省電力装置22のLANリンク保持部3とがLAN31を介して接続され、WAN側は通信装置20のWAN通信部5と省電力装置22のWANリンク保持部6とがWAN32を介して接続されている。
通信装置20は、制御部1、LAN通信部2、WAN通信部5、電源入力部7を備えている。制御部1とLAN通信部2、制御部1とWAN通信部5とは、それぞれ専用データバス11、専用データバス12を介して接続されている。省電力装置22は、LANリンク保持部3、電源制御部4、WANリンク保持部6、電力出力部8を備えている。電源制御部4は、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6と電力出力部8とに、それぞれ接続されている。通信装置20の電源入力部7と、省電力装置22の電力出力部8とが接続されている。電源制御部4は、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6の状態により通信装置20の電源入力部7への電力供給を停止し、通信装置20の電源をオフする。
図7の構成における動作は、図6における動作と、同様であることから簡単に説明する。通信装置20が省電力モードに移行する場合は、制御部1はデータ送受信が無くなったことを検出し、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6を起動させる。LANリンク保持部3は、LAN通信部2が送出する代わりにリンクパルスを通信端末21に対して送出しリンクを保持する。WANリンク保持部6は、WAN通信部5が送出する代わりにリンクパルスをWAN32に対して送出しリンクを保持する。
LANリンク保持部3とWANリンク保持部6がリンクの保持を開始すると共に制御部1は電源制御部4により通信装置20への電力供給を停止する。従って制御部1の電源もオフされる。本動作により、省電力装置22がリンクを保持し、通信装置20は、LAN通信部2、WAN通信部5、制御部1で消費する電力を削減することが出来る。
次に省電力モードから通信可能な通常動作状態に復帰する動作を説明する。通信端末21からデータ送信が再開されたときは、LANリンク保持部3はリンクパルス以外の信号であることを検出し、電源制御部4により通信装置20への電力供給を開始する。制御部1、LAN通信部2、WAN通信部5をオンさせ、LANリンク保持部3とWANリンク保持部6の動作を停止させる。WAN32からデータを受信した場合も、通信端末21からデータ送信が再開されたときとWAN、LANの動作が逆になるのみで同様の動作となる。
本実施例の通信装置は、接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたリンク保持部をLAN側とWAN側に個別に有する。データが途切れた場合には、LAN通信部、WAN通信部の電源を切って、LANリンク保持部、WANリンク保持部によりリンクを保持し、省電力モードとなる。このときにはさらに制御部の電源も切断する。リンク以外のデータが送信再開された場合には、LANリンク保持部、WANリンク保持部が制御部、LAN通信部、WAN通信部を起動させ、通常動作に復帰する。このように、PCなどの通信端末とのリンク状態を確保したまま、消費電流を削減可能な通信装置が得られる。
本発明の通信装置は、接続された通信端末とのリンク保持のみを目的としたLANリンク保持部を有することにより、本来の通信部の電源を切っても通信端末とのリンクを保持できるようにする。通信端末とのデータが途切れた場合には、通信部に代わって通信端末とのリンクを保持し、省電力モードとなる。通信端末からリンク以外のデータが送信された場合には、本来の通信部を起動させ、通常動作に復帰する。本発明によれば、PCなどの通信端末とのリンク状態を確保したまま、消費電流を削減可能な通信装置、及び通信方法が得られる。
本発明によれば、接続する通信端末とのリンクを保持し、データ通信が再開可能な状態のまま省電力モードに移行できる通信装置が得られる。本発明の通信装置は、以下の効果を有する。第1の効果は、通信装置がリンクを保持したまま省電力モードに移行できることである。第2の効果は、省電力モードへ移行してもデータの送受信開始が可能となることである。第3の効果は、接続する通信端末に関わらず、省電力モードに移行できることである。
以上、実施形態例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 制御部
2 通信部(LAN通信部)
3 リンク保持部(LANリンク保持部)
4 電源制御部
5 WAN通信部
6 WANリンク保持部
7 電源入力部
8 電源出力部
11、12 専用データバス
20 通信装置
21 通信端末
22 省電力装置
31 ネットワーク(ローカルエリアネットワーク、LAN)
32 ワイドエリアネットワーク(WAN)
2 通信部(LAN通信部)
3 リンク保持部(LANリンク保持部)
4 電源制御部
5 WAN通信部
6 WANリンク保持部
7 電源入力部
8 電源出力部
11、12 専用データバス
20 通信装置
21 通信端末
22 省電力装置
31 ネットワーク(ローカルエリアネットワーク、LAN)
32 ワイドエリアネットワーク(WAN)
Claims (8)
- 制御部を備え、ローカルエリアネットワークを介して通信端末との間で通信可能な通信装置であって、
前記通信端末と接続され、通信可能なローカルエリアネットワーク通信部と、
前記ローカルエリアネットワーク通信部に代わって、前記通信端末とのリンクを保持するローカルエリアネットワークリンク保持部と、
前記ローカルエリアネットワーク通信部、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部、前記制御部への電力供給を制御する電源制御部と、を備え、
前記制御部が前記通信端末と前記ローカルエリアネットワーク通信部とのデータ通信が途切れたことを検出した場合には、
前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワークリンク保持部を起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワーク通信部への電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信することで、リンク状態を保持しながら省電力モード状態に移行することを特徴とする通信装置。 - 前記通信装置が省電力モードで、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記通信端末との間ではリンクパルスが送受信されている状態で、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末からリンクパルス以外のデータを受信した場合には、
前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワーク通信部を起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部の電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワーク通信部が前記通信端末へのリンクパルスの送信と、データ受信を開始することで、通常通信モード状態に復帰することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - ワイドエリアネットワークを介して接続されたワイドエリアネットワーク通信部と、ワイドエリアネットワークリンク保持部とを、さらに備え、
前記制御部が前記通信端末と前記ローカルエリアネットワーク通信部とのデータ通信が途切れたことを検出した場合には、前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記ワイドエリアネットワークリンク保持部とを起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワーク通信部と前記ワイドエリアネットワーク通信部と前記制御部への電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記通信端末とがリンクパルスを送受信することで前記ローカルエリアネットワークのリンクを保持し、
前記ワイドエリアネットワークリンク保持部が前記ワイドエリアネットワークとの間でリンクパルスを送受信することで、前記ワイドエリアネットワークとの間のリンクを保持し、省電力モード状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - ワイドエリアネットワークを介して接続されたワイドエリアネットワーク通信部と、ワイドエリアネットワークリンク保持部とを、さらに備え、
前記制御部が前記ワイドエリアネットワークに接続されたワイドエリアネットワーク通信部のデータ通信が途切れたことを検出した場合には、前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記ワイドエリアネットワークリンク保持部とを起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワーク通信部と前記ワイドエリアネットワーク通信部と前記制御部への電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記通信端末とがリンクパルスを送受信することで前記ローカルエリアネットワークのリンクを保持し、
前記ワイドエリアネットワークリンク保持部が前記ワイドエリアネットワークとの間でリンクパルスを送受信することで、前記ワイドエリアネットワークとの間のリンクを保持し、省電力モード状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記通信装置が省電力モードで、前記ローカルエリアネットワークと前記ワイドエリアネットワークとはそれぞれリンクを保持した状態で、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末からリンクパルス以外のデータを受信した場合には、
前記電源制御部が前記制御部と前記ローカルエリアネットワーク通信部と前記ワイドエリアネットワーク通信部とを起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記ワイドエリアネットワークリンク保持部の電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワーク通信部が前記通信端末へのリンクパルスの送信と、データ受信を開始し、
前記ワイドエリアネットワーク通信部が前記ワイドエリアネットワークへのリンクパルスの送信と、データ送信を開始することで、通常通信モード状態に復帰することを特徴とする請求項3または4に記載の通信装置。 - 前記通信装置が省電力モードで、前記ローカルエリアネットワークと前記ワイドエリアネットワークとはそれぞれリンクを保持した状態で、前記ワイドエリアネットワークリンク保持部が前記ワイドエリアネットワークに接続された通信端末からリンクパルス以外のデータを受信した場合には、
前記電源制御部が前記制御部と前記ローカルエリアネットワーク通信部と前記ワイドエリアネットワーク通信部とを起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部と前記ワイドエリアネットワークリンク保持部の電源供給を停止させ、
前記ワイドエリアネットワーク通信部が前記ワイドエリアネットワークに接続された通信端末へのリンクパルスの送信と、データ受信を開始し、
前記ローカルエリアネットワーク通信部が前記通信端末へのリンクパルスの送信と、データ送信を開始することで、通常通信モード状態に復帰することを特徴とする請求項3または4に記載の通信装置。 - ローカルエリアネットワークを介して接続された通信装置と通信端末との間における通信方法であって、
前記通信装置の制御部が前記通信端末から前記通信装置へのデータ通信が途切れたことを認識し、
前記通信装置の電源制御部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信するローカルエリアネットワークリンク保持部を起動させるとともに、前記通信端末との間で通信するローカルエリアネットワーク通信部への電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信することで、リンク状態を保持しながら省電力モード状態に移行することを特徴とする通信方法。 - 前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末との間でリンクパルスを送受信する状態で、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部が前記通信端末からリンクパルス以外のデータを受信した場合には、
前記電源制御部が前記ローカルエリアネットワーク通信部を起動させるとともに、前記ローカルエリアネットワークリンク保持部の電源供給を停止させ、
前記ローカルエリアネットワーク通信部が前記通信端末へのリンクパルスの送信と、データ受信を開始することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
Priority Applications (1)
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JP2010010938A JP2011151592A (ja) | 2010-01-21 | 2010-01-21 | 通信装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015531182A (ja) * | 2012-06-29 | 2015-10-29 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 低減されたアイドル送信電力消費でのデータ伝送方法及び装置 |
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2010
- 2010-01-21 JP JP2010010938A patent/JP2011151592A/ja active Pending
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