JP2011151265A - 太陽光発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根のメンテナンス作業及びそれに関連する作業の容易化を図ることができる太陽光発電設備を供する。
【解決手段】建物10の屋根部分15において、仕上面としての屋根面15aが防水層17により形成されている。屋根部分15において防水層17の上方には複数の太陽光パネル22が横並びで設けられている。各太陽光パネル22の受光面23は、それら太陽光パネル22の並び方向の同じ向きで斜め上方を向いている。太陽光パネル22は低位側パネル脚部25及び高位側パネル脚部26により支持されており、それら低位側パネル脚部25及び高位側パネル脚部26は低位側支持レール31及び高位側支持レール32により支持されている。また、パネル脚部25、26は支持レール31、32のそれぞれに沿ってスライド移動することが可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電設備に関するものである。
太陽光を利用して発電する太陽光発電装置が設けられた住宅等の建物を対象として、太陽光発電装置の設置作業の容易化を図るための技術が提案されている。例えば特許文献1には、太陽光を受ける太陽光パネルが設置用基体に対して設置される構成において、太陽光パネルに形成された溝装着部が太陽光パネルの設置用基体に形成された溝部に係止される構成が記載されている。この構成によれば、単に溝装着部を溝部に係止させることにより太陽光パネルが固定されるため、太陽光パネルの設置作業の容易化が図られている。
特開2005−314872号公報
ところで、建物の屋根には防水材が設けられており、その防水材により屋根に防水性能が付与されている。この場合、防水材の経年劣化などにより屋根の防水性能が低下することが懸念されるため、屋根の防水性能を維持するためのメンテナンス作業が行われる。例えば、建物の構築後、所定の年数が経過した時点で新規の防水材を屋根に取り付けるというメンテナンス作業が行われる。
ここで、屋根に太陽光パネルが設置されている場合、太陽光パネルの下方において屋根のメンテナンス作業を行うことは作業スペースが狭いことなどの理由から困難であると考えられる。また、屋根から太陽光パネルを取り外すことで作業スペースを確保することも考えられるが、太陽電池の取り外し作業及び再設置作業に際してはクレーン等の重機を使用することが想定される。この場合、上記特許文献1のように太陽光パネルの設置作業の容易化が図られていても、屋根のメンテナンス作業に際して太陽光パネルを着脱させるための作業負担が大きいと考えられる。
本発明は、屋根のメンテナンス作業及びそれに関連する作業の容易化を図ることができる太陽光発電設備を供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、建物の屋根に横並びに設けられ太陽光が受光面に照射されることにより発電を行う複数の太陽光パネルを備えている太陽光発電設備であって、屋根上に設けられているレール部と、該レール部に沿って移動可能であり且つ前記複数の太陽光パネルを支持する支持部材とを有し、前記太陽光パネルが、前記支持部材に支持された状態で、該太陽光パネルの少なくとも一部が隣の太陽光パネルと上下に重なる位置に移動可能であることを特徴とする。
第1の発明によれば、複数の太陽光パネルが屋根の上に設けられている構成において、支持部材に支持されたまま太陽光パネルを移動させ、これにより太陽光パネル同士を重ねることができるため、移動前の太陽光パネルが存在していた部分に屋根のメンテナンス作業のための作業スペースを確保することができる。したがって、狭い作業スペースでメンテナンス作業を行う場合に比べて作業の容易化を図ることができる。また、作業スペースの確保に際して、太陽光パネルを屋根から取り外す作業及び屋根に再設置する作業を行う必要がないため、メンテナンス作業に関する作業の容易化を図ることができる。以上の結果、屋根のメンテナンス作業及びそれに関する作業の容易化を図ることができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記複数の太陽光パネルは、各受光面が斜め上方の同じ向きとなり且つその傾斜の方向で並んで前記屋根上に設置されており、前記レール部は、前記太陽光パネルの並び方向に延設されており、前記支持部材は、平面視において前記複数の太陽光パネルの側方であって前記屋根上のパネル可動域とは異なる位置に設けられている。
第2の発明によれば、隣り合う太陽光パネルの一方が他方の下側に入り込むことでそれら太陽光パネルが重なる構成において、支持部材が太陽光パネルのパネル可動域とは異なる位置に設けられているため、下側の太陽光パネルが上側の太陽光パネルの支持部材に接触することを回避できる。したがって、支持部材が太陽光パネルの下方に存在している構成に比べて、太陽光パネル同士の重なる量(オーバーラップ量)を大きくすることができる。つまり、屋根のメンテナンス作業に際しての作業スペースを大きくすることができる。
第3の発明では、第2の発明において、前記太陽光パネルが高位側及び低位側にて支持されている太陽光発電設備であって、前記支持部材は、前記太陽光パネルの高位側を支持する高位側支持部材であり、前記太陽光パネルの低位側を支持する低位側支持部材が前記高位側支持部材とは別に設けられており、前記レール部は、前記高位側支持部材の移動を案内する高位側レール部であり、前記低位側支持部材の移動を案内する低位側レール部が前記高位側レール部とは別に設けられており、前記高位側支持部材と前記高位側レール部とが、平面視において前記複数の太陽光パネルの側方であって屋根上のパネル可動域とは異なる位置に設けられ、前記低位側支持部材と前記低位側レール部とが前記パネル可動域となる位置に設けられている。
第3の発明によれば、高位側支持部材に加えて低位側支持部材により太陽光パネルを支持することにより太陽光パネルの支持強度が高められた構成において、低位側支持部材が太陽光パネルのパネル可動域に設けられている。この場合、高位側支持部材及び低位側支持部材の両方がパネル可動域とは異なる位置に設けられている構成に比べて、パネル可動域ではないエリアを小さくすることができる。また、低位側支持部材は、パネル可動域に設けられていても太陽光パネル同士を重ねる際に支障となりにくいため、太陽光パネル同士の重なる量を確保することができる。
第4の発明では、第3の発明において、前記低位側支持部材は、前記太陽光パネルの低位側の先端に設けられている。
隣り合う太陽光パネルの一方が他方の下側に入り込むことでそれら太陽光パネルが重なる構成において、低位側支持部材がパネル可動域に設けられている場合、太陽光パネル同士の重なる量は、下側の太陽光パネルと上側の太陽光パネルの低位側支持部材との位置関係によって定められる。これに対して、第4の発明によれば、低位側支持部材が太陽光パネルの低位側の先端に設けられているため、太陽光パネル同士の重なる量を極力大きくすることができる。
第5の発明では、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記屋根の上には、非透水性を有する板材が載置されるとともに該板材の上に前記レール部が載置されており、前記板材の周縁部は、前記レール部の載置面から外側に離間している。
第5の発明によれば、屋根の上に板材の厚みと同じ厚みの防水シートがその板材の周りを囲むようにして新規で取り付けられる場合、板材の上面と防水シートの上面とが同一平面を形成することになる。したがって、板材と防水シートとの境界部分に上から別の防水シートを新たに取り付けることにより、レール部の載置部分の周辺において防水性能が低下することを抑制できる。
なお、レール部が架台により支持される構成においては、板材の上に架台が載置されることになるため、板材の周縁部は架台の載置面から外側に離間していることが好ましい。
第6の発明では、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記太陽光パネルには、太陽光パネル同士が接触してもその衝撃を緩衝する緩衝部材が設けられている。
第6の発明によれば、太陽光パネル同士が重なる構成において、それら太陽光パネルが接触することによる破損や変形の発生を抑制できる。
第7の発明では、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記太陽光パネルの移動に際して移動速度を減少させる減速手段が設けられている。
太陽光パネルが隣の太陽光パネルと重なる際の移動速度が大きいと、停止した場合の太陽光パネルに加えられる衝撃が大きくなる。この点、第7の発明によれば、移動中の太陽光パネルの減速が行われるため、停止に伴って発生する衝撃が小さくされる。したがって、移動停止に伴う太陽光パネルの破損や変形を回避できる。
本実施形態における建物の屋根部分周辺の構成を示す図。 太陽光パネルを移動させた場合の屋根部分の概略平面。 太陽光パネルを移動させた場合の屋根部分の概略平面。 防水シートの取り付け手順を説明するための図。 防水処理終了後の架台プレート周辺における屋根部分の断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明を屋根部分に太陽光発電設備が設置された建物について具体化している。図1は建物10の屋根部分15周辺の構成を示す図であり、(a)に屋根部分15周辺の概略平面を示し、(b)に屋根部分15周辺の概略断面を示す。
図1に示すように、住宅等の建物10は、一階部分や二階部分の上方に設けられた屋根部分15を有している。屋根部分15は水平方向に延びる陸屋根となっており、屋根梁や野路板、断熱材等を含んで構成された屋根下地材16を有している。屋根下地材16の上に防水層17が設けられている。防水層17は、防水シートや防水皮膜などにより形成されており、屋根面15aを形成する屋根仕上部となっている。屋根面15aは水平方向に延びている。
屋根部分15には屋根面15aの周縁部に沿って延びる立ち上がり壁としてのパラペット18が設けられている。なお、防水層17は屋根下地材16の上面からパラペット18の側面に沿うように延びており、これにより、屋根下地材16及びパラペット18を含む屋根部分15の全体に防水性能が付与されている。
建物10には太陽光発電装置21が設けられている。太陽光発電装置21は、太陽光が照射されることにより発電を行う太陽光パネル22を有しており、太陽光パネル22はパラペット18の部分を除く防水層17の上方に配置されている。太陽光パネル22は矩形板状に形成されており、一方の板面の略全体に受光面23を有している。太陽光パネル22は、水平方向に対して傾いており、太陽光パネル22において平行に延びる一組の辺のうち一方が他方より低い位置に存在していることになる。この場合、受光面23は斜め上方を向いていることになる。
なお、太陽光パネル22は、水平方向を基準として所定の角度(例えば10度)だけ傾いており、所定の方角(例えば南)の端部が反対の端部に比べて低位となるように配置されている。これにより、受光面23に太陽光が照射されやすくなっている。
屋根部分15において太陽光パネル22は複数設置されている。それら太陽光パネル22の各受光面23は同じ方角を向いており、太陽光パネル22は受光面23が向いている方向に沿って並べて配置されている。この場合、各太陽光パネル22は平面視で互いに重なっておらず、それぞれの受光面23に他の太陽光パネル22による陰の部分(太陽光が照射されない部分)が生じないようになっている。また、隣り合う太陽光パネル22については、平面視において一方の太陽光パネル22の低位の端部が他方の太陽光パネル22の高位の端部側に存在している。
各太陽光パネル22は、パネル脚部25,26により支持されている。パネル脚部25は、太陽光パネル22における低位側の端部付近に接続されており、パネル脚部26は高位側の端部付近に接続されている。この場合、パネル脚部25,26により太陽光パネル22の角度が一定に保たれていることになる。なお、以下では、パネル脚部25を低位側パネル脚部25と称し、パネル脚部26を高位側パネル脚部26と称する。また、低位側パネル脚部25が低位側支持部材に相当し、高位側パネル脚部26が高位側支持部材に相当する。
ところで、屋根部分15においては、防水層17が経年劣化することなどにより防水性能が低下することが懸念される。これに対して、建物10の構築後、所定の年数(例えば10年)が経過した時に新規の防水材を既設の防水層17の上に重ねて取り付けるという屋根のメンテナンス作業が行われ、それによって屋根部分15の防水性能の維持が図られる。ここで、屋根部分15に太陽光パネル22が設置されている場合、従来は、クレーン等の重機を用いて太陽光パネル22を屋根部分15から取り外し、それからメンテナンス作業を行い、その作業終了後に太陽光パネル22を再び屋根部分15に設置するという手順で一連の作業が行われていた。この一連の作業では太陽光パネル22の着脱に際しての作業負担やコスト負担が大きいという問題があった。
そこで、本実施形態では、そのような問題を改善するために、屋根部分15において太陽光パネル22を移動させることによりメンテナンス作業のための作業スペースを確保することができる構成となっている。この構成によれば、太陽光パネル22を屋根部分15から着脱させる必要がなく、屋根のメンテナンス作業を行うための準備作業の容易化を図ることができる。
屋根部分15には、低位側パネル脚部25を支持する低位側支持レール31と、高位側パネル脚部26を支持する高位側支持レール32とが設けられている。この場合、低位側パネル脚部25は低位側支持レール31に対して立設されており、高位側パネル脚部26は高位側支持レール32に対して立設されている。
支持レール31,32は、防水層17の上方において屋根面15aに沿って水平方向に直線状に延びており、各太陽光パネル22が並んでいる方向と平行になっている。高位側支持レール32は、太陽光パネル22を挟んで両側にそれぞれ設けられており、各太陽光パネル22の端部を掛け渡すように延びている。高位側パネル脚部26は太陽光パネル22の側方に存在しており、側方から太陽光パネル22に接続されている。この場合、高位側パネル脚部26及び高位側支持レール32は、高位側支持レール32と直交する方向において太陽光パネル22から外側に離間していることになる。
低位側支持レール31は、太陽光パネル22の下方において各高位側支持レール32寄りにそれぞれ設けられている。低位側支持レール31は、高位側支持レール32の間に配置されており、高位側支持レール32と平行に延びている。低位側パネル脚部25は太陽光パネル22の低位側の端部における下面に接続されている。
低位側パネル脚部25は低位側支持レール31に沿って移動することが可能となっている。具体的には、低位側支持レール31にはその長手方向に延びる溝部が形成されているとともに、低位側パネル脚部25にはその溝部に係合する係合部が形成されており、溝部に沿って係合部がスライド移動することが可能となっている。低位側パネル脚部25は、他の太陽光パネル22を支持する低位側パネル脚部25に対して接近する向き及び離れる向きのいずれにも移動することが可能となっている。同様に、高位側パネル脚部26は高位側支持レール32に沿って移動することが可能となっており、他の太陽光パネル22を支持する高位側パネル脚部26に対して、接近する向き及び離れる向きのいずれにも移動することが可能となっている。
太陽光パネル22は、低位側パネル脚部25が低位側支持レール31に沿って移動するとともに、高位側パネル脚部26が高位側支持レール32に沿って移動することにより、受光面23の向きを保持しつつ屋根面15aに沿ってスライド移動する。この場合、低位側支持レール31及び高位側支持レール32が設けられているため、太陽光パネル22の移動に際して、隣り合う太陽光パネル22のうち一方の低位側パネル脚部25と他方の高位側パネル脚部26とが接触することがない。また、高位側パネル脚部26が太陽光パネル22の側方に立設されているため、太陽光パネル22の移動に際して、隣り合う太陽光パネル22のうち一方と他方の高位側パネル脚部26とが接触することがない。さらに、隣り合う太陽光パネル22のうち一方の高位の端部が他方の低位の端部側に存在しているため、太陽光パネル22の移動に際して、一方の太陽光パネル22の高位側の下側に他方の太陽光パネル22の低位側が入り込むようにして、それら太陽光パネル22が斜めに重なることが可能となる。
したがって、太陽光パネル22が隣の太陽光パネル22に向けて相対的に移動した場合、その太陽光パネル22の高位側パネル脚部26は、隣の太陽光パネル22自体が支障となることなく且つ隣の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25が支障となることなく、隣の太陽光パネル22の高位側パネル脚部26に接近することが可能となっている。この場合、隣り合う太陽光パネル22は、一方が他方の下方に入り込む状態で各受光面23を斜め上方に向けたまま斜めに重なることになる。
なお、隣り合う太陽光パネル22については互いの半分以上が重なるようになっている。具体的には、移動方向における太陽光パネル22の幅寸法をW1とし、太陽光パネル22同士の重なる部分の幅寸法をW2とすれば、幅寸法W2は幅寸法W1の半分の値より大きくなっている(図2(a)参照)。
屋根部分15において、隣り合う全ての太陽光パネル22は重なることが可能となっている。具体的には、重なった状態にある隣り合う一組の太陽光パネル22に対して、さらに他の太陽光パネル22が下方に入り込むことにより重なることが可能となっている。ここで、全ての太陽光パネル22が重ねられた場合、それら太陽光パネル22が重ならずに並べられている場合に比べて防水層17の半分のエリアに収納された状態となる。この場合、太陽光パネル22の移動方向において太陽光パネル22同士が重なる部分の大きさは、屋根面15aの面積と全ての太陽光パネル22の各受光面23の総面積との関係に基づいて設定されている。
ちなみに、屋根部分15において、太陽光パネル22が移動可能な範囲がパネル可動域に相当する。パネル可動域には太陽光パネル22の下方の領域及び太陽光パネル22が移動することで下方になり得る領域が含まれている。したがって、低位側パネル脚部25はパネル可動域に設けられていることになり、高位側パネル脚部26はパネル可動域ではない位置に設けられていることになる。
低位側支持レール31及び高位側支持レール32には、低位側パネル脚部25及び高位側パネル脚部26の位置保持を行うロック部が設けられている。ロック部はロック状態及び非ロック状態に移行可能となっており、ロック状態となることで各太陽光パネル22を横並びの状態や重なった状態にて保持し、非ロック状態となることで各太陽光パネル22のスライド移動を可能とする。
また、太陽光パネル22には、隣の太陽光パネル22との接触を回避するためのストッパ(図示略)が設けられている。ストッパは、太陽光パネル22が隣の太陽光パネル22に向けて相対的に移動した場合に、例えば太陽光パネル22の低位側において隣の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25に当接する位置に設けられている。この場合、ストッパが低位側パネル脚部25に当接すると、隣り合う太陽光パネル22の間の離間距離をそれら太陽光パネル22が接触しない大きさにて保持されることになる。これにより、太陽光パネル22同士を斜めに重ねた際のそれら太陽光パネル22の破損が抑制される。
なお、ストッパは、低位側パネル脚部25や高位側パネル脚部26に設けられていてもよい。この場合、隣り合う太陽光パネル22の各低位側パネル脚部25の間の離間距離や、各高位側パネル脚部26の間の離間距離を確保することにより、太陽光パネル22同士の接触を回避することになる。
また、太陽光パネル22には、太陽光パネル22同士が接触した場合にその衝撃の緩和を図る緩衝部材が設けられている。緩衝部材はゴム等の衝撃吸収材により形成されており、ストッパが設けられているにも関わらず太陽光パネル22同士が接触したとしても、その接触による衝撃を低減させる構成となっている。これにより、太陽光パネル22が破損や変形することを抑制できる。なお、緩衝部材は高位側パネル脚部26や低位側パネル脚部25に設けられていてもよい。
ストッパ及び緩衝部材は、太陽光パネル22において受光面23に照射される太陽光を遮らない位置に設けられている。これにより、ストッパ及び緩衝部材により太陽光パネル22の発電効率が低下するという不都合が回避されている。
低位側支持レール31及び高位側支持レール32は、防水層17から離間した状態で屋根下地材16に対して固定されている。具体的には、防水層17の上には架台プレート33を挟んで架台フレーム35が設置されている。架台プレート33は鋼材により形成された板部であり、非透水性を有している。架台フレーム35は、架台フレーム35は架台プレート33の周縁部の内側にてその架台プレート33と当接しており、その当接部分と架台プレート33の周縁部とは離間している。架台フレーム35は、ボルト等の固定手段により架台プレート33とともに屋根下地材16に対して固定されている。
架台フレーム35は防水層17に複数設置されており、支持レール31,32は、それぞれ複数の架台フレーム35の上に載置されている。この場合、支持レール31,32は架台フレーム35の高さ及び架台プレート33の厚みの分だけ防水層17から離間していることになる。支持レール31,32は架台フレーム35に対して固定金具等により固定されている。
また、各太陽光パネル22には電気配線がそれぞれ電気的に接続されており、それら太陽光パネル22にて発生した電力は電気配線を通じて建物10の蓄電装置や分電盤などに送られる。電力配線は電力ケーブル等により形成されており、太陽光パネル22が移動してもその太陽光パネル22と蓄電装置や分電盤などとを電気的に接続した状態を保つようになっている。例えば、電力ケーブル等が屋根部分15において部分的に固定されており、太陽光パネル22の移動に伴って非固定部分が移動する構成となっている。したがって、太陽光パネル22を移動させた場合でも太陽光パネル22にて発電が行われればその電力を蓄電装置や分電盤などに送ることが可能となっている。
次に、屋根のメンテナンス作業を行うに際しての作業手順について図2、図3を参照しつつ説明する。図2及び図3は太陽光パネル22を移動させた場合の屋根部分15の概略平面を示す図である。なお、図2(a)及び図3(a)においては、第1エリアS1及び第2エリアS2を見やすくするために低位側支持レール31や高位側支持レール32等の図示を省略し、低位側支持レール31の設置位置を一点鎖線L1で示すとともに、高位側支持レール32の設置位置を一点鎖線L2で示す。
屋根のメンテナンス作業を行うに際しては、まず太陽光パネル22を一点鎖線L1,L2の長手方向にスライド移動させて作業スペースを確保し、その作業スペースにおいて新規の防水材41を既設の防水層17の上面に取り付ける。そして、次は新規の防水材41を取り付けた部分に太陽光パネル22を移動させて未作業の部分に作業スペースを確保し、その作業スペースにおいて新規の防水材41を既設の防水層17の上面に取り付ける。防水材41はシート状の防水シートとなっており、その防水材41を防水層17に溶着や接着などにより取り付ける。
具体的には、図2(a)に示すように、屋根面15aが第1エリアS1及び第2エリアS2により2つに均等に分割されており、それらエリアS1,S2が太陽光パネル22の移動方向に横並びに配置されている場合、まず、全ての太陽光パネル22を第1エリアS1に移動させ、第2エリアS2が作業スペースとなるようにする。そして、図2(b)に示すように、作業スペースとしての第2エリアS2において既設の防水層17の上面に新規の防水材41を取り付ける。
第2エリアS2における防水材41の取り付け作業の終了後、図3(a)に示すように、全ての太陽光パネル22を第2エリアS2に移動させ、第1エリアS1が作業スペースとなるようにする。そして、図3(b)に示すように、作業スペースとしての第1エリアS1において既設の防水層17の上面に新規の防水材41を取り付ける。第1エリアS1及び第2エリアS2の両方における防水材41の取り付け作業終了後、太陽光パネル22を横並びに配置に戻すことにより、屋根のメンテナンス作業及びそれに関連する一連の作業が終了したことになる。
本実施形態においては、防水材41として複数の防水シートを使用しており、それら防水シートを既設の防水層17の上面に取り付ける作業が防水材41の取り付け作業に相当する。ここで、複数の防水シートを取り付ける作業手順について図4を参照しつつ説明する。
図4は、防水シート41a〜41cの取り付け手順を説明するための図である。なお、図4(a)〜図4(d)はそれぞれ架台プレート33周辺の屋根部分15の拡大平面図となっている。また、図4においては、低位側支持レール31、高位側支持レール32及び架台フレーム35の図示を省略し、図2(a)及び図3(a)と同様に支持レール31、32の設置位置を一点鎖線L1,L2で示している。さらに、防水シート41a〜41cの取り付け手順は第1エリアS1及び第2エリアS2のいずれにおいても適用される。
ここでは、図4(a)に示す既設の防水層17に対して、防水材41として、既設の防水層17の上面に最初に取り付ける第1防水シート41aと、次に取り付ける第2防水シート41bと、さらにその次に取り付ける第3防水シート41cとを順に取り付ける。
まず、図4(b)に示すように、第1防水シート41aを防水層17の上面に取り付ける。具体的には、高位側支持レール32(一点鎖線L2にて示す設置位置)と低位側支持レール31(一点鎖線L1にて示す設置位置)との外側において防水層17の上面に取り付ける。第1防水シート41aは、高位側支持レール32の下方の架台プレート33の間において高位側支持レール32よりも低位側支持レール31側に入り込んでいる。同様に、低位側支持レール31の下方の架台プレート33の間において低位側支持レール31よりも高位側支持レール32側に入り込んでいる。したがって、架台プレート33の間においては支持レール31,32の下方にも第1防水シート41aが取り付けられていることになる。
次に、図4(c)に示すように、第2防水シート41bを高位側支持レール32と低位側支持レール31との間に取り付ける。この場合、第2防水シート41bは防水層17及び第1防水シート41aの上に載置され、第1防水シート41aに対して溶着又は接着される。
そして、図4(d)に示すように、第3防水シート41cを架台プレート33と第1防水シート41a及び第2防水シート41bとの境界部分に取り付ける。第3防水シート41cはリング状に形成されているとともに、そのリングを切断する切り込み42が形成されている。この場合、第3防水シート41cは、切り込み42を広げてリング状の中央部分に架台フレーム35が位置するように取り付けられている。
第1防水シート41a〜第3防水シート41cが取り付けられた状態の防水層17周辺の構成について図5を参照しつつ説明する。図5は、防水処理終了後の架台プレート33周辺における屋根部分15の断面図である。
図5に示すように、屋根面15aを形成していた防水層17の上に第1防水シート41aが設けられている。ここで、第1防水シート41aは架台プレート33とほぼ同じ厚さ寸法となっており、第1防水シート41aの上面と架台プレート33の上面とは同一平面上に存在している。第1防水シート41a及び架台プレート33の上には第3防水シート41cが設けられており、第1防水シート41aと架台プレート33との境界部分が第3防水シート41cにより上から覆われている。第3防水シート41cは架台フレーム35の外側に配置されており、第3防水シート41cの端部は架台フレーム35の周縁部に当接している。
なお、高位側支持レール32と低位側支持レール31との間において、防水層17の上に第2防水シート41bが直接取り付けられている部分では、第2防水シート41bと架台プレート33との境界部分が第3防水シート41cにより上から覆われている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
屋根部分15において複数の太陽光パネル22が互いに重なる方向にスライド移動可能となっている。ここで、屋根面15aを第1エリアS1と第2エリアS2とに分割して設定した屋根部分15において、全ての太陽光パネル22を第1エリアS1に移動させることにより第2エリアS2を太陽光パネル22の無いスペースとすることができる。したがって、既設の防水層17の上面に新規の防水材41を取り付ける際に、第2エリアS2を作業スペースとすることができる。同様に、全ての太陽光パネル22を第2エリアS2に移動させることにより第1エリアS1を作業スペースとすることができる。これにより、屋根面15aと太陽光パネル22との間という狭小な空間を作業スペースとする場合に比べて、防水材41の取り付け作業の容易化を図ることができる。また、作業スペースの確保のために例えば太陽光パネル22をクレーン等の重機により取り外す作業及び再設置する作業を行う場合に比べて、作業の容易化やコストの低減を図ることができる。
以上の結果、屋根のメンテナンス作業及びそれに関する準備作業など一連の作業を容易化することができる。
屋根部分15において、全ての太陽光パネル22を重ねることで第1エリアS1及び第2エリアS2のいずれかに移動させることができるため、新規の防水材41を取り付ける作業を第1エリアS1と第2エリアS2との2回で済ませることができる。つまり、太陽光パネル22を移動させる回数を極力少なくすることができる。これにより、屋根の防水処理というメンテナンス作業に際して、その準備作業の容易化を図ることができる。
太陽光パネル22の移動方向において、隣り合う太陽光パネル22のうち一方の太陽光パネル22の高位の端部が他方の太陽光パネル22の低位側に存在しているため、他方の太陽光パネル22を一方の太陽光パネル22の下方に入り込ませるように相対的に移動させることにより、それら太陽光パネル22を重ねることができる。
高位側パネル脚部26は、太陽光パネル22の移動方向と直交する方向にその太陽光パネル22から離間して立設されているため、すなわちパネル可動域ではない位置に設けられているため、隣り合う太陽光パネル22の一方が他方の下側に入り込む場合に、下側の太陽光パネル22が上側の太陽光パネル22の高位側パネル脚部26に接触することを回避できる。したがって、下側の太陽光パネル22は上側の太陽光パネル22に対して高位側パネル脚部26よりも先端側(低位側パネル脚部25側)に入り込むことができる。
これに対して、高位側パネル脚部26が太陽光パネル22の下方に設けられている構成では、下側の太陽光パネル22が上側の太陽光パネル22の高位側パネル脚部26に当たって、上側の太陽光パネル22の下側にそれ以上は入り込むことができない。したがって、高位側パネル脚部26が太陽光パネル22の下方に設けられている構成に比べて、太陽光パネル22同士の重なる量を大きくすることができる。つまり、屋根部分15において太陽光パネル22の移動によって確保する作業スペースを大きくすることができる。
太陽光パネル22が高位側パネル脚部26に加えて低位側パネル脚部25により支持されているため、太陽光パネル22の支持強度が高められている。また、低位側パネル脚部25及び低位側支持レール31は太陽光パネル22の下方に設けられているため、すなわちパネル可動域に設けられているため、パネル可動域でない領域の縮小化を図ることができる。したがって、屋根部分15において太陽光パネル22の設置面積(パネル可動域)の増加を図ることができ、ひいては太陽光発電による電力量の増加を図ることができる。
太陽光パネル22について、高位側パネル脚部26の移動方向を案内する高位側支持レール32と、低位側パネル脚部25の移動方向を案内する低位側支持レール31とがそれぞれ個別に設けられているため、隣り合う太陽光パネル22の一方が他方の下側に入り込む場合に、下側の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25と上側の太陽光パネル22の高位側パネル脚部26とが接触することを回避できる。したがって、下側の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25が上側の太陽光パネル22に対して高位側パネル脚部26よりも低位側パネル脚部25側に入り込むことができる。
これに対して、高位側支持レール32と低位側支持レール31とが同一のレールとなっている構成では、下側の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25が上側の太陽光パネル22の高位側パネル脚部26に当たって、下側の太陽光パネル22が上側の太陽光パネル22の下側にそれ以上は入り込むことができない。したがって、高位側支持レール32と低位側支持レール31とが同一のレールとなっている構成に比べて、太陽光パネル22同士が重なる量を大きくすることができる。
太陽光パネル22の下方に低位側パネル脚部25が設けられている構成において、低位側パネル脚部25は太陽光パネル22の低位側の端部に設けられている。したがって、隣り合う太陽光パネル22の一方が他方の下側に入り込む場合、下側の太陽光パネル22は上側の太陽光パネル22の低位側パネル脚部25に当たるまで入り込むことができる。つまり、低位側パネル脚部25が低位側の端部よりも高位側に設けられている構成に比べて、太陽光パネル22同士が重なる量を大きくすることができる。
太陽光パネル22について、高位側パネル脚部26は太陽光パネル22の側方に配置され、低位側パネル脚部25は太陽光パネル22の下方に配置されているため、高位側支持レール32と低位側支持レール31とを離間させることができる。したがって、高位側支持レール32と低位側支持レール31との間に新規の防水材41を取り付けるためのスペースを形成することができる。したがって、それら支持レール31,32の間における防水処理の作業の容易化を図ることができる。
高位側支持レール32及び低位側支持レール31を固定する架台フレーム35が架台プレート33を挟んで既設の防水層17の上に載置されており、架台プレート33の周縁部は架台フレーム35との当接部分より外側になっている。この場合、架台プレート33の周辺に取り付けられた新規の第1防水シート41a及び第2防水シート41bと架台プレート33とを掛け渡すようにそれらの上に第3防水シート41cが取り付けられることにより、架台プレート33の周縁部における防水性能が低下しないように防水処理を行うことができる。つまり、支持レール31、32の支持部分において防水性能が低下しないように防水処理を行うことができる。
太陽光パネル22は蓄電装置や分電盤などと電気的に接続された状態のまま移動可能となっているため、屋根のメンテナンス作業を行いつつ太陽光パネル22による発電を行い、さらにその電力を蓄電装置や分電盤などに送ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)太陽光パネル22は受光面23が真上を向くように設けられていてもよい。この場合、複数の太陽光パネル22がそれぞれの受光面23の高さが異なるように設置されることが好ましい。つまり、各太陽光パネル22が上下に重なることが可能に設置されていることが好ましい。これにより、太陽光パネル22の移動に伴って、屋根面15aにおいて防水処理のための作業スペースを確保することができる。
(2)屋根部分15において、太陽光パネル22は移動方向に一列ではなく複数列で配置されていてもよい。
(3)太陽光パネル22は、受光面23の向きを調整できる可能な構成であってもよい。この場合、太陽光パネル22が鉛直方向に起立する方向に角度を調整することにより、各太陽光パネル22を重ねることにより確保できる作業スペースをより一層大きくすることができる。
(4)低位側支持部材としての低位側パネル脚部25は、高位側パネル脚部26と同様にパネル可動域ではない位置に設けられていてもよい。つまり、低位側支持レール31が、平面視で太陽光パネル22の移動方向とは直交する方向に太陽光パネル22から離間して設けられていてもよい。この場合、高位側パネル脚部26はパネル可動域(太陽光パネル22の下方)に設けられていてもよい。
(5)上記実施形態において、支持部材としてのパネル脚部25,26は太陽光パネル22の低位側及び高位側をそれぞれ支持しているが、支持部材は太陽光パネル22の中間部付近を支持してもよい。
(6)太陽光パネル22の移動に際してその移動速度を減少させる減速手段が設けられていてもよい。例えば、屋根面15aが傾斜している切妻屋根などの傾斜屋根に太陽光パネル22が複数設けられており、それら太陽光パネル22は互いに重ねることが可能な構成とする。この構成では、太陽光パネル22が下方に移動する場合の速度が減速手段により減少される。減速手段は、高位側パネル脚部26及び高位側支持レール32のうち少なくとも一方に設けられており、他方と当接することで太陽光パネル22の移動速度を減少させるブレーキ部となっている。なお、減速手段は、低位側パネル脚部25及び低位側支持レール31の少なくとも一方に設けられていてもよい。この場合、移動している太陽光パネル22が急停止してそれによって太陽光パネル22に衝撃が加えられるという不都合を回避できる。
10…建物、15…屋根としての屋根部分、21…太陽光発電設備を構成する太陽光発電装置、22…太陽光発電設備を構成する太陽光パネル、32…受光面、25…低位側支持部材としての低位側パネル脚部、26…支持部材及び高位側支持部材としての高位側パネル脚部、31…低位側レール部としての低位側支持レール、32…高位側レール部としての高位側支持レール、33…板材としての架台プレート。

Claims (7)

  1. 建物の屋根に横並びに設けられ太陽光が受光面に照射されることにより発電を行う複数の太陽光パネルを備えている太陽光発電設備であって、
    屋根上に設けられているレール部と、該レール部に沿って移動可能であり且つ前記複数の太陽光パネルを支持する支持部材とを有し、
    前記太陽光パネルが、前記支持部材に支持された状態で、該太陽光パネルの少なくとも一部が隣の太陽光パネルと上下に重なる位置に移動可能であることを特徴とする太陽光発電設備。
  2. 前記複数の太陽光パネルは、各受光面が斜め上方の同じ向きとなり且つその傾斜の方向で並んで前記屋根上に設置されており、
    前記レール部は、前記太陽光パネルの並び方向に延設されており、
    前記支持部材は、平面視において前記複数の太陽光パネルの側方であって前記屋根上のパネル可動域とは異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電設備。
  3. 前記太陽光パネルが高位側及び低位側にて支持されている太陽光発電設備であって、
    前記支持部材は、前記太陽光パネルの高位側を支持する高位側支持部材であり、前記太陽光パネルの低位側を支持する低位側支持部材が前記高位側支持部材とは別に設けられており、
    前記レール部は、前記高位側支持部材の移動を案内する高位側レール部であり、前記低位側支持部材の移動を案内する低位側レール部が前記高位側レール部とは別に設けられており、
    前記高位側支持部材と前記高位側レール部とが、平面視において前記複数の太陽光パネルの側方であって屋根上のパネル可動域とは異なる位置に設けられ、
    前記低位側支持部材と前記低位側レール部とが前記パネル可動域となる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の太陽光発電設備。
  4. 前記低位側支持部材は、前記太陽光パネルの低位側の先端に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の太陽光発電設備。
  5. 前記屋根の上には、非透水性を有する板材が載置されるとともに該板材の上に前記レール部が載置されており、
    前記板材の周縁部は、前記レール部の載置面から外側に離間していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の太陽光発電設備。
  6. 前記太陽光パネルには、太陽光パネル同士が接触してもその衝撃を緩衝する緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の太陽光発電設備。
  7. 前記太陽光パネルの移動に際して移動速度を減少させる減速手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の太陽光発電設備。
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