JP2011150830A - 高周波プラズマ点火装置 - Google Patents

高周波プラズマ点火装置 Download PDF

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Abstract

【課題】近年の小型化要求に適合し、かつ、限られた電源からの供給エネルギを有効に利用し、難着火性の燃焼機関の点火を可能とする高周波プラズマ点火装置の提供を目的とする。
【解決手段】少なくとも、先端側が開口し、基端側が閉塞する略有底筒状の外側導体15と、外側導体15の底部150に近い位置(143)から高周波RFが入力される内側導体14とを同軸に配設せしめた同軸共振構造体16と、略長軸状で、高電圧が印加される中心電極11とからなる点火プラグ10と、高電圧電源30と、高周波電源20と、を具備し、内側導体14を略筒状(144)に形成し、その内側に略筒状の絶縁体12を介して、中心電極11を同軸に配設せしめて、同軸共振構造体同軸共振構造体16の先端と中心電極11の先端とを機関燃焼室400内に露出せしめると共に、内側導体14の長さLを高周波の波長λの4分の1又はその奇数倍の長さに形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、難着火性の燃焼機関に装着され該燃焼機関の点火を行う高周波プラズマ点火装置に関する。
自動車エンジン等の内燃機関において燃焼排気中に含まれる環境負荷物質の低減やさらなる燃費の向上のため、燃料の希薄化、高過給気化等が図られている。
一般に、希薄燃焼機関や、高過給気混合燃焼機関は難着火性であるため、より着火性に優れた点火装置が望まれている。
特に、燃料噴霧と空気との混合気の混合比が理論空燃比に近い可燃層を点火プラグの近傍にのみ配置して、混合気のさらなる希薄化を図ろうとする、いわゆるスプレーガイド式エンジンにおいて、従来の点火プラグの比較的小さな火花放電では可燃層が必ずしもプラグの放電位置に配置できるとは限らず着火が困難となったり、比較的大きな接地電極が火炎核の近くに存在するので、消炎効果が大きく、燃焼速度が遅くなったりする虞がある。

また、燃焼排気の清浄化や、低燃費化を図るべく、内燃機関の吸排気バルブの大型化が進む状況において、点火プラグのさらなる小径化、及び、点火装置全体に係り、特に、プラグホール周辺に搭載される部品の小型化が望まれている。
特許文献1には、内燃機関本体の気筒の内部に先端部が臨んだ点火プラグと、この点火プラグに高電圧を印加する高電圧発生電源と、マイクロ波を発生させるための増幅素子を有するマイクロ波発振装置と、前記点火プラグに設けられ前記マイクロ波発振装置から発生したマイクロ波を前記気筒内に放射し、点火プラグの放電電極の周囲にプラズマ発生領域を形成するマイクロ波アンテナとを備えた内燃機関用点火装置において、前記マイクロ波発振装置は、ソリッドステート化されていることを特徴とする内燃機関用点火装置が開示されている。
非特許文献1には、着火性に優れた直噴エンジンの新規な点火装置として、内側導体と外側導体とを同軸に配設したレゾネータを用い、中心導体の根本部に高周波を供給して中心導体の先端を高電位とし内側導体の先端と接地電位にある外側導体の先端との間に高電界を形成し、内部導体の先端回りに略球状のプラズマ火炎を発生させて点火を行う点火装置が開示されている。
また、本発明者等は、先に、特願2008−268351において、優れた着火性を示す点火装置として、図7に示すような、内燃機関に装着され該内燃機関の点火を行う点火装置であって、電源と、高周波発振回路と、高電圧回路と、上記高周波発振回路から発振した高周波を伝達・増幅する共振管と、該共振管との絶縁を保持しつつ上記高電圧回路からの高電圧を伝達する高電圧配送導体とを具備し、少なくとも上記共振管の開口端を上記内燃機関の燃焼室内に露出せしめると共に、上記高周波発振回路から上記共振管を介して上記内燃機関の燃焼室内に高周波を発振した後に、又は、これと同時に上記高電圧回路から上記共振管の一部と上記高電圧配送導体との間に高電圧を印加して上記共振管の一部と上記高電圧配送導体との間で放電を行うことを特徴とする点火装置を提案した。
なお、図7(a)は、特願2008−268351の願書に添付した図9(a)を、本願発明の構成と類似する部分に対して、本願発明の実施例1の対応する符号にzの添え字を付した符号に付け換えたものである。
ところが、特許文献1等の従来技術にあるように増幅素子を有するマイクロ波発生装置から発生したマイクロ波を気筒内に放射し、点火プラグの放電電極の周囲にプラズマ発生領域を形成するために、点火プラグとマイクロ波アンテナとを並列させてこれをハウジングで覆って単純に一体化したのでは、点火プラグの内側で中心電極と接地電極とマイクロ波アンテナとの絶縁を確保しなければならず点火プラグ全体の体格が大きくなってしまい、近年の点火プラグの小型化要求を満足できない虞がある。
一方、非特許文献1にあるような従来のマイクロ波を用いた点火装置では、筒内圧力が1MPa以上となる場合には、燃焼室内の絶縁耐圧が上昇するので、プラズマを発生させることが可能となるマイクロ波電源の出力として600w程度のものが必要となり、マイクロ波電源の大型化を招く虞がある。
また、本発明者等が先に特願2008−268351において提案した点火装置では、特許文献1にあるように単純に点火プラグとマイクロ波発振用アンテナとを並べるのではなく、高周波を発振する同軸共振管の内側導体14zを接地電極として兼用し、高電圧を印加する中心電極11zとの間で放電を起こすようにして、同軸共振管の電界強度の高い位置でプラズマを発生させることによって、プラズマ発生に必要なエネルギの低減を図っているが、高周波を発振する高周波発振部(内側導体14z、外側導体15z)と高電の印加により放電する放電部(中心電極11z)とを並列して配設していたため、図7(b)に示すように取付けスペースの無駄が生じていた。
本発明者等の鋭意検討により、図7(c)に示すように、固定部のネジ径をM16まで小型化することは可能となった。
しかし、高周波発振部の外側導体15zと中心電極11zとの絶縁性を絶縁体12zによって確保する必要性から、高周波発振部と放電用の放電部(中心電極11z)とを平行に並べる構造では、絶縁体外径φD12zと外側導体外径φD15zの径小化に限界があるので、不可避的に利用できない無駄な空間が形成され、高周波の発振と放電とによってプラズマを発生させて点火を行う点火装置のさらなる小型化が困難であることが判明した。
そこで、本願発明は、かかる実情に鑑み、近年の小型化要求に適合し、かつ、限られた電源からの供給エネルギを有効に利用し、難着火性の燃焼機関の点火を可能とする高周波プラズマ点火装置の提供を目的とするものである。
第1の発明では、高周波の発振と放電とによって機関燃焼室内の気体を高温のプラズマ状態にして機関燃焼室内に導入された圧縮空気と燃料との混合気を点火する高周波プラズマ点火装置であって、高周波の入力により高周波を発振する高周波発振部と、高電圧の印加により放電する放電部とからなる点火プラグと、該点火プラグに高周波を入力する高周波電源と、上記点火プラグに高電圧を印加する高電圧電源と、を具備し、上記点火プラグが、少なくとも、先端側が開口し、基端側が閉塞する略有底筒状に形成した外側導体と、該外側導体の底部に近い位置から高周波が入力される内側導体とを同軸に配設せしめた同軸共振構造体と、略長軸状に形成し、高電圧が印加される中心電極と、を具備し、上記内側導体を略筒状に形成すると共に、該内側導体の長さを高周波の波長の4分の1又はその奇数倍の長さに形成して、該内側導体の内側に、略筒状に形成した絶縁体を介して、略長軸状に形成した上記中心電極を同軸に配設せしめて、上記同軸共振構造体の先端と上記中心電極の先端とを上記機関燃焼室内に露出せしめる(請求項1)。
第1の発明によれば、高周波が上記内側導体の波電源線は内部導体において底部に近い位置に繋げられているので、インピーダンスが整合し、上記内側導体は高周波を発振する
アンテナとして機能し、上記中心電極と上記内側導体との間の絶縁性を上記絶縁体によって確保すれば、上記中心電極と同軸に配設された外側導体との絶縁性は必然的に確保され、上記中心電極と上記内側導体との間で放電が可能となり、上記同軸共振構造体の体格を大きくすることなく、高周波の入力と高電圧の印加とによって燃焼室内の気体をプラズマ化して燃料室内の混合気の点火を行う高周波プラズマ点火装置を実現することができる。
一方、本発明によらず、高周波を発振するアンテナと高電圧を印加する点火プラグとを並列に並べた従来の点火装置のような構成としたのでは、接地電極を構成するハウジングの内側で中心電極とハウジングとアンテナとのそれぞれの間で絶縁性を確保する必要があり、中心電極とアンテナとの距離を一定距離以下にすることができず、小型化が困難となる。
また、高周波発振部となる同軸共振構造体と、放電部となる高電圧を印加する中心電極とを平行に並べた場合にも、エンジンへの取付け部の寸法は、外部導体の外側寸法と絶縁体の外側寸法の各最大部を合計した大きさ以上の外寸のプラグとなり、有効利用できない空間が不可避的に形成され小型化が困難となる。
外部導体、絶縁体ともに外部形状が円形の場合は、2つの円を合計した寸法以上の大きさとなり、2つの円の上下には有効利用できない空間が生じてしまう。
そこで、本発明のように、上記中心電極と上記絶縁体とを上記内側導体の内側に入れて上記同軸共振構造体のみならず、上記中心電極を含めたプラグ全体を同軸構造とすることにより、空間が有効利用されて上記点火プラグの上記内燃機関燃焼室への取付け部の寸法を小さくできるのである。
さらに、本発明によれば、上記内側導体の先端の周囲に存在する気体が高い周波数で激しく変化する強電界が形成されるので電離し易い状態に励起される。
加えて、上記中心電極に高電圧を印加し、上記中心電極と上記内側導体の先端部との間に放電を発生させる。この放電のサポートにより比較的小さな出力の高周波を入力したときでもプラズマが発生し、燃焼室内の混合気に点火をすることができる。
第2の発明では、第1の発明に加えて、上記燃焼室内に露出する上記中心電極の先端と上記内側導体の先端とのいずれか一方又は両方を径方向に突出せしめて上記中心電極の先端と上記内側導体の先端との距離を短くする(請求項2)。
第2の発明によれば、中心電極の先端と上記内側導体の先端との距離が短いので放電距離が短く、放電空間の絶縁耐圧が低くなるので、放電が開始されるための要求電圧をさらに低くできる。
また、外部導体と絶縁体を並べて設置した従来の構造では、空中放電となるが、本発明の構造では発生する放電は、絶縁体の先端側の表面を這うような沿面放電となるので、通常の点火プラグで行われる火花放電のような気中放電に比べて放電の開始される要求電圧をさらに低くでき、要求電圧の低下に伴って上記絶縁体の肉厚をさらに薄くすることが可能となる。
したがって、高周波プラズマ点火装置のさらなる小型化が可能となる。
また、プラズマを発生するための要求電圧が低くなるため、上記高電圧電源の小型化を図ることも可能となり、プラグ部分のみならず装置全体の搭載性を向上できる。
なお、本発明者等が先に示した従来の高周波プラズマ点火装置では、内部導体の先端に空間を隔てて対向する位置に中心電極が設置された構造であるため、中心電極と内側導体との間にプラズマが発生し、中心電極の先端に熱を奪われる消炎作用が生じ、燃焼効率が低下する虞があった。
本発明によれば、上記内側導体の先端部のさらに先端側でプラズマが発生するため、このような消炎作用によるエネルギの無駄が発生せず、より早期に燃焼成長するので極めて良好な着火性を示すのである。
第3の発明では、第1の発明又は第2の発明に加えて、上記内側導体の先端位置よりも上記中心電極の先端位置を基端側に引き込める(請求項3)。
第3の発明によれば、上記中心電極の先端側表面と上記内側導体の先端側の内周縁と上記絶縁体の先端表面部によって区画された放電空間内でプラズマが発生し、その放電空間内の圧力が高くなり上記機関燃焼室内に向かって噴射されるので、燃焼速度が高くなり、
燃焼室内の混合気への着火性がさらに向上できるので、エネルギ効率が高くなる。
また、本発明のように、上記中心電極の先端を基端側に窪ませておくと、高周波によってプラズマを形成しているときに、中心電極の先端や絶縁体の先端にプラズマが触れて冷却され効率が低下することを防ぐことができる。
したがって、本発明によれば、上記高電圧電源及び上記高周波電源に要求される出力エネルギを低くし、点火装置全体の体格をさらに小型化することも可能となる。
さらに、このような構成とすることによって、上記内側導体に入力された高周波が上記中心電極側に進入するのを防ぐことができる。
中心電極の長さと内部導体の長さが同一であると、中心電極に高周波が侵入し易くなり、これらの長さを変えておくと侵入が低減されることが判明した。なお、上記中心電極に至る配線の途中に高周波をカットするフィルタを挿入しても良い。
第4の発明では、高周波の発振と放電とによって機関燃焼室内の気体を高温のプラズマ状態にして機関燃焼室内に導入された圧縮空気と燃料との混合気を点火する高周波プラズマ点火装置であって、高周波の入力により高周波を発振する高周波発振部と、高電圧の印加により放電する放電部と、を具備する点火プラグと、該点火プラグに高周波を入力する高周波電源と、上記点火プラグに高電圧を印加する高電圧電源と、を具備し、上記高電圧電源は、電源電圧を昇圧する昇圧回路と該昇圧回路の駆動を制御する駆動回路とからなり、上記高周波電源は、直流電流を高周波の交流電流に変換する高周波発振回路と、該高周波発振回路から発振された高周波を増幅する高周波増幅回路とからなり、上記昇圧回路を構成する点火コイルの中心に、上記高周波電源から発振された高周波を上記点火プラグに伝送する高周波伝送線と、その周囲を覆う略筒状に形成された外側導線と、を同軸に配設し、その外側に上記点火コイルを構成する略筒状に形成された中心コアと、その外側に巻回された一次コイルと、二次コイルと、を同軸に配設せしめ、これらを一体的に上記燃焼機関のプラグホール内に収納する(請求項4)。
第4の発明によれば、高周波電源から発振される高周波を伝送する高周波伝送線の一部と高電圧電源の一部とを同軸構造で上記燃焼機関に設けたプラグホール内に一体的に収納することにより、装置全体の体格を小さくし、高周波プラズマ点火装置の搭載性の向上を図るとことができる。また、上記一次コイルと上記二次コイルとを同軸に配設し、プラグホール内に収納することにより、電圧昇圧時のエネルギロスが小さくなり、コイル性能が向上し、さらなる小型化が可能となる。
なお、上記高周波電送線と外部円管との間の誘電体は、空気でも良く、この場合、電送効率が高くなる。また、外部円管も昇圧コイルの中心コアとして機能させ、磁気回路の一部とすることでコイル性能を向上させることもできる。
第5の発明では、第4の発明に加えて、上記点火プラグが、少なくとも、先端側が開口し、基端側が閉塞する略有底筒状に形成した外側導体と、該外側導体の底部に近い位置から高周波が入力される内側導体とを同軸に配設せしめた同軸共振構造体と、略長軸状に形成し、高電圧が印加される中心電極と、を具備し、上記内側導体を略筒状に形成すると共に、該内側導体の長さを高周波の波長の4分の1又はその奇数倍の長さに形成して、該内側導体の内側に、略筒状に形成した絶縁体を介して、略長軸状に形成した上記中心電極を同軸に配設せしめて、上記同軸共振構造体の先端と上記中心電極の先端とを上記機関燃焼室内に露出せしめる(請求項5)。
第5の発明によれば、上記点火プラグの体格を構造的に小さくできる効果に加え、エネルギロスの低減により、上記点火装置の全体の体格のさらなる小型化を図ることが可能となる。
第6の発明では、第4の発明又は第5の発明に加えて、上記燃焼室内に露出する上記中心電極の先端と上記内側導体の先端とのいずれか一方又は両方を径方向に突出せしめて上記中心電極の先端と上記内側導体の先端との距離を短くする(請求項5)。
第6の発明によれば、エネルギロスの低減効果に加えて、放電が開始されるための要求電圧が低くできるので、上記絶縁体の肉厚をさらに薄くして、高周波プラズマ点火装置のさらなる小型化が可能となる。また、要求電圧が低くなるため上記高電圧電源を小型化し装置全体の搭載性を向上できる。
第7の発明では、第4の発明ないし第6の発明のいずれかに加えて、上記内側導体の先端位置よりも上記中心電極の先端位置を基端側に引き込める(請求項7)。
第7の発明によれば、燃焼速度が高くなり、燃焼室内の混合気への着火性が向上するので、エネルギ効率が高く、装置のさらなる小型化が可能となる。
本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置に用いられる高周波プラズマ点火プラグの概要を示す断面図。 本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置の概要を示す構成図。 本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置の概要を示す回路図。 本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置の効果を示す要部断面模式図。 本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置の変形例を示す要部断面図。 本発明の第2の実施形態における高周波プラズマ点火装置の概要を示す断面図。 比較例として示す本発明者等が先に提案した高周波プラズマ点火装置の概要を示し、(a)は、断面図、(b)は、下面図、(c)は、比較例における小型化限界を示す下面図。
本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置1は、車両用エンジン、船舶用エンジン等の内燃機関の点火や、発電機、コジェネレーションシステム等の燃焼機関の点火に用いられ、空燃比を高くした希薄燃焼機関や、過給器によって空燃比及び圧縮比を高くした高過給気混合燃焼機関等の難着火性機関においても良好な着火性を示し、高周波の入力によって高周波発振部として設けた同軸共振構造体16の内側導体14をアンテナとして高周波を発振し、高電圧の印加によって放電部として設けた中心電極放電部114と内側導体先端部142との間で放電を行い、機関燃焼室内の気体を高温のプラズマ状態にして機関燃焼室内に導入された圧縮空気と燃料との混合気を点火する高周波プラズマ点火装置である。
本発明の高周波プラズマ点火装置1では、高周波の入力により、先端に強電界を形成して周囲の気体をプラズマ化する内側導体13と外側導体15とからなる同軸共振構造体16を含む点火プラグ10の内側導体14を筒状に形成し、内側導体14のさらに内側に絶縁体12を介して高電圧を入力する中心電極11が同軸に配設してある。
高周波の入力と高電圧の印加によってプラズマ発生に必要な高周波の要求出力の低減を図り、高電圧を印加する中心電極11を、高周波を発振する同軸共振構造体16の内側導体14のさらに内側に置くことで小型化し、難着火性機関においても良好な着火を示す高周波プラズマ点火装置を実現可能としている。
本発明では、中心電極11を内側導体14の内部に設置することで空間を有効利用して
小型化を図っている。
この時、絶縁体12の挿入によって中心電極11と内側導体14との絶縁性を向上させれば、体格を大きくすることなく、高周波の入力と高電圧の印加とによって燃焼室内の気体をプラズマ化して燃料室内の混合気の点火を行う高周波プラズマ点火装置1を実現することができる。
一方、本発明によらず、高周波を入力する同軸共振構造体と高電圧を印加する中心電極とを並列に並べた図7に比較例として示すような従来の高周波プラズマ点火装置1zの場合には、中心電極と同軸共振構造体の外側導体が並列に並ぶことより空間が有効に利用できず、小型化に限界がある。
なお、本実施形態において、内部導体14、外部導体15は、略円筒状に形成したものを示したが、本発明は、円筒状に限るものではなく、本発明の効果は、これらを楕円筒状や矩形筒状などの形状でも発揮される。
本発明の高周波プラズマ点火装置1では、特許文献1にあるような従来の点火装置のように、高周波を燃焼室内に放射するのではなく、同軸共振構造体16の先端に強電界を集中させ、中心電極放電部114と内側導体先端部145との間に放電を行うことでより低いエネルギでプラズマの発生を可能とすると共に、装置の小型化を実現可能としている。
図1〜図3を参照して本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置1の概要について説明する。なお、以下の説明において図の上側を基端側、下側、即ち、内燃機関の燃焼室側を先端側と称す。
点火プラグ10は、略長軸状に形成された中心電極11と、絶縁体12と、内側導体14と外側導体15とからなる同軸共振構造体16と、これらを一体的に内燃機関40に装着固定するハウジング13とによって構成され、中心電極11の先端に設けた中心電極放電部114と内側電極先端部145とのいずれか、又は両方を径方向に向かって突出させ、中心電極放電部114と内側導体先端部145との放電距離を短くしている。
中心電極11は、Ni、Cu、鉄鋼材料等の導電性金属材料を用いて略長軸状に形成されている。中心電極11の基端側には、高電圧電源30に接続される中心電極端子部110が形成されている。中心電極端子部110に接続して中心電極ステム111が形成され、中心電極接着層112を介して、中心電極ステム111よりも細径に形成した中心電極中軸113が接続され、さらに、中心電極中軸113の先端には外径方向に突出するように略平板状又は円錐台形状に形成された中心電極放電部114が接続されている。また、中心電極放電部114は、高耐熱性材料が用いられている。
さらに、中心電極接着層112はノイズを吸収するための抵抗層としても良い。中心電極放電部114は、点火プラグ10を内燃機関に装着したときに燃焼室内にその表面が露出するようになっている。
なお、本実施形態においては、中心電極中軸部113の外径φd113は、φ0.5mmに形成されている。
絶縁体12はアルミナ等の耐熱性絶縁材料を用いて中心電極11の外周を覆うように略筒状に形成されている。
中心電極端子部110に高電圧が印加されたときに、ハウジング13と中心電極端子部110との間でリークが起こらないようこの間の距離を離すべく絶縁体12の基端側には絶縁体頭部120が形成されている。
なお、表面積を大きくするためにコルゲート状に形成すれば絶縁体頭部120の長さを短くすることができる。
絶縁体頭部120の先端側に連なって絶縁体12をハウジング13内に係止すると共に燃焼室内の圧力が作用してもハウジング13から飛び出さないように絶縁体中腹が外径方向に拡径した絶縁体ハウジング係止部121が形成されている。
絶縁体ハウジング係止部121の先端側には中心電極中軸部113と内側導体14との絶縁を図る絶縁体内側導体内絶縁部122が形成され、その先端の絶縁体先端表面部123が燃焼室内に露出する構造となっている。
このような構成とすることによって、絶縁体12をハウジング13内に固定できるだけでなく、機関に装着し、実際の点火を実施して燃焼爆発により燃焼室内の圧力が高くなっり絶縁体12の先端に燃焼室内の高い圧力が作用しても、絶縁体12がハウジング13から抜け出すことなく、小型化を実現できるのである。
本実施形態において、絶縁体内側導体内絶縁部122の外径φd122は、φ3.0mmに形成されており、絶縁距離が1.25mm確保されている。このため、中心電極11と内側導体14との間に15kV程度の絶縁耐圧があり、安全率を考慮した十分な絶縁性が確保されている。なお、本発明において、絶縁体内側導体内絶縁部122の外径は、上記寸法に限定するものではなく、適用される機関に応じて適宜変更し得るものである。
ハウジング13は、導電性金属材料を用いて絶縁体12の外周を覆うように略筒状に形成されており、基端側は、シール部材、タルク等の絶縁性緩衝部材139等を介して絶縁体12を機密に保持固定するためのハウジング絶縁体加締め部130が形成され、絶縁体12の側面を保持するハウジング絶縁体保持部131が形成され、その先端側には絶縁体ハウジング係止部12を係止するために縮径されたハウジング絶縁体係止部132が形成されている。
さらに、内側導体14と外側導体15とによって構成される同軸共振構造体16の基底部を一体的に加締め固定するハウジング加締め部133が形成され、その先端側には、外側導体15を保持するべく、縮径されたハウジング保持部135が形成され、外周の基端側には、点火プラグ10を燃焼機関の壁面に螺結するためのハウジングナット部134が形成され先端側にはハウジング螺子部136が形成されている。ハウジング螺子部136は、M14又はM12の螺子径に形成されている。
内側導体14は、例えばCu等の導電性金属材料からなり、中心電極11と同軸に配設され、絶縁体内側導体内絶縁部122の外周を覆い、先端側に向かって伸びるように略筒状の内側導体筒状部144が形成されている。先端部には高融点のNi、Irなどの金属を使用しても良い。
内側導体14の基端側は、外側導体15の底部150に接続され、高周波RFを入力するための伝導線140よりアンテナとしての機能を有する内部導体14にマイクロ波を効率よく給電するために内側導体高周波入力部143にて直接結合されている。この結合位置はインピーダンスが整合する底部に近い位置である。例えば、本実施形態においては、底部より約1mmの位置に結合されている。
また、片側がアースに落ちているコイルなどを底部に置いて間接的にマイクロ波を供給する方法も考えられるがマイクロ波の伝送効率が悪くなる上に、実際の成形上、2mmほどの空間に精度よくコイルなどを配設することは極めて困難で、僅かな位置ずれによってマイクロ波が内側導体14に伝送されなくなる虞がある。
さらに、給電線140は、外部導体14と内部導体15との間の空間にて曲げた場合には、コイルの効果が加わり、インピーダンスが整合しなくなることがある。
そこで、本実施形態のように、給電線140は、可能な限り途中で曲げることなく外部導体15の側面の孔より内側導体14に向かってまっすぐに配線し、内部導体14の軸方向に対して、略直角な方向から繋げるのが望ましい。
これは、マイクロ波がプラグ10の上部より配線されることを考慮すると、90度に曲げる位置は、外部導体15中又は、ハウジング13中、若しくは、その外側で曲げることになる。
さらに、内側導体筒状部144の先端で内側導体先端部145が燃焼室内に露出する構造となっている。
なお、本実施形態では、内側導体14の先端位置よりも中心電極11の先端位置を基端側に引き込めるように、内側導体筒状部144は、中心電極中軸部113の長さよりも僅かに長く(約0.5mm)形成されている。
本発明のように、中心電極11の先端を基端側に窪ませておくと、高周波によってプラズマを形成しているときに、中心電極11の先端や絶縁体12の先端にプラズマが触れて冷却され効率が低下することを防ぐことができる。
さらに、このような構成とすることによって、内側導体14に入力された高周波が中心電極11側に進入するのを防ぐことができる。
中心電極11の長さと内部導体14の長さが同一であると、中心電極11に高周波が侵入し易くなり、これらの長さを変えておくと、高周波の中心電極11への侵入が低減されることが判明した。なお、点火プラグ10内でも、高電圧配送線33の途中でも良いが、中心電極11に至る配線の途中に高周波をカットするフィルタを挿入する構成としても良い。
高周波伝送線140は、外周が誘電体141で覆われ、さらにその外側が外側導線142で覆われた同軸ケーブルを構成し、高周波コネクタ24、同軸ケーブル23を介して外部に設けられた高周波電源20に接続されている。一般に、高周波伝送線140には、銅線が使用され、誘電体141にはポリエチレン等の可撓性材料が用いられ、外部導線142は、編組線と呼ばれる細い銅線を編んだものや金属箔が用いられている。なお、誘電体141の代わりに空気を誘電層としてもよい。この場合、高周波の伝送効率の向上を図ることが期待できる。
外側導体15は、例えばCu、Al、Fe等の導電性金属材料を用いて、内側導体14と同軸に配設され、内側導体14の基端側に接続され、先端側に向かって伸びるように、基端側が閉塞し先端側が開口する略有底筒状に形成されている。
外側導体基底部150は略円環状に形成され、中心電極11とは絶縁体12を介して絶縁性が保持され、内側電極14の基端側を固定している。
外側電極基底部150に接続して先端側に向かって伸びる外側導体151が形成されている。外側導体151の外周の一部には内径方向に向かって縮径した外側導体係止部152が形成され、ハウジング13のハウジング保持部135に当節保持されている。
さらに、外側導体先端部153は、点火プラグ10を内燃機関に装着したときに燃焼室内にその表面が露出するようになっている。
アンテナとして機能する内側導体14の長さは、入力される高周波RFの有効波長λの4分の1、又は、その奇数倍の長さであり、内側導体14に高周波RFが入力されたときに同調する。
本実施形態においては、例えば、高周波RFとして、例えば、周波数2.45GHz、波長λが122mmのマイクロ波を供給する場合、内部導体14は、波長λの4分の1、即ち、30.6mm程度、又は、その奇数倍に形成されている。
また、外部導体15の長さも、略波長λの4分の1で良いが、本実施形態においては、内部導体14を燃焼室400内に若干突き出させるために、外部導体15を内部導体14より1mmほど短くした。
また、本実施形態において外側導体15の内径φDは、φ8mmに形成されている。
本構造では、内側導体14の付け根の外側導体15の底部151に近い位置に設けた高周波入力部143にマイクロ波を給電し、内側導体14をアンテナとして機能させてマイクロ波を放出させる。
この時、内側導体14の先端部145の周囲が最も高周波の電圧振幅が大きくなる。外側導体15はマイクロ波を回りに広げることをなくし、アンテナ先と外側導体15の先端が近いため、内側電極14の先端部145に電界が集中しプラズマが発生する。
本実施形態においては、内側胴体14の基端側に外径方向に向かって張り出す鍔部146を形成し、外側胴体基底部150に係止させ、さらに、ハウジング絶縁体係止部132の外側に外径方向に向かって張り出すように形成されたハウジング鍔部137によって挟持され、シール部材138を介して加締め部133によって機密に加締め固定されているが、このような多層構造のみならず、内側導体14と外側導体15とを一体的に形成して
同軸を構成しても良い。
高周波プラズマ点火装置1は、図2に示すように、点火プラグ10と、高周波RFを発振する高周波電源20と、高電圧を印加する高電圧電源30と、内燃機関40の運転状況に応じて高周波電源20と高電圧電源30とを制御する電子制御装置ECU50とによって構成されている。
内燃機関40は、シリンダヘッド41と略筒状のシリンダ43とシリンダ43内を昇降するピストン44とによって燃焼室400が区画されている。シリンダヘッド41には、吸気筒410と排気筒420とが設けられ、吸気筒410は吸気バルブ411によって開閉され、排気筒420は排気バルブ421によって開閉されている。
シリンダヘッド41には、燃焼室400内に燃料を噴射する図略の燃料噴射弁が設けられ、ECU30によって燃料の噴射と停止とが制御されている。
本発明の点火プラグ10は、内燃機関40のシリンダヘッド41に設けられたプラグホール413内に収納保持されている。
高周波電源20は、車載バッテ等の直流電源60から供給される直流電流を高周波の交流に変換して発振する高周波発振回路21と、高周波発振回路21から発振された高周波を増幅する高周波増幅回路22とによって構成されている。内燃機関40の運転状況に応じてECU50から発信される高周波発振信号IRFにしたがって、高周波RFの電気エネルギが同軸ケーブルからなる高周波伝送線23を介して、高周波入力部143に入力される。
高電圧電源30は、直流電源60から供給される電圧を高電圧の二次電圧V2に昇圧する昇圧回路320と、ECU30から発信される点火信号IGtにしたがって昇圧回路32を駆動する駆動回路(イグナイタ)31とによって構成されている。中心電極端子部110には、コネクタキャップ331を介して二次電圧配送線33が接続され、高電圧電源30で発生した高電圧Vが印加される。
図3に本実施形態における高周波プラズマ点火装置1の等価回路の一例を示す。
本実施形態において高周波増幅回路22は、高周波発振回路21から発振される数mW程度の高周波を数W程度に増幅するプレアンプ220と、プレアンプ220によって増幅された高周波をさらに数10w〜300w程度にまで増幅するパワーアンプ221とによって構成されている。
パワーアンプ221には、Si半導体、SiC半導体、GaN半導体、ダイヤモンド半導体等のワイドバンドギャップ半導体を含む高周波パワーデバイスが用いられている。ワイドバンドギャップ半導体を用いた高周波パワーデバイスは、高周波特性が良好で、周波数変動を押さえつつ高周波を高出力に増幅できる。また、本発明で使用される高周波は、10mm〜1000mmの波長と300MHz〜30GHzの周波数とを有するマイクロ波であり、特に2〜4GHzのISMバンド帯域を用いるのが実用的である。
高電圧電源20は、いわゆるCDI型のイグナイタ31と昇圧回路32とによって構成されているが、本発明において、CDI型に限るものではなく、誘導型のイグナイタを用いても良い。
イグナイタ31は、直流電源60からのエネルギを蓄積するコンデンサ310と点火信号IGtにしたがって昇圧回路32に設けた点火コイル320の開閉を制御するスイッチング素子311とによって構成されている。
昇圧回路32は、昇圧コイル320と昇圧コイル320で昇圧された二次電圧Vを整流
する整流素子330と、点火ノイズを吸収するノイズ吸収抵抗331とによって構成されている。
昇圧コイル320は一次コイル321と二次コイル322とコア323とによって構成されている。イグナイタ31の開閉により昇圧コイル320内の磁界が変化し、二次コイル322に高電圧が発生する。
高圧電源30は本実施形態の高電圧電源に限定するものではなく、通常の火花点火プラグに高電圧を印加する高電圧電源と同様の構成が適宜採用し得る。
ただし、本発明において必要とされる二次電圧Vは、後述するように、10kV程度でよい。
高周波点火プラグ10の内側導体14と外側導体15とは、ハウジング13を介してエンジンヘッド41に接地状態となっており、中心電極11の中心電極放電部114と内側導体14の内側導体先端部145とは一対の放電電極をなしている。
図4を参照して、本発明の効果について説明する。内燃機関40の運転状況に応じてECU30から高周波発振信号IRFが発振されると、内側導体14に高周波RFが入力される。高周波の入力位置を内部導体14の底部とすることによって、インピーダンスの整合が図られ、内側導体14は高周波を発振するアンテナとして機能する。内部導体14の底部にマイクロ波を入力することより内部導体14の先端が高電位となる。内部導体14の回りに接地電位の外部導体15がある。このため、内側導体先端部145の近傍に最も電界強度が高くなる強電界が形成される。
加えて、ECU30からの点火信号IGtにしたがって中心電極11に高電圧Vが印加されると中心電極放電部114と内側導体先端部145との間に放電が発生させる。
高周波の入力による強電界の形成と放電とより、内側導体先端部145の近傍に高温のプラズマが発生し、燃焼室内の混合気に点火をすることができる。
本実施形態においては、中心電極放電部114が外径方向に向かって張り出すように形成され内側導体先端部145との距離は、通常のスパークプラグに比べて短い放電距離であるため放電空間の絶縁耐圧が低くなっており、放電空間の絶縁を破壊するための要求電圧が低くなっている。
また、発生するアーク放電は、絶縁体先端表面部123の表面を這うような沿面放電となるので、通常の点火プラグで行われる火花放電のような気中放電に比べて放電の開始される要求電圧をさらに低くできる。
加えて、中心電極放電部114が内側導体先端部145に比べて基端側に引き込んだ位置となっているため、中心電極放電部114の先端側表面と内側導体先端部145の内周縁と絶縁体先端表面部123によって区画された放電空間内でプラズマが発生し、その放電空間内の圧力が高くなり燃焼室400内に向かって噴射されるので、燃焼速度が高くなり、燃焼室内の混合気への着火性がさらに向上できる。
また、中心電極放電部145の位置を基端側に窪ませておくと、マイクロ波によってプラズマを形成しているときに中心電極11や絶縁体12の先端にプラズマが触れて冷却され効率が低下することを防ぐことができる。
このような構成とすることにより内側導体14の先端部145のさらに先端側でプラズマが発生するため、このような消炎作用によるエネルギの無駄が発生せず、より早期に燃焼成長するので極めて良好な着火性を示すのである
本発明の要部である点火プラグ10は、高電圧の印加される中心電極11と同軸構造管を構成する内側導体14と外側導体15とを同軸に配設することにより構造的に体格を小さくできる。
加えて、印加される二次電圧Vを10kV程度と通常のスパークプラグ(例えば、30kV)に比べて遙かに低くできるので、絶縁体12の肉厚を薄く形成しても十分な絶縁耐圧が得られるので、さらに細径にすることができ、搭載性に優れた高周波プラズマ点火装置1を実現できる。
また、本発明の高周波プラズマ点火装置1によって発生するプラズマ自体が容積的に大きな火炎核状のエネルギの塊であるため、通常の点火プラグのように火花放電に発生した放電アークが混合気の一部と反応して火炎核に成長するまでの燃焼開始時間が不要となり、プラズマの発生と同時に混合気の燃焼が開始され速やかに火炎の成長が進む。したがって難着火性の内燃機関の点火が実現可能となる。
さらに、点火プラグ10の体格を小さくできるだけでなく、プラズマを発生させるための高周波電源20の出力電力及び高電圧電源30の出力電圧Vを低くできるので、高周波電源20及び高電圧電源30の体格も小さくできる。
なお、本発明者等の鋭意試験により、本発明のように高電圧を印加する中心電極11と、高周波を入力する内側導体14と外側導体15とからなる同軸共振構造体16とを、絶縁体12を介して同軸に配設した場合にはハウジング螺子部137をM12まで小型化することが可能となった。
また、絶縁体12の絶縁体内側導体内絶縁部122の側面全体にわたり、内側導体14が形成され、中心電極放電部114が内側導体先端部145よりも基端側に引き込んだ位置にあるので、高周波が中心電極11内に伝送されることがない。
上記実施形態においては、内側導体14は、導電性材料を用いて絶縁体122の外周を覆うように略筒状に形成したが、導電性材料を用いてコーティング、メッキ、箔貼付、蒸着、薄膜形成等の方法で絶縁体内側導体内絶縁部122の側面の表面に内側導体層を形成しても良い。内側導体14の肉厚を薄肉化することができ、高周波プラズマ点火装置1のさらなる小型化が実現可能となる。
図5を参照して、本発明の第1の実施形態における高周波プラズマ点火装置の変形例として高周波プラズマ点火装置1aについて説明する。
本実施形態においては、上記実施形態と同様の構成に加えて、点火プラグ10aの内側導体14aの内側導体先端部145aを中心電極放電部114に向かって突出するように縮径してある。このように形成することによって、放電距離をさらに短くし、放電が開始されるための要求電圧Vをさらに低くできる。また、内側導体先端部145aの放電を発生させる部位が厚くなるので、耐久性の向上を図ることもできる。
図6を参照して本発明の第2の実施形態における高周波プラズマ点火装置1bの概要を説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を伏したので説明を省略する。
本実施形態においては、高電圧電源30は、図略の電源電圧を昇圧する昇圧回路32bと昇圧回路32bの駆動を制御する駆動回路31とからなり、高周波電源20は、直流電流を高周波の交流電流に変換する高周波発振回路21と、高周波発振回路21から発振された高周波を増幅する高周波増幅回路22とからなり、昇圧回路32bを構成する点火コイル320bの中心に、高周波電源20から発振された高周波を同軸共振構造体16bに伝送する高周波伝送線23bと、高周波伝送線23bの外周を覆う略筒状に形成された誘電体231と、さらにその周囲を覆う略筒状に形成された外側導線232と、を同軸に配設し、その外側に点火コイル320bを構成する略筒状に形成された中心コア323bと、その外側に巻回された二次コイル322bと、その外側に巻回された一次コイル321bと、を同軸に配設せしめ、これらを一体的に燃焼機関のプラグホール413内に収納してある。
本実施形態においても、実施形態と同様に、中心電極11bと絶縁体12bと内側導体
14bと外側導体15bとを同軸に配設して点火プラグ10bの体格を小さくし、中心電極放電部114と内側導体先端部145との距離を短くして、高周波の出力と放電電圧Vとを低くする点に加えて、高周波電源20から発振される高周波を伝送する高周波伝送線23の一部と高電圧電源30の一部とを同軸構造でシリンダヘッド41に設けたプラグホール413内に一体的に収納することにより、装置全体の体格を小さくし、高周波プラズマ点火装置1bの搭載性の向上を図るとことができる。
本実施形態における点火コイル32bは、少なくとも、中心に配設され先端側に向かって伸びる高周波伝送線23bと、高周波伝送線23bの外周を覆う略筒状に形成された誘電体231と、さらにその周囲を覆う略筒状に形成された外側導線232と、その外側に同軸に配設され略筒状に形成された中心コア323bと、さらにその外側に巻回された二次コイル323bと、さらにその外側に巻回された一次コイル321bとを含み、これらを一体的にプラグホール413内に収納する略筒状の点火コイルハウジング部324bによって構成されている。
中心コア323bは、硅素鋼板を軸方向に積層して略筒状としても良いし、硅素鋼板を径方向に積層して略筒状としても良い。
また、中心コア323bの一部を廃して外側導線232を磁性材料で形成し、中心コアとして用いることによりさらなる小型化を図ることもできる。
点火コイルハウジング部324bは、硅素鋼板を積層して外側コアとして構成しても良い。点火コイルハウジング部324bの基端側には、第1の螺子部137b1とナット部134bが設けられ、点火プラグ10bをプラグホール413内に固定すると共にプラグホール413の開口端を閉塞している。
高周波伝送線23bは、高周波コネクタ24b及び同軸ケーブルを介して、外部の高周波電源20に接続されている。
一次コイル321bには、一次電圧入力線301bを介して、外部の駆動回路31に接続されている。一次電圧入力線301bは絶縁体312によって点火コイルハウジング部324bとの絶縁が保持されている。
二次コイル322bには、二次電圧配送線33bが接続され、さらに整流素子330b、ノイズ吸収抵抗331bを介して中心電極11bに接続されている。
点火コイルハウジング部324bに延設して略筒状のハウジング13bが形成されている。ハウジング13bは、高周波伝送線23bと、二次電圧配送線33bと、外側導体15bと内側導体14bとからなる同軸共振構造体16bと、絶縁体12bと、中心電極11bとを一体的に収納保持する複数のハウジングブロック133b、135bとによって構成されている。
本実施形態においては、プラグホール413の内径φD413をφ24mm程度にまで縮小できる。また、一次コイル321b、二次コイル322b、内側コア323b、外側コア324bを同軸に配設し、プラグホール413内に収納することにより、電圧昇圧時のエネルギロスが小さくなり、コイル性能が向上し、さらなる小型化が可能となる。
なお、本実施形態においては、点火コイルハウジング部324bを金属で形成した例を示したが、絶縁性の樹脂で設けてもよい。
なお、内側を一次コイルとしても問題ないが、内側を二次コイルとした方が中心軸にある点火プラグの中心電極への接続が容易となる。
1 プラズマ点火装置
10 点火プラグ
11 中心電極
114 中心電極放電部(放電部)
12 絶縁体
13 ハウジング
14 内側導体
143 内側導体高周波入力部
144 内側導体筒状部
145 内側導体先端部
15 外側導体
153 外側導体先端部
16 同軸共振構造体(高周波発振部)
20 高周波電源
21 高周波発振回路
30 高電圧電源
31 高電圧駆動回路
32 昇圧回路
40 内燃機関
400 燃焼室
特開2010−1827号公報
「A Novel Spark−Plug for Improved Ignition in Engines With GasolineDirect Injection(GDI)」、 IEEE Trans. Plasma Sci. 33巻、1696頁−1702頁、 No.5、2005年10月

Claims (7)

  1. 高周波の発振と放電とによって機関燃焼室内の気体を高温のプラズマ状態にして機関燃焼室内に導入された圧縮空気と燃料との混合気を点火する高周波プラズマ点火装置であって、
    高周波の入力により高周波を発振する高周波発振部と、高電圧の印加により放電する放電部とからなる点火プラグと、該点火プラグに高周波を入力する高周波電源と、上記点火プラグに高電圧を印加する高電圧電源と、を具備し、
    上記点火プラグが、少なくとも、先端側が開口し、基端側が閉塞する略有底筒状に形成した外側導体と、該外側導体の底部に近い位置から高周波が入力される内側導体とを同軸に配設せしめた同軸共振構造体と、略長軸状に形成し、高電圧が印加される中心電極と、を具備し、
    上記内側導体を略筒状に形成すると共に、該内側導体の長さを高周波の波長の4分の1又はその奇数倍の長さに形成して、
    該内側導体の内側に、略筒状に形成した絶縁体を介して、略長軸状に形成した上記中心電極を同軸に配設せしめて、
    上記同軸共振構造体の先端と上記中心電極の先端とを上記機関燃焼室内に露出せしめたことを特徴とする高周波プラズマ点火装置。
  2. 上記燃焼室内に露出する上記中心電極の先端と上記内側導体の先端とのいずれか一方又は両方を径方向に突出せしめて上記中心電極の先端と上記内側導体の先端との距離を短くした請求項1に記載の高周波プラズマ点火装置。
  3. 上記内側導体の先端位置よりも上記中心電極の先端位置を基端側に引き込めた請求項1又は2に記載の高周波プラズマ点火装置。
  4. 高周波の発振と放電とによって機関燃焼室内の気体を高温のプラズマ状態にして機関燃焼室内に導入された圧縮空気と燃料との混合気を点火する高周波プラズマ点火装置であって、
    高周波の入力により高周波を発振する高周波発振部と、高電圧の印加により放電する放電部と、を具備する点火プラグと、該点火プラグに高周波を入力する高周波電源と、上記点火プラグに高電圧を印加する高電圧電源と、を具備し、
    上記高電圧電源は、電源電圧を昇圧する昇圧回路と該昇圧回路の駆動を制御する駆動回路とからなり、
    上記高周波電源は、直流電流を高周波の交流電流に変換する高周波発振回路と、該高周波発振回路から発振された高周波を増幅する高周波増幅回路とからなり、
    上記昇圧回路を構成する点火コイルの中心に、
    上記高周波電源から発振された高周波を上記点火プラグに伝送する高周波伝送線と、
    その周囲を覆う略筒状に形成された外側導線と、を同軸に配設し、
    その外側に上記点火コイルを構成する略筒状に形成された中心コアと、
    その外側に巻回された一次コイルと、二次コイルと、を同軸に配設せしめ、
    これらを一体的に上記燃焼機関のプラグホール内に収納したことを特徴とする高周波プラズマ点火装置。
  5. 上記点火プラグが、少なくとも、先端側が開口し、基端側が閉塞する略有底筒状に形成した外側導体と、該外側導体の底部に近い位置から高周波が入力される内側導体とを同軸に配設せしめた同軸共振構造体と、略長軸状に形成し、高電圧が印加される中心電極と、を具備し、
    上記内側導体を略筒状に形成すると共に、該内側導体の長さを高周波の波長の4分の1又はその奇数倍の長さに形成して、
    該内側導体の内側に、略筒状に形成した絶縁体を介して、略長軸状に形成した上記中心電極を同軸に配設せしめて、
    上記同軸共振構造体の先端と上記中心電極の先端とを上記機関燃焼室内に露出せしめた請求項4に記載の高周波プラズマ点火装置。
  6. 上記燃焼室内に露出する上記中心電極の先端と上記内側導体の先端とのいずれか一方又は両方を径方向に突出せしめて上記中心電極の先端と上記内側導体の先端との距離を短くした請求項4又は5に記載の高周波プラズマ点火装置。
  7. 上記内側導体の先端位置よりも上記中心電極の先端位置を基端側に引き込めた請求項4ないし6のいずれか1項に記載の高周波プラズマ点火装置。
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