JP2011150244A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下地変化とセンサ窓汚れを切り分けて、センサ窓汚れを適切に検知する。
【解決手段】光学式センサ41は、発光部10側から単一偏光光を、センサ窓を通して像担持体表面に照射する。このとき、像担持体表面とセンサ窓に付着したトナー表面とで反射された光を、第1受光用偏光フィルタ1を通してP波の受光部11で受光すると共に、第2受光用偏光フィルタ2を通してS波の受光部12が受光する。前記制御部は、センサ窓にトナーが付着していない状態で光学式センサ41により検出したP波及びS波の値を、画像形成処理を行った後の状態で、光学式センサ41により検出したP_中間転写体のP波の値とS_中間転写体のS波の値とを比較し、P_中間転写体の検出値が減少したときに、センサ窓がトナーによって汚れたと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、濃度センサの汚れを検知可能に構成した画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式で画像形成処理行う複写機、プリンタ等の画像形成装置では、連続出力される成果物の濃度を一定に保つ必要がある。この為、画像形成装置では、赤外発光素子(LED等)から成る発光部と、フォトダイオードから成る受光部とで構成された光学式センサ(以後、濃度センサと呼ぶ)を備える画像濃度制御手段が利用されている。
この画像濃度制御手段には、例えば、プリンタが中間転写体上にあるタイミングで未定着のトナーパッチを形成する。そして、このトナーパッチを中間転写体近傍に配置された濃度センサが読み取って濃度を検出し、その検出された濃度に基づいて、プリンタの画像処理部が、プリンタに送信する成果物のデジタル信号を補正する手段がある。
また、画像濃度制御手段には、濃度センサで検出されたトナーパッチの濃度に基づいて、現像バイアス、帯電バイアス、露光量等を補正する手段もある。このような画像濃度制御手段では、濃度センサによるトナーパッチの濃度検出が必須となる。
このように用いられる濃度センサには、図1に例示するように構成されたものがある。この濃度センサは、LEDなど発光素子からなる発光部10と、フォトダイオードなど受光素子からなる受光部11及び受光部12とを備える。さらに、この濃度センサは、発光部10で発光されて照射される光を単一偏光光とする投光用偏光フィルタ13を備える。
この濃度センサは、検知対象物表面にて反射された光から、投光用偏光フィルタ13を通じて得られた単一偏光光と平行方向の偏光光を抽出する第1受光用偏光フィルタ1を備える。この濃度センサは、第1受光用偏光フィルタ1、第2受光用偏光フィルタ2、発光部10、受光部11、12及び投光用偏光フィルタ13を覆う光学ユニットホルダ14を備える。
この濃度センサに用いる発光部10は、中間転写体の法線に対して一定の角度で配置されており、中間転写体上に光を照射する構成となっている。
このように構成された濃度センサの受光部11が検出する光は、第1受光用偏光フィルタ1を通し、さらに投光用偏光フィルタ13を通して得られた単一偏光光と平行方向の偏光光であって、一般にP波と呼ばれている。
一方、濃度センサの受光部12が検出する光は、第2受光用偏光フィルタ2を通し、さらに投光用偏光フィルタ13を通して得られた単一偏光光と直行方向の偏光光であって、一般にS波と呼ばれている。
この濃度センサでは、トナーパッチ濃度を、発光部10よりトナーパッチに向けて照射され、受光部11及び12にて受光され検出された光のP波及びS波に基づいて算出する。
この濃度センサでは、トナーパッチにて反射され受光部11にて検出されるP波が、図2に示すように、トナー粒子からのP波成分と、トナー粒子間に露出する中間転写体表面からのP波成分との両者を含んでいる。これをP(中間転写体表面+トナー粒子)とする。
このうち、トナー粒子間に露出する中間転写体表面からのP波成分は、以下のようにして求める。
ここで、P(中間転写体表面)は、下記式によって算出される。
P(中間転写体表面)=P(中間転写体表面+トナー粒子)−P(トナー粒子)=P(中間転写体表面+トナー粒子)−k×S(トナー粒子) (式01)
ここで、P(トナー粒子)は、トナー粒子からのP波成分、
S(トナー粒子)は、トナー粒子からのS波成分、
kは定数である。
(式01)では、トナー粒子からのP波成分と中間転写体表面からのP波成分の両者を含んだP波から、トナー粒子からのP波成分を差し引き、中間転写体表面からのP波成分を得ている。
この(式01)では、トナー粒子からのP波成分は、トナー粒子からのS波成分の定数倍(k倍)であると仮定する。ここで、定数kは、中間転写体上にトナー粒子を、中間転写体表面が露出しない程度に敷き詰めた状態で、濃度センサにて検出したP波とS波の比によって得られる定数である。
この(式01)では、P(中間転写体表面)を、P(中間転写体表面+トナー粒子)からk倍のS(トナー粒子)を差し引くことで中間転写体表面からのP波成分として算出している。
(式01)で得られる値は、トナーパッチ濃度が濃くなるにつれ、トナー粒子間に露出する中間転写体表面の面積が減っていく為、小さくなっていく。よって(式01)の値によって、トナーパッチの濃度の検出が可能となる。
また、このような画像濃度制御手段を備えるプリンタ内では、スリーブ、感光ドラム、中間転写体等から飛散したトナーが濃度センサの周囲を浮遊している(以後、飛散トナーと呼ぶ)。このようなプリンタは、飛散トナーの一部が、光学ユニットホルダの表面(以後、センサ窓と呼ぶ)に付着し、受光部11、12が検出するP波およびS波に対して影響を与える場合がある。
このようなプリンタは、例えば図3に示すように、同一対象物について、受光部11、12が検出するP波およびS波が、センサ窓に付着した飛散トナーの量に応じて変化する。
この図3では、横軸がセンサ窓に付着した飛散トナーの濃度(センサ窓に付着した量)を示しており、縦軸が受光部11、12で検出するP波およびS波を示している。この図3から理解されるように、センサ窓に飛散トナーが付着した場合には、付着前と比較して、P波およびS波が変化する。
このようにP波およびS波が変化すると、トナーパッチ濃度は、(式01)で誤って算出され、濃度センサによるトナーパッチ濃度の読み誤りが起き、画像濃度制御を正確に行えなくなる。よって、画像濃度制御を正確に行うには、センサ窓に飛散トナーが付着することを抑制する必要がある。
このため、画像形成装置には、センサ窓に付着した飛散トナーを直接除去する為に、ブラシなどの清掃部材を設け、センサ窓に付着した飛散トナーを清掃するものもある。
しかし、飛散トナーが付着している、いないに関わらず、定期的にセンサ窓の清掃を行う場合には、清掃部材によりセンサ窓が傷つけられ、受光部11、12に入射するP波及びS波を変化させる場合がある。例えば、飛散トナーがセンサ窓に付着しない状態で清掃を行うと、図4に示すように、センサ窓は、清掃部材により傷つけられて透過率が下がり、対象物からのP波およびS波が減衰していく。
このため、センサ窓の清掃は飛散トナーがセンサ窓に付着したタイミングでのみ、実行することが望ましい。そこで、センサ窓に飛散トナーが付着したタイミング(以後、センサ窓汚れと呼ぶ)を検知し、検知された場合のみ、清掃を実行することが必要となる。
そこで、従来の濃度センサを備えたプリンタでは、像担持体表面を濃度センサで読み取り、濃度センサからの出力に基づいてセンサ窓汚れを検知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また従来の濃度センサを備えたプリンタでは、像担持体表面および像担持体上に形成したトナーを濃度センサで読み取り、その出力に基づいて、センサ窓汚れを検知する方法が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2002−214851号公報 特開平10−319652号公報 特開平11−194555号公報
しかしながら、前述した像担持体表面を濃度センサで読み取り、濃度センサからの出力に基づいてセンサ窓汚れを検知する方法では、像担持体上表面状態の変化(以後、下地変化と呼ぶ)による誤差を生じる場合がある。すなわち、濃度センサからの出力を変化させる(センサ窓汚れ以外の)もうひとつの要因である下地変化を生じている場合には、濃度センサが下地変化を検知してしまい、適切にセンサ窓汚れを検知できなくなるという問題があった。
また、像担持体上に形成したトナーを濃度センサで読み取り、その出力に基づいて、センサ窓汚れを検知する方法では、下地変化の影響を受けることなくセンサ窓汚れを検知することが可能である。しかし、この方法では、検知を実行するにあたり、像担持体上にトナーを形成する必要があるので、検知のためだけにトナー像を形成せねばならないので、無駄なトナーの消費量が増加し、時間もかかるという問題があった。
本発明の目的は、下地変化とセンサ窓汚れを切り分けた上で、センサ窓汚れを適切に検知し、センサ窓が汚れた場合のみ、センサ窓に付着したトナーを清掃するようにして、清掃によるセンサ窓の傷つきを抑制する。これにより、トナーパッチ濃度の検出精度が低下することを抑制可能な画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、電子写真方式により画像形成処理を行う際に出力画像の濃度補正を行うための光学式センサと、制御部とを備えた画像形成装置において、前記光学式センサは、投光用偏光フィルタによって単一偏光光とした光を、透明部材を通して像担持体表面に照射する発光部と、前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光と前記センサ窓に付着したトナーにて反射された光を、第1受光用偏光フィルタを通して得られた単一偏光光と平行方向の偏光光であるP波を受光する第1の受光部と前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光及び前記センサ窓に付着したトナーにて反射された光を、第2受光用偏光フィルタを通して得られた単一偏光光と直交方向の偏光光であるS波を受光する第2の受光部とを有し、前記制御部は、前記光学式センサの前記センサ窓に前記トナーが付着していない状態のときに前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記P波の強度であるP_REFを第1の基準値として、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記S波の強度であるS_REFを第2の基準値として記憶手段に記憶し、画像形成処理を行った後の状態で前記像担持体表面から検出した、前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のP波の強度を第1の検出値として算出し、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のS波の強度を第2の検出値として算出し、前記第1の基準値と前記第1の検出値を比較すると共に、前記第2の基準値と前記第2の検出値を比較し、少なくとも、前記第1の基準値と前記第1の検出値との差分が所定値以上減少したときに、前記光学式センサの前記センサ窓が前記トナーによって汚れたと判定する判定基準を持つよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、下地変化とセンサ窓汚れを切り分けた上で、センサ窓汚れを適切に検知できる。このため、センサ窓が汚れた場合のみ、センサ窓に付着したトナーを清掃するようにして、清掃によるセンサ窓の傷つきを抑制できる。これにより、画像形成装置で、トナーパッチ濃度の検出精度が低下することを抑制できるという効果がある。
本発明の画像形成装置の実施の形態に用いて好適な濃度センサの概略説明図である。 従来のトナーパッチにて反射され、濃度センサ内受光部にて検出されるP波の概略説明図である。 同一対象物について、濃度センサ内の受光部が検出するP波およびS波の出力と、センサ窓に付着した飛散トナーの量との関係を示す説明線図である。 濃度センサのセンサ窓が清掃部材により傷つけられることの説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部概略説明図である。 本発明の画像形成装置の実施の形態に用いて好適な光学式センサで、センサ窓に付着したトナーを検出した状態を示す概略説明図である。 従来の光学式センサの比較例を示す概略説明図である。 従来の光学式センサで、センサ窓に付着したトナーの検出が困難であることを示す概略説明図である。 光学式センサを清掃するための清掃部材を設けた濃度検出手段を示す概略説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における、制御部を備えた画像処理部を示すブロック図である。 光学式センサのセンサ窓にCMYトナーが付着したときのP_中間転写体の検出値と、S_中間転写体の検出値との関係を示す説明線図である。 光学式センサのセンサ窓にトナーが付着したときに、P_中間転写体の検出値が減少するメカニズムを示す概略説明図である。 光学式センサのセンサ窓にトナーが付着したときに、S_中間転写体が増加するメカニズムを示す概略説明図である。 光学式センサのセンサ窓にトナーが付着したときにおける、P_中間転写体の検出値と、S_中間転写体の検出値との変化の関係を示す説明線図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるセンサ窓汚れ検知処理の動作手順を示すフローチャートである。 光学式センサのセンサ窓に黒トナーが付着したときにおける、P波S波の変化の関係を示す説明線図である。 中間転写ベルト表面の光沢変化に伴う、光学式センサで検出されるP_中間転写体の検出値と、S_中間転写体の検出値との変化の関係を示す説明線図である。
(第1実施の形態)
以下、本発明の画像形成装置における第1実施の形態に係わる電子写真方式のカラー画像形成装置について図面を参照しながら説明する。
(画像形成部の説明)
本第1実施の形態に係わる画像形成装置は、中間転写ベルト27(像担持体)を使用したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色タンデム方式のカラー画像形成部を備える。このタンデム方式の画像形成部は、各色に対応するレーザ光源24Y(イエロー用)、24M(マゼンタ用)、24C(シアン用)、24K(ブラック用)と、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kとを備える。これらのレーザ光源24Y、24M、24C、24Kは、それぞれ図示しない原稿読取部からのデジタル信号に基づいて発光し、各々対応する一次帯電器23で均一に帯電された感光ドラム22に静電潜像を形成する。
各感光ドラム22は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成されており、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転される。この駆動モータは、各感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させるように構成されている。各感光ドラム22に形成された静電潜像は、それぞれ対応する現像器26によりトナー像によって可視化される。
この画像形成部は、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える。各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。
各感光ドラム22Y、22M、22C、22K上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト27に転写される。この中間転写ベルト27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転と同期して時計周り方向に回転する。
この中間転写ベルト27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、この接触部で感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに形成されたトナー像が中間転写ベルト27に1次転写される。本実施の形態に係わる中間転写ベルト27は、周長895mmのポリイミド製の単層樹脂ベルトとして構成されている。また、この中間転写ベルト27は、ベルトの抵抗調整のために適量のカーボン微粒子を樹脂内に分散し、表面が黒色で平滑性が高く光沢性を有するように構成する。この中間転写ベルト27の回転速度は、プロセススピードと同じ246mm/secに設定されている。
この中間転写ベルト27上に1次転写されたトナー像は、転写手段28によって給紙部110から搬送されてきた記録材21に2次転写される。すなわち、中間転写ベルト27上の多色トナー像は、中間転写ベルト27と転写手段28のローラとで記録材21を狭持して搬送する動作により、記録材21上に中間転写ベルト27の多色トナー像が2次転写される。このように記録材21に2次転写されたトナー像は、定着部30で熱定着処理が施されて出力される。
次に、上述した画像形成部で用いられる、中間転写ベルト27の表面状態を検知するための光学式センサ41(以下、センサ41とする)について説明する。この光学式センサ41は、図5に示すように、濃度検出手段100の一部を構成するものであり、中間転写ベルト27の表面状態(像担持体表面)を検知するため、一次転写部の下流に配置されている。
この光学式センサ41は、図1に示すように構成されている。この光学式センサ41は、赤外光を発するLEDなど発光素子からなる発光部10と、フォトダイオードなど受光素子からなる受光部(第1の受光部)11及び受光部(第2の受光部)12とを備える。さらに、この光学式センサ41は、発光部10で発光された光を単一偏光光として照射するための投光用偏光フィルタ13を備える。
この光学式センサ41は、検知対象物表面にて反射された光から、投光用偏光フィルタ13を通じて得られた単一偏光光と平行方向の偏光光を抽出する第1受光用偏光フィルタ1を備える。この光学式センサ41は、投光用偏光フィルタ13を通じて得られた単一偏光光と直交方向の偏光光を抽出する第2受光用偏光フィルタ2を備える。
この光学式センサ41は、第1受光用偏光フィルタ1、第2受光用偏光フィルタ2、発光部10、受光部11、受光部12、投光用偏光フィルタ13を覆う光学ユニットホルダ14を備える。
この光学ユニットホルダ14は、発光部10から出射された光束を透過し、検知対象物表面で反射された光束を透過して受光部11、受光部12側へ入射させるように配置された、透明部材である透明ガラス製のセンサ窓を備える。
また、この光学式センサ41は、図6に示すように、光学ユニットホルダ14のセンサ窓に付着したトナーを検出可能に構成されている。すなわち、この光学式センサ41は、光学ユニットホルダ14のセンサ窓の表面(透明部材表面)にトナーが付着した場合、受光部11、12により、発光部10から照射されトナー表面にて反射された光束を検出可能に構成されている。
なお、上述したセンサ窓である透明部材表面に付着したトナーを検出可能な光学式センサ41の構成を明確にするため、センサ窓に付着したトナーを検出不能な光学式センサの比較例について、図7及び図8により説明する。
この図7及び図8に示す濃度センサは、光学ユニットホルダ24内で、発光部20から光学ユニットホルダ24のセンサ窓の表面までの光路がシールド部材28で覆われた構造となっている。また、この濃度センサでは、受光部21及び受光部22から光学ユニットホルダ24のセンサ窓の表面までの光路が、シールド部材29で覆われた構造となっている。
このように構成された濃度センサでは、光学ユニットホルダ24のセンサ窓の表面にトナーが付着した場合でも、発光部20から出射されトナー表面にて反射された光束が、受光部21及び受光部22にて検出されることがない。この比較例に示すような構成を持った濃度センサは、本実施の形態に係わる画像形成装置でトナー汚れ検知を行うために利用するのに適さない。
次に、光学式センサ41及び清掃部材120を備えた濃度検出手段について、図9を参照して説明する。
この濃度検出手段100は、中間転写ベルト27の搬送方向に直交する方向に沿って配置された矩形梁状の保持部材133を備える。この保持部材133には、その中間転写ベルト27と平行に対向するように配置された側面における、中間転写ベルト27の幅方向中央に対応する位置に、光学式センサ41を配置する。このように配置された光学式センサ41は、そのセンサ窓41−1、41−2が中間転写ベルト27に向くように設置されることになる。
この濃度検出手段100では、保持部材133の光学式センサ41を配置した側面の長手方向に隣接して、センサ窓41−1、41−2を、トナーを除去するように清掃するための清掃部材120を装着する。この清掃部材120は、移動ベース121と移動ベース121に貼着した摺接部材122とを備えている。摺接部材122は、センサ41の窓41−1、41−2に傷を着け難い柔らかい素材、例えばフェルトのような素材でトナーを除去可能に形成され、移動ベース121の、保持部材133に対向する前面に貼着して配置されている。
この清掃部材120は、駆動機構150によって保持部材133の長手方向に沿って移動操作可能に装着されている。この駆動機構150は、ベルト搬送方向機構と同様に構成する。このため駆動機構150は、駆動源として正逆回転可能なモータ151を備えている。
このモータ151は、保持部材133の一方の端部に配置されており、モータ151の出力軸151aに、駆動プーリ152が固定されている。また、この駆動プーリ152と対をなす従動プーリ153が、保持部材133の他方の端部に配置されている。
これら駆動プーリ152と従動プーリ153との間には、ワイヤ155を掛け渡し、ワイヤ155の一端を移動ベース121の左側面に連結し、他端を移動ベース121の右側面に連結する。これにより、ワイヤ155と移動ベース121とが一体となって、全体が、移動ベース121を介して無端ベルト状に構成されて搬送用機構が構成される。
このように構成された搬送用機構は、モータ151を駆動して、駆動プーリ152を矢印R1方向に回転することにより、清掃部材120を矢印K1方向に移動走行させる。また、この搬送用機構では、モータ151を反転駆動して、駆動プーリ152を矢印R2方向に回転することにより、清掃部材120を矢印K2方向に移動するようになっている。
この際、清掃部材120は、作動位置(図の点線)S1と退避位置(同図の実線)S2との間を移動することになるが、その移動ストロークは、他の部材の構成、配置等を考慮して適宜に定めるものとする。また、清掃部材120は、作動位置S1を往復移動する際に、摺接部材122が前記濃度検出手段100のセンサ41の窓表面上を摺動することによってセンサ41の窓表面を清掃する。
なお、清掃部材120の停止、移動の制御は、例えば、モータ151の回転角度を検出するロータリ式のエンコーダや、清掃部材120の位置を検出する位置センサ(不図示)を利用して制御部(後述するCPU51)が行う。
この制御部が行う清掃時の制御では、まず制御部が、モータ151を駆動制御して駆動プーリ152を矢印R1方向に回転させることにより、退避位置S2に待機している清掃部材120を矢印K1方向に移動させる。この清掃動作では、清掃部材120が作動位置S1に移動する際に、摺接部材122がセンサ窓に摺接されて、センサ窓表面に付着していたトナー等の異物が取り除かれる。この後、制御部は、モータ151を逆転駆動制御して駆動プーリ152をR2方向に逆転することにより、清掃部材120を矢印K2方向に移動させて、元の退避位置S2に復帰させる。
次に、本実施の形態に係わる画像形成装置の画像処理部について図10に示すブロック図によって生成する。この画像形成装置の制御部として機能するCPU51は、ROM52に保持された制御プログラムに基づき、RAM53(記憶手段)をワークメモリに使用して、画像形成装置の各構成を統括的に制御するよう構成されている。
この画像形成装置では、センサ窓が一定量以上のトナーによって汚れたか否かを判定するためのデータを得るため、プリンタ電源ON直後、光学式センサ41を利用して中間転写ベルト27の表面状態を検知する。
このため、制御部は、中間転写ベルト27をトナーが乗っていない状態で回転させるよう制御する。このとき、光学式センサ41は、回転する中間転写ベルト27の表面を一周分読み取り、そのデータをCPU51へ送信する。データを受信したCPU51は、受光部11及び受光部12にて得られた反射光のP波及びS波について、1周の平均値を求める。そして、CPU51は、算出されたP波の強度及びS波の強度についての1周の平均値を、P_REF(第1の基準値)及びS_REF(第2の基準値)として、RAM(記憶手段)53に記憶させる。
また、CPU51は、プリンタが画像形成処理をして一定枚数以上出力したことを検知した場合に、ジョブの終了を待って中間転写ベルト27を空回転させるよう制御する。さらに、CPU51は、この状態で光学式センサ41に対し、回転する中間転写ベルト27の表面を1周分、読み取らせるよう制御する。
そして、CPU51は、光学式センサ41が検出したデータから算出した第1の検出値としてのP波の1周平均値(P_中間転写体検出値)と、RAM53に記憶されているP_REFとを比較する。これと共に、CPU51は、光学式センサ41が検出したデータから算出した第2の検出値としてのS波の1周平均値(S_中間転写体)と、RAM53に記憶されているS_REFとを比較する。
そして、例えば、P波の1周平均値(P_中間転写体)とRAM53に記憶されているP_REFとの差分が所定値(実験等で求められた汚れ基準の値)以上である場合に、汚れたと判定する。同様に、例えば、S波の1周平均値(S_中間転写体)とRAM53に記憶されているS_REFとの差分が所定値(実験等で求められた汚れ基準の値)以上である場合に、汚れたと判定する。これによりCPU51は、センサ41のセンサ窓が一定量以上のトナーによって汚れたか否かを判定する。
そして、CPU51は、一定量以上のトナーによって汚れたと判定した場合に、清掃部に対し、横方向のスライド動作を実行させ、センサ表面を清掃させる制御を実行する。
次に、CPU51が、P_中間転写体(値)、S_中間転写体(値)、P_REF、S_REFから、センサ41のセンサ窓汚れを判定する詳細について説明する。
CPU51は、P_中間転写体(値)、S_中間転写体(値)、P_REF、S_REFから、センサ41が(トナーによって)センサ窓汚れを起こしたのか、中間転写ベルト27表面の光沢変化が発生したのかを切り分ける。
一般に、中間転写ベルト27は、使用され始めてから使用寿命が来るまでの間、表面の光沢が徐々に上昇する。これに伴い、中間転写ベルトの1周平均出力のP_中間転写体及びS_中間転写体の値は、図17に示すように単調に増加していく。
この現象は、2次転写後、中間転写ベルト27に残ったトナーを回収するクリーニング機構において、短時間クリーニングブレードに留まったトナー、外添剤、キャリア等が、回転する中間転写ベルト27を研磨する。このようにして中間転写ベルト27の表面が磨かれて表面光沢が増加していくためであると考えられている。
なお、上述のように、本実施の形態に係わる画像形成装置では、中間転写ベルト27の光沢が使用と共に増加する傾向にある。しかし、使用するトナー、外添剤、キャリアの粒径や硬さが相異するものを用いる画像形成装置では、中間転写体ベルト27表面を極端に研磨し、傷が発生し、逆に表面光沢が減少していく場合もある。
一方、トナーによるセンサ窓汚れを生じた場合には、光学式センサ41が検出するP_中間転写体、S_中間転写体の検出値が、中間転写体ベルト27表面の光沢変化の場合と比較して、大きく変化する。例えば、図11に示すように、CMYトナーが付着した場合には、少量のトナー付着であっても、P_中間転写体の検出値が大きく減少し、S_中間転写体の検出値が大きく増加する。
このようにP_中間転写体の検出値が減少するメカニズムは、図12に示す通りである。すなわち、光学ユニットホルダ14のセンサ窓の表面にトナーが付着した場合には、発光部10から出射された光束が中間転写ベルト27へ向かう光量が制限される。これと共に、光学ユニットホルダ14のセンサ窓に付着したトナーで反射され受光部へ向かう光量は増加する。
しかしながらセンサ窓に付着したトナーから得られるP波は、中間転写ベルト27から得られるP波に較べて小さい。このため、結果として、P_中間転写体の検出値は、センサ窓に付着したトナー付着によって、P_REFよりも、減少される。
一方、S_中間転写体の検出値が増加するメカニズムは、図13に示す通りである。すなわち、光学ユニットホルダ14のセンサ窓の表面にトナーが付着した場合には、発光部10から出射された光束が中間転写ベルト27で反射して受光部で検出されるS波の検出値が小さくなる。このため、中間転写ベルト27で反射したS波の検出値よりも、光学ユニットホルダ14のセンサ窓の表面に付着したトナーで反射されて受光部で検出されるS波のほうが大きくなる。その結果として、S_中間転写体の検出値は、S_REFよりも、増加することになる。
以上の原理を利用して、CPU51は、P_中間転写体の検出値が大きく減少し、かつS_中間転写体の検出値が大きく増加したタイミングを、トナーによる光学ユニットホルダ14のセンサ窓汚れ有りと判定する。すなわち、CPU51は、P_中間転写体の検出値が所定値以上減少し、かつS_中間転写体の検出値が所定値以上増加したタイミングを、トナーによる光学ユニットホルダ14のセンサ窓汚れ有りと判定する。これによりCPU51は、中間転写ベルト27の表面光沢変化に影響されること無く、光学ユニットホルダ14のセンサ窓汚れが生じたことを適切に検出できる。
また、本実施の形態に係わる画像形成装置では、上述の原理を利用して、下記式を判定基準として利用することにより、光学ユニットホルダ14のセンサ窓汚れの有無を判定することが可能である。
本実施の形態においては、変化量として、P_THおよびS_THを設定し、
P_TH=P_REF×0.25
S_TH=S_REF×0.25 (式02)
と定義し、
P_REF−P_中間転写体 > P_TH
かつ
S_中間転写体―S_REF > S_TH (式03)
となった場合、センサ窓汚れが発生したと判定する。
なお、(式02)においてP_THおよびS_THを定義する際に用いた係数0.25は、本実施の形態の画像形成装置において、トナーパッチ濃度読み誤りに対する許容量として設定し、決定されたものである。本実施の形態の画像形成装置では、本係数をトナーパッチ濃度読み誤りに対する許容量として別途設定し、異なる係数を用いても良い。
また、トナーの色が黒の場合には、P波、S波の変化の様子が図11と異なる傾向をもつ。付着するトナーが黒トナーの場合、図16のように、P波は大きく変化する一方、S波はほぼ変化しない傾向を持つ。この傾向は、黒トナーの持つ、分光波長特性によるものである。これを踏まえ、(式03)に加えて
P_REF−P_中間転写体 > P_TH
かつ
|S_中間転写体―S_REF| < S_TH * 0.1 (式04)
となった場合に、センサ窓汚れ、特に黒トナーによる汚れが発生したと判定するようにしても良い。これによって、トナーの色によらず、センサ窓汚れを検出することができる。
なお、上式(式04)において、係数0.1に関しては(式03)同様、トナーパッチ濃度読み誤りに対する許容量として設定し、決定されたものである。なお、本実施の形態の画像形成装置では、上式(式04)における係数0.1をトナーパッチ濃度読み誤りに対する許容量として別途異なる値に設定し、異なる係数を用いても良い。
次に、上述した本実施の形態に係わる図6に示すセンサ41の特性を図7に示す比較例のセンサと対比して説明する。図7に示す比較例のセンサでは、センサ窓汚れが発生した際、図14に示すようなP_中間転写体及びS_中間転写体(検出値)の変化が発生する。このような変化は、受光部11および受光部12へ入ってくる中間転写ベルト27表面からのP波及びS波が、センサ窓に付着したトナーによって減衰させられるために生じるものである。
図7に示す比較例のセンサでは、中間転写体ベルト27表面の光沢変化が増加傾向にある場合、P_中間転写体の検出値がセンサ窓汚れによって減少され、かつ中間転写体ベルト27表面の光沢変化によって増加傾向となる。このため、P_中間転写体の検出値は、センサ窓汚れと中間転写体ベルト27表面の光沢変化とが互いに相殺されるため、P_中間転写体の検出値の変動を検知しにくくなる。
一方、S_中間転写体におけるS_中間転写体の検出値は、センサ窓汚れによって減少し、かつ中間転写体ベルト27表面の光沢変化によって増加するので、互いに相殺され、変動が検知されにくくなる。
ただし、図7に示す比較例のセンサでは、中間転写ベルト27表面の光沢変化が減少傾向にある場合、P_中間転写体の検出値がセンサ窓汚れによって減少し、かつ中間転写体ベルト27表面の光沢変化によって減少する。このため、P_中間転写体の検出値の変動は、相互に重畳されて増幅されるので検知されやすい。
一方、S_中間転写体の検出値の変動は、センサ窓汚れによって減少し、かつ中間転写体ベルト27表面の光沢変化によって減少し、相互に重畳されて増幅されるので検知されやすくなる。
しかしながら、中間転写ベルト27の表面光沢変化は、増加傾向となるか減少傾向となるかを予測することが困難である。よって、図7に示すように構成されたセンサ41は、一方の現象(光沢減少)でセンサ窓汚れを検知しやすく、もう一方の現象(光沢増加)でセンサ窓汚れを検知しにくくなるので、センサ窓汚れ検知システムとして適さない。これに対して、本実施の形態に係わる図6に示す光学式センサ41は、中間転写体ベルト27表面の光沢変化に影響されないので、センサ窓汚れ検知システムに利用して好適なものであることが理解される。
次に、本実施の形態に係わる画像形成装置において、トナーによるセンサ窓汚れの検出用の構成と兼用される光学式センサ41を用いた画像処理部について説明する。この画像処理部は、プリンタに対応した出力画像の濃度補正を行う、出力ガンマ補正部509を備える。この出力ガンマ補正部509は、あらかじめ記憶してあるCMYKの一次元ルックアップテーブルに基づき、画像形成ごとに異なる出力画像CMYKデータのリニアリティを保つ役割をもつ。
この出力ガンマ補正部509は、光学式センサ41が一定のタイミングでプリンタが形成したトナーパッチを読み取って得られたパッチ濃度を、CPU51を介して受信する。そして、出力ガンマ補正部509は、受信したパッチ濃度に基づき、新たにCMYKの1次元ルックアップテーブルを作成して、更新する。
この画像処理部は、機能に応じて異なる種類のスクリーニングを択一的に適用可能なハーフトーン処理部510を備える。一般に、複写動作等では、モアレの起きにくい誤差拡散系のスクリーニングを利用する。また、プリント動作では、文字や細線の再現性を考えてディザマトリクスなどを利用した多値スクリーン系のスクリーニングを用いることが多い。誤差拡散系のスクリーニングは、注目画素とその周辺画素に対して誤差フィルタで重み付けし、階調数を保ちながら多値化の誤差を配分して補正していく方法である。一方多値スクリーン系のスクリーニングは、ディザマトリクスの閾値を多値に設定し擬似的に中間調を表現する方法で、本実施の形態ではCMYK独立に変換し、低線数と高線数の切り替えが可能となっている。
次に、本実施の形態に係わる画像形成装置(プリンタ)のセンサ窓汚れ検知処理の動作手順について、図15のフローチャートを用いて説明する。この画像形成装置(プリンタ)のセンサ窓汚れ検知処理では、CPU51がプリンタ電源がオンされるまで待機する(ステップS0でNO)。そして、電源がオンされたときに(ステップS0でYES)CPU51は、中間転写ベルト27に対しトナーが載っていない状態で回転動作を実行させ、センサ41に対し中間転写ベルト27表面1周を読み取らせる(ステップS1)。
CPU51は、光学式センサ41における、受光部11が検出したP波のデータを受信して1周平均であるP_REFを算出すると共に、受光部12が検出したS波のデータを受信して1周平均であるS_REFを算出する。CPU51は、このように算出されたP_REFの値と、S_REFの値とを、それぞれRAM53へ送信し、記憶させる(ステップS2)。
次に、ユーザーがプリンタへの電子データを投入したことに応じてジョブがスタートすると、CPU51は、プリント枚数のカウントを開始する(ステップS3)。CPU51は、プリント枚数に応じて枚数カウンタのパラメータCを加算する処理を行う(ステップS4)。次に、CPU51は、パラメータCが所定値であるか否かを判定する(ステップS5)。本実施の形態においては、プリント枚数が1000枚を越え、ジョブが終了したタイミングで判定する設定となっており、上記所定値は1000に設定されている。このため、本ステップS5では、画像形成中のジョブが1000枚目のジョブであるか否かを判定する。
この判定結果で、画像形成中のジョブが1000枚目でないと判定された場合(ステップS5でNO)に、CPU51は、プリンタに次ジョブの画像形成を行わせる(ステップS6)。
また、この判定結果で、画像形成中のジョブが1000枚目である場合(ステップS5でYES)に、CPU51は、ジョブ終了後より中間転写体27を回転させ、センサ41に表面を検知させる。これと共に、CPU51は、枚数カウンタをリセットする(ステップS7)。
なお本実施の形態においては、中間転写体27を回転させるタイミングをジョブ終了直後とした場合について説明した。しかし、このタイミングは、例えば、ジョブが終了し、次のジョブが開始される直前に中間転写体27を回転させるように設定しても構わない。
このように中間転写体27を回転させるタイミングを設定した場合には、ジョブ終了直後よりも、時間の経過によりセンサ41周囲を浮遊する飛散トナーの量が少なくなっている。よって、この場合には、シャッターを開けた際に光学式センサ41の表面に飛散トナーが付着することを抑制できるという効果がある。この他に、市販されている画像形成装置が備えるスリープモード(プリンタがジョブ終了から一定時間経過後に入る、省電力モード)に移行直前又はスリープモードより復帰直後に、中間転写体27を回転させるようにしても良い。
CPU51は、センサ41の受光部11が検出したP波を受信し、その1周平均値を算出して、P_中間転写体(値)として記憶させる。また、CPU51は、受光部12が検出したS波を受信し、その1周平均値を算出して、その1周平均をS_中間転写体(値)として記憶させる。(ステップS8)。
次に、ステップ9へ進み、CPU51は、ステップS8で取得したP_中間転写体(値)及びS_中間転写体(値)、S2で記憶したP_REF及びS_REFとの間に、下記式に示す関係が成り立つか否か判定する。
P_REF − P_中間転写体 > P_TH
かつ
S_中間転写体 − S_REF > S_TH
上記式の関係が成り立つ場合(ステップS9でYES)に、CPU51は、センサ41表面が一定量以上トナーによって汚れていると判断し、ステップS10へ進む。このステップS10では、ステップS9にて一定量以上トナー汚れしたと判定されたセンサ41表面を、清掃部121のスライド動作によって清掃し、その後ステップS11に進む。
また、上記式の関係が不成立の場合(ステップS9でNO)に、CPU51は、センサ41表面の汚れが一定量以下のためまだ清掃の必要がないと判断し、ステップS11に進む。
このステップS11では、画像形成装置を待機状態にセットして、画像形成装置(プリンタ)のセンサ窓汚れ検知処理を終了する。
なお、上述した本実施の形態では、センサ41を一次転写部の下流に設け、中間転写ベルト27の表面状態を検知することによって清掃タイミングを検知するよう構成したものについて説明した。しかし、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものでは無く、センサ41をCMYK各色感光ドラム近傍に設け、感光ドラム表面状態を検知し、清掃を行うように構成しても良いことは勿論である。
また、1本の感光ドラムに4色の現像器が当接される構成によって現像を行う画像形成装置では、感光ドラム近傍に設けたセンサ41によって感光ドラムの表面状態を検知し、清掃を行うように構成しても良いことは勿論である。
(第2実施の形態)
次に、本発明の画像形成装置に係わる第2実施の形態について説明する。
本第2実施の形態では、まず、第1実施の形態と同様の方法でセンサ窓汚れを検知し、清掃を行う。加えて、本第2実施の形態では、センサ窓汚れが検知された場合に、センサ窓を汚しているトナーの色を、各色現像器内トナー濃度(トナーの、トナー+キャリアに対する重量比)を検出することで特定する。すなわち、センサ窓を汚しているトナーの色が、トナーの現像剤に対する重量比が複数設置された現像手段の内、最も高い現像手段に係わるトナーの色であるとして特定する。
そして、本第2実施の形態では、特定された現像器からのトナー飛散を抑制するよう制御を行うものである。以下、本第2実施の形態における、前述した第1実施の形態と異なる部分について説明する。
本第2実施の形態の対象とされる画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える。
さらに、この画像形成装置は、4個の現像器26Y、26M、26C、26K内の、それぞれのトナー濃度(トナーの、トナー+キャリアに対する重量比)を検出可能なインダクタンスセンサを備える。
一般に、インダクタンスセンサが検出するトナー濃度には、トナー濃度が高くなる程、トナー粒子が保持する電荷量が小さくなるという特性がある。このため、トナー粒子が保持する電荷量が小さいと、そのトナー粒子は飛散トナーになる可能性が高い。
そこで、本第2実施の形態に係わる画像形成装置では、センサ窓汚れが検知された場合、各色のインダクタンスセンサによりトナー濃度を検出する。その検出結果の中で、CPU51は、最もトナー濃度が高い色の現像器を特定し、その現像器が飛散トナーの原因であると判断する。
次に、CPU51は、特定された色の現像器に対し、インダクタンスセンサの検出するトナー濃度が他の3色の平均値未満に下がるまで、空回転を実行させる。この空回転は、トナー粒子を現像器内でキャリアと充分に混ぜ合わせ、トナー粒子が保持する電荷量を引き上げ、飛散トナーの発生を抑制する作用を持つ。
また、この空回転を行う代わりに、特定された色の現像器(現像手段)に対し、トナー補給量を、通常時よりも比較的少なめ、たとえば80%程度に設定する手段を講じても良い。この場合には、インダクタンスセンサの検出するトナー濃度が他の3色の平均値未満に下がるまで、トナーの補給量を低減する。
なお、上述した本第2実施の形態では、複数設置された現像手段の中からセンサ窓を汚しているトナーの色の現像手段を特定し、特定された色の現像手段に対し空回転の実行や補給量補正を行うことについて説明した。しかし、本第2実施の形態では、センサ窓を汚しているトナーの色を特定することなく、一律(CMYK)現像器に対し空回転を実行させ又は補給量補正を実行するようにしても良いことは勿論である。
また、上述した本第2実施の形態では、前述した第1実施の形態と同様に、センサ41をCMYK各色感光ドラム近傍に設け、感光ドラム表面状態を検知し、清掃を行うように構成しても良いことは勿論である。
また、1本の感光ドラムに4色の現像器が当接される構成によって現像を行う画像形成装置では、感光ドラム近傍に設けたセンサ41によって感光ドラムの表面状態を検知し、清掃を行うように構成しても良いことは勿論である。
41 光学式センサ
10 発光部
11 P波の受光部
12 S波の受光部
51 CPU(制御部)

Claims (6)

  1. 電子写真方式により画像形成処理を行う際に出力画像の濃度補正を行うための光学式センサと、制御部とを備えた画像形成装置において、
    前記光学式センサは、
    投光用偏光フィルタによって単一偏光光とした光を、センサ窓を構成する透明部材を通して像担持体表面に照射する発光部と、
    前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光と前記透明部材に付着したトナーにて反射された光を、第1受光用偏光フィルタを通して得られた単一偏光光と平行方向の偏光光であるP波を受光する第1の受光部と前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光及び前記透明部材に付着したトナーにて反射された光を、第2受光用偏光フィルタを通して得られた単一偏光光と直交方向の偏光光であるS波を受光する第2の受光部とを有し、
    前記制御部は、
    前記光学式センサの前記透明部材に前記トナーが付着していない状態のときに前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記P波の強度であるP_REFを第1の基準値として、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記S波の強度であるS_REFを第2の基準値として記憶手段に記憶し、
    画像形成処理を行った後の状態で前記像担持体表面から検出した、前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のP波の強度を第1の検出値として算出し、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のS波の強度を第2の検出値として算出し、
    前記第1の基準値と前記第1の検出値を比較すると共に、前記第2の基準値と前記第2の検出値を比較し、
    少なくとも、前記第1の基準値と前記第1の検出値との差分が所定値以上減少したときに、前記光学式センサの前記透明部材が前記トナーによって汚れたと判定する判定基準を持つよう構成されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記像担持体のP波の強度である前記第1の検出値が所定値以上減少し、前記像担持体のS波の強度である第2の検出値が所定値以上増加したときに、前記透明部材にC(シアン)、M(マゼンタ)又はY(イエロー)の前記トナーが付着していと判定する判定基準を持つよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記像担持体のP波の強度である前記第1の検出値が所定値以上減少し、前記像担持体のS波の強度である第2の検出値が変化しない傾向のときに、前記透明部材に黒トナーが付着していと判定する判定基準を持つよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記光学式センサの前記透明部材が前記トナーによって汚れたと判定された場合に、複数設置された現像手段の内、前記トナーの、現像剤に対する重量比が最も高い前記現像手段に対し、空回転を実行し又はトナー補給量を通常時よりも引き下げるように、前記制御部が制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記光学式センサの前記透明部材表面に付着した前記トナーを除去可能な清掃部をさらに備え、
    前記光学式センサの前記透明部材が前記トナーによって汚れたと判定された場合に、前記清掃部を動作させて前記透明部材から前記トナーを除去するように、前記制御部が制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 検出用の光を発光する発光部と、
    前記発光部から照射された光を、単一偏光光とする投光用偏光フィルタと、
    前記投光用偏光フィルタを通して照射された光が透過して、像担持体表面に照射されるように配置されたセンサ窓を構成する透明部材と、
    前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光と前記透明部材に付着したトナーにて反射された光とを通すことにより、単一偏光光と平行方向の偏光光であるP波とする第1受光用偏光フィルタと、
    前記第1受光用偏光フィルタを通した前記P波を受光する第1の受光部と、
    前記単一偏光光が前記像担持体表面で反射された光と前記透明部材に付着したトナーにて反射された光とを通すことにより、単一偏光光と直交方向の偏光光であるS波とする第2受光用偏光フィルタと、
    前記第2受光用偏光フィルタを通した前記S波を受光する第2の受光部とを有する光学式センサと、
    前記光学式センサの前記透明部材に前記トナーが付着していない状態のときに前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記P波の強度であるP_REFを第1の基準値として、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記S波の強度であるS_REFを第2の基準値として記憶する記憶手段を有し、
    画像形成処理を行った後の状態で前記像担持体表面から検出した、前記第1の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のP波の強度を第1の検出値として算出し、前記第2の受光部からの出力に基づいて得られる前記像担持体のS波の強度を第2の検出値として算出し、
    前記第1の基準値と前記第1の検出値を比較すると共に、前記第2の基準値と前記第2の検出値を比較し、
    少なくとも、前記第1の基準値と前記第1の検出値との差分が所定値以上減少したときに、前記光学式センサの前記透明部材が前記トナーによって汚れたと判定する判定基準を持つよう構成された制御部と、
    を具備することを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
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