JP2000127500A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JP2000127500A
JP2000127500A JP30462598A JP30462598A JP2000127500A JP 2000127500 A JP2000127500 A JP 2000127500A JP 30462598 A JP30462598 A JP 30462598A JP 30462598 A JP30462598 A JP 30462598A JP 2000127500 A JP2000127500 A JP 2000127500A
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Akihiko Sato
明彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真方式による画像形成時において使用に
よる各現像器(現像剤)を交換した場合でも、適切なト
ナー濃度制御が行え、高い画像形成品質が保てる。複写
機を提供する。 【解決手段】感光ドラムとパッチATRセンサがそれぞ
れ一つの構成であるカラー複写機において、パッチAT
Rセンサのゲイン調整時および現像器全色の初期設定時
に、初期のドラム反射信号と基準信号を各現像器用とは
別に、基準値として記憶しておくことで、その後各現像
器(現像剤)の交換、初期設定をやり直した場合でもそ
の基準データを使用することにより、パッチATRセン
サの窓汚れ値を適正に算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の色の現像剤を
重ね合わせて多色記録を行う画像形成装置及び画像形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフルカラーやマルチカラー画像を
形成するカラー画像形成装置においては、トナー粒子と
キャリア粒子を主成分とした2成分現像剤が主に用いら
れている。2成分現像剤のトナー粒子は現像時に消費さ
れ、トナー濃度は変化する。このため、現像装置内の2
成分現像剤のトナー濃度を検出する現像剤濃度検知手段
と、検知された信号に応じて現像装置へトナーの補給を
行なわせる制御手段とから構成された現像剤濃度制御装
置を設け、2成分現像剤のトナー濃度を一定に保つよう
にしていた。
【0003】従来のカラートナーの濃度制御方法として
は、例えば、直接現像器内に取り付けた濃度センサから
コピー中に作動している現像器の現像剤濃度を測定して
トナー濃度を制御する方法(以下「光ATR(Auto Tone
r Replenishment)法」と称す。)があった。
【0004】この光ATR法では、濃度センサは光電検
知方式を用い、現像シリンダ上の現像剤に光を照射した
ときの反射光(近赤外光)をフォトダイオードで検知
し、初期値との差に応じてトナーを補給していた。これ
は、塗料やトナー粒子が近赤外光を反射するが、現像剤
のキャリア粒子は近赤外光を吸収する性質を応用してい
たものである。
【0005】つまり、現像剤中のトナー量が減少するに
従って現像剤からの近赤外反射光も減少し、逆にトナー
量が多くなると近赤外反射光も増加する。この反射光量
とトナー濃度には相関関係があるため、反射光量とトナ
ー濃度との関係をあらかじめ知っておくことで、反射光
量に基づいてそのときのトナー濃度を算出することがで
きることを応用したものである。
【0006】各センサ内にはトナー濃度を検知するフォ
トダイオードの他に、LEDの直接光を検知し基準信号
を生成するフォトダイオードがあり、この基準信号を使
用して発光素子と受光素子の温度変化による出力値の変
化を補正していた。
【0007】また感光ドラムユニット内に位置した濃度
センサから感光ドラム上に現像した各色トナー像の濃度
を測定してトナー濃度を制御する方法(以下「パッチA
TR法」と称す。)があった。このパッチATR法の原
理を図10に示す。パッチATR法では、濃度センサは
前述の現像器内のカラートナー濃度センサと同様に光電
検知方式であり、ドラム上のトナーに光を照射したとき
の反射光をフォトダイオード(図10中のPD1)で検
知する。例えば、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y
(イエロー)の各色トナーが、LEDが照射する近赤外
光を反射する性質で、BK(ブラック)トナーが近赤外
光を吸収する性質であるため、感光ドラムの反射率を基
準にすると、
【0008】
【数1】
【0009】 BKトナー < 感光ドラム < MCYトナー となり、この特性を利用してMCYトナーおよびBKト
ナーのドラム上の濃度を測定することができる。
【0010】なお、各センサ内にはトナー濃度を検知す
るフォトダイオードの他に、LEDの直接光を検知し基
準信号を生成するフォトダイオード(図10中のPD
2)があり、光ATR法の場合と同様にこの基準信号を
使用して発光素子と受光素子の温度変化による出力値の
変化を補正している。
【0011】即ち、静電潜像担持体に検出マーク(以下
「パッチ」と称す。)の静電潜像を形成し、パッチ潜像
を所定の色のトナー成分で現像して、そのパッチ現像か
らその色の現像濃度データを検出し、検出した濃度現像
データを所定値と比較して現像プロセスにおけるトナー
付着量のフィードバック制御を行い、現像器内のトナー
濃度を一定範囲内に制御するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パッチ
センサを使用してドラム上のパッチ濃度を測定する場
合、センサの窓が浮遊トナーにより汚れやすい構造であ
るため、このセンサはコピーを行うと次第に汚れてくる
(図10中のセンサ窓の汚れ)。このためドラムからの
近赤外光の反射光の値が小さくなり適正な値として使用
することができなくなる。したがって、トナーを感光ド
ラムにのせない状態でのドラム表面からの反射光と規定
値の比を補正値として記憶し、トナー濃度制御時のセン
サの出力を補正する必要が生じていた。
【0013】各色毎に感光ドラムおよび現像濃度センサ
を個別に持つ、複数のドラムから構成されるカラー複写
機においては、通常パッチセンサは各色毎の感光ドラム
に隣接して取り付けられており、パッチセンサの窓汚れ
補正値は、各現像器色ごとに独立に設定する様にしなけ
ればならなかった。
【0014】例えば、ある色の現像器あるいは現像剤を
交換する場合は、現像器の初期設定処理において、初期
設定(設置)をおこなった時期での感光ドラムの反射光
信号(D_SIG_INI)と直接光信号(以下「基準信号(D_REF
_INI)」と称す。)を測定し、記憶することで、今現在
の感光ドラムの反射光信号(D_SIG_NOW)と基準信号(D_RE
F_NOW)とから、以下のように窓汚れ補正値αを算出し
て、センサの信号を適正に補正していた。
【0015】即ち、初期の基準信号(D_REF_INI)がLE
Dの温度特性により出力が劣化し、現在の基準信号(D_R
EF_NOW)になると、同様に初期のドラム反射信号(D_SIG_
INI)がLEDの温度特性により現在のドラム反射信号(D
_SIG_NOW)になる。この温度特性は両者とも同じである
ため、センサの窓が汚れていない場合は、
【0016】
【数2】
【0017】 D_REF_INI/D_REF_NOW=D_SIG_INI/D_SIG_NOW (1) となる。しかし、実際はコピーを行っていくうちにセン
サの窓は浮遊トナーで汚れてくるため、ドラム初期の反
射信号(D_SIG_INI)から値が変化するので、(1)の式
に窓汚れ補正値αを乗算した
【0018】
【数3】
【0019】 D_REF_INI/D_REF_NOW=(D_SIG_INI/D_SIG_NOW)×α (2) となる。ゆえに、
【0020】
【数4】
【0021】 補正値α=(D_SIG_NOW/D_SIG_INI)×(D_REF_INI/D_REF_NOW) (3) となり、従来はこの補正値をパッチATR制御時のパッ
チ反射信号に使用し、補正をかけていた。
【0022】ところが、従来のカラー複写機では、感光
ドラムとパッチセンサが一つずつの構成であり、同一の
パッチセンサで複数色の現像器の初期設定を行うため、
各色毎に現像器初期設定を行う時期がばらつく場合があ
った。そのため初期設定時における感光ドラムの反射信
号(D_SIG_INI)と基準信号(D_REF_INI)をそのまま各色共
通値として使用することはできなかった。
【0023】例えば、MCYK4つの現像器で構成され
るフルカラー複写機で、現像器を同じ時期に4色とも初
期設定を行う場合では、パッチセンサの初期感光ドラム
反射信号(D_SIG_INI)および基準信号(D_REF_INI)は、各
色共通値として使用することができ、このときのセンサ
の窓汚れ補正値は各色とも上記(3)の式に示すαを共
通に使用することができる。
【0024】ところが、例えばM現像器(現像剤)のみ
を交換することになった場合、M現像器のみの初期設定
を行うことになるが、このときの感光ドラム反射信号(D
_SIG_INI_M)は最初に初期設定を行ったときと窓汚れの
状態が異なるため、最初の初期設定時の信号値(D_SIG_I
NI)とは違った値となってしまっていた。
【0025】またこのときの基準信号(D_REF_INI_M)も
最初の初期設定時の値(D_REF_INI)からLEDの温度特
性による劣化分だけ値が変化しており、違った値となっ
てしまっているため、適切なトナー濃度制御が行えず、
印刷品質が低下することが避けられなかった。
【0026】本発明は上述した課題を解決することを目
的として成されたもので、例えば、各色毎に異なった時
期に現像器(現像剤)を交換した場合の初期設定時の感
光ドラム反射信号と基準信号を記憶しておく以外に、最
初の現像器初期設定時(例えばパッチセンサの増幅率設
定時)の感光ドラム反射信号値と基準信号を記憶するこ
とで、現像器(現像剤)が途中で交換された場合でも、
適正なパッチセンサ窓汚れ補正値を算出することがで
き、パッチATR制御時の出力値を適正に補正すること
を可能とすることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
一手段として本発明に係る一実施の形態例においては、
例えば以下の構成を備える。
【0028】即ち、複数の色の現像剤を重ね合わせて多
色記録を行う画像形成装置おいて、少なくとも一つの静
電潜像担持体と、各色毎の現像剤を保持する現像剤保持
手段と備え、前記静電潜像担持体上に形成された静電潜
像に前記現像剤保持手段より所定の色の現像剤を供給し
て現像する現像手段と、少なくとも発光部と当該発光部
から射出された光の直接光を受光する第一の受光部並び
に前記静電潜像担持体を介した反射光を受光する第二の
受光部とから構成され、前記現像手段によって現像され
た所定の形成画像の現像濃度データを検出する濃度検出
手段と、装置の動作開始時に、各色別に前記濃度検出手
段により前記静電潜像担持体に現像剤を供給しない状態
における前記第二の受光部での受光量及び第一の受光部
の受光量を検出して記憶手段に記憶させる第1の制御手
段と、前記現像剤保持手段への現像剤補給時に、各色別
に前記濃度検出手段により前記静電潜像担持体に現像剤
を供給しない状態における前記第二の受光部での受光量
及び第一の受光部の受光量を検出して記憶手段に記憶さ
せる第2の制御手段と、前記静電潜像担持体上に画像形
成を開始する前に、各色別に前記濃度検出手段により前
記静電潜像担持体に現像剤を供給しない状態における前
記第二の受光部での受光量及び第一の受光部の受光量を
検出して記憶手段に記憶させる第3の制御手段と、前記
記憶手段に記憶された各受光光量を用いて各色ごとの前
記濃度検出手段による検出信号を補正する補正手段と、
前記現像手段は、前記補正手段による補正信号に基づい
て前記現像剤保持手段より供給する現像剤を制御可能と
することを特徴とする。
【0029】そして例えば、前記第2の制御手段は、全
ての色に対して略同時に前記現像剤保持手段への現像剤
補給時に、前記濃度検出手段により前記静電潜像担持体
に現像剤を供給しない状態における前記第二の受光部で
の受光量及び第一の受光部の受光量を記憶することを特
徴とする。
【0030】また例えば、前記第2の制御手段は、特定
の色のみに対する前記現像剤保持手段への現像剤補給時
に、前記濃度検出手段により前記静電潜像担持体に現像
剤を供給しない状態における前記第二の受光部での受光
量及び第一の受光部の受光量を記憶することを特徴とす
る。
【0031】更に例えば、前記現像剤保持手段は所定量
の現像剤を内蔵し、前記現像手段は、前記現像剤保持手
段が内蔵する現像剤を必要な量前記静電潜像担持体に供
給して顕像化することを特徴とする。あるいは、前記現
像剤保持手段への現像剤補給は、それまでの前記現像剤
保持手段を破棄し予め所定量の現像剤を内蔵させた新た
な現像剤保持手段を供給させるものであることを特徴と
する。
【0032】また例えば、前記補正手段は、前記現像手
段により現像された各色毎の各所定の形成画像に対する
前記濃度検出手段での検出濃度データと、所定係数によ
り補正した前記記憶手段に記憶された各受光光量データ
とを演算して補正量を算出することを特徴とする。ある
いは、前記補正手段は、前記第2の制御手段による制御
が行なわれるまでは前記第1の制御手段により前記記憶
手段に記憶された各受光光量データを用いて各色ごとの
前記濃度検出手段による検出信号を補正することを特徴
とする。
【0033】さらに例えば、前記補正手段は前記第2の
制御手段による制御が行なわれると前記第2の制御手段
により前記記憶手段に記憶された各受光光量データを用
いて各色ごとの前記濃度検出手段による検出信号を補正
することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0035】(第1の実施の形態例)図1は本発明に係
る一実施の形態例におけるデジタルカラー複写機の構造
を示す断面図である。本実施の形態例では上部にデジタ
ルカラー画像リーダ部(以下「リーダ部」と称す。)
と、リーダ部とプリンタ部の間に画像処理部を有する。
【0036】図1において400は原稿給送手段となる
自動原稿給送装置であり、載置された原稿を一枚ずつ原
稿台ガラス面31上の所定位置に給送する。原稿給送装
置400により原稿台ガラス面31に原稿が給送載置さ
れると、スキャナが所定方向に往復されて原稿反射光を
ミラー32a、32bおよび32cを介してレンズ33
によりRGB三色分解フィルタと一体形成されたフルカ
ラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像アナログ信
号が得られる。
【0037】得られたカラー分解画像アナログ信号は、
不図示の増幅回路を経て対応するデジタル信号に変換さ
れ、画像処理部にて必要な画像処理を施された後プリン
タ部に送出される。
【0038】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は、図矢印方向に回転自在に担持され、その感
光ドラムの周りには、前露光ランプ11、コロナ帯電器
2、レーザ露光光学系3c、電位センサ12、四つの現
像器(4y,4c,4m,4Bk)、ドラム上光量検知
センサ13、転写装置5、クリーニング器6が配置され
ている。
【0039】レーザ露光光学系において、リーダ部から
の画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換
され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで反射
された後、レンズ3bおよびミラー3cを通って感光ド
ラム1の表面に投影される。
【0040】プリンタ部による画像形成時には、感光ド
ラム1を図矢印方向に回転させ、前露光ランプ11でド
ラム表面を除電した後、帯電器2により一様に帯電させ
てから各分解色ごとに光像Eを照射して潜像を形成す
る。
【0041】次に所定の現像器を動作させて感光ドラム
1上の潜像を現像し、感光ドラム上に樹脂を基体とした
トナー画像を形成する。現像器は偏心カム24y,24
c,24m,24Bkの動作により各分解色に応じて択
一的に感光ドラム1に接近させるようにしている。
【0042】感光ドラム1上の現像されたトナー画像
は、記録材カセット7a、中間トレイ22または記録材
トレイ7bおよび7cから搬送系及び転写装置5を介し
て感光ドラム1との対向位置に供給された記録材7に転
写される。
【0043】本実施の形態例の転写装置5は、記録材保
持手段としての転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録
材7を静電吸着させるための吸着帯電器5cと対向する
吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5eとを
有し、回転駆動されるように軸支された転写ドラム5a
の周面開口域には誘電体からなる記録材担持シート5f
が円筒状に一体的に張設されている。
【0044】記録材担持シート5fは、ポリカーボネー
トフィルム等の誘電体シートが使用されている(以下
「転写シート」と称す。)。
【0045】ドラム状とされる転写装置つまり転写ドラ
ム5aを回転させるに従って、感光ドラム1上のトナー
像は転写帯電器5bにより転写シート5fに担持された
記録材7上に転写される。
【0046】このようにして転写シート5fに吸着搬送
される記録材7には、所望の色画像が転写され、フルカ
ラー画像が形成される。フルカラー画像形成の場合、こ
のようにして4色トナー像の転写が終了した記録材7
は、転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ
8b及び分離帯電器5hの作用によって転写シート5f
から分離され、熱ローラ定着器9(以下「定着器」と称
す。)を介してトレイ10に排紙される。
【0047】他方、転写終了後の感光ドラム1は表面の
残留トナーがクリーニング器6で清掃された後、再度画
像形成工程に供される。
【0048】記録材7の両面に画像を形成する場合に
は、一方の面に画像を形成した記録材7を定着器9から
排出した後、すぐに搬送パス切り替えガイド19を駆動
してその記録材7を搬送パス20に一旦導いてから反転
ローラ21bの逆転により、送り込まれた際の後端を先
頭にして送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間
トレイ22に収納する。その後再び上述した画像形成工
程によってもう一方の面に画像を形成する。
【0049】また、転写ドラム5の記録材担持シート5
f上における粉体の飛散付着、記録材上7におけるオイ
ルの付着等を防止するために、記録材担持シート5fを
介して対向するファーブラシ14およびファーバックア
ップブラシ15や、記録担持シート5fを介して対向す
るオイル清掃ローラ16およびオイル清掃バックアップ
ブラシ17や、記録材担持シート5fを介して対向する
研磨ローラ18および研磨ローラバックアップブラシ1
9を用いて清掃を行う。
【0050】このような清掃は、画像形成前、もしくは
画像形成後に行い、またジャム(紙づまり)発生時には
随時行う。また、本実施の形態例においては、所望のタ
イミングで偏芯カム25を動作させ、転写ドラム5aと
一体化しているカムフォロア5iを作動させることによ
り、記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップ
が任意に設定可能な構成となっている。例えば、スタン
バイ中または電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ド
ラム1の間隔を離すようにしてある。
【0051】図2は本実施の形態例のカラー画像形成装
置における制御系の構成を示すブロック図である。本実
施の形態例のカラー画像形成装置は、制御上大きく2つ
のブロックに分けられる。一つは主にリーダ部及び画像
処理部の制御を行うリーダコントローラであり、他の一
つはプリンタ部の制御を行うプリンタコントローラであ
る。
【0052】図2において、702は走査ミラーと露光
ランプを移動させる不図示の光学モータを駆動するため
の光学駆動モータドライバ、703は原稿を自動的に交
換する自動原稿送り装置RDFを制御するためのRDF
コントローラ、704はカラー画像形成装置の動作モー
ドを設定するための操作部、705はリーダコントロー
ラ700の制御プログラム等が格納されたROM、70
6は制御値等のデータを格納しておくRAM、707は
露光ランプ32等の負荷を駆動するためのI/Oであ
る。また、RAM706は電源を切ってもデータが保持
できるように電池でバッテリバックアップされている。
【0053】次にプリンタコントローラ701の周辺制
御部について説明する。750はプリンタコントローラ
701の制御プログラムを格納するROM、751は制
御値等のデータを格納しておくRAM、752は電位セ
ンサ12及びドラム上光量検知センサ13等からのアナ
ログ信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバー
タ、753はアナログ信号設定値を高圧制御部770等
に出力するD/Aコンバータ、754はモータおよびク
ラッチ等の負荷を駆動するI/Oである。
【0054】次に本実施の形態例におけるトナー濃度制
御について説明する。
【0055】本実施の形態例において、BKはパッチA
TRによる制御を、またMCYでは光ATR法とパッチ
ATR法とを合わせた複合系の制御方法を採用してい
る。
【0056】本実施の形態例においても、MCY現像器
の塗料やトナーは、上述したLEDが照射する近赤外光
を反射し、現像剤のキャリア(鉄粉)は近赤外光を吸収
する性質のものを使用している。つまり、本実施の形態
例においても現像剤中のトナー量が減少していくに従っ
て現像剤からの近赤外反射光も減少するため、光ATR
制御ではこの差分によりトナー補給量を決めることがで
きる。さらに感光ドラム上に画像形成回数の何回かに1
度の割合でパッチ現像を行って実際の現像濃度の検出を
行い、この値を光ATRの値にフィードバック制御を行
って補正する方法をとっている。
【0057】他方、本実施の形態例でのBKトナーはM
CYトナーと異なり、LEDが照射する近赤外光を吸収
するため、現像剤に近赤外光を当てても現像剤中のトナ
ー量を検出することはできない。そのためBKのトナー
濃度制御は光ATR制御方法ではなく、パッチATR制
御方法のみを使用する。
【0058】(ATR光電検知センサの構成)図3〜図
5に本実施の形態例における光電検知センサの構成を示
す。図3は本実施の形態例の現像器の概観を、図4は本
実施の形態例におけるパッチATRセンサの概略を、ま
た図5は本実施の形態例における光ATRセンサの内部
構造を示しており、ATRの原理を説明するための説明
図となっている。
【0059】図3に示すように、本実施の形態例におい
ては、光ATRセンサは現像シリンダに対向する位置に
取り付けられている。光ATRセンサは、近赤外光を発
光するLEDと、その直接光を受光するフォトダイオー
ドPD2および現像シリンダを介した反射光を受光する
フォトダイオードPD1とから構成され、PD2で受光
した直接光を基準信号として、またPD1で受光した反
射光を現像剤濃度信号としてそれぞれ記憶する。
【0060】同様に図4に示すように本実施の形態例に
おけるパッチATRセンサは、感光ドラム上に現像した
パッチ像あるいは現像しない部分に対し、パッチセンサ
内のLED(近赤外光を発光する)を照射してその反射
光をフォトダイオードPD1で受光する。また基準信号
生成のためLEDの直接発光をフォトダイオードPD2
で受光する。
【0061】このように、本実施の形態例においては、
光ATRセンサおよびパッチATRセンサによって検出
された現像剤濃度信号、基準信号を使用し、以下の方法
により現像器内に補給するトナー量を算出する。
【0062】(ATR初期調整処理)本実施の形態例に
おいては、現像器および現像剤を新規に設置あるいは交
換する場合は、該当する現像器の初期化処理を行う。こ
の初期化処理ではMCYの現像器においては、 正しいT/C比のトナー濃度を維持するための目標値
となるための、現像剤の初期トナー濃度(トナー像反射
信号)を光ATRセンサで測定する。
【0063】光ATRセンサのLEDの温度特性を補
正するために、LED基準信号を測定する。
【0064】上記反射信号と基準信号の初期レベルを
所定レベルに調整するために、光ATRセンサのゲイン
(増幅率)を調整する。
【0065】感光ドラム上に現像したパッチ像の初期
現像濃度(パッチ像反射信号)をパッチATRセンサで
測定する。
【0066】パッチATRセンサのLEDの温度特性
を補正するために、LED基準信号を測定する。
【0067】窓汚れ補正を行うために、現像初期化時
のドラム反射信号と基準信号を、パッチATRセンサで
測定する。の処理が行われる。
【0068】またBKの現像器ではパッチATR制御の
みで光ATR制御は行われないため、 正しいT/C比のトナー濃度を維持するための目標値
となるための、感光ドラム上に現像したパッチ像の初期
現像濃度(パッチ像反射信号)をパッチATRセンサで
測定する。
【0069】パッチATRセンサのLEDの温度特性
を補正するために、LED基準信号を測定する。
【0070】窓汚れ補正を行うために、現像初期化時
のドラム反射信号と基準信号を、パッチATRセンサで
測定する。の処理が行われる。
【0071】また、上記4色の現像器を同時期に設置あ
るいは交換する場合は、パッチATRセンサの出力を所
定レベルに調整するためにゲイン調整が必要になる。こ
れらの処理の詳細を以下のフローチャートを使用して説
明する。
【0072】図6はMCYの現像器について各色共通の
初期化処理手順を示すフローチャートである。MCYに
ついては光ATRとパッチATRの制御を行うため、光
ATRとパッチATR制御それぞれに使用する初期デー
タを測定する必要がある。
【0073】図6においてまず、ステップS801で電
位制御を行ない、感光ドラム電位を測定してその結果、
現像バイアス値と一次帯電器のグリッドバイアス値にフ
ィードバックをかける処理を行なう。
【0074】つづくステップS802では、各色現像器
内の光ATRセンサのゲインを調節し、その後現像剤の
初期反射信号(SIG_INI)と、基準信号(REF_INI)を測定
して、記憶する。
【0075】次にステップS803において、パッチA
TRセンサ(この時点では既にパッチATRセンサのゲ
インは調整されている)にて、トナー感光ドラムにのせ
ない状態での初期ドラムの反射信号(D_SIG_INI)と基準
信号(D_REF_INI)を測定し、記憶する。この値は後述す
る動作シーケンス中にパッチセンサの窓汚れを補正する
ために用いられる。
【0076】続いてステップS805において、今度は
現像したパッチ像の初期反射信号(P_SIG_INI)と基準信
号(P_REF_INI)を測定して記憶する。以上の制御により
初期化を終了する。
【0077】BKの場合はパッチATR制御のみのた
め、図6でのステップS802とステップS803を省
いた処理となる。
【0078】次に現像器の初期設置時、すなわちMCY
K全現像器を一括で初期化する処理手順について図7の
フローチャートを使用して説明する。
【0079】まずステップS901において、上述した
ステップS801と同様にして電位制御処理を行なう。
続いてステップS902において、パッチATRセンサ
のゲイン調整を行う。次にステップS903の色現像器
初期調整処理を実行する。この処理においては、MCY
の各現像器について図6に示したステップS801〜S
805の処理を各現像器ごとに繰り返し行なう処理を実
行する(この場合はステップS801の電位制御処理を
省略することも出来る。)。
【0080】ステップS903におけるMCY各現像器
の初期化処理が終了すると、つづくステップS904に
おいて、今度はトナーをのせない状態の初期ドラム反射
信号(D_SIG_INI_COM)と基準信号(D_REF_INI_COM)を測定
し、記憶する。この値は窓汚れ補正算出のための基準と
なる値であり、各色とも最初はこの値を使用して窓汚れ
補正値が算出される。
【0081】しばらくして現像器を交換することになる
と、図6で説明した手順に従って、交換した現像器の初
期化が行われるが、この時のパッチATRセンサの窓汚
れの状態により、センサの出力値が窓汚れがない状態の
場合と異なることになる。従って現像器が途中交換され
てしまった場合にも最初のドラム反射信号を記憶してお
くことでパッチセンサの窓汚れに対し適正に補正をかけ
ることが可能になる。
【0082】最後にステップS905でBKの現像した
パッチ像の初期反射信号(P_BK_SIG_INI)と基準信号(P_B
K_REF_INI)を測定して、記憶する。これで全現像器の初
期化処理を終了する。
【0083】(窓汚れ信号の説明)前述のとおり各現像
器ごとのパッチATRセンサを持つ構成では各色別に窓
汚れ補正値αをもつため、適正な値として補正を掛ける
ことができる。しかし、1つの感光ドラムを備える系で
は、1つのパッチATRセンサで4色のパッチ信号を補
正するためには、初期設置時に各色ごと個別にドラム反
射信号を記憶しておく以外に、4色同時に設置したとき
(パッチATRセンサのゲイン調整時)のドラム反射信
号を別途測定し記憶しておく必要がある。
【0084】本実施の形態例では、かかる点に鑑みて、
上述した制御によりパッチATRセンサのゲイン調整時
に初期のドラム反射信号と基準信号を4色用とは別個に
格納し合計5つ分のドラム反射信号と基準信号を記憶し
ておく。
【0085】この場合の反射信号と基準信号値は、MC
YKおよび共通初期値の5つはすべて同じ値として格納
されており、本実施の形態例ではその後各色現像器が個
別に交換された場合に、初期設定値として測定値が上書
きされる。
【0086】以下、本実施の形態例における最適化され
た窓汚れ補正値α (correct)を算出する方法について
述べる。
【0087】前述したように、パッチATRセンサのゲ
イン調整時、すなわち全色MCYK現像器の初期化処理
が同時期に行われたときは、ドラム初期反射信号には、
それぞれ、M現像器のみを交換することになった場合の
ドラム初期反射信号(D_SIG_INI_M)、C現像器のみを
交換することになった場合のドラム初期反射信号(D_SI
G_INI_C)、Y現像器のみを交換することになった場合
のドラム初期反射信号(D_SIG_INI_Y)、Bk現像器の
みを交換することになった場合のドラム初期反射信号
(D_SIG_INI_K)の他に、初期基準値としてトナーをの
せない状態の初期ドラム反射信号(D_SIG_INI_COM)の
計5つの初期データが格納されており、このときは5つ
の値は全てD_SIG_INI_COMの値となっている。
【0088】
【数5】
【0089】 D_SIG_INI_M=D_SIG_INI_COM D_SIG_INI_C=D_SIG_INI_COM D_SIG_INI_Y=D_SIG_INI_COM D_SIG_INI_K=D_SIG_INI_COM 基準信号もそれぞれD_REF_INI_M、D_REF_INI_C、D_REF_
INI_Y、D_REF_INI_K、D_REF_INI_COMの計5つのデータ
とも全てD_REF_INI_COMの値として格納されている。
【0090】
【数6】
【0091】 D_REF_INI_M=D_REF_INI_COM D_REF_INI_C=D_REF_INI_COM D_REF_INI_Y=D_REF_INI_COM D_REF_INI_K=D_REF_INI_COM その後、例えばM現像器だけ途中で交換された場合につ
いて考えてみる。M現像機は再度初期化処理を行い、ス
テップS804でこのときのドラム反射信号(D_SIG_INI
_m)、基準信号(D_REF_INI_m)を測定し、前述のD_SIG_IN
I_MにD_SIG_INI_mが、D_REF_INI_MにD_RERF_INI_mの値
を格納する。このときのパッチ窓汚れ係数をαMとする
と、
【0092】
【数7】
【0093】D_REF_INI_COM/D_REF_INI_m=(D_SIG_INI_
COM/D_SIG_INI_m)×αM であるから、
【0094】
【数8】
【0095】αM=(D_SIG_INI_m/D_SIG_INI_COM)×(D_R
EF_INI_COM/D_REF_INI_m) となる。
【0096】さて、M現像器の初期化が終了した後、複
写動作(コピー)を開始した場合においては、感光ドラ
ムの反射信号が測定されるが、このときの反射信号(D_S
IG_NOW)、基準信号(D_REF_NOW)、窓汚れ補正値αMcorre
ctとすると、
【0097】
【数9】
【0098】D_REF_INI_m/D_REF_NOW=((D_SIG_INI_m/D
_SIG_NOW)×αM)×αMcorrcct となるから、
【0099】
【数10】
【0100】αMcorrect=(D_SIG_NOW/(D_SIG_INI_m×
αM))×(D_REF_INI_m/D_REF_NOW) となる。本実施の形態例においては、この窓汚れ補正値
αMcorrectをパッチATRセンサの出力補正に使用す
る。
【0101】なお、現像器を交換しなかったM現像器以
外のCYKの現像器についての窓汚れ補正値について
は、それぞれの場合の窓汚れ補正値αC、αY、αKと
すると、
【0102】
【数11】
【0103】D_REF_INI_COM/D_REF_NOW=(D_SIG_INI_CO
M/D_SIG_NOW)×αC であるから、
【0104】
【数12】
【0105】αC=(D_SIG_NOW/D_SIG_INI_COM)×(D_REF
_INI_COM/D_REF_NOW)(=αY=αK) となる。
【0106】M現像器以外に、他の(あるいは再度M)
現像器が交換になり、初期設定を行った場合も、その初
期設定値と共通基準値(D_SIG_INI_COM、D_REF_INI_COM)
とを参照して、適正な窓汚れ補正値を算出することがで
きる。
【0107】(ATR制御の原理)次に本実施の形態例
におけるATR制御についてその原理を説明する。
【0108】図8はMCYのトナーについて光学式光A
TRセンサ、パッチATRセンサで検出された反射信号
と、基準信号の温度特性を示したものである。
【0109】まずATR初期調整時に、LED反射光と
直接光の出力値をそれぞれ、Vsig_ini、Vref_iniとして
バックアップする。初期調整時にはトナーのT/C比
(トナー粒子/キャリア粒子の混合割合)は正しい値に
なっており、正しいT/C比での反射光の温度特性は図
中bに相当する。また、直接光の温度特性aとは、a=
k×bの線形関係になっており、温度に関係なくaとb
の比は一定である。
【0110】次にATR制御時、つまりトナー補給時に
はT/C比は初期調整時とは異なり、温度特性はcに変
化している。ここでaとcの間にも、c=k’×aの線
形関係があり、温度に関係なくaとcの比k’は一定で
ある。
【0111】また、ATR初期調整時の温度換算でのT
/C比変動値は△Vに相当する。従ってトナー補給時で
の反射光と直接光の出力値がそれぞれVsig_now、Vref_n
owであるとすると、(a/c=k'=const)であるため、
(A/B=A'/B')となる。従って、
【0112】
【数13】
【0113】 Vref_ini/(Vsig_ini−△V)=Vref_now/Vsig_now となり、
【0114】
【数14】
【0115】 ΔV=Vsig_ini−Vsig_now×(Vref_ini/Vref_now) (5) が求められる。
【0116】つまり、初期調整時の反射信号と、現在の
反射信号を補正した値との差分とから、この△Vを使用
してトナー補給量を決定し、決定した所定量のトナーを
補給することで現像剤のトナー濃度を一定に保つことが
できる。
【0117】KについてはMCYの場合とトナー特性が
反対であるから、(5)式は、
【0118】
【数15】
【0119】 ΔV=Vsig_now×(Vref_ini/Vref_now)−Vsig_ini (6) となる。
【0120】なお、パッチATRについては前述のごと
く、窓汚れ補正が必要であることから、補正値αとし
て、MCYの場合、
【0121】
【数16】
【0122】 △V=Vsig_ini−Vsig_now×(Vref_ini/Vref_now)×(1/α) (7) Kの場合、
【0123】
【数17】
【0124】 ΔV=Vsig_now×(Vref_ini/Vref_now)×(1/α)-Vsig_ini (8) となる。
【0125】(ATR制御動作)最後にこの様にして求
めたパッチATRセンサの窓汚れ補正値を使用した、本
実施の形態例における実際のATR制御動作について、
図9のフローチャートを使用して説明する。
【0126】まずコピー開始が指示されると画像形成を
行う前に図9の制御が実行される。まずステップS10
01において、感光ドラムの反射信号と基準信号をパッ
チATRセンサで測定する。続いてステップS1002
において、前述のようにパッチATRセンサの出力信号
を補正する窓汚れ補正値αcorrectを算出する。
【0127】次にステップS1003において、MCY
現像かBK現像か判断する。ステップS1003の判断
の結果、MCY現像である場合にはステップS1006
に進み、光ATR制御を行うため、現像器内の現像スリ
ーブ及び現像剤攪拝・搬送手段で回転を開始し、光AT
Rセンサが現像スリーブ上の現像剤のトナー濃度(現像
剤反射信号と基準信号)を検知する。
【0128】次にステップS1007において、記憶さ
れていた前回現像したパッチ像の反射、基準信号とその
初期値との差分、および測定した光ATR反射信号と基
準信号とその初期値との差分の演算とからトナー濃度の
変動量を算出し、この変動量を表わすトナー濃度変動量
信号をトナー補給量(補給時間)に換算する。そしてス
テップS1008に進む。
【0129】一方、ステップS1003で、MCY現像
でなくBK現像と判断した場合にはステップS1004
に進み、感光ドラム1上のパッチ像の反射信号と基準信
号をパッチATRセンサで測定する。そして続くステッ
プS1005においてこの信号と初期値との差分とから
トナー濃度の変動量を算出する。そして、この変動量を
表わすトナー濃度変動量信号をトナー補給量(補給時
間)に換算する。そしてステップS1008に進む。
【0130】ステップS1008では、ステップS10
05およびS1007におけるトナー補給時間の算出の
結果、トナー補給の必要が生じたか否かを判断する。具
体的には、トナー補給時間tが(t>0)と算出された
場合にトナー補給の必要が生じたと判断する。トナー補
給の必要が生じていない場合には何もせずに当該処理を
終了してコピー処理を実行する。
【0131】一方、ステップS1008でトナー補給の
必要が生じた場合にはステップS1009に進み、トナ
ー補給槽の駆動手段を、換算された補給時間だけ駆動し
て所定量のトナーの補給を行なう。そして当該処理を終
了してコピー処理を実行することになる。
【0132】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、感光ドラムとパッチATRセンサがそれぞれ一つの
構成であるカラー複写機において、パッチATRセンサ
のゲイン調整時および現像器全色の初期設定時に、初期
のドラム反射信号と基準信号を各現像器用とは別に、基
準値として記憶しておくことで、その後各現像器(現像
剤)の交換、初期設定をやり直した場合でもその基準デ
ータを使用することにより、パッチATRセンサの窓汚
れ値を適正に算出することができる。この結果、画像形
成時において使用による各現像器(現像剤)を交換した
場合でも、適切なトナー濃度制御が行え、高い印刷品質
が保てる。
【0133】(他の実施形態例)なお、本発明は、複数
の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0134】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0135】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0136】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0137】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0138】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0139】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになる。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
え多くの画像形成を行なった後であっても、使用による
装置の状態変化に適切に対応することができ、良好な画
像形成結果が得られる。
【0141】例えば、電子写真方式による画像形成時に
おいて使用による各現像器(現像剤)を交換した場合で
も、適切なトナー濃度制御が行え、高い画像形成品質が
保てる。
【0142】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態例としてのカラー画
像形成装置の概略断面図である。
【図2】図1に示す本実施の形態例のカラー画像形成装
置における制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態例の現像器の構成を説明するため
の概略断面図である。
【図4】本実施の形態例におけるパッチATRセンサの
概略を示す図である。
【図5】光ATRセンサの構造を説明するための概略断
面図である。
【図6】MCY現像器の初期化処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】MCYK全色の現像器の初期化処理を説明する
ためのフローチャートある。
【図8】本実施の形態例におけるATRの原理を説明す
るための説明図である。
【図9】本発明の実施形態であるカラー画像形成装置に
おける、ATR制御動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】一般的なパッチATRセンサの構造を説明す
るための概略断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 コロナ帯電器 3 レーザ露光光学系 4 現像装置 5 転写装置 5f 記録材担持シート(転写シート) 6 クリーニング器 7 記録材カセット 8a 分離爪 8b 分離押し上げコロ 9 熱ローラ定着器 10 排紙トレイ 11 前露光ランプ 12 電位センサ 13 ドラム上光量検知センサ 14 ファーブラシ 15 ファーバックアップブラシ 16 オイル清掃ローラ 17 オイル清掃バックアップブラシ 18 研磨ローラ 19 研磨ローラバックアップブラシ 31 原稿台ガラス面 32a,b,c ミラー 33 レンズ 34 フルカラーセンサ 400 自動原稿給送装置 202 プリンタ部 203 画像処理部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色の現像剤を重ね合わせて多色記
    録を行う画像形成装置において、 少なくとも一つの静電潜像担持体と、 各色毎の現像剤を保持する現像剤保持手段と備え、前記
    静電潜像担持体上に形成された静電潜像に前記現像剤保
    持手段より所定の色の現像剤を供給して現像する現像手
    段と、 少なくとも発光部と当該発光部から射出された光の直接
    光を受光する第一の受光部並びに前記静電潜像担持体を
    介した反射光を受光する第二の受光部とから構成され、
    前記現像手段によって現像された所定の形成画像の現像
    濃度データを検出する濃度検出手段と、 装置の動作開始時に、各色別に前記濃度検出手段により
    前記静電潜像担持体に現像剤を供給しない状態における
    前記第二の受光部での受光量及び第一の受光部での受光
    量を検出して記憶手段に記憶させる第1の制御手段と、 前記現像剤保持手段への現像剤補給時に、各色別に前記
    濃度検出手段により前記静電潜像担持体に現像剤を供給
    しない状態における前記第二の受光部での受光量及び第
    一の受光部の受光量を検出して記憶手段に記憶させる第
    2の制御手段と、 前記静電潜像担持体上に画像形成を開始する前に、各色
    別に前記濃度検出手段により前記静電潜像担持体に現像
    剤を供給しない状態における前記第二の受光部での受光
    量及び第一の受光部の受光量を検出して記憶手段に記憶
    させる第3の制御手段と、 前記記憶手段に記憶された各受光光量を用いて各色ごと
    の前記濃度検出手段による検出信号を補正する補正手段
    と、 前記現像手段は、前記補正手段による補正信号に基づい
    て前記現像剤保持手段より供給する現像剤を制御可能と
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の制御手段は、全ての色に対し
    て略同時に前記現像剤保持手段への現像剤補給時に、前
    記濃度検出手段により前記静電潜像担持体に現像剤を供
    給しない状態における前記第二の受光部での受光量及び
    第一の受光部の受光量を記憶することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の制御手段は、特定の色のみに
    対する前記現像剤保持手段への現像剤補給時に、前記濃
    度検出手段により前記静電潜像担持体に現像剤を供給し
    ない状態における前記第二の受光部での受光量及び第一
    の受光部の受光量を記憶することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤保持手段は所定量の現像剤を
    内蔵し、前記現像手段は、前記現像剤保持手段が内蔵す
    る現像剤を必要な量前記静電潜像担持体に供給して顕像
    化することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤保持手段への現像剤補給は、
    それまでの前記現像剤保持手段を破棄し予め所定量の現
    像剤を内蔵させた新たな現像剤保持手段を供給させるも
    のであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は、前記現像手段により現
    像された各色毎の各所定の形成画像に対する前記濃度検
    出手段での検出濃度データと、所定係数により補正した
    前記記憶手段に記憶された各受光光量データとを演算し
    て補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、前記第2の制御手段に
    よる制御が行なわれるまでは前記第1の制御手段により
    前記記憶手段に記憶された各受光光量データを用いて各
    色ごとの前記濃度検出手段による検出信号を補正するこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は前記第2の制御手段によ
    る制御が行なわれると前記第2の制御手段により前記記
    憶手段に記憶された各受光光量データを用いて各色ごと
    の前記濃度検出手段による検出信号を補正することを特
    徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 一つの静電潜像担持体と、前記静電潜像
    担持体上に形成された静電潜像を所定の色の現像剤で現
    像する現像手段と、少なくとも発光部と当該発光部から
    射出された光の直接光を受光する第一の受光部並びに前
    記静電潜像担持体を介した反射光を受光する第二の受光
    部とから構成され、前記現像手段の現像濃度データ及び
    前記静電潜像担持体よりの反射光量を検出する現像濃度
    検出センサと、各色の現像剤を保持する現像剤保持手段
    とを備え、複数の色の現像剤を重ね合わせて多色記録を
    行う画像形成装置における画像形成方法であって、 装置の動作開始時に、各色別に前記濃度検出センサによ
    り前記静電潜像担持体に現像剤を供給しない状態におけ
    る前記第二の受光部での受光量及び第一の受光部の受光
    量を検出して記憶手段に記憶させ、その後に前記現像剤
    保持手段への現像剤補給時に、各色別に前記濃度検出セ
    ンサにより前記静電潜像担持体に現像剤を供給しない状
    態における前記第二の受光部での受光量及び第一の受光
    部の受光量を検出して前記記憶させた光量に変えて記憶
    手段に更新記憶させておくと共に、 前記静電潜像担持体上に画像形成を開始する前に、各色
    別に前記濃度検出センサにより前記静電潜像担持体に現
    像剤を供給しない状態における前記第二の受光部での受
    光量及び第一の受光部の受光量を検出して別途記憶手段
    に記憶させ、前記記憶手段に記憶された各受光光量を用
    いて各色ごとの前記濃度検出センサによる検出信号を補
    正して、前記補正信号に基づいて前記現像剤保持手段よ
    り供給する現像剤を制御して現像することを特徴とする
    画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記その後における前記現像剤保持手
    段への現像剤補給時は、全ての色に対して略同時での前
    記現像剤保持手段への現像剤補給時であることを特徴と
    する請求項9記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記その後における前記現像剤保持手
    段への現像剤補給時は、特定の色のみに対する前記現像
    剤保持手段への現像剤補給時であることを特徴とする請
    求項9記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記現像剤保持手段は所定量の現像剤
    を内蔵し、前記現像処理は、前記現像剤保持手段が内蔵
    する現像剤を必要な量前記静電潜像担持体に供給して顕
    像化することにより行なうことを特徴とする請求項9乃
    至請求項11のいずれかに記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記現像剤保持手段への現像剤補給
    は、それまでの前記現像剤保持手段を破棄し予め所定量
    の現像剤を内蔵させた新たな現像剤保持手段を供給させ
    るものであることを特徴とする請求項12記載の画像形
    成方法。
  14. 【請求項14】 前記検出信号の補正は、現像された各
    色毎の各所定の形成画像に対する前記濃度検出センサで
    の検出濃度データと、所定係数により補正した前記記憶
    手段に記憶された各受光光量データとを演算して補正量
    を算出することにより行なうことを特徴とする請求項9
    乃至請求項13のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項1乃至請求項14のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    列。
  16. 【請求項16】 前記請求項1乃至請求項14のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    を記憶したコンピュータ可読記録媒体。
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