JP2011148995A - 化合物 - Google Patents

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泰基 辰巳
So-Yeon Park
昭妍 朴
Toru Ashida
徹 芦田
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Abstract

【課題】モル吸光係数が高く、分光濃度が高い化合物を提供する。
【解決手段】下記の化合物は、モル吸光係数が高く、分光濃度が高いことから、特に、液晶表示装置等の表示装置のカラーフィルタに用いられる染料として有用である。
Figure 2011148995

【選択図】なし

Description

本発明は、染料として有用な化合物に関するものである。
従来から金属錯塩化合物の色素は、様々な分野(例えば、繊維材料、液晶表示装置など)で反射光又は透過光を利用して色表示するために使用されている。このような色素としては、例えば、アゾ化合物を配位子とするクロム錯体の染料である、下記式で表されるC.I.Solvent Yellow 21が広く知られている。
Figure 2011148995
Industrial Dyes Chemistry,Properties,Applications,WILEY−VCH,2003.
しかしながら、従来から知られる上記の化合物では、モル吸光係数が小さく、分光濃度について十分に満足できるものではなかった。
本発明は、以下の[1]〜[7]を提供するものである。
[1]式(0)で表される化合物。
Figure 2011148995
[式(0)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
4a〜R7aは互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−COR、−OCOOR、−OCOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、−SONR又は−NR1112を表す。R4a及びR5a、R5a及びR6a並びにR6a及びR7aは、互いに結合してベンゼン環の炭素を含んだ6〜7員環を形成してもよい。
及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
11及びR12は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数2〜8のアシル基又はテトラヒドロフルフリル基を表す。R11及びR12は、互いに結合して窒素原子を含んだ環を形成してもよい。
21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
[2]式(I)で表される化合物。
Figure 2011148995
[式(I)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
〜Rは、互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、又は−SONRを表す。
及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
[3]Xが、*−O−CO−(*は、Lとの結合位置を表す。)である上記[1]又は[2]記載の化合物。
[4]Rが、−CNである上記[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物。
[5]R25が、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基である上記[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物を有効成分とする染料。
[7]上記[6]記載の染料、樹脂及び溶剤を含む着色樹脂組成物。
本発明の化合物は、モル吸光係数が高く、分光濃度が高い。
本発明の化合物は、式(0)で表される化合物(以下、化合物(0)ということがある。)である。本発明の化合物には、その互変異性体も含まれる。
Figure 2011148995
[式(0)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
4a〜R7aは互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−COR、−OCOOR、−OCOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、−SONR又は−NR1112を表す。R4a及びR5a、R5a及びR6a並びにR6a及びR7aは、互いに結合してベンゼン環の炭素を含んだ6〜7員環を形成してもよい。
及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
11及びR12は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数2〜8のアシル基又はテトラヒドロフルフリル基を表す。R11及びR12は、互いに結合して窒素原子を含んだ環を形成してもよい。
21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
本発明の化合物は、式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)ということがある。)であることが好ましい。
Figure 2011148995
[式(I)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
〜Rは、互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、又は−SONRを表す。
及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
及びXは、−CO−O−又は−O−CO−であり、結合手の向きは互いに同一であっても異なっていてもよい。
中でも、Xは*−O−CO−(*はLとの結合手を表す)であることが好ましい。Xが*−O−CO−であると、本発明の化合物の製造が容易であるため好ましい。
及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基であり、炭素数1〜4のアルカンジイル基であることが好ましく、炭素数1〜3のアルカンジイル基であることがより好ましく、炭素数1又は2のアルカンジイル基であることがさらに好ましい。
炭素数1〜8のアルカンジイル基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基等が挙げられる。
は、水素原子、メチル基又はエチル基であり、メチル基又はエチル基であることが好ましい。
−L−X−L−X−Rは、2個のエステル結合を有する基、もしくは1個のエステル結合及び1個のカルボキシ基を有する基である。このような基を有すると、化合物の有機溶媒への溶解度が向上する傾向があり、好ましい。
−L−X−L−X−Rとしては、例えば、式(f−1)〜式(f−18)で表される基等が挙げられる。
Figure 2011148995
中でも、式(f−4)及び式(f−5)で表される基が、原料を入手しやすいため、好ましい。
は、水素原子、−CN又は−CONHである。中でも、−CNが、原料を入手しやすい点で、好ましい。
は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。
炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
ハロゲン原子で置換されている炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等が挙げられる。
としては、メチル基、トリフルオロメチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
4a〜R7aは、互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−COR、−OCOOR、−OCOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、−SONR又は−NR1112である。R4a及びR5a、R5a及びR6a並びにR6a及びR7aは、互いに結合してベンゼン環の炭素を含んだ6〜7員環を形成してもよい。
4a〜R7aは、互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、−SONR又は−NR1112であることが好ましい。R4a〜R7aがこれらの基であると、原料の入手が容易である。
また、R〜Rは互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、又は−SONRである。
及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基であり、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
及びRにおける炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の直鎖状脂肪族炭化水素基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−(1−メチルエチル)ブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−n−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1−(1−メチルエチル)ペンチル基、1−ブチルブチル基、1−ブチル−2−メチルブチル基、1−ブチル−3−メチルブチル基、1−(1,1−ジメチルエチル)ブチルブチル基、tert−ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メチルブチル基、2−エチル−1−メチルブチル基、2−エチル−3−メチルブチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,2−ジメチルヘキシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシル基、2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、3,4−ジメチルヘキシル基、3,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシル基、4,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−2−メチルペンチル基、1−エチル−3−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、2−エチル−1−メチルペンチル基、2−エチル−2−メチルペンチル基、2−エチル−3−メチルペンチル基、2−エチル−4−メチルペンチル基、3−エチル−1−メチルペンチル基、3−エチル−2−メチルペンチル基、3−エチル−3−メチルペンチル基、3−エチル−4−メチルペンチル基、1−プロピル−1−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルブチル基、1−プロピル−3−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−1−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−3−メチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,2−ジエチルブチル基等の分枝鎖状脂肪族炭化水素基;等が挙げられる。
及びRにおける炭素数7〜12のアラルキル基としては、ベンジル基、ジフェニルメチル基、フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等が挙げられる。
及びRにおける炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル基、アントリル基等の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
4a〜R7a及びR〜Rにおける−ORとしては、例えば、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等が挙げられる。
−OR10で置換されている−ORとしては、例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、メトキシペンチル基、1−エトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基、1−エトキシ−1−メチルエチル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−(1−メチルエトキシ)プロピル基、2−(1−メチルエトキシ)プロピル基、1−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、2−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、3−エトキシプロピル基等が挙げられる。
4a〜R7a及びR〜Rにおける−COORとしては、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。
4a〜R7aにおける−CORとしては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、バレリル基及びイソバレリル基等が挙げられる。
4a〜R7aにおける−OCOORとしては、例えば、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、イソプロポキシカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、イソブトキシカルボニルオキシ基、sec−ブトキシカルボニルオキシ基、n−ペンチルオキシカルボニルオキシ基、フェノキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
4a〜R7aにおける−OCORとしては、例えば、アセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基等が挙げられる。
4a〜R7aにおける−NR1112としては、例えば、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−プロピルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、N−ペンチルアミノ基、N−アセチルアミノ基等が挙げられる。
11及びR12が互いに結合して窒素原子を含んだ環を形成した−NR1112としては、例えば、1−ピラゾリル基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基等が挙げられる。
中でも、有機溶媒への溶解性の点で、N−アセチルアミノ基が好ましい。
4a〜R7a及びR〜Rにおける−SONRとしては、無置換のスルファモイル基、N−1置換スルファモイル基及びN,N−2置換スルファモイル基が挙げられる。
N−1置換スルファモイル基としては、例えば、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−プロピルスルファモイル基、N−イソプロピルスルファモイル基、N−ブチルスルファモイル基、N−イソブチルスルファモイル基、N−sec−ブチルスルファモイル基、N−tert−ブチルスルファモイル基、N−ペンチルスルファモイル基、N−(1−エチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,1−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(2,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1−メチルブチル)スルファモイル基、N−(2−メチルブチル)スルファモイル基、N−(3−メチルブチル)スルファモイル基、N−シクロペンチルスルファモイル基、N−ヘキシルスルファモイル基、N−(1,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−(3,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−ヘプチルスルファモイル基、N−(1−メチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,4−ジメチルペンチル)スルファモイル基、N−オクチルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,5−ジメチル)ヘキシルスルファモイル基、N−(1,1,2,2−テトラメチルブチル)スルファモイル基、N−アリルスルファモイル基等の脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基、N−(3−ヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2−ヒドロキシブチル)スルファモイル基、N−(4−ヒドロキシブチル)スルファモイル基、N−(1−ヒドロキシメチルエチル)スルファモイル基等のヒドロキシ基を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(2−メトキシエチル)スルファモイル基、N−(2−エトキシエチル)スルファモイル基、N−(1−メトキシプロピル)スルファモイル基、N−メトキシプロピルスルファモイル基、N−エトキシプロピルスルファモイル基、N−プロポキシプロピルスルファモイル基、N−イソプロポキシプロピルスルファモイル基、N−ヘキシロキシプロピルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシロキシプロピル)スルファモイル基、N−(3−tert−ブトキシプロピル)スルファモイル基、N−(4,4−ジメトキシブチル)スルファモイル基、N−メトキシヘキシルスルファモイル基等のアルコキシ基を有するアルキル基又はシクロアルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−[1−(2−エトキシエトキシ)プロピル]スルファモイル基、等のアルコキシアルキル基を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−フェニルスルファモイル基、N−(1−ナフチル)スルファモイル基等のアリール基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−ベンジルスルファモイル基、N−(1−フェニルエチル)スルファモイル基、N−(2−フェニルエチル)スルファモイル基、N−(3−フェニルプロピル)スルファモイル基、N−(4−フェニルブチル)スルファモイル基、N−[2−(2−ナフチル)エチル]スルファモイル基、N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]スルファモイル基、N−(3−フェニル−1−プロピル)スルファモイル基、N−(3−フェニル−1−メチルプロピル)スルファモイル基等のアラルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)スルファモイル基、N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]スルファモイル基、N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]スルファモイル基等の置換基を有するアラルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N,N−2置換スルファモイル基としては、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル基、N,N−エチルメチルスルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、N,N−プロピルメチルスルファモイル基、N,N−イソプロピルメチルスルファモイル基、N,N−tert−ブチルメチルスルファモイル基、N,N−ブチルエチルスルファモイル基、N,N−ビス(1−メチルプロピル)スルファモイル基、N,N−ヘプチルメチルスルファモイル基等の2つの脂肪族炭化水素基で置換されたN,N−置換スルファモイル基;
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基、N,N−ビス(2−メトキシエチル)スルファモイル基、N,N−ビス(2−エトキシエチル)スルファモイル基等の置換を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN,N−2置換スルファモイル基等が挙げられる。
−SONRに含まれるR及びRとしては、炭素数6〜8の分枝鎖状アルキル基、アリル基、フェニル基、炭素数8〜10のアラルキル基、炭素数2〜8のヒドロキシ基含有アルキル基又はアリール基、或いは炭素数2〜8のアルコキシ基含有アルキル基又はアリール基が好ましく、2−エチルヘキシル基であることが特に好ましい。
21〜R25を表す炭素数1〜8の炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、Rを表す直鎖状飽和炭化水素基及び分枝鎖状飽和炭化水素基におけるものと同じもの、並びにエテニル基、プロペニル基、イソプロペニル基等の不飽和脂肪族炭化水素基等が挙げられる。
21〜R25を表す炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、Rを表す芳香族炭化水素基におけるものと同じものを表す。
21〜R24としては、水素原子又は炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、水素原子又はエチル基であることがより好ましい。R21〜R24の合計の炭素数は10以下であることが好ましく、8以下であることがより好ましい。該炭素数が10以下であると、分光濃度が高くなるため好ましい。
25としては、有機溶媒への溶解性が高くなる傾向にあることから、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基又はフェニル基であることが好ましい。
26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基である。
化合物(0)及び化合物(I)において、カチオン部分となるローダミン化合物に由来するカチオン(即ち下記式(II)で表されるカチオン)の好ましい例としては、式(II−1)〜(II−146)で表されるカチオンが挙げられる。
Figure 2011148995
[式(II)中、R22〜R27は、上記と同じ意味を表す。]
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
化合物(0)としては、例えば、化合物(I−1)〜化合物(I−148)等が挙げられる。Yは、−L−X−L−X−Rを表し、Aは、ローダミン化合物に由来するカチオンを表す。表1中、Y及びAの欄は、上記に例示した基又はカチオンの式の番号を記す。
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
Figure 2011148995
中でも、分光濃度が高いため、化合物(I−1)〜化合物(I−6)及び化合物(I−147)が好ましい。
本発明の化合物を製造する方法の一例として、化合物(I)を製造する方法について説明する。化合物(0)のうち化合物(I)ではない化合物も、下記に示す化合物(I)の製造方法と同様の方法により製造することができる。
化合物(I)は、式(d)で表される化合物(以下「化合物(d)」ということがある)とクロム化合物とを用いて、クロム錯塩を形成させ、その後該クロム錯塩と式(II)で表されるカチオンを含む塩とを塩交換反応させることで製造することができる。
Figure 2011148995
[式(d)中、R〜R、L、L、X及びXは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
まず化合物(d)を製造する方法について説明する。
アゾ化合物は、特公平7−88633号公報記載の方法、ジアゾニウム塩とピリドン化合物とをジアゾカップリングすることにより製造できる。
式(a2)で表されるジアゾニウム塩は、例えば、式(a1)で表されるアミンを、亜硝酸、亜硝酸塩又は亜硝酸エステルによりジアゾ化することによって得ることができる。
Figure 2011148995
[式(a1)及び式(a2)中、R〜Rは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。Aは、無機又は有機アニオンを表す。]
前記無機アニオンとしては、例えば、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、過塩素酸イオン、次亜塩素酸イオン等が挙げられる。
前記有機アニオンとしては、例えば、CHCOO、CCOO等が挙げられる。
好ましくは、塩化物イオン、臭化物イオン、CHCOO等が挙げられる。
が*−O−CO−である化合物(d)(*はLとの結合手を表す。)、すなわち式(d1)で表される化合物(以下「化合物(d1)」ということがある)の製造方法について説明する。
Figure 2011148995
[式(d1)中、R〜R、L、L及びXは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
式(a2)で表されるジアゾニウム塩と、式(b1)で表される化合物とを、水性溶媒中でジアゾカップリングすることにより、式(c1)で表される化合物(以下「化合物(c1)」ということがある)を製造することができる。反応温度は、−5℃〜60℃が好ましく、0℃〜30℃がより好ましい。反応時間は、1時間〜12時間が好ましく、1時間〜4時間がより好ましい。前記水性溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
Figure 2011148995
[式(b1)及び式(c1)中、R〜R及びLは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
次いで、化合物(c1)と式(e1)で表される化合物(以下「化合物(e1)」ということがある)とを、有機溶媒の存在下で反応させることで、化合物(d1)を得ることができる。反応温度は、30℃〜180℃が好ましく、50℃〜120℃がより好ましい。反応時間は、1時間〜12時間が好ましく、1時間〜4時間がより好ましい。
Figure 2011148995
[式(e1)中、R、L、及びXは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。Zは塩素原子又は臭素原子を表す。]
前記有機溶媒としては、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、ニトロベンゼンなどのニトロ炭化水素系溶媒、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒が挙げられる。
化合物(b2)の使用量は、化合物(c1)1モルに対して、好ましくは1モル以上8モル以下であり、より好ましくは1モル以上4モル以下である。
次に、Xが*−CO−O−である化合物(d)(*はLとの結合手を表す。)、すなわち式(d2)で表される化合物(以下「化合物(d2)」ということがある)の製造方法について説明する。
Figure 2011148995
[式(d2)中、R〜R、L、L及びXは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
前記と同様にして、式(a2)で表されるジアゾニウム塩と式(b2)で表されるピリドン化合物とを、水性溶媒中、式(c2)で表される化合物(以下「化合物(c2)」ということがある)を製造できる。反応温度は、−5℃〜60℃が好ましく、0℃〜30℃がより好ましい。反応時間は、1時間〜12時間が好ましく、1時間〜4時間がより好ましい。前記水性溶媒としては、前記で挙げたものと同じ溶媒が挙げられる。
Figure 2011148995
[式(b2)及び式(c2)中、R〜R及びLは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
次いで、化合物(c2)と式(e2)で表される化合物(以下「化合物(b4)」ということがある)とを、有機溶媒の存在下、反応させることにより、化合物(d2)を得ることができる。反応温度は、30℃〜180℃が好ましく、50℃〜120℃がより好ましい。反応時間は、1時間〜12時間が好ましく、1時間〜4時間がより好ましい。
−X−L−OH (e2)
[式(b4)中、R、X及びLは、式(I)におけるものと同じ意味を表す。]
ここで用いられる有機溶媒としては、化合物(c1)と化合物(e1)との反応で用いられるものと同じ溶媒が挙げられる。
化合物(e2)の使用量は、化合物(c2)1モルに対して、好ましくは1モル以上8モル以下であり、より好ましくは1モル以上4モル以下である。
反応の際、反応をスムーズに進行させるために、酸性触媒を加えるとさらに好ましい。
酸性触媒としては、硫酸、塩酸などの鉱酸などが挙げられる。
これらの触媒の使用量は任意であるが、化合物(e2)1モルに対して、好ましくは0.01モル以上4モル以下、より好ましくは、0.8〜2モルである。
反応混合物から目的化合物である化合物(d)(すなわち、化合物(d1)又は化合物(d2))を取得する方法は特に限定されず、公知の種々の手法が採用できる。例えば、反応混合物を酸(例えば、酢酸等)及び水と共に混合し、析出した結晶を濾取することが好ましい。前記酸は、予め酸の水溶液を調製してから、反応混合物を前記水溶液に添加することが好ましい。反応混合物を添加するときの温度は、好ましくは10℃以上50℃以下、より好ましくは20℃以上50℃以下、さらに好ましくは20℃以上30℃以下である。また反応混合物を酸の水溶液に添加後は、同温度で0.5〜2時間程度攪拌することが好ましい。濾取した結晶は、水などで洗浄し、次いで乾燥することが好ましい。また必要に応じて、再結晶などの公知の手法によってさらに精製してもよい。
クロム錯塩は、化合物(d)とクロム化合物とを、水性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)中、好ましくは70〜150℃(より好ましくは70〜130℃)で、3〜10時間反応させることにより製造することができる。
前記クロム化合物としては、ギ酸クロム、酢酸クロム、塩化クロム、フッ化クロム、硫酸アンモニウムクロムなどが挙げられ、好ましくはギ酸クロム、硫酸アンモニウムクロム等が挙げられる。
クロム化合物の使用量は、化合物(d)1モルに対して、0.5〜1モルであることが好ましい。
また、該反応を促進させるために、無機塩基を共存させることもできる。
前記無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウムなどが挙げられ、好ましくは炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
式(I)で表される化合物はアニオン部分となる上記で得られたクロム錯塩とカチオン部分となる式(II’)で表される塩とを、溶媒中で塩交換反応をさせることにより、製造することができる。該クロム錯塩と式(II’)で表される塩とを、1:1〜1:4のモル比で反応させることが好ましい。
Figure 2011148995
[式(II’)中、R21〜R27は、上記と同じ意味を表す。Aは、無機アニオン又は有機アニオンを表す。]
としては、Aにおけるものと同じアニオンが挙げられ、中でも、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオンが好ましい。
反応混合物から目的化合物である化合物(I)を取得する方法は特に限定されず、公知の種々の手法が採用できる。例えば、反応混合物を無機塩(例えば、食塩等)及び水と共に混合し、析出した結晶を濾取することが好ましい。前記無機塩は、予め無機塩の水溶液を調製してから、反応混合物を前記水溶液に添加することが好ましい。反応混合物を添加するときの温度は、好ましくは10℃以上50℃以下、より好ましくは10℃以上40℃以下、さらに好ましくは10℃以上25℃以下である。また反応混合物を無機塩の水溶液に添加後は、同温度で0.5〜2時間程度攪拌することが好ましい。濾取した結晶は、水などで洗浄し、次いで乾燥することが好ましい。また必要に応じて、再結晶などの公知の手法によってさらに精製してもよい。
かくして得られた本発明の化合物は、染料として有用である。特に、本発明の化合物は、分光濃度が高いため、反射光又は透過光を利用して色表示する、液晶表示装置などの表示装置のカラーフィルターや繊維材料などに用いられる染料として有用である。
本発明の染料は、本発明の化合物を有効成分とする染料である。
本発明の着色樹脂組成物は、着色剤(以下「着色剤(A)」という場合がある)として本発明の染料を含み、さらに樹脂(B)及び溶剤(E)を含む。本発明の着色樹脂組成物は、さらに重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含むことが好ましい。
着色剤(A)は、本発明の染料のほかに、さらに顔料及び/又は本発明の染料とは異なる染料を含んでいてもよい。
本発明の染料とは異なる染料としては、カラーインデックス(Colour Index)(The Society of Dyers and Colourists 出版)で、ソルベント(Solvent)、アシッド(Acid)、ベーシック(Basic)、リアクティブ(reactive)、ダイレクト(Direct)、ディスパース(Disperse)、又はバット(Vat)に分類されている染料等が挙げられる。より具体的には、以下のようなカラーインデックス(C.I.)番号の染料が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
C.I.ソルベントイエロー25,79,81,82、83,89;
C.I.アシッドイエロー7,23,25,42,65,76;
C.I.リアクティブイエロー2,76,116;
C.I.ダイレクトイエロー4,28,44,86,132;
C.I.ディスパースイエロー54,76;
C.I.ソルベントオレンジ41,54,56,99;
C.I.アシッドオレンジ56,74,95,108,149,162;
C.I.リアクティブオレンジ16;
C.I.ダイレクトオレンジ26;
C.I.ソルベントレッド24,49,90,91,118,119,122,124,125,127,130,132,160,218;
C.I.アシッドレッド73,91,92,97,138,151,211,274,289;
C.I.アシッドバイオレット102;
C.I.ソルベントグリーン1,5;
C.I.アシッドグリーン3,5,9,25,28;
C.I.ベーシックグリーン1;
C.I.バットグリーン1等。
顔料としては、顔料分散レジストに通常用いられる有機顔料又は無機顔料が挙げられる。無機顔料としては、金属酸化物や金属錯塩のような金属化合物が挙げられ、具体的には、鉄、コバルト、アルミニウム、カドミウム、鉛、銅、チタン、マグネシウム、クロム、亜鉛、アンチモン等の金属の酸化物又は複合金属酸化物が挙げられる。
また有機顔料及び無機顔料として具体的には、カラーインデックス(Colour Index)(The Society of Dyers and Colourists 出版)で、ピグメント(Pigment)に分類されている化合物が挙げられる。より具体的には、以下のようなカラーインデックス(C.I.
)番号の顔料が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
C.I.ピグメントイエロー20、24、31、53、83、86、93、94、109、110、117、125、137、138、139、147、148、150、153、154、166、173及び180;
C.I.ピグメントオレンジ13、31、36、38、40、42、43、51、55、59、61、64、65及び71;
C.I.ピグメントレッド9、97、105、122、123、144、149、166、168、176、177、180、192、215、216、224、242、254、255及び、264;
C.I.ピグメントバイオレット14、19、23、29、32、33、36、37及び38;
C.I.ピグメントグリーン7、10、15、25、36、47及び58等。
着色剤(A)の含有量は、着色樹脂組成物中の固形分に対して、好ましくは5〜60質量%である。ここで、固形分とは、着色樹脂組成物中の、溶剤を除く成分の合計をいう。
着色剤(A)中に含まれる本発明の染料の含有量は、好ましくは3〜100質量%である。
本発明の染料とは異なる染料、及び顔料は、それぞれ単独でも2種以上を組み合わせて本発明の染料と共に用いてもよい。
樹脂(B)としては、特に限定されるものではなく、どのような樹脂を用いてもよい。樹脂(B)は、アルカリ可溶性樹脂であることが好ましく、(メタ)アクリル酸から導かれる構造単位を含む樹脂であることがより好ましい。ここで、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を表す。
樹脂(B)としては、具体的には、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/イソボルニルメタクリレート共重合体、メタクリル酸/スチレン/ベンジルメタクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、メタクリル酸/スチレン/グリシジルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
樹脂(B)のポリスチレン換算重量平均分子量は、5,000〜35,000が好ましく、より好ましくは6,000〜30,000である。
樹脂(B)の酸価は、50〜150が好ましく、より好ましくは60〜135である。
樹脂(B)の含有量は、着色樹脂組成物の固形分に対して、好ましくは7〜65質量%であり、より好ましくは13〜60質量%である。
重合性化合物(C)は、重合開始剤(D)から発生した活性ラジカル、酸等によって重合しうる化合物であれば、特に限定されるものではない。例えば、重合性の炭素−炭素不飽和結合を有する化合物等が挙げられる。
前記の重合性化合物(C)としては、重合性基を3個以上有する光重合性化合物であることが好ましい。重合性基を3以上有する光重合性化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等が挙げられる。前記の光重合性化合物(C)は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合性化合物(C)の含有量は、着色樹脂組成物の固形分に対して、5〜65質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜60質量%である。
前記の重合開始剤(D)としては、活性ラジカル発生剤、酸発生剤等が挙げられる。活性ラジカル発生剤は熱又は光の作用によって活性ラジカルを発生する。前記の活性ラジカル発生剤としては、アルキルフェノン化合物、チオキサントン化合物、トリアジン化合物、オキシム化合物等が挙げられる。
前記のアルキルフェノン化合物としては、例えば、2−メチル−2−モルホリノ−1−(4−メチルスルファニルフェニル)プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が挙げられる。
前記のチオキサントン化合物としては、例えば、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。
前記のトリアジン化合物としては、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
前記のオキシム化合物としては、例えば、O−アシルオキシム系化合物が挙げられ、その具体例としては、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)ブタン−1−オン−2−イミン、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン、N−アセトキシ−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]エタン−1−イミン、N−アセトキシ−1−[9−エチル−6−{2−メチル−4−(3,3−ジメチル−2,4−ジオキサシクロペンタニルメチルオキシ)ベンゾイル}−9H−カルバゾール−3−イル]エタン−1−イミン等が挙げられる。
また、活性ラジカル発生剤としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアントラキノン、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、フェニルグリオキシル酸メチル、チタノセン化合物等を用いてもよい。
前記の酸発生剤としては、例えば、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウムp−トルエンスルホナート、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウムp−トルエンスルホナート、4−アセトキシフェニル・メチル・ベンジルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンスルホナート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホナート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート等のオニウム塩類や、ニトロベンジルトシレート類、ベンゾイントシレート類等を挙げることができる。
前記の重合開始剤(D)は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合開始剤(D)の含有量は、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量100質量部に対して、好ましくは0.1〜30質量部であり、より好ましくは1〜20質量部である。重合開始剤の含有量が、前記の範囲にあると、高感度化して露光時間が短縮され生産性が向上することから好ましい。
溶剤(E)としては、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、ケトン類、アルコール類、エステル類、アミド類等が挙げられる。
前記のエーテル類としては、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等が挙げられる。
前記の芳香族炭化水素類としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等が挙げられる。
前記のケトン類としては、例えば、アセトン、2−ブタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、4−メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。
前記のアルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
前記のエステル類としては、例えば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
前記のアミド類としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
これらの溶剤は、単独でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
着色樹脂組成物における溶剤(E)の含有量は、着色樹脂組成物に対して、好ましくは70〜95質量%であり、より好ましくは75〜90質量%である。
本発明の着色樹脂組成物は、必要に応じて、界面活性剤、充填剤、他の高分子化合物、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、連鎖移動剤等の種々の添加剤を含んでもよい。
本発明の化合物は、染料として有用である。また、本発明の化合物は、モル吸光係数が高く、分光濃度が高いことから、特に、液晶表示装置等の表示装置のカラーフィルタに用いられる染料として有用である。
また、本発明の着色樹脂組成物は、カラーフィルタをその構成部品の一部として備える表示装置(例えば、公知の液晶表示装置、有機EL装置等)、固体撮像素子等の種々の着色画像に関連する機器に、公知の態様で、利用することができる。
次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例及び比較例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ない限り、質量基準である
以下の実施例において、化合物の構造はNMR(JMM−ECA−500;日本電子(株)製)、質量分析(LC;Agilent製1200型、MASS;Agilent製LC/MSD型)及び元素分析(VARIO-EL;(エレメンタール(株)製))で確認した。
〔実施例1〕
アントラニル酸(東京化成工業(株)製)13.7部に水80部を加えた後、水酸化ナトリウム0.4部を加え、溶解させた。氷冷下、35%亜硝酸ナトリウム水溶液19.7部を加え、ついで35%塩酸26.2部を少しずつ加えて溶解させ2時間撹拌し、ジアゾニウム塩を含む懸濁液を得た。
一方、アセト酢酸エチルエステル(東京化成工業(株)製)26.0部、シアノ酢酸メチル(東京化成製)20.8部及び2−アミノエタノール(和光純薬工業(株)製)24.4部を混合し、95℃で24時間攪拌した。上記の反応液を室温まで冷却後、水304部、35%塩酸35部の混合液中に添加し室温で1時間攪拌した。析出した結晶を吸引ろかの残渣として取得後乾燥し、式(b1a)で表される化合物20.4部を得た。
Figure 2011148995
ついで、式(b1a)で表される化合物20.4部を水100部に懸濁させ、水酸化ナトリウムを用いて、pHを9.0に調整した。ここに、前記ジアゾニウム塩を含む懸濁液を15分かけてポンプで滴下した。滴下終了後、さらに30分間撹拌することで黄色の懸濁液を得た。1時間攪拌した。濾過して得た黄色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(c1a)で表される化合物を33.5部得た。
Figure 2011148995
次に(c1a)で表される化合物34.2部に、式(e1a)で示される酸クロライド27.28部を加え、N−メチルピロリドンの溶媒中、70℃で、3時間攪拌した。反応終了後、水にチャージし、式(d1a)で表される化合物を42.35部を得た。H−NMRにて構造を確認した。
式(d1a)で表される化合物の同定;
H−NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d);2.05(3H,s),2.57(3H,s),4.13(2H,t),4.31(2H,t),4.57(2H,s),7.38(1H,t),7.76(1H,t),8.02(1H,d)、8.04(1H,d),15.7(1H、s).
Figure 2011148995
次に、式(d1a)で表される化合物2.0部にN−メチルピロリドン50部を加えて80℃まで熱して溶解させた後、ギ酸クロムn水和物(ナカライテスク(株)製)1.2部を加えて120℃にて約7時間攪拌して暗橙色溶液を得た。この溶液を20%食塩水溶液300部中に注ぎこみ、得られた橙色固体を濾過して60℃にて真空乾燥することにより、式(z−1)で表される化合物1.6部(収率76%)を得た。
式(z−1)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI−:m/z=932.2 [M−H]
Exact Mass:933.1
Figure 2011148995
式(z−1)で表される化合物3.4部に、N−メチルピロリドン27.5部を加えて溶液(s1)を調整した。また、式(g−1)で表されるローダミン化合物(ローダミン6G,東京化成工業(株)製)1.8部に、メタノール14.4部を加えて溶液(t1)を調整した。その後室温にて溶液(s1)と溶液(t1)を混合し、約1時間攪拌した後、水450部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−1)で表される化合物4.3部(収率83%)を得た。
式(I−1)で表される化合物の同定;
(元素分析)C64.1 H5.0 N11.0 Cr4.1
Figure 2011148995
Figure 2011148995
〔実施例2〕
式(e1a)で表される酸クロライドを式(e1b)で表される酸クロライドに替える以外は実施例1と同様にして式(d1b)で表される化合物を得た。1H-NMRにて構造を確認した。H−NMRにて構造を確認した。
式(d1b)で表される化合物の同定;
H−NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d);2.50(2H,2H,overlapped)2.55(3H,s),3.51(3H,s)、4.11(2H,t),4.23(2H,t),7.37(1H,t),7.74(1H,t),8.02(1H,d),8.03(1H,d)、15.6(1H,s).
Figure 2011148995
次に、式(d1b)で表される化合物3.7部にN−メチルピロリドン93部を加えて80℃まで熱して溶解させた後、ギ酸クロムn水和物1.8部を加えて120℃にて約7時間攪拌して暗橙色溶液を得た。この溶液を20%食塩水溶液210部中に注ぎこみ、得られた橙色固体を濾過して60℃にて真空乾燥することにより、式(z−2)で表される化合物を3.2部(収率82%)を得た。
式(z−2)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI−:m/z=960.0 [M−H]
Exact Mass:961.2
Figure 2011148995
式(z−2)で表される化合物3.1部に、N−メチルピロリドン31.5部を加えて溶液(s2)を調整した。また、式(g−1)で表されるローダミン化合物1.6部に、メタノール15.4部を加えて溶液(t2)を調整した。その後室温にて溶液(s2)と溶液(t2)を混合し、約1時間攪拌した後、水430部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−2)で表される化合物3.4部(収率73%)を得た。
式(I−2)で表される化合物の同定;
(元素分析)C64.7 H5.2 N10.8 Cr4.0
Figure 2011148995
〔実施例3〕
ローダミンB(東京化成工業(株)製)25.0部に無水クロロホルム(関東化学(株)製)200部、カンファスルホン酸(アルドリッチ(株)製)1.5部、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(東京化成工業(株)製)1.6部、エタノール(東京化成工業(株)製)12.1部を加えて約30分間攪拌した。その後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(和光純薬工業(株)製)14.5部に無水クロロホルム55.3部を加えて予め溶解させた溶液をゆっくりと加えた後、室温にて約2時間攪拌した。1N塩酸水溶液150部にて分液操作を2回行ったのち、10%食塩水150部で2回有機層を洗浄した。ついで無水硫酸マグネシウム43部を加えて約30分間攪拌後、乾燥剤を濾過し、溶媒留去することにより式(g−2)で表されるローダミン化合物を23.1部(収率87%)得た。
式(g−2)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=471.2[M−Cl]
Exact Mass: 506.2
Figure 2011148995
式(z−2)で表される化合物4.2部に、N−メチルピロリドン33.2部を加えて溶液(s3)を調整した。また、式(g−2)で表されるローダミン化合物2.3部に、N−メチルピロリドン18.4部を加えて溶液(t3)を調整した。その後室温にて溶液(s3)と溶液(t3)を混合し、約1時間攪拌した後、水450部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−3)で表される化合物を5.1部(収率79%)を得た。
式(I−3)で表される化合物の同定;
(元素分析)C65.2 H5.4 N10.6 Cr3.9
Figure 2011148995
〔実施例4〕
2−アミノ−4,5−ジメトキシ安息香酸(東京化成工業(株)製)5.5部に水100部を加えた後、水酸化ナトリウム2.2部を加え、溶解させた。氷冷下、亜硝酸ナトリウム6.1部を加え、ついで35%塩酸23.1部を少しずつ加えた。その後氷冷下にて2.5時間撹拌し、過剰の亜硝酸をクエンチするために9%アミド硫酸水溶液70部をゆっくり加えて約10分攪拌し、ジアゾニウム塩を含む懸濁液を得た。
ついで、式(b1a)で表される化合物5.9部を水53部に懸濁させ、水酸化ナトリウムを用いて、pHを9.0に調整した。ここに、前記ジアゾニウム塩を含む懸濁液を、懸濁液のpHを7.5〜9.0に保ちながら、約1時間かけてポンプで滴下した。滴下終了後、さらに室温で2時間撹拌して赤橙色の懸濁液を得た。濾過して得た黄色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(c1c)で表される化合物を9.3部得た。
Figure 2011148995
次に式(c1c)で表される化合物4.2部に、酸クロライド(e1b)3.1部を加え、N−メチルピロリドンの溶媒中、70℃で、3時間攪拌した。反応終了後、水にチャージし、下記構造で示されるピリドンアゾ化合物(d1c)を4.9部を得た。H−NMRにて構造を確認した。H−NMRにて構造を確認した。
式(d1c)で表される化合物の同定;
H−NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d);2.50−2.52(2H,2H,overlapped),2.56(3H、t)、3.52(3H、s)、3.83(3H、s)、3.93(3H、s)、4.11(2H、t)、4.23(2H,t),7.43(1H,s),7.48(1H、s)、15.7(1H、s).
Figure 2011148995
次に、式(d1c)で表される化合物11.0部にN−メチルピロリドン120部を加えて80℃まで熱して溶解させた後、ギ酸クロムn水和物1.0部を加えて110℃にて約1時間攪拌した。次いで80℃まで温度を下げ、炭酸ナトリウムを2.3部添加した後、再度110℃にて約3.5時間攪拌して暗橙色溶液を得た。この溶液を10%食塩水溶液530部中に注ぎこみ、得られた橙色固体を濾過して60℃にて真空乾燥することにより、式(z−4)で表される化合物(収率65%)を7.6部を得た。
式(z−4)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI−:m/z=1080.2[M−Na]
Exact Mass: 1103.2
Figure 2011148995
式(z−4)で表される化合物1.0部に、N−メチルピロリドン10部を加えて溶液(s4)を調整した。また、式(g−2)で表されるローダミン化合物0.5部に、N−メチルピロリドン5部を加えて溶液(t4)を調整した。その後室温にて溶液(s4)と溶液(t4)を混合し、約1時間攪拌した後、水350部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−4)で表される化合物0.85部を(収率60%)を得た。
式(I−4)で表される化合物の同定;
(元素分析)C63.5 H5.5 N9.7 Cr3.6
Figure 2011148995
〔実施例5〕
総説 合成染料、堀口 博 著(三共出版株式会社、昭和43年発行)の340ページに記載の方法に従い、無水フタル酸(東京化成工業(株)製)と3−(N,N−ジエチルアミノ)フェノール(東京化成工業(株)製)との縮合反応により4−ジエチルアミノ−2−ベンゾイル安息香酸を合成した後、さらに3−(N―エチルアミノ)フェノール(東京化成工業(株)製)と縮合させることにより、式(rh-1)で表される化合物を合成した。
Figure 2011148995
ついで、式(rh-1)で表される化合物6.0部に無水クロロホルム(関東化学(株)製)42部を加えて溶液とした後、カンファスルホン酸(アルドリッチ(株)製)0.4部、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(東京化成工業(株)製)0.5部、エタノール3.1部を加えて約30分間攪拌した。その後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(和光純薬工業(株)製)4.3部に無水クロロホルム25部を加えて予め溶解させた溶液をゆっくりと加えた後、室温にて約2時間攪拌した。1N塩酸水溶液50部にて分液操作を2回行ったのち、10%食塩水で有機層を洗浄した。ついで無水硫酸マグネシウム20部を加えて約30分間攪拌したのち、溶媒留去することにより式(g−3)で表されるローダミン化合物6.2部(収率94%)を得た。
式(g−3)で表されるローダミン化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=443.2[M−Cl]
Exact Mass: 478.2
Figure 2011148995
式(z−4)で表される化合物1.1部に、N−メチルピロリドン8.5部を加えて溶液(s5)を調整した。また、式(g−3)で表されるローダミン化合物0.5部に、N−メチルピロリドン5部を加えて溶液(t5)を調整した。その後室温にて溶液(s5)と溶液(t5)を混合し、約1時間攪拌した後、水450部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−5)で表される化合物1.3部(収率81%)を得た。
式(I−5)で表される化合物の同定;
(元素分析)C61.2 H5.4 N9.7 Cr3.5
Figure 2011148995
〔実施例6〕
2−アミノ−5−ヒドロキシ安息香酸(東京化成工業(株)製)5.5部に水90部を加えた後、水酸化ナトリウム2.9部を加え、溶解させた。氷冷下、亜硝酸ナトリウム8.0部を加え、ついで35%塩酸29.7部を少しずつ加えた。その後氷冷下にて2時間撹拌し、過剰の亜硝酸をクエンチするために9%アミド硫酸水溶液87部をゆっくり加えて約10分攪拌し、ジアゾニウム塩を含む懸濁液を得た。
ついで、式(b1a)で表される化合物7.6部を水68.6部に懸濁させ、水酸化ナトリウムを用いて、pHを9.0に調整した。ここに、前記ジアゾニウム塩を含む懸濁液を、懸濁液のpHを1.0以下に保ちながら、約1時間かけてポンプで滴下した。滴下終了後、さらに室温で2時間撹拌して橙色の懸濁液を得た。濾過して得た黄色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(c1d)で表される化合物9.3部を得た。H−NMRにて構造を確認した。
式(c1d)で表される化合物の同定;
H−NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d);2.44(3H、s)、3.52(2H,d)、3.90(2H、t)、4.92(1H,brs)、7.09(1H、dd)、7.34(1H,d)、7.76(1H、d)、10.1(1H、s)、15.5(1H、s).
Figure 2011148995
次に(c1d)で表される化合物4.2部に、酸クロライド(e1b)4.4部を加え、N−メチルピロリドンの溶媒中、70℃で、3時間攪拌した。反応終了後、水にチャージし、式(d1d)で表される化合物4.6部を得た。1H-NMRにて構造を確認した。
式(d1d)で表される化合物の同定;
H−NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d);2.48−2.51(2H,2H,3H,overlapped),3.52(3H、s)、4.10(2H,t)、4.22(2H、t)、7.12(1H,dd)、7.37(1H、d)、7.82(1H,d)、10.2(1H,s),15.6(1H、s).
Figure 2011148995
次に、式(d1d)で表される化合物6.5部にN−メチルピロリドン98部を加えて80℃まで熱して溶解させた後、ギ酸クロムn水和物1.6部を加えて110℃にて約1時間攪拌した。次いで80℃まで温度を下げ、炭酸ナトリウムを2部添加した後、再度110℃にて約5時間攪拌して暗橙色溶液を得た。この溶液を20%食塩水溶液330部中に注ぎこみ、得られた橙色固体を濾過して60℃にて真空乾燥することにより、式(z−6)で表される化合物を4.1部(収率59%)を得た。
式(z−6)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI−:m/z=992.2 [M−Na]
Exact Mass: 1015.2
Figure 2011148995
式(z−6)で表される化合物3.9部に、N−メチルピロリドン31.2部を加えて溶液(s6)を調整した。また、式(g−3)で表されるローダミン化合物1.6部に、N−メチルピロリドン19.2部を加えて溶液(t6)を調整した。その後室温にて溶液(s6)と溶液(t6)を混合し、約1時間攪拌した後、水390部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−6)で表される化合物4.2部(収率83%)を得た。
式(I−6)で表される化合物の同定;
(元素分析)C60.9 H4.9 N10.2 Cr3.7
Figure 2011148995
〔実施例7〕
5−(N−アセチルアミノ)アントラニル酸(東京化成工業(株)製)19.4部に水80部を加えた後、水酸化ナトリウム0.4部を加え、溶解させた。氷冷下、35%亜硝酸ナトリウム水溶液19.7部を加え、ついで35%塩酸26.2部を少しずつ加えて溶解させ2時間撹拌し、ジアゾニウム塩を含む懸濁液を得た。
ついで、式(b1a)で表される化合物20.4部を水100部に懸濁させ、水酸化ナトリウムを用いて、pHを9.0に調整した。ここに、前記ジアゾニウム塩を含む懸濁液を15分かけてポンプで滴下した。滴下終了後、さらに30分間撹拌することで黄色の懸濁液を得た。1時間攪拌した。濾過して得た黄色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(c1e)で表される化合物を39.1部得た。
Figure 2011148995
次に式(c1e)で表される化合物39.9部に、式(e1b)で表される酸クロライド(和光純薬工業(株)製)30.1部を加え、N−メチルピロリドン中、70℃で、3時間攪拌した。反応終了後、水にチャージし、式(d1e)で表される化合物を50.1部得た。得られた化合物は橙色を呈し、極大吸収波長(λmax)をエチルラクテート溶媒中で測定したところ、459nmを示した。また、H−NMRにて構造を確認した。
式(d1e)で表される化合物の同定;
1H-NMR(500MHz、δ値(ppm、TMS基準)、DMSO−d):1.05 (3H, m), 2.06(3H, s), 2.37 (2H, t), 2.40(2H, t), 2.48 (3H, m), 3.83 (2H, m), 3.91 (2H, m) , 5.08 (2H, m) ,7.88 (1H, s), 7.89 (1H, s),8.29 (1H,m), 10.2 (1H, d)
Figure 2011148995
次に、式(d1e)で表される化合物7.0部にN−メチルピロリドン98部を加えて80℃まで熱して溶解させた後、ギ酸クロムn水和物1.6部を加えて110℃にて約1時間攪拌した。次いで80℃まで温度を下げ、炭酸ナトリウムを2部添加した後、再度110℃にて約5時間攪拌して暗橙色溶液を得た。この溶液を20%食塩水溶液330部中に注ぎこみ、得られた橙色固体を濾過して60℃にて真空乾燥することにより、式(z−7)で表される化合物を2.7部(収率40%)を得た。
Figure 2011148995
式(z−7)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI−:m/z=1074.2 [M−Na]
Exact Mass: 1097.2
式(z−7)で表される化合物4.2部に、N−メチルピロリドン33.2部を加えて溶液(s7)を調整した。また、式(g−2)で表されるローダミン化合物2.3部に、N−メチルピロリドン18.4部を加えて溶液(t7)を調整した。その後室温にて溶液(s7)と溶液(t7)を混合し、約1時間攪拌した後、水450部へ注入した。濾過して得られた赤色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(I−147)で表される化合物を5.3部(収率80%)を得た。
式(I−147)で表される化合物の同定;
(元素分析)C60.0 H4.8 N10.3 Cr3.4
Figure 2011148995
〈吸光度の測定〉
化合物0.35gを乳酸エチルに溶解して体積を250cm3とし、そのうちの2cmを乳酸エチルで希釈して100cmとして、濃度0.028g/Lの溶液を調整した。該溶液について、紫外可視分光光度計(V−650DS;日本分光(株)製)(石英セル、光路長;1cm)を用いて極大吸収波長(λmax)及び極大吸収波長(λmax)での吸光度を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2011148995
表2中、化合物(R−1)は、C.I.Solvent Yellow21(Oleosol Fast Yellow 2G;田岡化学工業(株)製)である。
〔実施例8〕
<着色樹脂組成物の調製>
(A)着色剤:化合物(I−1):実施例1で合成した化合物 20部
(B−1)樹脂:メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体(モル比;30/70;重量平均分子量10700、酸価70mgKOH/g) 70部
(C−1)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社製) 30部
(D−1)光重合開始剤:ベンジルジメチルケタール(イルガキュア651;BASFジャパン社製) 15部
(E−1)溶剤:乳酸エチル 680部
を混合して着色樹脂組成物を得る。
<カラーフィルタの作製>
ガラス上に、上記で得た着色樹脂組成物をスピンコート法で塗布し、揮発成分を揮発させる。冷却後、パターンを有する石英ガラス製フォトマスク及び露光機を用いて光照射する。光照射後に、水酸化カリウム水溶液で現像し、オーブンで200℃に加熱してカラーフィルタを得る。
〔実施例9〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例2で合成した化合物(I−2)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
〔実施例10〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例3で合成した化合物(I−3)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
〔実施例11〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例4で合成した化合物(I−4)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
〔実施例12〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例5で合成した化合物(I−5)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
〔実施例13〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例6で合成した化合物(I−6)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
〔実施例14〕
実施例1で合成した化合物(I−1)を、実施例7で合成した化合物(I−147)に代える以外は、実施例8と同様にして、着色樹脂組成物及びカラーフィルタを得る。
表2の結果から、本発明の化合物は吸光度が高いことから、高い分光濃度を示すことがわかる。また、当該化合物を含む着色樹脂組成物は、優れた色性能を有し、高品質なカラーフィルタを作製することが可能である。
本発明の化合物は、染料として有用である。本発明の化合物は、モル吸光係数が高く、分光濃度が高いことから、特に、液晶表示装置等の表示装置のカラーフィルタに用いられる染料として有用である。

Claims (7)

  1. 式(0)で表される化合物。
    Figure 2011148995
    [式(0)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
    及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
    1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
    は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    4a〜R7aは互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−COR、−OCOOR、−OCOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、−SONR又は−NR1112を表す。R4a及びR5a、R5a及びR6a並びにR6a及びR7aは、互いに結合してベンゼン環の炭素を含んだ6〜7員環を形成してもよい。
    及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
    10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
    11及びR12は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数2〜8のアシル基又はテトラヒドロフルフリル基を表す。R11及びR12は、互いに結合して窒素原子を含んだ環を形成してもよい。
    21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
    26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
  2. 式(I)で表される化合物。
    Figure 2011148995
    [式(I)中、X及びXは、互いに独立に、−CO−O−又は−O−CO−を表す。
    及びLは、互いに独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表す。
    1は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
    は、水素原子、−CN、又は−CONHを表す。
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    〜Rは、互いに独立に、−R、−OR、−COOR、−CN、−NO、ハロゲン原子、−SOH、−SONa、−SOK、又は−SONRを表す。
    及びRは、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR10で置換されていてもよい。
    10は、水素原子、炭素数1〜8の1価の飽和炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
    21〜R25は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基を表す。
    26及びR27は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表す。]
  3. が、*−O−CO−(*は、Lとの結合位置を表す。)である請求項1又は2記載の化合物。
  4. 2が、−CNである請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. 25が、炭素数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基である請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を有効成分とする染料。
  7. 請求項6記載の染料、樹脂及び溶剤を含む着色樹脂組成物。
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