JP2011148222A - インクジェット記録用光沢紙及びそれを用いた葉書 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、光沢感に優れ、インクジェットプリンター印字後の滲みがなく、高い画像鮮明性を有し、光沢面の耐傷性が高く、かつ、断裁時の紙粉が少ないインクジェット記録用光沢紙及びそれを用いた葉書を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るインクジェット記録用光沢紙は、紙基材の少なくとも片面に顔料と結着剤とを含有する1層以上のインク受容層と、インク受容層の最表層上に鏡面光沢仕上げがなされた光沢発現層とを有するインクジェット記録用光沢紙において、インク受容層は、顔料として合成シリカと酸化亜鉛とを含有し、結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、かつ、合成シリカと酸化亜鉛との質量比が85/15〜99/1であり、かつ、インク受容層の塗工量が、3〜15g/mであり、光沢発現層は、顔料としてコロイダルシリカを含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、光沢感に優れており、インクジェットプリンター印字後の滲みがなく、高い画像鮮明性を有し、光沢面の耐傷性が高く、かつ断裁時の紙粉が少ないインクジェット記録用光沢紙に関する。
近年、コンピューター技術及びデジタルカメラの飛躍的な進歩とその低価格化によってデジタル画像の取り扱いが極めて容易になっている。それに伴って高性能なパーソナルプリンターが開発されて広く普及しており、銀塩写真並みのフルカラー印刷を手軽に行うことが可能になった。現在、パーソナルプリンターとして最も普及しているのは、インクジェットプリンターであり、近年のインクジェットプリンター、インク及び記録媒体の技術的進歩によって、印字品質の高い記録が可能になってきている。インクジェット記録媒体に求められる要素としては、インクの吸収・乾燥が速いこと、印字濃度が高いこと、ドットの広がり及びひげ状の滲みが無いことなどが挙げられる。一般の普通紙でも一定以上のサイズ性があれば、滲みが少なく、ある程度の印字品質が期待できる。しかし、より高い印字品質を求める場合には、媒体上にインクジェットプリンターのインクに対して適性のあるインク受容層を各種基材に設けた専用の記録媒体が使用される。これらインクジェット記録媒体としては、紙又はフィルムを基材として、顔料と結着剤とを主成分とする顔料塗工層又は顔料を含まない樹脂塗工層を表面に設けたものが多く使用される。
インクジェット記録媒体は、更に表面状態からマット調媒体と光沢媒体とに分類される。銀塩写真により近い画像品質を要求する場合には、後者の光沢媒体が使用される。
光沢媒体に要求される品質特性としては、光沢感が高いこと、インク乾燥速度が速いこと、印字濃度が高いこと、インクの溢れや滲みがないことなどが挙げられる。さらには、インクジェット記録前又は記録後に加工されることが多く、断裁加工時の紙粉が少ないことが求められる。
光沢媒体の製法としては、インク吸収性・乾燥性を維持しながら前記の品質特性を維持するために、各種の方法が提案されているが、一般的な方法は、キャストコート法によってインク受容層を形成し表面に光沢を付与する方法と印画紙用基材上にインク受容層を形成する方法とがある。
一般に、前者は、後者に比べて、インク吸収性が制御しやすい点で優るが、ドット真円性、画像再現性、白紙部分の光沢感についての品質では劣る。
印画紙用基材は、一般にRC紙(レジンコート紙)といわれるように、紙の基材上にポリエチレンのフィルム層が形成されているため、インク受容層をその表面に形成した場合、フィルム面が平滑であることからインク受容層の表面も平滑で、光沢のある表面が形成しやすい。しかし、全体のコストは、インク吸収性をあげるために塗工量を多くする必要があり、また基材そのものが紙よりも高価であることから前者のキャストコート法による光沢媒体に比べ、高いものとなる。また、廃棄する場合には、複合素材であることからリサイクルができないといった問題もある。
キャストコート法によるインクジェット記録光沢媒体は、前記問題点に対して有利であるため、インクジェット用紙としてだけでなく、ラベル、はがきなど用途が多岐に拡がりつつある。しかし、キャストコート法によるインクジェット記録光沢媒体は、前記したドット真円性、画像再現性、白紙部分の光沢感についての品質面での問題があり、これらの課題を解決するために各種の提案がなされている。
例えば、インク吸収速度が速く、銀塩写真並みの光沢感を有するインクジェット記録用光沢紙として、気相法シリカ又は粉砕した湿式法シリカを水溶性バインダーと混合して塗工したインクジェット記録シートが提案されている(例えば、特許文献1又は2を参照。)。
また、インク受容層を設けた後、表面にキャレンダー処理を施すことで光沢感を向上させたインクジェット記録用紙が提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。
一方、カッター断裁時の紙粉を抑制する方法として、キャストコートによる光沢面と反対面にアルキルケテンダイマー及びポリエチレンエマルジョンを含有する塗液の塗工処理がなされていることを特徴とする光沢インクジェット記録用紙の製造方法が提案されている(例えば、特許文献4を参照。)。また、基材に近い第1塗工層が無機顔料とエマルジョン型接着剤を主成分とし、第1塗工層上の第2塗工層が無機微細顔料とポリビニルアルコールを主成分とし、かつ、第1及び第2塗工層中にポリビニルアルコールとの架橋性を有する化合物を含有することでカッター断裁時の紙粉の発生が少ない光沢及び平滑性に優れたインクジェット記録体が提案されている(例えば、特許文献5を参照。)。
特開2005−271442号公報 特開2002−293008号公報 特開2006−218854号公報 特開2005−288841号公報 特開2007−290339号公報
特許文献1、2又は3に記載されている技術では、インク吸収性は増すが、光沢層表面が傷つきやすいという問題点がある。例えば、葉書用途に使用する場合において、宛名面に郵便番号枠、切手貼り付け枠などの定型事項を印刷するときに、光沢面とオフセット印刷機など印刷機の給紙部ガイドとの擦れ及び排紙部の吸引車との擦れによって、光沢層表面に傷がつきやすいという欠点がある。また、インクジェットプリンターで宛名を印刷するときに、光沢面と給紙ローラーとの接触によって傷がつきやすいという欠点も問題となる。
さらに、特許文献3に記載されている技術では、表面の光沢度は高いが、キャストコート品と比較すると、表面の画像鮮明性に劣る。その結果、観察者が良好と感じる光沢感をもつ写真風合いの画像が得られない。
また、特許文献4又は5に記載されている技術では、紙の断裁適性に一応の改善がみられるものの、発生する紙粉を満足できるレベルに抑えるには不十分である。
前記のとおり、従来のインクジェット記録媒体は、多岐に渡る要求特性すべてを、十分に満足させるまでには至っていなかった。
そこで、本発明は、光沢感に優れ、インクジェットプリンター印字後の滲みがなく、高い画像鮮明性を有し、光沢面の耐傷性が高く、かつ、断裁時の紙粉が少ないインクジェット記録用光沢紙及びそれを用いた葉書を提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙は、紙基材の少なくとも片面に顔料と結着剤とを含有する1層以上のインク受容層と、該インク受容層の最表層上に鏡面光沢仕上げがなされた光沢発現層とを有するインクジェット記録用光沢紙において、前記インク受容層は、顔料として合成シリカと酸化亜鉛とを含有し、結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、かつ、前記合成シリカと前記酸化亜鉛との質量比が85/15〜99/1であり、かつ、前記インク受容層の塗工量が、3〜15g/mであり、前記光沢発現層は、顔料としてコロイダルシリカを含有することを特徴とする。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記インク受容層が、更に多価金属塩を含有することが好ましい。これによって、画像鮮明性の効果及び紙小判断裁時の紙粉量低減に対する効果が大きくなる。さらに、ポリビニルアルコールと多価金属塩との架橋反応によって、塗工層強度の向上及びインク発色性向上の効果が得られる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記多価金属塩と前記ポリビニルアルコールとの質量比が1/100〜25/100であることが好ましい。インク吸収性と紙小判断裁時の紙粉レベルとのバランスが良好となる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記多価金属塩が、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物又はバリウム化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましい。紙小判断裁時の紙粉量低減に対する効果が大きい。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記光沢発現層に含有されるコロイダルシリカがアニオン性であることが好ましい。粒子同士の凝固力がより強化され、耐傷性がより強くなる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、JIS H 8686−2:1999「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性試験方法−第2部:機器測定法」に準じ、光学くし幅2mm入反射角度60°の条件による前記光沢発現層の写像性が50%以上であることが好ましい。より光沢感に優れたインクジェット記録用光沢紙とすることができる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記光沢発現層を形成するキャストコート法が凝固法であり、かつ、凝固剤として硼素化合物を含有することが好ましい。より均一な光沢面質を得ることができる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記光沢発現層の表面pHが6.4以下であることが好ましい。白紙退色及び変色が少ないインクジェット記録用光沢紙とすることができる。
本発明に係るインクジェット記録用光沢葉書は、本発明に係るインクジェット記録用光沢紙を用いたことを特徴とする。
本発明は、光沢感に優れ、インクジェットプリンター印字後の滲みがなく、高い画像鮮明性を有し、光沢面の耐傷性が高く、かつ、断裁時の紙粉が少ないインクジェット記録用光沢紙及びそれを用いた葉書を提供することができる。また、本発明に係るインクジェット記録用光沢紙は、基材を紙としているため、フィルム層を有する印画紙基材に比べ、製造コストも低く、廃棄する場合にはリサイクル可能であり、資源の有効利用という観点からも好ましい。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙は、紙基材の少なくとも片面に、1層以上のインク受容層と、該インク受容層の最表層上に鏡面光沢仕上げがなされた光沢発現層とを有するインクジェット記録用光沢紙において、前記インク受容層は、顔料として合成シリカと酸化亜鉛とを含有し、結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、かつ、前記合成シリカと前記酸化亜鉛との質量比が85/15〜99/1であり、かつ、塗工量は3〜15g/mであり、前記光沢発現層は、顔料としてコロイダルシリカを含有する。
紙基材の原紙に用いられるパルプとしては、広葉樹漂白サルファイトパルプ(LBSP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、脱墨パルプなどの木材パルプが有利に用いられる。また、必要に応じて、木材パルプ以外に、非木材パルプ、合成パルプ又は合成繊維などを用いてもよい。燃料としてリサイクルされる場合を考慮し、原料パルプとしては、塩素含有量の少ないECF(Elemental Chlorine Free)パルプ又はTCF(Totally Chlorine Free)パルプの使用が望ましい。
前記パルプは、適切な叩解度を有するパルプスラリーとする。各層のパルプの叩解度は、本実施形態では、限定されるものではないが、カナダ標準ろ水度(フリーネス)(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」)で、350〜600mlCSFとすることが好ましい。より好ましくは、400〜580mlCSFである。350mlCSF未満では、パルプの繊維間結合が強くなるため空隙率が減少し、透気度抵抗度の増加及びインク吸収性の低下が生じる傾向がある。600mlCSFを超えると、基材の強度が低下し、ギロチン断裁時に紙粉が発生しやすくなる。
前記パルプスラリーには、填料を含有させることが好ましい。填料の種類は、本実施形態では特に限定されないが、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミノケイ酸塩、焼成クレー、合成樹脂填料などの公知の填料を併用することができる。紙基材中の填料の含有率は、不透明性と紙力との観点から、乾燥質量で1〜15質量%とすることが好ましい。より好ましくは、2〜12質量%である。填料の含有率が1質量%未満では、所望の不透明性を得ることができない場合がある。填料の含有率が15質量%を超えると、紙力が不足する場合があり、更には、断裁時の紙粉及び毛羽立ちが多くなる場合がある。
さらに、前記パルプスラリーには、紙力増強剤を含有させることが好ましい。紙力増強剤は、本実施形態では特に限定されないが、カチオン化澱粉、両性澱粉、グラフト化澱粉、ポリアクリルアミド、ポリアミドポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂、メラミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などの公知の紙力増強剤を併用することができる。紙基材中の紙力増強剤の含有率は、乾燥質量で0.1〜2.5質量%とすることが好ましい。より好ましくは、0.2〜2.0質量%である。
前記パルプスラリーには、本発明の効果を損なわない程度に分散助剤、サイズ剤、定着剤などの諸添加物を必要に応じて添加することが可能である。さらに、必要であればpH調節剤、染料、有色顔料又は蛍光増白剤を添加することが可能である。
所定のフリーネスに叩解され、調製されたパルプスラリーは、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機などの公知の抄紙機を用いて単層又は多層で抄造される。
紙基材の片面又は両面には、サイズ性を付与する目的で、水溶性高分子添加剤などの各種の添加剤を含有するサイズ液を塗布してもよい。
前記水溶性高分子添加剤としては、例えば、澱粉、カチオン化澱粉、酸化澱粉、エチル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、グラフト化澱粉などの澱粉誘導体;ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェートなどのセルロース誘導体;ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白などの水溶性天然高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、無水マレイン酸樹脂などの水溶性高分子;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性合成樹脂を含有する水性高分子接着剤が用いられる。
前記サイズ液には、前記水溶性高分子添加剤の他に、石油樹脂エマルジョン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルのアンモニウム塩、アルキルケテンダイマー乳化物、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデンなどの分散液を添加してもよい。
また、サイズ液には、本発明の効果を損なわない範囲において、帯電防止剤、吸湿性物質、顔料、pH調節剤などの添加剤を使用しても良い。帯電防止剤は、例えば、無機電解質である塩化ナトリウム、塩化カルシウム、ボウ硝である。吸湿性物質は、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコールである。顔料は、例えば、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタンである。pH調節剤は、例えば、塩酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダである。これらの他、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を組み合わせて使用することも可能である。
サイズ液は、タブサイズ、サイズプレス、ゲートロールコーター、フィルムトランスファーコーターなど公知の塗布機で塗布することができる。また、これらはオンマシン又はオフマシンで塗布することが可能である。
紙基材の厚さは、本実施形態では特に限定されないが、100〜360μmであることが好ましい。より好ましくは、120〜340μmである。また、坪量は、100〜300g/mであることが好ましく、より好ましくは、120〜280g/mである。特に、葉書用途で使用する場合には、印刷適性、作業性などの点から、紙基材の厚さは、150〜300μmであることが好ましい。より好ましくは、160〜280μmである。坪量は、150〜250g/mであることが好ましく、より好ましくは、で160〜230g/mある。
このようにして製造された紙基材に直接インク受容層を設けても良いが、本実施形態では、紙基材の表面を平滑化する目的で、予めマシンカレンダー、ソフトカレンダー、ラスターなどの処理を施すのが好ましい。
本実施形態において、インク受容層は、顔料として合成シリカ及び酸化亜鉛を含有する。合成シリカは、インク吸収性及び発色性に優れている。また、酸化亜鉛はインクジェット印字後の発色性を向上させる効果に優れている。また、インクジェット印字した時のインク吸収性及び発色性を損なわない範囲において、公知の白色顔料を1種以上併用してもよい。公知の白色顔料は、例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、サチンホワイト、コロイダルシリカ、アルミナなどの白色無機顔料、アクリル、スチレン、エチレン、塩化ビニル、ナイロンなどの白色有機顔料である。
合成シリカ及び酸化亜鉛の含有量の合計は、インク受容層中の全顔料に対して、乾燥質量で70質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、80質量%であり、特に好ましくは、90質量%である。70質量%未満では、所望のインク吸収性及び発色性が得られない場合がある。
合成シリカと酸化亜鉛との質量比は、85/15〜99/1である。より好ましくは、88/12〜98/2であり、特に好ましくは、90/10〜97/3である。合成シリカと酸化亜鉛との質量比が85/15未満では、キャストコート後の光沢度が劣る場合があり、99/1を超えると、インク発色性に対する効果が低い場合がある。
本実施形態では、インク受容層は、結着剤としてポリビニルアルコールを含有する。ポリビニルアルコールを含有することによって、紙小判断裁時の紙粉量を低減させることができる。
また、本発明の効果を損なわない範囲において、公知の結着剤を1種以上併用してもよい。公知の結着剤は、例えば、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エチル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリビニルピロヒドリン系樹脂、ポリアクリル酸又はその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの重合体又は共重合体などのアクリル系重合体ラテックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス類の樹脂類である。
結着剤の使用量は、記録媒体の印字適性、インク受容層の強度及び塗工液性を考慮して決定される。通常、インク受容層中の全顔料乾燥質量100質量部に対し、1〜200質量部の範囲で添加される。好ましくは、5〜100質量部程度の範囲で添加される。1質量部未満であると塗工層強度が低下する場合がある。200質量部を超えるとインク吸収性が低下する場合がある。
ポリビニルアルコールの含有量は、インク受容層中の全結着剤に対して、乾燥質量で5質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、7質量%であり、特に好ましくは、10質量%である。5質量%未満では、所望の紙粉の抑制効果を得られない場合がある。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、前記インク受容層が、更に多価金属塩を含有することが好ましい。多価金属塩を含有することによって、画像鮮明性及び断裁時の紙粉の発生を抑制する効果がある。前記効果が得られるメカニズムは、おそらくは、多価金属塩は、多価の陽イオンである金属イオンを含有しており、アニオン性を有する染料又は顔料分子と結合して、インク液滴の広がりを抑制することができるため、滲みを防止することができ、また印字画像の耐水性が向上する。結果として、高いドット真円性、画像鮮明性を得ることができると考えられる。さらに、インク受容層中のポリビニルアルコールと多価金属塩との架橋反応によって、インク受容層の強度が向上し、結果として、断裁時の紙粉量を抑制することができると考えられる。
多価金属塩は、例えば、カルシウム化合物、バリウム化合物、マンガン化合物、銅化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物、アルミニウム化合物、鉄化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、クロム化合物、マグネシウム化合物、タングステン化合物、モリブデン化合物などの価数が2以上の金属の塩である。具体的には、例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガン二水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)二水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タングスト珪酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物が挙げられる。多価金属塩は、単独又は2種以上を併用することができる。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、多価金属塩が、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物又はバリウム化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることが、反応性の点で特に好ましい。紙断裁時の紙粉量をより減少することができる。
多価金属塩の添加量は、インク受容層中の全顔料乾燥質量100質量部に対し、1〜10質量部の範囲であることが好ましい。より好ましくは、2〜8質量部である。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、インク受容層中の多価金属塩とポリビニルアルコールとの質量比が1.00/100〜25.0/100であることが好ましい。より好ましくは、2.00/100〜20.0/100であり、特に好ましくは、2.50/100〜12.5/100である。1.00/100未満では、紙小判断裁時の紙粉量を抑制する所望の効果が得られない場合があり、25.0/100を超えるとインク吸収性が劣る場合がある。
インク受容層には、インクジェットインクの定着性と発色性を向上させるために、カチオン性高分子を主成分とするインク定着剤を用いることができる。カチオン性高分子は、例えば、ポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン、ジメチルアミンアンモニウムエピクロルヒドリン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルピリジウムハライド、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリスチレン共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド二酸化硫黄共重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドアミド共重合物、ジシアンジアミドホルマリン重縮合物、ジシアンジアミドジエチレントリアミン重縮合物、ポリアリルアミン、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミドエポキシ樹脂、メラミン樹脂酸コロイド、尿素系樹脂、カチオン変性ポリビニルアルコール、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型化合物、その他第4級アンモニウム塩類、ポリアミンである。
インク受容層用塗工液には、更に、必要に応じて分散剤、消泡剤、pH調整剤、湿潤剤、保水剤、増粘剤、架橋剤、離型剤、防腐剤、柔軟剤、ワックス、導電防止剤、帯電防止剤、サイズ剤、耐水化剤、可塑剤、蛍光増白剤、着色顔料、着色染料、還元剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、脱臭剤などの添加剤を適宜選定して添加することができる。また、これらを添加する場所及び方法については限定されない。例えば、顔料の合成シリカと当該添加剤とを湿式処理してシリカスラリーとしてインク受容層用塗工液に添加したり、結着剤と当該添加剤とを混合した後、インク受容層用塗工液に添加したり、適宜選択することができる。
インク受容層は、前記の顔料、結着剤などインク受容層に含有される各種成分を配合し、適当な固形分濃度に調整したインク受容層用塗工液を塗工後、乾燥して設ける。インク受容層用塗工液の塗工方式は、特に限定されず、エアーナイフ、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーターなど公知の塗工機を用いることができる。また、これらはオンマシン又はオフマシンで塗工することが可能である。塗工量は、3g/m以上15g/m以下とする。より好ましくは、4g/m以上13g/m以下であり、特に好ましくは、5g/m以上12g/mである。3g/m未満では、インク吸収性に劣り、15g/mを超えると、紙小判断裁時に発生する紙粉量が多くなる。また、コスト面でも不利となる。インク受容層は、インク受容層用塗工液を1段塗工、2段塗工又は3段以上で設けることができる。2段以上の場合には、各種機能性付与を目的に、1段目と2段目の塗工液の処方を異なるものとしてよい。
塗工後の乾燥方式としては、熱風乾燥、赤外乾燥、ドラム乾燥などが挙げられるが、本実施形態においては特に限定されるものではない。
さらに、必要に応じてインク受容層の乾燥後に一定の平滑性を出すためにマシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、ラスターなどの公知のカレンダー装置によって処理することが可能である。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、光沢発現層をキャスト処理で形成することから、全体として透気性を有していることが好ましい。インク受容層形成後の光沢発現層形成用基紙の透気抵抗度(JIS P 8117:1998「紙及び板紙−透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレー法」に従って測定)が、5〜200秒であることが好ましい。より好ましくは、10〜150秒である。
光沢発現層は、コロイダルシリカを主顔料として含有する。本実施形態において、インクの発色性を高めるために光沢発現層の透明性を高めることが必要である。また耐傷性も付与させる必要がある。このため光沢発現層は、この両方の特性を備えるコロイダルシリカを主顔料とする。コロイダルシリカは、耐傷性及び高光沢性の点から、球状又は球状に近い形状のものを使用するのが特に望ましいがこれに限定されず、耐傷性が若干劣るが高いインク吸収性が得られる凝集体形状のコロイダルシリカも用いることができる。また、これらを併用することができる。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、光沢発現層に含有されるコロイダルシリカがアニオン性であることが好ましい。アニオン性とすることで、光沢発現層の耐傷性がより強くなる傾向がある。そのメカニズムは不明だが、おそらくは、粒子間の凝集力がより強いためと考えられる。
光沢発現層に含有される顔料には、コロイダルシリカ以外に公知の白色顔料を一種以上併用することができる。公知の白色顔料は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、カオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸リチウム、合成シリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、ゼオライトなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料が挙げられる。この中で、特に合成シリカのうち湿式法シリカ、気相法シリカ又はアルミナを併用することが好ましい。
コロイダルシリカの含有量は、光沢発現層中の全顔料に対して、乾燥質量で60質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、70質量%以上であり、特に好ましくは、80質量%以上である。60質量%未満では、耐傷性に劣る場合がある。
光沢発現層は透明性の高さを求めるため、更に水溶性樹脂を結着剤として主に用い、これを少なくとも一種類以上含有することが好ましい。水溶性樹脂としては、水に溶解する樹脂であれば公知のものを使用することができ特に限定されない。例えば、ポリビニルアルコール又はその変性物、ポリビニルピロリドン又はその変性物、酸化澱粉、エステル化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパクを挙げることができる。中でも、部分鹸化又はシラノール変性のポリビニルアルコール類を使用することが好ましい。凝固法のキャスト処理において、凝固剤として硼素化合物を用いた場合、凝固性が良好となる。
光沢発現層には、インクジェット記録したときのインク吸収性、発色性及び光沢感を損なわない範囲において、更に水系の結着剤を配合することが可能である。ここで、水系結着剤とは、非水溶性の樹脂を水に分散させた分散液をいう。水系結着剤は、例えば、ウレタン樹脂エマルジョン、スチレン−アクリル樹脂又はその誘導体のエマルジョン、スチレン−ブタジエン樹脂ラテックス、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル樹脂エマルジョン、尿素樹脂エマルジョン、アルキッド樹脂又はその誘導体のエマルジョンが挙げられる。
結着剤の添加量は、光沢発現層中の全顔料乾燥質量100質量部に対し、1〜60質量部の範囲で添加することが好ましい。より好ましくは、5〜50質量部である。
光沢発現層中の結着剤のうち、水溶性結着剤の含有量は、光沢発現層中の全結着剤に対して、乾燥質量で1質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、3質量%以上であり、特に好ましくは、5質量%以上である。1質量%未満では、耐傷性に劣る場合がある。
光沢発現層には、その他の添加剤として、必要に応じて消泡剤、潤滑剤、分散剤、湿潤剤、蛍光増白剤、着色染料、着色顔料、増粘剤、防腐剤、耐水化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを使用できる。
光沢発現層は、前記の顔料、結着剤など光沢発現層に含有される各種成分を配合し、適当な固形分濃度に調整した光沢発現層用塗工液を塗工後、キャストコート法によって設ける。光沢発現層用塗工液の塗工方式としては、本実施形態では特に限定されず、エアーナイフ、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーターなど公知の塗工機を用いることができる。塗工量は、固形分換算で2g/m以上15g/m以下とすることが好ましい。より好ましくは、3g/m以上13g/m以下であり、特に好ましくは、5g/m以上11g/m以下である。2g/m未満では、十分な光沢面を形成しにくい場合があり、15g/mを超えると、紙小判断裁時に発生する紙粉が多くなる場合がある。また、コスト面でも不利となる。
光沢発現層は、公知のキャストコート法によって形成する。キャストコート法には、ウエット法、凝固法、リウエット法が知られており、本実施形態においては凝固法であることが好ましい。凝固法は、光沢発現層用塗工液を塗工し、塗工面が湿潤状態にあるうちに凝固液を塗布して凝固処理した後、キャストドラムに圧接して乾燥する方法である。ここで凝固液とは、凝固剤の水溶液をいう。凝固剤は、光沢発現層の結着剤成分と効果的に凝固する成分を選定することが重要である。本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、凝固剤として硼素化合物を選択することが好ましい。より好ましくは、硼酸ナトリウム若しくは硼酸のいずれか一方又はその両方を用いる。より均一な光沢面を得ることができる。凝固液の濃度は、0.1質量%以上であることが好ましい。0.1質量%未満の場合には、凝固力が不足する場合がある。より好ましくは、0.5質量%以上である。1.0質量%以上とすることで、凝固力がより強くなり、耐傷性をより良化することができるため、特に好ましい。なお、凝固液の濃度の上限は、作業性及びコストの点から10.0質量%とすることが好ましい。また、凝固剤の含有量は、凝固しうる結着剤100質量部に対して10.0〜1000質量部であることが好ましい。より好ましくは、20.0〜800質量部である。
凝固液には、更にインクを定着させるためのカチオン性高分子を添加することも可能である。カチオン性高分子の添加量は、凝固液に含有する凝固剤100質量部に対して、乾燥質量で1〜1000質量部であることが好ましい。より好ましくは、10〜800質量部である。
また、光沢発現層の塗工から凝固液を塗布するまでの時間、凝固液を塗布してキャストドラムに到達するまでの時間、キャストドラム温度、圧着するときの圧力又はライン速度を調整することによって、光沢発現層の光沢度をより高めることができる。なお、これらの諸条件については、使用する設備、塗布液に応じて最適条件を求めることで適正化する必要がある。
凝固剤の成分若しくは凝固剤のpHのいずれか一方又はその両方によっては、乾燥後の光沢発現層の表面pHが影響を与える場合がある。光沢発現層の表面pHを6.4以下に調整することが、白紙退色及び変色が少なくなる点で好ましい。さらに好ましくは、表面pHが6.0以下である。なお、光沢発現層の表面pHの下限値は、画像鮮明性の点から3.0とすることが好ましい。
また、キャスト処理後にマシンカレンダー、ソフトカレンダー、スーパーカレンダーなどのカレンダー処理を行うことができる。また、カール調整のため、裏面に水、カール調整剤などを塗布したり、加湿したりしてカール調整を行うこともできる。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙では、JIS H 8686−2:1999「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性試験方法−第2部:機器測定法」に準じ、光学くし幅2mm入反射角度60°の条件による前記光沢発現層の写像性が50%以上であることが好ましい。より好ましくは、55%以上であり、特に好ましくは、60%以上である。写像性が60%以上であれば、特に優れた光沢感を有するといえる。ここで、入反射角度を当該JISに記載の45゜を60゜と変更した理由は、光沢感の差異を評価しやすいためである。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙は、インクジェット記録用光沢葉書として使用することができる。特に通信面においては、写真ライクな画像鮮明性を実現でき、更に、印刷時にプリンターのガイド、ローラーなどとの接触があっても傷がつきにくい。
本実施形態に係るインクジェット記録用光沢紙は、表面と裏面の双方が光沢面であってもよいが、いずれか一面が光沢面で、残る一面が非光沢面であってもよい。葉書用途として使用する場合において、宛名面には、郵便番号枠、切手貼り付け枠、図柄などの定型事項がオフセット印刷で印刷されるため、インクジェット適性だけでなく、オフセット印刷適性、筆記性が要求される。したがって、宛名面を非光沢面とすることが好ましい。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」、「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。なお、配合において示す部数は実質成分の数量である。
(実施例1)
(紙基材の形成)
広葉樹漂白クラフトパルプ(カナダ標準ろ水度520mlCSF)100部に対して、乾燥質量でグラフト化澱粉(DG4204:星光PMC社製:グラフト成分の自家変性タピオカ澱粉と幹成分のアニオン架橋ポリアミドとが1:1でグラフト重合された分子量200万のグラフト化澱粉共重合体)1.0部と、酸性ロジンサイズ剤0.2部と、液体硫酸バンド1.0部と、灰分5%になるように添加量を調整したタルク(商品名:タルクNTL、日本タルク社製)と、を配合して紙料を得た。この紙料を長網抄紙機にて抄造し、紙匹を得た。その後、サイズ液としてポリアクリルアミド(ST5000:星光PMC社製)を前記紙匹の両面に乾燥塗布量が片面当たり1.5g/mとなるようにサイズプレスで塗布し、シリンダードライヤーで乾燥した。その後、スチールカレンダーを用いて線圧40kg/cm、25℃、2ニップ1パスの条件で表面処理を行い、坪量180g/mのインクジェット用紙基材を製造した。
(インク受容層の形成)
この紙基材の片面に、顔料として合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)97.0部と、酸化亜鉛(微細亜鉛華:堺化学社製)3.0部と、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)10.0部と、エチレン−酢酸ビニル(ポリゾールEVA AD−10:昭和高分子社製)40.0部と、インク定着剤としてカチオン性高分子(パピオゲンP−105:センカ社製)10.0部とを配合し、工業用水で固形分濃度22%に調整してインク受容層用塗工液を得た。インク受容層用塗工液を、エアナイフコーターで絶乾塗工量11g/mとなるように塗布・乾燥してインク受容層を形成した。インク受容層形成後の光沢発現層形成用基紙の透気抵抗度(JIS P 8117:1998)は、80秒であった。
(光沢発現層の形成)
次いで、光沢発現層用塗工液の顔料としてコロイダルシリカ(SYLOJET4000C、カチオン性:グレースデビソン社製)100部と、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA−235:クラレ社製)10.0部と、カチオンポリマー(スミレーズレジン1001:住友化学工業社製)10.0部と、離型剤としてポリエチレンエマルジョン(SNコート287:サンノプコ社製)1.0部とを配合し、工業用水で固形分17%に調整して光沢発現層用塗工液を得た。この塗工液をエアナイフコーターで絶乾塗工量10g/mとなるように前記基紙のインク受容層形成面に塗工し、次いで凝固剤として硼酸ナトリウムを1%及び硼酸を1%含む水溶液を凝固液(凝固液の濃度は2%)としてディップコーターで絶乾塗布量1.0g/mとなるように塗布して凝固処理を行ったのち、得られた塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度105℃のキャストドラムに圧着し、実施例1のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例2)
実施例1においてインク受容層用塗工液で用いる顔料を、合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)88.0部と、酸化亜鉛(微細亜鉛華:堺化学社製)12.0部とした以外は、実施例1に準じて実施例2のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例3)
実施例1においてインク受容層用塗工液で用いる顔料を、合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)87.0部と、酸化亜鉛(微細亜鉛華:堺化学社製)3.0部と、水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42M:昭和電工社製)10.0部とした以外は、実施例1に準じて実施例3のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例4)
実施例1においてインク受容層の塗工量を5g/mとした以外は、実施例1に準じて実施例4のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例5)
実施例1において光沢発現層用塗工液を、顔料としてコロイダルシリカ(カタロイドSI−80P、アニオン性:触媒化成社製)100部と、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA−235:クラレ社製)10.0部と、離型剤としてポリエチレンエマルジョン(SNコート287:サンノプコ社製)1.0部とを配合し、工業用水で固形分17%に調整した光沢発現層用塗工液とし、凝固剤として硼酸ナトリウムを1%及び硼酸を1%と、カチオン性高分子(スミレーズレジン1001:住友化学工業社製)を2%(カチオン性高分子の添加量は、凝固剤100部に対して乾燥質量で100部)とを含む水溶液(凝固液の濃度は4%)とした以外は実施例1に準じて実施例5のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(比較例1)
実施例1においてインク受容層用塗工液で用いる顔料を、合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)100部とした以外は、実施例1に準じて比較例1のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(比較例2)
実施例1においてインク受容層用塗工液で用いる顔料を、合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)70.0部と、酸化亜鉛(微細亜鉛華:堺化学社製)30部とした以外は、実施例1に準じて比較例2のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(比較例3)
実施例1において光沢発現層用塗工液で用いる顔料を、気相法シリカ(レオロシールQS−30:トクヤマ社製)100部とした以外は、実施例1に準じて比較例3のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(比較例4)
実施例1においてインク受容層の塗工量を2g/mとした以外は、実施例1に準じて比較例4のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(比較例5)
実施例1においてインク受容層の塗工量を18g/mとした以外は、実施例1に準じて比較例5のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
次に、インク受容層に多価金属塩を含有させる効果を確認するための実施例及び参考例を挙げる。
(実施例6)
実施例1においてインク受容層用塗工液を、顔料として合成シリカ(SYLOJET P409:グレースデビソン社製)97.0部と、酸化亜鉛(微細亜鉛華:堺化学社製)3.0部と、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)10.0部と、エチレン−酢酸ビニル(ポリゾールEVA AD−10:昭和高分子社製)40.0部と、インク定着剤としてカチオン性高分子(パピオゲンP−105:センカ社製)10.0部と、多価金属塩として酢酸ジルコニウム(ジルコゾールZA−30:第一稀元素化学工業社製)0.3部(ポリビニルアルコールに対し、3/100比)とを配合し、工業用水で固形分濃度22%に調整したインク受容層用塗工液とした以外は、実施例1に準じて実施例6のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例7)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、酢酸ジルコニウム(ジルコゾールZA−30:第一稀元素化学工業社製)2.0部(ポリビニルアルコールとの質量比は、20/100)とした以外は、実施例6に準じて実施例7のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例8)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、蟻酸カルシウム0.3部(ポリビニルアルコールとの質量比は、3/100)とした以外は、実施例6に準じて実施例8のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例9)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、蟻酸亜鉛0.3部(ポリビニルアルコールとの質量比は、3/100)とした以外は、実施例6に準じて実施例9のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例10)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、酢酸マグネシウム0.3部(ポリビニルアルコールとの質量比は、3/100)とした以外は、実施例6に準じて実施例10のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(実施例11)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、硫酸バリウム0.3部(ポリビニルアルコールとの質量比は、3/100)とした以外は、実施例6に準じて実施例11のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
(参考例1)
実施例6においてインク受容層用塗工液で用いる多価金属塩を、酢酸ジルコニウム(ジルコゾールZA−30:第一稀元素化学工業社製)5.0部(ポリビニルアルコールとの質量比は、50/100)とした以外は、実施例6に準じて参考例1のインクジェット記録用光沢紙を作製した。
得られたインクジェット記録用光沢紙について、23℃−50%RHの恒温恒湿室で24時間調湿後、同環境下でそれぞれ次の方法によって、評価を行った。結果を表1に示した。
(1)光沢発現層表面の写像性(写像性):
得られたインクジェット記録用光沢紙の光沢発現層表面の鏡面性を評価するために写像性を測定した。写像性は、JIS H 8686−2に準じて、光学くし幅2mmにて入反射角度60°とし、写像性測定器(ICM−1T、スガ試験機社製)にて測定した。評価としては、次のとおりである。
写像性が50%以上:反射した像が鮮明に写り、光沢感に優れ、実用できる。
写像性が50%未満:反射した像が不鮮明に写り、光沢感に劣り、光沢紙として実用上問題がある。
(2)画像鮮明性:
ISO標準画像(ISO/JIS−SCID高精細カラーデジタル標準画像データ、画像の名称:ポートレート、画像の識別番号:N1)をセイコーエプソン社製インクジェットプリンター「PM−900C」を用い、得られたインクジェット記録用光沢紙に印字した。印字した画像を目視によって評価した。
◎:記録画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりしており、実用できる。
○:記録画像が鮮明でコントラストがはっきりしており、実用できる。
△:記録画像が鮮明であるがコントラストがはっきりしなく、色が沈んでおり、実用上問題がある。
×:記録画像が不鮮明で、色が沈んでおり、実用上不可。
(3)インク吸収性:
セイコーエプソン社製インクジェットプリンター「PM−900C」を用い、CMYKの各インク並びにRGB(Red−Green−Blue)のベタ(100%濃度)及び文字を得られたインクジェット記録用光沢紙に印字した。ベタ部の各色の境界及び文字の滲みの程度を目視によって評価した。
◎:境界がくっきりして滲みが全く無く、文字が鮮明であり、実用できる。
○:境界の滲みが目立たず、文字が鮮明であり、実用できる。
△:境界の滲みが目立ち、文字が不鮮明で実用上問題がある。
×:境界の滲みがひどく、文字が判別できなくなり実用上不可。
(4)光沢発現層表面の耐傷性(光沢表面の耐傷性):
得られたインクジェット記録用光沢紙(菊判(636mm×939mm))20枚を、オフセット印刷機(LITHRON40、KOMORI社製)にセットして、擦り傷の出やすい高速印刷速度(8500枚/時)で裏面側の印刷を行ったときに発生した、光沢発現層表面の擦り傷の度合いを目視評価した。
◎:擦り傷が全く無く良好であり、実用できる。
○:擦り傷が僅かに認められるが目立たず、実用できる。
△:擦り傷が明らかに認められ、実用上問題がある。
×:擦り傷が著しく認められ、実用上不可。
(5)断裁時の紙粉の発生量(紙粉量):
得られたインクジェット記録用光沢紙(A4サイズ)を20枚重ねてカッター(電動断裁機No.709、ライオン事務機社製)で断裁し、発生した紙粉の量を目視評価した。
◎:紙粉はほとんど発生せず、実用できる。
○:紙粉は少し発生するが、実用できる。
△:紙粉の発生があり、実用上問題がある。
×:紙粉が多量に発生し、実用上不可。
(6)光沢発現層表面の表面pH(光沢表面の表面pH):
紙質検査用pH計(MPC、共立理化学研究所社製)を用いて、得られたインクジェット記録用光沢紙の光沢発現層表面の表面pHを測定した。
Figure 2011148222
表1から明らかなように、実施例1〜11は、インク受容層中の顔料として合成シリカと酸化亜鉛を含有し、結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、かつ、前記合成シリカと前記酸化亜鉛との質量比が85/15〜99/1であり、かつ、塗工量は3〜15g/mであり、光沢発現層は、顔料としてコロイダルシリカを含有するため、光沢感と印字性能及び光沢発現層表面の耐傷性に優れ、かつ、紙粉の発生も少ないことが確認できた。特に、実施例6〜11は、インク受容層に更に多価金属塩を含有するため、画像鮮明性の効果及び紙小判断裁時の紙粉量低減に対する効果が大きかった。
比較例1は、インク受容層で用いる顔料として酸化亜鉛を用いなかったため、画像鮮明性に劣った。比較例2は、インク受容層で用いる顔料として酸化亜鉛が多すぎたため、光沢感に劣り、所望する画像鮮明性が得られなかった。比較例3は、光沢発現層で用いる顔料として気相法シリカを用いたため、耐傷性に劣った。比較例4は、インク受容層の塗工量が少なすぎたため、インク吸収性及び画像鮮明性に劣った。比較例5は、インク受容層の塗工量が多すぎたため、断裁時の紙粉発生量が問題あるレベルにあった。
参考例1は、インク受容層で用いる多価金属塩の添加量が多すぎたためインク吸収性に劣った。

Claims (9)

  1. 紙基材の少なくとも片面に顔料と結着剤とを含有する1層以上のインク受容層が設けられ、該インク受容層の最表層上に顔料を含有する光沢発現層がキャストコート法によって設けられたインクジェット記録用光沢紙において、
    前記インク受容層は、顔料として合成シリカと酸化亜鉛とを含有し、結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、
    かつ、前記合成シリカと前記酸化亜鉛との質量比が85/15〜99/1であり、
    前記インク受容層の塗工量が、3〜15g/mであり、
    前記光沢発現層は、顔料としてコロイダルシリカを含有することを特徴とするインクジェット記録用光沢紙。
  2. 前記インク受容層が、更に多価金属塩を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用光沢紙。
  3. 前記多価金属塩と前記ポリビニルアルコールとの質量比が1/100〜25/100であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用光沢紙。
  4. 前記多価金属塩が、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物又はバリウム化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2又は3記載のインクジェット記録用光沢紙。
  5. 前記光沢発現層に含有されるコロイダルシリカがアニオン性であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェット記録用光沢紙。
  6. JIS H 8686−2:1999「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性試験方法−第2部:機器測定法」に準じ、光学くし幅2mm入反射角度60°の条件による前記光沢発現層の写像性が50%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のインクジェット記録用光沢紙。
  7. 前記光沢発現層を形成するキャストコート法が凝固法であり、かつ、凝固剤として硼素化合物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のインクジェット記録用光沢紙。
  8. 前記光沢発現層の表面pHが6.4以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のインクジェット記録用光沢紙。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載のインクジェット記録用光沢紙を用いたことを特徴とするインクジェット記録用光沢葉書。
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