JP2011145289A - 流量計測装置 - Google Patents

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    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters

Abstract

【課題】基準流量以上の場合は、基準電圧を安定して測定可能なレベルに変更し、大流量時の計測精度向上を実現する。
【解決手段】流量算出手段11で算出した流量値と基準流量とを流量判定手段14で比較し、算出した流量が基準流量より大きい場合は、基準電圧設定手段13で設定する基準電圧値を変更することで、受信信号の振幅の変動の影響が小さい箇所で安定して受信波形のゼロクロス点の検知ができるので、大流量で流れに乱れがある場合でも、安定して高精度な流量計測が可能な流量計測装置を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波を利用してガス、水などの流体の流れを計測する流量計測装置に関するものである。
従来のこの種の流体の流量計測装置は、図7に示すようなものが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。この装置は、流体の流れる流路21に設置した第1超音波振動子22および第2超音波振動子23と、第1超音波振動子22、第2超音波振動子23の送受信を切り換える切換手段24と、第1超音波振動子22及び第2超音波振動子23を駆動する送信手段25と、受信側の超音波振動子で受信し切換手段24を通過した受信信号を所定の振幅まで増幅する増幅手段26と、増幅手段26で増幅された受信信号の電圧と基準電圧とを比較する基準比較手段27と、図8に示すように基準比較手段27で基準電圧と比較し大小関係が反転したことを出力信号Cで検知し、その後の増幅信号の最初のゼロクロス点aで繰り返し手段29へ出力信号Dを出力する判定手段28と、この判定手段28からの出力信号Dをカウントし、予め設定された回数だけカウントすると共に判定手段28からの信号を制御手段32へ出力する繰り返し手段29と、繰り返し手段29で予め設定された回数をカウントした時間を計時する計時手段30と、計時手段30の計時した時間に応じて流量を算出する流量算出手段31と、流量算出手段31から算出された流量出力及び繰り返し手段29からの信号を受け送信手段25の動作を制御する制御手段32とから構成されている。
この装置は、制御手段32により送信手段25を動作させ第1超音波振動子22で発信された超音波信号が、流れの中を伝搬し第2超音波振動子23で受信され、増幅手段26で増幅後、基準比較手段27と判定手段28で信号処理され、繰り返し手段29を通り計時手段30と制御手段32に入力される。そして、第1超音波振動子22と第2超音波振動子23とを切換手段24により切り替えて、同様な動作を行う。この動作を予め設定されたn回数繰り返し行い、被測定流体の上流から下流(この方向を正流とする)と下流から上流(この方向を逆流とする)のそれぞれの伝搬時間を計時手段30により測定する。そして、被測定流体の流速を求め、下記の(式1)より流量Qを求めていた。
ここで、超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL、上流から下流へのn回分の測定時間をt1、下流から上流へのn回分の測定時間をt2、被測定流体の流速をv、流路の断面積をS、センサ角度をφ、流量をQとすると以下の式が成り立つ。
Q=S・v=S・L/2・cosφ((n/t1)−(n/t2))・・・(式1)
実際には、式1に流量に応じた係数をさらに乗じて流量を算出する。
また、増幅手段26のゲインは、受信側の超音波振動子で受信した信号を一定振幅となるようゲインを調整しており、受信信号の最大電圧値が所定の電圧範囲に入るように調整される。この調整において、繰り返し手段29に設定された回数の計測を繰り返し中に、図9の点線で示す受信信号bに示すように受信信号の最大電圧値が所定の電圧範囲の下限より下回った回数と、同じく図9の点線で示す受信信号cに示すように所定の電圧範囲の上限より上回った回数をカウントしておき、その大小関係で次回の流量計測時のゲインを調整する。例えば下限より下回った回数が多ければゲインをアップして、図9の実線で示す受信信号aのように電圧範囲の上限、下限の内に入るようにする。
また、増幅手段26により増幅された受信信号の電圧と比較する、基準比較手段27の
基準電圧は、判定手段28により検知するゼロクロス点の位置を決めるものである。この基準電圧は、図8を例にすると、受信信号の4波目のゼロクロス点aを判定手段28により検知するよう、受信信号の3波と4波のピーク電圧の中点の電圧に設定される。そうすることにより、何らかの原因で受信信号の3波のピーク電圧が上昇、または4波のピーク電圧が減少しても、双方に対してマージンをとれ、安定して判定手段28により4波目のゼロクロス点aが検知できるものである。
特開2003−106882号公報
上記従来の流量計測装置は、安定してゼロクロス点を検知するために、図8では受信波のピーク電圧の間隔が一番広い3波ピークと4波ピークの中点に基準電圧を設定している。しかしながら、流路21に大流量が流れ、流れの安定性が失われると、計測ごとに超音波の伝搬経路が変化して波形が変わり、受信信号の振幅が大きく変動する。そのため、受信信号の3波のピークが大きく上昇した場合は3波目のゼロクロス点を誤検知してしまう。また受信信号の4波のピークが大きく減少した場合は5波目のゼロクロス点を誤検知してしまうことになる。この流れの安定性が失われたときの受信振幅の変動量は、ピーク電圧が大きくなるにつれて大きくなるため、1波より2波、2波より3波、3波より4波の方が変動量が大きくなる。従って、ピーク電圧が大きい4波のゼロクロス点を検知して流量を算出する従来の流量計測装置では、流れが安定している時は4波のゼロクロス点を安定して検知することで、高精度な流量の計測が可能であった。しかし、大流量になり流れの安定性が失われると、計測のたびに検知ポイントが3波のゼロクロス点や5波のゼロクロス点とばらつくことで伝搬時間の計測精度が悪化し、結果流量の算出値の精度も悪化するという課題があった。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する一対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子の送受信を切り換える切換手段と、前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記基準比較手段で比較する基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、送信側の前記振動子から受信側の前記振動子までの超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時した時間に基づいて流速と流量の少なくとも一方を算出する算出手段とを備え、前記基準電圧設定手段は、前記算出手段で算出された流速または流量に応じて基準電圧を変更するものである。
これによって、流れの安定性が失われるような大流量が流れていると判定された場合は、受信振幅の変動量が小さい箇所でゼロクロス点を検知できるように基準電圧設定手段で基準電圧を変更することで、流れの安定性が失われ受信振幅の変動が大きくなっても、安定してゼロクロス点を検知できるため、大流量時でも高精度な流量計測が可能となる。
本発明の流量計測装置は、大流量が流れて流れの安定性が失われ受信振幅の変動が大きくなっても、基準電圧を変更することで受信振幅の変動量が小さい箇所でゼロクロス点を検知できるため、大流量時でも高精度な流量計測を実現することができる。
本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図 本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作説明図 本発明の実施の形態1における流れが安定している時の受信信号の波形と基準電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態1における流れの安定性が失われた時の受信信号の波形と基準電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態1における基準電圧変更時の動作説明図 本発明の実施の形態2における流量計測装置の構成図 従来の超音波流量計の構成図 従来の超音波流量計の動作説明図 従来の超音波流量計の増幅手段の動作説明図
第1の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する一対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子の送受信を切り換える切換手段と、前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記基準比較手段で比較する基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、送信側の前記振動子から受信側の前記振動子までの超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時した時間に基づいて流速と流量の少なくとも一方を算出する算出手段とを備え、前記基準電圧設定手段は、前記算出手段で算出された流速または流量に応じて基準電圧を変更することにより、大流量が流れて流れの安定性が失われ受信振幅の変動が大きくなっても、基準電圧を変更することで受信振幅の変動量が小さい箇所でゼロクロス点を検知できるため、大流量時でも高精度な流量計測を実現することができる。
第2の発明は、流体管路に設けられ超音波信号を送受信する一対の振動子と、前記振動子を駆動する送信手段と、前記振動子の送受信を切り換える切換手段と、前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記基準比較手段で比較する基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、送信側の前記振動子から受信側の前記振動子までの超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時した時間に基づいて流速と流量の少なくとも一方を算出する算出手段とを備え、前記基準電圧設定手段は、前記算出手段で算出した流速または流量のばらつきの大きさに応じて基準電圧を変更するもので、流速または流量のばらつきに応じて基準電圧を変更することができるので、安定して流量を計測でき、流れの安定性が失われた時の計測の高精度化が実現できる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記基準電圧の初期値は、前記増幅手段による増幅後の受信波の第n波を検出できる電圧に設定され、前記基準電圧設定手段は、前記第n波の1つ前の波を検出できる電圧に基準電圧を変更するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図、図2は、本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作説明図、図3は、流路内の流れが安定しているときの受信信号の波形と基準電圧の説明図、図4は、流路内の流れが乱れているときの受信信号の波形と基準電圧の説明図、図5は基準電圧を2波ピークと3波ピークの中点に変更した場合の動作説明図である。なお、図3,4において、受信信号の負側の波形は省略して
いる。
図1において、流量計測装置は、流路1の途中に超音波を送信または受信する第1超音波振動子2(振動子)と受信または送信する第2超音波振動子3(振動子)とが配置されている。流量計測装置は、切換手段4、送信手段5、増幅手段6、基準比較手段7を備えている。送信手段5は、第1超音波振動子2または第2超音波振動子3を駆動するものである。切換手段4は、第1超音波振動子2、第2超音波振動子3の送受信を切り換えるものである。増幅手段6は、受信側の超音波振動子で受信した信号を制御手段12からの指示によるゲインで増幅するものである。基準比較手段7は、増幅手段6で増幅された信号(受信信号)と基準電圧とを比較し信号を出力するものである。
また、流量計測装置は、判定手段8、繰り返し手段9、計時手段10、流量算出手段(算出手段)11を備えている。判定手段8は、基準比較手段7の出力と増幅手段6で増幅された信号とから超音波の到達時期を判定するものである。繰り返し手段9は、判定手段8の信号をカウントし、予め設定された回数だけ制御手段12へ繰り返し信号を出力するものである。計時手段10は、第1超音波振動子2から送信した場合と第2超音波振動子3から送信した場合のそれぞれの伝搬時間の累積時間を、繰り返し手段9で予め設定された回数分計時するものである。流量算出手段11は、計時手段10の計時した時間に応じて流体の流速を検出し、さらに管路の大きさや流れの状態を考慮して流量を算出するものである。
また、流量計測装置は、制御手段12、基準電圧設定手段13、流量判定手段14を備えている。制御手段12は、流量算出手段11、繰り返し手段9からの信号を受け、送信手段5、増幅手段6の動作を制御するものである。基準電圧設定手段13は、基準比較手段7の基準電圧を設定するものである。流量判定手段14は、流量算出手段11で算出した流量とあらかじめ設定された基準流量とを比較し基準電圧設定手段13へ信号を出力するものである。
以上のように構成された超音波流量計について以下その動作、作用を説明する。
まず、制御手段12は、増幅手段6のゲインを調整し、受信信号の振幅を一定にする。ここでのゲインの調整方法は従来例と同じなので説明を省略する。制御手段12は、繰り返し手段9に繰り返し回数(例えば、64回)を設定して流量計測を開始する。流量計測を開始すると、制御手段12は、送信手段5を動作させ第1超音波振動子2より超音波信号を送信する。この時から計時手段10は計時を開始する。第2超音波振動子3で受信された超音波信号は増幅手段6で増幅され、基準比較手段7、判定手段8へ出力される。基準比較手段7は、受信信号と基準電圧(図2では3波ピークと4波ピークの中点を基準電圧にしている)とを比較し、判定手段8へ信号を出力する。判定手段8は基準比較手段7から出力信号Cが出力された時点(図2でのタイミングc)から有効になる。計時手段10は、判定手段8が有効になってから増幅手段6出力の符号が正から負に変わる最初の負のゼロクロス点(図2でのゼロクロス点a)を検知するまで、即ち、判定手段8が出力信号Dを出力するまで計時を行う。
そして、判定手段8によりゼロクロス点(図2でのゼロクロス点a)の検知後、第1超音波振動子2と第2超音波振動子3の送受信を切換手段4で切り換え、同様に第2超音波振動子3から送信し第1超音波振動子2で受信したときの計時を行う。この一連の動作を予め設定された64回繰り返し行う。第1超音波振動子2から送信したときの時間と第2超音波振動子3から送信したときの時間は、それぞれ所定の回数64回分累積して計時される。所定の繰り返し回数終了後、流量算出手段11は、第1超音波振動子2から送信したときの累積時間と第2超音波振動子3から送信したときの累積時間からそれぞれの超音
波振動子から送信した場合の伝搬時間を算出し、流速を算出して流量を算出する。流量判定手段14は、算出された流量とあらかじめ設定された基準流量とを比較し、結果に応じて基準電圧設定手段13へ信号を出力する。
ここで、図3を用いて、流路1内の流れが安定している場合、すなわち流量判定手段14で算出された流量が基準流量より少ない時の受信信号の波形と基準電圧設定手段13で設定される基準電圧の説明を行う。
初期の基準電圧Aは、3波ピークと4波ピークの中点の電圧に設定されている。これは受信信号の波形において、1波ピークと2波ピーク、2波ピークと3波ピーク、3波ピークと4波ピーク、4波ピークと5波ピークとそれぞれの波のピーク電圧の差を比較すると、3波ピークと4波ピークの電圧差が一番大きいためである。そうすることにより、何らかの原因で受信信号の3波のピーク電圧が上昇、または4波のピーク電圧が減少しても、双方に対してマージンをとれ、安定して判定手段8により4波目のゼロクロス点が検知できる。
ここで、流路1内の流れが安定しているときは、受信信号の振幅の変動も少ないので、受信信号が小さくなったとき(振幅小時)も大きくなったとき(振幅大時)も、図3に示すように振幅平均時からの変動量が小さい。このため、初期の基準電圧Aで安定して4波目のゼロクロス点を検知することができる。すなわち、振幅の変動により3波のピークが大きくなった場合も4波のピークが小さくなった場合も安定して4波のゼロクロス点を検知できる。従って高精度な流量計測ができる。
次に、図4を用いて、流路1内の流れが乱れている場合、すなわち流量判定手段14で算出された流量が基準流量より大きい時の受信信号の波形と基準電圧設定手段13で設定される基準電圧の説明を行う。
初期の基準電圧Aは、同様に3波と4波の中点の電圧に設定されている。ここで流路1内の流れの安定性が失われているときは、受信信号の振幅の変動は大きくなる。したがって3波のピークが大きくなった場合(振幅大時)は本来4波のゼロクロス点を検知したいが3波目のゼロクロス点を検知してしまい、逆に4波のピークが小さくなった場合(振幅小時)は5波目のゼロクロス点を検知してしまうことになる。従って、安定して同じゼロクロス点を検知したいところであるが、受信信号の振幅の変動により検知するゼロクロス点が計測のたびに3波目の場合と4波目の場合と5波目の場合とばらつくことになる。その結果、算出する流量にもばらつきが生じ高精度な流量計測ができなくなる。
しかし、流路1内の流れの安定性が失われている場合でも、2波ピークと3波ピークの中点の基準電圧Bに変更した場合は、2波のピークが大きくなっても3波のピークが小さくなっても安定して3波のゼロクロス点を検知することができる。これは、受信振幅の変動量はピーク電圧の大きさ応じて大きくなるため、1波より2波、2波より3波、3波より4波の方が変動量が大きくなるためであり、このことは実験で明らかになっている。従って、受信振幅の変動は3波目の方が4波目より小さいため、受信信号振幅の変動が大きい状況下では、4波目のゼロクロス点より3波目のゼロクロス点の方が安定して検知することができる。つまり、大流量が流れ流れの安定性が失われている状況では、3波目のゼロクロス点を検知するほうが高精度に流量計測ができる。
次に、図5を用いて、3波目のゼロクロスを検知するときの動作を説明する。基準比較手段7は、受信信号と2波ピークと3波ピークの中点に設定された基準電圧Bとを比較し、その大小関係が反転した時点(図5でのタイミングf)、即ち、出力信号Cの出力時点から判定手段8を有効にする。計時手段10は、判定手段8が有効になってから増幅手段
6出力の符号が正から負に変わる最初の負のゼロクロス点(図5でのゼロクロス点e)を検知するまで、即ち、出力信号Dが出力されるまで計時を行う。
そして、判定手段8によりゼロクロス点(図5でのゼロクロス点e)の検知後、第1超音波振動子2と第2超音波振動子3の送受信を切換手段4で切り換え、同様に第2超音波振動子3から送信し第1超音波振動子2で受信したときの計時を行う。この一連の動作を予め設定された64回繰り返し行う。第1超音波振動子2から送信したときの時間と第2超音波振動子3から送信したときの時間は、それぞれ所定の回数64回分累積して計時される。所定の繰り返し回数終了後、流量算出手段11は、第1超音波振動子2から送信したときの累積時間と第2超音波振動子3から送信したときの累積時間からそれぞれの超音波振動子から送信した場合の伝搬時間を算出し、流速を算出して流量を算出する。
従って、基準流量より算出された流量のほうが大きい場合は、基準電圧設定手段13は基準比較手段7へ出力する基準電圧を3波ピークと4波ピークの中点の電圧から2波ピークと3波ピークの中点の電圧(基準電圧B)へ変更する。こうすることで、大流量のため流れの安定性が失われ受信信号の振幅が大きく変動している場合でも、3波目のゼロクロス点を安定して検知することができるので、大流量の計測の高精度化ができる。
以上のように、本実施の形態においては流量算出手段11で算出した流量とあらかじめ設定された基準流量とを流量判定手段14で比較し、基準流量より算出した流量のほうが大きいと判断した場合は、基準電圧設定手段13で設定する基準電圧をあらかじめ設定しておいた2波ピークと3波ピークの中点の電圧(基準電圧B)に変更する。このことにより、大流量が流れて受信信号の変動が大きい場合でも変動の影響が小さい箇所に変更してゼロクロス点の検知を行うことができるため、高精度な大流量計測ができる。
なお、本実施の形態では、算出手段で算出された流量に応じて、即ち、流量と基準流量を比較して大小に応じて基準電圧を変更するように構成したが、流速に応じて同様の構成が実現できることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における流量計測装置の構成図を示すものである。
図6において、実施の形態1と異なる点は、流量判定手段14が、算出された流量のばらつきとあらかじめ設定された基準ばらつきとを比較し結果を基準電圧設定手段13へ出力する流量ばらつき判定手段15に変更されている点である。
実施の形態2においては、流量算出手段11で算出された流量のばらつきとあらかじめ設定された基準ばらつきとを流量ばらつき判定手段15で比較する。そして、算出された流量のばらつきのほうが基準ばらつきより大きいと判定した場合は、基準電圧設定手段13は、設定する基準電圧を3波ピークと4波ピークの中点の電圧から2波ピークと3波ピークの中点の電圧に変更する。従って、流路1の流れの安定性が失われ受信信号の振幅に変動が生じ、結果算出された流量のばらつきが大きくなっている場合でも、受信振幅の変動の影響が小さい箇所でゼロクロス点を安定して検知することができるので、高精度な流量計測ができる。
以上のように、本実施の形態においては、算出された流量のばらつきが基準ばらつきより大きい場合は、基準電圧の変更を行うので、本実施の形態1と同様に流路内の流れの安定性が失われ受信信号の振幅が大きく変動している場合でも高精度な流量計測ができる。更に、算出した流量の絶対値ではなくばらつきで流路内の流れの安定性の判定を行い、基準電圧の変更を行うので、さまざまな流路に対応することができる。
なお、本実施の形態では、算出手段で算出された流量に応じて、即ち、流量と基準流量を比較して大小に応じて基準電圧を変更するように構成したが、流速に応じて同様の構成が実現できることは言うまでもない。
なお、本発明は、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が様々な変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかる流量計測装置は、算出された流量値やそのばらつき具合によって基準電圧を変更し、受信信号の変動の影響が小さい箇所でゼロクロス点の検知ができるため、流路内の流れに乱れが生じ受信信号の振幅が大きく変動している場合でも高精度な流量計測ができる。従って、非常に高精度の流量計測装置を実現することが可能となるので、流量測定基準器及びガスメーターや水道メーター等の用途にも適用できる。
1 流路
2 第1超音波振動子(振動子)
3 第2超音波振動子(振動子)
4 切換手段
5 送信手段
6 増幅手段
7 基準比較手段
8 判定手段
9 繰り返し手段
10 計時手段
11 流量算出手段(算出手段)
12 制御手段
13 基準電圧設定手段
14 流量判定手段
15 流量ばらつき判定手段

Claims (3)

  1. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する一対の振動子と、
    前記振動子を駆動する送信手段と、
    前記振動子の送受信を切り換える切換手段と、
    前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、
    前記基準比較手段で比較する基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、
    前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、
    送信側の前記振動子から受信側の前記振動子までの超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段の計時した時間に基づいて流速と流量の少なくとも一方を算出する算出手段と、を備え、
    前記基準電圧設定手段は、前記算出手段で算出された流速または流量に応じて基準電圧を変更する流量計測装置。
  2. 流体管路に設けられ超音波信号を送受信する一対の振動子と、
    前記振動子を駆動する送信手段と、
    前記振動子の送受信を切り換える切換手段と、
    前記振動子の受信信号を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、
    前記基準比較手段で比較する基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、
    前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、
    送信側の前記振動子から受信側の前記振動子までの超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段の計時した時間に基づいて流速と流量の少なくとも一方を算出する算出手段と、を備え、
    前記基準電圧設定手段は、前記算出手段で算出した流速または流量のばらつきの大きさに応じて基準電圧を変更する流量計測装置。
  3. 前記基準電圧の初期値は、前記増幅手段による増幅後の受信波の第n波を検出できる電圧に設定され、前記基準電圧設定手段は、前記第n波の1つ前の波を検出できる電圧に基準電圧を変更する請求項1または2記載の流量計測装置。
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