JP4140095B2 - 超音波流速計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体や液体の超音波流速計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超音波流速計は、図8に示すようなものが一般的であった。この装置は流体の流れる測定経路1に設置した超音波センサ2と、超音波センサ2を駆動する駆動回路3と、駆動回路3にスタート信号を出力する制御部4と、超音波の伝播時間を測定するタイマ5と、タイマ5から測定データを受け取る演算部6と、超音波センサ2から送信した超音波を受ける超音波センサ7と、超音波センサ7の出力を利得制御回路8の出力に応じた増幅率で増幅する可変利得アンプ9と、可変利得アンプ9の出力と基準電圧とを比較し大小関係が反転したときにタイマ5を停止させるタイミング検知回路10と、可変利得アンプ9の出力レベルを検知し利得制御回路8に出力するレベル検知回路11とを有していた。
【0003】
そして、上記超音波流速計は、制御部4からスタート信号を受けた駆動回路3が超音波センサ2を一定時間パルス駆動を行うと同時にタイマ5は制御部4からの信号によってに時間計測始める。パルス駆動された超音波センサ2からは超音波が送信される。超音波センサ2から送信した超音波は被測定流体中を伝搬し超音波センサ6で受信される。超音波センサ7の受信出力は、可変利得アンプ9において制御部4が設定した増幅率によって増幅される。そして可変利得アンプ9の出力を受けたタイミング検知回路10で超音波の受信を判定しタイマ5を停止させる。そして制御部4ではタイマ5から得た時間情報tから(式1)によって流速を求める。
【0004】
(タイマ5から得た測定時間をt、超音波センサ間の流れ方向の有効距離をL、音速をc、被測定流体の流速をvとする。)
v=(L/t)−c ・・・(式1)
タイミング検知回路10はコンパレータによって基準電圧と受信信号を比較するようになっていた。
【0005】
受信信号は、緩やかに立ち上がる波形となっており、超音波センサの温度特性や、流速によって受信信号のレベルは変化する。その前記基準電圧と受信信号のレベルが適正でないとタイミング検知回路10の動作は安定せず測定精度が悪くなる。そこで、可変利得アンプ9の出力を受けているレベル検知回路11は入力信号のピークレベルを監視しており、ピーク値が小さいあるいは大きい場合に利得制御部8へ出力を行う。利得制御部8は可変利得アンプ9の増幅率をレベル検知回路11からの信号に対応し可変利得アンプ9の出力がほぼ一定となるように設定する。そして次の受信信号は可変利得アンプ9で目標の信号レベルへと増幅され、タイミング検知回路10に与えられる。このようにタイミング検知回路10へ与える信号のピークをほぼ一定とすることによって、受信時間の判定を行うタイミングを安定化していた。
【0006】
また、他の測定方法としてタイミング検知回路10の判定結果をタイマ5ではなく、遅延回路で一定時間遅延させた後に駆動回路3に返し、再度送信を行う場合もあった。このような繰り返し動作を決められた回数行い時間を測定し、その測定時間を元に(式2)の計算によって流速を求める方法もあった。
【0007】
(遅延回路の遅延時間をTd、繰り返しの回数をn、測定時間をts、超音波センサ間の流れ方向の有効距離をL、音速をc、被測定流体の流速をvとする。)
v=L/(ts/n−Td)−c ・・・(式2)
この方法によれば(式1)の方法に比べ精度よく測定することができる。
【0008】
また、超音波センサ2と超音波センサ7とを切り替え、被測定流体の上流から下流と下流から上流へのそれぞれの伝搬時間を測定し、(式3)より速度vを求める方法もある。
(上流から下流への測定時間時間をt1、下流から上流への測定時間時間をt2とする)
v=L/2((1/t1)−(1/t2))・・・(式3)
この方法によれば音速の変化の影響を受けずに流度を測定することが出来るので、流速・流量・距離などの測定に広く利用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の超音波流速計では、測定流速が早くなると超音波の伝播経路に渦などの乱れが発生し、受信信号が短い時間で大きく変動するようになる。その結果可変利得 アンプの増幅率を適正な増幅率に設定できず常に変動するようになる。このため大流量での正確な測定が困難であり、早い流速を精度よく測定するという課題があった。
【0010】
また、遅延回路の遅延時間の精度は測定精度にそのまま影響を与えるので、高精度の遅延時間をもつ遅延回路の実現が課題であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、前記可変利得アンプの出力に対応した信号を出力するレベル検知回路と、前記レベル検知回路の出力を受け前記可変利得アンプの出力をほぼ一定に制御する利得制御部と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部とを備え、前記演算部によって求めた流速が所定の流速以上になったときに、前記利得制御部が前記可変利得アンプの増幅率を所定の増幅率に固定する
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項に係る超音波流速計は被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、前記可変利得アンプの出力に対応した信号を出力するレベル検知回路と、前記レベル検知回路の出力を受け前記可変利得アンプの出力をほぼ一定に制御する利得制御部と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部とを備え、前記演算部によって求めた流速が所定の流速以上になったときに、前記利得制御回路が前記可変利得アンプの増幅率を所定の増幅率に固定する。
【0013】
そして、流速が早くなると前記可変利得アンプの増幅率を所定の増幅率に固定するので、流れの変化による乱れや渦によって、増幅率が変化することがなく安定した測定を行うことができる。このため、流速計測を安定して精度良く行うことができる。
【0014】
本発明の請求項に係る超音波流速計は被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部とを有するものである。
【0015】
そして、前記利得制御部が前記演算部で求めた流速に応じて前記可変利得回路の増幅率を制御するので、早い流速で生じる渦などによる受信信号の低下や、超音波の干渉によって起こる受信信号の変動を確実に補正し正確な流速測定を行うことができる。
【0016】
本発明の請求項に係る超音波流速計は被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部と、前記可変利得アンプの出力に対応した信号を出力するレベル検知回路と、前記レベル検知回路の出力を受け前記可変利得アンプの出力をほぼ一定に制御する利得制御部とを有するものである。
【0017】
そして前記レベル検知回路の出力変動が所定の値以上になったときに、前記利得制御部が前記演算部によって求めた流速に応じて前記可変利得回路の増幅率を制御するので、流速の変動によって発生する渦や、大流量で生じる渦などによる受信信号の低下や、超音波の干渉によって起こる受信信号の変動を確実に補正し正確な流速測定を行うことができる。
【0018】
本発明の請求項に係る超音波流速計は前記利得制御部が前記レベル検知回路出力の最大値と最小値より平均値を求め増幅率を制御するので、流速が早い場合に伝播経路に発生する渦などによって受信信号が安定しないときでも、適正な受信感度に前記可変利得アンプの増幅率を設定するので、流速が早い場合でも安定した測定を精度良く測定できる。
【0019】
本発明の請求項に係る超音波流速計は 被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の前記超音波センサを駆動する駆動回路と、前記駆動回路を動作させるトリガ信号を出力する制御部と、他方の前記超音波センサ出力を受け受信タイミングを決定するタイミング検知回路と、前記タイミング検知回路の出力を所定の遅延時間遅れて前記駆動回路のトリガ信号として出力する遅延回路と、超音波の送受信そして遅延回路で遅延時間の後に再度超音波の送受信を繰り返すという動作回数を計測し所定の回数で動作を停止する繰り返し回路と、少なくとも前記駆動回路による前記超音波センサの駆動から前記繰り返し回路の動作停止までの超音波の伝搬時間を測定するタイマと、前記タイマの値から前記一対の超音波センサ間の流速を演算によってもとめる演算部とを有するものである。
【0020】
そして前記遅延回路を測定の直前に所定時間動作させ、前記遅延回路の動作初期の不安定な動作を事前に行い、計測時の動作を安定にすることができるので、安定した時間測定ができ、正確な流速測定を行うことができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0022】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の超音波流速計のブロック図である。また図2は受信信号の受信タイミングをあらわす図である。
【0023】
図1において、本発明の超音波流速計は流路1と、被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサ12、13と、超音波センサ2を駆動する駆動回路14と、駆動回路14を動作させるトリガ信号と駆動回路14の駆動開始位相を180°変化させる位相制御信号とを出力する制御部15と、他方の超音波センサである超音波センサ13の受信信号を前記位相制御信号に応じ立ち上がりあるいは立ち下がりでなおかつ所定の電位のとき受信タイミングを決定するタイミング検知回路16と、少なくとも駆動回路14による超音波センサ12の駆動からタイミング検知回路16が受信タイミングを決定するまでの超音波の伝搬時間を測定するタイマ17と、異なる駆動開始位相で測定した複数のタイマ17の値から超音波センサ間の流速を演算によってもとめる演算部18とを有するものである。
【0024】
そして制御部15は駆動回路14へ位相制御信号とトリガ信号を出力する。トリガ信号をうけた駆動回路14は位相制御信号に応じた駆動開始位相で超音波センサ12を駆動し超音波を送信する。この超音波を超音波センサ13で受信し、タイミング検知回路16に受信信号を出力する。タイミング検知回路16では位相制御信号に応じ立ち上がりあるいは立ち下がりで受信検知を行う。トリガ信号の発生と同時に時間計測を開始したタイマ17は受信検知と同時に停止し、超音波の伝播時間を計測する。タイマ17の時間から演算部18は(式1)より流速を求める。
【0025】
たとえば位相制御信号がLOのとき、駆動回路14が超音波センサ12を駆動開始位相0°で駆動開始しタイミング検知回路16は超音波受信信号の位相が0°の時の立ち上がりでタイミング検知する。次に位相制御信号がHIのときに前記駆動回路14が超音波センサ12を駆動開始位相を180°で駆動開始し、受信タイミング検知回路16は超音波受信信号の位相が0°の時の立ち下がりでタイミングを検知する。
【0026】
図2に示すように2つの受信タイミングの中心は、受信波形振幅の真の中心(位相0°か180°)となるので、振幅や波形が変化しても変わらない。そこで本装置では位相制御信号を変え2回の測定をし、その測定結果を平均することによって、振幅や波形の変化あるいはタイミング検知回路のもつオフセットに影響されない正確な受信タイミングの検知をおこない、正確な測定を行う事ができる。
【0027】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の超音波流速計のブロック図である。
【0028】
図3において、本発明の超音波流速計流路1と、被測定流体中に配置され超音波を送受信する超音波センサ12、13と、超音波センサ12を駆動する駆動回路14と、駆動回路14を動作させるトリガ信号を出力する制御部15と、超音波センサ13の受信信号を前記位相制御信号に応じた変化方向でかつ所定の電位のとき受信タイミングを決定するタイミング検知回路16と、タイミング検知回路16の出力を駆動回路14のトリガ信号として駆動回路14へ出力しかつその回数を計測し所定の回数で動作を停止する繰り返し回路19と、駆動回路14へ駆動開始位相を180°変化させる位相制御信号を前記繰り返し回路19の計測する繰り返し回数に応じて変え出力する位相制御回路20と、少なくとも駆動回路14による超音波センサの駆動から前記繰り返し回路の動作停止までの超音波の伝搬時間を測定するタイマ17と、前記タイマ17の値から超音波センサ間の流速を演算によってもとめる演算部18とを有するものである。
【0029】
そして、タイミング検知回路16の出力を駆動回路14に出力し再度前記超音波センサ12を駆動することにより、超音波の伝搬を前記繰り返し回路19にあらかじめ設定した回数行い、その合計の時間をタイマ17で測定する構成となっている。この複数回超音波を伝播させる中で、位相制御回路20が繰り返し回数に応じて位相制御信号を駆動回路14とタイミング検知回路16へ出力する。駆動回路14は位相制御信号によって駆動位相を変更し送信し、タイミング検知回路16も位相制御信号に対応した受信タイミングを検知する。このため2回の測定を行ない演算によって平均化する必要がなく、正確な流速を求めることができる。
【0030】
(実施例3)
図4は本発明の実施例3の超音波流速計のブロック図である。
【0031】
図4において、本発明の超音波流速計は流路1と、被測定流体中に配置され超音波を送受信するの超音波センサ12、13と、超音波センサ12を駆動する駆動回路14と、超音波センサ13で受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプ21と、可変利得アンプ21の出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路16と、可変利得アンプ21の出力に対応した信号を出力するレベル検知回路22と、レベル検知回路22の出力を受け可変利得アンプ21の出力をほぼ一定に制御する利得制御回路23と、超音波の伝播時間を測定するタイマ17と、タイマ17から得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部18とを備え、演算部18によって求めた流速が所定の流速以上になったときに、利得制御回路23が可変利得アンプ21の増幅率を所定の増幅率に固定する。
【0032】
そして、流速が早くなると可変利得アンプ21の増幅率を所定の増幅率に固定するので、流れの変化による乱れや渦による受信信号のふらつきによって増幅率が変化することがなく安定した測定を行うことができる。このため、早い流速の計測を安定して精度良く行うことができる。
【0033】
(実施例4)
図5は本発明の実施例4の超音波流速計のブロック図である。
【0034】
図5において、本発明の超音波流速計は流路1と、被測定流体中に配置されたの超音波センサ12、13と、超音波センサ12を駆動する駆動回路14と、超音波センサ13で受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプ21と、可変利得アンプ21の出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路16と、超音波の伝播時間を測定するタイマ17と、タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部18と、可変利得アンプ21の出力に対応した信号を出力するレベル検知回路22と、レベル検知回路22の出力を受け可変利得アンプ21の出力をほぼ一定に制御する利得制御回路23とを有するものである。
【0035】
そして利得制御回路23が前記演算部で求めた流速に応じて可変利得回路21の増幅率を制御するので、早い流速で生じる渦などによる受信信号の低下や、超音波の干渉によって起こる受信信号の変動を確実に補正し正確な流速測定を行うことができる。
【0036】
(実施例5)
図6は本発明の実施例5の超音波流速計のブロック図である。
【0037】
図6において、本発明の超音波流速計は流路1と、被測定流体中に配置され超音波を送受信する超音波センサ12、13と、超音波センサ12を駆動する駆動回路14と、超音波センサ13で受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプ21と、可変利得アンプ21の出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路16と、超音波の伝播時間を測定するタイマ17と、タイマ17から得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部18と、可変利得アンプ21の出力に対応した信号を出力するレベル検知回路22と、レベル検知回路22の出力を受け可変利得アンプ21の出力をほぼ一定に制御する利得制御回路23とを有するものである。
【0038】
そしてレベル検知回路22の出力変動が所定の値以上になったときに、利得制御回路23が演算部18によって求めた流速に応じて可変利得アンプ21の増幅率を制御するので、流速の変動によって発生する渦や、大流量で生じる渦などによる受信信号の低下や、超音波の干渉によって起こる受信信号の変動を確実に補正し正確な流速測定を行うことができる。
【0039】
また、利得制御回路が前記レベル検知回路出力の最大値と最小値から平均値を求め増幅率を制御するので、流速が早い場合に伝播経路に発生する渦などによって受信信号が安定しないときでも、適正な受信感度に前記可変利得アンプの増幅率を設定するので、流速が早い場合でも安定した測定を精度良く測定できる。
【0040】
(実施例6)
図7は本発明の実施例6の超音波流速計のブロック図である。
【0041】
図7において、本発明の超音波流速計は流路1と、被測定流体中に配置され超音波を送受信する超音波センサ12、13と、前記超音波センサ12を駆動する駆動回路14と、駆動回路14を動作させるトリガ信号を出力する制御部15と、超音波センサ13の受信信号を受け受信タイミングを決定するタイミング検知回路16と、タイミング検知回路16の出力を所定の遅延時間遅れて駆動回路14のトリガ信号として出力する遅延回路24と、超音波の送受信そして遅延回路24で遅延時間の後に再度超音波の送受信を繰り返すという動作回数を計測し所定の回数で動作を停止する繰り返し回路19と、少なくとも駆動回路14による超音波センサ12の駆動開始から前記繰り返し回路19の動作停止までの超音波の伝搬時間を測定するタイマ17と、前記タイマ17の値から前記一対の超音波センサ間の流速を演算によってもとめる演算部18とを有するものである。
【0042】
そして遅延回路24を測定の直前に所定時間動作させ、遅延回路24の動作初期の不安定な動作を事前に行い、計測時の動作を安定にすることができるので、安定した時間測定ができ、正確な流速測定を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】
本願発明の超音波流速計によると、利得制御部が演算部で求めた流速に応じて前記可変利得回路の増幅率を制御するので、早い流速で生じる渦などによる受信信号の低下や、超音波の干渉によって起こる受信信号の変動を確実に補正し正確な流速測定を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における超音波流速計の全体のブロック図
【図2】 同流速計における受信信号の受信タイミングをあらわす図
【図3】 本発明の実施例2における超音波流速計の全体のブロック図
【図4】 本発明の実施例3における超音波流速計の全体のブロック図
【図5】 本発明の実施例4における超音波流速計の全体のブロック図
【図6】 本発明の実施例5における超音波流速計の全体のブロック図
【図7】 本発明の実施例6における超音波流速計の全体のブロック図
【図8】 従来の超音波流速計の全体のブロック図
【符号の説明】
12 超音波センサ
13 超音波センサ
14 駆動回路
15 制御部
16 タイミング検知回路
17 タイマ
18 演算部
19 繰り返し回路
20 位相制御回路
21 可変利得アンプ
22 レベル検知回路
23 利得制御回路
24 遅延回路

Claims (5)

  1. 被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、前記可変利得アンプの出力に対応した信号を出力するレベル検知回路と、前記レベル検知回路の出力を受け前記可変利得アンプの出力をほぼ一定に制御する利得制御部と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部とを備え、前記演算部によって求めた流速が所定の流速以上になったときに、前記利得制御部が前記可変利得アンプの増幅率を所定の増幅率に固定する超音波流速計。
  2. 被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部と、前記演算部によって求めた流速に応じて前記可変利得回路の増幅率を制御する利得制御部とを備えた超音波流速計。
  3. 被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の超音波センサを駆動する駆動回路と、他方の超音波センサで受信した受信信号を設定された増幅率で増幅する可変利得アンプと、前記可変利得アンプの出力から受信タイミングを判定するタイミング検知回路と、超音波の伝播時間を測定するタイマと、前記タイマから得たデータをもとに流速を演算によって求める演算部と、前記可変利得アンプの出力に対応した信号を出力するレベル検知回路と、前記レベル検知回路の出力を受け前記可変利得アンプの出力をほぼ一定に制御する利得制御部とを備え、前記レベル検知回路の出力変動が所定の値以上になったときに、前記利得制御部が前記演算部によって求めた流速に応じて前記可変利得回路の増幅率を制御する超音波流速計。
  4. 利得制御部がレベル検知回路出力の最大値と最小値より平均値を求め増幅率を制御する請求項記載の超音波流計。
  5. 被測定流体中に配置され超音波を送受信する一対の超音波センサと、一方の前記超音波センサを駆動する駆動回路と、前記駆動回路を動作させるトリガ信号を出力する制御部と、他方の前記超音波センサ出力を受け受信タイミングを決定するタイミング検知回路と、前記タイミング検知回路の出力を所定の遅延時間遅れて前記駆動回路のトリガ信号として出力する遅延回路と、超音波の送受信そして遅延回路で遅延時間の後に再度超音波の送受信を繰り返すという動作回数を計測し所定の回数で動作を停止する繰り返し回路と、少なくとも前記駆動回路による前記超音波センサの駆動から前記繰り返し回路の動作停止までの超音波の伝搬時間を測定するタイマと、前記タイマの値から前記一対の超音波センサ間の流速を演算によってもとめる演算部とを備え、前記遅延回路を測定の直前に所定時間動作させる超音波流速計。
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