JP2011144955A - 自然蒸発式加湿器及び自然蒸発式加湿器のハウジング - Google Patents

自然蒸発式加湿器及び自然蒸発式加湿器のハウジング Download PDF

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Abstract

【課題】携帯可能な小型の自然蒸発式加湿器において、加湿用の水がこぼれ出ることが無く簡単に水を供給できるとともに、加湿効率を向上させる。
【解決手段】自然蒸発式加湿器において、加湿エレメント5は、伸縮自在な伸縮部5Aと、延長された延長部5Bとを備え、ハウジングは、加湿エレメントの伸縮部の一方が取り付けられる第一部材2と、加湿エレメントの伸縮部の他方が取り付けられる第二部材3と、加湿エレメントと水を貯留する空間が内部に形成される第三部材4とを備え、第一部材は、連結部を介して第二部材の上方に取り付けられ、第三部材は、第二部材の下方に取り付けられ、加湿エレメントの延長部は、第二部材に形成された連通孔を通して、第三部材の内部の空間に設置され、延長部が、第三部材の内部に貯留された水を吸い上げ、伸縮部が、延長部が吸い上げた水を大気中に蒸散するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電源や電池を必要とせずに利用者の周囲を加湿する自然蒸発式加湿器であって、小型で持ち運び易く、利用者の都合に合わせた場所において空気を加湿することができる自然蒸発式加湿器およびそのハウジングに関するものである。
従来より、屋内の暖房により空気を加湿する加湿器は、屋内全体の湿度を確保するため、大型の設備として利用されている。しかし、そのような設備が整っていない場所や移動先においては、湿度を確保することが難しい。小型の加湿器を持ち運ぶ手段もあるが、どこでも電力を得られるとは限らない。
そこで、携帯に便利な小型の自然蒸発式加湿器が知られている(例えば、特許文献1)。利用者は、加湿用のエレメントをケースの中に収容した状態で携帯する。図13に示すように、加湿用のエレメント104は、ケース101の蓋102と底部103の両内面に両端部106、107が取り付けられており、ケース101の蓋102を開くと同時に両端部106,107が引き離されることで広がった状態になる。利用者は、ケース101の蓋102を開けるだけで加湿エレメント104の加湿面積を確保できるので、簡単に加湿できるようになる。加湿に使われる水は蓋102を開けた時に、利用者が供給できる仕組みとなっている。
特開2007−85581
ところで、上記特許文献1の自然蒸発式加湿器においては、加湿用のエレメント104が広がった状態でケースの底部107の内部空間105に水が供給される。水を供給するために蓋102が開かれると、その開蓋と連動して加湿用エレメント104も広がり、その加湿エレメント104の下部の一部104aを浸すように水が供給される。加湿エレメント104の開放と、水の供給とを、ケースの蓋102を開けるだけで行うことができるので扱いが簡単である。しかし、加湿エレメント104のうち一部104aを除いた部分から水が蒸散されるので、加湿エレメント104を効率的に水の蒸散に使用しているとは言い難い。また、このとき、供給された水は加湿エレメント104の下部の一部104aが取り付けられたケース101の底部105全体に貯留しているので、何かの衝撃でケース101が不安定になると、水がこぼれ出る恐れがある。とくに、加湿のために加湿エレメント104が上方に広がった状態では、その横方向に倒れやすいので水がこぼれ出やすい。水を給水するために蓋102を開いて加湿エレメント104を上方に広げているときは、同様の状態となっているので、水がこぼれ出やすい。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯可能な小型の自然蒸発式加湿器において、加湿用の水がこぼれ出ることが無く簡単に水を供給できるとともに、加湿効率を向上させる自然蒸発式加湿器とそのハウジングを提供することにある。
本発明の自然蒸発式加湿器は、伸縮自在の加湿エレメントと、前記加湿エレメントを内部に収容するハウジングとを備え、前記ハウジングを開けることで前記加湿エレメントが伸張し、前記加湿エレメントを介して前記ハウジング内に収容された水を大気中に蒸散させる自然蒸発式加湿器において、前記加湿エレメントは、伸縮自在な伸縮部と、延長された延長部とを備え、前記ハウジングは、前記加湿エレメントの前記伸縮部の一方が取り付けられる第一部材と、前記加湿エレメントの前記伸縮部の他方が取り付けられる第二部材と、前記加湿エレメントと水を貯留する空間が内部に形成される第三部材とを備え、前記第一部材は、連結部を介して前記第二部材の上方に取り付けられ、前記第三部材は、前記第二部材の下方に取り付けられ、前記加湿エレメントの前記延長部は、前記第二部材に形成された連通孔を通して、前記第三部材の内部の空間に設置され、前記延長部が、前記第三部材の内部に貯留された水を吸い上げ、前記伸縮部が、前記延長部が吸い上げた水を大気中に蒸散するように構成されていることを特徴とする。
そして、本発明の自然蒸発式加湿器は、前記ハウジングの前記第一部材が前記第二部材に対して前記連結部を基点として開くことで、前記加湿エレメントが伸張し、前記第二部材に設けられた前記連通孔は、前記伸縮部が取り付けられる部分より前記連結部側に偏った位置に配置されるように構成されていることを特徴とする。
そして、本発明の自然蒸発式加湿器は、前記第三部材が、前記第二部材の下面と面接触される平面を備えるように構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の自然蒸発式加湿器は、前記第三部材が、上部に形成され前記平面を含む第一嵌合部を備え、前記第二部材は、下部に形成された第二嵌合部を備え、前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に嵌合される状態で摺動されることで、前記第三部材の内部に形成される空間が開放され、前記前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に対して摺動する方向は、前記第二部材に設けられた前記連通孔から前記連結部に向かう方向となるように構成されていることを特徴とする。
本発明の自然蒸発式加湿器のハウジングは、前記加湿エレメントの前記伸縮部の一方が取り付けられる第一部材と、前記加湿エレメントの前記伸縮部の他方が取り付けられる第二部材と、前記加湿エレメントと水を貯留する空間が内部に形成される第三部材とを備え、前記第一部材は、連結部を介して前記第二部材の上方に取り付けられ、前記第三部材は、前記第二部材の下方に取り付けられ、前記第二部材は、前記加湿エレメントの前記伸縮部から延びる延長部が、前記第三部材の内部の空間に達するために形成された連通孔を備え、前記前記連通孔は、前記伸縮部が取り付けられる部分より前記連結部側に偏った位置に配置され、前記第三部材は、上部に形成された第一嵌合部を備え、前記第二部材は、下部に形成された第二嵌合部を備え、前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に嵌合される状態で摺動されることで、前記第三部材の内部に形成される空間が開放されるように構成されていることを特徴とする。
そして、本発明の自然蒸発式加湿器のハウジングは、前記第三部材が、前記第二部材の下面と面接触される平面を備え、前記第一嵌合部は、前記平面を含むように構成され、前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に対して摺動する方向は、前記第二部材に設けられた前記連通孔から前記連結部に向かう方向となるように構成されていることを特徴とする。
本発明の自然蒸発式加湿器によれば、第二部材の加湿エレメントの伸縮部の一部が水に浸ることがなく、加湿エレメントの伸縮部の全てが蒸散に使われることになるので、伸縮部が部分的に水中に浸っている場合に比べ、蒸散効率が上昇する。同時に、加湿用の水が貯められている第三部材の内部の空間と加湿エレメントが設置されている空間とが、第二部材により仕切られているので、水がこぼれる事態を回避することができる。
そして、ハウジングの第一部材が開いて水が蒸散されているときに、ハウジングが大きく傾くほどの強い衝撃が働いても、第一部材の開きにより第一部材の内面に取り付けられた伸縮部の一方が引っ張られて広がった伸縮部が連通孔を覆っているので、連通孔からも水が漏れず、加湿器から水がこぼれる心配がない。また、第二部材と第三部材とが面同士で密着しているので、ハウジングを利用者が移動するようなときでも、水が第二部材と第三部材との間から漏れ出ることもない。
さらに、水を蒸散しながら、即ち、ハウジングの第一部材が開かれた状態で給水しなければならない場合でも、こぼさずに水を供給することができる。水を供給するためにハウジングの第三部材の内部空間が開放される位置が、連結部側に張り出している第一部材と同じ側となるので、第一部材の重みが第三部材により支えられハウジング全体が安定した状態になり、水がこぼれ出ることがない。第二部材と第三部材とが第二嵌合部と第一嵌合部とにより密閉されているので、水を供給するとき以外は、この嵌合部から水が漏れることはない。
このように、加湿時、給水時にかかわらず加湿のための水がこぼれることが無く、同時に、加湿効率を向上することができる携帯用の小型な自然蒸発式加湿器を提供することができる。
本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の携帯時の状態を示す外観図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器が給水される状態を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器が水を蒸散するときの状態を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の加湿エレメントの構成図。。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の加湿エレメントがハウジングに設置される状態を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の加湿エレメントが第一部材に取り付けられる部分を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の加湿エレメントが第二部材に取り付けられる部分を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器が給水される他の状態を示す構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の第二部材と第三部材とが密閉されているときの部分構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の第三部材の構成図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の図10における矢印Dから見た第三部材の断面図。 本発明の実施の形態による自然蒸発式加湿器の図10における矢印Eから見た第三部材の断面図。 従来の自然蒸発式加湿器を示す構成図。
まず、図1乃至図7に基づいて本発明の実施形態による自然蒸発式加湿器の全体構成と基本的な動作形態について説明する。
本発明の実施の形態に係る自然蒸発式加湿器は、利用者が持ち運ぶときは図1のような形態となる。図1において、ハウジング1は第一部材2、第二部材3、第三部材4から構成され、第一部材2と第三部材3とは連結部6により連結され、連結部6を支点として開閉できるように構成されている。加湿エレメントは、第一部材2と第二部材3とで挟まれた空間に多少圧縮されて状態で配置されており、覗き穴19からその色彩や様子などを確認することができる。
利用者が周囲の空気を加湿しようとするときは、まず、図2のような形態にして水を供給する必要がある。図2において、第三部材4は、上部に形成される第一嵌合部13が、第二部材3の下部に形成される第二嵌合部14に対して嵌合しながらスライドされることで、その内部空間8を開放する。第二部材3の第二嵌合部14は内部空間8の内側に向けて凹状に形成されており、第三部材4の第一嵌合部13は内部空間8から外側に向けて凸状に形成されている。利用者は、水をその内部空間8に供給することができる。その後、第一嵌合部13を第二嵌合部14に対して、前記と反対の方向にスライドし、第一嵌合部13の一辺に設けられた終端部15が、第二嵌合部14の端部に突き当たることで、内部空間8が密閉される。
次に、利用者は図3のような形態にして空気中に水を蒸散させ周囲を加湿することができる。図3において、ハウジング1の第一部材2は、第一部材2の留め部18と第二部材3の留め部17との結合が解除されることで、上方に開かれる。加湿エレメント5は、伸縮部5Aの一端の係止孔12が第一部材2の係止部11に取り付けられ、他端の係止孔10が第二部材3の係止部9に取り付けられている。第一部材2と第二部材3とに両端が取り付けられた加湿エレメント5の伸縮部5Aは、ハウジング1の第一部材2が開かれると、その両端が反対方向へ引っ張られることで見方によっては例えば扇状に広げられ、空気との接触面積を十分確保された状態となる。すると、加湿エレメント5が内部にもつ毛細管により吸い上げられた水が、伸縮部5Aの表面から空気中に蒸散される。
ここで、加湿エレメント5は、図4および図5のようにしてハウジング1に備え付けられている。図4および図5において、加湿エレメント4は、自由に伸縮できる伸縮部5Aと伸縮はしないが折り曲げ自由な延長部5Bから構成されている。延長部5Bは、ハウジング1の第二部材3に設けられた連通孔7に差し込まれ、第三部材4の内部空間8に達している。連通孔7は、加湿エレメント5がハウジング1に取り付けられた状態で、加湿エレメント5の延長部5Bと伸縮部5Aとのおよそ境目に位置しており、延長部5Bのみが通過されるような孔形状となっている。第三部材4の内部空間8に貯留されている水は、そこに達した延長部5Bから吸い上げられ、連通孔7の箇所を通過して上方の伸縮部5Aに至り、空気中に蒸散される。
また、加湿エレメント5は第一部材2および第二部材3に対して図6および図7のように取り付けられる。図6および図7において、加湿エレメント5の伸縮部5Aの一端に設けられた係止孔12は、ハウジング1の第一部材2の内面に設けられた係止部11に取り付けられる。他端に設けられた係止孔10は、ハウジング1の第二部材3の内面に設けられた係止部9に取り付けられる。上方に開けられる第一部材2に取り付けられた係止孔12は、第一部材2が開けられる方向に沿って縦長に形成される縦長部12aを備える。第一部材2の内面に形成された係止部11の係止孔12に対する相対移動が可能となることで、第一部材2の伸縮部5Aに対する相対移動が可能になる。
次に、図1乃至図12に基づいて本発明の実施形態による自然蒸発式加湿器の細部の機能について説明する。
第二部材3の加湿エレメント5の伸縮部5Aが取付けられる係止孔10を含む部分が水に浸っておらず、加湿エレメント5の伸縮部5Aの全てが蒸散に使われる。よって、伸縮部5Aが部分的に水中に浸っている場合に比べ、蒸散効率が向上する。同時に、加湿用の水が貯められている第三部材4の内部の空間8が、第二部材3により塞がれているので、水がこぼれる事態を回避することができる。
この第二部材3は、加湿時、即ち、ハウジング1の第一部材2が開いているとき、加湿用の水が貯留されている第三部材4の内部空間8を、外部と遮断している。よって、加湿用の水にゴミ、塵等の汚れ成分が混入することがない。したがって、そのような汚れ成分を加湿エレメント5が吸入することを回避することができ、加湿エレメント5の加湿効率、蒸散効率が長持ちする。
さらに第二部材3は、ハウジング1の第三部材4の内部空間8に水が残っている状態で第一部材2を開く場合でも、内部空間8を外部と遮断しているので、第一部材2を開く衝撃によって水がハウジング1の外部にこぼれることがない。内部空間8に水が残った状態で、加湿を中断し、しばらくしてから加湿を再開する場合に有効に作用する。
なお、図8乃至図12に示すように、第二部材3の第二嵌合部14は内部空間8の内側に向けて凹状に形成されており、第三部材4の第一嵌合部13は内部空間8から外側に向けて凸状に形成されている。第一嵌合部13の一辺には終端部15が設けられ、第二嵌合部14の端部は終端部15と突き当たるように構成されている。第三部材4における終端部15の反対側に設けられた当接部21も、下方に張り出した第二部材3の一部である被当接部20と突き当たり係合するように構成されている。これらの凹状の第二嵌合部14と凸状の第一嵌合部13とが嵌合され、凹状の第二嵌合部14の端部が第一嵌合部13の終端部15により密封されると同時に、終端部15の反対側に設けられた当接部21が第二部材3の被当接部20と係合されることで、第二部材3と第三部材4とで囲まれた内部空間8に貯留される水が、ハウジング1の外部に漏れ出ることがない。
これら第三部材4の第一嵌合部13の上面、当接部21の上面、および、終端部15側に設けられ第三部材4の内部空間8側に突き出た突出部22の上面とは、第二部材3の下面と面するような平面30を構成している。この面と面とが接触している構成により、第二部材3と第三部材4とで囲まれた内部空間8に貯留される水が、ハウジング1の外部に漏れ出ることを有効に防止することができる。すなわち、図11で示すように、内部空間8からハウジングの外に漏れようとする矢印Laで表される水は、第二部材3と密着する第三部材4の第一嵌合部13の上面の平面30で、その流れが阻害される。そして、第一嵌合部13の凸状の部分と第二嵌合部14の凹状の部分とが嵌め合わされているため、矢印Lbで表される水漏れを更に防止することができる。つまり、第一嵌合部13の上面の平面30が第二部材3の下面と面接触していることで、矢印Laで表される内部空間8からの水漏れと、矢印Lbで表され矢印Laで表される水漏れが十分に防止されない場合の水漏れとを防止することができる。同様に、図12で示すように、内部空間8からハウジングの外に漏れようとする矢印Laで表される水は、第二部材3と密着する第三部材4の突出部22の上面の平面30で、その流れが阻害される。そして、終端部15と第二嵌合部14の端部とが嵌め合わされているため、矢印Lbで表される水漏れを更に防止することができる。つまり、第三部材4の突出部22の上面の平面30が第二部材3の下面と面接触していることで、矢印Laで表される内部空間8からの水漏れと、矢印Lbで表され矢印Laで表される水漏れが十分に防止されない場合の水漏れとを防止することができる。同様に、内部空間8からハウジングの外に漏れようとする矢印Laで表される水は、第二部材3と密着する第三部材4の当接部21の上面の平面30で、その流れが阻害される。そして、当接部20と被当接部21とが嵌め合わされているため、矢印Lbで表される水漏れを更に防止することができる。つまり、第三部材4の当接部21の上面の平面30が第二部材3の下面と面接触していることで、矢印Laで表される内部空間8からの水漏れと、矢印Lbで表され矢印Laで表される水漏れが十分に防止されない場合の水漏れとを防止することができる。
なお、第三部材4が第二部材3に対して摺動する場合は、少なくとも第三部材4の第一嵌合部13の上面が第二部材3の下面と接触しながらスライドすることができる。このように、第一嵌合部13が、その上面を平面30としていることにより、内部空間8から水が漏れないようにシール性を保つ点と、第三部材4の第二部材3に対する摺動性を保つ点との両方の点を同時に満たすことになる。
また、図3で示すようなハウジング1の第一部材2が開いて水が蒸散されているときに、ハウジング1が大きく傾くほどの強い衝撃が働いても、ハウジング1の外へ水がこぼれ出ることがない。第一部材2の内面に係止孔12により取り付けられた伸縮部5Aが、第一部材2が開かれることで引っ張られ、見方によっては例えば扇状に広がる。その結果、連通孔7が、広がった伸縮部5Aにより塞がれた状態になる。したがって、連通孔7からも水が漏れず、ハウジング1の外へ水がこぼれることがない。
そして、水を蒸散しながら、即ち、ハウジング1の第一部材2が開かれた状態で給水する場合でも、こぼさずに水を供給することができる。図8に示すように、水を供給するためにハウジング1の第三部材4の内部空間8が開放される位置は、連結部6側に張り出している第一部材2と同じ側となる。よって、第一部材2の重みが第三部材4により支えられる状態になることで、ハウジング1全体のバランスが崩れることがなく、安定して水を供給することができる。
さらに、図8に示すように、ハウジング1の第一部材2と第二部材3とが開閉される側、即ち、第一部材2の留め部17と係合する第二部材3の留め部18が設置されている側と、第三部材4と第二部材3とが開閉される側、即ち、第一嵌合部13の一辺に設けられた終端部15と突き当たる第二嵌合部14の端部が設けられている側とが、ハウジング1の一側と他側とに対向するように設けられている。したがって、加湿エレメント5の伸縮部5Aが広がって水を蒸散しているときに、第三部材4を引き出して内部空間8に給水しても、加湿エレメント5が給水行為を妨害することがない。
また、ハウジング1の第一部材2と第二部材3とで囲まれた空間は、水を保持する必要がないので密閉する必要がない。よって、例えば、第一部材2に空気を通すような孔を設けることで、ハウジング1の第一部材2を閉じて携帯しているときでも、加湿エレメント5を乾燥させることができる。この場合には、加湿エレメント5を清潔に保つことができ、加湿効率、蒸散効率が長持ちする。
その他、例えば第一部材2に覗き穴19を設けて、加湿エレメント5の色彩や形態などを概観に利用することもできる。
そして、ハウジング1の第一部材2と第二部材3とで囲まれた空間は、水を貯留させる必要がないので加湿用の水量を確保するほどの容積を必要としない。すなわち、第一部材2が閉じられているとき、加湿エレメント5の伸縮部5Aが圧縮されるほどに、その容積を小さくすることができる。したがって、留め部17、18を解除して第一部材2を開けるとき、圧縮された加湿エレメント5の伸縮部5Aが元に戻ろうとする力を助勢力として利用することができ、第一部材2を容易に開けることができる。
図2に示すように、加湿エレメント5の伸縮部5Aは、幾重にも折り曲げられていることで、その表面積が確保されている。特に、内方折り曲げ部16を伸縮部5Aの伸縮方向にほぼ垂直な方向に設けることで、伸縮性をさらに向上させ、表面積をさらに有効に広げることができる。
電源や電池を必要とせずに利用者の周囲を加湿する自然蒸発式加湿器であって、小型で持ち運び易く、利用者の都合に合わせた場所において空気を加湿することができる、携帯用の自然蒸発式加湿器およびそのハウジングに特に有効に適用される。
1 ハウジング
2 第一部材
3 第二部材
4 第三部材
5 加湿エレメント
5A 伸縮部
5B 延長部
6 連結部
7 連通孔
8 内部空間
9、11 係止部
10、12 係止孔
13 第一嵌合部
14 第二嵌合部
15 終端部
16 内方折り曲げ部
17、18 留め部
19 覗き孔
20 被当接部
21 当接部
22 突出部
30 平面

Claims (6)

  1. 伸縮自在の加湿エレメントと、
    前記加湿エレメントを内部に収容するハウジングとを備え、
    前記ハウジングを開けることで前記加湿エレメントが伸張し、前記加湿エレメントを介して前記ハウジング内に収容された水を大気中に蒸散させる自然蒸発式加湿器において、
    前記加湿エレメントは、
    伸縮自在な伸縮部と、
    延長された延長部とを備え、
    前記ハウジングは、
    前記加湿エレメントの前記伸縮部の一方が取り付けられる第一部材と、
    前記加湿エレメントの前記伸縮部の他方が取り付けられる第二部材と、
    前記加湿エレメントと水を貯留する空間が内部に形成される第三部材とを備え、
    前記第一部材は、連結部を介して前記第二部材の上方に取り付けられ、
    前記第三部材は、前記第二部材の下方に取り付けられ、
    前記加湿エレメントの前記延長部は、前記第二部材に形成された連通孔を通して、前記第三部材の内部の空間に設置され、
    前記延長部が、前記第三部材の内部に貯留された水を吸い上げ、
    前記伸縮部が、前記延長部が吸い上げた水を大気中に蒸散する
    ように構成されていることを特徴とする自然蒸発式加湿器。
  2. 前記ハウジングの前記第一部材が前記第二部材に対して前記連結部を基点として開くことで、前記加湿エレメントが伸張し、
    前記第二部材に設けられた前記連通孔は、前記伸縮部が取り付けられる部分より前記連結部側に偏った位置に配置される
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載される自然蒸発式加湿器。
  3. 前記第三部材は、前記第二部材の下面と面接触される平面を備える
    ように構成されていることを特徴とする請求項2に記載される自然蒸発式加湿器。
  4. 前記第三部材は、上部に形成され前記平面を含む第一嵌合部を備え、
    前記第二部材は、下部に形成された第二嵌合部を備え、
    前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に嵌合される状態で摺動されることで、前記第三部材の内部に形成される空間が開放され、
    前記前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に対して摺動する方向は、前記第二部材に設けられた前記連通孔から前記連結部に向かう方向となる
    ように構成されていることを特徴とする請求項3に記載される自然蒸発式加湿器。
  5. 伸縮自在の加湿エレメントと水とを内部に収容し、前記加湿エレメントの伸縮部が伸張されることで、前記加湿エレメントを介して水を大気中に蒸散させる自然蒸発式加湿器のハウジングにおいて、
    前記ハウジングは、
    前記加湿エレメントの前記伸縮部の一方が取り付けられる第一部材と、
    前記加湿エレメントの前記伸縮部の他方が取り付けられる第二部材と、
    前記加湿エレメントと水を貯留する空間が内部に形成される第三部材とを備え、
    前記第一部材は、連結部を介して前記第二部材の上方に取り付けられ、
    前記第三部材は、前記第二部材の下方に取り付けられ、
    前記第二部材は、前記加湿エレメントの前記伸縮部から延びる延長部が、前記第三部材の内部の空間に達するために形成された連通孔を備え、
    前記前記連通孔は、前記伸縮部が取り付けられる部分より前記連結部側に偏った位置に配置され、
    前記第三部材は、上部に形成された第一嵌合部を備え、
    前記第二部材は、下部に形成された第二嵌合部を備え、
    前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に嵌合される状態で摺動されることで、前記第三部材の内部に形成される空間が開放される
    ように構成されていることを特徴とする自然蒸発式加湿器のハウジング。
  6. 前記第三部材は、前記第二部材の下面と面接触される平面を備え、
    前記第一嵌合部は、前記平面を含むように構成され、
    前記第一嵌合部が前記第二嵌合部に対して摺動する方向は、前記第二部材に設けられた前記連通孔から前記連結部に向かう方向となる
    ように構成されていることを特徴とする請求項5に記載される自然蒸発式加湿器のハウジング。
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