JP2011144741A - 往復動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクケースの板厚を大きくすることなく強度を確保する。
【解決手段】往復動圧縮機は、回転軸6が貫通し一端側に開口部31を有するクランクケース1と、このクランクケースに設けられ通しボルトと螺合する複数のフランジねじ穴35を有するフランジ19と、フランジ19に通しボルトにより取付けられたシリンダと、前記回転軸に挿入され連接棒及びピストン部を有する連接棒組14と、前記クランクケースの開口部を塞ぐと共に前記回転軸を支持する軸受4を有する軸受箱5と、前記クランクケースの開口部側端面外周に設けられ前記軸受箱を接続するためのクランクケースねじ穴41を有する締結部33とを備える。前記フランジのクランクケース開口部側とクランクケースの前記締結部とを接続するリブ37,38を備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気などの気体を圧縮するのに好適な往復動圧縮機に関する。
ピストンがシリンダ内で復動することで空気を圧縮して空気タンクになどに貯め、釘打機用のエアー源などに使用される小型で可搬型の往復動圧縮機が知られている。この種の従来技術としては例えば特許文献1に記載のものなどがある。
特開2009−2296号公報
上記のような小型の往復動圧縮機においては、近年、高圧化、小型化、軽量化が求められている。特に、高圧化するためにはクランクケースなどの構成部品の板厚を大きくして強度を上げる必要があるが、板厚を大きくすると小型軽量化が困難になるという課題がある。
本発明の目的は、クランクケースの板厚を大きくすることなく強度を確保することが可能な往復動圧縮機を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、回転軸が貫通し、一端側に開口部を有するクランクケースと、このクランクケースに設けられ通しボルトと螺合する複数のフランジねじ穴を有するフランジと、前記フランジに前記通しボルトにより取付けられたシリンダと、前記回転軸に挿入され連接棒及びピストン部を有する連接棒組と、前記クランクケースの開口部を塞ぐと共に前記回転軸を支持する軸受を有する軸受箱と、前記クランクケースの開口部側端面外周に設けられ前記軸受箱を接続するためのクランクケースねじ穴を有する締結部とを備える往復動圧縮機において、前記フランジのクランクケース開口部側とクランクケースの前記締結部とを接続するリブを備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けたことを特徴とする。
ここで、前記リブは直線状或いはほぼ一定の曲率で湾曲する形状にすると良い。また、前記クランクケースには、その開口部側から前記フランジの部分まで切欠部が形成され、前記連接棒組を前記フランジの部分まで挿入できるように構成にしている往復動圧縮機に適用して好適なもので、前記リブは、前記切欠部近傍の前記フランジの部分と前記締結部とを接続するように構成すると良い。
本発明の他の特徴は、一端側に開口部を有し、他端側にモータのロータが取り付けられた回転軸が貫通するクランクケースと、このクランクケースに設けられ通しボルトと螺合する複数のフランジねじ穴を有するフランジと、前記フランジに前記通しボルトにより取付けられたシリンダ、空気弁組及びシリンダヘッドと、前記回転軸に挿入され、エキセントリック、軸受、連接棒及びピストン部を有する連接棒組と、前記クランクケースの開口部を塞ぐと共に前記回転軸を支持する軸受を有する軸受箱と、前記クランクケースの開口部側端面外周に設けられ前記軸受箱を接続するためのクランクケースねじ穴を有する締結部とを備える往復動圧縮機において、前記クランクケースには、その開口部側から前記フランジの部分まで切欠部が形成され、前記連接棒組を前記フランジの部分まで挿入できるように構成すると共に、このクランクケースには前記切欠部近傍の前記フランジの部分とクランクケースの前記締結部とを接続する直線状或いはほぼ一定の曲率で湾曲する形状のリブを備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けられていることにある。
上記において、前記リブは、前記フランジの開口部側と前記締結部とを接続する第1のリブと、複数の前記フランジねじ穴の間であって前記開口部側のフランジ部分と前記締結部とを接続する第2のリブとを備えることが望ましい。また、前記第1のリブと前記第2のリブとの間の前記締結部に前記クランクケースねじ穴が形成されるようにすると良い。
前記第2のリブは、略平行な複数のリブで構成するようにしても良い。
また、前記第1のリブの前記切欠部側の前記締結部、及び前記第2のリブの反切欠部側の前記締結部の少なくとも何れかにクランクケースねじ穴を設けるようにしてリブとクランクケースねじ穴との干渉を避けるようにしても良い。
なお、クランクケースには低圧段と高圧段の二段の圧縮機構部が設けられ、前記リブは少なくとも前記高圧段を構成する圧縮機構部に設けるようにすることが好ましい。
本発明によれば、フランジのクランクケース開口部側とクランクケースの締結部とを接続するリブを備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けるようにしているから、クランクケースの肉厚を厚くすることなく、クランクケースに必要な強度を確保でき、小型化、軽量化が可能な往復動圧縮機を得ることができる。
本発明の往復動圧縮機の実施例1を示す縦断面図。 図1の圧縮機を分解して示す分解斜視図。 本発明の実施例2を示すもので、図2に示すクランクケース部の平面図。 本発明の実施例3を示すもので、図2に示すクランクケース部の平面図。
以下、本発明の往復動圧縮機の実施例を図面に基づき説明する。
本発明の往復動圧縮機の実施例1を、図1及び図2により説明する。この実施例は、釘打機用エアー源などに使用される往復動圧縮機であって、クランクケース1に、低圧段と高圧段の二段の圧縮機構部が設けられている例で説明する。
図1により、本実施例の往復動圧縮機の全体構成を説明する。
図において、1は一端側に開口部を有し、他端側にはモータのロータ8が取り付けられた回転軸6が貫通するクランクケースである。このクランクケース1は円筒状に構成され、そのロータ8側には円板状の壁部が一体に設けられ、この壁部の外側には前記モータを構成するステータ2が直接固定されている。前記モータを構成するロータ8はクランクケース1の中心を貫通する前記回転軸6にキー7を介して取付けられている。前記回転軸6のロータ8側を支持するための軸受3がクランクケース1の前記壁部に装着され、前記回転軸6の開口部側は、この開口部を塞ぐ軸受箱5に装着された軸受4で支持されている。前記軸受箱5は、前記クランクケース1の反ステータ側に設けられた前記開口部を塞ぐようにクランクケース1に嵌合され、締結ねじ40によりクランクケース1の開口端部に形成した締結部33に取付けられている。なお、43は前記軸受4の内輪を回転軸6に固定するための軸受固定ナットである。
前記回転軸6のロータ8側には、冷却ファン10を取り付けるためのファン回転軸11が接続され、前記ロータ8はこのファン回転軸11とワッシャ9により前記回転軸6に固定されている。
前記回転軸6の中央部にはキー12を介して、低圧段の圧縮機構部を構成する連接棒組14Aと高圧段の圧縮機構部を構成する連接棒組14Bがフライホイールバランス17と共に挿入され取付けられている。低圧段の連接棒組14Aは、ピストン部にシール機能をもつリップリング44が設けられ、またその回転軸側にはエキセントリック16A、軸受15Aを有している。高圧段の連接棒組14Bは、ピストン部にシール機能をもつピストンリング13とピストン部の移動をガイドするガイドリング42が設けられ、その回転軸側にはエキセントリック16B、軸受15Bを有している。
前記クランクケース1にはシリンダ18A,18Bを取り付けるためのフランジ19A,19Bが設けられており、前記シリンダ18Aは、空気弁組20A及びシリンダヘッド21Aと共に、通しボルト(図示せず)によって前記フランジ19Aに固定され、前記ピストン部と共に圧縮室23Aを形成するようにしている。前記シリンダ18Bは、空気弁組20B及びシリンダヘッド21Bと共に、通しボルト22によって前記フランジ19Bに固定され、前記ピストン部と共に圧縮室23Bを形成するようにしている。
前記モータが駆動されることにより回転軸6が回転すると、エキセントリック16(16A,16B)の偏心運動によって連接棒組14(14A,14B)のピストン部がシリンダ18(18A,18B)内を往復運動する。このピストン部が上死点から下死点へ向かう吸込工程ではシリンダヘッド21(21A,21B)、及び空気弁組20(20A,20B)の吸込弁(図示せず)を介して圧縮室23(23A,23B)内へ空気を吸込み、逆に上死点へ向かう吐出工程においては吸込んだ前記空気を圧縮しつつ、空気弁組20の吐出弁(図示せず)及びシリンダヘッド21を介して吐出される構成となっている。
図2は図1の往復動圧縮機を分解して示す分解斜視図である。この図に示すように、クランクケース1の反ステータ側は、連接棒組14とフライホイールバランス17を回転軸6に挿入して取り付けるために開口部31となっている。また、連接棒組14を回転軸6に挿入しシリンダ18(図2には図示せず、図1参照)を取付ける部分にセットする際の逃げとして、シリンダ18を固定するフランジ19(19A,19B)の前記開口部31側には、クランクケース1の開口部31まで連接棒組14の首幅以上の切欠部32が形成されている。
クランクケース開口部31の周縁には前記軸受箱5を締結ねじ40で締結するための厚肉(クランクケースの胴部の厚さより大きい肉厚とすることが好ましい)の締結部33が周方向に数箇所設けられており、この締結部33は前記切欠部32の周方向両側にも設けられている。シリンダ18を取付けるために前記フランジ19にはフランジねじ穴35が4箇所設けられており、フランジの開口部側19a(切欠部32の近傍)に設けられたフランジねじ穴35の部分から前記締結部33を接続するように複数のリブ37,38が設けられている。リブ37(第1のリブ)は前記フランジ19の開口部側19aと締結部33を接続するように直線状のリブで構成されている。また、リブ38(第2のリブ)は、フランジねじ穴35間で、開口部31側(或いは切欠部32側)のフランジ部分19bと前記締結部33とを接続するように直線状のリブで構成されている。リブ37と38は図に示すように、略平行に形成され、これらのリブ37と38間には前記締結ねじ40を螺合させるためのクランクケースねじ穴41が形成されている。このクランクケースねじ穴41は、前記リブ37,38の内部に位置したり、前記リブの一部を貫通したり、切り欠いたりすることがないように、それぞれのリブを避けて設けられ、前記クランクケースねじ穴と前記リブとが干渉しないようにして高いリブ強度が得られるようにしている。また、本実施例では前記リブ37,38を直線状の屈曲のないリブで構成することで、リブには応力集中して局部的に高い応力となる部分が生じないようにしているので、この点からも高いリブ強度を得ることができる。
なお、リブ37,38の形状は直線状に限るものではなく、応力集中が生じない形状であれば良いので、例えばほぼ一定の曲率で湾曲しているリブ形状としても良い。
軸受箱5にも、前記締結部33に対応する箇所に締結ねじ40を通すためのねじ座39が設けられており、軸受箱5をクランクケース1の開口部31を塞ぐように嵌合させた後、軸受箱5側から締結ねじ40をねじ座39に通し、締結部のクランクケースねじ穴41に螺合させて締結する。
締結ねじ40は、クランクケースねじ穴41がリブ37と38の間に位置しているので、前述したようにクランクケースねじ穴41とリブ37,38との干渉を回避できると共に、締結ねじ40の先端もリブ37,38間の空間に配置することができる。従って、クランクケースねじ穴41の加工は突き抜け加工とすることができるから加工も容易になる。
次に、上記のように構成された本実施例の往復動圧縮機の吐出工程時において発生する力の伝わり方について説明する。
圧縮機の吐出工程時には、圧縮室23内の空気が圧縮され、これに伴い圧縮反力が、連接棒組14に対しては回転軸6方向に、空気弁組20に対してはシリンダヘッド21方向にそれぞれ働き、その力は圧縮室23内の圧力が最高圧となるときに最大となる。連接棒組14に働く力は、軸受15(15A,15B)及びエキセントリック16を介して回転軸6へ伝わり、クランクケース1および軸受箱5に装着された軸受3,4で受けることになる。一方、空気弁組20に働く力はシリンダヘッド21に伝わり、更に通しボルト22を介してフランジ19に設けられたフランジねじ穴35を持ち上げる。
上記2方向に働く力により、クランクケース1の締結部33を支点としてフランジ19のフランジねじ穴35の部分がシリンダヘッド21の方向に引っ張られ、前記締結部33とフランジ19との間に大きな曲げモーメントが発生する。この曲げモーメントにより、前記締結部33と前記フランジ19との間のクランクケース1には大きな応力が発生する。特に、本実施例では、クランクケース1に形成された前記切欠部32があるために、切欠部近傍のクランクケースに発生する応力は極めて大きくなり、発生する応力の大きさによっては疲労破壊を引き起こす可能性がある。応力を低減するためにはクランクケース1の肉厚を大きくすれば良いが、質量増加につながり、特に可搬式の圧縮機では採用し難い。
本実施例では、前述したように、リブ37,38を設けているので、大幅な質量増加を伴うことなく、締結部33とフランジ19との間の変形を効果的に抑制し、この部分に発生する応力を低減することができる。特に、本実施例では屈曲のない直線形状のリブで締結部33とフランジ19との間を接続するようにしているので、リブには応力集中により大きな応力が発生する箇所がなく、リブとして最大限の効果を得ることができるようにしている。従って、本実施例によれば、クランクケース1の肉厚を大きくすることなく、クランクケースに発生する応力を低減できる効果が得られる。
また、本実施例では、クランクケース1と軸受箱5を締結する締結ねじ40の位置、即ちクランクケースねじ穴41の位置を、前記2本のリブ37と38の間に設けているので、クランクケースねじ穴41が、リブ37,38の内部に位置したり、リブの一部を貫通或いは切り欠くことによるリブの強度低下を防ぐことができる。更に、クランクケースねじ穴41を加工する際には、ねじ穴を突き抜け加工することができるため、加工性の向上も図ることができる。
本発明の実施例2を図3により説明する。図3において、図1及び図2と同一符号を付した部分は同一又は相当する部分を示し、また図3に表れていない部分の構成は図1、図2と同様の構成となっている。
この実施例では、クランクケース1に設けられたフランジ19と、軸受箱5を締結するクランクケースの締結部33を接続するリブを3本設けた点が実施例1と異なっている。
即ち、フランジ19の切欠部32に最も近いフランジねじ穴35の部分(フランジの開口部側19a)のと締結部33とを接続するリブ37(第1のリブ)と、フランジねじ穴35間の切欠部32(或いは開口部31)に近いフランジ部分19bと前記締結部33とを接続するほぼ平行な2本のリブ38a,38b(第2のリブ)を設けている。また、締結ねじ40はリブ37とリブ38aとの間に配置され、リブとの干渉もしないようにしている。
本実施例によれば、リブ本数を増加させた分、クランクケース1の切欠部32付近の応力が高くなる部分の強度を広範囲に向上することができ、変形を抑制して、破壊を引き起こす可能性を更に低減できる。
なお、前記リブの本数は4本以上とすることも同様に可能である。
本発明の実施例3を図4により説明する。図4において、図1及び図2と同一符号を付した部分は同一又は相当する部分を示し、また図4に表れていない部分の構成は図1、図2と同様の構成となっている。
この実施例において、リブ37,38の形成位置及び本数は前記実施例1と同様であるが、クランクケース1と軸受箱5とを接続する締結ねじ40の取付位置が異なっている。即ち、この実施例では、厚肉の締結部33を周方向に拡大し、締結ねじ40を螺合するクランクケースねじ穴41を2本の前記リブ37,38の両外側(第1のリブ37より切欠部32側と、第2のリブ38の反切欠部側)に設けたものである。
本実施例によれば、クランクケース1の切欠部32付近を複数の締結ねじ40で軸受箱5に締結しているので、リブ37,38と共にクランクケース切欠部32付近の変形を抑制して応力を低減できる。
なお、実施例1や2と同様に、締結ねじ40を、リブ37とリブ38との間にも更に設けるようにしても良い。また、リブの両外側に設けるのではなく、第1のリブ37より切欠部32側か、第2のリブ38の反切欠部側の何れか1箇所に設けるようにしても良く、更にリブ間に1箇所と、前記リブ37,38のどちらかの外側に1箇所の合計2箇所に設けるようにしても良い。また、リブ37,38の両外側2箇所、およびリブ37とリブ38の間の一箇所の合計3箇所に設けるようにしても良い。
以上説明した各実施例によれば、フランジのクランクケース開口部側とクランクケースの締結部とを接続するリブを備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けるようにしているから、リブに十分な強度を持たせることができ、従ってクランクケースの肉厚を厚くすることなく、クランクケースに必要な強度を確保でき、小型化、軽量化が可能な往復動圧縮機を得ることができる。
また、リブはフランジの開口部側19aだけでなく、フランジのねじ穴間の開口部側のフランジ部分19bからも締結部33に接続することにより、フランジねじ穴間のフランジ部分19bの変形も効果的に抑えることができる。更に、締結部とフランジ部とを複数のリブで接続するようにしたものでは、それぞれのリブを細くすることも可能となる。
特に、複数のリブ間に締結ねじ40を配置するようにしたものでは、締結ねじの配置によるリブの強度低下を防ぐことができ、また複数のリブの両方に力が作用するので、力の片当りも抑制できる。更に、クランクケースねじ穴41の加工時に工具がリブ間を突き抜けるようにして加工(突き抜け加工)できるため、加工性も向上できる。
なお、上記各実施例は、釘打機用エアー源などに使用される往復動圧縮機であって、クランクケース1に、低圧段と高圧段の二段の圧縮機構部が設けられている例で説明した。このような圧縮機は、低圧段では通常大気圧から0.6MPa程度まで圧縮し、高圧段では0.6MPaから4MPa程度まで圧縮するものである。従って、高圧段の圧縮機構部においては、低圧段よりも遥かに大きな圧縮反力が作用するので、本発明における前記リブは少なくとも前記高圧段を構成する圧縮機構部に設けるようにすると良い。
また、本発明は二段の圧縮機構部が設けられた往復動圧縮機に限られるものではなく、単段の圧縮機構部をもつ往復動圧縮機にも同様に適用でき、特に数MPa以上の高圧用の往復動圧縮機に適用して効果が大である。
1 クランクケース
2 ステータ
3,4 軸受
5 軸受箱
6 回転軸
7,12 キー
8 ロータ
10 冷却ファン
11 ファン回転軸
13 ピストンリング
14 連接棒組(14A…低圧段の連接棒組、14B…高圧段の連接棒組)
15 軸受(15A…低圧段の軸受、15B…高圧段の軸受)
16 エキセントリック(16A…低圧段のエキセントリック、16B…高圧段のエキセントリック)
17 フライホイールバランス
18 シリンダ(18A…低圧段のシリンダ、18B…高圧段のシリンダ)
19 フランジ(19A…低圧段のフランジ、19B…高圧段のフランジ、19a…フランジの開口部側、19b…フランジねじ穴間の開口部側のフランジ部分)
20 空気弁組(20A…低圧段の空気弁組、20B…高圧段の空気弁組)
21 シリンダヘッド(21A…低圧段のシリンダヘッド、21B…高圧段のシリンダヘッド)
22 通しボルト
23 圧縮室(23A…低圧段の圧縮室、23B…高圧段の圧縮室)
31 開口部
32 切欠部
33 締結部
34 フランジの開口部側
35 フランジねじ穴
37 リブ(第1のリブ)
38,38a,38b リブ(第2のリブ)
39 ねじ座
40 締結ねじ
41 クランクケースねじ穴
42 ガイドリング
43 軸受固定ナット
44 リップリング。

Claims (10)

  1. 回転軸が貫通し、一端側に開口部を有するクランクケースと、このクランクケースに設けられ通しボルトと螺合する複数のフランジねじ穴を有するフランジと、前記フランジに前記通しボルトにより取付けられたシリンダと、前記回転軸に挿入され連接棒及びピストン部を有する連接棒組と、前記クランクケースの開口部を塞ぐと共に前記回転軸を支持する軸受を有する軸受箱と、前記クランクケースの開口部側端面外周に設けられ前記軸受箱を接続するためのクランクケースねじ穴を有する締結部とを備える往復動圧縮機において、
    前記フランジのクランクケース開口部側とクランクケースの前記締結部とを接続するリブを備え、前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けたことを特徴とする往復動圧縮機。
  2. 請求項1において、前記リブは直線状或いはほぼ一定の曲率で湾曲する形状としたことを特徴とする往復動圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、前記クランクケースには、その開口部側から前記フランジの部分まで切欠部が形成され、前記連接棒組を前記フランジの部分まで挿入できるように構成していることを特徴とする往復動圧縮機。
  4. 請求項3において、前記リブは、前記切欠部近傍の前記フランジの部分と前記締結部とを接続するように構成されていることを特徴とする往復動圧縮機。
  5. 一端側に開口部を有し、他端側にモータのロータが取り付けられた回転軸が貫通するクランクケースと、このクランクケースに設けられ通しボルトと螺合する複数のフランジねじ穴を有するフランジと、前記フランジに前記通しボルトにより取付けられたシリンダ、空気弁組及びシリンダヘッドと、前記回転軸に挿入され、エキセントリック、軸受、連接棒及びピストン部を有する連接棒組と、前記クランクケースの開口部を塞ぐと共に前記回転軸を支持する軸受を有する軸受箱と、前記クランクケースの開口部側端面外周に設けられ前記軸受箱を接続するためのクランクケースねじ穴を有する締結部とを備える往復動圧縮機において、
    前記クランクケースには、その開口部側から前記フランジの部分まで切欠部が形成され、前記連接棒組を前記フランジの部分まで挿入できるように構成すると共に、
    このクランクケースには前記切欠部近傍の前記フランジの部分とクランクケースの前記締結部とを接続する直線状或いはほぼ一定の曲率で湾曲する形状のリブを備え、
    前記クランクケースねじ穴は前記リブと干渉しない位置に設けられている
    ことを特徴とする往復動圧縮機。
  6. 請求項4又は5において、前記リブは、前記フランジの開口部側と前記締結部とを接続する第1のリブと、複数の前記フランジねじ穴の間であって前記開口部側のフランジ部分と前記締結部とを接続する第2のリブとを備えることを特徴とする往復動圧縮機。
  7. 請求項6において、前記第1のリブと前記第2のリブとの間の前記締結部に前記クランクケースねじ穴が形成されていることを特徴とする往復動圧縮機。
  8. 請求項6又は7において、前記第2のリブは、略平行な複数のリブで構成されていることを特徴とする往復動圧縮機。
  9. 請求項6〜8の何れかにおいて、前記第1のリブの前記切欠部側の前記締結部、及び前記第2のリブの反切欠部側の前記締結部の少なくとも何れかにクランクケースねじ穴を設けたことを特徴とする往復動圧縮機。
  10. 請求項1〜8の何れかにおいて、クランクケースには低圧段と高圧段の二段の圧縮機構部が設けられ、前記リブは少なくとも前記高圧段を構成する圧縮機構部に設けられていることを特徴とする往復動圧縮機。
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