JP2011143512A - 総形フライス - Google Patents

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【課題】刃先の切れ味を均一にすることにより、被切削面の面精度を向上させると共に、工具寿命の延長化を図ることができる総形フライスを提供する。
【解決手段】工具先端側に向かうに従って、山部31,32,33と谷部34,35,36とを交互に連ねながら先細り状に形成された外周切れ刃21を、その軸心周りに複数有する総形フライス1であって、山部31,32,33におけるすくい面41において、その頂部31a,32a,33aにおける刃先44の接線方向と直交する方向と、その先端側の傾斜した刃先44の延設方向と直交する方向と、その基端側の傾斜した刃先44の延設方向と直交する方向とに、同じ角度のすくい角βを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、外周切れ刃の刃先径が軸方向において変化している総形フライスに関する。
総形フライスは、特殊な形状をワークに転写、成形する工具として知られている。中でも、タービンブレードの翼根部やタービンディスクの溝を加工するために用いられる総形フライスは、逆クリスマスツリー形状をなしており、その輪郭は凹凸を含んだ複雑なものになっている。
上述したような、逆クリスマスツリー形状の総形フライスは、外周切れ刃をその軸心周りに複数有しており、各外周切れ刃は、工具先端側に向かうに従って、その刃先径が増減しながら徐々に小径となるように形成されている。従って、当該総形フライスを、その軸心周りに回転させると共に、その軸心と直交する方向に移動させることにより、ワークを、その逆クリスマスツリー形状の輪郭と同じ形状に切削することができる。このような、従来の総形フライスは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2009―202312号公報
ここで、上記従来の総形フライスについて、図5乃至図7を用いて説明する。
図5及び図6に示すように、従来の総形フライスにおける外周切れ刃71のすくい面91には、所定角度のすくい角α1が付与されている。また、上述したように、外周切れ刃71は、工具先端側に向かうに従って、山部81と谷部(図1参照)とを交互に連ねながら先細り状に形成されている。
このように、山部81が径方向外側に向けて膨出するように形成されているため、当該山部81における刃先94においては、当該山部81の頂部81a側、傾斜した先端側及び基端側の3方向で切削を行うことになる。
これにより、頂部81aにおける刃先94によって発生した切屑は、その刃先94の接線方向と直交する方向から、山部81におけるすくい面91に進入することになる。また、先端側の傾斜した刃先94によって発生した切屑は、その刃先94の延設方向と直交する方向から、山部81におけるすくい面91に進入することになる。更に、基端側の傾斜した刃先94によって発生した切屑は、その刃先94の延設方向と直交する方向から、山部81におけるすくい面91に進入することになる。
しかしながら、上述したように、山部81における刃先94において、頂部81a側、先端側、基端側の3方向で切削が行われることになると、すくい面91にはすくい角α1が付与されるものの、刃先94の切削位置(方向)によっては、切屑がすくい角α1で切削されない場合がある。
即ち、図7(a)に示すように、山部81の頂部81aにおける刃先94では、切屑をすくい角α1で切削することになるが、図7(b)に示すように、山部81における先端側の傾斜した刃先94では、切屑をすくい角α1よりも小さなすくい角α2で切削し、また、図7(c)に示すように、山部81における基端側の傾斜した刃先94では、切屑をすくい角α1よりも小さなすくい角α3で切削することになる。
このように、従来の山部81における刃先94では、頂部81a側、先端側、基端側の切削位置によって、異なったすくい角α1,α2,α3で切削することになる。この結果、山部81においては、その刃先94の切削位置によって切れ味が異なってしまい、被切削面の面精度を低下させるだけでなく、切削負荷の不均一から、工具寿命の短縮を招くおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、刃先の切れ味を均一にすることにより、被切削面の面精度を向上させると共に、工具寿命の延長化を図ることができる総形フライスを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る総形フライスは、
工具先端側に向かうに従って、山部と谷部とを交互に連ねながら先細り状に形成された外周切れ刃を、その軸心周りに複数有する総形フライスであって、
前記山部におけるすくい面に、
前記山部の頂部における刃先の接線方向と直交する方向の第1すくい角と、
前記山部における先端側の傾斜した刃先の延設方向と直交する方向の第2すくい角と、
前記山部における基端側の傾斜した刃先の延設方向と直交する方向の第3すくい角とを設け、
前記第1,2,3すくい角を、同じ角度に設定する
ことを特徴とする。
従って、本発明に係る総形フライスによれば、山部におけるすくい面に、切屑の進入方向に応じて第1,第2,第3すくい角を設け、これら第1,第2,第3すくい角を同じ角度に設定することにより、山部における刃先の切れ味を均一にすることができるので、被切削面の面精度を向上させることができると共に、工具寿命の延長化を図ることができる。
本発明の一実施例に係る総形フライスの側面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 各山部におけるすくい面の拡大図である。 各山部におけるすくい面の断面図であって、(a)は図3のA−A矢視断面図、(b)は図3のB−B矢視断面図、(c)は図3のC−C矢視断面図である。 従来の総形フライスにおける軸心と直交する断面図である。 従来の各山部におけるすくい面の拡大図である。 従来の各山部におけるすくい面の断面図であって、(a)は図6のX−X矢視断面図、(b)は図6のY−Y矢視断面図、(c)は図6のZ−Z矢視断面図である。
以下、本発明に係る総形フライについて、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、総形フライス1は、例えば、逆クリスマスツリー形状をしたクリスマスカッタであって、工具(軸方向)基端側のシャンク11と、工具(軸方向)先端側の刃部12とから構成されている。刃部12には、複数(図では4個)の外周切れ刃21が、その軸心周りに等角度間隔で、且つ、その軸心に沿うように設けられており、各外周切れ刃21間には、切屑排出溝23が形成されている。
外周切れ刃21は、工具先端側に向かうに従って、その刃先径(外形)が増減しながら徐々に小径となっており、更に、これら外周切れ刃21の先端同士が繋がることで、底刃22が連続して形成されている。即ち、外周切れ刃21は、工具先端側に向かうに従って、3つずつの山部31,32,33と谷部34,35,36とを交互に連ねながら先細り状に形成されており、それらの先端部によって、底刃22が形成されることとなる。
また、外周切れ刃21には、すくい面41、逃げ面42、背面43が形成されており、すくい面41と逃げ面42とからなる角部が刃先44をなしている。即ち、すくい面41は、山部31,32,33及び谷部34,35,36における工具回転方向下流側の表面を形成するものである。また、逃げ面42は、山部31,32,33及び谷部34,35,36における外周面を形成するものである。更に、背面43は、山部31,32,33及び谷部34,35,36における工具回転方向上流側の表面を形成するものである。また更に、刃先44は、山部31,32,33及び谷部34,35,36の輪郭(エッジ)を形成するものである。
そして、山部31,32,33における先端側の刃先44は、当該山部31,32,33の頂部31a,32a,33aから、工具先端側に向かうに従って、工具径方向内側に直線的に傾斜するように延設している。一方、山部31,32,33における基端側の刃先44は、当該山部31,32,33の頂部31a,32a,33aまで、工具先端側に向かうに従って、工具径方向外側に直線的に傾斜するように延設している。
更に、図2乃至図4(a)〜(c)に示すように、山部31,32,33におけるすくい面41においては、その頂部31a,32a,33aにおける刃先44の接線方向と直交する方向のすくい角(第1すくい角)と、その先端側の傾斜した刃先44の延設方向と直交する方向のすくい角(第2すくい角)と、その基端側の傾斜した刃先44の延設方向と直交する方向のすくい角(第3すくい角)とが、同じ角度βとなっている。
なお、図1及び図3において、山部31,32,33におけるすくい面41に記載した2点鎖線は、所謂、等高線であって、すくい角βの傾斜度合いを示している。また、図3及び図4における矢印は、それぞれ、切屑の流れ方向を示している。
このように、山部31,32,33におけるすくい面41において、切屑の進入方向(流れ方向)となる3方向のすくい角を、角度βに設定することにより、当該すくい面41には、基準面(谷部34,35,36におけるすくい面41等)よりも、背面43側に向けてすり鉢状に凹んだ凹部51,52,53が形成されることになる。
なお、このような凹部51,52,53は、例えば、すくい面41全体を砥石によって研削した後、山部31,32,32におけるすくい面41のみを、更にエンドミルによって超精密切削することにより、成形可能となっている。
従って、総形フライス1を用いて切削加工を行う場合には、フライス盤等の工作機械の主軸に装着した総形フライス1を、その軸心周りに回転させながら、その軸心と直交する方向に移動させる。これにより、外周切れ刃21及び底刃22によって、図示しないワークに、逆クリスマスツリー形状の輪郭と同じ形状が切削されることになる。
このとき、山部31,32,33におけるすくい面41に、切屑が進入する3方向で同じすくい角βとなるような凹部51,52,53を設けているため、図3及び図4(a)に示すように、山部31,32,33の頂部31a,32a,33aにおける刃先44では、すくい角βとなる凹部51,52,53(すくい面41)を用いて、切屑を切削し、これにより発生した切屑は、その刃先44の接線方向と直交する方向から、山部31,32,33におけるすくい面41に進入する。
また、図3及び図4(b)に示すように、山部31,32,33における先端側の傾斜した刃先44では、すくい角βとなる凹部51,52,53(すくい面41)を用いて、切屑を切削し、これにより発生した切屑は、その刃先44の延設方向と直交する方向から、山部31,32,33におけるすくい面41に進入する。
更に、図3及び図4(c)に示すように、山部31,32,33における基端側の傾斜した刃先44では、すくい角βとなる凹部51,52,53(すくい面41)を用いて、切屑を切削し、これにより発生した切屑は、その刃先44の延設方向と直交する方向から、山部31,32,33におけるすくい面41に進入する。
そして、上記3方向からすくい面41に進入した切屑は、そのままの進入方向を維持したまま、軸心側に流れた後、切屑排出溝23における工具基端側から排出される。
従って、本発明に係る総形フライス1によれば、山部31,32,33におけるすくい面41に、切屑の進入方向に沿ったすくい角βを有する凹部51,52,53を設けることにより、山部31,32,33における刃先44の切れ味を均一にすることができるので、被切削面の面精度を向上させることができると共に、工具寿命の延長化を図ることができる。
本発明は、切屑排出性や加工安定性の向上を図ることができる総形フライスに適用可能である。
1 総形フライス
11 シャンク
12 刃部
21 外周切れ刃
22 底刃
23 切屑排出溝
31〜33 山部
31a〜33a 頂部
34〜36 谷部
41 すくい面
42 逃げ面
43 背面
44 刃先
51〜53 凹部
β すくい角

Claims (1)

  1. 工具先端側に向かうに従って、山部と谷部とを交互に連ねながら先細り状に形成された外周切れ刃を、その軸心周りに複数有する総形フライスであって、
    前記山部におけるすくい面に、
    前記山部の頂部における刃先の接線方向と直交する方向の第1すくい角と、
    前記山部における先端側の傾斜した刃先の延設方向と直交する方向の第2すくい角と、
    前記山部における基端側の傾斜した刃先の延設方向と直交する方向の第3すくい角とを設け、
    前記第1,2,3すくい角を、同じ角度に設定する
    ことを特徴とする総形フライス。
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