JP2011143274A - メダル選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正器具等を用いて行われるメダル投入を確実かつ効果的に防止するメダル選別装置を提供する。
【解決手段】メダルの選別を行うメダル選別装置30であって、メダル投入口15に投入された適正メダルMT又は小径メダルMSを貯留するメダル一時受け部32と、メダル一時受け部32に貯留されているメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部34に収納されたメダルをメダル一時受け部32から所定位置へ送るための回転ディスク33と、回転ディスク33により所定位置まで送られたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路38と、小径メダルMSを排除するための排除装置39と、メダルの通過を検出するメダル検知センサー40と、回転ディスク33を回転駆動するモーターの駆動を制御するモーター駆動制御手段120と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、メダル選別装置に関し、詳しくは、メダルの投入に関する不正行為を防止可能なメダル選別装置に関するものである。
従来、遊技媒体としてメダルを使用して遊技を行う遊技機、たとえば、スロットマシンには、メダルを投入するためのメダル投入口が設けられている。また、前記スロットマシンの内部には、メダル投入口から投入されたメダルを選別、排除するためのメダル選別装置が設けられている。具体的には、メダル選別装置は、メダル投入口から投入されたメダルを、適正メダル又は適正メダルよりも径が小さい小径メダルに選別するためのメダルセレクター(選別排除装置)と、このメダルセレクターにより選別された適正メダルを検出するためのメダル検知センサーとを備えている。そして、メダル検知センサーが適正メダルを検出することにより、この適正メダルが、遊技に使用可能な有効メダルとして、カウントされるものとなっている。
このメダル検知センサーとしては、発光部及び受光部を備え、発光部から受光部へ発せられる光線が遮断されたか否かを感知することにより、メダルの通過を検知するフォトセンサーが使用されている。また、このメダル検知センサーは、2個のフォトセンサーを隣接させて設置することにより構成されている。そして、このよう構成にすることにより、前記メダル検知センサーは、メダルの通過のみならず、メダルの通過速度や進行方向を検出することができる。すなわち、逆方向に移動するような不正なメダルの通過を検知することができる。したがって、たとえば、糸を括り付けたメダルをメダル投入口から投入し、糸を操ることでメダルがメダルセンサーの前後を往復するようにして、あたかも複数のメダルが投入されたかのように誤認させるような不正行為の防止を図ることができる(特許文献1参照)。
特開2002−336416号公報(段落0034)
しかし、上記した構成のメダル選別装置によっても、上述のような不正行為を完全に防止することができておらず、依然として同様の手口による不正行為が行われている。
また、近年、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入口から差し込み、発光体をメダル検知センサーの位置に合わせてメダルの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、メダルを擬似的に投入するというさらに悪質な不正行為が行われるようになった。
そして、この不正行為に対抗するために、発光部から発せられる光を変調光とした変調光センサーを、メダル検知センサーとして使用する等の対策が講じられているが、このような対策によっても、上述のような不正行為を完全に防止することはできていない。
また、上述の如く、メダル投入口に投入されたメダルは、メダルセレクター(選別排除装置)によって、適正メダル又は適正メダルよりも径が小さい小径メダルに選別され、小径メダルは、メダルセレクターによって排除される。
しかし、従来のメダルセレクターの構造上の理由から、小径メダルであっても、メダル投入口から勢いをつけて投入された場合には、排除されることなくメダルセレクターを通過してしまうことがあった。また、大量のメダルが連続してメダル投入口に投入された場合には、メダルセレクターの排除速度が追いつかないこともあった。すなわち、メダルの選別が不安定であるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(第1又は第2の発明)
すなわち、第1又は第2の発明は、不正器具等を用いて行われるメダル投入を確実かつ効果的に防止することができるメダル選別装置を提供することを目的とする。
(第3の発明)
すなわち、第3の発明は、上記した第1又は第2の発明の目的に加え、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができるメダル選別装置を提供することを目的とする。
下記の発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の発明)
第1の発明は、所定の規格に適合したメダルを適正メダルMTとし、適正メダルMTよりも径が大きいメダルを大径メダルMLとし、適正メダルMTよりも径が小さいメダルを小径メダルMSとし、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止し、かつ、適正メダルMTを1枚ずつ投入可能に形成されたメダル投入口15から投入されたメダルを一時的に貯留するメダル一時受け部32と、メダル一時受け部32に貯留されているメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部34を有し、メダル収納部34に収納されたメダルをメダル一時受け部32から所定位置へ送るための回転ディスク33と、回転ディスク33を回転駆動させるためのモーター35と、回転ディスク33により前記所定位置まで送られたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路38と、メダル通路38の途中に設けられ、常時、メダル通路38から小径メダルMSを排除するとともに、所定条件時にはメダル通路38から適正メダルMTも排除するための選別排除装置39と、メダル通路38における選別排除装置39よりも下流側に設けられ、メダルの通過を検出することにより通過検出信号を出力するためのメダル検知センサー40と、モーター35の駆動を制御するためのモーター駆動制御手段120と、を備え、メダル一時受け部32は、メダル投入口15の垂直下方に位置するように設けられ、回転ディスク33は、当該回転ディスク33の上方を傾斜させた状態で、かつ、当該回転ディスク33の上端が、メダル投入口15に形成されたメダルを投入するための開口15aよりも下方に位置するように立設され、メダル通路38は、回転ディスク33と平行で、かつ、メダル投入口15から側方へ向けて下り傾斜となるように設けられ、メダル通路38の途中に、選別排除装置39及びメダル検知センサー40が設けられていることを特徴とするメダル選別装置30である。
ここで、本発明に係るメダル選別装置30は、メダルを用いて遊技が行われる遊技機(たとえば、スロットマシン)や、メダルを用いるゲーム機等に、使用することができるものである。また、メダル選別装置30は、メダルのカウントや遊技等のために使用することができる。
また、「適正メダルMT」は、所定の規格に適合したメダルである。換言すれば、適正メダルMTは、予め定められた所定寸法の直径、及び、所定寸法の厚さを有するメダルである。また、スロットマシンでは、機種ごとに、使用する適正メダルMTを設定することができる。たとえば、直径25mmのメダル、又は、直径30mmのメダル等を、適正メダルMTとして使用することができる。
また、「大径メダルML」は、適正メダルMTよりも径が大きいメダルである。たとえば、直径25mmのメダルが適正メダルMTとして設定されているスロットマシンでは、直径が25mmよりも大きいメダル(たとえば、直径30mmのメダル)が大径メダルMLに該当することとなる。
また、「小径メダルMS」は、適正メダルMTよりも径が小さいメダルである。たとえば、直径30mmのメダルが適正メダルMTとして設定されているスロットマシンでは、直径が30mmよりも小さいメダル(たとえば、直径25mmのメダル)が小径メダルMSに該当することとなる。
また、「メダル投入口15」は、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止するように形成されたものである。すなわち、メダル投入口15には、適正メダルMT及び小径メダルMSを投入することはできるものの、大径メダルMLを投入することはできない。具体的には、メダル投入口15には、適正メダルMTがぎりぎり通過できるような寸法の開口15aを形成することができる。より具体的には、メダル投入口15には、たとえば、横幅が適正メダルMTの直径よりも僅かに大きい寸法となり、かつ、縦幅が適正メダルMTの厚さよりも僅かに大きい寸法となる開口15aを形成することができる。これにより、適正メダルMT、及び、適正メダルMTよりも径が小さい小径メダルMSは、前記開口15aから投入することができる。すなわち、メダル投入口15は適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容することとなる。一方、大径メダルMLは、前記開口15aから投入することができない。すなわち、メダル投入口15は大径メダルMLの投入を阻止することとなる。
また、「メダル一時受け部32」は、メダル投入口15に投入されたメダルを一時的に貯留するものであり、メダル投入口15の下方に形成することができる。また、メダル一時受け部32は、たとえば、メダル投入口15の方向に開口した受け皿形状やバケット形状として形成することができる。また、メダル投入口15に投入されたメダルは、そのまま落下してメダル一時受け部32内に収まるようになっていてもよい。また、メダルをメダル投入口15からメダル一時受け部32まで誘導する通路を設け、メダル投入口15に投入されたメダルは、前記通路に案内されてメダル一時受け部32内に収まるようになっていてもよい。
また、上述の如く、適正メダルMT及び小径メダルMSはメダル投入口15(開口15a)に投入することができるものの、大径メダルMLはメダル投入口15(開口15a)に投入することができない。したがって、メダル一時受け部32には、大径メダルML以外のメダル、すなわち、適正メダルMT、小径メダルMSが、いずれであるかを問わず一時的に収納される。
また、「回転ディスク33」は、メダル一時受け部32に貯留されているメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部34を有し、メダル収納部34に収納されたメダルをメダル一時受け部32から所定位置へ送るためのものである。
また、「モーター35」は、回転ディスク33を回転駆動させるためのものである。すなわち、回転ディスク33はモーター35により回転駆動させられる。
これより、回転ディスク33は、メダル一時受け部32に貯留されているメダルを1枚ずつメダル収納部34に収納し、当該回転ディスク33が回転することにより、メダル一時受け部32から所定位置へ送る。
またここで、メダル一時受け部32には、上述の如く、適正メダルMT、小径メダルMSが、いずれであるかを問わず一時的に収納される。したがって、回転ディスク33は、適正メダルMT又は小径メダルMSをメダル収納部34に収納し、メダル収納部34に収納された適正メダルMT又は小径メダルMSを、メダル一時受け部32から所定位置へ送る。
また、「メダル収納部34」は、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)を1枚ずつ収納可能な部分である。このメダル収納部34は、メダルを収納可能な形状であればよく、たとえば、円形孔やU字型の切り欠きとして形成することができる。
また、「メダルを1枚ずつ収納可能」とは、1つのメダル収納部34にメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)1枚のみ収納できる、すなわち、1つのメダル収納部34にメダルを2枚以上収納することができないことを意味する。たとえば、1つのメダル収納部34に既に適正メダルMTが1枚収納されているならば、そのメダル収納部34に、さらに適正メダルMTを収納することはできず、又は、さらに小径メダルMSを収納することもできない。また、1つのメダル収納部34にすでに小径メダルMSが1枚収納されているならば、そのメダル収納部34に、さらに適正メダルMTを収納することはできず、又は、さらに小径メダルMSを収納することもできない。
また、「所定位置」は、メダル収納部34に収納されたメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が回転ディスク33の回転により送られる位置である。すなわち、所定位置は、メダル収納部34にメダルが収納された位置とは異なる位置となる。たとえば、メダル一時受け部32の下部においてメダルがメダル収納部34に収納される場合には、メダル一時受け部32の上部における、メダル収納部34が移動する移動経路上の所定箇所を「所定位置」とすることができる。
また、「メダル通路38」は、回転ディスク33により前記所定位置まで送られたメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)を一定方向へ誘導するためのものである。そして、メダル通路38の所定位置側が、上流側であり、また、メダル通路38の所定位置と反対側が、下流である。そして、メダル通路38は、回転ディスク33により所定位置まで送られたメダルを、上流側から下流側へ向けて、一定方向へ誘導するように形成されている。また、メダル通路38は、所定位置から斜め下方へ向けて一直線状に傾斜するように形成してもよく、また、途中で適宜屈曲させつつ斜め下方へ向けて傾斜するように形成してもよい。
また、「選別排除装置39」は、メダル通路38の途中に設けられ、常時、メダル通路38から小径メダルMSを排除するとともに、所定条件時にはメダル通路38から適正メダルMTも排除するためのものである。
ここで、上述の如く、回転ディスク33により前記所定位置まで送られたメダルは、適正メダルMT又は小径メダルMSである。
したがって、常時は、小径メダルMSはメダル通路38から排除されるものの、適正メダルMTはメダル通路38から排除されない。これに対して、所定条件時は、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル通路38から排除される。
すなわち、選別排除装置39は、常時は、メダル通路38が誘導するメダルを小径メダルMS又は適正メダルMTに選別し、小径メダルMSをメダル通路38から排除するが、適正メダルMTはメダル通路38から排除しないように形成されている。さらに、選別排除装置39は、所定条件時には、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル通路38から排除するように形成されている。
また、「所定条件時」としては、たとえば、遊技機における遊技が行われているとき、メダルのクレジット機能を有する遊技機において所定枚数のメダルがクレジットされているとき、抽選により予め定められた当選役のいずれかに当選したか又はハズレかを決定するような遊技機において所定の当たりとなったとき、等が挙げられる。そして、これらのときには、選別排除装置39は、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル通路38から排除する。
また、「メダル検知センサー40」は、メダル通路38における選別排除装置39よりも下流側に設けられ、メダルの通過を検出することにより通過検出信号を出力するためのものである。
またここで、上述の如く、選別排除装置39は、常時は、小径メダルMSをメダル通路38から排除するものの、適正メダルMSはメダル通路38から排除しない。さらに、選別排除装置39は、所定条件時は、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル通路38から排除する。
これより、回転ディスク33により前記所定位置まで送られ、上流側から下流側に向けてメダル通路38を通る小径メダルMSは、常時、選別排除装置39によって排除されるため、メダル検知センサー40を通過することができない。また、回転ディスク33により前記所定位置まで送られ、上流側から下流側に向けてメダル通路38を通る適正メダルMTは、所定条件時以外は、選別排除装置39を通過し、その後にメダル検知センサー40を通過する。また、所定条件時は、適正メダルMTも選別排除装置39によって排除されるため、メダル検知センサー40を通過することができない。
換言すれば、メダル検知センサー40は、所定条件時以外に、選別排除装置39を通過した適正メダルMTの通過を検出する。
また、メダル検知センサー40は、メダル(適正メダルMT)の通過を検出するものであり、たとえば、発光する発光部、及び、発光部から発光される光を受光する受光部を備え、受光部が発光部から発光される光を受光するか受光しないかを感知することで、メダルの通過を検出するフォトセンサー、磁気変動を感知することによりメダルの通過を検知する磁気センサー、メダルが接触することを感知することによりメダルの通過を検知する接触センサー、その他の周知のセンサーを用いることができる。
また、メダル検知センサー40によるメダルの検知信号が「通過検出信号」に該当する。
また、「モーター駆動制御手段120」は、モーター35の駆動を制御するためのものである。換言すれば、モーター駆動制御手段120は、モーター35の駆動を開始し、又は、モーター35の駆動を終了するように制御するためのものである。
たとえば、モーター駆動制御手段120は、遊技機の稼動中は常に、モーター35を駆動するように制御することができる。また、モーター駆動制御手段120は、メダル一時受け部32にメダルが貯留されたことを契機として、モーター35の駆動を開始し、メダル一時受け部32にメダルが無くなったことを契機として、モーター35の駆動を終了するように制御することもできる。
また、モーター35の駆動は、CPUにより制御することもできるし、回路を組み合わせることにより制御することもできる。なお、CPUによる制御は、メダル選別装置30独自のCPU(制御装置)により行ってもよいし、メダル選別装置30を備えた遊技機が有するCPU(制御装置)を共用して行ってもよい。
(作用・効果)
本発明によれば、メダル投入口15に投入された適正メダルMT及び小径メダルMSは、メダル一時受け部32に一時的に貯留される。そして、モーター35が回転ディスク33を回転駆動させると、メダル一時受け部32に貯留されている適正メダルMT及び小径メダルMSは、回転ディスク33のメダル収納部34に1枚ずつ収納され、この回転ディスク33の回転により、所定位置まで送られる。そして、回転ディスク33により所定位置まで送られた適正メダルMT及び小径メダルMSは、メダル通路38により、上流側から下流側に向けて誘導される。そして、メダル通路38により誘導される小径メダルMSは、常時、選別排除装置39によりメダル通路38から排除される。また、メダル通路38により誘導される適正メダルMTは、所定条件時以外は、選別排除装置39により排除されることはない。そして、適正メダルMTは、選別排除装置39を通過して、さらにメダル通路38により下流側に向けて誘導される。そして、適正メダルMTの通過がメダル検知センサー40により検出されると、このメダル検知センサー40が通過検出信号を出力する。
上述のように、本発明では、回転ディスク33が、メダル投入口15からメダル検知センサー40まで至る経路の途中に設けられている。すなわち、メダル投入口15からメダル検知センサー40まで至る経路が、回転ディスク33により機械的に遮断されていることとなる。
また、メダル投入口15に投入された適正メダルMTは、回転ディスク33の回転により所定位置まで送られた後、メダル通路38に誘導されてメダル検知センサー40まで至ることとなる。すなわち、回転ディスク33の回転という動作を経なければ、適正メダルMTはメダル検知センサー40まで至ることができない。
これにより、たとえば、糸を括り付けたメダルをメダル投入口15から投入し、糸を操ることでメダルがメダル検知センサー40の前後を往復するようにして、メダルのカウントを行わせるような不正行為を確実に防止することができる。すなわち、回転ディスク33が回転することにより、糸が切れてしまったり、回転ディスク33に糸が絡まったりする可能性が高い。また、糸が切れず、回転ディスク33に糸が絡まらなかったとしても、回転ディスク33により糸の操作が妨げられる可能性が高い。このように、糸の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
また、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入口15から差し込み、発光体をメダル検知センサー40の位置に合わせてメダルの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、メダルを擬似的に投入するという不正行為も確実に防止することができる。すなわち、上述と同様に、回転ディスク33が回転することにより、不正器具が回転ディスク33に挟まれて壊れてしまう等、回転ディスク33により不正器具の操作が妨げられる可能性が高い。したがって、不正器具の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
また、本発明によれば、上述の如く、糸を括り付けたメダルを利用した不正行為を防止することができるため、メダル検知センサー40は、2個のフォトセンサーではなく、1個のフォトセンサーにより構成することができる。また、本発明によれば、上述の如く、発光体を取り付けた不正器具を利用した不正行為を防止することもできるため、メダル検知センサー40として、変調光センサーを使用する必要はなく、直流光センサーを使用することができる。
これにより、部品点数を減少させることができるとともに、既存の部品等を利用することができるため、経済的に不正行為を防止することができることとなる。
(第2の発明)
第2の発明は、上記第1の発明の特徴に加え、前記メダル選別装置30は、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていることを検出することにより貯留検出信号を出力するための検知装置36を備え、モーター駆動制御手段120は、検知装置36から出力された貯留検出信号の入力を契機として、モーター35の駆動を開始し、検知装置36が貯留検出信号の出力を終了した後に所定条件を満たすことを契機として、モーター35の駆動を終了させるように制御することを特徴とする。
「検知装置36」は、メダル一時受け部32にメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が貯留されていることを検出することにより貯留検出信号を出力するためのものである。
この検知装置36は、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていることを検出できるものであればよく、たとえば、メダルが近づくことにより生じる磁気変動や電流変化を感知することで、メダルが貯留されていることを検知する近接センサー等を用いることができる。
また、検知装置36によるメダルの検知信号が「貯留検出信号」に該当する。
またここで、「モーター駆動制御手段120」は、検知装置36から出力された貯留検出信号の入力を契機として、モーター35の駆動を開始し、検知装置36が貯留検出信号の出力を終了した後に所定条件を満たすことを契機として、モーター35の駆動を終了させるように制御するためのものである。
ここで、検知装置36は、メダル一時受け部32にメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が貯留されていることを検出することにより、貯留検出信号を出力する。これより、モーター駆動制御手段120は、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていることを検出することを契機として、モーター35の駆動を開始する。
また、検知装置36は、メダル一時受け部32にメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が貯留されていることを検出しなくなったことにより、貯留検出信号の出力を終了する。これより、「検知装置36が貯留検出信号の出力を終了した後」とは、メダル一時受け部32に貯留されていたメダルが総て無くなった後を意味する。換言すれば、メダル一時受け部32に貯留されていたメダルが1枚ずつ、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されていき、メダル一時受け部32に貯留されていたメダルが総て無くなった後を意味する。
またここで、「所定条件を満たすこと」としては、たとえば、所定時間が経過したことが挙げられる。
具体的には、モーター駆動制御手段120は、検知装置36が貯留検出信号の出力を終了した後に、所定時間が経過することを契機として、モーター35の駆動を終了することができる。
また、「所定条件を満たすこと」としては、たとえば、所定のセンサーによる検知が行われたことが挙げられる。
具体的には、モーター駆動制御手段120は、検知装置36が貯留検出信号の出力を終了してから一定時間経過後、回転ディスク33の総てのメダル収納部34内のメダルが所定位置へ送られたことを契機として、モーター35の駆動を終了することができる。
(作用・効果)
本発明によれば、メダル一時受け部32にメダルが貯留されれば、回転ディスク33が回転を開始し、前記メダルは回転ディスク33により所定位置まで送られる。そして、メダル一時受け部32のメダルが総て前記所定位置に送られると、回転ディスク33は回転を停止する。
すなわち、回転ディスク33が回転していないときは、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていない、換言すれば、メダル一時受け部32にメダルが無いということとなる。
ここで、たとえば、回転ディスク33が回転していないときに、金属製の細長い板状部材を、メダル投入口15から差し込み、検知装置36に近付けることで、メダル一時受け部32にメダルが貯留されているものと検知装置36に誤認させて、回転ディスク33を回転させるというような不正行為が行われたとする。しかし、このような不正行為が行われても、メダル一時受け部32内にはメダルが貯留されていないため、回転ディスク33は回転するのみで、前記所定位置には何も送られず、結局、メダル検知センサー40により不正な検出がされることもない。
したがって、不正にメダルの検出が行われることを確実に防止することができることとなる。
(第3の発明)
第3の発明は、上記第1又は第2の発明の特徴に加え、前記回転ディスク33は、メダル収納部34に収納されたメダルを、1枚ずつ順次、所定位置へ送るように形成されていることを特徴とする。
すなわち、回転ディスク33は、メダル収納部34に収納されたメダルを、2枚以上連接した状態で所定位置へ送るのではなく、ある程度の間隔をおいて1枚ずつ所定位置へ送るように形成されている。
また、回転ディスク33は、メダルを1枚ずつ順次、所定位置へ送ることができればよく、一定間隔で所定位置へ送るように形成してもよいし、また、不等間隔で所定位置へ送るように形成してもよい。
(作用・効果)
本発明によれば、メダル収納部34に収納されたメダルは、回転ディスク33の回転により、1枚ずつ順次、所定位置へ送られることとなる。そして、回転ディスク33により所定位置まで送られたメダルは、1枚ずつ順次、メダル通路38を流下し、選別排除装置39に到達する。
したがって、選別排除装置39は、1枚ずつ順次、メダルの選別をすることとなるため、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができることとなる。
また、本発明によれば、大量のメダルが高速で連続して投入された場合にも、このメダルがメダル一時受け部32に貯留されてから、その後に、回転ディスク33により、1枚ずつ順次、所定位置へ送られることとなる。
すなわち、メダル投入口15に投入されたメダルは、遊技者によるメダル投入の条件(一度に投入しようとする枚数、投入間隔、投入速度など)にかかわらず、一定条件で選別排除装置39に到達することとなる。
したがって、選別排除装置39は、1枚ずつ順次、メダルの選別をすることとなるため、遊技者によるメダル投入の条件に影響されることなく、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができることとなる。
また、遊技機における遊技中のメダル投入動作は、遊技者にとって煩わしいものであるため、遊技感覚からも高速でメダルを投入しようとする遊技者が多い。本発明によれば、メダル投入口15から投入されたメダルは、メダル一時受け部32に一度貯留された後、選別排除装置39によりメダルの選別が行われるため、上述のような遊技者に対しても、遊技感覚を損なわせることなく、高速でのメダル投入を行わせることができる。したがって、高速でのメダル投入を望む遊技者、及び、望まない遊技者のいずれに対しても、メダル投入動作について満足感を与えることができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(第1又は第2の発明)
すなわち、第1又は第2の発明によれば、不正器具等を用いて行われるメダル投入を確実かつ効果的に防止することができるメダル選別装置を提供することができる。
(第3の発明)
すなわち、第3の発明によれば、上記した第1又は第2の発明の効果に加え、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができるメダル選別装置を提供することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及びメダル選別装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及びメダル選別装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態であって、メダル選別装置を分解した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル選別装置を示す背面図である。 本発明の実施の形態であって、メダル選別装置を示す側断面図である。 本発明の実施の形態であって、常時における選別排除装置を示す側断面図(A)、及び、所定条件時における選別排除装置を示す側断面図(B)である。 本発明の実施の形態であって、適正メダルがメダル検知センサーを通過する状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、モーターの駆動制御処理の概略を示すフローである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図10までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10を示す外観正面図である。図2は、メダル投入口15及びメダル選別装置30を示す斜視図である。図3は、メダル投入口15及びメダル選別装置30を示す側面図である。図4は、メダル選別装置30を分解した状態を示す斜視図である。図5は、メダル選別装置30を示す背面図である。図6は、メダル選別装置30を示す側断面図である。図7は、常時における選別排除装置39を示す側断面図(A)、及び、所定条件時における選別排除装置39を示す側断面図(B)である。図8は、適正メダルMTがメダル検知センサー40を通過する状態を示す側面図である。図9は、スロットマシン10の制御装置100の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図10は、モーター35の駆動制御処理の概略を示すフローである。
なお、本実施の形態では、「前面」又は「正面」とは、スロットマシン10において遊技を行う際に遊技者が向き合う面を意味するものである。また、「前面方向」、「正面方向」、「前方」、又は、「手前方向」とは、スロットマシン10から見た場合に、このスロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。また、「後面方向」、「背面方向」、「後方」、又は、「奥方向」とは、前記「前面方向」と反対の方向をいう。また、「右側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいう。また、「左側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
また、本実施の形態では、「適正メダルMT」とは、所定の規格に適合したメダルであって、本実施の形態に係るスロットマシン10に使用されるメダルである。また、「大径メダルML」とは、適正メダルMTよりも径が大きいメダルである。また、「小径メダルMS」とは、適正メダルMSよりも径が小さいメダルである。
また、本実施の形態に係るメダル選別装置30は、メダル遊技機としてのスロットマシン10に使用されるものである。
(スロットマシン10)
以下、スロットマシン10の構成の概略を説明する。
スロットマシン10は、メダル遊技機であって、遊技媒体として円板状のメダルを使用するものである。また、本実施の形態に係るスロットマシン10において使用される適正メダルMTは、直径が25mm、及び、厚さが1.6mmのメダルとなっている。
また、スロットマシン10は、図1に示すように、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備えている。また、筐体11の内部には、周囲に所定個数の図柄を付した、3個の回転リール23を横並びに設けたリールユニット22を備えている。そして、前扉12の前面には、前記回転リール23の図柄を見ることができる図柄表示窓14が設けられている。
また、図柄表示窓14の下方には、前扉12の前面から前方に向けて突出する操作部25が設けられている。そして、操作部25の上面右側には、メダルを投入するためのメダル投入口15が設けられている。また、操作部25の上面中央よりやや左側には、電子的に貯留されている、すなわちクレジットされているメダルを投入するためのベットスイッチ16が設けられている。また、操作部25の、ベットスイッチ16の設置位置より左側には、クレジットされているメダルを払い出すための精算スイッチ17が設けられている。また、操作部25の前面左側には、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ18が設けられている。また、操作部25の前面中央には、回転リール23の回転を停止させるための3個のストップスイッチ19が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルの払い出し、又はメダルの返却を行うためのメダル払い出し口21が設けられている。また、メダル払い出し口21の下方には、メダル払い出し口21から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿26が設けられている。
また、前扉12の裏側には、メダル投入口15に投入されたメダルを処理するためのメダル選別装置30が設けられている。また、筐体11の内部には、スロットマシン10を制御するための制御装置100や、メダルを払い出すためのホッパーユニット20などが備えられている。
(制御装置100)
制御装置100は、スロットマシン10を制御するためのものである。この制御装置100は、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等を備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。
また、図9に示すように、制御装置100の入力段としては、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ18、ストップスイッチ19、検知装置36、及びメダル検知センサー40などが接続され、また、制御装置100の出力段としては、リールユニット22、ホッパーユニット20、及びメダル選別装置30(モーター35、選別排除装置39)などが接続されている。
また、制御装置100は、CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、計時手段115、モーター駆動制御手段120、メダルカウント手段130、及び、遊技制御手段110などとして機能する。
(メダル投入口15)
メダル投入口15は、メダルを投入するためのものであって、図1に示すように、操作部25の上面右側に設けられている。
また、本実施の形態に係るメダル投入口15は、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止するように形成されている。すなわち、本実施の形態に係るメダル投入口15には、適正メダルMT及び小径メダルMSを投入することができるが、大径メダルMLを投入することができない。
本実施の形態に係るメダル投入口15には、上面から下面まで貫通し、かつ、上方から見ると横長長方形状の開口15aが形成されている。また、この開口15aの横幅は適正メダルMTの直径(25mm)よりも僅かに大きい寸法となっており、かつ、縦幅は適正メダルMTの厚さ(1.6mm)よりも僅かに大きい寸法となっている。
これにより、適正メダルMT、及び、適正メダルMTよりも径が小さい小径メダルMSは、開口15aから投入することができる。一方、適正メダルMTよりも径が大きい大径メダルMLは、開口15aから投入することができない。
すなわち、メダル投入口15は、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止することとなる。
なお、メダル投入口15には、適正メダルMTよりも厚いメダルも投入することができない。
また、メダル投入口15の上面には、図2に示すように、手前側の端部から開口15aまで至り、所定寸法の奥行きを有する凹溝が形成されている。この凹溝には、複数枚の適正メダルMTを載置可能となっている。そして、複数枚の適正メダルMTを、凹溝に載置し、開口15a方向に滑らすことで、複数枚の適正メダルMTを容易に開口15aに投入することができるようになっている。
(メダル選別装置30)
メダル選別装置30は、メダル投入口15に投入されたメダル、すなわち、適正メダルMT又は小径メダルMSを処理するためのものであって、前扉12の裏側に設けられている。
このメダル選別装置30は、図2に示すように、前扉12の裏面に取り付けたベース31と、ベース31の裏面に取り付けたモーター35と、ベース31の前面に突出する前記モーター35の駆動軸35aに取り付け、かつ、ベース31の前面に摺接するように設けた回転ディスク33と、メダル投入口15の下方であって、かつ、回転ディスク33の前方に設けたメダル一時受け部32と、回転ディスク33の下部に対応するベース31の裏面に取り付けた検知装置36と、回転ディスク33の上部に対応するベース31の前面を奥側に凹ませて形成した排出部37と、ベース31の裏面に連通し、回転ディスク33により排出部37まで送られたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路38と、メダル通路38の途中に設けた選別排除装置39と、メダル通路38における選別排除装置39よりも下流側に設けたメダル検知センサー40と、を備えている。
(ベース31)
ベース31は、メダル選別装置30を構成する各種部材を取り付けるための板状部材であり、前扉12の裏面に取り付けられている。
このベース31は、図2又は図3に示すように、長方形状の板状部材であるボード部31aと、ボード部31aの左右端にそれぞれ設けたフランジ部31bと、を備えている。そして、右端のフランジ部31bを前扉12の裏面右側に固定することで、ベース31が前扉12の裏面に取り付けられている。
また、ボード部31aは、図2又は図3に示すように、上側がスロットマシン10の奥方向に傾くように傾斜している。
(モーター35)
モーター35は、後述する回転ディスク33を回転駆動させるためのものであり、図3又は図4に示すように、前記ベース31におけるボード部31aの裏面に取り付けられている。
このモーター35は、図4に示すように、所定方向(本実施の形態では、反時計回り)に回転する駆動軸35aを備えている。そして、モーター35が、ベース31におけるボード部31aの裏面に取り付けられると、駆動軸35aは、ベース31におけるボード部31aを、裏面から前面に向けて貫通し、ボード部31aの前面に突出するものとなっている。
また、このモーター35の駆動は、後述するモーター駆動制御手段120により制御される。そして、モーター35が駆動しているとき、駆動軸35aが一定速度で反時計回りに回転するようになっている。
(回転ディスク33)
回転ディスク33は、後述するメダル一時受け部32に貯留されているメダル、すなわち適正メダルMT及び小径メダルMSを、回転ディスク33の回転により、メダル一時受け部32から、後述する排出部37まで送るためのものであり、ベース31におけるボード部31aの前面に突出するモーター35の駆動軸35aに取り付けられ、かつ、ボード部31aの前面に摺接するように設けられている。
回転ディスク33は、図4に示すように、円板状の部材である。そして、ベース31におけるボード部31aの前面に突出するモーター35の駆動軸35aの先端に、回転ディスク33の裏面の中心が固定されることで、回転ディスク33は駆動軸35aに取り付けられている。また、上述の如く、ベース31のボード部31aは、上側がスロットマシン10の奥方向に傾くように傾斜しているため、ボード部31aの前面に摺接するように設けられた回転ディスク33も、上側がスロットマシン10の奥方向に傾くように傾斜している。
また、回転ディスク33は、後述するメダル一時受け部32に貯留されているメダルを収納可能なメダル収納部34を有している。
メダル収納部34は、適正メダルMT又は小径メダルMSのいずれか一方を1枚のみ収納可能な大きさであって、回転ディスク33を前面から裏面まで貫通して形成した円形孔である。
具体的には、メダル収納部34の直径は、適正メダルMTの直径(25mm)よりも若干大きい寸法となっている。また、メダル収納部34の深さは、適正メダルMTの厚さ(1.6mm)よりも若干小さい寸法となっている。なお、上述の如く、メダル収納部34は、回転ディスク33を前面から裏面まで貫通して形成した円形孔であるため、メダル収納部34の深さは、回転ディスク33の厚さと等しい。すなわち、回転ディスク33の厚さが、適正メダルMTの厚さ(1.6mm)よりも若干小さい寸法となっている。
また、メダル収納部34は、3個形成されている。そして、これら3個のメダル収納部34は、円周方向に等間隔となるように配置されている。
また、メダル収納部34は、円形孔ではなく、回転ディスク33の外縁をU字型に切り欠いた切り欠きとすることもできる。
回転ディスク33は、モーター35の駆動軸35aに取り付けられているため、モーター35が駆動しているときは、モーター35の駆動軸35aの回転に伴って、回転ディスク33も一定速度で反時計回りに回転するようになっている。
また、回転ディスク33は、ベース31におけるボード部31aの前面に摺接するように設けられているため、回転ディスク33が回転すると、回転ディスク33の裏面が、ベース31におけるボード部31aの前面を摺動するようになっている。
また、上述の如く、メダル収納部34には、後述するメダル一時受け部32に貯留されている適正メダルMT及び小径メダルMSが1枚ずつ収納される。そして、メダル収納部34に収納された適正メダルMT及び小径メダルMSは、回転ディスク33の回転により、後述する排出部37まで送られる。ここで、回転ディスク33は、上述の如く、上側がスロットマシン10の奥側に傾くように傾斜しているため、メダル収納部34に収納された適正メダルMT及び小径メダルMSは、ベース31におけるボード部31aの前面にもたれかかった状態となる。そして、メダル収納部34に収納された適正メダルMT及び小径メダルMSは、ボード部31aの前面にもたれかかったまま、回転ディスク33の回転により、円弧状の軌道を描きながら一定速度で排出部37まで送られる。
(メダル一時受け部32)
メダル一時受け部32は、メダル投入口15に投入されたメダル(すなわち、適正メダルMT又は小径メダルMS)を一時的に貯留するためのものであり、図2に示すように、メダル投入口15の下方であって、かつ、回転ディスク33の前方に設けられている。
また、このメダル一時受け部32は、図2に示すように、上方に開口したバケット形状となるように形成されている。換言すれば、メダル一時受け部32は、回転ディスク33の前面を下側から覆うように、所定部材をベース31におけるボード部31aの前面に取り付けることで形成されている。
具体的には、底部に配置される底板32b、底板32bの両側に立設する一対の側板32c、及び、両方の側板32cの間に配置され、底板32bの正面側に立設する正面板32d、が取り付けられているとともに、回転ディスク33の外縁を囲むように、ボード部31aの前面に取り付け可能な円形外枠32aを、ボード部31aの前面に取り付ける。これにより、回転ディスク33の前方に、上方に開口したバケット形状のメダル一時受け部32が形成される。すなわち、ボード部31aの前面に摺接された回転ディスク33を、背板として代用することにより、バケット形状のメダル一時受け部32が形成される。
また、底板32bは、図6に示すように、回転ディスク33の下部に向けて下り傾斜した傾斜部32eと、傾斜部32eの下端から回転ディスク33の下端に至るまでほぼ垂直に下り傾斜した垂直部32fと、を備える。
メダル一時受け部32は、図6に示すように、メダル投入口15の下方に設けられている。したがって、メダル投入口15に投入されたメダルは、落下してメダル一時受け部32に貯留されることとなる。
ここで、上述の如く、メダル一時受け部32を構成する底板32bは、傾斜部32及び垂直部32fを備える。これより、メダル投入口15に投入されたメダルは、傾斜部32及び垂直部32fを滑り落ちて、メダル一時受け部32の最下部、すなわち、回転ディスク33の前面下部まで至ることとなる。
そして、後述する検知装置36により、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていることが検出されると、後述するモーター駆動制御手段120によりモーター35の駆動が開始される。そして、駆動軸35aが反時計回りに回転し、これに伴って、回転ディスク33も反時計回りに回転する。すると、回転ディスク33の回転により、メダル一時受け部32の最下部において、貯留されているメダルが多少攪拌されつつ、回転ディスク33のメダル収納部34に1枚ずつ収納されることとなる。なお、メダル一時受け部32内を横向きになったまま滑り落ちてきたようなメダルも、底板32bの垂直部32fにより、起こされて縦向きとなる。そして、回転ディスク33の前面にもたれかかった状態で貯留されることとなる。したがって、メダルを回転ディスク33のメダル収納部34に収納しやすいようになっている。
(検知装置36)
検知装置36は、メダル一時受け部32にメダル(すなわち、適正メダルMT又は小径メダルMS)が貯留されていることを検出することにより貯留検出信号を出力するためのものであり、図3又は図6に示すように、回転ディスク33の下部に対応するボード部31aの裏面に取り付けられている。
換言すれば、検知装置36は、ボード部31aの裏面であって、メダル一時受け部32の最下部に対応する位置に取り付けられている。
また、この検知装置36は、メダルが近づくことにより生じる磁気変動を感知することで、メダルを検出する近接センサーにより構成されている。すなわち、メダル投入口15にメダルが投入されて、メダル一時受け部32の最下部に貯留されると、磁気変動が生じることとなる。そして、検知装置36は、この磁気変動を感知することにより、メダル一時受け部32の最下部にメダルが貯留されていることを検出する。そして、検知装置36がメダルの貯留を検出することにより貯留検出信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
また、本実施の形態では、制御装置100が、所定時間間隔(たとえば、1ミリ秒間隔)で、貯留検出信号が出力されているか否かを判定している。そして、この判定結果に基づいて、後述するモーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を開始するか否かを決定し、また、後述する計時手段115が、計時を開始するか否か、又は、計時を終了するか否かを決定する。
(排出部37)
排出部37は、メダル収納部34に収納されたメダルを、メダル収納部34から排出するためのものであり、図4又は図5に示すように、ボード部31aの前面であって、回転ディスク33の上部に対応する位置に設けられている。
なお、本実施の形態では、排出部37が、メダル収納部34に収納されたメダルが、回転ディスク33の回転により送られる所定位置に該当するものとなっている。
この排出部37は、回転ディスク33の上部に対応するボード部31aを、このボード部31aと直交する方向に凹ませて形成した凹部である。具体的には、排出部37は、回転ディスク33の回転に伴ってメダル収納部34が移動する領域の頂部に対応するボード部31aを、幅が適正メダルMT1枚分の径の寸法よりもやや大きく、かつ、深さが適正メダルMT1枚分の厚さの寸法よりもやや大きくなるように凹ませて形成した凹部である。
上述の如く、メダル投入口15に投入された適正メダルMT及び小径メダルMSは、メダル一時受け部34の最下部に貯留される。そして、メダル一時受け部34の最下部に貯留されたメダルは、回転ディスク33のメダル収納部34に1枚ずつ収納される。そして、メダル収納部34に収納されたメダルは、回転ディスク33が反時計回りに回転することにより、メダル一時受け部34の最下部から、回転軌道の頂部に位置する排出部37まで送られる。また、メダル収納部34に収納されたメダルは、ベース31におけるボード部31aの前面にもたれかかった状態で排出部37まで送られる。ここで、排出部37は、上述の如く、ボード部31aを凹ませて形成された凹部であるため、排出部37まで送られたメダルは、メダル収納部34の裏面から排出部37へ落とし込まれることとなる。すなわち、排出部37へ排出されることとなる。
また、回転ディスク33は一定速度で回転するため、メダル収納部34は一定間隔で排出部37へ到達することとなる。そして、これに伴って、メダル収納部34に収納されたメダルも一定間隔で排出部37へ排出されることとなる。
(メダル通路38)
メダル通路38は、回転ディスク33の回転により排出部37まで送られ、排出部37へ排出されたメダル(すなわち、適正メダルMT又は小径メダルMS)を一定方向へ誘導するためのものである。
メダル通路38の始端は、図4又は図5に示すように、排出部37に連通している。換言すれば、排出部37はメダル通路38の一部となっており、メダル通路38は排出部37から始まるものである。また、メダル通路38の終端は、特に図示していないが、ホッパーユニット20の上方に位置している。
また、メダル通路38の排出部37側が上流側であり、メダル通路38のホッパーユニット20側が下流側である。また、メダル通路38は、排出部37側からホッパーユニット20側へ向かうにしたがって、すなわち、上流側から下流側へ向かうにしたがって、高さが次第に低くなるようになっている。これにより、メダル通路38は、排出部37へ排出されたメダルを、上流側から下流側へ向けて、一定方向へ誘導するようにしている。
また、このメダル通路38は、具体的には、メダル収納部34が回転移動する領域のうち、頂部から左下方に傾斜して左部に至るまでの領域に対応するボード部31aを、このボード部31aと直交する方向に凹ませて形成した凹溝状の前面側通路38aと、前面側通路38aの左部においてボード部31aの裏面に連通する連通孔38bと、ボード部31aの裏面に、連通孔38bから左下方に傾斜してホッパーユニット20の上方にまで至るように形成した凹溝状の裏面側通路38cと、を備えている。すなわち、メダル通路38は、ボード部31aの前面を、排出部37から左下方に傾斜して連通孔38bまで至り、連通孔38bを通じてボード部31aの裏面に連通し、連通孔38bから左下方に傾斜してホッパーユニット20の上方にまで至る。
また、上述の如く、メダル通路38が設けられているベース31におけるボード部31aは、上側がスロットマシン10の奥方向に傾くように傾斜している。そのため、メダル通路38は、図6に示すように、上流側から下流側へ向けて斜め下方に傾斜するのみならず、上側の縁がスロットマシン10の奥方向へ傾くように傾斜している。これにより、メダルは、上側をスロットマシン10の奥方向へ傾斜させた状態、たとえば、前面側通路38aを流下する場合であれば、ボード部31aの前面にもたれかかった状態で、メダル通路38を上流側から下流側へ向けて流下する。
(選別排除装置39)
選別排除装置39は、常時、メダル通路38から小径メダルMSを排除するとともに、所定条件時にはメダル通路38から適正メダルMTも排除するためのものである。
なお、本実施の形態では、適正メダルMTを投入不可と設定されているときが、所定条件時に該当するものとなっている。すなわち、選別排除装置39は、適正メダルMTを投入不可と設定されているときには、適正メダルMTも排除することとなる。
また、本実施の形態では、選別排除装置39によりメダル通路38から排除されたメダルは、メダル通路38からメダル払い出し口21まで至る返却通路(図示しておらず)へ誘導される。そして、返却通路へ誘導されたメダルは、自重で返却通路を流下して、メダル払い出し口21から排出される。
また、選別排除装置39は、常時は、適正メダルMTを、メダル通路38における選別排除装置39の設置位置よりも下流側へ誘導するとともに、小径メダルMSを、メダル通路38から排除、つまり、上述の返却通路(図示しておらず)へ誘導する。すなわち、選別排除装置39は、常時は、適正メダルMTの進路を、メダル通路38における選別排除装置39の設置位置よりも下流側方向にするとともに、小径メダルMSの進路を、返却通路(図示しておらず)方向にする。
また、選別排除装置39は、所定条件時、すなわち、適正メダルMTを投入不可と設定されているときには、適正メダルMTも、メダル通路38から排除する。すなわち、選別排除装置39は、適正メダルMTを投入不可と設定されているときには、適正メダルMTも、上述の返却通路(図示しておらず)へ誘導する。さらに換言すれば、選別排除装置39は、適正メダルMTを投入不可と設定されているときには、適正メダルMTの進路を、返却通路(図示しておらず)方向にする。
選別排除装置39は、図5に示すように、メダル通路38の途中、具体的には、メダル通路38を構成する裏面側通路38cに設けられている。
選別排除装置39は、具体的には、ボード部31aの裏面に取り付けられ、中央に排除開口51aを有するメダル選別枠51と、ボード部31aの前面に前後方向に回動可能となるように軸支されるとともに、下端部が、ボード部31aの裏面から前面に突出し、かつ、裏面側通路38cの上側の縁の一部を構成可能な回動部材52と、前後方向に揺動可能で、かつ、上端部が回動部材52の上端部を押接可能であるとともに、回動部材52の回動を許容若しくは阻止する回動切り替え部材53と、回動切り替え部材53の下端部に取り付けられ、回動切り替え部材53を前方へ付勢するスプリング53cと、スプリング53cの付勢力に対抗して回動切り替え部材53を動かす電磁コイル53dと、から構成されている。
メダル選別枠51は、中央に、平行四辺形状の中空開口である排除開口51を有した平行四辺形状の板枠体である。また排除開口51は、図4又は図5に示すように、縦幅が、メダル通路38の縦幅よりも若干大きい寸法であって、かつ、メダル通路38の傾斜角と等しい角度で、右上方から左下方へ向けて下り傾斜となるように形成されている。
そして、メダル選別枠51は、図5に示すように、排除開口51の下端が、裏面側通路38cの下端よりも若干上側に位置するように、ボード部31aの裏面に取り付けられている。換言すれば、メダル選別枠51は、このメダル選別枠51の下部を構成する下枠部51bの上端が、裏面側通路38cの下端よりも若干上側に位置するように、ボード部31aの裏面に取り付けられている。これにより、図7に示すように、メダル選別枠51の下枠部51bは、裏面側通路38cの下側の縁を構成する。
回動部材52は、図4に示すように、中央に位置する板状部材である回動片52aと、回動片52aの下端部に、連結部材を介して連結した平行四辺形状の板状部材である下部片52cと、回動片52aの上端部に、連結部材を介して連結した板片である上部片52bと、から構成される。また、下部片52cは、図5に示すように、メダル通路38の傾斜角と等しい角度で、右上方から左下方へ向けて下り傾斜となるように形成されている。
そして、回動部材52の回動片52aは、図4又は図7に示すように、その中央よりもやや下側を回動可能に、ボード部31aの前面に軸支されている。すなわち、回動片52aは、前後方向に回動可能となっている。
また、回動片52aがボード部31aの前面に取り付けられているとき、回動部材52の下部片52cは、ボード部31aを前面から裏面にまで至る貫通孔を介して、ボード部31aの裏面に突出し、裏面側通路38cの上端部に位置するようになっている。これにより、回動部材52の下部片52cは、裏面側通路38cの上側の縁を構成する。
また、回動片52aが後方向へ回転し、回転の限界となる位置に到達しているとき、下部片52cの下端が、裏面側通路38cを適正メダルMTが通過する際における、適正メダルMTの上側の縁よりも若干下側に位置するようになっている。すなわち、メダル選別枠51の下枠部51bの上端と、回動部材52の下部片52cの下端との間隔が、適正メダルMTの直径よりも僅かに小さい寸法となる。換言すれば、裏面側通路38cの下側の縁と上側の縁との間隔が、適正メダルMTの直径よりも僅かに小さい寸法となる(図7(A)参照)。
回動切り替え部材53は、図4及び図7に示すように、前後方向に揺動可能な板状部材である揺動片53bと、揺動片53bの上端部に、連結部材を介して連結した板片である押し付け片53aと、から構成される。そして、回動切り替え部材53は、図7(A)に示すように、回動部材52のやや下側に対応するボード部31a前面に設けられており、押し付け片53aが、回動部材52の上部片52bを押接可能となっている。
また、スプリング53cは、図7(A)に示すように、一端が、ベース部31aの前面に取り付けられ、また、他端が、回動切り替え部材53の揺動片53bの下端部に取り付けられ、揺動片53bを前方へ付勢する。また、電磁コイル53bは、図7(A)に示すように、回動切り替え部材53の揺動片53bの略中央部に対応するボード部31a前面に設けられており、スプリング53cが揺動片53bを前方へ付勢する付勢力に対抗して、回動切り替え部材53を後方へ動かす。
電磁コイル53bに通電しているときには、図7(A)に示すように、電磁コイル53bが、スプリング53cの前方への付勢力に対抗して、回動切り替え部材53の揺動片53bを引き寄せる。そして、揺動片53bが電磁コイル53bに引き寄せられて接触した状態では、回動切り替え部材53の押し付け片53aが、回動部材52の上部片52bを、後方向に向けて押接している。すなわち、回動部材52の回動片52aは後方向へ回転して、回転の限界となる位置に到達している。すると、この状態では、メダル選別枠51の下枠部51bの上端と、回動部材52の下部片52cの下端との間隔が、適正メダルMTの直径よりも僅かに小さい寸法となる。換言すれば、裏面側通路38cの下側の縁と上側の縁との間隔が、適正メダルMTの直径よりも僅かに小さい寸法となる。
ここで、メダル通路38は、図6又は図7に示すように、上流側から下流側へ向けて斜め下方に傾斜するのみならず、上側の縁がスロットマシン10の奥方向へ傾くように傾斜している。これにより、メダルは、上側をスロットマシン10の奥方向へ傾斜させた状態で、メダル通路38を上流側から下流側へ向けて流下する。
これにより、適正メダルMTは、その上側の縁が回動部材52の下部片52cの下端部に当接するとともに、その下側の縁がメダル選別枠51の下枠部51bの上端部に当接する。すなわち、適正メダルMTは、回動部材52の下部片52cの下端部、及び、メダル選別枠51の下枠部51bの上端部にもたれかかった状態となる。これにより、メダル選別枠51の排除開口51aから脱落することなく、選別排除装置39を通過する。
しかし、小径メダルMSついては、裏面側通路38cの下側の縁と上側の縁との間隔が、小径メダルMSの直径よりも大きい寸法となるため、小径メダルMSの上側の縁が回動部材52の下部片52cの下端部に当接しない。したがって、小径メダルMSは、回動部材52の下部片52cの下端部にもたれかかることができず、自重により、メダル選別枠51の排除開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。
一方、電磁コイル53bに通電していないときには、図7(B)に示すように、回動切り替え部材53の揺動片53bが電磁コイル53bに引き寄せられることなく、スプリング53cによって付勢される。そして、揺動片53bが電磁コイル53bから離れ、スプリング53cによって付勢された状態では、回動切り替え部材53の押し付け片53aは、回動部材52の上部片52bから離れている。すなわち、回動部材52の上部片52bには、奥方向へ押す力は働いていないため、回動部材52の回動片52aは前後方向に回動可能となる。
すると、適正メダルMTが選別排除装置39を通過しようとするとき、回動部材52の上部片52bには奥方向へ押す力が働いていないことから、適正メダルMTの上側の縁が回動部材52の下端部を押し込み、回動部材52が前方へ回転しまうこととなる。したがって、裏面側通路38cの下側の縁と上側の縁との間隔が、適正メダルMTの直径よりも大きい寸法となるため、適正メダルMTは、回動部材52の下部片52cの下端部にもたれかかることができず、自重により、メダル選別枠51の排除開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。
また、小径メダルMSについては、電磁コイル53に通電しているときと同様である。すなわち、裏面側通路38cの下側の縁と上側の縁との間隔が、小径メダルMSの直径よりも大きい寸法となっているため、小径メダルMSの上側の縁が回動部材52の下部片52cの下端部に当接しない。したがって、小径メダルMSは、回動部材52の下部片52cの下端部にもたれかかることができず、自重により、メダル選別枠51の排除開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。
また、本実施の形態では、上述の如く、適正メダルMTを投入不可と設定されているときが、所定条件時に該当するが、スタートスイッチ18の操作からこのスタートスイッチ18の操作により開始された遊技が終了するまでは、適正メダルMTを投入不可と設定される。一方、1回の遊技が終了してからその次にスタートスイッチ18が操作されるまでは、適正メダルMTを投入可と設定される。
また、クレジットされているメダルの枚数が所定枚数(本実施の形態では50枚)に達しているときは、適正メダルMTを投入不可と設定される。
また、ある遊技において、新たにメダルを投入することなく次の遊技を開始することができるリプレイ入賞となった場合には、この遊技が終了してからその次にスタートスイッチ18が操作されるまでも、適正メダルMTを投入不可と設定される。
そして、適正メダルMTを投入可と設定されているとき、すなわち、所定条件時以外のときには、電磁コイル53に通電する。これにより、適正メダルMTは、排出開口51aから脱落することなく、選別排除装置39を通過し、また、小径メダルMSは、排出開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。一方、適正メダルMTを投入不可と設定されているとき、すなわち、所定条件時には、電磁コイル53に通電しない。これにより、適正メダルMTは、排出開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導され、また、小径メダルMSも、排出開口51aから脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。すなわち、小径メダルMSは、常時、排出開口51から脱落して、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。
(メダル検知センサー40)
メダル検知センサー40は、メダル通路38における選別排除装置39よりも下流側に設けられるものであって、メダルの通過を検出することにより通過検出信号を出力するためのものである。
具体的には、メダル検知センサー40は、図5に示すように、ボード部31aの、裏面側通路38cの最下流に対応する位置に形成した切り欠きに嵌め込むようにして取り付けられており、裏面側通路38cの一部を構成するものとなっている。
また、メダル検知センサー40には、選別排除装置39を通過したメダルのみ到達する。すなわち、メダル検知センサー40は、適正メダルMTを投入可と設定されているとき(すなわち、所定条件時以外のとき)に、選別排除装置39を通過した適正メダルMTのみ到達し、この適正メダルMTの通過を検出する。
また、本実施の形態では、メダル検知センサー40は、図4又は図5に示すように、1個のフォトセンサーにより構成されている。具体的には、メダル検知センサー40は、光を発する発光部と、発光部から発せられた光を受ける受光部とを備えている。そして、発光部及び受光部は、図8に示すように、間隙を挟んで互いに対向するように配置されており、裏面側通路38cを流下してきた適正メダルMTは、発光部及び受光部の間を通過するようになっている。すなわち、メダル検知センサー40は、裏面側通路38cを流下してきたメダルによって、発光部から受光部への光路が妨げられるようになっており、これによりメダルの通過を検出する。そして、メダル検知センサー40がメダルの通過を検出することにより、通過検出信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
また、本実施の形態では、制御装置100が、所定時間間隔(たとえば、1ミリ秒間隔)で、通過検出信号が出力されているか否かを判定している。そして、この判定結果に基づいて、後述するメダルカウント手段130が、メダルの枚数、すなわち、適正メダルMTの枚数をカウントする。
(計時手段115)
計時手段115は、所定時からの経過時間を計時するためのものであり、制御装置100を構成するマイクロコンピュータが有する内部タイマを用いることができる。
本実施の形態では、計時手段115は、メダル投入口15に投入されて、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(すなわち、適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されたことを契機として、計時を開始する。
すなわち、検知装置36により、メダル一時受け部32の最下部にメダルが貯留されていることが検出されている状態から、メダル一時受け部32の最下部にメダルが貯留されていることが検出されない状態になったことを契機として、計時手段115は、計時を開始する。
さらに換言すれば、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115は計時を開始する。なお、計時手段115は計時を開始する前に、初期設定として、計時時間の値をクリアして「0」にする。
そして、制御装置100は、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(たとえば、15秒)に達したか否かを判定する。換言すれば、制御装置100は、メダル一時受け部32に貯留されているメダルが総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されてから計時手段115により計時された時間の値が所定値(15秒)に達したか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、後述するモーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を停止するか否かを決定する。
また、計時手段115は、計時した時間の値が所定値(15秒)に達したときには、計時を終了する。
また、計時手段115が計時をしているときに、検知装置36が、貯留検出信号を出力するように切り替わった際には、計時手段115は、計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。換言すれば、計時手段115が計時をしているときに、メダル投入口15にメダルが投入され、このメダルがメダル一時受け部32に貯留された際には、計時手段115は、計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。
(モーター駆動制御手段120)
モーター駆動制御手段120は、検知装置36から出力された貯留検出信号の入力を契機として、モーター35の駆動を開始し、検知装置36が貯留検出信号の出力を終了した後に所定条件を満たすことを契機として、モーター35の駆動を終了させるように制御するためのものである。
本実施の形態では、モーター駆動制御手段120は、検知装置36が、貯留検出信号を出力することにより、モーター35の駆動を開始するように制御する。換言すれば、モーター駆動制御手段120は、メダル一時受け部32にメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が貯留されることにより、モーター35の駆動を開始するように制御する。
また、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を開始すると、モーター35の駆動軸35aが、反時計回りに回転を開始する。そして、これに伴って、モーター35の駆動軸35aに取り付けられている回転ディスク33も、反時計回りに回転を開始する。
また、本実施の形態では、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始する。そして、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(たとえば、15秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
換言すれば、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されてから、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(15秒)に達した事を契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
また、上述の如く、計時手段115が計時をしているときに、検知装置36が、貯留検出信号を出力するように切り替わった際、すなわち、メダル一時受け部32にメダルが貯留された際には、計時手段115は計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。
また、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了すると、モーター35の駆動軸35aが、反時計回りの回転を終了する。そして、これに伴って、モーター35の駆動軸35aに取り付けられている回転ディスク33も、反時計回りの回転を終了する。
なお、本実施の形態では、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(15秒)に達することが、「所定条件を満たすこと」に該当する。
(メダルカウント手段130)
メダルカウント手段130は、メダル検知センサー40により出力された通過検出信号に基づいて、メダルの枚数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、メダル検知センサー40には、適正メダルMTを投入可と設定されているとき、すなわち、所定条件時以外のときに、選別排除装置39を通過した適正メダルMTのみが到達する。したがって、メダルカウント手段130は、適正メダルMTを投入可と設定されているときに、メダル検知センサー40に到達した適正メダルMTの枚数をカウントする。
具体的には、メダル検知センサー40が、通過検出信号を出力すると、メダルカウント手段130が、メダルのカウント動作を行う。換言すれば、通過検出信号が1回出力されるごとに、カウント値を1つ加算する。
これにより、メダル投入口41に投入された適正メダルMTの枚数がカウントされる。
(遊技制御手段110)
遊技制御手段110は、スロットマシン10における遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御手段110は、特に図示していないが、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームなど)を制御するための特別遊技制御手段、予め定めた抽選確率に基づいて、予め定められた当選役に関する抽選を行うための当選抽選手段、各回転リール23の回転停止を制御するための停止制御手段、及び、当選抽選手段の抽選結果と回転リール23の停止図柄とに基づいて、入賞処理を行うための入賞判定手段、などを備える。
(モーター35の駆動制御処理)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10におけるモーター35の駆動制御処理の概略について、図10のフローを用いて説明する。
ステップ100において、制御装置100により、検知装置36から貯留検出信号が出力されたか否かが判定される。換言すれば、メダル一時受け部32にメダルが貯留されたか否かが判定される。そして、貯留検出信号が出力されたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、貯留検出信号が出力されていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、モーター駆動制御手段120により、モーター35の駆動が開始される。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、制御装置100により、検知装置36から貯留検出信号が出力されなくなったか否かが判定される。換言すれば、メダル一時受け部32に貯留されていたメダルが総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されたか否かが判定される。そして、貯留検出信号が出力されなくなったと判定された場合、次のステップ103に進む。一方、貯留検出信号が出力されていると判定された場合、ステップ102に戻る。
ステップ103において、計時手段115により、計時のためのカウンターの値がクリアされる。すなわち、カウンターの値として「0」を設定する。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、計時手段115により、計時が開始される。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、制御装置100により、検知装置36から貯留検出信号が出力されたか否かが判定される。換言すれば、メダル一時受け部32にメダルが貯留されたか否かが判定される。そして、貯留検出信号が出力されたと判定された場合、ステップ102に進む。一方、貯留検出信号が出力されていないと判定された場合、ステップ106に進む。
ステップ106において、制御装置100により、計時手段115による計時の時間の値が所定値(15秒)に達したか否かが判定される。そして、計時手段115による計時の時間の値が所定値(15秒)に達したと判定された場合、次のステップ107に進む。一方、計時手段115による計時の時間の値が所定値(15秒)に達していないと判定された場合、ステップ105に戻る。
ステップ107において、モーター駆動制御手段120により、モーター35の駆動が停止される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、計時手段115により、計時が終了され、モーター35の駆動制御処理が終了する。
(総括)
本実施の形態では、メダル投入口15に投入された適正メダルMT及び小径メダルMSは、メダル一時受け部32に一時的に貯留される。そして、メダル一時受け部32にメダルが貯留されていることが検知装置36により検出されると、この検知装置36が貯留検出信号を出力し、この貯留検出信号の入力を契機として、モーター駆動制御手段120がモーター35の駆動を開始する。すなわち、モーター35の駆動軸35aが反時計回りに回転する。そして、モーター35の駆動軸35aが反時計回りに回転するのに伴って、モーター35の駆動軸35aに取り付けられた回転ディスク33も反時計回りに回転する。そして、この回転ディスク33の回転により、メダル一時受け部32に貯留されている適正メダルMT又は小径メダルMSは、回転ディスク33のメダル収納部34に1枚ずつ収納され、この回転ディスク33の回転により、一定間隔で排出部37まで送られる。そして、回転ディスク33により排出部37まで送られた適正メダルMT又は小径メダルMSは、順次、メダル通路38により、上流側から下流側に向けて誘導される。そして、総てのメダルが選別排除装置39に到達する。このとき、メダルは一定間隔で1枚ずつ選別排除装置39に到達する。そして、選別排除装置39に到達した小径メダルMSは、常時、選別排除装置39によりメダル通路38から排除される。また、選別排除装置39に到達した適正メダルMTは、所定条件時以外は、選別排除装置39により排除されない。すなわち、適正メダルMTを投入可と設定されているときに、選別排除装置39に到達した適正メダルMTは、選別排除装置39を通過する。そして、選別排除装置39を通過した適正メダルMTは、メダル通路38により、さらに下流側へ誘導される。そして、適正メダルMTの通過がメダル検知センサー40により検出されると、このメダル検知センサー40が通過検出信号を出力する。そして、この通過検出信号に基づいて、メダルカウント手段180が適正メダルMTの枚数をカウントする。
上述のように、本実施の形態では、回転ディスク33が、メダル投入口15からメダル検知センサー40まで至る経路の途中に設けられている。すなわち、メダル投入口15からメダル検知センサー40まで至る経路が、回転ディスク33により機械的に遮断されていることとなる。
また、メダル投入口15に投入された適正メダルMTは、回転ディスク33の回転により排出部37まで送られた後、メダル通路38に誘導されてメダル検知センサー40まで至ることとなる。すなわち、回転ディスク33の回転という動作を経なければ、適正メダルMTはメダル検知センサー40まで至ることができない。
これにより、たとえば、糸を括り付けたメダルをメダル投入口15から投入し、糸を操ることでメダルがメダル検知センサー40の前後を往復するようにして、メダルのカウントを行わせるような不正行為を確実に防止することができる。すなわち、回転ディスク33が回転することにより、糸が切れてしまったり、回転ディスク33に糸が絡まったりする可能性が高い。また、糸が切れず、回転ディスク33に糸が絡まらなかったとしても、回転ディスク33により糸の操作が妨げられる可能性が高い。このように、糸の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
また、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入口15から差し込み、発光体をメダル検知センサー40の位置に合わせてメダルの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、メダルを擬似的に投入するという不正行為も確実に防止することができる。すなわち、上述と同様に、回転ディスク33が回転することにより、不正器具が回転ディスク33に挟まれて壊れてしまう等、回転ディスク33により不正器具の操作が妨げられる可能性が高い。したがって、不正器具の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
また、本実施の形態では、メダル一時受け部32にメダルが貯留されれば、回転ディスク33が回転を開始し、前記メダルは回転ディスク33により排出部37まで送られる。そして、メダル一時受け部32のメダルが総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後、計時手段115による計時が開始される。そして、計時手段115により計時された時間が所定値(15秒)に達したと判定された場合、モーター駆動制御手段120は、モーター35の駆動軸35aによる反時計回りの回転を停止する。
すなわち、メダル一時受け部32のメダルが総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後に、さらにメダル一時受け部32にメダルが貯留されることもなく、計時手段115により計時された時間が所定値(15秒)に達した場合には、メダル一時受け部32のメダルは総て、排出部37に送られ、メダル一時受け部32及び回転ディスク33のメダル収納部34にもメダルは存在していないものとなっている。
換言すれば、モーター35の駆動軸35aによる反時計回りの回転が停止しているとき、すなわち、回転ディスク33が回転していないときは、メダル一時受け部32にはメダルが無いということになる。
ここで、たとえば、回転ディスク33が回転していないときに、金属製の細長い板状部材を、メダル投入口15から差し込み、検知装置36に近付けることで、メダル一時受け部32にメダルが貯留されているものと検知装置36に誤認させて、回転ディスク33を回転させるというような不正行為が行われたとする。しかし、このような不正行為が行われても、メダル一時受け部32内にはメダルが貯留されていないため、回転ディスク33は回転するのみで、排出部37には何も送られず、結局、メダル検知センサー40により不正な検出がされることもない。
したがって、不正にメダルの検出が行われることを確実に防止することができることとなる。
また、本実施の形態では、上述の如く、糸を括り付けたメダルを利用した不正行為を防止することができるため、メダル検知センサー40は、2個のフォトセンサーではなく、1個のフォトセンサーにより構成することができる。また、本発明によれば、上述の如く、発光体を取り付けた不正器具を利用した不正行為を防止することもできるため、メダル検知センサー40として、変調光センサーを使用する必要はなく、直流光センサーを使用することができる。
これにより、部品点数を減少させることができるとともに、既存の部品等を利用することができるため、経済的に不正行為を防止することができることとなる。
また、本実施の形態では、メダル収納部34に収納されたメダルは、回転ディスク33により、1枚ずつ順次、一定間隔で排出部37へ送られることとなる。そして、回転ディスク33により排出部37まで送られたメダルは、1枚ずつ順次、一定間隔でメダル通路38を流下し、選別排除装置39に到達する。すなわち、選別排除装置39には、メダルが、1枚ずつ順次、一定間隔で到達することとなる。
したがって、選別排除装置39は、1枚ずつ順次、一定間隔でメダルの選別をすることとなるため、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができることとなる。
また、本実施の形態では、大量のメダルが高速で連続して投入された場合にも、このメダルがメダル一時受け部32に貯留されてから、その後に、回転ディスク33により、1枚ずつ順次、一定間隔で排出部37へ送られることとなる。
すなわち、メダル投入口15に投入されたメダルは、遊技者によるメダル投入の条件(一度に投入しようとする枚数、投入間隔、投入速度など)にかかわらず、一定間隔で選別排除装置39に到達することとなる。
したがって、選別排除装置39は、一定間隔で1枚ずつ順次、メダルの選別をすることとなるため、遊技者によるメダル投入の条件に影響されることなく、メダルの選別を、正確に、かつ、安定して行うことができることとなる。
また、遊技機における遊技中のメダル投入動作は、遊技者にとって煩わしいものであるため、遊技感覚からも高速でメダルを投入しようとする遊技者が多い。本発明によれば、メダル投入口15から投入されたメダルは、メダル一時受け部32に一度貯留された後、選別排除装置39によりメダルの選別が行われるため、上述のような遊技者に対しても、遊技感覚を損なわせることなく、高速でのメダル投入を行わせることができる。したがって、高速でのメダル投入を望む遊技者、及び、望まない遊技者のいずれに対しても、メダル投入動作について満足感を与えることができることとなる。
(変形例)
上記実施の形態では、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始し、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(15秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御していたが、回転ディスク33のメダル収納部34に収納されたメダルが、排出部37に排出されてからの所定時間の経過を契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御することもできる。
具体的には、排出部37に、メダルの通過を検知するための排出部センサー(特に図示しておらず)を設ける。排出部センサーは、たとえば、フォトセンサーにより構成されるものであって、メダルが排出部37を通過することにより、発光部から発せられる光が遮断されるようになっており、これによりメダルの通過を検出する。そして、排出部センサーがメダルの通過を検出することにより、通過検出信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
そして、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始する。
すなわち、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後に、メダルが排出部37を通過することを契機として、計時手段115が計時を開始する。
なお、計時手段115が計時を開始した後に、再度、検知装置36が、貯留検出信号を出力した場合、すなわち、メダル一時受け部32にメダルが貯留された場合には、計時手段115は計時を停止し、計時手段115により計時された時間をクリアする。そして、再度、上述と同様の処理を行う。すなわち、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始する。
また、計時手段115が計時を開始した後に、再度、排出部センサーが、通過検出信号を出力した場合、すなわち、新たにメダルが排出部37を通過した場合には、計時手段115により計時された時間をクリアした後、再度、計時手段115が計時を開始する。
そして、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(たとえば、15秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
換言すれば、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後、一のメダルが排出部37を通過してから、新たにメダルが排出部37を通過することなく、かつ、メダル一時受け部32にメダルが貯留されることなく、所定時間(15秒)を経過したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
なお、このような形態では、一のメダルが排出部37を通過した後、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(15秒)に達することが、「所定条件を満たすこと」に該当する。
そして、このような形態であっても、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
また、適正メダルMTがメダル検知センサー40を通過してからの所定時間の経過を契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御することもできる。
具体的には、検知装置36が、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始する。
すなわち、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後に、適正メダルMTがメダル検知センサー40を通過することを契機として、計時手段115が計時を開始する。
なお、計時手段115が計時を開始した後に、再度、検知装置36が、貯留検出信号を出力した場合、すなわち、メダル一時受け部32にメダルが貯留された場合には、計時手段115は計時を停止し、計時手段115により計時された時間をクリアする。そして、再度、上述と同様の処理を行う。すなわち、貯留検出信号を出力しなくなったことを契機として、計時手段115が計時を開始する。
また、計時手段115が計時を開始した後に、再度、メダル検知センサー40が、通過検出信号を出力した場合、すなわち、新たに適正メダルMTがメダル検知センサー40を通過した場合には、計時手段115により計時された時間をクリアした後、再度、計時手段115が計時を開始する。
そして、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(たとえば、15秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
換言すれば、メダル一時受け部32に貯留されているメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が総て、回転ディスク33のメダル収納部34に収納された後、一のメダルがメダル検知センサー40を通過してから、新たにメダルがメダル検知センサー40を通過することなく、かつ、メダル一時受け部32にメダルが貯留されることなく、所定時間(15秒)を経過したことを契機として、モーター駆動制御手段120が、モーター35の駆動を終了するように制御する。
なお、このような形態では、一のメダルがメダル検知センサー40を通過した後、計時手段115により計時された時間の値が、所定値(15秒)に達することが、「所定条件を満たすこと」に該当する。
そして、このような形態であっても、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
また、モーター駆動制御手段120は、スロットマシン10の電源がONとなったことを契機として、モーター35の駆動を開始し、スロットマシン10の電源がOFFとなったことを契機として、モーター35の駆動を終了するように制御することもできる。
すなわち、モーター駆動制御手段120は、スロットマシン10の稼動中は常に、モーター35を駆動するように制御することもできる。
そして、このような形態であっても、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
また、上記実施の形態では、制御装置100が、検知装置36からの出力信号を判断し、この結果に基づいて、モーター駆動制御手段120がモーター35の駆動を制御していたが、タイマー回路を組み合わせることで、モーター35の駆動を制御することもできる。
具体的には、検知装置36がメダル一時受け部32におけるメダルの貯留を検出することにより、モーター35を通電して駆動を開始し、検知装置36がメダル一時受け部32におけるメダルの貯留を検出しなくなってから所定時間後に、モーター35の駆動を停止させるように、タイマー回路を組み合わせる。そして、このような形態であっても、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
また、上記実施の形態に係るメダル選別装置30は、スロットマシン以外のメダル遊技機やゲーム機にも応用することができる。また、上記実施の形態に係るメダル選別装置30は、メダルのカウントにのみ使用されるものではなく、他の用途に使用することもできる。
10 スロットマシン 11 筐体
12 前扉 14 図柄表示窓
15 メダル投入口 15a 開口
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 ホッパーユニット 21 メダル払い出し口
22 リールユニット 23 回転リール
25 操作部 26 メダル受け皿
30 メダル選別装置
31 ベース 31a ボード部
31b フランジ部
32 メダル一時受け部 32a 円形外枠
32b 底板 32c 側板
32d 正面板 32e 傾斜部
32f 垂直部
33 回転ディスク 34 メダル収納部
35 モーター 35a 駆動軸
36 検知装置 37 排出部
38 メダル通路 38a 前面側通路
38b 連通孔 38c 裏面側通路
39 選別排除装置
40 メダル検知センサー
51 メダル選別枠 51a 排除開口
51b 下枠部
52 回動部材 52a 回動片
52b 上部片 52c 下部片
53 回動切り替え部材 53a 押し付け片
53b 揺動片 53c スプリング
53d 電磁コイル
100 制御装置 110 遊技制御手段
115 計時手段 120 モーター駆動制御手段
130 メダルカウント手段
MT 適正メダル
ML 大径メダル
MS 小径メダル

Claims (1)

  1. 所定の規格に適合したメダルを適正メダルとし、
    適正メダルよりも径が大きいメダルを大径メダルとし、
    適正メダルよりも径が小さいメダルを小径メダルとし、
    適正メダル及び小径メダルの投入を許容するものの、大径メダルの投入を阻止し、かつ、適正メダルを1枚ずつ投入可能に形成されたメダル投入口から投入されたメダルを一時的に貯留するメダル一時受け部と、
    メダル一時受け部に貯留されているメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部を有し、メダル収納部に収納されたメダルをメダル一時受け部から所定位置へ送るための回転ディスクと、
    回転ディスクを回転駆動させるためのモーターと、
    回転ディスクにより前記所定位置まで送られたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路と、
    メダル通路の途中に設けられ、常時、メダル通路から小径メダルを排除するとともに、所定条件時にはメダル通路から適正メダルも排除するための選別排除装置と、
    メダル通路における選別排除装置よりも下流側に設けられ、メダルの通過を検出することにより通過検出信号を出力するためのメダル検知センサーと、
    モーターの駆動を制御するためのモーター駆動制御手段と、を備え
    メダル一時受け部は、メダル投入口の垂直下方に位置するように設けられ、
    回転ディスクは、当該回転ディスクの上方を傾斜させた状態で、かつ、当該回転ディスクの上端が、メダル投入口に形成されたメダルを投入するための開口よりも下方に位置するように立設され、
    メダル通路は、回転ディスクと平行で、かつ、メダル投入口から側方へ向けて下り傾斜となるように設けられ、
    メダル通路の途中に、選別排除装置及びメダル検知センサーが設けられていることを特徴とするメダル選別装置。
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