JP2011143173A - 内視鏡用可撓管のセグメント部材および節輪構造 - Google Patents

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康之 佐藤
Akimoto Katayama
暁元 片山
Norimasa Okada
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Abstract

【課題】ワイヤの摩耗や破損を確実に防止可能な内視鏡用可撓管のセグメント部材、および節輪構造を実現する。
【解決手段】挿入部可撓管の中心に設けられた節輪構造体50においては、複数のセグメント部材40が互いに接続されている。また、節輪構造体50においては、ワイヤ48が、矢印Aの示す長手方向に沿って配置されている。セグメント本体42には、ワイヤ48が通るガイド穴の設けられたガイド部材60が、適度に変位可能な状態で取り付けられている。ガイド部材60がセグメント本体42に対して変位可能であることにより、仮にガイド部材60の位置や形状に誤差が生じていたとしても、ワイヤ48とガイド部材60との間で大きな摩擦は生じず、ワイヤ48の摩耗、破損を確実に防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡用可撓管のセグメント部材および節輪構造に関する。
内視鏡の挿入部は、一般に可撓管で形成されている。この内視鏡用可撓管においては、通常、複数のリング状のセグメント部材が互いに連結された節輪構造が形成されている。そして、連結されたセグメント部材のガイド穴を通るワイヤの先端をセグメント部材に固定し、ユーザの操作に応じてワイヤを引っ張り、あるいは延ばすことにより、内視鏡用可撓管を湾曲させることが知られている(特許文献1〜3参照)。
また、上述のように節輪構造を形成するセグメント部材において、ワイヤをガイドするガイドピンを設けることが知られている(特許文献4、5参照)。この場合、内視鏡用可撓管の湾曲のためにワイヤが移動すると、ガイドピンがセグメント部材の本体に対して回動する。
実開昭61−65901号公報 特開昭63−21032号公報 特開昭61−293419号公報 特開2000−316800号公報 特開2000−333899号公報
内視鏡用可撓管の節輪構造を形成する多数のセグメント部材において、ワイヤを通すガイド穴の位置を全て正しく調整することは困難である。例えば、ガイド穴を含む部材をセグメント部材本体に対してろう付により固定した場合、ろう付に使用された金属の冷却による微細な変形等により、ガイド穴の位置には、多少の誤差が生じ得る。そして一部のセグメント部材においてガイド穴の位置が不正確であった場合、移動するワイヤに対して常に接触するセグメント部材が、ワイヤの一部を摩耗させたり、あるいは破損させてしまう恐れがある。ワイヤが破損すると、湾曲動作が不自由となって内視鏡観察に支障をきたし得る。
また、ワイヤの移動に伴ってガイドピンが回動するセグメント部材においても、ワイヤの摩耗や破損を確実に防止することはできない。ガイドピンの製造誤差により、ガイドピンを通るワイヤの移動方向とガイドピンの回動面とが平行でない場合等においては、移動するワイヤが、ガイドピンとの接触により摩耗されてしまうためである。
本発明は、ワイヤの摩耗や破損を確実に防止可能な内視鏡用可撓管のセグメント部材、および節輪構造の実現を目的とする。
本発明のセグメント部材は、複数のセグメント部材が互いに接続された内視鏡用可撓管の節輪構造を形成する。セグメント部材は、他のセグメント部材と接続されるセグメント本体と、内視鏡用可撓管の湾曲のためのワイヤが通るガイド穴が設けられているとともに、セグメント本体に取り付けられているガイド部材とを備えている。そしてセグメント部材は、セグメント本体において、ガイド部材が通る隙間が設けられており、セグメント本体に取り付けられた状態のガイド部材が隙間内において変位することにより、セグメント本体に対するガイド穴の向きが調整されることを特徴とする。
ガイド部材は、隙間を通る貫通部と、貫通部のセグメント本体からの脱離を防止するための脱離防止部とを有することが好ましい。貫通部の最大径は、隙間の最大径よりも小さく、隙間の最小径よりも大きいことが好ましい。
ガイド部材は、ガイド穴が設けられているワイヤガイド部と、ワイヤガイド部が変位可能に取り付けられたガイド部材本体とを有することが好ましい。この場合、ワイヤガイド部が、軸部材の軸心回りに回動可能であることがより好ましい。
内視鏡用可撓管の特定領域においては、例えば、内視鏡用可撓管の湾曲可能な最大角度が湾曲の方向に応じて異なっている。この場合、特定領域に配置されたセグメント部材において、最大角度が他の方向よりも大きい方向に湾曲されたときの湾曲位置にガイド部材が配置されていることが好ましい。
本発明の節輪構造は、内視鏡用可撓管の節輪構造であって、上述のセグメント部材を有することを特徴とする。セグメント部材は、例えば、内視鏡用可撓管における他の領域よりも大きな角度まで湾曲可能な湾曲領域において配置されている。また、節輪構造においては、セグメント部材と、ワイヤが通るガイド穴が設けられた部材がセグメント本体に固定された固定型ガイド部を有する固定型セグメントとが、例えば交互に接続されている。
本発明によれば、ワイヤの摩耗や破損を確実に防止可能な内視鏡用可撓管のセグメント部材、および節輪構造を実現できる。
第1の実施形態の内視鏡装置のスコープを示す図である。 第1の実施形態の挿入部可撓管に含まれる節輪構造体を長手方向に沿って切断した断面図である。 図2の円形で囲んだ領域を紙面上方から見た拡大図である。 第1の実施形態のガイド部材を示す正面図および側面図である。 ガイド部材がセグメント本体に取り付けられた状態を示す側面図である。 第1の実施形態の変形例におけるガイド部材を示す正面図および側面である。 変形例のガイド部材がセグメント本体に取り付けられた状態を示す側面図である。 セグメント本体における隙間の例を示す平面図である。 セグメント本体に沿った平面で貫通部を切断した断面図である。 ガイド部材がセグメント本体上で変位可能であることを示す平面図である。 ガイド部材がセグメント本体上で変位可能であることを示す断面図である。 第2の実施形態のガイド部材を示す正面図および側面図である。 第2の実施形態の変形例におけるガイド部材を示す正面図および側面図である。 第3の実施形態のセグメント部材と、第1または第2の実施形態のセグメント部材とを示す正面図である。 第3の実施形態の変形例のセグメント部材と、第1または第2の実施形態のセグメント部材とを示す正面図である。 固定型ガイド部のみを有する固定型セグメントを示す正面図と側面図である。 隣接する固定型セグメントの第1の比較例を示す正面図である。 第1の比較例の固定型セグメントをワイヤが通る状態を示す正面図である。 第2の比較例の固定型セグメントを示す正面図である。 第3の比較例の固定型セグメントを示す正面図である。 第4の比較例の固定型セグメントを示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の内視鏡装置のスコープを示す図である。
内視鏡装置のスコープ10は、操作部20から延びる挿入部可撓管30(内視鏡用可撓管)を含む。挿入部可撓管30は、体内器官の画像を生成するために、体腔内に挿入される。内視鏡装置のプロセッサに設けられた光源(いずれも図示せず)から、照明光が挿入部可撓管30に送られる。照明光は、挿入部可撓管30の先端面30Tから観察の対象である体内器官に出射される。
体内器官からの反射光により、挿入部可撓管30の先端に設けられた撮像素子(図示せず)で生成された画像信号等は、プロセッサに送られる。画像信号は、プロセッサにおける所定の処理の後に、画像表示装置(図示せず)に送信される。この結果、体内器官が観察、撮影される。
このように、内視鏡観察のために体腔内に挿入される挿入部可撓管30の先端には、湾曲領域32が設けられている。湾曲領域32は、所望の体内器官を容易に観察、撮影可能にするために、他の領域よりも湾曲し易い。これに対し、挿入部可撓管30における基端部側、すなわち操作部20側の領域は、挿入部可撓管30の挿入動作を容易にすべく、より硬質で湾曲しにくい。
図2は、第1の実施形態の挿入部可撓管30に含まれる節輪構造体を長手方向に沿って切断した断面図である。図3は、図2の円で囲んだ領域を紙面上方から見た拡大図である。
挿入部可撓管30の中心には、複数のセグメント部材40が互いに接続された節輪構造体50(節輪構造)が設けられている。節輪構造体50は、挿入部可撓管30の芯材として機能する。なお、節輪構造体50の外側には、挿入部可撓管30の表面を覆う外皮層(図示せず)が設けられている。
セグメント部材40は、短筒状のセグメント本体42を有する。隣接するセグメント部材40同士は、セグメント本体42の舌片44同士がリベット46で固定されることにより、互いに回動自在に接続されている。このようにセグメント部材40が、リベット46の軸を中心として、隣接するセグメント部材40に対して相対回動自在であることにより、節輪構造体50および挿入部可撓管30は湾曲可能である。なお節輪構造体50においては、必要に応じて、セグメント部材40とは形状の異なるセグメント41も含まれている。
節輪構造体50においては、金属繊維を束ねたワイヤ48が、矢印Aの示す長手方向に沿って配置されている。そしてセグメント本体42にはガイド部材60が取り付けられており、ガイド部材60には、ワイヤ48が通るガイド穴60Hが設けられている(図3(A)参照)。ガイド穴60Hを通るワイヤ48の先端は、節輪構造体50の先端のセグメント41に固定されている。そして、ワイヤ48の基端部側は、挿入部可撓管30の操作部20(図1参照)に連結している。
このように、セグメント部材40等が接続されている方向に沿って、すなわち節輪構造体50の中心軸50Aに沿って配置されたワイヤ48が、操作部20の操作により引っ張られ、あるいは引き延ばされる。この結果、ユーザの指示に応じて挿入部可撓管30が湾曲し、あるいは湾曲状態から直線状に引き延ばされる。
このとき、図3(B)の矢印Bに示されたように、ワイヤ48は、多数のセグメント部材40に設けられたガイド穴60Hを通過する。なおガイド部材60は、単一のセグメント本体42に対して4個ずつ、円周角90°ごとに取り付けられている(図2参照)。そして、セグメント部材40の4つのガイド部材60をそれぞれ通るように、節輪構造体50においては各4本のワイヤ48が配置されている。ただし図2においては、説明の便宜上、1本のワイヤ48のみ示されている。
次に、ガイド部材60につき説明する。図4は、第1の実施形態のガイド部材60を示す正面図および側面図である。図5は、ガイド部材60がセグメント本体42に取り付けられた状態を示す側面図である。
ガイド部材60は、貫通部62と脱離防止部64を有する。貫通部62は、セグメント本体42に設けられた隙間42G(図5参照)を通る棒状の部材である。脱離防止部64は、貫通部62の先端に固定されており、貫通部62がセグメント本体42から脱離してしまうことを防止する。なお貫通部62は、例えば脱離防止部64に螺合されるが、接着剤により固定されても、また脱離防止部64と一体に形成されても良い。
本実施形態においては、ガイド部材60の上部は円筒形であり、その中心にガイド穴60Hが設けられている。ただし、ガイド部材60の形状は図4および5に例示されたものには限定されない。例えば、本実施形態の変形例のガイド部材60においては、図6および図7に示されたように、略直方体状の本体にガイド穴60Hが設けられている。この変形例においても、セグメント本体42の隙間42Gを貫通する貫通部62の先端に、脱離防止部64が設けられている(図7参照)。
図8は、セグメント本体42における隙間42Gの例を示す平面図である。図9は、セグメント本体42に沿った平面で貫通部62を切断した断面図である。
図8(A)〜図8(E)において例示されたように、セグメント本体42においては様々な形状の隙間42Gを設けることができる。例えば、円形、長円形、正方形、矩形、幅を有する十字形などである。ガイド部材60の貫通部62の形状は、隙間42Gの形状と対応するように定められる。例えば、図9(A)におけるように隙間42Gが長円あるいは楕円形である場合、貫通部62の断面もまた同様の形状を有し、図9(B)におけるように隙間42Gが正方形である場合、貫通部62の断面は隙間42Gの正方形に嵌る大きさの十字形である。
いずれの形状を有する場合においても、貫通部62の最大径62maxは、隙間42Gの最大径42maxよりも小さく、かつ隙間42Gの最小径42minよりも大きくなるように調整されている。このため、貫通部62が、隙間42Gから抜けてセグメント本体42から脱離することが防止される。さらに、隙間42Gが多少のゆとりを有するサイズであるため、貫通部62は、実線で示された位置と破線で示された位置との間で移動することができる。
図10は、ガイド部材60がセグメント本体42上で変位可能であることを示す平面図である。図11は、ガイド部材60がセグメント本体42上で変位可能であることを示す断面図である。
上述のように、隙間42Gと貫通部62の大きさが調整されているため、貫通部62は、隙間42G内をある程度の範囲内で移動することができる。すなわち貫通部62は、矢印Cの示すようにセグメント本体42に沿って上下左右に変位したり、あるいは矢印Dの示すように、節輪構造体50の長手方向(矢印A)に対するガイド穴60Hの向きを変える首振り変位も可能である。
さらに、図11(A)に示されるように、隙間42Gよりも細い貫通部62の長さ62Lは、セグメント本体42の厚さ42Tよりも長い。このため、矢印Eの示すように、ガイド部材60は実線で示された位置と破線で示された位置との間で、多少の上下動も可能である。また、ガイド部材60は、セグメント本体42に略平行な方向と、上下方向とのいずれにも移動可能であることから、図11(B)の矢印Fに示されるように、セグメント本体42に対する貫通部62の傾きが変化する変位も可能である。
なお脱離防止部64においては、貫通部62の脱離を確実に防止するためにセグメント本体42側の上面64Uは広く、貫通部62の傾きの変化を容易にするために下面64Bが狭くなっている。この結果として、脱離防止部64は円錐台形である。
上述のように、セグメント本体42に取り付けられた状態のガイド部材60が隙間42G内で変位可能であるため、セグメント本体42に対するガイド穴60Hの向きが調整できる(図10および図11参照)。このため、一部のセグメント部材40において、ガイド部材60のサイズやガイド穴60Hの位置が目標値からずれていた場合であっても、ガイド穴60Hを通るワイヤ48(図3(B)等参照)に対する負荷を軽減できる。ワイヤ48からの力を受けたガイド部材60が、ワイヤ48を容易に通過させるように変位するからである。
ただし、セグメント本体42に対するガイド部材60の自由度があまりにも高く、例えば、ガイド部材60が貫通部62を中心に回転してしまう場合、すなわちガイド穴60Hの向きを360°変更可能とした場合、不都合が生じ得る。例えば、ワイヤ48がガイド部材60に絡みつく可能性が生じるからである。そこで本実施形態では、ガイド穴60Hの向きを、上下、左右方向(図10の矢印D、図11の矢印F参照)とも概ね20°程度までの範囲内で調整可能としている。
以上のように本実施形態によれば、仮に一部のセグメント部材40が設計通りに製造されていなかった場合においても、ガイド穴60Hを通るワイヤ48とガイド部材60との間で大きな摩擦は生じず、ワイヤ48の摩耗、破損を確実に防止することができる。従って、挿入部可撓管30の湾曲性能を長期間に渡り良好に維持することができる。
次に、第2の実施形態につき、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。図12は、第2の実施形態のガイド部材60を示す正面図および側面図である。なお、図12以下の図面では、第1の実施形態と同一の、もしくは対応する部材には、同じ符号が付されている。
本実施形態のガイド部材60は、ガイド穴60Hが設けられたワイヤガイド部70と、ガイド部材本体72とを含む。ワイヤガイド部70は、中心にガイド穴60Hが通る円筒形であり、2本の軸部材74を介してガイド部材本体72に取り付けられている。ワイヤガイド部70は、矢印Gの示すように、軸部材74の軸心回りに回動可能である。なお2本の軸部材74は、ガイド部材本体72における一対の支持部材76により、それぞれ支えられている。
このように本実施形態では、第1の実施形態と同様に貫通部62がセグメント本体42に対して変位可能である上に、ワイヤ48が通るワイヤガイド部70もガイド部材本体72に対して変位可能である。このため、例えば隣接するセグメント部材40との間で、製造誤差によりガイド穴60Hの位置がセグメント本体42に対する垂直方向、すなわち図12における紙面上下方向にずれていた場合においても、ワイヤ48に対してガイド部材60が負荷をもたらすことが防止される。軸部材74を中心にワイヤガイド部70が回動することにより、ワイヤ48の通る方向と円筒形のワイヤガイド部70とを常に平行に保つことができ、ワイヤ48とワイヤガイド部70との摩擦がより確実に防止されるからである。
なお本実施形態においても、ガイド部材60の形状は、図12に例示されたものには限定されない。例えば、図13の変形例のように、軸部材74を一本とし、軸部材74の軸受け78にワイヤガイド部70を固定させても良い。
以上のように本実施形態によれば、ワイヤガイド部70をガイド部材本体72に対して変位可能とすることにより、ワイヤ48をより確実に保護することができる。
次に、第3の実施形態につき、これまでの実施形態との相違点を中心に説明する。図14は、本実施形態のセグメント部材40と、これまでの実施形態のセグメント部材40とを示す正面図である。
本実施形態のセグメント部材40においては、これまでの実施形態と同様のガイド部材60が、より少ない数だけ配置されている。例えば、セグメント本体42に対して上述のガイド部材60が一つのみ取り付けられており(図14(A)参照)、その他には汎用的な固定型ガイド部61が3つ設けられている。固定型ガイド部61は、ワイヤ48が通るガイド穴61Hが形成されている点でガイド部材60と共通するものの、セグメント本体42に固定されている点がガイド部材60と異なる。
本実施形態のセグメント部材40では、少ない数のガイド部材60が、以下のように、より重要な位置にのみ配置されている。本実施形態の内視鏡用可撓管30(図1参照)の特定の領域においては、湾曲可能な最大角度が湾曲の方向に応じて異なっている。例えば、図14(A)のセグメント部材40を含む内視鏡用可撓管30の特定領域において、セグメント部材40の中心軸40A(節輪構造体50の中心軸50A)から矢印Hの方向に内視鏡用可撓管30を湾曲させた場合には、矢印H、H、Hの方向に湾曲させるよりも大きな角度まで湾曲可能である。
このような場合、セグメント部材40中で唯一のガイド部材60は、矢印Hの方向に対応する位置に配置される。この結果、内視鏡用可撓管30が、ワイヤ48に対して最も大きな負荷を与え得る矢印Hの方向に湾曲されたときに、ガイド部材60によりワイヤ48の負荷をより効率的に低減させることができる。
次に、本実施形態の変形例につき説明する。図15は、本実施形態の変形例のセグメント部材40と、これまでの実施形態のセグメント部材40とを示す正面図である。
本実施形態の変形例では、上述のように同一のセグメント部材40においてガイド部材60を選択的に配置するのではなく、長手方向に沿って分布する内視鏡用可撓管30のより重要な領域にのみ、ガイド部材60が優先的にされている。例えば、湾曲領域32(図1参照)においては、基端部側よりも湾曲大きな角度まで湾曲可能であり、かつ頻繁に湾曲されることから、ガイド部材60をより多く配置することが好ましい。
そこで湾曲領域32に含まれるセグメント部材42においては、図15(A)に示されたようにガイド部材60が固定型ガイド部61よりも多く配置される。また、図15(B)に例示されたように、湾曲領域32においてはガイド部材60のみ、他の領域では固定型ガイド部61のみを配置させても良い。
あるいは、ガイド部材60と固定型ガイド部61とを規則的に、例えば交互に配置することにより、ガイド部材60の必要数を減らしても良い。この場合、セグメント部材40の配置設計を容易にしつつ、セグメント部材40の製造コストを低減させることができる。なお図15に例示された変形例においては、これまでの実施形態と同様のガイド部材60のみが設けられたセグメント部材42(図14(B)参照)と、固定型ガイド部61のみが設けられた汎用的な固定型セグメントとを混在させることが好ましい。2種類のセグメントのみにより節輪構造体50の設計を容易にするためである。
以上のように本実施形態によれば、ガイド部材60のみを多数、セグメント本体42に取り付けた上述の実施形態(図14(B)、図15(D)等参照)に比べ、少ない数のガイド部材60をより効率的に機能させることにより、ワイヤ48を保護しつつ、セグメント部材40の製造コストを低減させることができる。
一方、汎用的なセグメント、例えば固定型ガイド部61のみが設けられた汎用的な固定型セグメントのみを用いた比較例について、以下に説明する。図16は、固定型ガイド部61のみを有する固定型セグメント80を示す正面図と側面図である。図17は、隣接する固定型セグメント80の第1の比較例を示す正面図である。図18は、第1の比較例の固定型セグメント80をワイヤ48が通る状態を示す正面図である。
固定型ガイド部61は、例えばろう付により、セグメント本体42に固定される。この場合、ろう付量の誤差やろう付部82を形成した金属の冷却後のわずかな変形などにより、固定型ガイド部61の位置ずれ、傾きが比較的生じ易い。そこで、例えば図17に例示されたように、隣接する固定型セグメント80の一方において、固定型ガイド部61の位置がずれた場合、ガイド穴61Hを通るワイヤ48は、固定型ガイド部61に接触してしまう(図18参照)。このように、挿入部可撓管30の湾曲時等において、ワイヤ48が固定型ガイド部61に接触しつつ矢印Bの示す方向に移動すると、ワイヤ48に摩耗が生じ、いずれは破断するおそれがある。
また、隣接する固定型セグメント80間で、図19における第2の比較例のようにガイド穴61Hの向きが正しくなかった場合、図20における第3の比較例のように固定型ガイド部61の高さが異なった場合、および図21における第4の比較例のように固定型ガイド部61の一方が傾いてしまった場合においても、ワイヤ48の異常な摩耗、破損を生じ得る。
これに対し、上述の各実施形態においては、仮にガイド部材60の取り付け位置等に製造上の誤差があったとしても、ガイド部材60がセグメント本体42に対して変位することにより、誤差に起因した不具合は防止される。例えば、上述の第3、第4の比較例に対応するように、ガイド部材60の高さや傾きが異なっていたとしても、上述の実施形態、特に第2の実施形態(図12、13等参照)においては、主としてワイヤガイド部70の軸回転によりワイヤ48への負荷を低減し、ワイヤ48を確実に保護することができる。
セグメント部材40および節輪構造体50を構成する部材の形状等は、上述の実施形態に限定されない。例えば、ガイド部材60がセグメント本体42に固定されているセグメント部材において、第2の実施形態と同様にワイヤガイド部70のみを軸部材74により変位可能としても良い(図12、13等参照)。
30 挿入部可撓管(内視鏡用可撓管)
32 湾曲領域
40 セグメント部材
42 セグメント本体
42G 隙間
48 ワイヤ
50 節輪構造体(節輪構造)
60 ガイド部材
61 固定型ガイド部
62 貫通部
64 脱離防止部
70 ワイヤガイド部
72 ガイド部材本体
74 軸部材

Claims (9)

  1. 複数のセグメント部材が互いに接続された内視鏡用可撓管の節輪構造を形成するセグメント部材であって、
    他のセグメント部材と接続されるセグメント本体と、
    前記内視鏡用可撓管の湾曲のためのワイヤが通るガイド穴が設けられているとともに、前記セグメント本体に取り付けられているガイド部材とを備え、
    前記セグメント本体において、前記ガイド部材が通る隙間が設けられており、前記セグメント本体に取り付けられた状態の前記ガイド部材が前記隙間内において変位することにより、前記セグメント本体に対する前記ガイド穴の向きが調整されることを特徴とするセグメント部材。
  2. 前記ガイド部材が、前記隙間を通る貫通部と、前記貫通部の前記セグメント本体からの脱離を防止するための脱離防止部とを有することを特徴とする請求項1に記載のセグメント部材。
  3. 前記貫通部の最大径が、前記隙間の最大径よりも小さく、前記隙間の最小径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のセグメント部材。
  4. 前記ガイド部材が、前記ガイド穴が設けられているワイヤガイド部と、前記ワイヤガイド部が変位可能に取り付けられたガイド部材本体とを有することを特徴とする請求項1に記載のセグメント部材。
  5. 前記ワイヤガイド部が、軸部材の軸心回りに回動可能であることを特徴とする請求項4に記載のセグメント部材。
  6. 前記内視鏡用可撓管の特定領域において、前記内視鏡用可撓管の湾曲可能な最大角度が湾曲の方向に応じて異なっており、前記特定領域に配置された前記セグメント部材において、前記最大角度が他の方向よりも大きい方向に湾曲されたときの湾曲位置に前記ガイド部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のセグメント部材。
  7. 内視鏡用可撓管の節輪構造であって、請求項1に記載のセグメント部材を有することを特徴とする節輪構造。
  8. 前記セグメント部材が、前記内視鏡用可撓管における他の領域よりも大きな角度まで湾曲可能な湾曲領域において配置されていることを特徴とする請求項7に記載の節輪構造。
  9. 前記セグメント部材と、ワイヤが通るガイド穴が設けられた部材がセグメント本体に固定された固定型ガイド部を有する固定型セグメントとが、交互に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の節輪構造。
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CN110876606A (zh) * 2019-12-05 2020-03-13 重庆金山医疗技术研究院有限公司 一种可弯曲且转动灵活的挠性管及内窥镜

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