JP2011142219A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011142219A
JP2011142219A JP2010002150A JP2010002150A JP2011142219A JP 2011142219 A JP2011142219 A JP 2011142219A JP 2010002150 A JP2010002150 A JP 2010002150A JP 2010002150 A JP2010002150 A JP 2010002150A JP 2011142219 A JP2011142219 A JP 2011142219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
insulating film
film
semiconductor device
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010002150A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Seo
光平 瀬尾
Kenji Kobayashi
健司 小林
Makoto Tsutsue
誠 筒江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010002150A priority Critical patent/JP2011142219A/ja
Publication of JP2011142219A publication Critical patent/JP2011142219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】配線が形成される多孔質絶縁膜がプラズマダメージ等を受けるのを防ぐことにより、高歩留り且つ高信頼性な半導体装置を得られるようにする。
【解決手段】半導体基板の上に、化学気相成長法により、炭素濃度、空孔形成剤濃度及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有する空孔形成剤含有膜を形成する工程を備えている。この工程は、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第1の流量で流す第1の期間と、第1の期間の後に、前駆体の流量に対する空孔形成剤の流量を減少させる第2の期間と、第2の期間の後に、前駆体の流量に対する空孔形成剤の流量の減少を停止し、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第2の流量で流す第3の期間と、第3の期間の後に、前駆体の流量に対する酸化剤の流量を増大させる第4の期間と、第4の期間の後に、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第3の流量で流す第5の期間とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、空孔を含む層間絶縁膜を備える半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体装置の高集積化に伴う配線寸法の減少により、配線間の容量が増大し、配線のRC遅延が問題となっている。このため、層間絶縁膜の低誘電率化が求められている。
層間絶縁膜を低誘電率化する方法の一つとして、空孔形成材を用いて層間絶縁膜に空孔を形成する方法が知られている。すなわち、層間絶縁膜に多孔質絶縁膜を用いることによって配線遅延(RC遅延)を低減することができる。しかし、多孔質絶縁膜は、化学機械研磨(chemical mechanical polishing:CMP)法の研磨レートが大きいため、ウェハの面内における研磨量の均一性の制御が困難となり、ディッシング及びエロージョン等の問題が生じる。その結果、配線の高さのばらつきが大きくなり、半導体装置の歩留まりを悪化させてしまう。この問題を解決する方法として、下層の絶縁膜とその上層の絶縁膜との研磨レートの選択比が大きくなるように、それぞれの絶縁膜及びスラリを選択して、下層の絶縁膜をCMPストッパ膜として機能させることにより、配線の高さのばらつきを抑えることが特許文献1等に提示されている。
特開2003−77920号公報
しかしながら、特許文献1に提示された従来の方法においては、例えばプラズマ化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)法により、前記の下層の絶縁膜となる多孔質絶縁膜の上に異なる種類の絶縁膜を堆積する際に、多孔質絶縁膜がプラズマダメージを受けるため、多孔質絶縁膜が吸湿する。これにより、多孔質絶縁膜の比誘電率が増大すると共に、吸湿した水分がリークパスとなって、多孔質絶縁膜に形成された配線同士のショートを誘発する等のデバイス特性を劣化させるという問題が生じる。
本発明は前記の問題に鑑み、その目的は、配線が形成される多孔質絶縁膜をCMPストッパ膜として機能させると共に、多孔質絶縁膜がプラズマダメージ等を受けるのを防ぐことにより、高歩留り且つ高信頼性且つ高性能な半導体装置を得られるようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、半導体装置の製造方法を、基板面に垂直な方向に炭素濃度、空孔占有率及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有し、空孔を含む多孔質絶縁膜を形成する工程を備えている構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に、炭素を含む膜の骨格となる前駆体、空孔形成剤及び酸化剤の流量を時間的に変化させる化学気相成長法により、炭素濃度、空孔形成剤の濃度及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有する空孔形成剤含有膜を形成する工程(a)と、空孔形成剤含有膜に熱処理、紫外線照射又は電子線照射を行って、空孔形成剤含有膜から空孔形成剤を除去して空孔を形成することにより、炭素濃度、空孔占有率及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有する多孔質絶縁膜を形成する工程(b)とを備え、工程(a)は、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第1の流量で流す第1の期間と、第1の期間の後に、前駆体の流量に対する空孔形成剤の流量を減少させる第2の期間と、第2の期間の後に、前駆体の流量に対する空孔形成剤の流量の減少を停止し、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第2の流量で流す第3の期間と、第3の期間の後に、前駆体の流量に対する酸化剤の流量を増大させる第4の期間と、第4の期間の後に、前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第3の流量で流す第5の期間とを含む。
本発明に係る半導体装置の製造方法によると、前駆体の流量が大きく且つ空孔形成剤の流量が小さい第3の期間と、その後の、前駆体の流量が小さく且つ酸化剤の流量の大きい第5の期間を含むため、プラズマダメージ等を与えることなくCMPストッパ膜として機能する領域を含む多孔質絶縁膜を形成することができる。このため、形成された多孔質絶縁膜に配線を形成する場合、比誘電率の上昇や配線同士の間のリークを抑制することができて、高歩留まり且つ高信頼性且つ高性能な半導体装置を得ることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、多孔質絶縁膜は、空孔占有率が相対的に高く且つ炭素濃度が相対的に低い第1の領域と、空孔占有率が第1の領域よりも低く且つ炭素濃度が第1の領域よりも高い第2の領域と、炭素濃度が第1の領域よりも低く且つ酸素濃度が第1の領域よりも高い第3の領域と、第1の領域と第2の領域との間に介在し、且つ、空孔占有率及び炭素濃度が基板面に対して垂直方向に連続的に変化する第1の遷移領域と、第2の領域と第3の領域の間に介在し、且つ、炭素濃度及び酸素濃度が基板面に対して垂直方向に連続的に変化する第2の遷移領域とを有することが好ましい。
この場合、多孔質絶縁膜において、第1の領域における空孔占有率は15%以上且つ35%以下であり、炭素濃度は15%以上且つ35%以下であり、第2の領域における空孔占有率は0%以上且つ25%以下であり、炭素濃度は25%以上且つ50%以下であり、酸素濃度は15%以上且つ35%以下であり、第3の領域における炭素濃度は0%以上且つ25%以下であり、酸素濃度は35%以上且つ55%以下であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、多孔質絶縁膜の比誘電率は2.2以上且つ2.7以下であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、多孔質絶縁膜は、炭素含有酸化シリコン膜からなっていてもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、第2の領域は、第1の領域よりも上に形成されていることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、多孔質絶縁膜に配線部を形成する工程(c)をさらに備え、配線部は、多孔質絶縁膜の第1の領域、第2の領域、第1の遷移領域及び第2の遷移領域に形成されていてもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、多孔質絶縁膜は、その内部に界面を有さないことが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、第1の領域における空孔の最大径は、1.0nm以上且つ2.0nm以下であり、第2の領域における空孔の最大径は、1.0nm以下であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、多孔質絶縁膜に対して化学機械研磨法により研磨する場合に、研磨レートが第2の領域よりも第2の遷移領域のほうが大きく且つ第2の遷移領域よりも第3の領域のほうが大きいことが好ましい。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の上に形成され、空孔を含む第1の領域及び第2の領域を有する多孔質絶縁膜である第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に形成された第2の絶縁膜と、第1の絶縁膜に形成された複数の第1の配線と、第2の絶縁膜に形成された複数の第2の配線とを備え、第1の絶縁膜において、第2の領域は、第1の領域よりも空孔占有率が低く且つ炭素濃度が高い。
本発明に係る半導体装置において、第1の絶縁膜の比誘電率は、第2の絶縁膜の比誘電率よりも低いことが好ましい。
このようにすると、半導体装置の下層の絶縁膜の比誘電率が低いため、半導体装置の高速動作化及び低消費電力化を実現できる。また、上層の配線においては、配線幅及び配線分離幅が下層の配線よりも大きいため、配線のRC遅延がほとんど問題とならないので、上層の絶縁膜として比誘電率が相対的に高い絶縁膜を用いている。これにより、上層の絶縁膜に対しては、コストを低減することができる。
本発明に係る半導体装置において、第2の絶縁膜の膜強度は、第1の絶縁膜の膜強度よりも高いことが好ましい。
このようにすると、半導体装置の組立て耐性がより向上する。
本発明に係る半導体装置において、複数の第1の配線における配線同士の間隔は、複数の第2の配線における配線同士の間隔よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、配線同士の間隔が小さくなるように配線が形成されている層間絶縁膜に、比誘電率が低い絶縁膜を用いることとなるため、半導体装置を高速動作化及び低消費電力化させることができる。
本発明に係る半導体装置において、第1の絶縁膜は、炭素含有酸化シリコン膜からなっていてもよい。
本発明に係る半導体装置において、第2の絶縁膜は、酸化シリコン膜又は炭素含有酸化シリコン膜であってもよい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、多孔質絶縁膜にダメージを与えることなくCMPストッパ膜を形成することができるため、CMP法による加工制御性を向上させて配線抵抗のばらつきを低減すると共に、比誘電率の上昇及び配線同士のショートの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)は本発明の一実施形態における多孔質絶縁膜を示す断面図であり、(b)は本発明の一実施形態における多孔質絶縁膜の成膜タイムチャートを示すグラフである。
本発明の一実施形態に係る半導体装置について、図1を参照しながら説明する。本実施形態において用いている材料及び数値は好ましい例を例示するに過ぎず、この形態に限定されない。また、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲において、適宜変更は可能である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る半導体装置は、シリコン(Si)からなる半導体基板(図示せず)の上に、第1構造、第2構造、第3構造及び第4構造が順次形成された4層構造を採る。第1構造において、半導体基板の上に第1の層間絶縁膜101が形成され、第1の層間絶縁膜101には、バリア膜103及び銅膜104からなる第1の配線105が形成されている。
また、第2構造において、第1の層間絶縁膜101及び第1の配線105の上に第1のライナ膜106が形成され、第1のライナ膜106の上には、第1の領域107a及び第2の領域107bを有する第2の層間絶縁膜107が形成されている。ここで、第2の層間絶縁膜107を形成する際に、第2の領域107bの上に犠牲膜として機能する第3の領域を形成することにより、第2の層間絶縁膜107の上に膜を形成する際に発生するプラズマ等から第1の領域107a及び第2の領域107bを保護することができる。このため、第2の層間絶縁膜107はプラズマダメージ等を受けていない。第2の層間絶縁膜107の上部には、バリア膜111及び銅膜112からなる第2の配線113が形成されている。第2の層間絶縁膜107の下部及び第1のライナ膜106には、バリア膜111及び銅膜112からなり、第1の配線105と第2の配線113とを接続する第1のビア114が形成されている。
第2構造の上に形成された第3構造は、実質的に第2構造と同一の構造である。第3構造において、第2の層間絶縁膜107及び第2の配線113の上に第2のライナ膜115が形成され、第2のライナ膜115の上には、第1の領域116a及び第2の領域116bを有する第3の層間絶縁膜116が形成されている。ここで、第3の層間絶縁膜116は、第2の層間絶縁膜107と同様に、プラズマダメージ等を受けていない。第3の層間絶縁膜116の上部には、バリア膜117及び銅膜118からなる第3の配線119が形成されている。第3の層間絶縁膜116の下部及び第2のライナ膜115には、バリア膜117及び銅膜118からなり、第2の配線113と第3の配線119とを接続する第2のビア120が形成されている。
また、第4構造において、第3の層間絶縁膜116及び第3の配線119の上に第3のライナ膜121が形成され、第3のライナ膜121の上には、第4の層間絶縁膜122が形成されている。第4の層間絶縁膜122の上部には、バリア膜126及び銅膜127からなる第4の配線128が形成されている。第4の層間絶縁膜122の下部及び第3のライナ膜121には、バリア膜126及び銅膜127からなり、第3の配線119と第4の配線128とを接続する第3のビア129が形成されている。
ここで、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116は、第4の層間絶縁膜122よりも比誘電率が低い絶縁膜を用いている。具体的には、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116は、空孔を多数有する絶縁膜であり、空孔形成材(ポロジェン)を含ませた炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜から空孔形成材を脱離させることによって形成された絶縁膜(第1の絶縁膜)である。なお、SiOC膜とは酸化シリコン(SiO)膜にメチル(CH)基等のアルキル基を含む膜のことを総称している。
本発明の一実施形態に係る半導体装置によると、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116において、それぞれの第1の領域107a、116aは空孔占有率が相対的に高く且つ炭素濃度が相対的に低い。一方、これらの上層の第2の領域107b、116bは、第1の領域107a、116aよりも空孔占有率が低く且つ炭素濃度が高い。このため、第1の領域107a、116aは比誘電率が低く、且つ、第2の領域107b、116bは研磨レートが低く、CMPストッパ膜として機能するので、RC遅延を低減できると共に、配線の高さのばらつきを防ぐことができる。さらに、前記の通り、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116は、プラズマダメージを受けないため、配線同士のショート等によるデバイス特性の劣化を防ぐことができる。
また、第4の層間絶縁膜122は、SiO膜又は空孔形成材を有していないSiOCから形成された絶縁膜(第2の絶縁膜)である。従って、第4の層間絶縁膜122は、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116よりも比誘電率及び膜強度が高い。ここで、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116の比誘電率は、約2.2以上且つ2.7以下であり、空孔径は、約0.6nm〜2.0nmであり、弾性率は、約5GPa〜10GPaである。一方、第4の層間絶縁膜122の比誘電率は2.7よりも高い。
本実施形態において、高速動作及び低消費電力を実現する必要性が高い下層の層間絶縁膜に比誘電率が低い絶縁膜を用いている。また、高速動作及び低消費電力の必要性が低い上層の層間絶縁膜には、比誘電率が相対的に高い絶縁膜を用いている。このような構成とすることによって、上層の層間絶縁膜に対して、低誘電率化のためのコストを低減することができる。
また、比誘電率が低い第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜116に形成された第2の配線113同士の間の距離及び第3の配線119同士の間の距離は、第4の層間絶縁膜122に形成された第4の配線128同士の間の距離と比較して小さくなっている。配線同士の間の距離が小さい方が、配線同士の間の誘電率を低減する必要性が高いためである。
本実施形態において、第2構造と同様の構造は、第2構造及び第3構造の2層の積層構造を図示して説明したが、3層以上の積層構造でも構わない。また、その上層の第4構造は、1層の構造を図示して説明したが、2層以上の積層構造でも構わない。
なお、第1の層間絶縁膜101は、膜厚が約100nmのSiOCからなる絶縁膜であることが好ましく、第1のライナ膜106は、膜厚が約20nmの酸素含有炭化シリコン(SiCO)と膜厚が20nmの窒素含有炭化シリコン(SiCN)との積層膜からなる絶縁膜であることが好ましい。また、第2の層間絶縁膜107の膜厚は、約150nmであることが好ましく、第3のライナ膜121は、膜厚が約40nmのSiCNからなる絶縁膜であることが好ましい。また、バリア膜は、タンタル(Ta)膜、チタン(Ti)膜若しくはルテニウム(Ru)膜又はこれらの窒化膜若しくは合金等の単層膜又はこれらの積層膜を用いることが好ましく、銅膜は、銅、(Cu)、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)又はこれらの合金等を用いることが好ましい。
次に、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について図2〜図4を参照しながら説明する。なお、図2及び図3においては、後に説明する第1の遷移領域130a及び第2の遷移領域130bは省略している。
まず、図2(a)に示すように、シリコン(Si)からなる半導体基板(図示せず)の上に、例えば化学気相成長(CVD)法により、膜厚が約100nmのSiOCからなる第1の層間絶縁膜101を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜101に、複数の第1の配線形成用溝102を形成する。
次に、図2(b)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第1の層間絶縁膜101の上に第1の配線形成用溝102を埋め込むように、タンタル(Ta)と窒化タンタル(TaN)との積層膜であるバリア膜103及び銅膜104を順次形成する。なお、本実施形態においては、バリア膜103にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜若しくはRu膜又はこれらの窒化膜若しくは合金等の単層膜又は積層膜を用いてもよい。また、第1の配線形成用溝102に埋め込む導電膜にCuを用いたが、Cuに限らず、Ag、Al又はこれらの合金等を用いてもよい。
次に、図2(c)に示すように、化学機械研磨(CMP)法により、第1の層間絶縁膜101が露出するまで、バリア膜103及び銅膜104を除去する。これにより、第1の配線形成用溝102に、バリア膜103と銅膜104とからなる第1の配線105を形成する。
次に、図2(d)に示すように、第1の層間絶縁膜101及び第1の配線105の上に、例えばCVD法により、膜厚が約20nmのSiCO膜と膜厚が約20nmのSiCN膜との積層膜である第1のライナ膜106を形成する。
次に、図2(e)に示すように、第1のライナ膜106の上に、CVD法により、空孔形成材を含む膜厚が約200nmSiOC膜を形成し、形成したSiOC膜に紫外線(UV)を照射する。ここで、UV照射ではなく、熱処理又は電子線照射を行ってもよい。これにより、SiOC膜中の空孔形成剤を脱離させてSiOC膜に空孔を形成させることによって、第2の層間絶縁膜107を形成する。第2の層間絶縁膜107は、炭素濃度、酸素濃度及び空孔占有率がそれぞれ異なる第1の領域107a、第2の領域107b及び第3の領域107cを有している。
ここで、第2の層間絶縁膜107の詳細な成膜方法について説明する。図4(a)に示すように、第2の層間絶縁膜107は下層から第1の領域107a、第2の領域107b及び第3の領域107cを含んでいる。さらに、第1の領域107aと第2の領域107bとの間には第1の遷移領域130aを有し、第2の領域107bと第3の領域107cとの間には第2の遷移領域130bを有する。
これらの領域の形成方法は、図4(b)に示すように、まず、膜の骨格となる前駆体(プリカーサ)と空孔形成材との流量比(=空孔形成材/プリカーサ)が1.5〜2.0であり、プリカーサと酸化剤との流量比(=酸化剤/プリカーサ)が0.2〜0.5であるガス条件において、高周波電力500W〜1000Wを印加する(T1)。さらに、この状態を所定の時間(T1からT2まで)維持することにより、空孔占有率が相対的に高く且つ炭素濃度が相対的に低い、厚さが約120nmの第1の領域107aを形成する。続いて、プリカーサと空孔形成材との流量比(=空孔形成材/プリカーサ)が1.5以下であり、プリカーサと酸化剤との流量比(=酸化剤/プリカーサ)が0.2〜0.5であるガス条件に、一定時間(T2からT3まで)かけて変更し(例えば、プリカーサの流量を連続的に増大し且つ空孔形成剤の流量を連続的に減少する。その後、プリカーサの流量の連続的な増大と空孔形成剤の流量の連続的な減少とを停止する。)、この状態を所定の時間(T3からT4まで)維持する。これにより、空孔占有率が第1の領域107aよりも低く且つ炭素濃度が第1の領域107aよりも高い、厚さが約30nmの第2の領域107b(T3からT4まで)を形成し、第1の領域107aと第2の領域107bとの間に介在し、厚さが約10nmの第1の遷移領域130a(T2からT3まで)を形成する。続いて、プリカーサと空孔形成材との流量比(=空孔形成材/プリカーサ)が1.5以下であり、プリカーサと酸化剤との流量比(=酸化剤/プリカーサ)が0.5以上であるガス条件に、一定時間(T4からT5まで)かけて変更し(例えば、プリカーサの流量を連続的に減少し且つ酸化剤の流量を連続的に増大する。その後、プリカーサの流量の連続的な減少と酸化剤の流量の連続的な増大とを停止する。)、この状態を所定の時間(T5からT6まで)維持する。これにより、炭素濃度が第1の領域107aよりも低く且つ酸素濃度が第2の領域107bよりも高い、厚さが約30nmの第3の領域107c(T5からT6まで)を形成し、第2の領域107bと第3の領域107cとの間に介在し、厚さが約10nmの第2の遷移領域130b(T4からT5まで)を形成する。ここで、プリカーサとしては、ジエトキシメチルシラン(DEMS)を用いることが好ましく、空孔形成材としては、αテルピネンを用いることが好ましく、酸化剤として酸素(O)を用いることが好ましい。ただし、前述した材料に限定されない。なお、第1の領域107a、第2の領域107b及び第3の領域107cの形成に関して、前述したガス流量比の範囲においては可変であるため、空孔占有率、炭素濃度及び酸素濃度が一定となる必要はない。このように第2の領域107bの炭素濃度を高くすることにより、研磨レートを他の領域に比べて低下させることができる。さらに、第3の領域107cにおいて、炭素濃度を第1の領域よりも低く、酸素濃度を第2の領域107bよりも高くすることによって研磨レートをより大きくすることができるため、第2の領域107b及び第2の遷移領域130bは、CMPストッパ膜として機能する。すなわち、第2の領域107bの研磨レートよりも第2の遷移領域130bの研磨レートの方が大きく、第2の遷移領域130bの研磨レートよりも第3の領域107cの研磨レートの方が大きい。また、CMPストッパ膜として機能する第2の領域107bは、炭素濃度のみを高くすると、膜強度が低下するため、CMPによるスクラッチが新たな問題として生じるが、本実施形態のように、空孔占有率を小さくすることにより膜強度を増大させているため、CMPストッパ膜として機能させることが可能となる。
また、第2の層間絶縁膜107の比誘電率は約2.2以上且つ2.7以下であり、弾性率は約5GPa以上且つ10GPa以下である。また、第1の領域107aにおける空孔占有率は15%以上且つ35%以下であり、炭素濃度は15%以上且つ35%以下であり、空孔の最大径は1.0nm以上且つ2.0nm以下であり、比誘電率は約2.2以上且つ2.5以下であり、膜硬度は5GPa以上且つ8GPa以下である。また、第2の領域107bにおける空孔占有率は0%以上且つ25%以下であり、炭素濃度は25%以上且つ50%以下であり、酸素濃度は15%以上且つ35%以下であり、空孔の最大径は1.0nm以下であり、比誘電率は2.4以上且つ2.7以下であり、膜硬度は7GPa以上且つ10GPa以下である。ただし、前記の範囲であっても空孔占有率は第1の領域107aよりも低く、炭素濃度は第1の領域107aよりも高い。また、第3の領域107cにおける空孔占有率は0%以上且つ25%以下であり、炭素濃度は0%以上且つ25%以下であり、酸素濃度は35%以上且つ55%以下であり、空孔の最大径は1.0nm以下であり、比誘電率は2.4以上且つ2.7以下であり、膜硬度は7GPa以上且つ10GPa以下である。ただし、前記の範囲であっても炭素濃度は第1の領域107aよりも低く、酸素濃度は第2の領域107bよりも高い。
その後、図2(f)に示すように、第2の層間絶縁膜107の上に、CVD法等により膜厚が約30nmのSiOからなる第1の犠牲膜108を形成する。ここで、第1の犠牲膜108を形成する際に発生するプラズマ等によって、第2の層間絶縁膜107の第1の領域107a及び第2の領域107bがダメージを受けることを、最上層の第3の領域107cにより防ぐことができる。第1の犠牲膜108は、比誘電率が約2.7以上のSiOCからなる絶縁膜を用いてもよいし、その積層膜でもよい。さらに、第1の犠牲膜108は、加工時のハードマスクとして用いる場合、SiO又はSiOCからなる絶縁膜の上に、TiN及びTaN等からなる金属膜を積層した膜を用いてもよい。このように第2の層間絶縁膜107の上に第1の犠牲膜108を形成することにより、その後のエッチング及びアッシング工程においてプラズマが発する光が第2の層間絶縁膜107を改質することを抑制することができる。
次に、図2(g)に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第2の層間絶縁膜107及び第1の犠牲膜108に複数の第2の配線形成用溝109を形成する。続いて、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第2の配線形成用溝109の下に第1のライナ膜106及び第2の層間絶縁膜107を貫通して、第1の配線105を露出する第1のビア形成用ホール110を形成する。
次に、図2(h)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第1の犠牲膜108の上に、第2の配線形成用溝109及び第1のビア形成用ホール110を埋め込むように、タンタル(Ta)と窒化タンタル(TaN)との積層膜であるバリア膜111及び銅膜112を順次形成する。なお、本実施形態においては、バリア膜111にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜若しくはRu膜又はこれらの窒化膜若しくは合金等の単層膜又は積層膜を用いてもよい。また、第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110に埋め込む導電膜にCuを用いたが、Cuに限られず、Ag、Al又はこれらの合金等を用いてもよい。
次に、図2(i)に示すように、CMP法により、第2の層間絶縁膜107を露出するまでバリア膜111、銅膜112及び第1の犠牲膜108を除去し、さらに第2の層間絶縁膜107を約50nm研磨する。これにより、第2の配線形成用溝109及び第1のビア形成用ホール110に、バリア膜111と銅膜112とからなる第2の配線113及び第1のビア114をそれぞれ形成する。このとき、第2の層間絶縁膜107を約50nm研磨することにより、第2の領域107bが露出し、CMPストッパ膜として機能する。また、第3の領域107cを除去することによって、第2の層間絶縁膜107のうちのダメージを受けている領域が除去される。すなわち、加工制御性が向上して配線の高さ及び配線抵抗のばらつきを低減することができると共に、配線同士のショート等を防ぐことができる。また、このときのCMP処理において、部分的に第2の遷移領域130b及び第3の領域107cが残っていた場合でも、CMP処理による配線の高さのばらつきを抑制することができる。さらに、第2の層間絶縁膜107の各領域は、連続的に形成されているため、第2の層間絶縁膜107の内部に界面を有さないので、界面における膜の剥がれ及び配線同士の間のリークの発生を抑制できる。
この後、図2(d)〜図2(i)に示す工程を繰り返すことにより、第2の層間絶縁膜107及び第2の配線113の上に、第2のライナ膜115並びに第1の領域116a及び第2の領域116bを有する第3の層間絶縁膜116を形成する。さらに、第3の層間絶縁膜116の上部にバリア膜117及び銅膜118からなる第3の配線119を形成し、第2の配線113と第3の配線119を接続し、バリア膜117及び銅膜118からなる第2のビア120を形成して、図3(a)に示す3層の配線構造が形成される。
次に、図3(b)に示すように、第3の層間絶縁膜116及び第3の配線119の上に、例えばCVD法により、膜厚が約40nmのSiCNからなる第3のライナ膜121、膜厚が約400nmのSiOCからなる第4の層間絶縁膜122及び膜厚が約100nmのSiOからなる第2の犠牲膜123を順次形成する。なお、第3のライナ膜121には、SiCNからなる膜を用いたが、窒化シリコン(SiN)からなる膜を用いてもよい。また、SiOCからなる第4の層間絶縁膜122は、比誘電率が約2.7以上のSiOC膜を用いるのが良い。
次に、図3(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第4の層間絶縁膜122及び第2の犠牲膜123に第4の配線形成用溝124を形成する。続いて、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第3のライナ膜121及び第4の層間絶縁膜122に、第3の配線119を露出する第3のビア形成用ホール125を形成する。
次に、図3(d)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第2の犠牲膜123の上に、第4の配線形成用溝124及び第3のビア形成用ホール125を埋め込むように、TaとTaNとの積層膜であるバリア膜126及び銅膜127を順次堆積する。なお、本実施形態においては、バリア膜126にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜若しくはRu膜又はこれらの窒化膜若しくは合金等の単層膜又は積層膜を用いてもよい。また、第4の配線形成用溝124と第3のビア形成用ホール125に埋め込む導電膜にCuを用いたが、Cuに限られず、Ag、Al又はこれらの合金等を用いてもよい。
次に、図3(e)に示すように、CMP法により、第4の層間絶縁膜122を露出するまでバリア膜126、銅膜127及び第2の犠牲膜123を除去し、さらに第4の層間絶縁膜122を約20nm研磨する。これにより、第4の配線形成用溝124及び第3のビア形成用ホール125にバリア膜126と銅膜127とからなる第4の配線128及び第3のビア129をそれぞれ形成する。
ここで、図3(e)に示す4層構造のうち、中2層における配線には、高速動作や低消費電力を実現するために比誘電率が低い層間絶縁膜が求められるが、これよりも上層の配線においては、電力を安定に供給できる配線であればよく、比誘電率の低い層間絶縁膜を用いなくてもよい。なお、本実施形態においては、4層構造のうちの中2層に比誘電率の低い層間絶縁膜を用いたが、半導体デバイスの要求仕様により変動する。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、CMP法による加工制御性が向上して配線の高さ及び配線抵抗のばらつきを低減することができると共に、配線同士のショート等を防ぐことができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、CMP法による加工制御性を向上させて配線抵抗のばらつきを低減すると共に、比誘電率の上昇及び配線同士のショートの発生を抑制することができ、特に、空孔を含む層間絶縁膜を備える半導体装置及びその製造方法等に有用である。
101 第1の層間絶縁膜
102 第1の配線形成用溝
103 バリア膜
104 銅膜
105 第1の配線
106 第1のライナ膜
107 第2の層間絶縁膜
107a 第1の領域
107b 第2の領域
107c 第3の領域
108 第1の犠牲膜
109 第2の配線形成用溝
110 第1のビア形成用ホール
111 バリア膜
112 銅膜
113 第2の配線
114 第1のビア
115 第2のライナ膜
116 第3の層間絶縁膜
116a 第1の領域
116b 第2の領域
117 バリア膜
118 銅膜
119 第3の配線
120 第2のビア
121 第3のライナ膜
122 第4の層間絶縁膜
123 第2の犠牲膜
124 第4の配線形成用
125 第3のビア形成用ホール
126 バリア膜
127 銅膜
128 第4の配線
129 第3のビア
130a 第1の遷移領域
130b 第2の遷移領域

Claims (16)

  1. 半導体基板の上に、炭素を含む膜の骨格となる前駆体、空孔形成剤及び酸化剤の流量を時間的に変化させる化学気相成長法により、炭素濃度、空孔形成剤の濃度及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有する空孔形成剤含有膜を形成する工程(a)と、
    前記空孔形成剤含有膜に熱処理、紫外線照射又は電子線照射を行って、前記空孔形成剤含有膜から前記空孔形成剤を除去して空孔を形成することにより、炭素濃度、空孔占有率及び酸素濃度がそれぞれ異なる複数の領域を有する多孔質絶縁膜を形成する工程(b)とを備え、
    前記工程(a)は、前記前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第1の流量で流す第1の期間と、
    前記第1の期間の後に、前記前駆体の流量に対する前記空孔形成剤の流量を減少させる第2の期間と、
    前記第2の期間の後に、前記前駆体の流量に対する前記空孔形成剤の流量の減少を停止し、前記前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第2の流量で流す第3の期間と、
    前記第3の期間の後に、前記前駆体の流量に対する前記酸化剤の流量を増大させる第4の期間と、
    前記第4の期間の後に、前記前駆体、空孔形成剤及び酸化剤を第3の流量で流す第5の期間とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記多孔質絶縁膜は、空孔占有率が相対的に高く且つ炭素濃度が相対的に低い第1の領域と、
    空孔占有率が前記第1の領域よりも低く且つ炭素濃度が前記第1の領域よりも高い第2の領域と、
    炭素濃度が前記第1の領域よりも低く且つ酸素濃度が前記第2の領域よりも高い第3の領域と、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間に介在し、且つ、空孔占有率及び炭素濃度が基板面に対して垂直方向に連続的に変化する第1の遷移領域と、
    前記第2の領域と前記第3の領域との間に介在し、且つ、炭素濃度及び酸素濃度が基板面に対して垂直方向に連続的に変化する第2の遷移領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記多孔質絶縁膜において、前記第1の領域における空孔占有率は15%以上且つ35%以下であり、炭素濃度は15%以上且つ35%以下であり、
    前記第2の領域における空孔占有率は0%以上且つ25%以下であり、炭素濃度は25%以上且つ50%以下であり、酸素濃度は15%以上且つ35%以下であり、
    前記第3の領域における炭素濃度は0%以上且つ25%以下であり、酸素濃度は35%以上且つ55%以下であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記多孔質絶縁膜の比誘電率は2.2以上且つ2.7以下であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記多孔質絶縁膜は、炭素含有酸化シリコン膜からなることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の領域は、前記第1の領域よりも上に形成されていることを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記多孔質絶縁膜に配線部を形成する工程(c)をさらに備え、
    前記配線部は、前記多孔質絶縁膜の前記第1の領域、第2の領域、第1の遷移領域及び第2の遷移領域に形成されていることを特徴とする請求項2〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記多孔質絶縁膜は、その内部に界面を有さないことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の領域における空孔の最大径は、1.0nm以上且つ2.0nm以下であり、
    前記第2の領域における空孔の最大径は、1.0nm以下であることを特徴とする請求項2〜8のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記多孔質絶縁膜に対して化学機械研磨法により研磨する場合に、研磨レートが前記第2の領域よりも前記第2の遷移領域のほうが大きく且つ前記第2の遷移領域よりも前記第3の領域のほうが大きいことを特徴とする請求項2〜9のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板の上に形成され、空孔を含む第1の領域及び第2の領域を有する多孔質絶縁膜である第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜に形成された複数の第1の配線と、
    前記第2の絶縁膜に形成された複数の第2の配線とを備え、
    前記第1の絶縁膜において、前記第2の領域は、前記第1の領域よりも空孔占有率が低く且つ炭素濃度が高いことを特徴とする半導体装置。
  12. 前記第1の絶縁膜の比誘電率は、前記第2の絶縁膜の比誘電率よりも低いことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第2の絶縁膜の膜強度は、前記第1の絶縁膜の膜強度よりも高いことを特徴とする請求項11又は12に記載の半導体装置。
  14. 前記複数の第1の配線における配線同士の間隔は、前記複数の第2の配線における配線同士の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項11〜13のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記第1の絶縁膜は、炭素含有酸化シリコン膜からなることを特徴とする請求項11〜14のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記第2の絶縁膜は、酸化シリコン膜又は炭素含有酸化シリコン膜であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の半導体装置。
JP2010002150A 2010-01-07 2010-01-07 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2011142219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002150A JP2011142219A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002150A JP2011142219A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011142219A true JP2011142219A (ja) 2011-07-21

Family

ID=44457870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010002150A Pending JP2011142219A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011142219A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014207440A (ja) * 2013-03-18 2014-10-30 パナソニック株式会社 不揮発性記憶装置及びその製造方法
US9508551B2 (en) 2014-05-09 2016-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of fabricating a semiconductor device and a semiconductor device fabricated by the method
JP2017534173A (ja) * 2014-10-15 2017-11-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プラズマ損傷保護のための多層誘電体スタック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014207440A (ja) * 2013-03-18 2014-10-30 パナソニック株式会社 不揮発性記憶装置及びその製造方法
US9508551B2 (en) 2014-05-09 2016-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of fabricating a semiconductor device and a semiconductor device fabricated by the method
JP2017534173A (ja) * 2014-10-15 2017-11-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プラズマ損傷保護のための多層誘電体スタック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101093915B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
JP5925611B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007081113A (ja) 半導体装置の製造方法
US8564136B2 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
JP5263482B2 (ja) 多層配線構造および多層配線の製造方法
JP4364258B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2007173511A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004319616A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20070063499A (ko) 반도체 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2008060498A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2004146798A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011142219A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20110111868A (ko) 배선 구조물의 형성 방법
US11569127B2 (en) Double patterning approach by direct metal etch
JP2006032568A (ja) ドライエッチング方法および半導体装置の製造方法
JP2008258431A (ja) 半導体装置、およびその製造方法
JP2009164175A (ja) 半導体装置の製造方法
WO2011061879A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006196642A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2005223195A (ja) 層間絶縁膜の形成方法および半導体装置の製造方法
JP2005340460A (ja) 半導体装置の形成方法
JP2005203568A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2005340601A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4447433B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2012009617A (ja) 半導体装置の製造方法、配線用銅合金、及び半導体装置