JP2011141972A - 防滴スライドスイッチおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で防滴性が高いロック機構付き防滴スライドスイッチを提供する。
【解決手段】スライドスイッチは、ベース部材1に対してスライド可能で、つまみ部から延びた軸部2bがベース部材の穴部を貫通する操作部材2と、つまみ部のアンロック操作用穴部2aに挿入された第1の凸部6bおよびベース部材の凹部1d,1eに係合して操作部材のスライドを阻止する第2の凸部6aを有するロック部材6と、第1の凸部の先端部分を覆うようにアンロック操作用穴部に嵌め込まれた撥水カバー部材3と、操作部材におけるつまみ部の裏面に接着された第1の撥水シート部材4と、ベース部材における操作部材がスライドする領域に接着された第2の撥水シート部材5と、ロック部材を第1の凸部が凹部に係合する方向に付勢するとともに、操作部材を第1のシート部材が第2のシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材7,8とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】スライドスイッチは、ベース部材1に対してスライド可能で、つまみ部から延びた軸部2bがベース部材の穴部を貫通する操作部材2と、つまみ部のアンロック操作用穴部2aに挿入された第1の凸部6bおよびベース部材の凹部1d,1eに係合して操作部材のスライドを阻止する第2の凸部6aを有するロック部材6と、第1の凸部の先端部分を覆うようにアンロック操作用穴部に嵌め込まれた撥水カバー部材3と、操作部材におけるつまみ部の裏面に接着された第1の撥水シート部材4と、ベース部材における操作部材がスライドする領域に接着された第2の撥水シート部材5と、ロック部材を第1の凸部が凹部に係合する方向に付勢するとともに、操作部材を第1のシート部材が第2のシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材7,8とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カメラや交換レンズ等の電子機器に使用されるスライドスイッチに関し、特に防滴構造と操作ロック構造を有するスライドスイッチに関する。
防水性能が求められる電子機器にスライドスイッチを設ける場合、該スライドスイッチに防滴構造が与えられる。例えば、ベース部材に撥水性を有したシート部材を接着するとともに、つまみ部にも撥水性を有するシート部材を接着し、該シート部材同士を弾性力によって圧接させることで防滴構造を実現することが可能である。
また、上記のようなスライドスイッチには、スライド操作部材が不用意に動かないようにするために操作ロック構造が設けられる場合がある。特許文献1には、ロックボタン付スライドスイッチを操作できる電子機器用の防水ケースが開示されている。特許文献2にて開示された電子機器では、ハウジングに形成されたスライド収納部にスライド部材をスライド移動可能に収納し、ハウジングに回動自在に支持されると共にスライド部材のスライド動作を回動動作に変換する回動部材を有する。回動部材の軸部に装着されたOリングは、該軸部とハウジングとの間を液密にシールする。
また、上記のようなスライドスイッチには、スライド操作部材が不用意に動かないようにするために操作ロック構造が設けられる場合がある。特許文献1には、ロックボタン付スライドスイッチを操作できる電子機器用の防水ケースが開示されている。特許文献2にて開示された電子機器では、ハウジングに形成されたスライド収納部にスライド部材をスライド移動可能に収納し、ハウジングに回動自在に支持されると共にスライド部材のスライド動作を回動動作に変換する回動部材を有する。回動部材の軸部に装着されたOリングは、該軸部とハウジングとの間を液密にシールする。
上述したロック付スライドスイッチの防滴構造は、ハウジングや防水ケースを利用して構成されているため、電子機器が大型化するおそれがある。
本発明では、電子機器を大型化することなく、簡易な構成で防滴性が高いロック機構付き防滴スライドスイッチを提供する。
本発明では、電子機器を大型化することなく、簡易な構成で防滴性が高いロック機構付き防滴スライドスイッチを提供する。
本発明の一側面としての防滴スライドスイッチは、電子機器本体に固定されるベース部材と、つまみ部を有してベース部材に対してスライド可能に装着され、つまみ部から延びた軸部がベース部材に形成されたスライド用穴部を貫通する操作部材と、つまみ部に形成されたアンロック操作用穴部に挿入された第1の凸部およびベース部材に形成された凹部に係合して操作部材のスライドを阻止する第2の凸部を有するロック部材と、撥水性を有し、第1の凸部のうちアンロック操作用穴部を貫通した先端部分を覆ってアンロック操作用穴部に嵌め込まれ、該アンロック操作用穴部と間の隙間が接着剤によって埋められたカバー部材と、撥水性を有し、操作部材におけるつまみ部の裏面に、第1の凸部と軸部の外周を囲むように接着された第1のシート部材と、撥水性を有し、ベース部材における操作部材がスライドする領域に接着された第2のシート部材と、ロック部材を第1の凸部が凹部に係合する方向に付勢するとともに、操作部材を第1のシート部材が第2のシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての防滴スライドスイッチは、電子機器本体に固定されるベース部材と、つまみ部を有してベース部材に対してスライド可能に装着され、つまみ部から延びた軸部がベース部材に形成されたスライド用穴部を貫通する操作部材と、つまみ部に形成されたロック操作用穴部に挿入された第1の凸部およびベース部材に形成された凹部に係合して操作部材のスライドを阻止する第2の凸部を有するロック部材と、撥水性を有し、第1の凸部のうちアンロック操作用穴部を貫通した先端部分を覆い、かつ操作部材におけるつまみ部の裏面に、第1の凸部と軸部の外周を囲むように接着されたカバー部材と、撥水性を有し、ベース部材における操作部材がスライドする領域に接着されたシート部材と、ロック部材を第1の凸部が凹部に係合する方向に付勢するとともに、操作部材をカバー部材がシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする。
なお、上記防滴スライドスイッチを備えた電子機器も本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての防滴スライドスイッチは、電子機器本体に固定されるベース部材と、つまみ部を有してベース部材に対してスライド可能に装着され、つまみ部から延びた軸部がベース部材に形成されたスライド用穴部を貫通する操作部材と、つまみ部に形成されたロック操作用穴部に挿入された第1の凸部およびベース部材に形成された凹部に係合して操作部材のスライドを阻止する第2の凸部を有するロック部材と、撥水性を有し、第1の凸部のうちアンロック操作用穴部を貫通した先端部分を覆い、かつ操作部材におけるつまみ部の裏面に、第1の凸部と軸部の外周を囲むように接着されたカバー部材と、撥水性を有し、ベース部材における操作部材がスライドする領域に接着されたシート部材と、ロック部材を第1の凸部が凹部に係合する方向に付勢するとともに、操作部材をカバー部材がシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする。
なお、上記防滴スライドスイッチを備えた電子機器も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、電子機器のハウジングや防水ケースを利用することによる電子機器の大型化を招かない、簡易な構造で防滴性が高いロック機構付き防滴スライドスイッチを実現できる。より具体的には、撥水性を有する第1および第2のシート部材又はカバー部材とシート部材を圧接させるだけでベース部材と操作部材(つまみ部)との摺動部分からの水滴の侵入を防ぐことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1および図2には、本発明の実施例1であるロック機構付き防滴スライドスイッチを分解して示している。また、図3の(a)には、本実施例のスライドスイッチのロック部の断面を、(b)にはスライドスイッチの中心部の断面をそれぞれ示している。
これらの図において、1はベース部材としてのスイッチパネルであり、図3に示すように、電子機器本体(例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、交換レンズの本体)20に固定される。
スイッチパネル1の表面には凹部1aが形成されており、該凹部1a内には、後述するスイッチノブ(操作部材)2が矢印で示すスライド方向Aにスライド可能に、かつスライド方向Aと直交する方向には移動できないように配置(装着)される。また、凹部1aの底面には、後述するスイッチノブ2の軸部2bが挿入される長穴部(スライド用穴部)1bが形成されている。
スイッチパネル1の裏面には凹部1cが形成されている。該凹部1c内には、後述するロックレバー(ロック部材)6がスライド方向Aにスライド可能に、かつスライド方向Aと直交する方向には移動できないように配置されている。また、スイッチパネル1の裏面には、ロックレバー6の突起部(第2の凸部)6aが係合してロックレバー6とスイッチノブ2のスライドを阻止するためのロック溝部(凹部)1d,1eが形成されている。
さらに、スイッチパネル1の裏面には、後述するクリックバネ(第1の弾性部材)8のクリック爪8aが係脱するクリック溝部1f,1gが形成されている。スイッチパネル1の裏面に設けられた突起部1hは、クリックバネ8の回転を防止するための突起である。
スイッチノブ2は、その上面につまみ部を有するとともに、該つまみ部の裏面から延びる軸部2bを有する。つまみ部には、ロックレバー6の突起部(第1の凸部)6bが挿入され、かつ後述するロックカバー(カバー部材)3が嵌め込まれる穴部(アンロック操作用穴部)2aが形成されている。電子機器のユーザがスイッチノブ2のスライド操作を行うときには、スイッチノブ2の軸部2bがスイッチパネル1の長穴部1bの端面に当接することで、スイッチノブ2の可動範囲が制限される。
ロックカバー3は、撥水性シリコンにより形成された弾性を有する部材である。ロックカバー3は、前述したようにスイッチノブ2の穴部2aに嵌め込まれた状態で、その係合片部3bが穴部2aの内側に形成された段差部に係合する。係合片部3bと穴2aの段差部の内面との間にできる隙間は、接着剤によって埋められる。また、ロックカバー3において裏面側に開口した凹部3cには、ロックレバー6の突起部6bが挿入される。すなわち、ロックカバー3は、ロックレバー6の突起部6bのうち穴部2aを貫通した先端部分を覆いつつスイッチノブ2に固定される。
撥水シート(第1のシート部材)4は、その一方の面が防水性を有する接着剤が塗布された接着面4aで、他方の面が撥水性を有する撥水面4bとなっているシート部材である。撥水シート4は、その外周がスイッチノブ2のつまみ部の裏面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。撥水シート4に形成された穴部4cの内側には、ロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bが配置される。これにより、撥水シート4は、ロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bの外周を囲むように配置されて、接着面4aがスイッチノブ2のつまみ部の裏面に接着される。
撥水シート(第2のシート部材)5は、その一方の面が防水性を有する接着剤が塗布された接着面5aで、他方の面が撥水性を有する撥水面5bとなっているシート部材である。撥水シート5は、その外周がスイッチパネル1に形成された凹部1aの底面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。また、撥水シート5は、スイッチパネル1に形成された長穴部1bと同じ形状を有する穴部が形成されている。撥水シート5は、凹部1aの底面(スイッチノブ2がスライドする領域)に接着面5bにて接着される。
撥水シート4は、スイッチノブ2のスライド方向の位置にかかわらず、撥水シート5と必ずオーバーラップする大きさおよび形状を持つように形成されている。
ロックレバー6は、前述したように、突起部6aがスイッチパネル1に形成されたロック溝部1d,1eに選択的に係合することで、ロックレバー6とスイッチノブ2のスライドを阻止する。スイッチノブ2が図1における右側の位置にスライドした状態では、図3(a)に示すように、突起部6aがロック溝部1eに係合する。また、スイッチノブ2が図1における左側の位置にスライドした状態では突起部6aがロック溝部1dに係合する。
ロックレバー6には、フランジ部6cが形成されている。該フランジ部6cに形成された穴部6dには、スイッチノブ2の軸部2bが挿入される。また、フランジ部6cがスイッチパネル1に形成された凹部1c内に、スライド方向Aおよびアンロック操作方向Bにはスライド可能に、かつスライド方向Aとアンロック操作方向Bに直交する方向には移動できないように配置される。
ロックカバー3の凹部3c内に挿入されたロックレバー6の突起部6bが、ロックカバー3上からユーザによってアンロック操作方向Bに押し込まれると、ロックレバー6は同方向にスライドする。これにより、ロックレバー6の突起部6aのロック溝部1d又は1eに対する係合が解除され、スイッチノブ2のスライド方向Aへのスライド操作が可能となる。
さらに、ロックレバー6の下面側には、後述する圧縮コイルバネ(第2の弾性部材)7をガイドする突起部6eが設けられている。この突起部6eは、クリックバネ8に形成された穴部8bに、該突起部6eの軸方向に移動可能に挿入される。クリックバネ8は、スイッチノブ2の軸部2bの下端にビス9によって取り付けられる。
これらの図において、1はベース部材としてのスイッチパネルであり、図3に示すように、電子機器本体(例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、交換レンズの本体)20に固定される。
スイッチパネル1の表面には凹部1aが形成されており、該凹部1a内には、後述するスイッチノブ(操作部材)2が矢印で示すスライド方向Aにスライド可能に、かつスライド方向Aと直交する方向には移動できないように配置(装着)される。また、凹部1aの底面には、後述するスイッチノブ2の軸部2bが挿入される長穴部(スライド用穴部)1bが形成されている。
スイッチパネル1の裏面には凹部1cが形成されている。該凹部1c内には、後述するロックレバー(ロック部材)6がスライド方向Aにスライド可能に、かつスライド方向Aと直交する方向には移動できないように配置されている。また、スイッチパネル1の裏面には、ロックレバー6の突起部(第2の凸部)6aが係合してロックレバー6とスイッチノブ2のスライドを阻止するためのロック溝部(凹部)1d,1eが形成されている。
さらに、スイッチパネル1の裏面には、後述するクリックバネ(第1の弾性部材)8のクリック爪8aが係脱するクリック溝部1f,1gが形成されている。スイッチパネル1の裏面に設けられた突起部1hは、クリックバネ8の回転を防止するための突起である。
スイッチノブ2は、その上面につまみ部を有するとともに、該つまみ部の裏面から延びる軸部2bを有する。つまみ部には、ロックレバー6の突起部(第1の凸部)6bが挿入され、かつ後述するロックカバー(カバー部材)3が嵌め込まれる穴部(アンロック操作用穴部)2aが形成されている。電子機器のユーザがスイッチノブ2のスライド操作を行うときには、スイッチノブ2の軸部2bがスイッチパネル1の長穴部1bの端面に当接することで、スイッチノブ2の可動範囲が制限される。
ロックカバー3は、撥水性シリコンにより形成された弾性を有する部材である。ロックカバー3は、前述したようにスイッチノブ2の穴部2aに嵌め込まれた状態で、その係合片部3bが穴部2aの内側に形成された段差部に係合する。係合片部3bと穴2aの段差部の内面との間にできる隙間は、接着剤によって埋められる。また、ロックカバー3において裏面側に開口した凹部3cには、ロックレバー6の突起部6bが挿入される。すなわち、ロックカバー3は、ロックレバー6の突起部6bのうち穴部2aを貫通した先端部分を覆いつつスイッチノブ2に固定される。
撥水シート(第1のシート部材)4は、その一方の面が防水性を有する接着剤が塗布された接着面4aで、他方の面が撥水性を有する撥水面4bとなっているシート部材である。撥水シート4は、その外周がスイッチノブ2のつまみ部の裏面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。撥水シート4に形成された穴部4cの内側には、ロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bが配置される。これにより、撥水シート4は、ロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bの外周を囲むように配置されて、接着面4aがスイッチノブ2のつまみ部の裏面に接着される。
撥水シート(第2のシート部材)5は、その一方の面が防水性を有する接着剤が塗布された接着面5aで、他方の面が撥水性を有する撥水面5bとなっているシート部材である。撥水シート5は、その外周がスイッチパネル1に形成された凹部1aの底面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。また、撥水シート5は、スイッチパネル1に形成された長穴部1bと同じ形状を有する穴部が形成されている。撥水シート5は、凹部1aの底面(スイッチノブ2がスライドする領域)に接着面5bにて接着される。
撥水シート4は、スイッチノブ2のスライド方向の位置にかかわらず、撥水シート5と必ずオーバーラップする大きさおよび形状を持つように形成されている。
ロックレバー6は、前述したように、突起部6aがスイッチパネル1に形成されたロック溝部1d,1eに選択的に係合することで、ロックレバー6とスイッチノブ2のスライドを阻止する。スイッチノブ2が図1における右側の位置にスライドした状態では、図3(a)に示すように、突起部6aがロック溝部1eに係合する。また、スイッチノブ2が図1における左側の位置にスライドした状態では突起部6aがロック溝部1dに係合する。
ロックレバー6には、フランジ部6cが形成されている。該フランジ部6cに形成された穴部6dには、スイッチノブ2の軸部2bが挿入される。また、フランジ部6cがスイッチパネル1に形成された凹部1c内に、スライド方向Aおよびアンロック操作方向Bにはスライド可能に、かつスライド方向Aとアンロック操作方向Bに直交する方向には移動できないように配置される。
ロックカバー3の凹部3c内に挿入されたロックレバー6の突起部6bが、ロックカバー3上からユーザによってアンロック操作方向Bに押し込まれると、ロックレバー6は同方向にスライドする。これにより、ロックレバー6の突起部6aのロック溝部1d又は1eに対する係合が解除され、スイッチノブ2のスライド方向Aへのスライド操作が可能となる。
さらに、ロックレバー6の下面側には、後述する圧縮コイルバネ(第2の弾性部材)7をガイドする突起部6eが設けられている。この突起部6eは、クリックバネ8に形成された穴部8bに、該突起部6eの軸方向に移動可能に挿入される。クリックバネ8は、スイッチノブ2の軸部2bの下端にビス9によって取り付けられる。
圧縮コイルバネ7は、ロックレバー6のフランジ部6cとクリックバネ8とによって挟持され、ロックレバー6を常にアンロック操作方向Bとは反対方向、すなわちロックレバー6の突起部6aをロック溝部1d又は1eに係合させる方向に付勢している。また、圧縮コイルバネ7は、クリックバネ8を介してスイッチノブ2をスイッチパネル1に押し付ける方向、すなわち撥水シート4,5を圧接させる方向に付勢する。
クリックバネ8には、弾性を有する腕部8cと、該腕部8cの先端に形成され、前述したスイッチパネル1のクリック溝部1f,1gに係脱するクリック爪8aと、ロックレバー6の突起部6eが挿入される穴部8bとを有する。また、クリックバネ8には、後述するスライド式電気スイッチ10のスライド突起10aが係合する係合溝部8dが形成されている。前述したように、クリックバネ8は、ビス9によってスイッチノブ2の軸部2bに取り付けられる。クリックバネ8の腕部8cの弾性力は、スイッチノブ2をスイッチパネル1に押し付ける方向、すなわち撥水シート4,5を圧接させる方向に付勢する。
このクリックバネ8の弾性力(付勢力)と前述した圧縮コイルバネ7の付勢力とによって撥水シート4,5が互いに圧接されることで、撥水シート4の撥水面4bと撥水シート5の撥水面5aとが摺動が許容された状態で密着する。
クリックバネ8の腕部8cの弾性力は、本来、クリック爪8aのクリック溝部1f,1gに対する係脱によってスイッチノブ2のスライド操作に伴うクリック感を生じさせるものである。しかし、本実施例では、この弾性力を、撥水シート4,5を圧接させるための付勢力として利用することで、撥水シート4,5を圧接させるための専用のバネを設けることなく、簡易な構造で防滴性能を確保している。撥水シート4は、上述したようにロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bの外周を囲むように配置されている。このため、撥水シート5に圧接(密着)することで、スイッチノブ2とスイッチパネル1との間の隙間を通ってスイッチ内部に水が侵入することを回避できる。
スライド式電気スイッチ10は、スイッチ本体と、クリックバネ8の係合溝部8dに係合するスライド突起10aと、不図示の電気回路に接続される端子10bとを有する。該電気スイッチ10は、スイッチパネル1の裏面に設けられた凹部1iに接着されて固定される。スイッチノブ2のスライド操作によってスライド突起10aが移動することで電気スイッチ10のポジションが切り換えられ、電気スイッチ10はそれぞれのポジションで異なる電気信号を出力する。
スイッチパネル1は、電子機器本体に対して防水性を有する接着剤で接着されたり、パッキンを介したビス止めによって固定されたりする。
本実施例によれば、スイッチノブ2がいずれのスライド位置に移動された場合でも、主としてクリックバネ8の腕部8cの弾性力(および圧縮コイルバネ7の弾性力)によって撥水シート4,5(撥水面4b,5b)を密着させる。これにより、撥水面4b,5bの表面張力によって大きくなった水滴が毛細管現象によってスイッチ内部に侵入することを防止することができる。
クリックバネ8には、弾性を有する腕部8cと、該腕部8cの先端に形成され、前述したスイッチパネル1のクリック溝部1f,1gに係脱するクリック爪8aと、ロックレバー6の突起部6eが挿入される穴部8bとを有する。また、クリックバネ8には、後述するスライド式電気スイッチ10のスライド突起10aが係合する係合溝部8dが形成されている。前述したように、クリックバネ8は、ビス9によってスイッチノブ2の軸部2bに取り付けられる。クリックバネ8の腕部8cの弾性力は、スイッチノブ2をスイッチパネル1に押し付ける方向、すなわち撥水シート4,5を圧接させる方向に付勢する。
このクリックバネ8の弾性力(付勢力)と前述した圧縮コイルバネ7の付勢力とによって撥水シート4,5が互いに圧接されることで、撥水シート4の撥水面4bと撥水シート5の撥水面5aとが摺動が許容された状態で密着する。
クリックバネ8の腕部8cの弾性力は、本来、クリック爪8aのクリック溝部1f,1gに対する係脱によってスイッチノブ2のスライド操作に伴うクリック感を生じさせるものである。しかし、本実施例では、この弾性力を、撥水シート4,5を圧接させるための付勢力として利用することで、撥水シート4,5を圧接させるための専用のバネを設けることなく、簡易な構造で防滴性能を確保している。撥水シート4は、上述したようにロックレバー6の突起部6bとスイッチノブ2の軸部2bの外周を囲むように配置されている。このため、撥水シート5に圧接(密着)することで、スイッチノブ2とスイッチパネル1との間の隙間を通ってスイッチ内部に水が侵入することを回避できる。
スライド式電気スイッチ10は、スイッチ本体と、クリックバネ8の係合溝部8dに係合するスライド突起10aと、不図示の電気回路に接続される端子10bとを有する。該電気スイッチ10は、スイッチパネル1の裏面に設けられた凹部1iに接着されて固定される。スイッチノブ2のスライド操作によってスライド突起10aが移動することで電気スイッチ10のポジションが切り換えられ、電気スイッチ10はそれぞれのポジションで異なる電気信号を出力する。
スイッチパネル1は、電子機器本体に対して防水性を有する接着剤で接着されたり、パッキンを介したビス止めによって固定されたりする。
本実施例によれば、スイッチノブ2がいずれのスライド位置に移動された場合でも、主としてクリックバネ8の腕部8cの弾性力(および圧縮コイルバネ7の弾性力)によって撥水シート4,5(撥水面4b,5b)を密着させる。これにより、撥水面4b,5bの表面張力によって大きくなった水滴が毛細管現象によってスイッチ内部に侵入することを防止することができる。
図4および図5には、本発明の実施例2であるロック機構付き防滴スライドスイッチを分解して示している。本実施例では、実施例1で使用されたロックカバー3および撥水シート4に代えて、ロックカバー11を使用している。他の構成は基本的に実施例1と同じであるので、本実施例では実施例1と異なる構成についてのみ説明する。なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
ロックカバー11は、撥水性シリコンにより形成された弾性を有する部材である。ロックカバー11には、スイッチノブ2の穴部2aに挿入される凸部11aと、スイッチノブ2におけるつまみ部の裏面を覆うように該裏面に接着される底面部11dとを有する。凸部11aの内側には、裏面側に開口した凹部11cが形成されている。この凹部11cには、ロックレバー6の突起部6bが挿入される。すなわち、ロックカバー11は、ロックレバー6の突起部6bのうち穴部2aを貫通した先端部分を覆いつつスイッチノブ2に固定され、かつスイッチノブ2におけるつまみ部の裏面を覆う。底面部11dは、その外周がスイッチノブ2のつまみ部の裏面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。
ロックカバー11は、撥水性シリコンにより形成された弾性を有する部材である。ロックカバー11には、スイッチノブ2の穴部2aに挿入される凸部11aと、スイッチノブ2におけるつまみ部の裏面を覆うように該裏面に接着される底面部11dとを有する。凸部11aの内側には、裏面側に開口した凹部11cが形成されている。この凹部11cには、ロックレバー6の突起部6bが挿入される。すなわち、ロックカバー11は、ロックレバー6の突起部6bのうち穴部2aを貫通した先端部分を覆いつつスイッチノブ2に固定され、かつスイッチノブ2におけるつまみ部の裏面を覆う。底面部11dは、その外周がスイッチノブ2のつまみ部の裏面の外周形状と同じ形状を持つように形成されている。
ロックカバー11の底面部11dは、スイッチパネル1の凹部1aの底面に接着された撥水シート5の撥水面5bに当接する。底面部11dは、スイッチノブ2のスライド方向の位置にかかわらず、撥水シート5と必ずオーバーラップする大きさおよび形状を持つように形成されている。
そして、実施例1と同様に、クリックバネ8の腕部8cの弾性力(および圧縮コイルバネ7の弾性力)によってロックカバー11の底面部11dと撥水シート5の撥水面5bとが圧接(密着)する。
本実施例によれば、スイッチノブ2がいずれのスライド位置に移動された場合でも、撥水性を有するロックカバー11の底面部11dと撥水シート5の撥水面5bとが密着する。このため、底面部11dと撥水面5bの表面張力によって大きくなった水滴が毛細管現象によってスイッチ内部に侵入することを防止することができる。
また、本実施例によれば、実施例1と比べて、撥水シート4が不要であるため、部品点数を減らすことができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
そして、実施例1と同様に、クリックバネ8の腕部8cの弾性力(および圧縮コイルバネ7の弾性力)によってロックカバー11の底面部11dと撥水シート5の撥水面5bとが圧接(密着)する。
本実施例によれば、スイッチノブ2がいずれのスライド位置に移動された場合でも、撥水性を有するロックカバー11の底面部11dと撥水シート5の撥水面5bとが密着する。このため、底面部11dと撥水面5bの表面張力によって大きくなった水滴が毛細管現象によってスイッチ内部に侵入することを防止することができる。
また、本実施例によれば、実施例1と比べて、撥水シート4が不要であるため、部品点数を減らすことができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
簡単な構造を有するロック機構付きの防滴スライドスイッチを備えた電子機器を実現できる。
1 スイッチパネル
2 スイッチノブ
3 ロックカバー
4 第1のシート部材
5 第2のシート部材
6 ロックレバー
7 コイルバネ
8 クリックバネ
11 ロックカバー
20 電子機器本体
2 スイッチノブ
3 ロックカバー
4 第1のシート部材
5 第2のシート部材
6 ロックレバー
7 コイルバネ
8 クリックバネ
11 ロックカバー
20 電子機器本体
Claims (3)
- 電子機器本体に固定されるベース部材と、
つまみ部を有して前記ベース部材に対してスライド可能に装着され、前記つまみ部から延びた軸部が前記ベース部材に形成されたスライド用穴部を貫通する操作部材と、
前記つまみ部に形成されたアンロック操作用穴部に挿入された第1の凸部および前記ベース部材に形成された凹部に係合して前記操作部材のスライドを阻止する第2の凸部を有するロック部材と、
撥水性を有し、前記第1の凸部のうち前記アンロック操作用穴部を貫通した先端部分を覆って前記アンロック操作用穴部に嵌め込まれ、該アンロック操作用穴部と間の隙間が接着剤によって埋められたカバー部材と、
撥水性を有し、前記操作部材における前記つまみ部の裏面に、前記第1の凸部と前記軸部の外周を囲むように接着された第1のシート部材と、
撥水性を有し、前記ベース部材における前記操作部材がスライドする領域に接着された第2のシート部材と、
前記ロック部材を前記第1の凸部が前記凹部に係合する方向に付勢するとともに、前記操作部材を前記第1のシート部材が前記第2のシート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする防滴スライドスイッチ。 - 電子機器本体に固定されるベース部材と、
つまみ部を有して前記ベース部材に対してスライド可能に装着され、前記つまみ部から延びた軸部が前記ベース部材に形成されたスライド用穴部を貫通する操作部材と、
前記つまみ部に形成されたロック操作用穴部に挿入された第1の凸部および前記ベース部材に形成された凹部に係合して前記操作部材のスライドを阻止する第2の凸部を有するロック部材と、
撥水性を有し、前記第1の凸部のうち前記アンロック操作用穴部を貫通した先端部分を覆い、かつ前記操作部材における前記つまみ部の裏面に、前記第1の凸部と前記軸部の外周を囲むように接着されたカバー部材と、
撥水性を有し、前記ベース部材における前記操作部材がスライドする領域に接着されたシート部材と、
前記ロック部材を前記第1の凸部が前記凹部に係合する方向に付勢するとともに、前記操作部材を前記カバー部材が前記シート部材に圧接する方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする防滴スライドスイッチ。 - 請求項1又は2に記載の防滴スライドスイッチを備えていることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000889A JP2011141972A (ja) | 2010-01-06 | 2010-01-06 | 防滴スライドスイッチおよび電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010000889A JP2011141972A (ja) | 2010-01-06 | 2010-01-06 | 防滴スライドスイッチおよび電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011141972A true JP2011141972A (ja) | 2011-07-21 |
Family
ID=44457692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010000889A Pending JP2011141972A (ja) | 2010-01-06 | 2010-01-06 | 防滴スライドスイッチおよび電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011141972A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102789912A (zh) * | 2012-07-18 | 2012-11-21 | 宁波汉浦工具有限公司 | 推钮结构 |
CN104425167A (zh) * | 2013-08-19 | 2015-03-18 | 艾默生网络能源有限公司 | 一种开关装置和一种不间断电源 |
JP2019141699A (ja) * | 2019-04-26 | 2019-08-29 | 東芝ホームテクノ株式会社 | アイロン |
JP2021179473A (ja) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | キヤノン株式会社 | スライドスイッチ及びレンズ鏡筒 |
-
2010
- 2010-01-06 JP JP2010000889A patent/JP2011141972A/ja active Pending
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