JP2011141537A - クリーニング部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性ブレード部58は、弾性ブレード部58の長手方向に直交する断面をとったとき、画像形成装置に用いられた場合に感光ドラム2に当接する当接部52と、支持部55のうち感光ドラム2に近い側の第1面55aと当接部52とを連結する第1連結部53と、支持部55のうち感光ドラム2に遠い側の第2面55bと当接部52とを連結する第2連結部54とを有し、支持部55、当接部52、第1連結部53、及び第2連結部54で囲まれた領域57が中空となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、小型、かつ安定した良好なクリーニングを実現するクリーニング部材を提供することを目的とする。
像担持体上に形成された現像剤像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置に用いられ、転写の後に前記像担持体上に残留している現像剤を清掃するクリーニング部材において、可撓性を有する弾性ブレード部であって、撓んだ状態で像担持体に当接することで前記像担持体上に残留している現像剤を清掃する弾性ブレード部と、前記弾性ブレード部を支持する支持部と、を備え、前記弾性ブレード部は、前記弾性ブレード部の長手方向の前記現像剤像が形成される位置において、前記弾性ブレード部の長手方向に直交する断面をとったとき、画像形成装置に用いられた場合に前記像担持体に当接する当接部と、前記支持部のうち前記像担持体に近い側の部分と前記当接部とを連結する第1連結部と、前記支持部のうち前記像担持体に遠い側の部分と前記当接部とを連結する第2連結部と、を有し、前記支持部、前記当接部、前記第1連結部、及び前記第2連結部で囲まれた領域が中空となっていることを特徴とする。
像担持体上に形成された現像剤像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置に用いられ、転写の後に前記像担持体上に残留している現像剤を清掃するクリーニング部材において、可撓性を有する弾性ブレード部であって、撓んだ状態で像担持体に当接することで前記像担持体上に残留している現像剤を清掃する弾性ブレード部と、前記弾性ブレー
ド部を支持する支持部と、を備え、前記弾性ブレード部は、前記弾性ブレード部の長手方向の前記現像剤像が形成される位置において、前記弾性ブレード部の長手方向に直交する断面をとったとき、画像形成装置に用いられた場合に前記像担持体に当接する当接部と、前記支持部のうち前記像担持体に近い側の部分と前記当接部とを連結する第1連結部と、前記支持部のうち前記像担持体に遠い側の部分と前記当接部とを連結する第2連結部と、前記支持部、前記当接部、前記第1連結部、及び前記第2連結部で囲まれた領域に設けられた発泡体であって、前記第1連結部及び前記第2連結部よりも柔らかい発泡体と、を有することを特徴とする。
本発明は、例えば複写機やレーザプリンタなどの、電子写真方式あるいは静電記録方式により記録材に画像を形成する画像形成装置に関し、特に像担持体に当接して像担持体上の現像剤を除去する可撓性のクリーニング部材に関するものである。
レーザ、ポリゴンミラー、レンズ系を含むスキャナユニット1からは画像信号に応じて変調されたレーザ光がスキャン出力され、像担持体としての感光ドラム2上に照射される。そして、感光ドラム2は帯電ローラを有する一次帯電器3によって均一に帯電され、その表面上にはレーザ光の照射によって静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4内の現像剤としてのトナー41によって現像されトナー像(現像剤像)として顕像化される。
一方、カセット71内に収納された記録材7(被転写体)は、給送ローラ72によって感光ドラム2での潜像の形成と同期して転写ローラを有する転写帯電器6に搬送供給され、転写帯電器6によってトナー像が記録材7に転写される。トナー像が転写された記録材7は、定着器8に搬送され、定着器8によってトナー像が記録材7に永久定着され、その後、装置外部に排出される。転写の後に感光ドラム2上に残留したトナーは、可撓性を有する弾性ブレード部58を備えたクリーニング装置5によって除去(清掃)される。クリーニング装置5においては、弾性ブレード部58が撓んだ状態で感光ドラム2に当接する
ことで感光ドラム2上に残留しているトナーを清掃している。ここで、一次帯電器3、現像装置4、転写帯電器6は、画像形成部(画像形成手段)10を構成している。
クリーニング装置5は、感光ドラム2の回転方向Aに対してカウンタ方向に当接するクリーニング部材51と、クリーニング部材51によって感光ドラム2表面から掻き取られた廃トナーを収容する廃トナー収容器56とからなる。
クリーニング部材51は無負荷の状態(図3において破線を用いて示す)で当接エッジが感光ドラム2に対して所定の位置関係、すなわち侵入量δと設定角θとで規定される位置に固定される。ここで、侵入量δは、図3に示す無負荷の状態のクリーニング部材51(破線)において、当接部52(破線)と感光ドラム2の外周面とが交差する点52cから、無負荷の状態の当接エッジ52bまでの長さである。当接エッジ52bは、仮想的にクリーニング部材51を感光ドラム2に喰い込ませたときの無負荷状態の当接部52の先端である。また、設定角θは、図3に示す無負荷の状態のクリーニング部材51(破線)において、点52cを通る感光ドラム2の外周面の接線と、第1連結部53とのなす角である。
クリーニング部材51及び感光ドラム2が画像形成装置の所定の位置に組み付けられると、クリーニング部材51の当接部52および第1,第2の連結部53,54が変形し、当接エッジ52aは当接角φの角度、当接圧Pの力で感光ドラム2の表面に当接する。ここで、当接角φは、感光ドラム2に当接する当接エッジ52aを通る、感光ドラム2の外周面の接線と、当接エッジ52a近傍の当接部52又は第1連結部53とのなす角である。
。当接圧が高すぎる場合、特に侵入量を大きくすることで当接圧を高めた場合には、当接エッジの当接角が小さくなり、感光ドラム2表面と当接部52との接触面積が増えることとなる。このため、相対的に当接エッジ先端にかかる圧力が低減し、トナーが当接部52をすり抜けてしまってクリーニング不良となることが懸念される。また、クリーニング部材51の厚み、弾性特性によって当接圧を高めた場合には、トルクの増大、ドラム表面の削れ量の増大を引き起こすことが懸念される。
また、当接角について、低過ぎる場合には、前述したようにトナーが弾性ブレードをすり抜けてしまうことが懸念される。逆に当接角が高過ぎる場合には、感光ドラム2表面と弾性ブレードとの接触面積が不十分となってトナーが弾性ブレードをすり抜けてしまうことが懸念される。
本実施例において、支持部55としては金属製の板金を用い、当接部52、第1連結部53、及び第2連結部54としては、略コの字型に一体的に成型したゴム材(ゴム状弾性体)としてのウレタンゴムを用いた。そして、略コの字型に一体的に成型したウレタンゴムを支持部55に接着することで図に示した中空形状のクリーニング部材51を作成した。比較のために従来例として、同じウレタンゴムを用いて作成したクリーニング部材151の断面形状を図4(b)に各部の寸法とともに示した。
クリーニング部材51の変形は、主に第1連結部53および第2連結部54が略並行(平行)に変形するところに現れ、当接部52は無負荷の状態(破線)の設定角をほぼ保った状態で感光ドラム2表面に当接している。換言すると、クリーニング部材51が感光ドラム2に対して侵入しようとするにつれ、第1連結部53及び当接部52が、当接角が小さくなる方向に変形しようとするのを、第2連結部54が支え棒のように作用し、当接部52の当接角が変化するのを抑制している。
本実施例で用いた画像形成装置の場合、良好なクリーニングが可能な範囲は、当接圧が47g/cm以上68g/cm以下、当接角が10°以上15°以下である。上記当接条件を満足する設定条件は、従来例の場合、設定角25°、かつ侵入量が0.7mm以上1.0mm以下のΔ0.3mmの範囲であるのに対し、本実施例の場合、設定角25°、かつ侵入量1.4mm以上1.9mm以下のΔ0.5mmの範囲に拡大される。
実際に印字テストを行った結果を表1に示す。
また、ゴム部分の断面積は、従来例が23.2mm2に対して本実施例は19.2mm2で、約80%に小型化ができた。
図7は、図6(a),(b),(c)に示したクリーニング部材51の侵入量に対する当接圧の変化を測定した結果を示す図である。図8は、図6(a),(b),(c)に示したクリーニング部材の侵入量に対する当接角の変化を測定した結果を示す図である。
図6(a),(b),(c)に示したクリーニング部材の侵入量に対する当接圧は、図7に表す通り、第1連結部53の厚みを増すことにより当接圧を高くすることができることがわかる。また、同様に、侵入量に対する当接角は図8のように、第1連結部53の厚みにはそれほど依存しない。本実施例で示すように、必要に応じ第1連結部53、第2連結部54の厚みを調整することで、所望の当接圧を得ることができる形状を選択することが可能である。
中空領域57が形成されている状態が好ましい。
が微小な場合には、例えば、一辺が1cmの立方体形状の試料片を作成して測定すればよい。
このような発泡体を用いれば、発泡体が当接部52、第1連結部53、第2連結部54のバックアップ(補強部材)として働くため、製造時にクリーニング部材51やクリーニング部材51を構成する部材をより安定して扱うことができる。このため、クリーニング部材51の寸法精度を安定して確保できる効果がある。
Claims (4)
- 像担持体上に形成された現像剤像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置に用いられ、転写の後に前記像担持体上に残留している現像剤を清掃するクリーニング部材において、
可撓性を有する弾性ブレード部であって、撓んだ状態で像担持体に当接することで前記像担持体上に残留している現像剤を清掃する弾性ブレード部と、
前記弾性ブレード部を支持する支持部と、
を備え、
前記弾性ブレード部は、
前記弾性ブレード部の長手方向の前記現像剤像が形成される位置において、前記弾性ブレード部の長手方向に直交する断面をとったとき、
画像形成装置に用いられた場合に前記像担持体に当接する当接部と、
前記支持部のうち前記像担持体に近い側の部分と前記当接部とを連結する第1連結部と、
前記支持部のうち前記像担持体に遠い側の部分と前記当接部とを連結する第2連結部と、
を有し、
前記支持部、前記当接部、前記第1連結部、及び前記第2連結部で囲まれた領域が中空となっていることを特徴とするクリーニング部材。 - 像担持体上に形成された現像剤像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置に用いられ、転写の後に前記像担持体上に残留している現像剤を清掃するクリーニング部材において、
可撓性を有する弾性ブレード部であって、撓んだ状態で像担持体に当接することで前記像担持体上に残留している現像剤を清掃する弾性ブレード部と、
前記弾性ブレード部を支持する支持部と、
を備え、
前記弾性ブレード部は、
前記弾性ブレード部の長手方向の前記現像剤像が形成される位置において、前記弾性ブレード部の長手方向に直交する断面をとったとき、
画像形成装置に用いられた場合に前記像担持体に当接する当接部と、
前記支持部のうち前記像担持体に近い側の部分と前記当接部とを連結する第1連結部と、
前記支持部のうち前記像担持体に遠い側の部分と前記当接部とを連結する第2連結部と、
前記支持部、前記当接部、前記第1連結部、及び前記第2連結部で囲まれた領域に設けられた発泡体であって、前記第1連結部及び前記第2連結部よりも柔らかい発泡体と、
を有することを特徴とするクリーニング部材。 - 前記当接部、前記第1連結部、及び前記第2連結部は、ゴム材で一体に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング部材。
- 前記像担持体と、転写の後に前記像担持体上に残留している現像剤を清掃するクリーニング部材と、を備え、
前記クリーニング部材は、請求項1乃至3のいずれかのクリーニング部材であることを特徴とする画像形成装置。
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