JP2011140028A - 鋼管の製造方法、鋼管、及び、鋼管コンクリート - Google Patents
鋼管の製造方法、鋼管、及び、鋼管コンクリート Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】鋼管の製造方法であって、製造する前記鋼管の肉厚より薄い鋼板を巻き重ねる巻き工程と、前記鋼板が重なり合っている部位を溶接する溶接工程と、を有することを特徴とする鋼管の製造方法。
【選択図】図2
Description
このような鋼管の製造方法によれば、製造する鋼管の肉厚より薄い鋼板は、厚い鋼板よりコストが低く、かつ、加工性が良いため、効率良く製造することが可能である。そして、回巻き重ねる回数を変更することにより、肉厚の異なる複数種類の鋼管を容易に製造することが可能である。また、巻き重ねられた鋼板の重なり合っている部位を溶接するので、所望の外径に巻き重ねた状態を確実に維持して高い耐力を備えた鋼管を提供することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、溶接工程にて鋼板の端部と、当該鋼板の端部が重なっている部位とを溶接するので、鋼板が巻き重ねられた所望のサイズの鋼管に高い耐力を備えることが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、端部溶接工程にて鋼管の内周側に配置される端部と、鋼管の外周側に配置される端部とをそれぞれ溶接するので、高い耐力を備えつつ鋼板が巻き重ねられた鋼管を確実に所望のサイズに維持させることが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、鋼管の内周側の端部と、鋼管の外周側の端部との間にて鋼板が重なり合っている部位を肉厚方向に溶接するので、より高い耐力を備えた鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、巻き重ねられた鋼板がなす層毎に鋼板が重なり合っている部位を肉厚方向に溶接するので、巻き重ねられた鋼板がそれぞれ重なっている鋼板と溶接されている。このため、更に高い耐力を備えた鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、芯鋼管に鋼板を巻き重ねることにより鋼管を製造するので製造性が良い。このため、より効率良く鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、鋼管の内周側に配置される端部が芯鋼管に溶接されるので、鋼板を巻き重なる際に鋼板と芯鋼管とが滑ることなく整然と鋼板を巻き重ねることが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、鋼板を巻き重ねると、巻き重ねられる鋼板の長さ方向と、製造される鋼管の長さ方向とのなす鋭角の角度分だけ、巻き重ねられた鋼板の外周側に位置する部位が鋼管の長さ方向にずれて重ねられる。このため、製造される鋼管の長さ方向に対する鋼板の角度を変更することにより、鋼管の肉厚や外径とともに長さも互いに相違する複数種類の鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、外周側に位置する鋼板の部位と、内周側に位置する鋼板の部位とが滑らないように確実に固定することが可能である。このため、肉厚、外径、及び長さが所望のサイズの鋼管を容易に製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、筒状体は、鋼板がスパイラル状に巻かれているので、鋼管の長さ方向において所望の長さに形成することが可能である。また、筒状体の肉厚は鋼板一枚分であり、筒状体の外周面に鋼板をスパイラル状に巻き重ねることにより、均一で所望の肉厚の鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管の製造方法によれば、筒状体は突き合わせた一対の縁部同士が溶接され、筒状体の外周部に巻き重ねられた鋼板は、外周面に巻き重ねられて突き合わせられた一対の縁部同士が筒状体とともに溶接されるので、筒状体と巻き重ねられた鋼板とが一体となって高い剛性を有する鋼管を製造することが可能である。
このような鋼管によれば、肉厚や外径が異なる複数の種類を有する、安価な鋼管を提供することが可能である。
このような鋼管コンクリートによれば、上記の鋼管にコンクリートを充填することにより、肉厚や外径が異なる複数の種類の鋼管コンクリートを安価に提供することが可能である。
第1実施形態では、例えば長さLが3000mm、外径Dが200mm、内径dが188mmで肉厚mが6mmの鋼管を、鋼管の肉厚より薄い板厚tが2mmの鋼板を用いて製造する鋼管の製造方法を例に挙げて説明する。鋼板は、幅Wが3000mm、板厚tが2mmの冷間圧延鋼板がロール状に巻かれた状態で供給される。ここで、冷間圧延鋼板として、例えば、自動車用に用いられている、板厚1.6〜3.2mmの薄い鋼板を用いると、コストを低減することが可能である。
第1実施形態の鋼管の製造方法は、図2に示すように、例えばロール状に巻かれているような長尺の鋼板20を引き出して、鋼板20の幅方向の縁部20aが円形をなす円筒状に湾曲させる。このとき、鋼板20の幅方向が鋼管10の長さ方向となるように鋼板を配置し、円筒の内径dが188mmとなるように湾曲させる(巻き工程)。
第1、第2実施形態の鋼管の製造方法は、巻き重ねられる鋼板20の内周側に位置する部位と外周側に位置する部位とを傾けることなく、鋼板20を巻き重ねたが、第3実施形態の鋼管の製造方法では、巻き重ねられる鋼板20の長さ方向と製造される鋼管12の長さ方向とがなす角が鋭角となるように傾けて配置し、スパイラル状に巻き重ねていく(巻き工程)。
第4実施形態の鋼管の製造方法は、図6に示すように、鋼板20の長さ方向に沿う一対の縁部20aの一方と、一周巻かれた後の前記一対の縁部20aの他方とを突き合わせてスパイラル状に巻いて筒状体を形成し、形成された筒状体の外周面に、鋼板20の長さ方向に沿う一対の縁部の一方と、一周巻かれた後の前記一対の縁部20aの他方とを突き合わせてスパイラル状に巻き重ねることにより鋼管13を製造する。
13b 筒状体、20 鋼板、20a 幅方向の縁部、
20b 長さ方向の端部(内周側端部)、20c 重なった部位、
20d 重なった部位、20e 重なった部位、
20f 長さ方向の端部(外周側端部)、20g 重なった部位、
20h 長さ方向の端部(外周側端部)、20i 重なった部位、
21 下方側の縁部、22 上方側の縁部、23 鋼板の下端側、23a 縁部、
24 鋼板の上端側、25 縁部、26 縁部、27 縁部、 30 芯鋼管
Claims (13)
- 鋼管の製造方法であって、
製造する前記鋼管の肉厚より薄い鋼板を巻き重ねる巻き工程と、
前記鋼板が重なり合っている部位を溶接する溶接工程と、
を有することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1に記載の鋼管の製造方法であって、
前記溶接工程は、前記鋼板の端部と、当該鋼板の長さ方向における端部が重なっている部位とを溶接する端部溶接工程を有することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項2に記載の鋼管の製造方法であって、
前記端部溶接工程は、前記鋼管の内周側に配置される端部を溶接する内端部溶接工程と、前記鋼管の外周側に配置される端部を溶接する外端部溶接工程と、を有することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の鋼管の製造方法であって、
前記溶接工程は、前記鋼管の内周側の端部と、前記鋼管の外周側の端部との間にて前記鋼板が重なり合っている部位を前記肉厚方向に溶接する肉厚方向溶接工程を有することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項4に記載の鋼管の製造方法であって、
前記肉厚方向溶接工程は、巻き重ねられた前記鋼板がなす層毎に行われることを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の鋼管の製造方法であって、
前記巻き工程にて、芯となる芯鋼管に前記鋼板を巻き重ねることを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項6に記載の鋼管の製造方法であって、
前記芯鋼管に、前記鋼管の内周側に配置される端部を溶接することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1に記載の鋼管の製造方法であって、
前記巻き工程は、巻き重ねられる前記鋼板の長さ方向と、製造される鋼管の長さ方向とが鋭角をなしてスパイラル状に重ねられることを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項8に記載の鋼管の製造方法であって、
前記溶接工程では、前記鋼板の外周側に位置する部位の縁部が、その内周側に位置する部位に溶接されることを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1に記載の鋼管の製造方法であって、
前記巻き工程は、前記鋼板の長さ方向に沿う一対の縁部の一方と、一周巻かれた後の他方とを突き合わせてスパイラル状に巻いて筒状体を形成し、
形成された前記筒状体の外周面に、前記鋼板の長さ方向に沿う一対の縁部の一方と、一周巻かれた後の他方とを突き合わせてスパイラル状に巻き重ねることを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項10に記載の鋼管の製造方法であって、
前記溶接工程は、前記筒状体の突き合わせた前記一対の縁部同士を溶接する突き合わせ溶接工程と、
前記筒状体の外周面に巻き重ねられて突き合わせられた前記一対の縁部同士を前記筒状体とともに溶接する縁部筒状体溶接工程と、
を有することを特徴とする鋼管の製造方法。 - 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の鋼管の製造方法にて製造されたことを特徴とする鋼管。
- 請求項12に記載の鋼管の内部にコンクリートを充填したことを特徴とする鋼管コンクリート。
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CN112475789A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-03-12 | 中联重科股份有限公司 | 工程机械的支撑筒的制造方法 |
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JP2005023573A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Ohbayashi Corp | 鉄筋コンクリート部材と鋼管コンクリートとの接合構造 |
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