JP2011139858A - オーバーベッドテーブル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テーブル部11が自在に上昇及び下降するオーバーベッドテーブル1において、テーブル部11にキャスター操作部2を設け、オーバーベッドテーブル1の全ての双輪キャスター4a、4b、4c、4dを1箇所でロック状態、及びロック解除状態に操作し、テーブル部11上の所定位置に、使用者が上半身を起こすのを助けるように、手で把持することが容易なグリップ状或いはハンドル状の把持部16を固定して設けた。
【選択図】図1
Description
他方、例えば、特許文献1に開示されているように、ストッパー機構も提案されているが、ベッドの両側のそれぞれのキャスターに付属するストッパーをつま先等でそれぞれ操作してオーバーベッドテーブルを固定しロックするものが提案されている。
また、オーバーベッドテーブルにおいては、左右の一対の脚部と脚部とがベッドを挟んで離れているため、同時ロックは困難であったが、テーブル上の一カ所の操作部で全てのキャスターを同時にロック又はロック解除する機構は、本出願人らによって、特許文献2、特許文献3のような機構が提案されている。
このように、オーバーベッドテーブルが簡単に固定状態に維持されると、従来のように、病院等ではオーバーベッドテーブルに掴まることを極力避けるように使用者に指導する必要がないばかりか、かえって、オーバーベッドテーブルを利用して食事の際には自力で上半身を起こすことが可能となる。
本発明の課題は、オーバーベッドテーブルを利用して、自力で上半身を起こすことを可能にする把持部を備えたオーバーベッドテーブル提供するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記把持部は、手のひらで包み込むことができる形状のグリップであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記把持部は、上下方向に大きな凸凹を有する円柱であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記オーバーベッドテーブルのテーブル縁部の全周を高くして、液体がテーブルにこぼれてもテーブルから垂れないようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記オーバーベッドテーブルは、テーブルが自在に上昇及び下降するオーバーベッドテーブルであって、オーバーベッドテーブル上の一カ所の操作部で全てのキャスターを同時にロック及びロック解除作動が可能であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記キャスター操作部からの各キャスターへのロック及びロック解除操作は同軸の操作伝達ワイヤーによって行い、テーブルの昇降に伴う操作伝達ワイヤーである分岐ワイヤーの弛緩部分の貯留をテーブルの中空或いは底面の収納部で吸収するようにしたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5乃至6のいずれかに記載のオーバーベッドテーブルにおいて、前記キャスター操作部からの操作伝達ワイヤーである1本の操作ワイヤーを4本の分岐ワイヤーに分岐して4個の前記車輪ロック機構に接続し、前記1本の操作ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動を、前記4本の分岐ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動として伝達することを特徴とする。
請求項4のオーバーベッドテーブルの発明によれば、使用者が把持部に掴まり、テーブルが多少揺れて容器から液体が溢れても、テーブルの縁部の全周を高くしあるので、液体がテーブルにこぼれてもテーブルから垂れることがない。
請求項5のオーバーベッドテーブルの発明によれば、一回の操作でオーバーベッドテーブルの全てのキャスターをロック状態及び解除状態にでき、従来のように各キャスター毎にロックをする必要がなく、特に、忙しい看護師や使用者の労力を軽減することができ、テーブルにキャスター操作部を設けたので、ベッド使用者の患者等がベッドにいても手の届く範囲に配置でき、患者や看護師が簡単に操作出来る。さらに、キャスター操作部がテーブル上にあるので双輪キャスターのロック状態及び解除状態を一目で確認できる。ロック状態であれば、安心して把持部を利用して、使用者自らで上半身を起こしたり、立ち上がる際の助けとすることができる。
請求項6のオーバーベッドテーブルの発明によれば、請求項1の効果に加えて、テーブルの昇降に伴う分岐ワイヤーの弛緩の大きなスペースを必要とする収納部(貯留部)をテーブルの下に設けたので、全体としてコンパクトになり、デザイン的にも制約がなくスッキリとしたデザインが可能となり、各キャスターまでの分岐ワイヤーの長さがほぼ等しくでき、キャスターのロック及びロック解除作動が均一に働かせることが可能となる。
請求項7のオーバーベッドテーブルの発明によれば、キャスター操作部からの1本の操作ワイヤーを4本の分岐ワイヤーに分岐して4個の前記車輪ロック機構に接続し、前記1本の操作ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動を、前記4本の分岐ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動として伝達したので、複雑な機構を用いずに、全てのキャスターを同時にロック状態及び解除状態にできる。
オーバーベッドテーブルの所定位置に使用者が利用可能な把持部を設け、掴まって起きることが可能になるとともに、使用者が掴まっても移動しないように、全てのキャスターを同時にロック又はロック解除する機構を、ワイヤーケーブル及び、テーブルの昇降に伴う分岐ワイヤーの弛緩の収納部をテーブルの中空或いは底面に設けることによって実現した。ここで、本発明の好適なオーバーベッドテーブルの実施例を図面に沿って説明する。
図1及びその背面図である図2は、オーバーベッドテーブル1のキャスター操作部2のハンドル部21を降ろし平坦にして、オーバーベッドテーブル1が双輪キャスターのロック状態の全体を示す図で、図3及びその背面図である図4は、キャスター操作部2のハンドル部21を挙げて、双輪キャスターをロック解除状態にしてオーバーベッドテーブル1が移動可能状態である全体を示す図で、図5は、オーバーベッドテーブル1のテーブル部11を下降させて双輪キャスターをロック状態の全体を示す図である。
これらの図に示すように、オーバーベッドテーブル1は、病院等のベッドD上には、ベッドDを挟んで配置され、このオーバーベッドテーブル1は、主に上部のテーブル部11とこれを支える一対の支柱部12(12a,12b)とそれに対応する脚部13(13a,13b)とから構成されている。
テーブル部11の上面は平坦で水平に保たれ、食事等に使用されるようになっており、このテーブル部11は1対の伸縮自在な支柱部12で両端支持され、この一対の支柱部12は、通常、ベッドD上に位置するテーブル部11の高さを調整するため、伸縮自在になっており、高さ調節レバー121によって、支柱部12の長さを調整している。
支柱部12は、上部の四角柱のテーブル支持部122と、この支持部122の内側に嵌合しスライドする小径四角柱の基礎部123からなり、高さ調節レバー121によって支持部122への基礎部123の嵌合度合い、つまりテーブル部11の高さ調整するようになっている。
また、テーブル部11の縁の全周には、テーブル部11よりも多少高い縁部111(図7のhを参照)が設けられ、使用者が把持部16に掴まり、テーブルが多少揺れて容器から液体が溢れても、テーブル部11の縁部111の全周を高くしてあるので、液体がテーブルにこぼれてもテーブルから垂れることがない。
また、図1に示すように、この支柱固定部材131はキャスター取付枠本体132,132a,132bから外側に突出しているが、これは支柱固定部材131をベッドDの外側に配置するものの、キャスター取付枠本体132,132a,132bはベッドDの下側に位置するように配置し、なるべくベッドDの外側に突出しないようにして、使用者がつまずかないようにしている。
一対の脚部13は、それに対応する支柱部12(12a,12b)とテーブル部11によって連結され、各脚部13は、それぞれキャスター取付枠本体132a,132bとから構成され、脚部13a(図1参照)のキャスター取付枠本体132aの両端近傍には双輪キャスター4a,4bが取り付けられ、脚部13b(図1参照)のキャスター取付枠本体132bの両端近傍にも双輪キャスター4c,4dが取り付けられ、オーバーベッドテーブル1の移動の際には、双輪キャスター4a〜dの全てがロック解除状態となり、ロック状態ではその場所に固定されてオーバーベッドテーブル1が移動や転倒しないような形状をしている。
図1乃至5に示すように、オーバーベッドテーブル1の所定位置、本実施例では使用者から見て、右端の手前にグリップ16が固着されている。この把持部16はベッドの使用者が掴まることが容易なグリップ(把持部)16で、手の平に包み込こんで、食事等の際に、このグリップを利用して使用者自らで上半身を起こしたり、立ち上がる際の助けとすることができる。
この把持部16は、本実施例のグリップ形状に限定する必要はなく、使用者が起きあがる際に掴まることができる形状であればよく、例えば、他の実施例2としては、図24に示すように、スキーのストック把持部に見られる上下方向に大きな凸凹のグリップを有する円柱であるハンドル16aとしてもよく、或いは、更に他の実施例3としては、図25に示すように、バス等に見られる手が入る縦方向の長孔形状16bをテーブル縁の手前側に横方向設けてもよい。
図6、図7に示すように、テーブル部11のベッド使用者の患者等がベッドにいても手の届く範囲のテーブル縁部111の適所には、キャスター操作部2が設けられている。このキャスター操作部2は、患者や看護師等が操作し易い位置がよい。
図7に示すように、テーブル部11は中空部112が形成され、操作ワイヤー31や分岐ワイヤー33等の操作伝達ワイヤー30(31,33)とワイヤー分岐盤32を収納するワイヤー収納機構14が設けられ、このワイヤー収納機構14のほぼ中央には、1本の操作ワイヤー31を4本の分岐ワイヤー33に分岐するワイヤー分岐盤32が設けられ、このワイヤー分岐盤32の一方はキャスター操作部2に図7の点線Cのような状態で操作ワイヤー31によって接続し、他方は4本の分岐ワイヤー33と接続している。
前記伸縮パイプ15は、上部のやや直径が大きい中空の上部パイプ15aと、下部のやや直径が小さい中空の下部パイプ15bとから構成され、下部パイプ15bを上部パイプ15aの中空内側孔に挿入し、上下にスライド可能とし、上部パイプ15aの上端をテーブル部11の底部に固定し、下部パイプ15bの下端を脚部13の上面に固定し、この中空部分に2本の分岐ワイヤー33を挿入案内している。なお、上部パイプ15aの上端は、テーブル部11のワイヤー案内孔151との接合近傍は弛緩する分岐ワイヤ33の出入が容易となるように、湾曲状の案内部(図示せず)を設けている。
2組み分岐ワイヤー(33a,33b)と(33c,33d)は、テーブル部11の昇降に伴い弛緩と弛緩の無い状態を繰り返すが、テーブル部11が下降した場合は、図7の実線Aのような状態になり、弛緩した部分を中空部112で収納し、テーブル部11が上昇した場合は、図7の一点鎖線Bのような状態になり、ほぼ弛緩しない状態の分岐ワイヤーを貯留する。なお、中空部112の適所には、分岐ワイヤー33が弛緩する際にスムースに湾曲するように案内壁141が適所に配置されている。
テーブル部11のキャスター操作部2からのワイヤー分岐盤32で4つに分岐され、更に、2組み分岐ワイヤー(33a,33b)と(33c,33d)とに分かれ、それぞれ伸縮パイプ15(15a,15b)に挿入され、図8に示すように、伸縮パイプ15の下端のワイヤー連通用貫通孔134a,134bから脚部13(13a,13b)の導かれ、双輪キャスター4a〜dに接続される。
ところで、キャスター操作部2をテーブル部11に設けることによって、ワイヤー分岐盤32をテーブル部11の中空部112に自由位置に固定することができるので、各双輪キャスター4a〜dまでの分岐ワイヤー33の長さがほぼ等しくでき、双輪キャスターのロック及びロック解除作動を均一に働かせることができる。
以下の操作構造の詳細を説明する。
図1及び図2は、キャスター操作部2で4個の双輪キャスターをロック状態にした外観斜視図で、図3及び図4が解除状態にした外観斜視図であるが、このキャスター操作部2の詳細から説明する。
先ず、4個の双輪キャスターのロックを解除した状態の図3及び図4について、その内部機構を示す図9を参照して説明すると、キャスター操作部2は主にハンドル部21、解除維持機構22、解除ボタン23、枠体25から構成されている。
図9において、ハンドル部21は回動軸211を中心に回動胴部212が回動し、回動胴部212の外周一部に凸部213が設けられ、この凸部213が枠体25の胴体収納部251に設けた溝部252の回動規制範囲で規制される。
回動胴部212の回動軸211の近傍の回動する部位には、操作伝達機構3の操作ワイヤー31の操作部側のタイコと呼ばれるインナーワイヤー312の末端部311を係止する係止部214が設けられ、この係止部214は枠体25の適所に設けられた係止部256に固定されており、端末部導入溝215に沿って末端部311を係止部214に係止するようにしている。ハンドル部21(正面)には手の指が挿入できる把持部217が設けられ、図9に示すように、ハンドル部21の把持部217に手をかけ引き上げると、係止部214も上方に回動し操作ワイヤー31の末端部311も引き寄せられる(図9で左側に引き寄せられる)。
このスライド部材219は右側端2192で押し圧バネ2193によって常時左側に押されているが、ロック解除の場合は、ハンドル部21を挙げることにより、この押圧バネ2193の押圧力と順方向にスライド部材219は左側に移動する。
スライド部材219の左端部2194の近傍には、ロック部材係止孔2195が設けられ、このロック部材係止孔2195が所定の距離を移動すると、解除維持機構22のロック部材221の下端の先端部2211がこのロック部材係止孔2195に嵌合する。
この解除維持機構22は、回動軸222を中心にして回動部材223が設けられ、一端2231は解除ボタン23の底面に設けられた操作桿231の下端部232に接しており、他端2232はロック部材221を貫通孔2233内の支持軸2234で軸支している。
前述したロック部材221は、枠体25に設けられ規制部254によって上下方向にのみ規制され、ロック部材221の上端部2212は常時下側に押圧する押圧バネ2213が設けられていいる。
したがって、ハンドル部21は、ロック部材221の先端部2211がロック部材係止孔2195に嵌合するまで引き上げ、このロック部材係止孔2195の嵌合によってこの位置を維持することになる。すなわち、インナーワイヤー312を引っ張った状態を維持することになり、結果として、双輪キャスター4内に設けたノック部材531(図20参照)を押し下げ、ノック部材531に連動した基部541の歯部542をキャスターの内歯車45(図16参照)から引き下げ嵌合を解除して、図1、2、5の通常状態のロックを解除し、この解除状態を維持することになる。
解除維持機構22は解除ボタン23と協働するが、双輪キャスター4をロック解除状態にするには、先ず、キャスター操作部2のハンドル部21を上方に挙げるが、この状態で、解除ボタン23の先端は、枠体25の上面部255から突出した状態になる。
なお、解除ボタン23は、解除表示ボタンとして、より効果的に機能させるため、危険状態を喚起するために目立つ色彩、例えば、赤色、緑色とすればよい。
先端部2211の係合が解除されると、スライド部材219は図10で常時左側の押圧する押圧バネ2193によりスライド部材219は左側へ移動し、歯列2191、アイドル歯車218、扇形歯車216を介してハンドル部21は図10のように降下し、ハンドル部21の上端面がキャスター操作部2の枠体上端部135の表面とほぼ同じ水準で平坦になり、図1,2,5及び、図10の状態になる。
また、バネの引っ張り力により急激にハンドル部21が戻り騒音等を生じる場合には、図9、図10で示されるショックアブソーバー2197によって戻り速度を緩和させてもよく、バネと同様に、このショックアブソーバー2197の一端は枠体25の適所に固着され、他端はスライド部材219の適所に固着されている。
操作伝達機構3は、図11で示すように、芯のインナーワイヤーと同軸で被覆部でもあるアウターワイヤーとからなる同軸の所謂ロックワイヤーを用いたもので、主に操作ワイヤー31とワイヤー分岐盤32と4本の分岐ワイヤー33とから構成される。
前述したキャスター操作部2に取り付けられる操作ワイヤー31は、その末端部Aの拡大図の図12に示すように、芯のインナーワイヤー312、それを覆うアウターワイヤーである被覆部313とからなり、インナーワイヤー312の先端には円柱状の所謂タイコと呼ばれる末端部311が設けられ、被覆部313の先端には取付固定部314が設けられ、インナーワイヤー312が取付固定部314に対して、末端部311が進退可能に構成され、他方の末端部316(図14参照)はワイヤー分岐盤32のスライダー322(図14参照)に接続される。
ワイヤー分岐盤32からの4本の分岐ワイヤー33の長さはほぼ等しく、その1本の図11での末端部Bの拡大図である図13(a)の側面図とその上面図の図13(b)に示すように、芯のインナーワイヤー332、それを覆う被覆部333からなり、ワイヤー332の先端には中心に係合孔を有する末端部331が設けられ、被覆部333の先端には取付固定部334が設けられ、インナーワイヤー332が取付固定部334に対して、末端部331が進退可能に構成され、他の末端はワイヤー分岐盤32に接続される。
また、ワイヤー分岐盤32の4本の分岐ワイヤー33側の側板324に分岐ワイヤー33の取付固定部335を取り付け、前記スライダー322の分岐ワイヤー33側には4本のワイヤーの末端部336の嵌合部3222が設けられ末端部336を嵌合する。このようにして、操作ワイヤー31の端末部316が引っ張られると、スライダー322が側板323側に移動(図14(a):右方向)するが、スライダー322に嵌合される4個の末端部336も一括して側板324から離れるように移動(図14(a):右方向)する。
したがって、スライダー322をインナーワイヤー312,332の前進後退方向と平行に移動させるための平行進退移動手段として、ワイヤー分岐盤32の内側の両側壁は勿論こと、これだけでは、平行移動には不十分であるので、スライダー322の上面には平行な山部3223が複数設けられ、蓋321側にも山部3223を左右方向に案内する案内溝3211が設けられている。
言い換えれば、キャスター操作部2からの1本の操作ワイヤー31を4本の分岐ワイヤー33に分岐して4個の車輪ロック機構5であるキャスター操作機構に接続し、1本の操作ワイヤー31のインナーワイヤー312の前進/後退を4本の分岐ワイヤー33のインナーワイヤー332の前進/後退に伝達しており、4本の分岐ワイヤー33に分岐するためにワイヤー分岐機構としてワイヤー分岐盤32を設け、ワイヤー分岐盤32には4本の端末部331を並列にして固定するスライダー322を設けて、スライダー322をインナーワイヤー312,332の前進後退方向とて正確に平行に移動伝達できる。
前述した図8は、オーバーベッドテーブル1の脚部13の裏面の平面図で、ベッドDを挟んで一対のキャスター取付枠本体132a,b及び一対の双輪キャスター4(4a,4b,4c,4d)が取り付けられ、本実施例ではキャスター取付枠本体132a,bはベッドD側に引き込まれるように配置されている。
これらのキャスター4の外観概略は、図16に示すようなもので、キャスター4の構成の詳細は後述するが、キャスター操作機構である車輪ロック機構5のロック機構枠体51の両側に一対の車輪41A、41Bがそれぞれ回転可能に軸支されており、ロック機構枠体51の上面には、キャスター4が取付枠に対して旋回可能に軸支するための旋回支持部52が設けられ、旋回支持部52の軸心Xと同軸に、上下動するノック部材531が設けられており、ノック部材531を押圧バネ543により押し上げられると双輪キャスター4がロックされ車輪41は回転することができない。逆に、ノック部材531の押し上げを解除して下方に押し下げると、双輪キャスター4の内歯車45への歯部542が離反しロックが解除され、双輪が自由に回転することができる。
ところで、本実施例で使用する双輪キャスター4(4a,4b,4c,4d)は、双輪の巾が単輪よりも広いので、単輪キャスターに比べて走行安定性があり、また、双輪の回転をロックすると進行方向は勿論のこと、双輪の巾が広いことから旋回阻止できる。
したがって、本実施例のように、4箇所のキャスターをロックしようとした場合は、仮に、4箇所のうち一箇所のキャスターのロック機構が不完全、或いは、破損した場合でも、オーバーベッドテーブルを確実に固定及び解除できる。
上述した双輪キャスター4の車輪部41を説明するが、図16に示すように、4個のそれぞれの双輪キャスター4の両側に1個ずつ車輪部41(41A,41B)が配置され、その内の片方の車輪部41は、図17に示すように、車輪軸42は、車輪ロック機構5(図18参照)の車輪軸受部511に回転自在に軸支され、車輪部41の車輪軸固定部43に軸支される(車輪軸固定部43は、車輪を回転自在に軸支する構成でもよい。)。車輪部41の外輪44はゴム製で振動を吸収し走行を滑らかにし雑音を軽減するとともに、床へのグリップを強くしている。
また、双輪キャスター4の車輪部41の内側の外輪44近傍には、車輪軸と同軸心の内歯車45が形成され、後述するロック歯部542が押圧バネ543により上昇した際には、内歯車45に歯部542が噛み合い車輪部41の回転を阻止する。
本実施例のキャスターは、図16でも説明したように、車輪ロック機構5のロック機構枠体51を挟んで、所定の間隔を持った車輪41A,41Bの双輪キャスターであり、移動時には単輪キャスターに比べて走行に安定性がある。また、車輪41(41A,41B)の両車輪(双輪)がロックすると走行が出来なくなり、キャスターの旋回も制限されて、更に、本実施例のように、オーバーベッドテーブル1の一対の脚部13の枠体132の両端の2箇所の双輪キャスター4a,4b、及び、双輪キャスター4c,4dの各車輪41A,41Bが固定されると、キャスター4自体の旋回を固定しなくても、車輪の回転の固定だけでオーバーベッドテーブル1は、ほぼ完全に固定されることを見出し、この知見を基礎とするものである。
図18は、キャスターロック状態の図で、ノック部材531が、分岐ワイヤー33が弛緩し、コイルバネ567によりスライダーカム56が図で左側に移動し、ノック部53が上方に上がった状態の図であり、図18(a)は車輪ロック機構5の横断面図で、図18(b)は図18(a)の側断面図である。また、図19は、図19(a)のa−a線での断面図であり、歯部542が双輪キャスター4の内歯車45に嵌合してロックした状態の図である。
図20は、歯部542を内歯車45から離反させて、双輪キャスター4のロック解除状態の図で、ノック部材531が分岐ワイヤー33により引っ張られ、コイルバネ567の引張力に抗してスライダーカム56が図で右側に移動し、また、キャスター内部の押圧バネ543に抗して、歯部542が下った状態の図、即ち、キャスターのロック解除状態の図で、図21は図20(a)の上方からの平面図である。
また、収納部513は下側面及び片側面が開放口となっており(必要に応じて、防塵のための蓋部を設けてもよい。)、これは組み立て作業で、キャスター取付金具55に固着される旋回支持部52を嵌合部512に回動自在に、旋回補助ワッシャー523及び止め金具(固定スナップリング)524を取り付ける際のためのものである。
旋回支持部52を嵌合部512に挿入した後、旋回支持部52の下部末端には、旋回補助ワッシャー523を挿入し、旋回支持部52の下端に設けられた止め金具(スナップリング)用の固定円周溝525に、旋回支持部52を固定するためスナップリング524を係止して、旋回支持部52からロック機構枠体51から抜け落ちないようにしている。
次に、図18での嵌合部512と旋回支持部52とノック部材531について説明する。
旋回支持部52の固定支持筒部材521は金属製の円筒(パイプ)で、その上端部を金属のキャスター取付金具55の底板554に取付縁部522の上端を溶接等で固着する。ここで、双輪キャスター4の旋回とは、図16に示されるように、通常の双輪キャスター4の接地箇所X2の垂直線とノック部材531の軸心の接地箇所X1とが偏心することによって、オーバーベッドテーブル1を移動させる際に、自動的に双輪キャスター4の進行方向が移動方向に向くようにしたものであるが、当然、双輪キャスター4がロック状態では、双輪キャスター4が回動しないことによって旋回は阻止されるが、逆に、オーバーベッドテーブル1の移動時のロック状態で無い場合には自由に旋回させなければならない。そのため、旋回支持部52とキャスター取付金具55の底板554との間に突出輪514を介在させて、ロック機構枠体51の上面での旋回をスムーズにさせるようにしてある。
旋回支持部52は、キャスターの旋回軸を構成するとともに、ノック部材531を嵌合して収納するが、このノック部53は旋回支持部52の同心上の嵌合部512に上下動が自在に嵌合されている。
基部541は、図22に示すように、基部541の断面コの字状(反対側からは、逆コの字状)の上部水平部5412の下面の(図21での)中央部分には、押圧バネ543の上端を係止する上部バネ係合部544を設け、さらに、双輪キャスター4の一対の車輪部41の各内歯車45に嵌合するように左右に一対の2本の歯部542a,bが固着してあり、外側に拡がるような押圧する押圧バネ543で、常に上方に押し上げる構成になっている。
したがって、車輪歯噛合ロック部54の歯部542a,bは、図17、図19に示すように、ノック部材531の規制がなければ、常に、押圧バネ543によって上側に押圧され上昇するようになっており、オーバーベッドテーブル1をベッド近傍に設置した通常の場合は、歯部542a,bは押圧バネ543によって各双輪キャスター4の内歯車45に嵌合して、双輪キャスター4の回転を阻止し、ロック状態になりオーバーベッドテーブル1の移動を不可能にしている。
なお、車輪歯噛合ロック部54の上下動は、ロック機構枠体51に設けた車輪歯噛合ロック部54の収納部の案内溝516の側壁に沿って降下・上昇する。
また、双輪キャスター4の車輪部41の内側の外輪44近傍には、車輪軸42に同心の内歯車45が形成され、歯部542a,bが上昇した際には、内歯車45に歯部542が噛み合い車輪部41の回転を阻止する。
図20乃至図23におけるキャスター取付金具55とノック部材531を操作するスライダーカム56について説明する。
端末操作部3のハンドル部21(図9,10を参照)を上方に挙げる操作によって、操作ワイヤー31が引っ張られ、ワイヤー分岐盤32(図14を参照)によって4本の分岐ワイヤー33も引っ張られる。更に、この各分岐ワイヤー33a,33b,33c,33dのインナーワイヤー332が引っ張られるが、これをノック部53の動きに変換するのがキャスター取付金具55に装着されたスライダー状のカム機構を有したスライダーカム56である。
このスライダーカム56は、主に、図23に示すように、全体形状は扁平で下面が傾斜するカム面561が設けられ、スライダーカム56が移動する方向の一端には分岐ワイヤー33の末端部331を接続し、キャスター取付金具55の前板551(図21参照)に取付固定部334を装着し、操作ワイヤー31及び分岐ワイヤー33(33a,33b,33c,33d:図11,14を参照)に引っ張られることにより、全体として水平移動するようにしている。図20、図21、図23に示すように、中心部にはスライダーカム56の水平上面563に平行して案内長孔564が設けられ、この案内長孔564にはキャスター取付金具55の両側板552に固定された案内軸565が嵌合している。
なお、図21において、キャスター取付金具55(全4個)の両側板552には枠体取付部555が設けられ、キャスター付き枠体132a,bの両端部に、ボルト孔556にボルト(図示せず)等を挿入して固着する。
逆に、図18、図19に示すように、操作ワイヤー31及び分岐ワイヤー33が弛緩された状態では、コイルバネ567により、スライダーカム56は、図18、図19のように左側に移動し、カム面561は最も高い位置である最上点5612にあり、歯部542の押圧バネ543の作用により、ノック部材531の上部先端部532も上昇し、歯部542も上昇して、双輪キャスター4の内歯車45に嵌合し、双輪キャスター4をロック状態にする。
この扁平のスライダーカム56は、カム面561の最下点5611から最上点5612がノック部材531の上部先端部532を移動するように作動するが、スライダーカム56の分岐ワイヤー33の末端部331の移動距離Z(図18参照)は、カム面561の最下点5611から最上点5612の距離Y(図23参照)とほぼ同じとなる。
したがって、カム面561の傾斜角度により、最下点5611から最上点5612の距離が変えられるので、キャスター取付金具55の高さを低くしたままで、分岐ワイヤー33の移動距離(ストローク)に合わせることができる。
本実施例のオーバーベッドテーブルを固定する末端操作装置は、以上のような構成であるので、大凡、次のように作動する。
オーバーベッドテーブル1の脚部13に設けたキャスター4のロック解除のハンドル部21は、図1(図2,図5)に示すように、通常の設置状態では、キャスター4がロックされ、オーバーベッドテーブル1を移動する際には、図3(図4)に示すように、解除維持のためのロック部材221がハンドル部21のスライド部材219のロック部材係止孔2195に嵌合する位置までハンドル部21を上方に持ち上げ、この時の解除維持のためのロック部材221の下降移動によって、ロック解除表示ボタンである解除ボタン23を突出させ、キャスター4のロックを解除する。
オーバーベッドテーブル1のキャスター4を元のロック状態にするには、ロック解除表示ボタンである解除ボタン23を下側に押して解除維持するロック部材221を上昇移動させ、ハンドル部21がスライド部材219の押圧バネ2193やキャスター4内のロック機構によるワイヤーの引張力、或いは、協働する引張りバネ2161によって降下するので、元の図1に示す状態にする。この双輪キャスター4のロック/解除状態の作動について、更に詳しく説明する。
双輪キャスター4のロック状態は図18に示したような状態である。
オーバーベッドテーブル1をベッドの近傍に配置した通常の状態で、ハンドル部21と解除ボタン23とが共に下方の収納位置に納められ、オーバーベッドテーブル1のキャスター操作部2における解除ボタン23の上端操作部233は、枠体25に操作面における上面255とほぼ同等の高さにある(図10参照)。
分岐ワイヤー33は結果的にキャスター内の押圧バネ543によって歯部542をキャスターの内歯車45に嵌合させるとともに、押圧バネ543にノック部材531も上方にあり、分岐ワイヤー33も弛緩状態にある。この場合の状態は長時間に亘るが、ハンドル部21がワイヤー31を常に引っ張る状態に維持する必要がないので、各ワイヤーは緊張状態にはなく(弛緩状態)、経年でワイヤーが伸びるようなことがなく、装置の保守も容易になる。
[双輪キャスターのロック解除状態]
双輪キャスターのロック解除状態は図18に示したような状態である。
この場合には、オーバーベッドテーブル1を移動する状態で、ハンドル部21を挙げて解除ボタン23を突出させ、操作ワイヤー31を引っ張り上げて緊張状態にし、分岐ワイヤー33によってノック部材531を下方に押し下げ、結果的にキャスター内の押圧バネ543に抗し、歯部542をキャスターの内歯車45から開放する。したがって、ハンドル部21が挙がっている状態では、双輪キャスターのロック解除状態にあり、オーバーベッドテーブル1は移動可能となる。
また、ロック解除状態ではハンドル部21を上方に引き上げて突出するようにしたので、通常の押圧する操作と異なり、誤って、キャスターのロック状態及び解除状態とすることがなく、かつ、従来のようにペダルを上にあげる操作や直接上に引っ張る操作が無く、無理のない操作でオーバーベッドテーブル1のキャスターを固定及び解除できる。また、解除維持機構22の解除ボタン23を操作しなければならないことにより、誤って使用者である患者や付添人などが双輪キャスターのロック解除の操作を行ってしまうということもない。
そして、使用者は安全を確認したうえで、テーブル部11上の所定位置に使用者が掴まることが容易なグリップやハンドルのような把持部16が配置されているので、食事等の際に、この把持部16を利用して使用者自ら上半身を起こしたり、立ち上がる際の助けとすることができる。また、使用者が把持部16に掴まり、テーブルが多少揺れて容器から液体が溢れても、テーブル部11の縁部111の全周を高くしてあるので(図7のhを参照)、液体がテーブルにこぼれてもテーブルから垂れることがない。
更に、操作部をオーバーベッドテーブル1の縁部111にキャスター操作部2を設けたことで、上方位置の高さになり床面の双輪キャスター4を固定する際に看護師等が中腰になり床へ手を伸ばす必要もなく操作できる。
また、テーブル部11の昇降に伴う分岐ワイヤー33の弛緩を吸収するために大きなスペースを必要とするが、この収納部(貯留部)をテーブルの下に設けたので、全体としてコンパクトになり、デザイン的にも制約がなくスッキリとしたデザインが可能となり、各キャスターまでの分岐ワイヤー33の長さがほぼ等しくでき、キャスターのロック及びロック解除作動が均一に働かせることが可能となる。
更に、キャスター操作部からの1本の操作ワイヤー31を4本の分岐ワイヤー33に分岐して4個の前記車輪ロック機構5に接続し、前記1本の操作ワイヤー31のインナーワイヤーによる進退移動を、前記4本の分岐ワイヤー33のインナーワイヤーによる進退移動として伝達したので、複雑な機構を用いずに、全てのキャスターを同時にロック状態及び解除状態にできる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。例えば、本発明の把持部16は、実施例1のグリップ形状、実施例2の上下方向に大きな凸凹を有する円柱であるハンドル形状、実施例3の横方向の長孔形状等に限定する必要はなく、使用者が起き上がる際に掴まることができる形状であればよく、例えば、バス等に見られる手が入る縦方向の長孔でもよく、また、把持部16を配置する位置は、各実施例のようにテーブル部11の右側には限らず、右側や中央に配置してもよい。
1・・オーバーベッドテーブル、11・・テーブル部、
111・・縁部、112・・中空部、
12,12a,12b・・テーブル支柱部、121・・高さ調節レバー、
122・・テーブル支持部、123・・基礎部
13(13a,13b)・・脚部、131・・支柱固定部材、
132,132a,132b ・・キャスター取付枠本体、
134a,134b・・ワイヤー連通用貫通孔,
135・・キャスター操作部の枠体上端部
14・・ワイヤー収納機構、141・・案内壁、
15・・伸縮パイプ、15a・・上部パイプ、15b・・下部パイプ、
151・・ワイヤー案内孔、
16,16a,16b・・グリップ(把持部)
2・・キャスター操作部、
21・・ハンドル部、211・・回動軸、212・・回動胴部、
213・・凸部、214・・係止部、
215・・端末部導入溝、216・・扇形歯車、217・・把持部、
218・・アイドル歯車、2181・・軸、
219・・スライド部材、2191・・歯列、2192・・右側端、
2193・・押圧バネ、2194・・左端部、2195・・ロック部材係止孔、
2196・・側部、2197・・ショックアブソーバー、
22・・解除維持機構、221・・ロック部材、2211・・先端部(下端)、
2212・・上端部、2213・・押圧バネ、
222・・回動軸、223・・回動部材、2231・・回動部材の一端、
2232・・回動部材の他端、2233・・貫通孔、2234・・支持軸
23・・解除ボタン、231・・操作桿、232・・下端部、233・・上端操作部、
25・・枠体、251・・胴体収納部、252・・溝部、
253,254・・規制部、255・・上面部、256・・係止部
3・・操作伝達機構、30(31、33)・・操作伝達ワイヤー、
31・・操作ワイヤー、
311,316,331,336・・末端部、312,332・・インナーワイヤー、
313,333・・被覆部(アウターワイヤー)、
314,315,334,335・・取付固定部、
32・・ワイヤー分岐盤、321・・蓋、3211・・案内溝、3212・・固定凸部、
322・・スライダー、3221,3222・・嵌合部、3223・・山部、
323,324・・側板、33(33a,33b,33c,33d)・・分岐ワイヤー、
4,4a,4b,4c,4d・・双輪キャスター、
41・・車輪部、41A,41B・・車輪、
42・・車輪軸、43・・車輪軸固定部、44・・外輪、45・・内歯車、
5・・車輪ロック機構、
51・・ロック機構枠体、511・・車輪軸受部、512・・嵌合部、
513,515・・収納部、514・・突出輪、516・・案内溝、
52・・旋回支持部、521・・固定支持筒部材、522・・取付縁部、
523・・旋回補助ワッシャー、524・・止め金具(固定スナップリング)、
525・・スナップリング用の固定円周溝、
53・・ノック部、531・・ノック部材、532・・上部先端部、533・・下部先端部、
54・・車輪歯噛合ロック部、541・・基部、
5411・・下部水平部、5412・・上部水平部、
5413・・連結部、542,542a,542b・・歯部、543・・押圧バネ、
544・・上部バネ係合部、545・・下部バネ係合部
55・・キャスター取付金具、551・・前板、552・・側板、
553・・背板、554・・底板、555・・枠体取付部、556・・ボルト孔、
56・・スライダーカム、561・・カム面、5611・・最下点、5612・・最上点、
562,566,568・・係止部、563・・水平上面、564・・案内長孔、
565・・案内軸、567・・コイルバネ、
Claims (7)
- オーバーベッドテーブルのテーブル上の所定位置に、使用者が上半身を起こすのを助けるように、手で把持することが容易な把持部を固定して設けたことを特徴とするオーバーベッドテーブル。
- 前記把持部は、手のひらで包み込むことができる形状のグリップであることを特徴とする請求項1に記載のオーバーベッドテーブル。
- 前記把持部は、上下方向に大きな凸凹を有する円柱であることを特徴とする請求項1に記載のオーバーベッドテーブル。
- 前記オーバーベッドテーブルのテーブル縁部の全周を高くして、液体がテーブルにこぼれてもテーブルから垂れないようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のオーバーベッドテーブル。
- 前記オーバーベッドテーブルは、テーブルが自在に上昇及び下降するオーバーベッドテーブルであって、オーバーベッドテーブル上の一カ所の操作部で全てのキャスターを同時にロック及びロック解除作動が可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のオーバーベッドテーブル。
- 前記キャスター操作部からの各キャスターへのロック及びロック解除操作は同軸の操作伝達ワイヤーによって行い、テーブルの昇降に伴う操作伝達ワイヤーである分岐ワイヤーの弛緩部分の貯留をテーブルの中空或いは底面の収納部で吸収するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のオーバーベッドテーブル。
- 前記キャスター操作部からの操作伝達ワイヤーである1本の操作ワイヤーを4本の分岐ワイヤーに分岐して4個の前記車輪ロック機構に接続し、前記1本の操作ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動を、前記4本の分岐ワイヤーのインナーワイヤーによる進退移動として伝達することを特徴とする請求項5乃至請求項6のいずれかに記載のオーバーベッドテーブル。
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